JP2017165722A - 非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及びその製造方法 - Google Patents

非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017165722A
JP2017165722A JP2017044968A JP2017044968A JP2017165722A JP 2017165722 A JP2017165722 A JP 2017165722A JP 2017044968 A JP2017044968 A JP 2017044968A JP 2017044968 A JP2017044968 A JP 2017044968A JP 2017165722 A JP2017165722 A JP 2017165722A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
unsubstituted
formula
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017044968A
Other languages
English (en)
Inventor
中村 正治
Masaharu Nakamura
正治 中村
光 高谷
Hikari Takatani
光 高谷
琢次 畠山
Takuji Hatakeyama
琢次 畠山
鈴木 毅
Takeshi Suzuki
毅 鈴木
隆治 今吉
Ryuji Imayoshi
隆治 今吉
雄真 青木
Yuma Aoki
雄真 青木
萩原 秀樹
Hideki Hagiwara
秀樹 萩原
真一 曽我
Shinichi Soga
真一 曽我
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoto University
Tosoh Organic Chemical Co Ltd
Original Assignee
Kyoto University
Tosoh Organic Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoto University, Tosoh Organic Chemical Co Ltd filed Critical Kyoto University
Publication of JP2017165722A publication Critical patent/JP2017165722A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】有機EL素子材料として利用可能な非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及びその製造方法、さらにビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を製造するために有用な中間体であるオルトフェニレンジアミン類の提供。【解決手段】非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及び、ジアリールアミン類とグリニャール試薬とを反応させて、マグネシウムジアリールアミド類を得た後、マグネシウムジアリールアミド類に遷移金属触媒及び酸化剤を反応させて、オルトフェニレンジアミン類(2)を得、さらに遷移金属触媒及び塩基の存在下、ハロゲン化合物と反応させる、非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類の製造方法、さらにビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を製造するために有用な中間体であるオルトフェニレンジアミン類を用いる。【選択図】なし

