JPWO2020026439A1 - 健全性診断装置 - Google Patents

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Abstract

健全性診断装置は、レール変形検出部と診断部とを有している。レール変形検出部は、建物内に設置されているエレベータの複数のガイドレールの変形状態を、ガイドレール毎に検出する。診断部は、レール変形検出部で検出されたガイドレールの変形状態に基づいて、診断対象の健全性を診断する。診断対象は、建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である。

Description

この発明は、エレベータが設けられている建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の健全性を診断する健全性診断装置に関するものである。
従来の地震損傷計測システムでは、変形状態計測部により、ガイドレールの変形状態が計測される。また、計測されたガイドレールの変形状態に基づいて、建築物の変形状態が推定され、建築物の健全性が評価される(例えば、特許文献1参照)。
特許第5197992号公報
上記のような従来の地震損傷計測システムでは、ガイドレールの変形状態に基づいて、建築物の健全性が評価されている。しかし、実際には、エレベータのガイドレールの変形が建物の変形とは一致しない場合がある。特に、地震の揺れでガイドレールのみが変形した場合、従来の地震損傷計測システムでは、建築物もガイドレールと同様に変形したと判定される。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、診断対象の健全性を、より高精度に診断することができる健全性診断装置を得ることを目的とする。
この発明に係る健全性診断装置は、建物内に設置されているエレベータの複数のガイドレールの変形状態を、ガイドレール毎に検出するレール変形検出部、及びレール変形検出部で検出された複数のガイドレールの変形状態に基づいて、建物とエレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の健全性を診断する診断部を備えている。
この発明の健全性診断装置によれば、診断対象の健全性を、より高精度に診断することができる。
この発明の実施の形態1による健全性診断装置を備えた建物を示す構成図である。 図1の建物にかごの幅方向への変形が生じた状態を示す説明図である。 図1の第1のかごガイドレールのみにかごの幅方向への変形が生じた状態を示す説明図である。 図1の建物にかごの前後方向への変形が生じた状態を示す説明図である。 図1の第1のかごガイドレールのみにかごの前後方向の変形が生じた状態を示す説明図である。 実施の形態1の健全性診断装置を示すブロック図である。 図6の診断装置本体に設定された基準値の一例を示すグラフである。 健全性の診断時に計測された診断時計測値の一例を示すグラフである。 図6の診断装置本体による健全性診断動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による健全性診断装置を備えた建物を示す構成図である。 図10の建物の健全性に異常がある場合の第1及び第2のかごガイドレールの変形状態の一例を示す説明図である。 図10の1台のエレベータの健全性に異常がある場合の第1及び第2のかごガイドレールの変形状態の一例を示す説明図である。 実施の形態2の健全性診断装置を示すブロック図である。 図13の第1、第2、第3及び第4のセンサとして使用されるセンサの第1の例を示す構成図である。 図14のかごに傾きが生じた状態を示す構成図である。 図13の第1、第2、第3、及び第4のセンサとして使用されるセンサの第2の例を示す構成図である。 図13の第1、第2、第3、及び第4のセンサとして使用されるセンサの第3の例を示す構成図である。 図17の受光器を示す正面図である。 図13の第1、第2、第3、及び第4のセンサとして使用されるセンサの第4の例を示す構成図である。 図19の第1及び第2のかごガイドレールに変形が生じた状態を示す構成図である。 実施の形態1、2の診断装置本体の各機能を実現する処理回路の第1の例を示す構成図である。 実施の形態1、2の診断装置本体の各機能を実現する処理回路の第2の例を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による健全性診断装置を備えた建物を示す構成図である。図において、建物1には、昇降路2及び機械室3が設けられている。機械室3は、昇降路2の上部に配置されている。
機械室3には、巻上機4が設置されている。巻上機4は、駆動シーブ5、図示しない巻上機モータ、及び図示しない巻上機ブレーキを有している。巻上機モータは、駆動シーブ5を回転させる。巻上機ブレーキは、駆動シーブ5の静止状態を保持、又は駆動シーブ5の回転を制動する。
