JP2017171182A - 乗物用シートの構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乗物用シートの構造体において、表皮材と外殻部材との結合構造を簡素にすると共に結合構造の信頼性を向上させる。【解決手段】 可撓性を有するパッド12と、パッドの表面の少なくとも一部を覆う表皮材13と、パッドの表面の少なくとも一部を覆う外殻部材14とを有する乗物用シート1の構造体6であって、外殻部材の縁部には、パッド側に突出すると共に、パッド側と相反する側に溝部22Dを形成するループ部22が設けられ、表皮材の縁部13Aは、溝部に挿入されており、ループ部には、ループ部の開きを抑制するための保持部材26が結合されていることを特徴とする。【選択図】 図2

Description

本発明は、乗物用シートの構造体に関する。乗物用シートの構造体は、乗物用シートを構成するシートクッション、シートバック、及びアームレスト等である。
シートクッションの座面にカップホルダ等の小物入れが設けられた車両用シートが公知である(例えば、特許文献1)。この車両用シートでは、エラストマーや軟質樹脂等から形成された小物入れがシートパッドの上面に配置され、小物入れの縁部に形成されたフランジにシートパッドを覆う表皮材の縁が縫合されることによって、小物入れ及び表皮材の間に隙間が生じないようにされている。また、ボックスを備えたアームレストとして、樹脂製のボックスの周囲に溝付きフランジを設け、表皮材の縁部に縫合された樹脂ベルトを溝付きフランジの溝内に係止させることによって、ボックスと表皮材の間に隙間が生じないようにされたものがある(例えば、特許文献2)。
特許5683145号公報 特許3745092号公報
しかしながら、エラストマー等から形成された部材は表皮材に比べて硬いため、表皮材との縫合作業は負荷が大きいという問題がある。また、小物入れの形状によっては、縫合作業が更に困難になるという問題がある。また、表皮材に樹脂ベルトを縫合し、樹脂ベルトをボックスの溝に係止させる構造では、表皮材に樹脂ベルトを縫合する作業が手間であると共に、荷重が加わったときに意図せず表皮材がボックスの溝部から抜け出す虞がある。
本発明は、以上の背景を鑑み、乗物用シートの構造体において、表皮材と外殻部材との結合構造を簡素にすると共に結合構造の信頼性を向上させることを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、可撓性を有するパッド(12)と、前記パッドの表面の少なくとも一部を覆う表皮材(13)と、前記パッドの表面の少なくとも一部を覆う外殻部材(14)とを有する乗物用シート(1)の構造体(6)であって、前記外殻部材の縁部には、前記パッド側に突出すると共に、前記パッド側と相反する側に溝部(22D)を形成するループ部(22)が設けられ、前記表皮材の縁部(13A)は、前記溝部に挿入されており、前記ループ部には、前記ループ部の開きを抑制するための保持部材(26)が結合されていることを特徴とする。
この態様によれば、表皮材と外殻部材との結合構造は、縫合作業を必要としないため、作業負荷が小さい。また、保持部材によってループ部の開きが抑制されるため、溝部からの表皮材の抜け出しが抑制される。また、溝部に表皮材の縁部が挿入された構造では、外殻部材と表皮材との境界部の外観が安定し、美観が向上する。
また、上記の態様において、前記表皮材の縁部は、前記ループ部の復元力によって前記ループ部の互いに対向する側部間に挟持されているとよい。
この態様によれば、溝部からの表皮材の縁部の抜け出しが一層抑制される。
また、上記の態様において、前記保持部材は、前記ループ部の互いに対向する側部の両方と、前記表皮材の縁部とを一体に結合するステープル(26)であるとよい。
この態様によれば、表皮材の溝部からの抜け出しが確実に防止される。また、保持部材の取付作業が容易である。
また、上記の態様において、前記保持部材は、前記ループ部の互いに対向する側部の両方を挟持するクリップ(51)であるとよい。
この態様によれば、溝部からの表皮材の縁部の抜け出しが一層抑制される。
また、上記の態様において、前記ループ部は、前記外殻部材の縁部に沿って環状に形成されているとよい。
この態様によれば、外殻部材及び表皮材の結合部の美観が向上する。
また、上記の態様において、前記外殻部材は、前記ループ部の内側に設けられて前記パッド側と相反する側を向く内側表面と、前記ループ部の外側に設けられて前記パッド側と相反する側を向き、前記表皮材の裏面と当接する表皮支持部(23)とを有するとよい。
この態様によれば、表皮材がパッド側に押されるときに表皮支持部が表皮材を支持し、表皮材の移動を規制するため、表皮材の縁部に溝部から抜け出す方向に引張り荷重が加わり難くなる。また、表皮材が表皮支持部に支持されることによって、その部分の表皮材の形状が一定の形状に維持されるため、美観が向上する。