Description

本発明は、有機EL素子材料に利用可能な非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及びその製造方法に関する。
有機ELは次世代のフラットパネルディスプレイとして注目されている。有機ELが注目される理由としては、薄型・軽量、高視野角、高速応答,高輝度ならびに高エネルギー効率などの高いパネル性能を有することが挙げられる。そのため、国内外の企業及び研究機関において実用化に向けた開発が進められており、携帯電話や薄型テレビのディスプレイへの応用が始まっている。
一般に有機EL素子は、陽極と陰極の間に、正孔輸送材料、発光材料及び電子輸送材料を積層させた構造となっている。有機EL素子の技術課題としては、更なる低消費電力化と長寿命化が求められている。
低消費電力化には正孔及び電子に対する高い輸送性能を有する材料が求められる。またHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)及び、LUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)は正孔及び電子の電極からの注入障壁及び効率に影響することから、これらの準位によって素子の駆動電圧及び消費電力が変化する。そのため、適切なHOMO−LUMO準位を有する材料も求められる。
一方、長寿命化については材料のガラス転移温度(Tg)が大きな影響を及ぼすことが知られている。すなわち、素子の使用環境や駆動時の発熱によって、素子の温度が材料のTgを上回ると、材料の結晶化が起こりダークスポットと呼ばれる非発光領域が発生する。そのため、より高いTgを有する材料が求められている。
代表的な正孔輸送材料としては、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(以下、NPDと略す)が一般に知られている。しかしNPDを正孔輸送層に用いた素子の駆動電圧は十分ではなく、またガラス転移温度(Tg)が低いため、素子を高温で駆動させた際の寿命に大きな課題があった。そのため、更なる高性能な電荷輸送材料の開発が望まれている。
ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を正孔輸送材として用いた例としては例えば、特許文献1や非特許文献1が報告されている。しかしながら、正孔輸送材としての使用には更なる改善が必要である。また文献記載の化合物は、対称構造を持つ化合物のみであることから、低いガラス転移温度(Tg)を有していると推定され、やはり正孔輸送材としては改善が必要であった。
ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類の製造方法としては例えば、特許文献2が報告されている。この方法は、1,2−ジアミノベンゼンとブロモベンゼンを反応させてN,N,N’−トリフェニル−o−フェニレンジアミンを一旦合成した後、ハロアリール化合物と反応させてビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を合成している。この手法の欠点としては、中間体のN,N,N’−トリフェニル−o−フェニレンジアミンの反応収率が23%と非常に低いことが挙げられ、工業的な生産方法としては十分ではなかった。
また非特許文献2では、テトラフェニルヒドラジンの熱分解物としてN,N,N’−トリフェニル−o−フェニレンジアミンを取得している。この手法の欠点としては、同時に副生する熱分解物との分離精製が必須であることから低収率であることが挙げられ、やはり工業的な生産方法としては十分ではなかった。
またこれら既存手法では本発明の非対称構造を有するオルトフェニレンジアミン類(2)及びビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類(1)の製造は非常に困難であった。
特許第3171755号公報 特許第4211869号公報
Journal of Chemical Society Perkin Trans 1 2001,2548−2552頁 Chemische Berichte 103,1970,1318−1333頁
本発明の目的は、有機EL素子材料として利用可能な非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及びその製造方法を提供することにある。
さらに本発明の目的は、ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を製造するために有用な中間体であるオルトフェニレンジアミン類を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に対し鋭意検討した結果、非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類が、有機EL素子材料として用いるのに適度なHOMO−LUMO準位を有していることを見出した。また様々な置換基を有したジアリールアミンを出発原料とすることで、これまで製造が困難であった非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類の効率的な製造方法を確立し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、下記一般式(1)
Figure 2017165722
[式(1)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜6の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキル基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアリール基又はハロゲン原子を表し、a及びcは0〜5の整数を表し、b及びdは0〜4の整数を表し、Zは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換カルボニル基、置換スルホニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のビフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換のアントラセニル基、置換若しくは無置換のカルバゾリル基、置換若しくは無置換のジベンゾフラニル基、置換若しくは無置換のジベンゾチエニル基、置換若しくは無置換のフルオレニル基、又は置換若しくは無置換のピリジニル基を表す。]
で示される非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及び、
下記一般式(2)
Figure 2017165722
[式(2)中、R、R、R,R、a、b、c及びdはそれぞれ前記式(1)と同じ。ただし、R〜Rの全てが同時に水素原子、メチル基、メトキシ基又はtert−ブチル基となることはない。]
で示されるオルトフェニレンジアミン類に関する。
また本発明は、下記一般式(1)
Figure 2017165722
[式(1)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜6の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキル基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアリール基又はハロゲン原子を表し、a及びcは0〜5の整数を表し、b及びdは0〜4の整数を表し、Zは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換カルボニル基、置換スルホニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のビフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換のアントラセニル基、置換若しくは無置換のカルバゾリル基、置換若しくは無置換のジベンゾフラニル基、置換若しくは無置換のジベンゾチエニル基、置換若しくは無置換のフルオレニル基、又は置換若しくは無置換のピリジニル基を表す。]
で示される非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を製造する方法であって、
下記一般式(3)
Figure 2017165722
[式(3)中、R、R、a及びbはそれぞれ前記式(1)と同じ。]
で示されるジアリールアミン類と
下記一般式(4)
Figure 2017165722
[式(4)中、R、R、c及びdはそれぞれ前記式(1)と同じ。]
で示されるジアリールアミン類にグリニャール試薬を反応させて、
下記一般式(5)
Figure 2017165722
[式(5)中、R、R、a及びbはそれぞれ前記式(1)と同じであり、Xはハロゲン原子を表す。]
で示されるマグネシウムジアリールアミド類(5)と
下記一般式(6)
Figure 2017165722
[式(6)中、R、R、c及びdはそれぞれ前記式(1)と同じであり、Xはハロゲン原子を表す。]
で示されるマグネシウムジアリールアミド類(6)を得た後、前記マグネシウムジアリールアミド類(5)と前記マグネシウムジアリールアミド(6)に遷移金属触媒及び酸化剤を反応させて、下記一般式(2)
Figure 2017165722
[式(2)中、R、R、R,R,a、b、c及びdはそれぞれ前記式(1)と同じ。]
で示されるオルトフェニレンジアミン類(2)を得、さらに遷移金属触媒及び塩基の存在下、下記一般式(7)
Figure 2017165722
[式(7)中、Zは前記式(1)と同じであり、Xはハロゲン原子を表し、mは1〜3の整数を表す。]
で示されるハロゲン化合物と反応させる、非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類(1)の製造方法に関する。
上記一般式(1)で示される非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類において、式(1)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜6の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキル基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアリール基又はハロゲン原子を表し、a及びcは0〜5の整数を表し、b及びdは0〜4の整数を表す。Zは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換カルボニル基、置換スルホニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のビフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換のアントラセニル基、置換若しくは無置換のカルバゾリル基、置換若しくは無置換のジベンゾフラニル基、置換若しくは無置換のジベンゾチエニル基、置換若しくは無置換のフルオレニル基、又は置換若しくは無置換のピリジニル基を表す。
これらの内、炭素数3〜6の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキル基としては例えば、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、i−プロピル基、i−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、4−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリメチルプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる。
アルコキシ基としては例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基などが挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子が挙げられる。
上記一般式(1)で示される非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類の具体例の一部を示せば下記の化合物(1−1)〜(1−22)などを挙げることができる。
Figure 2017165722
Figure 2017165722
また化合物(1−1)〜(1−22)のHOMO−LUMOの計算値を下記に示す。なお、当該計算にはGaussian09, Revision D.01を用いた。計算レベルはB3LYP/6−31G(d)で実施した。またGaussian09のcitationは以下の様になる。Gaussian 09, Revision D.01,M. J. Frisch, G. W. Trucks, H. B. Schlegel, G. E. Scuseria, M. A. Robb, J. R. Cheeseman, G. Scalmani, V. Barone, B. Mennucci, G. A. Petersson, H. Nakatsuji, M. Caricato, X. Li, H. P. Hratchian, A. F. Izmaylov, J. Bloino, G. Zheng, J. L. Sonnenberg, M. Hada, M. Ehara, K. Toyota, R. Fukuda, J. Hasegawa, M. Ishida, T. Nakajima, Y. Honda, O. Kitao, H. Nakai, T. Vreven, J. A. Montgomery, Jr., J. E. Peralta, F. Ogliaro, M. Bearpark, J. J. Heyd, E. Brothers, K. N. Kudin, V. N. Staroverov, T. Keith, R. Kobayashi, J. Normand, K. Raghavachari, A. Rendell, J. C. Burant, S. S. Iyengar, J. Tomasi, M. Cossi, N. Rega, J. M. Millam, M. Klene, J. E. Knox, J. B. Cross, V. Bakken, C. Adamo, J. Jaramillo, R. Gomperts, R. E. Stratmann, O. Yazyev, A. J. Austin, R. Cammi, C. Pomelli, J. W. Ochterski, R. L. Martin, K. Morokuma, V. G. Zakrzewski, G. A. Voth, P. Salvador, J. J. Dannenberg, S. Dapprich, A. D. Daniels, O. Farkas, J. B. Foresman, J. V. Ortiz, J. Cioslowski, and D. J. Fox, Gaussian, Inc., Wallingford CT, 2013.
この計算結果から、当該発明の非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類(1)が適度なHOMO−LUMO準位を有していることが判り、正孔輸送材料としての使用が可能である。
Figure 2017165722
上記一般式(1)で示されるビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類は非対称構造であるので、分子の結晶性が低くなり、アモルファス性が高くなる。そのため、高いガラス転移温度(Tg)を有すると考えられる。
また、上記一般式(2)で示されるオルトフェニレンジアミン類の具体例の一部を示せば、下記の化合物(2−1)〜(2〜26)などを挙げることができる。
Figure 2017165722
Figure 2017165722
上記一般式(3)で示されるジアリールアミン類は、上記一般式(4)で示されるジアリールアミン類と同一でも異なってもよい。
上記一般式(5)及び上記一般式(6)で示されるマグネシウムジアリールアミド類において、Xはハロゲン原子を表す。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子が挙げられる。
上記一般式(7)で示されるハロゲン化合物において、式(7)中、Xはハロゲン原子を表す。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子が挙げられる。また具体例の一部を示せば下記の化合物(6−1)〜(6−30)などを挙げることができる。下記式中のXはハロゲン原子を表す。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子が挙げられる。下記式中、nは0〜5の整数を表し、p,q,rは1〜10000の整数を表す。
Figure 2017165722
Figure 2017165722
<ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類の製造方法>
