JP2017163733A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の素子での発熱を抑制可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】第1インバータ20は、コイル11、12、13の一端111、121、131と第1バッテリ41との間に設けられ、第2インバータ30は、コイル11、12、13の他端112、122、132と第2バッテリ42との間に設けられる。制御部65は、中性点側インバータにおいて、上アームオン固定状態と下アームオン固定状態とを、上下切替周波数Fnで切り替える。制御部65は、第1インバータ20を駆動側インバータとし、第2インバータ30を中性点側インバータとする第1状態と、第1インバータ20を中性点側インバータとし、第2インバータ30を駆動側インバータとする第2状態と、インバータ切替周波数Fiで切り替える。制御部65は、中性点側インバータに切り替えるとき、最大発熱箇所を含むアームとは上下反対側のアームを最初にオン固定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、2つのインバータによりモータの電力を変換するインバータ駆動システムが知られている。例えば特許文献1では、第1のインバータシステムと第2のインバータシステムのパルス幅変調信号(以下、パルス幅変調を「PWM」という。)の基本波成分の位相を180[°]ずらすことで2つの電源が電気的に直列接続され、2つの電源電圧の和によりモータを駆動する。また、一方のインバータにおいて、上下アームのいずれか3相を同時オンし、他方のインバータにおいてパルス幅変調駆動を行っている。
特開2006−238686号公報
ところで、例えば回転電機の回転数が小さい場合等、特定の素子に通電されている状態が継続すると、当該素子の耐熱性能に応じて出力が制限され、所望のトルクを出力できない虞がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、特定の素子での発熱を抑制可能な電力変換装置を提供することにある。
本発明の電力変換装置は、複数相のコイル(11、12、13)を有する回転電機(10)を制御するものであって、第1インバータ(20)と、第2インバータ(30)と、制御部(65)と、を備える。
第1インバータは、コイルの一端(111、121、131)と第1電圧源(41)との間に設けられる。
第2インバータは、コイルの他端(112、122、132)と第2電圧源(42)との間に設けられる。
制御部は、第1インバータまたは第2インバータの一方において、高電位側に設けられる上アーム素子(21〜23、31〜33)または下アーム素子(24〜26、34〜36)の全相をオンして中性点化し、他方を回転電機の駆動要求に応じて制御する片側駆動制御を行う。
制御部は、中性点化されるインバータである中性点側インバータにおいて、上アーム素子の全相をオンする上アームオン固定状態と、下アーム素子の全相をオンする下アームオン固定状態とを、上下切替周波数で切り替える。
制御部は、第1インバータを駆動要求に応じて制御する駆動側インバータとし、第2インバータを中性点側インバータとする第1状態と、第1インバータを中性点側インバータとし、第2インバータを駆動側インバータとする第2状態とを、インバータ切替周波数で切り替える。
本明細書では、単位時間あたりの制御の切替回数を「切替周波数」とする。
制御部は、駆動側インバータから中性点側インバータに切り替えるとき、最大発熱箇所を含むアームとは上下反対側のアームを最初にオン固定する。
これにより、特定の素子での発熱を抑制可能である。
本発明の一実施形態による電力変換装置を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態によるモータジェネレータの駆動領域を説明する説明図である。 本発明の一実施形態による相電流を示す説明図である。 本発明の一実施形態による最大発熱箇所を説明する説明図である。 本発明の一実施形態による最大発熱箇所を説明する説明図である。 本発明の一実施形態において、中性点側インバータにおいて最初にオン固定するアームを説明する説明図である。 本発明の一実施形態によるモード切替処理を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態によるモード切替処理を説明するタイムチャートである。 本発明の一実施形態によるモード切替処理を説明するタイムチャートである。
以下、本発明による電力変換装置を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態による電力変換装置を図1〜図9に示す。
図1に示すように、回転電機駆動システム1は、回転電機としてのモータジェネレータ10、および、電力変換装置15を備える。
モータジェネレータ10は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等の電動自動車に適用され、図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生する、所謂「主機モータ」である。モータジェネレータ10は、駆動輪を駆動するための電動機としての機能、および、図示しないエンジンや駆動輪から伝わる運動エネルギによって駆動されて発電する発電機としての機能を有する。本実施形態では、モータジェネレータ10が電動機として機能する場合を中心に説明する。