また、上記の態様において、前記表皮支持部は、前記内側表面に対して前記表皮材の厚み分だけ前記パッド側にオフセットして配置されているとよい。
この態様によれば、表皮材の表面と、外殻部材の内側表面とが面一となり、美観が向上する。
また、上記の態様において、前記外殻部材は、前記ループ部よりも内側に、前記パッド側に凹んだ収容凹部(21A)を有するとよい。
この態様によれば、外殻部材は、小物入れやカップホルダとして機能することができる。
また、上記の態様において、前記収容凹部は、前記パッドに形成された凹部(12A)に嵌合しているとよい。
この態様によれば、収容凹部を比較的深く形成することができ、収容凹部は飲料容器等を支持することができる。
また、上記の態様において、前記パッド、前記表皮材、及び前記外殻部材は、アームレストを構成し、前記外殻部材は、容器保持部を構成するとよい。
この態様によれば、簡素な構造で容器保持部を備えたアームレストが構成される。
以上の構成によれば、乗物用シートの構造体において、表皮材と外殻部材との結合構造を簡素にすると共に結合構造の信頼性を向上させることができる。
第1実施形態に係るアームレストを備えた車両用シートの斜視図 第1実施形態に係るアームレストの横断面 外殻部材と表皮材の結合方法を示す説明図 第2実施形態に係るアームレストの横断面
以下、図面を参照して、本発明を自動車の後部座席のアームレストに適用した一実施形態を説明する。
図1に示すように、自動車の3人掛けの後部座席は、左席1L及び中央席1Cを構成するシート1と、右席を構成するシート2とを左右に連続するよう有している。シート1及びシート2は、互いに独立している。
シート1は、シートバック3と、シートクッション4と、ヘッドレスト5と、アームレスト6とを有している。シートバック3の中央席1Cを構成する部分の前部には、アームレスト6が配置される収容凹部8が後方に向けて凹むように形成されている。アームレスト6は、収容凹部8に配置され、シートバック3に左右に延びる回転軸線を中心として回動可能に支持されている。アームレスト6は、シートバック3に支持された基端部に対して先端部が前方に突出した使用位置と、先端部が基端部に対して上方に位置し、収容凹部8の内側に配置された収納位置との間で回動する。以下の説明では、アームレスト6が使用位置にある状態を基準とする。
図2に示すように、アームレスト6は、フレーム11と、フレーム11に支持されたパッド12と、協働してパッド12を覆う表皮材13及び外殻部材14とを有する。フレーム11は、左右一対のサイドフレーム16と、左右のサイドフレーム16間に掛け渡されたパンフレーム17とを有する。各サイドフレーム16は、板金部材であり、横断面が溝形に形成され、溝形の開口が互いに向き合うように配置されている。各サイドフレーム16は、基端部(使用状態における後端部)において、シートバック3のフレームに左右に延びる回転軸線を中心として回動可能に支持されている。パンフレーム17は、鋼板から形成され、主面が上下を向いて前後に延び、左右の縁部において左右のサイドフレーム16の上部に結合されている。パンフレーム17の左右方向における中央部は、上方に台状に突出して台座部17Aを形成している。台座部17Aの中央には上下に貫通する支持孔17Bが形成されている。支持孔17Bは、前後に長い長孔状に形成されている。
外殻部材14は、パッド12の表面の少なくとも一部を覆う部材であり、中央部に2つのカップ収容部21Aを備えた基板部21と、基板部21の縁部に設けられたループ部22と、ループ部22の外縁に設けられた表皮支持部23とを有する。外殻部材14は、可撓性を有する樹脂材料を素材とし、射出成形等によって一体に形成されている。外殻部材14は、後述するステープル26が貫通可能な固さを有することが好ましい。外殻部材14は、例えばオレフィン系エラストマーや塩化ビニル等の比較的軟らかい樹脂や、ポリプロピレン等の比較的硬い樹脂であってよい。
カップ収容部21Aは、基板部21の中央から基板部21の裏面側に突出し、基板部21の表面側に開口した凹部である。本実施形態では、各カップ収容部21Aは、有底の円筒形に形成されている。
ループ部22は、基板部21の縁部に沿って延設され、2つのカップ収容部21Aを囲むように環状に形成されている。ループ部22は、基板部21の縁部から基板部21と直交する方向であって基板部21の裏面側に延びる内側壁22Aと、内側壁22Aの基板部21側と相反する側の端部から内側壁22Aと直交する方向であって基板部21と相反する側に延びる底壁22Bと、底壁22Bの内側壁22A側と相反する側の端部から基板部21と直交する方向であって基板部21の表面側に延びる外側壁22Cとを有する。ループ部22は、内側壁22A、底壁22B、及び外側壁22Cによって横断面がU字形(ヘアピン形)に形成されている。ループ部22の内側には、内側壁22A、底壁22B、及び外側壁22Cによって画定され、基板部21の表面側に開口する挿入溝22D(木目込み溝)が形成されている。