駆動シーブ5には、懸架体6が巻き掛けられている。懸架体6としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。
懸架体6の第1の端部には、昇降体としてのかご7が接続されている。懸架体6の第2の端部には、釣合おもり8が接続されている。かご7及び釣合おもり8は、懸架体6により昇降路2内に吊り下げられている。また、かご7及び釣合おもり8は、駆動シーブ5を回転させることにより、昇降路2内を昇降する。
かご7は、かご枠9及びかご室10を有している。懸架体6は、かご枠9に接続されている。かご室10は、かご枠9に支持されている。
昇降路2内には、第1のかごガイドレール11a、第2のかごガイドレール11b、第1の釣合おもりガイドレール12a、及び第2の釣合おもりガイドレール12bが設置されている。
第1及び第2のかごガイドレール11a,11bは、かご7の昇降を案内する。第1のかごガイドレール11aは、かご7の幅方向の一側に配置されている。第2のかごガイドレール11bは、かご7の幅方向の他側に配置されている。
第1及び第2の釣合おもりガイドレール12a,12bは、釣合おもり8の昇降を案内する。第1の釣合おもりガイドレール12aは、釣合おもり8の幅方向の一側に配置されている。第2の釣合おもりガイドレール12bは、釣合おもり8の幅方向の他側に配置されている。
第1のかごガイドレール11a、第2のかごガイドレール11b、第1の釣合おもりガイドレール12a、及び第2の釣合おもりガイドレール12bは、それぞれ複数のレールブラケット13に保持されている。各レールブラケット13は、昇降路壁に固定されている。
かご枠9には、第1の上部ガイド装置15a、第2の上部ガイド装置15b、第1の下部ガイド装置16a、及び第2の下部ガイド装置16bが設けられている。第1及び第2の上部ガイド装置15a,15bは、かご枠9の上部に設けられている。第1及び第2の下部ガイド装置16a,16bは、かご枠9の下部に設けられている。
第1の上部ガイド装置15a及び第1の下部ガイド装置16aは、第1のかごガイドレール11aに接する。第2の上部ガイド装置15b及び第2の下部ガイド装置16bは、第2のかごガイドレール11bに接する。
ガイド装置15a,15b,16a,16bとしては、それぞれスライディングガイドシュー又はローラガイド装置が用いられている。
機械室3には、エレベータ制御装置17が設置されている。エレベータ制御装置17は、巻上機4を制御することにより、かご7の運行を制御する。エレベータ制御装置17は、コンピュータを有している。
実施の形態1のエレベータ20は、巻上機4、懸架体6、かご7、釣合おもり8、ガイドレール11a,11b,12a,12b、レールブラケット13、ガイド装置15a,15b,16a,16b、及びエレベータ制御装置17を含んでいる。
また、実施の形態1の健全性診断装置は、診断装置本体21を有している。診断装置本体21は、機械室3に設置されている。また、診断装置本体21は、エレベータ制御装置17に通信可能に接続されている。
診断装置本体21には、第1、第2、第3、及び第4の反力情報が入力される。第1の反力情報は、第1の上部ガイド装置15aが第1のかごガイドレール11aから受ける反力に関する情報である。第2の反力情報は、第2の上部ガイド装置15bが第2のかごガイドレール11bから受ける反力に関する情報である。
第3の反力情報は、第1の下部ガイド装置16aが第1のかごガイドレール11aから受ける反力に関する情報である。第4の反力情報は、第2の下部ガイド装置16bが第2のかごガイドレール11bから受ける反力に関する情報である。
ここで、かご7が乗客を乗せていない状態で走行する場合、ガイド装置15a,15b,16a,16bが受ける反力は、かごガイドレール11a,11bの微小な変形等により多少変動するものの、基本的には一定である。
これに対して、例えば地震によってかごガイドレール11a,11bが変形し、その変形部分をかご7が通過すると、ガイド装置15a,15b,16a,16bが受ける反力が変化する。
例えば、図2に示すように、建物1にかご7の幅方向への変形が生じると、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bが同じように変形する。このため、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの間隔は、ほぼ一定となる。
一方、図3に示すように、建物1が変形せず、第1のかごガイドレール11aのみに変形が生じると、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの間隔が変化する。
なお、図2及び図3において、Y軸方向は、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形前のかご7の幅方向である。また、X軸方向は、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形前のかご7の前後方向である。また、Z軸方向は、鉛直方向である。