モータジェネレータ10は、3相交流の回転機であって、U相コイル11、V相コイル12、および、W相コイル13を有する。以下適宜、U相コイル11、V相コイル12およびW相コイル13を「コイル11〜13」という。
本実施形態では、U相コイル11に流れる電流をU相電流Iu、V相コイル12に流れる電流をV相電流Iv、W相コイル13に流れる電流をW相電流Iwとする。以下、コイル11〜13に流れる電流について、第1インバータ20側から第2インバータ30側に流れる電流を正、第2インバータ30側から第1インバータ20側に流れる電流を負とする。また、絶対値が最も大きい相電流を「最大相電流」とする。最大相電流が第1インバータ20側から第2インバータ30側に流れるとき、第1インバータ20を上流側、第2インバータ30を下流側とする。一方、最大相電流が第2インバータ30側から第1インバータ20側に流れるとき、第2インバータ30を上流側、第1インバータ20を下流側とする。
電力変換装置15は、モータジェネレータ10の電力を変換するものであって、第1インバータ20、第2インバータ30、および、制御部65等を備える。
第1インバータ20は、コイル11〜13の通電を切り替える3相インバータであり、スイッチング素子21〜26を有する。第2インバータ30は、コイル11〜13の通電を切り替える3相インバータであり、スイッチング素子31〜36を有する。
スイッチング素子21は、トランジスタ211およびダイオード221を有する。スイッチング素子22〜26、31〜36も同様に、それぞれ、トランジスタ212〜216、311〜316、および、ダイオード222〜226、321〜326を有する。本実施形態では、トランジスタ211〜216、311〜316が「素子部」、ダイオード221〜226、321〜326が「還流部」に対応する。また、トランジスタおよびダイオードを、適宜「デバイス」という。
トランジスタ211〜216、311〜316は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であって、制御部65によってオンオフ作動が制御される。トランジスタ211〜216、311〜316は、オンされたときに高電位側から低電位側への通電が許容され、オフされたときに通電が遮断される。トランジスタ211〜216、311〜316は、IGBTに限らず、MOSFET等であってもよい。
ダイオード221〜226、321〜326は、トランジスタ211〜216、311〜316のそれぞれと並列に接続され、低電位側から高電位側への通電を許容する還流ダイオードである。例えば、ダイオード221〜226、321〜326は、例えば、MOSFETの寄生ダイオード等のように、トランジスタ211〜216、311〜316に内蔵されていてもよいし、外付けされたものであってもよい。
第1インバータ20において、高電位側にスイッチング素子21〜23が接続され、低電位側にスイッチング素子24〜26が接続される。また、スイッチング素子21〜23の高電位側を接続する第1高電位側配線27が第1バッテリ41の正極と接続され、スイッチング素子24〜26の低電位側を接続する第1低電位側配線28が第1バッテリ41の負極と接続される。
U相のスイッチング素子21、24の接続点にはU相コイル11の一端111が接続され、V相のスイッチング素子22、25の接続点にはV相コイル12の一端121が接続され、W相のスイッチング素子23、26の接続点にはW相コイル13の一端131が接続される。すなわち、第1インバータ20は、コイル11、12、13の一端111、121、131と第1バッテリ41との間に接続される。
第2インバータ30において、高電位側にスイッチング素子31〜33が接続され、低電位側にスイッチング素子34〜36が接続される。また、スイッチング素子31〜33の高電位側を接続する第2高電位側配線37が第2バッテリ42の正極と接続され、スイッチング素子34〜36の低電位側を接続する第2低電位側配線38が第2バッテリ42の負極と接続される。
U相のスイッチング素子31、34の接続点にはU相コイル11の他端112が接続され、V相のスイッチング素子32、35の接続点にはV相コイル12の他端122が接続され、W相のスイッチング素子33、36の接続点にはW相コイル13の他端132が接続される。すなわち、第2インバータ30は、コイル11、12、13の他端112、122、132と第2バッテリ42との間に接続される。
以下適宜、高電位側に接続されるスイッチング素子21〜23、31〜33を「上アーム素子」、低電位側に接続されるスイッチング素子24〜26、34〜36を「下アーム素子」という。
スイッチング素子21〜26、31〜36には、各素子21〜26、31〜36の温度を検出する温度検出素子231〜236、331〜336が設けられる。温度検出素子231〜236、331〜336の検出値は、制御部65に出力され、制御部65における素子温度の演算に用いられる。
リチウムイオン電池等の充放電可能な直流電源である第1電圧源としての第1バッテリ41は、第1インバータ20と接続され、第1インバータ20を経由してモータジェネレータ10と電力を授受可能に設けられる。