一般式(1)で示される非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類は、特に限定するものではないが、以下に示す工程から製造することが可能である。即ち、工程1(グリニャール化工程)、工程2(分子間C−Hアミノ化工程)及び工程3(C−Nカップリング工程)によって当該ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を製造できる。
(工程1:グリニャール化工程)
一般式(5)及び一般式(6)で示されるマグネシウムジアリールアミド類は、一般式(3)及び一般式(4)で示されるジアリールアミン類をグリニャール試薬と反応させることによって製造することができる。
グリニャール試薬としては、脂肪族グリニャール試薬または芳香族グリニャール試薬であればよく、例えばメチルマグネシウムブロミド、メチルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、エチルマグネシウムクロリド、イソプロピルマグネシウムブロミド、イソプロピルマグネシウムクロリド、ブチルマグネシウムブロミド、ブチルマグネシウムクロリド、フェニルマグネシウムブロミド、フェニルマグネシウムクロリドなどが用いられ、その使用量はジアリールアミン類(3)又はジアリールアミン類(4)に対して1.0モル当量〜100モル当量が望ましく、さらに望ましくは1.1モル当量〜10.0モル当量である。
またグリニャール試薬は、アルキルリチウムとマグネシウム塩から調製しても良い。
反応に用いられる有機溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒を挙げることができる。また溶媒は単一で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
溶媒の使用量は、ジアリールアミン類(3)又はジアリールアミン類(4)に対して、通常、1重量部〜1000重量部とするとよい。
反応は、窒素またはアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うことが望ましく、常圧または加圧下でも行うことができる。反応温度は−50℃〜300℃の範囲が望ましいが、0℃〜150℃の範囲がより望ましい。
反応時間は、基質の種類及び反応温度の違いにより異なるため、特に限定するものではないが、通常、1時間〜48時間の範囲内で反応は完結できる。
反応終了後は、真空下または常圧下にて溶媒を除去しても、そのまま次の工程2に用いてもよい。
(工程2:分子間C−Hアミノ化工程)
一般式(2)で示されるオルトフェニレンジアミン類は、一般式(5)で示されるマグネシウムジアリールアミド類(5)と一般式(6)で示されるマグネシウムジアリールアミド類(6)に遷移金属触媒及び酸化剤を反応させることによって製造することができる。
一般式(5)で示されるマグネシウムジアリールアミド類(5)の使用量は、一般式(6)で示されるマグネシウムジアリールアミド類(6)に対して、1.0モル当量〜10モル当量が望ましく、さらに望ましくは1.0モル当量〜2.0モル当量である。
遷移金属触媒としては、鉄化合物、パラジウム化合物、ニッケル化合物、コバルト化合物または銅化合物であればよく、例えば塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、臭化鉄(II)、臭化鉄(III)、酢酸鉄(II)、フッ化鉄(II)、塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウムアセチルアセトナート、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロ(シクロオクタ−1,5−ジエン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウムクロロホルム錯体、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ニッケルアセチルアセトナート、塩化ニッケル(II)、塩化コバルト(II)、銅アセチルアセトナート、塩化銅(II)、鉄アセチルアセトナート等が挙げられる。これらの内、反応収率を更に向上させるためには、塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、酢酸鉄(II)、フッ化鉄(II)がより望ましい。
遷移金属触媒の添加量は、マグネシウムジアリールアミド類(5)又はマグネシウムジアリールアミド類(6)に対して、0.01モル%〜100モル%の範囲が望ましい。さらに望ましくは、0.05モル%〜5.0モル%の範囲である。
酸化剤としては、1,2−ジヨードエタン、1,2−ジブロモエタン、1,2−ジクロロエタン、1−クロロ−2−ヨードエタン、1−ブロモ−2−クロロエタン、1−ヨード−2−ブロモエタン等が挙がられる。これらの内、望ましくは1,2−ジクロロエタン、1,2−ジブロモエタンがより望ましい。
酸化剤の添加量は、マグネシウムジアリールアミド類(5)又はマグネシウムジアリールアミド類(6)に対して、0.5モル当量〜10モル当量の範囲が望ましい。さらに望ましくは、1モル当量〜5モル当量の範囲である。
反応に用いられる有機溶媒は、極性溶媒でも非極性溶媒のどちらでもよく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素や、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、ターシャリーブチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒を挙げることができる。また溶媒は単一で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
溶媒の使用量は、マグネシウムジアリールアミド類(5)又はマグネシウムジアリールアミド類(6)に対して、通常、1重量部〜1000重量部とするとよい。
反応は、窒素またはアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うことが望ましく、常圧または加圧下でも行うことができる。反応温度は0℃〜300℃の範囲が望ましいが、50℃〜150℃の範囲がより望ましい。
反応時間は、基質の種類及び反応温度の違いにより異なるため、特に限定するものではないが、通常、1時間〜48時間の範囲内で反応は完結できる。
反応終了後、一般に公知の精製手法を用いることができ、例えば、分液操作で有機層を分離し、得られた有機層を水または食塩水またはアルカリ水溶液等で洗浄した後、カラムクロマトグラフィーや晶析等の一般的な方法によって単離精製することができる。
(工程3:C−Nカップリング工程)
一般式(1)で示されるビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類は、一般式(2)で示されるオルトフェニレンジアミン類に遷移金属触媒の存在下に、一般式(7)で示されるハロゲン化合物と反応させることによって製造することができる。
遷移金属触媒を構成する遷移金属化合物としては、パラジウム化合物やニッケル化合物や銅化合物または鉄化合物であればよく、例えば、ヘキサクロロパラジウム酸ナトリウム四水和物、ヘキサクロロパラジウム酸カリウム、塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウムアセチルアセトナート、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム、ジクロロビス(アセトニトリル)パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ジクロロテトラアンミンパラジウム、ジクロロ(シクロオクタ−1,5−ジエン)パラジウム、パラジウムトリフルオロアセテート、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウムクロロホルム錯体、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ニッケルアセチルアセトナート、塩化ニッケル、銅アセチルアセトナート、塩化銅、鉄アセチルアセトナート、塩化鉄等が挙げられる。また、この遷移金属化合物は、各種配位子を併用してもよく、配位子の添加方法としては、遷移金属化合物と配位子を予め系外で反応させてから添加する方法でも、反応系に遷移金属化合物と配位子を添加し、系内で調製する方法でもよい。
遷移金属化合物の添加量は、一般式(2)で表されるオルトフェニレンジアミン1モルに対し、0.01モル%〜100モル%の範囲が望ましい。反応選択率を更に向上させるためには、0.1モル%〜5モル%の範囲がより望ましい。
配位子としては、遷移金属化合物に配位するものであれば何でもよく、ホスフィン化合物、窒素系化合物、オレフィン系化合物等が挙げられる。例えば、トリエチルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ(tert−ブチル)ホスフィンなどのアルキルホスフィン類や、トリフェニルホスフィン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン[dppf]、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)ザンテン[XANTphos]などのアリールホスフィン類、そのほか1,5−シクロオクタジエン〔COD〕、2,2‘−ビピリジル等が挙げられる。これらのうち、反応選択率を向上させるためには、トリシクロヘキシルホスフィンまたはトリ(tert−ブチル)ホスフィンが望ましい。
配位子の添加量は、遷移金属化合物に対して、0.1倍モル〜100倍モルの範囲が望ましい。反応選択率を更に向上させるためには、1倍モル〜10倍モルの範囲がより望ましい。
反応に用いられる有機溶媒は、極性溶媒でも非極性溶媒のどちらでもよく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素や、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒、ヘキサン、ヘプタン、ペンタン、オクタン、ノナン、デカン等の炭化水素溶媒、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、1−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ヘキサメチルホスホトリアミド(HMPA)、トリエチルホスファイト(TEP)、トリメチルホスファイト(TMP)、酢酸等を挙げることができる。また、溶媒は単一で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
溶媒の使用量は、一般式(2)で表されるオルトフェニレンジアミン100重量部に対し、通常、1重量部〜10000重量部とするとよい。
反応に用いられる塩基は、金属水酸化物類、金属炭酸塩類、金属リン酸塩類、金属硫酸塩類、金属アルコキシラート類が挙げられる。例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸三カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、ナトリウム−メトキシド、ナトリウム−エトキシド、カリウム−メトキシド、カリウム−エトキシド、リチウム−tert−ブトキシド、ナトリウム−tert−ブトキシド、カリウム−tert−ブトキシド等を挙げることができる。これらの内、水酸化カリウム、炭酸カリウム、リン酸三カリウム、ナトリウム−tert−ブトキシドが好ましい。これらの使用量は、一般式(7)で示されるハロゲン化合物1モルに対して1〜50モルの範囲が好ましい。反応選択性を更に向上させるためには、1.5〜5倍モルの範囲がより望ましいまた塩基は単一でも2種類以上を組合せて用いてもよい。
ハロゲン化合物(7)の使用量は、一般式(2)で表わされるオルトフェニレンジアミン1モルに対して、0.1倍モル〜10倍モルの範囲が望ましい。反応選択性を更に向上させるためには、0.3倍モル〜5倍モルの範囲がより望ましい。
反応は、窒素またはアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うことが望ましく、常圧または加圧下でも行うことができる。反応温度は0℃〜300℃の範囲が望ましいが、50℃〜150℃の範囲がより望ましい。
反応時間は、基質の種類及び反応温度の違いにより異なるため、特に限定するものではないが、通常、1時間〜48時間の範囲内で反応は完結できる。
反応終了後、一般に公知の精製手法を用いることができ、例えば、分液操作で有機層を分離し、得られた有機層を水または食塩水またはアルカリ水溶液等で洗浄した後、カラムクロマトグラフィーや晶析等の一般的な方法によって単離精製することができる。
一般式(1)で示される非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類は、適度なHOMO−LUMO準位を有しているため、有機EL素子材料として利用できる。これまでは製造が困難であった非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を効率的に製造することが可能となった。さらには当該製造方法によって電子供与性又は電子求引性置換基を位置選択的に導入することが容易となり、電荷輸送材料に適したエネルギー準位を持たせる分子設計が可能となった。
以下、本発明を、実施例を用いて更に詳細に説明するが、これらの実施例は本発明の概要を示すもので、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
目的化合物の同定は、H NMR(H核磁気共鳴スペクトル)、13C NMR(13C核磁気共鳴スペクトル)、19F NMR(19F核磁気共鳴スペクトル)、MS(質量分析スペクトル)、IR分析、HRMS分析、融点分析及び元素分析により決定した。純度及び異性体比はGC分析により決定し、収率はジブロモエタンを内部標準物質としたNMR分析により決定した。また目的物の精製には、必要に応じてリサイクル分取GPCを用いた。用いた装置は以下の通りである。
核磁気共鳴スペクトル:JEOL ECS−400NR、Bruker AVANCE III 800US Plus
IR装置:PerkinElmer Spectrum One FT−IR Spectrometer
HR−MS装置:JEOL JMS−700 massspectrometer
融点測定装置:Yanaco MP−500D
GC装置:Shimadzu GC−2010(FID)
カラム:ZB−1MS(10m×0.10mmI.D.df:0.1μm)(Phenomenex社製)
検出器:水素炎イオン化検出器
リサイクル分取GPC:Japan Analytical Industry LC−9204 instrument
カラム:JAIGEL−1H−40/JAIGEL−2H−40
実施例1(N,N,N−triphenylbenzene−1,2−diamine (2−20))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ジフェニルアミン(84.6mg,0.500mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度80℃で12時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層を濃縮乾固した。得られた乾固物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)にて精製し、更に晶析(メタノール)することで、目的とする化合物(2−20)を白色固体として得た(収率:96%、収量:81.5mg、純度:>99%)。
Mp:90.7−91.9℃.
IR(neat,cm−1)3400(N-H),2918,2850,1587,1505,1486,1415,1309,1271,1174,1078,1029,929,759,710,692
H NMR(CDCl,392MHz)δ5.87(s,H,1H), 6.86-6.95(m,4H),6.95(tt,J=1.4,8.5Hz,H,2H),7.05(d,J=7.6Hz,H,4H),7.14(d,7.6Hz,H,2H),7.17-7.22(m,H,2H),7.22(td,J=1.8,7.2Hz,H,4H),7.35(dd,J=1.3,8.5Hz,H or H,1H)
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ117.0(C),119.4(C),121.2(C),121.6(C),121.8(C),122.3(C),127.0(C),129.3(C),129.4(C),130.5(C),134.9(C),140.8(C),140.6(C),147.0(C
HRMS(FAB)m/z[M] calcd for C2420 336.1626;found 336.1626.Anal.calcd for C2420 C,85.08;H,6.27; N,8.23.found C,85.20;H,6.19;N,8.03.
Figure 2017165722