また、図2及び図3において、ガイド装置15a,15b,16a,16bが受ける反力を矢印で示している。また、各矢印の長さは、反力の大きさを示している。
図3では、第1及び第2の上部ガイド装置15a,15bの位置で、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの間隔が大きくなっている。このとき、かご7は第1のかごガイドレール11a側へ傾く。また、第1及び第2の上部ガイド装置15a,15bが受ける反力は、同時に小さくなる。
このように、かご7の上下左右に設置されたガイド装置15a,15b,16a,16bが受ける反力を全て測定することで、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bそれぞれの変形状態を検出できる。
そして、第1のかごガイドレール11aの変形状態と第2のかごガイドレール11bの変形状態とが異なっていれば、第1のかごガイドレール11a又は第2のかごガイドレール11bのみが変形していると推定することができる。
また、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態が同じであれば、建物1全体が変形していると推定することができる。即ち、健全性を、エレベータ20と建物1とで切り分けて評価することができる。
かご7の前後方向への変形についても、同様のことが言える。一例として、図4は、建物1全体にかご7の前後方向への変形が生じた状態を示している。また、図5は、第1のかごガイドレール11aのみにかご7の前後方向への変形が生じた状態を示している。
図6は、実施の形態1の健全性診断装置を示すブロック図である。実施の形態1の健全性診断装置は、診断装置本体21に加えて、第1の上部センサ22a、第2の上部センサ22b、第1の下部センサ23a、及び第2の下部センサ23bを有している。
第1の上部センサ22aは、第1の上部ガイド装置15aに設けられている。また、第1の上部センサ22aは、第1の反力情報として、第1の上部ガイド装置15aが受ける反力の大きさに応じた信号を発生する。
第2の上部センサ22bは、第2の上部ガイド装置15bに設けられている。また、第2の上部センサ22bは、第2の反力情報として、第2の上部ガイド装置15bが受ける反力の大きさに応じた信号を発生する。
第1の下部センサ23aは、第1の下部ガイド装置16aに設けられている。また、第1の下部センサ23aは、第3の反力情報として、第1の下部ガイド装置16aが受ける反力の大きさに応じた信号を発生する。
第2の下部センサ23bは、第2の下部ガイド装置16bに設けられている。また、第2の下部センサ23bは、第4の反力情報として、第2の下部ガイド装置16bが受ける反力の大きさに応じた信号を発生する。
実施の形態1の診断装置本体21は、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。診断対象は、建物1とエレベータ20との少なくともいずれか一方である。また、診断装置本体21は、地震発生後の診断対象の健全性として、エレベータ20の自動運転を再開するために支障となる異常の有無を判定する。
また、診断装置本体21は、健全性の診断時に、エレベータ制御装置17にかご7を走行させる指令を出力する。エレベータ制御装置17は、健全性の診断時に、かご7を走行させる。
また、診断装置本体21は、機能ブロックとして、レール変形検出部21a、診断部としての判定部21b、記憶部21c、及び発報部21dを有している。
レール変形検出部21aは、第1の上部センサ22a、第2の上部センサ22b、第1の下部センサ23a、及び第2の下部センサ23bからの信号を入力信号として用いる。
また、レール変形検出部21aは、第1の上部センサ22a、第2の上部センサ22b、第1の下部センサ23a、及び第2の下部センサ23bからの信号に基づいて、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を、第1及び第2のかごガイドレール11a,11b毎に検出する。この例では、変形状態は、変形量である。
判定部21bは、レール変形検出部21aで検出された第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態に基づいて、診断対象の健全性を診断する。即ち、判定部21bは、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形量の計測値を、基準値と比較することにより、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形量の異常の有無を判定する。