リチウムイオン電池等の充放電可能な直流電源である第2電圧源としての第2バッテリ42は、第2インバータ30と接続され、第2インバータ30を経由してモータジェネレータ10と電力を授受可能に設けられる。
第1バッテリ41の電圧と第2バッテリ42の電圧とは、等しくてもよいし、異なっていてもよい。
第1コンデンサ43は、第1高電位側配線27と第1低電位側配線28とに接続される。第1コンデンサ43は、第1バッテリ41から第1インバータ20側への電流、または、第1インバータ20から第1バッテリ41側への電流を平滑化する平滑コンデンサである。
第2コンデンサ44は、第2高電位側配線37と第2低電位側配線38とに接続される。第2コンデンサ44は、第2バッテリ42から第2インバータ30側への電流、または、第2インバータ30側から第2バッテリ42側への電流を平滑化する平滑コンデンサである。
電流検出部50は、相電流Iu、Iv、Iwを検出する。図1では、各相にホール素子等の電流検出素子が設けられているが、2相に電流検出素子を設け、残りの1相を3相和=0から演算してもよい。
制御信号生成部60は、第1ドライバ回路61、第2ドライバ回路62、および、制御部65を有する。
制御部65は、マイコンを主体として構成され、各種演算処理を行う。制御部65における各処理は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。
制御部65は、第1インバータ20および第2インバータ30を制御する。具体的には、トルク指令値trq*や電流指令値Iu*、Iv*、Iw*等のモータジェネレータ10の駆動に係る指令値に基づき、スイッチング素子21〜26、31〜36のトランジスタ211〜216、311〜316のオンオフ作動を制御する制御信号を生成し、ドライバ回路61、62に出力する。
第1ドライバ回路61は、制御部65からの制御信号に応じ、トランジスタ211〜216のオンオフ作動を制御するゲート信号を生成して出力する。第2ドライバ回路62は、制御部65からの制御信号に応じ、トランジスタ311〜316のオンオフ作動を制御するゲート信号を生成して出力する。トランジスタ211〜216、311〜316が制御信号に応じてオンオフされることで、バッテリ41、42の直流電力が交流電力に変換され、モータジェネレータ10へ供給される。これにより、モータジェネレータ10の駆動は、第1インバータ20および第2インバータ30を介して、制御部65に制御される。以下適宜、スイッチング素子21〜26、31〜36のトランジスタ211〜216、311〜316のオンオフ作動を制御することを、単にスイッチング素子21〜26、31〜36のオンオフ作動を制御する、という。
モータジェネレータ10の駆動制御を説明する。本実施形態の回転電機駆動システム1における駆動制御には、第1バッテリ41または第2バッテリ42の電力を用いて駆動する「片側駆動制御」、および、第1バッテリ41および第2バッテリ42の電力を用いて駆動する「両側駆動制御」が含まれる。図2に示すように、本実施形態では、モータジェネレータ10の回転数Nおよびトルクtrq応じ、駆動領域を片側駆動領域Raと両側駆動領域Rbとに分け、回転数Nおよびトルクtrqが片側駆動領域Raである場合、片側駆動制御とし、両側駆動領域Rbである場合、両側駆動制御とする。片側駆動領域Raと両側駆動領域Rbとの境界Bは、片側駆動制御にて出力可能な上限値に応じて設定される。本実施形態では、モータジェネレータ10の回転数Nおよびトルクtrqを「駆動要求」とする。
両側駆動制御では、第1インバータ20の駆動制御に係る第1基本波の位相と、第2インバータ30の駆動制御に係る第2基本波の位相とが反転される。換言すると、第1基本波と第2基本波とは、位相が略180[°]ずれている。第1基本波と第2基本波の位相を反転し、第1基本波に基づいて第1インバータ20を制御し、第2基本波に基づいて第2インバータ30を制御することで、第1バッテリ41と第2バッテリ42とが電気的に直列接続されている状態とみなすことができる。これにより、第1バッテリ41の電圧である第1電源電圧V1と第2バッテリ42の電圧である第2電源電圧V2との和に相当する電圧(すなわち、V1+V2)をモータジェネレータ10に印加可能である。なお、第1基本波と第2基本波との位相差は、180[°]とするが、第1電源電圧V1と第2電源電圧V2との差に相当する電圧をモータジェネレータ10に印加可能な程度のずれは許容されるものとする。
第1基本波の振幅と、第2基本波の振幅とは、等しくてもよいし、異なっていてもよい。第1基本波と第2基本波とは、ともに正弦波であるように同様の波形であってもよい。また、第1インバータ20または第2インバータ30の一方を正弦波PWM制御し、他方を過変調PWM制御するといった場合のように、第1基本波と第2基本波F2の波形は、異なっていてもよい。また、振幅を無限大とみなし、基本波の半周期ごとに各素子のオンオフが切り替えられる矩形波制御としてもよい。また、矩形波制御において、例えば120°通電等、通電位相は180°以外であってもよい。
第1バッテリ41の電力を用いる片側駆動制御では、第2インバータ30の上アーム素子31〜33の全相、または、下アーム素子34〜36の全相の一方をオン、他方をオフし、第2インバータ30を中性点化する。また、第1インバータ20のスイッチング素子21〜26を、駆動要求に応じてスイッチングする。