表皮支持部23は、外側壁22Cの底壁22B側と相反する側の端部から基板部21と相反する側に突出している。表皮支持部23は、基板部21と平行に延びる板状部であり、外側壁22C(ループ部22)に沿って環状に延びている。表皮支持部23の表面23Aは、基板部21の表面21Bと平行に形成されている。また、外側壁22Cの底壁22B側と相反する側の端面及び表皮支持部23の表面23Aは、基板部21の縁部の表面21Bに対して表皮材13の厚み分だけ、基板部21の裏面側にずれて配置されている。
表皮材13は、パッド12の表面の少なくとも一部を覆う部材であり、本革や合成皮革、ジャージやジャカード等のファブリック等の公知の表皮材であってよい。表皮材13は、単一の部材又は互いに縫合された複数の部材から袋状に形成され、フレーム11及びパッド12を覆う。表皮材13は、外殻部材14の基板部21に対応する部分に開口を有する。表皮材13の開口は、基板部21の外縁の大きさよりも小さく形成されている。表皮材13の開口の縁部13Aは、木目込み等の手法によって挿入溝22Dに挿入されている。表皮材13の縁部13Aの適所には、スリットが複数形成されているとよい。表皮材13が挿入溝22Dに挿入されるときに各スリットが開くことによって、表皮材13の引っ張りが防止され、皺の発生が抑制される。
内側壁22Aと外側壁22Cとの距離である挿入溝22Dの幅は、表皮材13の縁部13Aが挿入される前の状態において、表皮材13の厚みよりも若干小さく設定されている。これにより、表皮材13の縁部13Aが挿入溝22Dに挿入されるときには、ループ部22が弾性変形することによって挿入溝22Dが拡開する。表皮材13の縁部13Aは、挿入溝22Dに挿入された状態で、ループ部22の復元力によってループ部22(内側壁22A及び外側壁22C)に挟持され、挿入溝22Dからの抜け出しが抑制される。
表皮材13の縁部13Aが挿入溝22Dに挿入された状態で、内側壁22A、表皮材13の縁部13A、及び外側壁22Cには、ループ部22の開きを抑制するための保持部材としてのステープル26(ステープラ用つづり針)が結合されている。ステープル26は、内側壁22A、表皮材13の縁部13A、及び外側壁22Cを貫通して、これらを一体に締結する。ステープル26は、公知のステープラによって内側壁22A、表皮材13の縁部13A、及び外側壁22Cに取り付けられる。ステープル26によって、表皮材13の縁部13Aは挿入溝22Dから抜け出しが確実に防止される。ステープル26は、ループ部22と表皮材13の縁部13Aとの結合構造を一層強固にする保持部材として機能する。ステープル26の数及び位置は、適宜設定することができる。ステープル26は、例えば、ループ部22の周方向において等間隔で複数箇所に設けられるとよい。ステープル26に代えて、内側壁22A、表皮材13の縁部13A、及び外側壁22Cを貫通して、これらを一体に締結するリベットを用いてもよい。
表皮材13の縁部13Aを囲む環状の外周部分である縁外周部13Bの裏面は、表皮支持部23の表面23Aに当接し、支持される。これにより、表皮材13の縁外周部13Bは、表皮支持部23と平行な平面状の表面13Cを形成し、美観が向上する。また、表皮材13の縁外周部13Bの表面13Cは、基板部21の表面21Bと面一に配置され、基板部21及び表皮材13の一体性が向上し、美観が向上する。
互いに結合され、袋状をなす表皮材13及び外殻部材14は、フレーム11及びパッド12を覆うように配置され、アームレスト6の外面を構成する。表皮材13及び外殻部材14は、カップ収容部21Aが支持孔17Bに嵌合し、基板部21の裏面が台座部17Aの上面に当接するようにフレーム11に対して配置される。
パッド12は、発泡ウレタン等の可撓性を有する素材から形成されている。パッド12にはカップ収容部21Aに対応した凹部12Aが形成されており、カップ収容部21Aは凹部12Aに嵌合した状態となっている。
以上のように構成したアームレスト6の製造方法について説明する。最初に、外殻部材14と表皮材13とが互いに一体に組み付けられる。表皮材13が複数の部材からなる場合には、各表皮材13が互いに縫合される前に外殻部材14が表皮材13に組み付けられてもよく、各表皮材13が互いに縫合されて袋状となった後に外殻部材14が表皮材13に組み付けられてもよい。