実施例2(4−methyl−N,N,N−tri−p−tolylbenzene−1,2−diamine (2−21))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(4−メチルフェニル)アミン(98.2mg,0.498mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度60℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層を濃縮乾固した。得られた乾固物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン)にて精製し、更に晶析(ジエチルエーテル)することで、目的とする化合物(2−21)を白色固体として得た(収率:98%、収量:96.9mg、純度:>99%)。
Mp:91.7-92.7℃.
IR(neat,cm−1)3404(N-H),3025,2918,1606,1505,1393,1314,1295,1273,1178,1111,1015,873,836,811,783,722,712
H NMR(CDCl,392MHz)δ2.21(s,H,3H),2.25(s,H,3H),2.27(s,H,6H),5.66(s,H, 1H),6.78(m,H,1H),6.80(m,H,1H),6.90-6.92(m,H and H,6H),6.97-7.02(m,H and H,6H),7.17(m,H,1H)
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ20.51(C or C),20.62(C or C),20.66(C),117.0(C), 119.2(C),121.4(C),127.1(C),129.6(C),129.8(C),130.3(C),130.4(C),130.6(C),131.2(C),135.0(C),138.5(C),140.6(C),144.8(C).
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C2828 392.2252;found 392.2248. Anal. calcd for C2828 C,85.67;H,7.19;N,7.07.found C,85.74;H,7.14;N,7.16.
Figure 2017165722
実施例3(4−(tert−butyl)−N,N,N−tris(4−(tert−butyl)phenyl)benzene−1,2−diamine (2−22))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(4−(tert−ブチル)フェニル)アミン(141mg,0.501mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度60℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物140mgの内、131mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−22)を白色固体として得た(収率:86%、収量:113mg、純度:>99%)。
Mp:189-190℃
IR(neat,cm−1)3382(N-H),2953,1602,1508,1394,1362,1320,1301,1266,1189,1114,1014,824,745
H NMR(CDCl,392MHz)δ1.25(s,H,9H),1.26(s,H,9H),1.28(s,H,18H),5.77(s,H,1H),6.81(m,H,2H),6.98(m,H,4H),7.14-7.23(m,H and H,2H),7.20(m,H and H,6H),7.22(s,H,1H)
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ31.43(C,C, and C),34.13(C,C, and C),116.2(C),118.8(C),120.5(C),123.5(C),125.8(C),125.9(C),127.4(C),134.0(C),138.6(C),140.4(C),143.7(C),144.0(C), 144.2(C),144.4(C
Anal.calcd for C4052 C,85.66;H,9.35;N,4.99.found C,85.74;H,9.53;N,5.09.
Figure 2017165722
実施例4(4−butyl−N,N,N−tris(4−butylphenyl)benzene−1,2−diamine (2−1))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(4−ブチルフェニル)アミン(145mg,0.516mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度60℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物152mgの内、138mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−1)を黄色液体として得た(収率:87%、収量:114mg、純度:>99%)。
IR(neat,cm−1)3402(N-H),2995,2926,2855,1605,1505,1465,1398,1377,1303,1275,1180,1117,1016,928,878,822,727
H NMR(CDCl,392MHz)δ0.886(t,J=7.2,Ha or Hj,3H),0.904(,J=7.2,H or H,3H),0.918(t,J=7.2,H,6H),1.26-1.39(m,H,H,and H,8H),1.48-1.60(m,H,H,and H,8H),2.47(t,J=7.6Hz,H,2H),2.50(t,J=7.6Hz,H,2H),2.53(t,J=7.6Hz,H,4H),5.68(s,H,1H),6.78(m,H,2H),6.92-7.01(m,H,H,H,H,and H,12H),7.20(d,H,1H).
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ14.10(C and C,or C),14.12(Cand C,or C),22.46(C and C,or C),22.51(C and C,or C),33.86(C),33.91(Cor C),33.96(Cor C),34.90(Cor C),35.06(Cor C,and C),117.0(C),119.4(C),121.3(C),126.5(C)129.0(C),129.2(C),130.1(C),134.9(C),135.6(C),135.9(C),136.4(C),138.8(C),140.9(C),145.0(C).
Anal.calcd for C4052 C,85.66;H,9.35; N,4.99.found C,85.93;H,9.36;N,5.06.
Figure 2017165722
実施例5(4−methoxy−N,N,N−tris(4−methoxyphenyl)benzene−1,2−diamine (2−23))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(4−メトキシフェニル)アミン(115mg,0.501mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度120℃で12時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物107mgの内、97.4mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−1)を紫色液体として得た(収率:20%、収量:21.2mg、純度:>96%)。
IR(neat,cm−1)3389(N-H),2995,2930,2833, 1606,1586,1498,1463,1440,1397,1266, 1234,1178,1153,1107,1032,978,819,782,772,721,670
H NMR(CDCl,800MHz)δ3.69(s,H,3H),3.75(s,H,3H),3.76(s,H,6H),5.27(s,H, 1H),6.63(d,H,1H),6.63(dd,H,1H),6.74 (m,H and H,4H),6.77(m,H,4H),6.92(m,H,4H),7.17(d,H,1H)
13C NMR(CDCl,201MHz)δ55.53(2C),55.62(2C),111.2(C),114.5(C),114.6(C),114.6(C),119.6(C),120.4(C),123.2(C),134.6(C),137.6(C),137.7(C),138.8(C),154.4(C),154.4(C),154.4(C).
Anal.calcd for C2828 C,73.66;H,6.18;N,6.14.found C,73.94;H,6.17;N,5.89.
Figure 2017165722
実施例6(N,N,N−tris(3,5−dimethylphenyl)−3,5−dimethylbenzene−1,2−diamine (2−2))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(3,5−ジメチルフェニル)アミン(67.8mg,0.301mmol)、ジブチルエーテル(0.420mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.414mL,0.799M,0.331mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(1.90mg,15.0μmol)と1,2−ジブロモエタン(52.0μL,0.601mmol)を添加した後、ヒートブロック温度60℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(0.60mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(1.20mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物をリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−2)を黄色固体として得た(収率:23%、収量:15.7mg、純度:>98%)。
Mp:121-122℃.
IR(neat,cm−1)3389(N-H),2918,1584,1521,1462,1396,1377,1330,1244,1223,1192,1034,834,780,731,694
H NMR(CDCl,800MHz)δ2.00(s,H,3H),2.19(s,H,12H),2.22(s,H,6H),2.30(s,H,3H),5.82(s,H,1H),6.54(s,H and H,3H),6.55(s,H,2H),6.59(s,H,1H),6(s,H, 4H),7.00(s,H,1H)
13C NMR(CDCl,201MHz)δ18.70(C),21.32(C),21.46(C),21.58(C),114.9(C),117.5(C),117.7(C and C),123.2(C),123.3(C),130.0(C),137.1(C),138.7(C),138.6(C),138.7(C),142.0(C),142.9(C),145.9(C).
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C3236 448.2878;found 448.2878.Anal.calcd for C3236 C,85.67;H,8.09;N,6.24.found C,85.47;H,8.13;N,5.99.
Figure 2017165722
実施例7(4−fluoro−N,N,N−tris(4−fluorophenyl)benzene−1,2−diamine (2−3))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(4−フルオロフェニル)アミン(205mg,1.00mmol)、ジブチルエーテル(1.400mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(1.380mL,0.799M,1.102mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(6.30mg,49.7μmol)と1,2−ジブロモエタン(172μL,1.99mmol)を添加した後、ヒートブロック温度80℃で36時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(2.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(4.00mL×4回)を用いて抽出を実施した後、得られた有機層をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し、更に晶析(ジエチルエーテル)することで、目的とする化合物(2−20)をベージュ色固体として得た(収率:99%、収量:203mg、純度:>99%)。
Mp:80.0-81.0℃
IR(neat,cm−1)3418(N-H),1869,1599,1498,1466,1430,1390,1301,1280,1260,1208,1190,1154,1147,1099,1011,990,949,869,842,825,818,801,787,709,703
H NMR(CDCl,392MHz)δ5.34(s,1H,H),6.77-6.80(m,2H),6.90-6.92(m,6H),6.97-7.02(m,6H),7.17(d,J=9.0Hz,1H)
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ113.3(d,JC−F=22Hz,C),115.8(d,JC−F=23Hz,C),116.0(d,JC−F=23Hz,C),116.4(d,JC−F=23Hz, C),119.6(d,JC−F=8.5Hz,C),120.6(d,JC−F=7.5Hz,C),123.6(d,JC−F=7.5Hz,C), 136.3(d,JC−F=2.1Hz,C),136.8(d,JC−F= 7.9Hz,C),139.0(d,JC−F=2.0Hz,C),142.9(d,JC−F=2.8Hz,C),157.6(d,JC−F=241Hz,C),158.1(d,JC−F=240Hz,C),158.6(d,JC−F=243Hz,C
19F NMR(CDCl,368MHz)δ−122.2,−121.2,−120.3.
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C2416 408.1250;found408.1248.Anal.calcd for C2416 C,70.58;H,3.95;N,18.61;N,6.86.found C,70.87;H,4.19;N,6.81.
Figure 2017165722
Figure 2017165722
実施例8(4−chloro−N,N,N−tris(4−chlorophenyl)benzene−1,2−diamine (2−4))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(4−クロロフェニル)アミン(118mg,0.497mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度90℃で36時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物132mgの内、119mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−4)を黄色固体として得た(収率:81%、収量:86.0mg、純度:>98%)。
Mp:128-129℃
IR(neat,cm−1)3403(N-H),1584,1504,1485,1471,1415,1389,1308,1274,1256,1171,1090,1010,958,946,865,821,804,760,722,712,693
H NMR(CDCl,392MHz)δ5.56(s,H,1H),6.77-6.80(m,H,2H),6.90-6.95(m,H,4H),7.04-7.05(m,H,1H),7.10-7.15(m,H,1H),7.15-7.18(m,H and H,3H),7.19-7.23(m,H,4H)
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ118.9(C),120.5(C),123.1(C),126.2(C),129.8(C),127.4(C or C),128.3(C or C),129.5 (C),129.6(C),129.8(C),135.7(C),138.6(C),140.6(C),144.8 (C).
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C2416Cl 472.0068;found 472.0068.Anal.calcd for C2416Cl C,60.79;H,3.40;N,5.91.found C,60.72;H,3.48;N,6.18.
Figure 2017165722