第2バッテリ42の電力を用いる片側駆動制御では、第1インバータ20の上アーム素子21〜23の全相、または、下アーム素子24〜26の全相の一方をオン、他方をオフし、第1インバータ20を中性点化する。また、第2インバータ30のスイッチング素子31〜36を、駆動要求に応じてスイッチングする。
以下、中性点化するインバータにおいて、上アーム素子の全相をオンすることを「上アームのオン固定」、下アーム素子の全相をオンすることを「下アームのオン固定」とする。また、中性点化するインバータを「中性点側インバータ」、駆動要求に応じてスイッチングするインバータを「駆動側インバータ」とする。
第1バッテリ41の電圧と第2バッテリ42の電圧とが異なっている場合、低電圧側のバッテリにて出力可能な範囲は、高電圧側のインバータを中性点化し、低電圧側のバッテリの電力を用いる片側駆動制御を優先することが好ましい。これにより、スイッチング損失、および、モータジェネレータ10の鉄損等が低減され、システム全体としての損失を低減可能である。
モータジェネレータ10が車両の主機モータであって、例えば坂道を登坂しようとしているとき等に、モータジェネレータ10が「トルクロック状態」となることがある。トルクロック状態とは、モータジェネレータ10の回転数Nが回転数閾値Nthより小さい状態にて、比較的大きなトルクを出力している状態である。回転数閾値Nthは、モータジェネレータ10が略停止していると見なせる程度の値に設定される。回転数閾値Nthは、片側駆動制御にて最大トルクを出力可能な最大回転数Naより小さいものとする。すなわち、本実施形態では、モータジェネレータ10がトルクロック状態であるとき、モータジェネレータ10は片側駆動制御により制御される。
モータジェネレータ10が回転している場合、最大相電流となる相が回転に伴って変わっていくため、デバイス間の発熱の偏りが生じにくい。一方、モータジェネレータ10の回転数Nが小さい状態にて、比較的大きなトルクを出力しようとする場合、特定のデバイスへの通電が継続され、当該デバイスの発熱量が発熱許容量を超える虞がある。発熱許容量は、電流と時間の積に比例する。また、デバイスの温度が許容温度Tthを超えると、デバイスの破損を防ぐべく、通電量が制限され、出力が低下する。
本実施形態では、発熱の偏りを防ぐべく、モードM1、M2、M3を適宜切り替える。
本実施形態では、図3(a)に破線Laで示す電気角にて、トルクロック状態となった場合を例に説明する。破線Laに示す箇所でトルクロック状態となると、図3(b)に示すように、正のU相電流Iuが最大相電流である状態が継続される。なお、V相電流IvまたはW相電流Iwが最大相電流の場合、最大発熱箇所となる相が変わるが、制御としては、U相電流Iuが最大相電流である場合と同様である。
モードM1、M2、M3を図4および図5に基づいて説明する。図4および図5では、中性点側インバータにおいて、オン固定されるトランジスタを実線、オフ固定されるトランジスタを破線で示す。また、最大相電流(ここではU相電流Iu)が流れるデバイスを二点鎖線で囲む。最大相電流の通電方向、デバイスの発熱特性等に応じ、最大相電流が流れるデバイスのうちのいずれかが、最大発熱箇所となる。図4および図5では、簡略化のため、制御信号生成部60や一部の符号等を適宜省略している。
まず、モードM1について説明する。モードM1は、中性点化されるインバータが固定であって、中性点化されるインバータにおいてオン固定されるアームが固定である中性点固定モードである。図4(a)は、第2インバータ30の上アームをオン固定する例である。
図4(a)に示すように、モードM1では、最大相電流であるU相電流Iuは、駆動側インバータである第1インバータ20のU相上側のトランジスタ211、U相下側のダイオード224、および、中性点側インバータである第2インバータ30のU相上側のダイオード321に流れる。第1インバータ20側では、トランジスタ211〜216がキャリア周波数でスイッチングされるので、U相において、上側のトランジスタ211がオン、下側のトランジスタ214がオフされているとき、トランジスタ211に電流が流れ、上側のトランジスタ211がオフ、下側のトランジスタ214がオンされているとき、ダイオード224に電流が流れる。すなわち、第1インバータ20のU相では、キャリア周波数で、電流が流れるデバイスが切り替わる。
一方、中性点化されている第2インバータ30側では、上アーム素子がオン固定されると、U相上側のダイオード321に電流が流れ続ける。そのため、この状態が継続される場合、第2インバータ30のU相上側のダイオード321が最も発熱する。
また、モードM1にて第2インバータ30の下アームをオン固定する場合、トランジスタ314が最大発熱箇所となる。また、モードM1にて第1インバータ20の上アームをオン固定する場合、トランジスタ211が最大発熱箇所となり、下アームをオン固定する場合、ダイオード224が最大発熱箇所となる(図5参照)。
ここで、最大発熱箇所であるダイオード321の温度が許容温度Tthを上回る場合、電流を制限する必要がある。電流が制限されると、システムとして出力可能な最大トルクを出力できなくなる。
そこで本実施形態では、ダイオード321の温度が許容温度Tthになると、電流制限に替えて、モードM1からモードM2に切り替えることでダイオード321の温度を下げる。モードM2は、第2インバータ30が中性点側インバータである状態を継続し、第2インバータ30において、上アーム素子がオン固定される状態と、下アーム素子がオン固定される状態とを切り替える上下切替モードである。すなわち、モードM2では、図4(a)の状態と図4(b)の状態とを切り替える。