外殻部材14と表皮材13との組み付けは、最初に外殻部材14の挿入溝22Dに表皮材13の縁部13Aを木目込みし、続いてステープラによって表皮材13の縁部13Aを受容したループ部22にステープル26を打ち込み、ステープル26によって内側壁22A、表皮材13の縁部13A、外側壁22Cを一体に結合する。挿入溝22Dへの表皮材13の縁部13Aの木目込みは、図3に示す組付装置30を用いて行ってもよい。組付装置30は、基台31と、基台31に圧縮コイルばねである付勢部材32を介して支持された表皮支持ブロック33と、基台31に突設された木目込み片34と、基台31に対してスライド可能に設けられた外殻部材支持台35とを有する。
外殻部材支持台35は、外殻部材14の裏面側が嵌合する支持凹部35Aを有している。支持凹部35Aに外殻部材14の裏面側が嵌合することによって外殻部材支持台35に対する外殻部材14の位置決めがなされる。支持凹部35Aのループ部22及び表皮支持部23に対応する部分には、ループ部22の拡開及び表皮支持部23の移動を許容する空間35Bが形成されている。外殻部材14は、外殻部材支持台35に支持された状態で、表面側が基台31側を向く。
表皮支持ブロック33は、基台31に対して外殻部材支持台35のスライド方向と同一方向にスライド移動可能に支持されている。付勢部材32は、表皮支持ブロック33を外殻部材支持台35側(基台31から離れる方向)に付勢している。表皮支持ブロック33上には、表皮材13の縁外周部13Bが載置される。表皮支持ブロック33は、表皮材13の縁外周部13Bに対応して複数設けられてもよく、表皮材13の縁外周部13Bに対応する環形状のものが1つ設けられてもよい。表皮材13は、袋状に形成されている場合、外殻部材14及び外殻部材支持台35を内部に受容するように配置されもよく、或は裏返しにされて基台31、表皮支持ブロック33、及び木目込み片34を内部に受容するように配置されてもよい。
木目込み片34は、外殻部材支持台35に支持された外殻部材14の挿入孔に対応する位置に配置されている。木目込み片34の上方には、表皮支持ブロック33に支持された表皮材13の縁部13Aが配置される。
この組付装置30では、外殻部材支持台35が基台31側に移動すると、最初に表皮支持ブロック33が表皮材13の縁外周部13Bを介して外殻部材支持台35に当接し、表皮材13の縁外周部13Bが表皮支持ブロック33と外殻部材支持台35との間に挟持される。その後、付勢部材32が圧縮されながら、表皮支持ブロック33は外殻部材支持台35と共に基台31側に移動する。更に、外殻部材支持台35が基台31側に移動すると、木目込み片34が表皮材13の縁部13Aを巻き込みながら挿入溝22D内に突入する。このとき、ループ部22は空間内で弾性変形して拡開する。また、表皮材13は、縁外周部13Bにおいて表皮支持ブロック33と外殻部材支持台35との間に挟持されているため、縁部13Aのみが挿入孔内に木目込まれる。その後、外殻部材支持台35が基台31から離れる方向に移動すると、木目込み片34が挿入溝22Dから抜け出し、ループ部22が復元し、ループ部22の間に表皮材13の縁部13Aが挟持される。
挿入溝22Dに縁部13Aが挿入された後に、外殻部材14及び表皮材13を組付装置30から取り外し、ステープラを使用してループ部22にステープル26を打ち込む。これにより、ステープル26によってループ部22及び表皮材13の縁部13Aが一体に結合される。このようにして、外殻部材14及び表皮材13が互いに結合される。
互いに結合された外殻部材14及び表皮材13は、袋状に形成され、内部にフレーム11が配置された後、成形型内に配置される。その後、外殻部材14及び表皮材13の内部に、ウレタン等の発泡材が充填され、パッド12が形成される。以上のようにして、アームレスト6が形成される。
以上のように構成したアームレスト6では、表皮材13と外殻部材14との結合構造は、縫合作業を必要としないため、作業負荷が小さい。また、ステープル26によってループ部22と表皮材13の縁部13Aとが結合されるため、挿入溝22Dからの表皮材13の抜け出しが確実に抑制される。また、挿入溝22Dに表皮材13の縁部13Aが挿入された構造では、外殻部材14と表皮材13との境界部の外観が安定し、美観が向上する。また、ループ部22及び挿入溝22Dが外殻部材14の縁部に沿って環状に形成されているため、表皮材13の縁部13Aが全周にわたって挿入溝22D内に挿入され、外殻部材14及び表皮材13の結合部の美観が向上する。