実施例9(4−bromo−N,N,N−tris(4−bromophenyl)benzene−1,2−diamine (2−5))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(4−ブロモフェニル)アミン(65.3mg,0.200mmol)、ジブチルエーテル(0.280mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.276mL,0.799M,0.220mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(1.30mg,10.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(34.0μL,0.393mmol)を添加した後、ヒートブロック温度80℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(0.400mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(0.800mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物75.4mgの内、67.9mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−5)を白色固体として得た(収率:51%、収量:30.8mg、純度:>98%)。
Mp:131-133℃
IR(neat,cm−1)3389(N-H),1579,1482,1383,1305,1286,1262,1170,1103,1072,1006,934,810,710
H NMR(CDCl,392MHz)δ5.56(s,H,1H),6.72-6.76(m,H,2H),6.85-6.89(m,H,4H),7.13(d,J=9.0Hz,H,1H),7.18(d,J=2.2Hz,H,1H),7.26(dd,overlap with the related signal of CHCl,J=2.2,8.5Hz,H,1H),7.29-7.33(m,H,2H),7.32-7.36(m,H,4H)
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ113.0(C),114.5(C),115.8(C),119.1(C or C),120.8 (C),123.2(C),130.2(C or C),132.3(C),132.4(C),132.6(C),135.6(C),138.8(C),140.7(C),145.0(C).
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C2416Br 647.8047;found647.8038.
Figure 2017165722
実施例10(4−fluoro−N,N,N−tris(3−fluorophenyl)benzene−1,2−diamine (2−6) and 3−fluoro−N,N,N−tris(3−fluorophenyl)benzene−1,2−diamine (2−7))
Figure 2017165722
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(3−フルオロフェニル)アミン(117mg,0.570mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.60mg,28.4μmol)と1,2−ジブロモエタン(98.0μL,1.13mmol)を添加した後、ヒートブロック温度60℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物110mgの内、98.4mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−6)及び(2−7)の位置異性体の混合物(98:2)を青色液体として得た(収率:63%、収量:65.4mg、純度:>99%)。
IR(neat,cm−1)3409(N-H),3072,1589,1519,1483,1438,1312,1281,1265,1243,1200,1175,1148,1126,1094,1075,1003,991, 970,841,766,723,683
H NMR of 2j(CDCl,392MHz)δ5.98(s,1H,H),6.23(ddd,J=3.1,8.5Hz,JC−F=8.5Hz,H,1H),6.67-6.71(m,H,H,H,and H,5H),6.74(td,J=2.3Hz,JC−F=11Hz,H,2H),6.82(dd,J=1.8,8.1Hz,H,2H),7.05(dd,J=3.1Hz,JC−F=11Hz,H,1H),7.09(dd,J=9.0Hz,JC−F=5.8Hz,H,1H),7.15-7.23(m,H and H,3H)
13C NMR of 2l(CDCl,98.5MHz)δ103.6(d,JC−F=27Hz,C),106.8(d,JC−F=24Hz,C),108.2(d,JC−F=23Hz,C),108.4(d,JC−F=25Hz,C),109.5(d,JC−F=22Hz,C),109.7(d,JC−F=22Hz,C),115.4(d,JC−F=2.8Hz,C),116.(d,JC−F=2.8Hz,C),129.3(d,JC−F=2.8Hz,C),130.6(d,JC−F=9.4Hz,C and C),131.6(d,JC−F=10Hz,C),141.6(d,JC−F=10Hz,C or C),142.7(d,JC−F=11Hz,C or C),147.8(d,JC−F=9.4Hz,C),162.0(d,JC−F=245Hz,C),163.5(d,JC−F=246Hz,C),163.6(d,JC−F=246Hz,C
19F NMR of 2j(CDCl,368MHz)δ−112.3,−112.0,111.5.
Anal.calcd for C2416 C,70.58;H,3.95;N,6.86.found C,70.87;H,4.19;N,6.81.
Figure 2017165722
Figure 2017165722
実施例11(N,N−bis(3,5−difluorophenyl)−N1−phenylbenzene−1,2−diamine (2−8) and N−(3,5−difluorophenyl)−3,5−difluoro−N,N−diphenylbenzene−1,2−diamine (2−9))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、3,5−ジフルオロ−N−フェニルアニリン(103mg,0.502mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度80℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物102mgの内、90.6mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−8)及び(2−9)の位置異性体の混合物(>99:1)を青色液体として得た(収率:60%、収量:54.3mg、純度:>99%)。
IR(neat,cm−1)3407(N-H),1623,1592,1518,1469,1356,1287,1220,1200,1142,1112,1030,992,827,751,695,678,665
H NMR of 3a(CDCl,392MHz)δ5.59(s,H,1H),6.28(tt,J=2.2,JH−F=9.0,H or H,1H),6.30-6.40(m,H or H,H,and H,5H),7.04-7.10(m,H and H,2H),7.09(d,J=7.2,H,2H),7.19(dd,J=1.4,8.1H,1H),7.27(td,J=1.3,8.5H,1H),7.29(t,J=9.0H,2H),7.40(dd,J=1.4,8.5,H,1H)
13C NMR of 3a(CDCl,98.5MHz)δ95.92(t,JC−F=26Hz,C),96.59(t,JC−F=26Hz,C),99.46(dd,JC−F=8.2,20Hz,C),102.2(dd,JC−F=8.5,21Hz,C),120.9(C),123.7(C),123.9(C),124.5(C),127.6(C),129.8(C),130.1(C),136.0(C),138.1(C),145.2(C),145.5(t,JC−F=16Hz,Cd),149.5(t,JC−F=14Hz,C),163.7(dd,JC−F=16,246Hz, C or C),163.8(dd,JC−F=15,245Hz,C or C
19F NMR of 3a(CDCl,368MHz)δ−110.1,−109.6.
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C2416 408.12496;found 408.1250.
Figure 2017165722
Figure 2017165722
実施例12(N,N−bis(3,5−difluorophenyl)−4−methyl−N−(p−tolyl)benzene− 1,2−diamine (2−10) and N−(3,5−difluorophenyl)−3,5−difluoro−N,N−di−p−tolylbenzene− 1,2−diamine (2−11))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、4−メチル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アニリン(118mg,0.539mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.40mg,26.8μmol)と1,2−ジブロモエタン(92.0μL,1.06mmol)を添加した後、ヒートブロック温度80℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物121mgの内、116mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−10)及び(2−11)の位置異性体の混合物(98:2)を黄色液体として得た(収率:77%、収量:87.1mg、純度:>99%)。
IR(neat,cm−1)3409(N-H),2923,1626,1593,1509,1472,1400,1356,1293,1249,1225,1181,1154,1111,1018,992,819,763,709,666
H NMR of 3b(CDCl,392MHz) δ2.29(s,H,3H),2.30(s,H,3H),5.50(s,H,1H),6.19-6.35(m,H,H,H,and H,6H),6.96-7.01(m,H and H,3H),7.05-7.10(m,H and H,3H),7.28(d,J=8.5,H,1H)
13C NMR of 3b(CDCl,98.5MHz)δ20.74(C or C),20.81(C or C),95.06(t,JC−F=27Hz,C),95.87(t,JC−F=27Hz,C),98.48(dd,JC−F=8.9,21Hz,C),101.5(dd,JC−F=8.9,21Hz,C),122.5(C),124.2(C),128.1(C),130.2(C),130.4(C),134.5(C),134.5(C),135.1(C),136.9(C),142.5(C),146.5(t,JC−F=14Hz,C),149.9(t,JC−F=14Hz,C),151.5(dd,JC−F=16,245Hz,C or C),163.8(dd,JC−F=16,245Hz,C or C
19F NMR of 3b(CDCl,368MHz)δ−119.5, −109.9.
Anal.calcd for C2620 C,71.55;H, 4.62;N,6.42.found C,71.78;H,4.81;N, 6.40.
Figure 2017165722
Figure 2017165722
実施例13(4−butyl−N−(4−butylphenyl)−N,N−bis(3,5−difluorophenyl)benzene− 1,2−diamine (2−12) and N,N−bis(4−butylphenyl)−N−(3,5−difluorophenyl)−3,5− difluorobenzene−1,2−diamine (2−13))
Figure 2017165722
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、4−ブチル−N−(3,5−ジフルオロフェニル)アニリン(133mg,0.509mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度80℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物138mgの内、108mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−12)及び(2−13)の位置異性体の混合物(>99:1)を黄色液体として得た(収率:64%、収量:66.1mg、純度:98%)。
IR(neat,cm−1)3409(N-H),2957,2930,2860,1625,1593,1508,1490,1471,1403,1379,1289,1249,1224,1179,1154,1112,1018,993,823,777,730,677,666
H NMR of 3c(CDCl,392MHz)δ0.918(t,J=7.2,H or H,3H),0.921(t,J=7.2,H or H,3H),1.33(sext,J=7.2Hz,H and H,4H),1.54(quint,J=7.2Hz,H or H,2H),2.54(t,J=7.9Hz,H or H,2H),2.55(t,J=7.9 H,H or H,2H),5.50(s,H,1H),6.19-6.35(m,H,H,H and H,6H),6.98(d,J=8.1,H,2H),7.02(d,J=1.8,H,1H),7.07(d,J=8.5,H,1H),7.08(d,J=8.1Hz,H,2H),7.28(d,J=8.5,H,1H)
13C NMR of 3c(CDCl,98.5MHz)δ13.90(C or C),13.93(C or C),22.28(C and C),33.51(C or C),33.54(C or C),34.86(C or C),34.99(C or C),95.01(t,JC−F=26Hz,C),95.84(t,JC−F=26Hz,C),98.49(dd,JC−F=8.5,20Hz,C),101.5(dd,JC−F=8.5,20Hz,C),122.4(C),124.0(C),127.4(C),129.6(C),129.7(C),135.2(C or C),136.8(C or C),139.5(C and C),142.6(C),146.4(t,JC−F=13Hz,C),149.9(t,JC−F=13Hz,C),163.7(dd,JC−F=16,245Hz,C or C),163.8(dd,JC−F=16,245Hz,C or C
19F NMR of 3c(CDCl,368MHz)δ−110.5, −109.9.
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C3232 520.2502;found 520.2509.
Figure 2017165722
Figure 2017165722
実施例14(4−(tert−butyl)−N−(4−(tert−butyl)phenyl)−N,N−bis(3,5−difluorophenyl) −benzene−1,2−diamine (2−14) and N,N− bis(4−(tert−butyl)phenyl)−N −(3,5−difluorophenyl)−3,5−difluorobenzene−1,2−diamine (2−15))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、N−(4−(tert−ブチル)フェニル)3,5−ジフルオロアニリン(131mg,0.502mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度80℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物142mgの内、132mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−14)及び(2−15)の位置異性体の混合物(98:2)を白色固体として得た(収率:73%、収量:88.3mg、純度:98%)。
Mp:166-167℃.
IR(neat,cm−1)3404(N-H),2966,2966,1630,1590,1514,1502,1474,1399,1365,1299,1263,1240,1220,1189,1161,1150,1111,1018,999,990,824,806,746,709,667
H NMR of 3d(CDCl,392MHz)δ1.27(s,H,9H),1.28(s,H,9H),5.53(s,H,1H),6.21(tt,H or H,J=2.3,JC−F=9.0,1H),6.22-6.25(m,H,2H),6.28(tt,H or H,J=2.3,JC−F=9.0,1H),6.33-6.38(m,H,2H),6.98-7.02(m,H or H,2H),7.24(d,J=1.8,H,1H),7.26-7.30(m,H,H,and H or H,4H)