また、判定部21bは、第1のかごガイドレール11a又は第2のかごガイドレール11bのみが変形しているのか、建物1全体が変形しているのかを判定する。
記憶部21cは、上記の基準値を記憶する。発報部21dは、判定部21bによる判定結果を、エレベータ制御装置17及び遠隔の管理室に発報する。
図7は、図6の診断装置本体21に設定された基準値の一例を示すグラフである。この例では、基準値は、例えばエレベータ20の据付時に計測された初期計測値に許容値を加えることで設定される。これは、異常がない状態でも、据付時の誤差等により、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bが僅かに変形していることがあるためである。
初期計測値の計測は、昇降行程の全体に渡ってかご7を走行させることにより行われる。このとき、精度向上のため、かご7の走行速度を通常運転時の速度から変更してもよい。例えば、初期計測値の計測時には、かご7の走行速度を定格速度よりも低速としてもよい。基準値は、保守点検で異常がなかった際に更新してもよい。また、基準値は、設定周期で定期的に更新してもよい。
図8は、健全性の診断時に計測された診断時計測値の一例を示すグラフである。この例では、昇降行程の一部で、診断時計測値が基準値を超えている。これにより、判定部21bは、異常ありと判定する。健全性の診断は、地震以外の災害の発生後に行ってもよいし、人手による診断指令の入力により任意のタイミングで行ってもよい。
図9は、図6の診断装置本体21による健全性診断動作を示すフローチャートである。健全性診断動作において、診断装置本体21は、まずステップS1において、かご7の走行を開始させる指令をエレベータ制御装置17に出力する。
かご7の走行が開始されると、診断装置本体21は、ステップS2、3において、かご7の走行が終了するまで、第1及び第2の上部センサ22a,22bからの情報と第1及び第2の下部センサ23a,23bからの情報とを取得する。
かご7の走行が終了すると、診断装置本体21は、ステップS4において、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形量を計測する。そして、診断装置本体21は、ステップS5において、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形量の異常の有無を判定する。また、診断装置本体21は、ステップS5において、第1のかごガイドレール11a又は第2のかごガイドレール11bのみが変形しているのか、建物1全体が変形しているのかを判定する。
この後、診断装置本体21は、判定結果をエレベータ制御装置17及び遠隔の管理室に発報して、処理を終了する。
このような健全性診断装置では、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態が、第1及び第2のかごガイドレール11a,11b毎に検出される。そして、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態に基づいて、診断対象の健全性が診断される。
このため、第1のかごガイドレール11a又は第2のかごガイドレール11bのみが変形しているのか、建物1全体が変形しているのかを、判定することができる。従って、診断対象の健全性を、より高精度に診断することができる。
また、レール変形検出部21aは、かご7に設けられたセンサ22a,22b,23a,23bからの信号を入力信号として用いている。このため、かご7を走行させることにより、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を全体に渡って検出することができる。
また、レール変形検出部21aは、第1及び第2の上部センサ22a,22bと、第1及び第2の下部センサ23a,23bとからの信号を入力信号として用いている。このため、第1のかごガイドレール11a又は第2のかごガイドレール11bのみが変形しているのか、建物1全体が変形しているのかを、より正確に判定することができる。
なお、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態と同様に、第1及び第2の釣合おもりガイドレール12a,12bの変形状態を検出してもよい。
また、センサは、ガイド装置が受ける反力を検出するセンサに限定されない。
また、各ガイド装置15a,15b,16a,16bには、防振のため、ばね又はゴム等の弾性部材が設けられている。このため、各ガイド装置15a,15b,16a,16bに設けられた弾性部材の変形量から、各ガイドレール11a,11b,12a,12bの変形状態を検出してもよい。他にも、昇降路に設けられた複数のカメラからの信号を画像処理して、複数のガイドレールの変形状態をガイドレール毎に検出してもよい。
加えて、複数の種類のセンサを併用してもよい。例えば、ガイド装置の反力を検出するセンサと、かごの傾斜角度を検出するセンサとを併用してもよい。
実施の形態2.