次に、図4を参照して第2実施形態に係るアームレスト50について説明する。第2実施形態に係るアームレスト6は、保持部材としてのステープル26に代えてクリップ51を有する点のみが第1実施形態に係るアームレスト6異なる。以下の第2実施形態に係るアームレスト6の説明では、第1実施形態に係るアームレスト6と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係るアームレスト6では、クリップ51によって、表皮材13の縁部13Aが挿入溝22Dに挿入されたループ部22を外側から挟持する。クリップ51は、金属又は樹脂を素材とし、断面がU字形に形成されている。クリップ51は、ループ部22を内側に受容し、内側壁22A及び外側壁22Cを表皮材13の縁部13Aと共に厚み方向から挟持する。クリップ51によって、挿入溝22Dからの表皮材13の縁部13Aの抜け出しが一層抑制される。クリップ51は、数が任意であり、周方向における適所においてループ部22に取り付けられているとよい。また、クリップ51は、ループ部22に沿って延在する長尺状の部材であってもよい。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記の実施形態はアームレスト6に適用した例であるが、表皮材13及び外殻部材14を含む表面構造はシートバック3やシートクッション4に適用されてもよい。
外殻部材14は、様々な形状を適用することができる。例えば、基板部21からカップ収容部21Aを省略し、平面状の外面を形成してもよい。この場合、外殻部材14は、基板部21によってテーブルを構成することができる。また、表皮材13の摩耗が生じやすい部分に外殻部材14を配置することによって、外殻部材14を保護部材として使用することができる。その他、カップ収容部21Aの形状を、所望の様々な物品に適合した形状に変更することによって、その物品に適した収容部を形成することができる。
1 :シート
6、50 :アームレスト
12 :パッド
12A :凹部
13 :表皮材
13A :縁部
13B :縁外周部
13C :表面
14 :外殻部材
21 :基板部
21A :カップ収容部
21B :表面
22 :ループ部
22A :内側壁
22B :底壁
22C :外側壁
22D :挿入溝
23 :表皮支持部
23A :表面
26 :ステープル
51 :クリップ

Claims (10)

  1. 可撓性を有するパッドと、前記パッドの表面の少なくとも一部を覆う表皮材と、前記パッドの表面の少なくとも一部を覆う外殻部材とを有する乗物用シートの構造体であって、
    前記外殻部材の縁部には、前記パッド側に突出すると共に、前記パッド側と相反する側に溝部を形成するループ部が設けられ、
    前記表皮材の縁部は、前記溝部に挿入されており、
    前記ループ部には、前記ループ部の開きを抑制するための保持部材が結合されていることを特徴とする乗物用シートの構造体。
  2. 前記表皮材の縁部は、前記ループ部の復元力によって前記ループ部の互いに対向する側部間に挟持されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シートの構造体。
  3. 前記保持部材は、前記ループ部の互いに対向する側部の両方と、前記表皮材の縁部とを一体に結合するステープルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートの構造体。
  4. 前記保持部材は、前記ループ部の互いに対向する側部の両方を挟持するクリップであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートの構造体。
  5. 前記ループ部は、前記外殻部材の縁部に沿って環状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の乗物用シートの構造体。
  6. 前記外殻部材は、前記ループ部の内側に設けられて前記パッド側と相反する側を向く内側表面と、前記ループ部の外側に設けられて前記パッド側と相反する側を向き、前記表皮材の裏面と当接する表皮支持部とを有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の乗物用シートの構造体。
  7. 前記表皮支持部は、前記内側表面に対して前記表皮材の厚み分だけ前記パッド側にオフセットして配置されていることを特徴とする請求項6に記載の乗物用シートの構造体。
  8. 前記外殻部材は、前記ループ部よりも内側に、前記パッド側に凹んだ収容凹部を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つの項に記載の乗物用シートの構造体。
  9. 前記収容凹部は、前記パッドに形成された凹部に嵌合していることを特徴とする請求項8に記載の乗物用シートの構造体。
  10. 前記パッド、前記表皮材、及び前記外殻部材は、アームレストを構成し、
    前記外殻部材は、容器保持部を構成することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1つの項に記載の乗物用シートの構造体。
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