図4(b)に示すように、第2インバータ30の下アーム素子をオン固定する場合、U相では、下側のトランジスタ314に電流が流れる。換言すると、下アーム素子をオン固定する場合、モードM1にて最大発熱箇所であったU相上側のダイオード321には電流が流れないので、ダイオード321の温度が低下する。すなわち、中性点側インバータにおいて、オン固定されるアームを切り替えることで、最大相電流であるU相電流Iuが流れるデバイスを切り替えることができ、発熱を分散させることができる。
ここで、中性点側インバータにおいて、上アームをオン固定する期間PHと下アームをオン固定する期間PLとの割合は、上アームをオン固定したときにU相電流Iuが流れるダイオード321の温度と、下アームをオン固定したときにU相電流Iuが流れるトランジスタ314の温度とが、略均一となるように、トランジスタおよびダイオードの温度特性に応じて設定される。
また、中性点側インバータにおけるオン固定するアームの上下切替回数は、駆動側インバータにおける各スイッチング素子のオンオフ切替回数よりも少ない。中性点側インバータにおける単位時間あたりの上下切替回数を上下切替周波数Fn、駆動側インバータにおける各スイッチング素子の単位時間あたりオンオフ切替回数をスイッチング周波数Fdとすると、中性点側インバータにおける上下切替周波数Fnは、駆動側インバータにおけるスイッチング周波数Fdより小さい。駆動側インバータが、キャリア波と基本波との比較によるPWM制御される場合、スイッチング周波数Fdはキャリア周波数となる。
Fd>Fnとすると、駆動側インバータのスイッチング損失は、中性点側インバータのスイッチング損失より大きくなる。ここで、各スイッチング素子21〜26、31〜36の導通損が略同等であるものとすると、モードM2において、最も発熱する素子は、トランジスタ211またはダイオード224となる。トランジスタ211およびダイオード224は、モードM1における最大発熱箇所ではないことを鑑みると、モードM1に替えてモードM2とすることで、最大発熱箇所が切り替わり、発熱が分散される。
また、モードM2にてトランジスタ211またはダイオード224が許容温度Tthとなると、モードM2からモードM3に切り替える。モードM3は、駆動側インバータと中性点側インバータとを切り替えるインバータ切替モードである。モードM3では、中性点側インバータにおいて、モードM2と同様に、オン固定するアームを上下切替周波数Fnで切り替える。
中性点側インバータと駆動側インバータとの切替回数は、中性点側インバータにおけるオン固定するアームの上下切替回数より少ない。ここで、単位時間における中性点側インバータと駆動側インバータとの切替回数をインバータ切替周波数Fiとすると、インバータ切替周波数Fiは、中性点側インバータにおける上下切替周波数Fnより小さい。すなわち、Fi<Fn<Fdである。
図5は、第1インバータ20を中性点側インバータ、第2インバータ30を駆動側インバータとしている。すなわち、モードM3では、図4(a)、(b)を上下切替周波数Fnで切り替える第1状態と、図5(a)、(b)を上下切替周波数Fnで切り替える第2状態とを切り替える。
図4にて説明した通り、モードM2では、トランジスタ211またはダイオード224が最大発熱箇所となる。トランジスタ211またはダイオード224のどちらが最大発熱箇所となるかは、デューティ、デバイスの損失特性および熱抵抗等によって決まる。
本実施形態では、モードM3において、中性点側インバータを第2インバータ30から第1インバータ20に切り替える場合、トランジスタ211またはダイオード224のうち、発熱の大きい方のデバイスに電流が流れないように、最初にオン固定するアームを決定する。すなわち、駆動側インバータから中性点側インバータに切り替えるとき、駆動側インバータであるときに最大発熱箇所となるデバイスが上アーム素子に含まれる場合、最初に下アーム素子をオン固定し、最大発熱箇所となるデバイスが下アーム素子に含まれる場合、最初に上アーム素子をオン固定する。
単位時間当たりのトランジスタの発熱量をHt、ダイオードの発熱量をHdとする。Ht<Hdであれば、モードM2での最大発熱箇所はダイオード224となるので、中性点側インバータを第1インバータ20に切り替えた直後は、ダイオード224に電流が流れないように、上アームをオン固定する。一方、Ht>Hdであれば、モードM2での最大発熱箇所はトランジスタ211となるので、中性点側インバータを第1インバータ20に切り替えた直後は、トランジスタ211に電流が流れないように、下アームをオン固定する。
また、第2インバータ30を駆動側インバータとする場合、Ht<Hdであれば、最大発熱箇所はダイオード321となるので、中性点側インバータを第2インバータ30に切り替えた直後は、ダイオード321に電流が流れないように、下アームをオン固定する。一方、Ht>Hdであれば、最大発熱箇所はトランジスタ314となるので、中性点側インバータを第2インバータ30に切り替えた直後は、トランジスタ314に電流が流れないように、上アームをオン固定する。
これにより、最大発熱箇所の温度を低下させることができるので、最大トルクを出力可能な時間を長くすることができる。