次に、図10は、この発明の実施の形態2による健全性診断装置を備えた建物を示す構成図である。実施の形態2では、建物1に複数機のエレベータが設置されている。図10の例では、A号機のエレベータ20A、B号機のエレベータ20B、C号機のエレベータ20C、及びD号機のエレベータ20Dが建物1に設置されている。
各エレベータ20A〜20Dの構成は、実施の形態1のエレベータ20と同様である。また、図10では、簡単のため、各エレベータ20A〜20Dのかご7、第1及び第2のかごガイドレール11a,11b、及びレールブラケット13のみを示している。
エレベータ20A〜20Dのエレベータ制御装置17は、図示しない群管理装置により制御されている。
実施の形態2の健全性診断装置は、診断装置本体31を有している。診断装置本体31は、機械室3に設置されている。また、診断装置本体31は、エレベータ20A〜20Dのエレベータ制御装置17に通信可能に接続されている。
診断装置本体31には、第1、第2、第3、及び第4のセンサ情報が入力される。第1、第2、第3、及び第4のセンサ情報の内容については、後述する。
診断装置本体31は、エレベータ20A〜20Dのそれぞれの第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を比較することにより、診断対象の健全性を診断する。
ここで、ガイドレールの変形状態を測定するための構成としては、既存のかごに加速度センサを設置した構成、巻上機トルクを利用した構成、及びガイドレールに光ファイバを直接設置した構成等が知られている。
しかし、ガイドレールの変形は、ガイドレールが設置された建物の変形と、ガイドレール自体の変形とが加算されたものである。このため、1つの情報のみで、ガイドレールだけが変形したのか、建物が変形したのかを判定することは難しい。
これに対して、実施の形態2では、1つの建物1内に設置された複数のエレベータ20A〜20Dで、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を同じように検出する。そして、検出結果を比較することで、健全性を、エレベータ20と建物1とで切り分けて評価する。
例えば、図11に示すように、全てのエレベータ20A〜20Dにおいて、同じかご位置で大きく第1及び第2のかごガイドレール11a,11bが変形していれば、建物1の健全性に異常があると推定できる。
一方、図12に示すように、1台のエレベータ20Cのみにおいて、大きく値が変化していれば、1台のエレベータ20Cのみの健全性に異常があると推定できる。
図13は、実施の形態2の健全性診断装置を示すブロック図である。実施の形態2の健全性診断装置は、診断装置本体31に加えて、第1のセンサ32a、第2のセンサ32b、第3のセンサ32c、及び第4のセンサ32dを有している。
第1のセンサ32aは、A号機のかご7を走行させたときに、第1のセンサ情報を発生する。第1のセンサ情報は、A号機の第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態に応じた信号である。
第2のセンサ32bは、B号機のかご7を走行させたときに、第2のセンサ情報を発生する。第2のセンサ情報は、B号機の第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態に応じた信号である。
第3のセンサ32cは、C号機のかご7を走行させたときに、第3のセンサ情報を発生する。第3のセンサ情報は、C号機の第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態に応じた信号である。
第4のセンサ32dは、D号機のかご7を走行させたときに、第4のセンサ情報を発生する。第4のセンサ情報は、D号機の第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態に応じた信号である。
実施の形態2の診断装置本体31は、地震発生後の診断対象の健全性を診断する。診断対象は、建物1とエレベータ20との少なくともいずれか一方である。また、診断装置本体31は、地震発生後の診断対象の健全性として、エレベータ20A〜20Dの自動運転を再開するために支障となる異常の有無を判定する。
また、診断装置本体31は、健全性の診断時に、エレベータ20A〜20Dのかご7を走行させる指令を群管理装置に出力する。各エレベータ制御装置17は、健全性の診断時に、対応するかご7を走行させる。
また、診断装置本体31は、機能ブロックとして、レール変形検出部31a、診断部としての判定部31b、記憶部31c、及び発報部31dを有している。
レール変形検出部31aは、第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dからの信号を入力信号として用いる。また、レール変形検出部31aは、第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dからの信号に基づいて、エレベータ20A〜20Dのそれぞれの第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を検出する。この例では、変形状態は、変形量である。
判定部31bは、レール変形検出部31aで検出された第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態に基づいて、診断対象の健全性を診断する。即ち、判定部31bは、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形量の計測値を、基準値と比較することにより、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形量の異常の有無を判定する。