13C NMR of 3d(CDCl,98.5 MHz);31.26(C or C),31.31(C or C),34.36(C or C),34.45(C or C),95.07(t,JC−F=27Hz,C),97.25(t,JC−F=26Hz,C),98.46(dd,JC−F=8.4,27Hz,C),101.3(dd,JC−F=8.4,26Hz,C),122.0(C),123.6(C),124.5(C),126.6(C),126.9(C),135.1(C),136.3(C),142.1(C),146.3(t,JC−F=13Hz,C),147.6(C),147.9(C),149.9(t,JC−F=13Hz,C),163.7(dd,JC−F=16,245Hz,C and C).
19F NMR of 3d(CDCl,368MHz)δ−110.5, −110.0.
Anal.calcd for C3232 C,73.83;H, 6.20;N,5.38.found C,73.74;H,6.27;N, 5.39.
Figure 2017165722
Figure 2017165722
実施例15(N,N−bis(3,5−difluorophenyl)−4−fluoro−N−(4−fluorophenyl)benzene− 1,2−diamine (2−16) and N−(3,5−difluorophenyl)−3,5−difluoro−N,N− bis(4−fluorophenyl)benzene−1,2−diamine (2−17))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、3,5−ジフルオロ−N−(4−フルオロフェニル)アニリン(112mg,0.502mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度80℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物116mgの内、105mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−16)及び(2−17)の位置異性体の混合物(97:3)を黄色液体として得た(収率:22%、収量:22.1mg、純度:>99%)。
IR(neat,cm−1)3414(N-H),3088,1624,1591,1506,1471,1401,1356,1306,1286,1254,1212,1175,1151,1135,1113,1018,993,864,825,769,729,707,667
H NMR of 3e(CDCl,392MHz)δ5.31(s,H,1H),6.14-6.21(m,H,2H),6.25(tt,J=2.2Hz,JH−F=9.0Hz,H,1H),6.29-6.23(m,H,2H),6.37(tt,J=2.2Hz,JH−F=9.0Hz,H,1H),6.90(dd,J=3.1Hz,JH−F=9.0Hz,H,1H),6.96-7.06(m,H,H,and H,5H),7.33(dd,J=9.0Hz,JH−F=5.4Hz,H,1H)
13C NMR of 3e(CDCl,98.5MHz)δ95.48(t,JC−F=26Hz,C),97.25(t,JC−F=26Hz,C),98.21(dd,JC−F=8.5,21Hz,C),102.4(dd,JC−F=8.5,21Hz,C),114.3(d,JC−F=23Hz,C),116.0(d,JC−F=23Hz,C),116.8(d,JC−F=23Hz,C),124.0(d,JC−F=8.5Hz,C),126.2(d,JC−F=8.5Hz,C),133.3(d,JC−F=2.8Hz,C),139.0(d,JC−F=9.4Hz,C),140.0(d,JC−F=2.8Hz,C),146.4(t,JC−F=12Hz,C),149.2(t,JC−F=12Hz,C),159.4(d,JC−F=16,245Hz,C),159.9(d,JC−F=246Hz,C),163.8(dd,JC−F=16,247Hz,C or C),163.9(dd,JC−F=15,246Hz,C or C
19F NMR of 3e(CDCl,368MHz)δ−117.3, −116.9,−110.5,−109.4.
HRMS(FAB)m/z[M]+calcd for C2414 444.1061;found 444.1061.
Figure 2017165722
Figure 2017165722
実施例16(4−methyl−N−(p−tolyl)−N,N−bis(3,4,5−trifluorophenyl)benzene−1,2− diamine (2−18) and 3,4,5−trifluoro−N,N−di−p−tolyl−N− (3,4,5−trifluorophenyl)benzene−1,2−diamine (2−19))
Figure 2017165722
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、4−メチル−N−(3,4,5−トリフルオロフェニル)アニリン(118mg,0.497mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(0.690mL,0.799M,0.551mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(3.20mg,25.2μmol)と1,2−ジブロモエタン(86.0μL,0.993mmol)を添加した後、ヒートブロック温度100℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物123mgの内、106mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−18)及び(2−19)の位置異性体の混合物(95:5)を黄色油状物として得た(収率:40%、収量:40.4.1mg、純度:>99%)。
IR(neat,cm−1)3410(N-H),3032,2923,1640,1618,1507,1450,1401,1380,1286,1251,1233,1182,1155,1110,1043,1017,1000,908,814,794,746,722,689,659
H NMR of 3f(CDCl,392MHz)δ2.28(s,H,3H),2.30(s,H,3H),5.35(s,H,1H),6.35(dd,JH−F=5.8,9.9Hz,H or H,2H),6.44(dd,JH−F=5.9,9.9Hz,H or H,3H),6.90-6.94(m,H,2H),6.96(d,J=1.3,H,1H),7.05(dd,J=2.2,8.1Hz,H,1H),7.07-7.10(m,H,2H),7.19(d,J=8.1,H,1H)
13C NMR of 3f(CDCl,98.5MHz)δ20.81(C or C),20.87(C or C),100.3(dd,JC−F=6.6,17Hz,C),103.4(dd,JC−F=6.6,17 Hz,C),121.7(C),123.7(C),128.2(C),130.1(C),130.5(C),134.0(td,JC−F=16,243Hz,C),134.4(C),134.4(C),134.5(td,JC−F=16,245Hz,C),135.4(C),136.7(C),139.8(td,JC−F=2.8,10Hz,C),142.7(C),143.5(td,JC−F=2.8,10Hz,C),151.5(ddd,JC−F=5.9,11,247Hz,C or C),151.6(ddd,JC−F=5.6,10,247Hz,C or C
19F NMR of 3f(CDCl,368MHz)δ−173.0,−134.8,−118.3.
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C2618 472.1374;found 472.1374.
Figure 2017165722
Figure 2017165722
実施例17(N−(4−fluorophenyl)−4−methyl−N,N,N−tri−p−tolylbenzene−1,2−diamine (1−1))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、実施例2で調製した化合物(2−21)(78.7mg、0.200mmol)、酢酸パラジウム(0.400mg、1.78μmol)、トリ―tert―ブチルホスフィン(1.60mg、7.91μmol)、ソディウム tert−ブトキサイド(29.6mg、0.308mmol)、o−キシレン(1.00ml)を仕込んだ後、試験官内をアルゴン置換した。次いで1−ブロモ−4−フルオロベンゼン(33.4mg,0.191mmol)を室温で添加した後、ヒートブロック温度100℃にて3時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層を濃縮乾固した。得られた乾固物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/トルエン)にて精製することで、目的とする化合物(1−1)を白色固体として得た(収率:50%、収量:48.2mg、純度:>99%)。また原料化合物(2−21)も回収した(収率:50%、収量:39.2mg、純度:>98%)。
Mp:195-196℃.
IR(neat,cm−1)1604,1491,1313,1294,1269,1215,1109,875,810,780,705
H NMR(CDCl,392MHz)δ2.22(s,H,H,and H,12H),6.60-6.69(m,H,H,H,and H,8H),6.74-6.79(m,H,2H),6.82-6.93(m,H,H,and H,8H),7.25(s,H,1H).
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ20.85(C or C),20.88(C),20.96(C or C),115.1(d,JC−F=21.6Hz,C),122.7(C),123.1(C),124.4(d,JC−F=7.5Hz,C),125.8(C),128.9(C),129.2(C),129.3(C),129.6(C),131.4(C),131.5(C),135.0(C),141.1(C),143.6(C),144.1(d,JC−F=2.8Hz,C),145.5(C),145.7(C),158.3(d,JC−F=242Hz,C).
19F NMR(CDCl,368MHz)δ−121.6
Anal.calcd for C3431FN C,83.92;H,6.42;N,5.76.found C,83.86; H,6.40;N,5.75.
Figure 2017165722
実施例18(化合物名(1−6))
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、実施例2で調製した化合物(2−20)(67.5mg、0.201mmol)、酢酸パラジウム(2.30mg、10.2μmol)、トリ―tert―ブチルホスフィン(8.20mg、42.0μmol)、ソディウム tert−ブトキサイド(29.4mg、0.306mmol)、トルエン(1.00ml)を仕込んだ後、試験官内をアルゴン置換した。次いで4,4'-ジブロモビフェニル(31.0mg,99.4μmol)を室温で添加した後、ヒートブロック温度110℃にて12時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(1.00mL)を加えて反応を停止した。クロロホルム(2.00mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物87.2mgの内、78.6mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(1−6)を白色固体として得た(収率:63%、収量:47.0mg、純度:>99%)。
Mp:275-277℃.
IR(neat,cm−1)1588,1487,1314,1295,1274,1174,1108,1079,1029,886,811,747,730,691,644,631,614,553,501
H NMR(CDCl,392MHz)δ6.74-6.90(m,H,H,H,H,H,and H,22H),7.06-7.18(m,H,H,H,H,and H,20H),7.23(d,J=8.3Hz,H,4H).
13C NMR(CDCl,98.5MHz)δ122.3(C),122.4(C),122.9(C),123.0(C),123.1(C),125.3(Cand C),126.4(C),128.5(C and C),129.5(C and C),134.4(C),143.4(Cor C),143.6(Cor C),146.3(C),147.2(C),147.4(C).
Anal.calcd for C6046 C,87.56;H,5.63;N,6.81.found C,87.80; H,5.93;N,6.37.
HRMS(FAB)m/z[M]calcd for C6046 822.3722;found 822.3718.
Figure 2017165722
実施例19(4−(tert−butyl)−N−(4−(tert−butyl)phenyl)−N,N−bis(4−fluorophenyl)benzene−1,2−diamine(2−25) and N,N−bis(4−(tert−butyl)phenyl)−4−fluoro−N−(4−fluorophenyl)benzne−1,2−diamine(2−26))
Figure 2017165722
Figure 2017165722
ねじ込み式テフロン(登録商標)栓付試験管(20ml)に、ビス(4−(tert−ブチル)フェニル)アミン(84.8mg,0.301mmol)、ビス(4−フルオロフェニル)アミン(316mg、1.54mmol)、ジブチルエーテル(0.700mL)を仕込んだ後、内温0℃にてブチルマグネシウムブロミドのジブチルエーテル溶液(2.48mL,0.799M,1.98mmol)を滴下した。その後、ヒートブロック温度100℃にて1時間熟成することで、マグネシウムジフェニルアミドを得た。
次いで、塩化鉄(II)(12.0mg,94.7μmol)と1,2−ジブロモエタン(310μL,3.60mmol)を添加した後、ヒートブロック温度60℃で24時間熟成した。室温まで冷却した後、1N塩酸(3.60mL)を加えて反応を停止した。酢酸エチル(7.20mL×4回)を用いて抽出を実施し、得られた有機層をフロリジルを用いて濾過した後、濃縮乾固した。得られた乾固物425mgの内、412mgをリサイクル分取GPCにて精製することで、目的とする化合物(2−25)及び(2−26)の位置異性体の混合物(68:32)を白色固体として得た(収率:56%、収量:39.7mg、純度:97%)。
H NMR of (2−25)and(2−26)(CDCl,392MHz)δ1.23(s,6.12H),1.28(s,11.88H),5.41(s,0.32H),5.64(s,0.68H),6.67(m,0.68H),7.06(d,J=2.4Hz,0.68H)、7.12(dd,J=2.0,9.0Hz,0.32H)、7.15(dd,J=2.4,8.2Hz,0.68H)、6.81−6.98 and 7.21−7.27(m,12.64H)
13C NMR of (2−25)(CDCl,98.5MHz)δ31.55(CandC),34.30(CandC),116.1(d,JC−F=23Hz,C),116.6(C),119.2(C),122.8(d,JC−F=7.5Hz,C),123.8(C),126.1(C),126.8(C)、134.2(C)、138.3(C),140.6(C),143.5(d,JC−F=1.9Hz,C)、144.2(CandC)、158.2(d,JC−F=239Hz,C
C NMR of (2−26)(CDCl、98.5MHz)δ31.55(Ca‘),34.36(Cb’)、113.0(d,JC−F=23Hz,Cj‘),115.7(d,JC−F=23Hz,Co’)、116.3(d,JC−F=23Hz,Ch‘),119.9(d,JC−F=8.5Hz,Ck’),120.1(d,JC−F=7.5Hz,Cn‘),121.5(Ce’)、126.3(Cd‘)、136.8(d,JC−F=2.9Hz,Cm’)、137.6(d,JC−F=8.5Hz,Cg‘)、139.8(d,JC−F=2.9Hz,Cl’)、144.6(Cf‘)、145.6(Cc’)、157.9(d,JC−F=240Hz,Ci‘)、158.0(d,JC−F=240Hz,Cp’
19F NMR of (2−25)(CDCl,368MHz)δ−121.2
19F NMR of (2−26)(CDCl,368MHz)δ−122.5、−121.0
HRMS(EI)m/z[M]+calcd for C3234 484.2690;found 484.2690
Figure 2017165722
Figure 2017165722
有機EL素子だけでなく、電子写真感光体、有機薄膜太陽電池、有機トランジスタ又はイメージセンサーなどの有機デバイスへの応用も可能である。