ここで、駆動側インバータから中性点側インバータに切り替える際、最初にオンするアームは、トランジスタおよびダイオードの温度特性である発熱量Ht、Hd、および、最大相電流の通電方向に応じて決まる。
駆動側インバータから中性点側インバータに切り替えるときに、中性点側インバータにて最初にオンするアームを図6に基づいて説明する。図6では、(a)はモータジェネレータ10を一定駆動したときの電気角1周期分の相電流を示している。図6(a)に示すように、区間Zaでは、最大相電流の通電方向が正であり、区間Zbでは、最大相電流の通電方向が負である。
まず、ダイオードよりトランジスタの方が発熱する(すなわち、Ht>Hd)の場合を説明する。
図6(b)に示すように、中性点側インバータを第1インバータ20から第2インバータ30に切り替える場合、第2インバータ30において、最大相電流が正である区間Zaでは、最初に上アームをオン固定し、最大相電流が負である区間Zbでは、最初に下アームをオン固定する。
中性点側インバータを第2インバータ30から第1インバータ20に切り替える場合、第1インバータ20において、最大相電流が正である区間Zaでは、最初に下アームをオン固定し、最大相電流が負である区間Zbでは、最初に上アームをオン固定する。
換言すると、Ht>Hdであって、駆動側インバータから中性点側インバータに切り替えるインバータが、最大相電流の上流側であるとき、最初に下アームをオン固定し、下流側であるとき、最初に上アームをオン固定する。
次に、トランジスタよりダイオードの方が発熱する(すなわち、Ht<Hd)の場合を説明する。
中性点側インバータを第1インバータ20から第2インバータ30に切り替える場合、第2インバータ30において、最大相電流が正である区間Zaでは、最初に下アームをオン固定し、最大相電流が負である区間Zbでは、最初に上アームをオン固定する。
中性点側インバータを第2インバータ30から第1インバータ20に切り替える場合、第1インバータ20において、最大相電流が正である区間Zaでは、最初に上アームをオン固定し、最大相電流が負である区間Zbでは、最初に下アームをオン固定する。
換言すると、Ht<Hdであって、駆動側インバータから中性点側インバータに切り替えるインバータが、最大相電流の上流側であるとき、最初に上アームをオン固定し、下流側であるとき、最初に下アームをオン固定する。
モード切替処理を、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、制御部65にて所定の周期で実行される。なお、例えば始動スイッチオン直後に片側駆動制御を行う場合、モードM1から開始するものとする。フローチャートの説明において、「ステップS101」の「ステップ」を省略し、単に記号「S」と記す。他のステップについても同様である。
S101では、制御部65は、温度検出素子231〜236、331〜336の検出値に基づき、スイッチング素子21〜26、31〜36の温度である素子温度を演算する。演算された素子温度のうち、最も高温である素子の温度を最高温度Tmaxとする。
S102では、制御部65は、最高温度Tmaxが許容温度Tthより高いか否かを判断する。最高温度Tmaxが許容温度Tthより高いと判断された場合(S102:YES)、S105へ移行する。最高温度Tmaxが許容温度Tth以下であると判断された場合(S102:NO)、S103へ移行する。
S103では、制御部65は、回転数Nおよびトルクtrqが片側駆動領域Raか否かを判断する。回転数Nおよびトルクtrqが片側駆動領域Raではないと判断された場合(S103:NO)、S110へ移行する。回転数Nおよびトルクtrqが片側駆動領域Raであると判断された場合(S103:YES)、S104へ移行する。
S104では、制御部65は、実施中の駆動モードを継続する。なお、例えば、最高温度Tmaxが許容温度Tthより低い温度に設定されるモード戻し判定温度Tbより低くなった場合、実施中の駆動モードがモードM3であればモードM2またはモードM1、もしくは、実施中の駆動モードがモードM2であればモードM1に戻すようにしてもよい。
最高温度Tmaxが許容温度Tthより高いと判断された場合(S102:YES)に移行するS105では、S103と同様、制御部65は、回転数Nおよびトルクtrqが片側駆動領域Raか否かを判断する。回転数Nおよびトルクtrqが片側駆動領域Raではないと判断された場合(S105:NO)、すなわち回転数Nおよびトルクtrqが両側駆動領域Rbである場合、S111へ移行する。回転数Nおよびトルクtrqが片側駆動領域Raであると判断された場合(S105:YES)、S106へ移行する。
S106では、制御部65は、実施中の駆動モードがモードM1か否かを判断する。駆動モードがモードM1であると判断された場合(S106:YES)、S107へ移行する。駆動モードがモードM1ではないと判断された場合(S106:NO)、S108へ移行する。
S107では、制御部65は、駆動モードをモードM2に変更する。すなわち、中性点側インバータにおいて、オン固定されるアームの上下切り替えを行う。なお、駆動モードを切り替えてから最高温度Tmaxが低下し始めるのに要する時間を考慮し、モード切り替え直後は、少なくとも所定期間は当該駆動モードを継続するようにしてもよい。モードM2からモードM3に変更する場合も同様である。