また、判定部31bは、エレベータ20A〜20Dのうちの一部のみの健全性に異常があるのか、建物1全体の健全性に異常があるのかを判定する。
記憶部31cは、上記の基準値を記憶する。基準値の設定方法は、実施の形態1と同様である。発報部31dは、判定部31bによる判定結果を、群管理装置及び遠隔の管理室に発報する。
実施の形態2の診断装置本体31による健全性診断動作の流れは、図9と同様である。
以下、第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dの具体的な構成について説明する。
図14は、図13の第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dとして使用されるセンサの第1の例を示す構成図である。かご枠9とかご室10の下部との間には、複数の防振部材33が介在している。
第1の例では、第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dとして、変位計34が使用されている。変位計34は、かご室10の上部に設けられている。
かご7に傾きが生じると、かご室10の上部とかご枠9との間の距離が変化する。変位計34は、かご室10の上部とかご枠9との間の距離に応じた信号を発生する。このように、変位計34は、かご7の傾きによるかご枠9に対するかご室10の動きに応じた信号を発生する。即ち、変位計34は、かご7の傾きに応じた信号を発生する傾きセンサとして機能する。
通常時にかご7が乗客を乗せていない状態で走行した場合、かご7は傾かないため、変位計34の出力は、図14のδ1に対応した値のまま変化しない。
一方、地震によって建物1及びかごガイドレール11a,11bが変形すると、例えば図15に示すように、かご枠9が傾く。このとき、かご室10は、防振部材33を介してかご枠9に支持されているため、かご枠9の傾斜角度とかご室10の傾斜角度とは一致しない。
これにより、かご室10の上部からかご枠9までの距離が変化し、変位計34の出力も変化する。図15では、かご室10の上部からかご枠9までの距離が、δ1からδ2に増大している。
このように、レール変形検出部31aは、エレベータ20A〜20Dにそれぞれ設けられている変位計34からの信号を入力信号として用いることができる。
次に、図16は、図13の第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dとして使用されるセンサの第2の例を示す構成図である。第2の例では、第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dとして、防振部材33の変形に応じた信号を発生する傾きセンサが使用されている。
図16では、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bからの強制変位入力で、かご枠9が傾いている。これにより、かご室10の重心位置gに対して、一側の防振部材33までの水平距離d1と、他側の防振部材33までの距離d2とが変化する。そして、防振部材33からの反力が変化する。
このため、防振部材33の変形に応じた信号として、防振部材33の変形量に応じた信号、又は防振部材33に生じる反力に応じた信号を発生する傾きセンサを用いても、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を検出することができる。
次に、図17は、図13の第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dとして使用されるセンサの第3の例を示す構成図である。第3の例では、傾きセンサとしての傾斜計35がかご7の上部に設けられている。傾斜計35は、かご7の傾きに応じた信号を発生する。
昇降路2の底部には、レーザ発振器36が設置されている。レーザ発振器36は、かご7の真下に配置されており、鉛直上方へ向けてレーザ光を発射する。かご7の下部には、受光器37が設けられている。受光器37は、レーザ発振器36からのレーザ光を受光面で受ける2次元センサである。
図18は、図17の受光器37を示す正面図である。通常時にかご7が乗客を乗せていない状態で走行した場合、かご7の水平方向の位置は同じであるため、受光器37におけるレーザ光点38の位置は動かない。
一方、地震によって建物1及びかごガイドレール11a,11bが変形した状態でかご7が走行すると、かご7の水平方向の位置が動くため、図18の矢印に示すように、レーザ光点38が移動する。
このように、受光器37は、かご7の水平変位に応じた信号を発生する変位センサとして機能する。
第3の例では、第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dとして、傾斜計35、レーザ発振器36、及び受光器37の組み合わせが用いられている。レール変形検出部31aは、傾斜計35からの信号に加えて、受光器37からの信号を入力信号として用いる。
第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態は、第1の例、第2の例、又は傾斜計35によっても検出することができる。しかし、かご7の傾きに加えて、かご7の水平方向の変位を検出することにより、第1及び第2のかごガイドレール11a,11b変形状態を、より詳細に検出することができる。
なお、レーザ発振器36を昇降路2の頂部に下向きに配置し、受光器37をかご7の上部に上向きに配置してもよい。
また、レーザ発振器36をかご7の下部に下向きに配置し、受光器37を昇降路2の底部に配置してもよい。