Claims (3)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2017165722
    [式(1)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜6の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキル基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアリール基又はハロゲン原子を表し、a及びcは0〜5の整数を表し、b及びdは0〜4の整数を表し、Zは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換カルボニル基、置換スルホニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のビフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換のアントラセニル基、置換若しくは無置換のカルバゾリル基、置換若しくは無置換のジベンゾフラニル基、置換若しくは無置換のジベンゾチエニル基、置換若しくは無置換のフルオレニル基、又は置換若しくは無置換のピリジニル基を表す。]
    で示される非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類。
  2. 下記一般式(2)
    Figure 2017165722
    [式(2)中、R、R、R,R、a、b、c及びdはそれぞれ前記式(1)と同じ。ただし、R〜Rの全てが同時に水素原子、メチル基、メトキシ基、tert−ブチル基となることはない。]
    で示されるオルトフェニレンジアミン類。
  3. 下記一般式(1)
    Figure 2017165722
    [式(1)中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、炭素数3〜6の直鎖状若しくは分岐状若しくは環状のアルキル基、アルコキシ基、置換若しくは無置換のアミノ基、置換若しくは無置換のアリール基又はハロゲン原子を表し、a及びcは0〜5の整数を表し、b及びdは0〜4の整数を表し、Zは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換カルボニル基、置換スルホニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のビフェニル基、置換若しくは無置換のナフチル基、置換若しくは無置換のアントラセニル基、置換若しくは無置換のカルバゾリル基、置換若しくは無置換のジベンゾフラニル基、置換若しくは無置換のジベンゾチエニル基、置換若しくは無置換のフルオレニル基、又は置換若しくは無置換のピリジニル基を表す。]
    で示される非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類を製造する方法であって、
    下記一般式(3)
    Figure 2017165722
    [式(3)中、R、R、a及びbはそれぞれ前記式(1)と同じ。]
    で示されるジアリールアミン類と
    下記一般式(4)
    Figure 2017165722
    [式(4)中、R、R、c及びdはそれぞれ前記式(1)と同じ。]
    で示されるジアリールアミン類に
    グリニャール試薬を反応させて、
    下記一般式(5)
    Figure 2017165722
    [式(5)中、R、R、a及びbはそれぞれ前記式(1)と同じであり、Xはハロゲン原子を表す。]
    で示されるマグネシウムジアリールアミド類(5)と
    下記一般式(6)
    Figure 2017165722
    [式(6)中、R、R、c及びdはそれぞれ前記式(1)と同じであり、Xはハロゲン原子を表す。]
    で示されるマグネシウムシアリールアミド類(6)を得た後、前記マグネシウムジアリールアミド類(5)と前記マグネシウムジアリールアミド類(6)に遷移金属触媒及び酸化剤を反応させて、下記一般式(2)
    Figure 2017165722
    [式(2)中、R、R、R,R,a、b、c及びdはそれぞれ前記式(1)と同じ。]
    で示されるオルトフェニレンジアミン類(2)を得、さらに遷移金属触媒及び塩基の存在下、下記一般式(7)
    Figure 2017165722
    [式(7)中、Zは前記式(1)と同じであり、Xはハロゲン原子を表し、mは1〜3の整数を表す。]
    で示されるハロゲン化合物と反応させる、非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類の製造方法。
JP2017044968A 2016-03-09 2017-03-09 非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及びその製造方法 Pending JP2017165722A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016046085 2016-03-09
JP2016046085 2016-03-09