駆動モードがモードM1ではないと判断された場合(S107:NO)に移行するS108では、制御部65は、実施中の駆動モードがモードM2か否かを判断する。駆動モードがモードM2であると判断された場合(S108:YES)、S109へ移行する。駆動モードがモードM2ではないと判断された場合(S108:NO)、すなわち駆動モードがモードM3である場合、S111へ移行する。
S109では、制御部65は、駆動モードをモードM3に変更する。すなわち、中性点側インバータと駆動側インバータの切り替えを行う。
S103にて否定判断された場合、もしくは、S104、S107またはS109に続いて移行するS110では、制御部65は、電流指令値I*を電流上限値Iaより小さい値とする。電流指令値I*は、例えば各相の電流指令値Iu*、Iv*、Iw*の2乗和とする。電流上限値Iaは、回転電機駆動システム1に通電可能な上限値とする。換言すると、S110では、後述する出力制限値Ibでの電流制限を行わない。
最高温度Tmaxが許容温度Tthより高く(S102:YES)、かつ、回転数Nおよびトルクtrqが両側駆動領域Rbである場合(S105:NO)または片側駆動制御の駆動モードがモードM3である場合(S108:NO)に移行するS111では、制御部65は、電流指令値I*を出力制限値Ibに制限する。出力制限値Ibは、電流上限値Iaより小さい値に設定される。
すなわち、最高温度Tmaxが許容温度Tthより高くなっても、片側駆動制御における駆動モードがモードM1またはモードM2であれば、駆動モードを変更し、直前のモードでの最大発熱箇所に電流が流れないようにすることで、コイル11〜13に流れる電流を変更することなく、最高温度Tmaxを下げることができる。一方、片側駆動制御における駆動モードがモードM3、または、両側駆動制御の場合、発熱箇所を分散させることができないので、電流を制限することで、スイッチング素子21〜26、31〜36の過熱を防止する。
片側駆動制御における駆動モードの切り替えを図8および図9のタイムチャートに基づいて説明する。図8および図9では、(a)が各素子のスイッチングパターン、(b)が各素子の温度である。詳細には、(a−1)がスイッチング素子21、(a−2)がスイッチング素子24、(a−3)がスイッチング素子31、(a−4)がスイッチング素子34のスイッチングパターンである。また、(b−1)がスイッチング素子21のトランジスタ211、(b−2)がスイッチング素子24のダイオード224、(b−3)がスイッチング素子31のダイオード321、(b−4)がスイッチング素子34のトランジスタ314の温度である。図中、スイッチング素子21を「U1上」、スイッチング素子24を「U1下」、スイッチング素子31を「U2上」、スイッチング素子34を「U2下」と記載する。また、(b)において、トランジスタの温度をT_de、ダイオードの温度をT_diと記載した。図8および図9では、トランジスタよりもダイオードの方が発熱しやすい、すなわちHt<Hdであるものとする。
なお、相電流Iu、Iv、Iwは、図3(b)の状態が継続しているものとする。すなわち、最大相電流がU相電流Iuであって、U相電流Iuが正であるものとする。
図8は、第1インバータ20を駆動側インバータ、第2インバータ30を中性点側インバータとして、モードM2を継続する場合の例である。図8(a)〜(d)に示すように、中性点側インバータである第2インバータ30における上下切替周波数Fnは、駆動側インバータである第1インバータ20におけるスイッチング周波数Fdより小さい。
第2インバータ30のU相において、下アームがオン固定されると、トランジスタ314に電流が流れるので、トランジスタ314の温度が上がり、ダイオード321の温度が下がる。上アームがオン固定されると、ダイオード321に電流が流れるので、ダイオード321の温度が上がり、トランジスタ314の温度が下がる。ここで、Ht<Hdである場合、ダイオード321の発熱量とトランジスタ314の発熱量とが略均等となるように、上アームがオン固定される期間PHが、下アームがオン固定される期間PLより短くなるように、期間PH、PLを設定する。これにより、第2インバータ30における特定のデバイスの昇温が抑制される。
一方、駆動側インバータである第1インバータ20では、スイッチング素子21、24のオンオフが相補的に切り替えられる。駆動側インバータのスイッチング制御は、PWM制御やパルスパターンによる制御等、どのようであってもよい。この例では、U相電流Iuが正であるので、第1インバータ20では、スイッチング素子21がオンされているとき、U相電流Iuはトランジスタ211を流れ、スイッチング素子21がオフされているとき、U相電流Iuはダイオード224を流れる。ここで、Ht<Hdである場合、トランジスタよりもダイオードの方が発熱しやすいので、ダイオード224が最大発熱箇所となる。図8では、時刻x10にて、ダイオード224の温度が許容温度Tthとなる。
そこで本実施形態では、モードM2にて最大発熱箇所の温度である最高温度Tmaxが許容温度Tthになると、モードM3に移行する。図9に示すように、時刻x10にてモードM2からモードM3に移行すると、駆動側インバータと中性点側インバータを入れ替える。本実施形態では、時刻x10以前は、駆動側インバータが第1インバータ20、中性点側インバータが第2インバータ30であるので(図8参照。)、時刻x10にて、駆動側インバータを第2インバータ30、中性点側インバータを第1インバータ20に変更する。このとき、最初に上アームをオン固定することで、切り替え前の最大発熱箇所であるダイオード224に電流が流れないようにする。ダイオード224に電流を流さないようにすることで、ダイオード224の温度が低下する。