また、レーザ発振器36をかご7の上部に上向きに配置し、受光器37を昇降路2の頂部に下向きに配置してもよい。
また、レーザ発振器36及び受光器37の組み合わせを、実施の形態1の構成に追加してもよい。これにより、実施の形態1においても、第1及び第2のかごガイドレール11a,11b変形状態を、より詳細に検出することができる。
次に、図19は、図13の第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dとして使用されるセンサの第4の例を示す構成図である。第4の例では、第1、第2、第3、及び第4のセンサ32a〜32dとして、かご7の着床位置のずれを検出するセンサが用いられている。
通常時にかご7を最上階から最下階まで走行させた場合、懸架体6の繰り出し量は一定である。
一方、地震によって建物1及びかごガイドレール11a,11bが変形した場合、通常時と同じ懸架体6の繰り出し量で、かご7を最上階から最下階まで走行させると、例えば図20に示すように、着床位置が変化する。図20では、着床位置が、通常時の着床位置h0から着床位置h1にΔhだけずれている。
この着床位置のずれ量を、各階で測定することによって、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を検出することができる。
なお、第4の例において、かご7の走行方向、及び走行開始階は、上記の例に限定されない。
また、第4の例において、地震発生前後でかご7を同じ位置に着床させた場合の駆動シーブ5の回転量又は懸架体6の繰り出し量を比較して、着床位置のずれを検出してもよい。
このような健全性診断装置では、エレベータ20A〜20Dのそれぞれの第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態が検出される。そして、異なるエレベータ20A〜20Dの第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を比較することにより、診断対象の健全性が診断される。
このため、エレベータ20A〜20Dのうちの一部のみの健全性に異常があるのか、建物1全体の健全性に異常があるのかを、判定することができる。従って、診断対象の健全性を、より高精度に診断することができる。
また、レール変形検出部31aの入力信号として、傾きセンサからの信号を用いることにより、エレベータ20A〜20D毎の第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を容易に検出することができる。
また、かご枠9に対するかご室10の動きに応じた信号を発生する傾きセンサを用いることにより、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態をより確実に検出することができる。
また、かご枠9とかご室10との間の距離に応じた信号を発生する傾きセンサを用いることにより、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態をより確実に検出することができる。
また、防振部材33の変形に応じた信号を発生する傾きセンサを用いることにより、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態をより確実に検出することができる。
また、レール変形検出部31aの入力信号として、傾きセンサからの信号に加えて、変位センサからの信号を用いることにより、診断対象の健全性を、より高精度に診断することができる。
また、かご7の着床位置のずれに基づいて、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を検出することにより、エレベータ20A〜20D毎の第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を容易に検出することができる。
加えて、かご7を昇降させる巻上機4のトルク情報に基づいて、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を検出することにより、エレベータ20A〜20D毎の第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を検出することもできる。
なお、実施の形態2において、建物1に設置されているエレベーの台数は、2台以上であれば何台であってもよい。
また、実施の形態2において、実施の形態1と同様の方法で第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を検出してもよい。
また、実施の形態2では、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bの変形状態を検出したが、第1及び第2のかごガイドレール11a,11bのいずれか一方の変形状態を検出してもよい。また、第1及び第2の釣合おもりガイドレール12a,12bの少なくともいずれか一方の変形状態を検出してもよい。
また、健全性の診断は、地震以外の災害の発生後に行ってもよいし、人手による診断指令の入力により任意のタイミングで行ってもよい。
また、実施の形態1、2を組み合わせて実施することも可能である。
また、実施の形態1、2の診断装置本体21,31の各機能は、処理回路によって実現される。図21は、実施の形態1、2の診断装置本体21,31の各機能を実現する処理回路の第1の例を示す構成図である。第1の例の処理回路100は、専用のハードウェアである。