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017165722A true JP2017165722A (ja) 2017-09-21

Family

ID=59912924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017044968A Pending JP2017165722A (ja) 2016-03-09 2017-03-09 非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017165722A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018047899A1 (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 保土谷化学工業株式会社 アリールジアミン化合物及び有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2018145113A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 国立大学法人京都大学 トリアリールアミン類の製造方法
WO2021201287A1 (ja) * 2020-04-03 2021-10-07 国立大学法人京都大学 非対称1,2-ビス(ジアリールアミノ)ベンゼン類、その製造方法及び用途

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4847487A (ja) * 1971-10-16 1973-07-05
JP4211869B2 (ja) * 2005-12-02 2009-01-21 東洋インキ製造株式会社 カルバゾリル基を有するジアミノアリーレン化合物及びその用途
JP2011046851A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Toyo Ink Mfg Co Ltd 低分子塗布型有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子用インキ組成物、および、有機エレクトロルミネッセンス素子
KR20120074722A (ko) * 2010-12-28 2012-07-06 에스에프씨 주식회사 아민 유도체 및 이를 포함하는 유기전계발광소자
JP2016012676A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. 有機電界発光素子用材料及びこれを用いた有機電界発光素子

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4847487A (ja) * 1971-10-16 1973-07-05
JP4211869B2 (ja) * 2005-12-02 2009-01-21 東洋インキ製造株式会社 カルバゾリル基を有するジアミノアリーレン化合物及びその用途
JP2011046851A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Toyo Ink Mfg Co Ltd 低分子塗布型有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子用インキ組成物、および、有機エレクトロルミネッセンス素子
KR20120074722A (ko) * 2010-12-28 2012-07-06 에스에프씨 주식회사 아민 유도체 및 이를 포함하는 유기전계발광소자
JP2016012676A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. 有機電界発光素子用材料及びこれを用いた有機電界発光素子

Non-Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
AOKI, YUMA; IMAYOSHI, RYUJI; HATAKEYAMA, TAKUJI; TAKAYA, HIKARU; NAKAMURA, MASAHARU: "Synthesis of 2,7-disubstituted 5,10-diaryl-5,10-dihydrophenazines via iron-catalyzed intramolecular", HETEROCYCLES, vol. 90(2), JPN7020004217, 2015, pages 893 - 900, ISSN: 0004418293 *
NEUGEBAUER, FRANZ A.; FISCHER, HANS: "Aminyls. 4. Thermal decomposition of p-substituted tetraarylhydrazines", CHEMISCHE BERICHTE, vol. 104(3), JPN7020004219, 1971, pages 886 - 9, ISSN: 0004418295 *
PLATER, M. JOHN; JACKSON, TOBY: "Polyaromatic amines. Part 2. Synthesis of 4,4',4"-tris(N-aryl-N-phenylamino)triphenylamine, N,N-bis[", JOURNAL OF THE CHEMICAL SOCIETY, PERKIN TRANSACTIONS 1, vol. (20), JPN7020004221, 2001, pages 2548 - 2552, ISSN: 0004418297 *
WELZEL, PETER: "Thermolysis of tetraphenylhydrazine. Noncatalyzed benzidine rearrangement", CHEMISCHE BERICHTE, vol. 103(5), JPN7020004216, 1970, pages 1318 - 33, ISSN: 0004550017 *
WELZEL, PETER; GUENTHER, LUDWIG; ECKHARDT, GERT: "Thermal rearrangement of tetraarylhydrazines. C-N-Coupling step in the formation of semidine deriva", CHEMISCHE BERICHTE, vol. 107(11), JPN7020004218, 1974, pages 3624 - 39, ISSN: 0004418294 *
WIELAND, HEINRICH; SUSSER, ARTHUR: "Aromatic Hydrazines. X. Tetrabiphenylhydrazine", JUSTUS LIEBIGS ANNALEN DER CHEMIE, vol. 381, JPN7020004220, 1911, pages 217 - 29, ISSN: 0004418296 *
青木雄真 , 今吉隆治 , 畠山琢次, 高谷光 , 中村正治: "鉄触媒を用いた新規なC‐Hアミノ化反応による芳香族アミン類の合成", 有機合成シンポジウム講演要旨集, vol. 106th, JPN6020050447, 2014, pages 66 - 67, ISSN: 0004550018 *

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018047899A1 (ja) * 2016-09-09 2018-03-15 保土谷化学工業株式会社 アリールジアミン化合物及び有機エレクトロルミネッセンス素子
US11407709B2 (en) 2016-09-09 2022-08-09 Hodogaya Chemical Co., Ltd. Aryldiamine compound and organic electroluminescent element
JP2018145113A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 国立大学法人京都大学 トリアリールアミン類の製造方法
WO2021201287A1 (ja) * 2020-04-03 2021-10-07 国立大学法人京都大学 非対称1,2-ビス(ジアリールアミノ)ベンゼン類、その製造方法及び用途
CN115427391A (zh) * 2020-04-03 2022-12-02 国立大学法人京都大学 非对称1,2-双(二芳基氨基)苯类、其制造方法以及用途
KR20220163369A (ko) * 2020-04-03 2022-12-09 고쿠리츠 다이가쿠 호진 교토 다이가쿠 비대칭 1,2-비스(디아릴아미노)벤젠류, 그 제조 방법 및 용도
JP7429349B2 (ja) 2020-04-03 2024-02-08 国立大学法人京都大学 非対称1,2-ビス(ジアリールアミノ)ベンゼン類、その製造方法及び用途
KR102652111B1 (ko) 2020-04-03 2024-03-28 고쿠리츠 다이가쿠 호진 교토 다이가쿠 비대칭 1,2-비스(디아릴아미노)벤젠류, 그 제조 방법 및 용도

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102124227B1 (ko) 금속 화합물, 방법, 및 이의 용도
KR20210083134A (ko) 협대역 적색 인광성 4좌 백금(ii) 착물
JP5982462B2 (ja) ハロゲン化ジアリールアミン化合物およびその合成方法
KR20100027760A (ko) 실리콘 함유 화합물 및 이를 이용한 유기 전계 발광 장치
CN106432092B (zh) 化合物及使用其制成的电子组件
JP2017165722A (ja) 非対称ビス(1,2−ジアリールアミノ)ベンゼン類及びその製造方法
JPWO2012060374A1 (ja) 電子輸送材料およびこれを用いた有機電界発光素子
TWI605055B (zh) 啡膦化合物
KR20220020827A (ko) 유기 일렉트로루미네센스 소자 및 그것을 이용한 전자 기기
JP2012126717A (ja) 電子輸送材料およびこれを用いた有機電界発光素子
JP2014110354A (ja) カルバゾリル基を有する環状化合物を含む有機el材料及びそれを用いた有機el素子
CN110563707A (zh) 新颖化合物及使用其的有机电子装置
TWI606056B (zh) 用於有機發光二極體之組成物
Kim et al. New bipolar host materials for high performance of phosphorescent green organic light-emitting diodes
KR20180065934A (ko) 화합물 및 이를 이용한 유기 전자 소자
JP7429349B2 (ja) 非対称1,2-ビス(ジアリールアミノ)ベンゼン類、その製造方法及び用途
JP2013227251A (ja) 電子輸送材料およびこれを用いた有機電界発光素子
JP6498243B2 (ja) 化合物およびこれを用いた有機電子デバイス
US9966537B2 (en) Compositions with 2,3-disubstituted indoles as charge transport materials, and display devices fabricated therefrom
KR20130133732A (ko) 질소 함유 복소환 화합물 및 이를 이용한 유기전자소자
JP4383937B2 (ja) スチリル誘導体及びその製造方法
JP6636768B2 (ja) 有機化合物およびその合成方法と応用
Umasankar et al. Pyrene appended terpyridine derivatives as electrochemiluminescence material for OLEDs: Characterization of photo-physical, thermal and electrochemical properties
JP2012051855A (ja) 有機化合物及びこれを用いた有機発光素子
KR101004406B1 (ko) 인데노플루오렌아민 화합물의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20170329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170323

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20171109

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210305

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210728