また、処理回路100は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。また、診断装置本体21,31の各機能それぞれを個別の処理回路100で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路100で実現してもよい。
また、図22は、実施の形態1、2の診断装置本体21,31の各機能を実現する処理回路の第2の例を示す構成図である。第2の例の処理回路200は、プロセッサ201及びメモリ202を備えている。
処理回路200では、診断装置本体21,31の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ202に格納される。プロセッサ201は、メモリ202に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。
メモリ202に格納されたプログラムは、上述した各部の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。ここで、メモリ202とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性又は揮発性の半導体メモリである。また、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等も、メモリ202に該当する。
なお、上述した各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述した各部の機能を実現することができる。
1 建物、7 かご(昇降体)、9 かご枠、10 かご室、11a 第1のかごガイドレール、11b 第2のかごガイドレール、20,20A,20B,20C,20D エレベータ、21,31 診断装置本体、21a,31a レール変形検出部、21b,31b 判定部(診断部)、22a 第1の上部センサ、22b 第2の上部センサ、23a 第1の下部センサ、23b 第2の下部センサ、34 変位計(傾きセンサ)、35 傾斜計(傾きセンサ)、37 受光器(変位センサ)。

Claims (12)

  1. 建物内に設置されているエレベータの複数のガイドレールの変形状態を、前記ガイドレール毎に検出するレール変形検出部、及び
    前記レール変形検出部で検出された前記複数のガイドレールの変形状態に基づいて、前記建物と前記エレベータとの少なくともいずれか一方である診断対象の健全性を診断する診断部
    を備えている健全性診断装置。
  2. 前記レール変形検出部は、1台の前記エレベータに含まれている前記複数のガイドレールの変形状態を、前記ガイドレール毎に検出する請求項1記載の健全性診断装置。
  3. 前記エレベータの昇降体に設けられており、対応する前記ガイドレールの変形量に応じた信号を発生する複数のセンサ
    をさらに備え、
    前記レール変形検出部は、前記複数のセンサからの信号を入力信号として用いる請求項1又は請求項2に記載の健全性診断装置。
  4. 前記複数のガイドレールは、前記昇降体の一側に配置されている第1のガイドレールと、前記昇降体の他側に配置されている第2のガイドレールとを含み、
    前記複数のセンサは、
    前記昇降体の上部に設けられている第1の上部ガイド装置が前記第1のガイドレールから受ける反力の大きさに応じた信号を発生する第1の上部センサと、
    前記昇降体の上部に設けられている第2の上部ガイド装置が前記第2のガイドレールから受ける反力の大きさに応じた信号を発生する第2の上部センサと、
    前記昇降体の下部に設けられている第1の下部ガイド装置が前記第1のガイドレールから受ける反力の大きさに応じた信号を発生する第1の下部センサと、
    前記昇降体の下部に設けられている第2の下部ガイド装置が前記第2のガイドレールから受ける反力の大きさに応じた信号を発生する第2の下部センサと
    を有している請求項3記載の健全性診断装置。
  5. 前記レール変形検出部は、前記建物内に設置されている複数の前記エレベータのそれぞれの前記ガイドレールの変形状態を検出する請求項1記載の健全性診断装置。
  6. 前記診断部は、異なる前記エレベータの前記ガイドレールの変形状態を比較することにより、前記診断対象の健全性を診断する請求項5記載の健全性診断装置。
  7. 前記複数のエレベータのそれぞれの昇降体の傾きに応じた信号を発生する複数の傾きセンサ
    をさらに備え、
    前記レール変形検出部は、前記複数の傾きセンサからの信号を入力信号として用いる請求項5又は請求項6に記載の健全性診断装置。
  8. 各前記傾きセンサは、対応する前記エレベータのかご枠に対するかご室の動きに応じた信号を発生する請求項7記載の健全性診断装置。
  9. 各前記傾きセンサは、対応する前記かご枠と対応する前記かご室との間の距離に応じた信号を発生する請求項8記載の健全性診断装置。
  10. 各前記傾きセンサは、対応する前記かご枠と対応する前記かご室との間に介在する防振部材の変形に応じた信号を発生する請求項8記載の健全性診断装置。
  11. 前記複数のエレベータのそれぞれの前記昇降体の水平変位に応じた信号を発生する複数の変位センサ
    をさらに備え、
    前記レール変形検出部は、前記複数の傾きセンサからの信号に加えて、前記複数の変位センサからの信号を入力信号として用いる請求項7から請求項10までのいずれか1項に記載の健全性診断装置。
  12. 前記レール変形検出部は、前記複数のエレベータのそれぞれのかごの着床位置のずれに基づいて、前記複数のエレベータのそれぞれの前記ガイドレールの変形状態を検出する請求項5又は請求項6に記載の健全性診断装置。
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