また、時刻x11では、駆動側インバータを第1インバータ20、中性点側インバータを第2インバータ30に変更し、駆動側インバータと中性点側インバータとを入れ替える。第2インバータ30が駆動側インバータであるときの最大発熱箇所はダイオード321であるので、第2インバータ30を中性点側インバータに切り替えるとき、最初に下アームをオン固定し、ダイオード321に電流が流れないようにする。ダイオード321に電流を流さないようにすることで、ダイオード321の温度が低下する。
時刻x12では、再度、駆動側インバータと中性点側インバータとを入れ替える。
これにより、少なくとも図9に示す期間中において、素子温度が許容温度Tthより低い温度で推移するので、電流が出力制限値Ibで制限されず、最大トルクを出力可能な状態を継続可能である。なお、例えば図3(b)に示す状態が長期間に亘って継続し、モードM3としても素子温度が許容温度Tthを超える場合は、出力制限値Ibで電流を制限する。
本実施形態では、第1インバータ20を中性点側インバータ、第2インバータ30を駆動側インバータとする第1状態の期間Pi1と、第1インバータ20を駆動側インバータ、第2インバータ30を中性点側インバータとする第2状態の期間Pi2とは等しい。期間Pi1、Pi2は、スイッチング素子21〜26、31〜36の特性等に応じ、異なる長さとしてもよい。
また、駆動側インバータと中性点側インバータとの切り替え回数は、中性点側インバータにおけるオン固定するアームの上下切り替え回数より少ない。また、中性点側インバータにおけるオン固定するアームの上下切り替え回数は、駆動側インバータにおけるスイッチング回数より少ない。
モードM3では、駆動側インバータと中性点側インバータとを期間Pi1、Pi2ごとに切り替えるとともに、中性点側インバータにおいてオン固定するアームを期間PH、PLごとに切り替える。これにより、片側駆動制御時において、コイル11〜13の通電状態を変えることなく、発熱箇所を分散させ、特定のデバイスに電流が流れ続けることによる温度上昇を防ぐことができる。したがって、片側駆動制御時に、例えばモードM1やモードM2が継続される場合等と比較し、最大トルクを出力可能な期間を長くすることができる。
以上説明したように、本実施形態の電力変換装置15は、複数相のコイル11、12、13を有するモータジェネレータ10を制御するものであって、第1インバータ20と、第2インバータ30と、制御部65と、を備える。
第1インバータ20は、コイル11、12、13の一端111、121、131と、第1バッテリ41との間に設けられる。
第2インバータ30は、コイル11、12、13の他端112、122、132と、第2バッテリ42との間に設けられる。
制御部65は、第1インバータ20または第2インバータ30の一方において、高電位側に設けられる上アーム素子の全相、または、下アーム素子の全相をオンして中性点化し、他方をモータジェネレータ10の駆動要求に応じて制御する片側駆動制御を行う。
制御部65は、中性点化されるインバータである中性点側インバータにおいて、上アーム素子の全相をオンする上アームオン固定状態と、下アーム素子の全相をオンする下アームオン固定状態とを、上下切替周波数Fnで切り替える。
制御部65は、第1インバータ20を駆動要求に応じて制御する駆動側インバータとし、第2インバータ30を中性点側インバータとする第1状態と、第1インバータ20を中性点側インバータとし、第2インバータ30を駆動側インバータとする第2状態と、インバータ切替周波数Fiで切り替える。
また、制御部65は、駆動側インバータから中性点側インバータに切り替えるとき、最大発熱箇所を含むアームとは上下反対側のアームを最初にオン固定する。具体的には、駆動側インバータとして制御したときに上アーム素子に含まれるデバイスが最大発熱箇所であれば、中性点側インバータに切り替えるとき、下アームを最初にオン固定する。また、駆動側インバータとして制御したときに下アーム素子に含まれるデバイスが最大発熱箇所であれば、中性点側インバータに切り替えるとき、上アームを最初にオン固定する。
本実施形態では、中性点側インバータと駆動側インバータ、および、中性点側インバータにおけるオン固定するアームを切り替えている。
例えばトルクロック状態のように、特定の相に比較的大きな電流が通電される状態が継続されることがある。このような場合であっても、片側駆動制御において中性点化される箇所を切り替えて最大発熱箇所を切り替えていくことで、発熱の偏りが抑制される。これにより、特定のデバイスでの発熱が抑制され、特定のデバイスの昇温を防ぐことができる。また、発熱の偏りを防ぐことで、電流制限が必要な温度に達するのを遅らせることができるので、トルクロック時等において、最大トルクを出力可能な期間を長くすることができる。
また、駆動側インバータから中性点側インバータに切り替わるインバータにおいて、最大発熱箇所を含むアームとは上下反対側のアームを最初にオン固定する。換言すると、中性点側インバータに切り替えるとき、駆動側インバータであるときに最大発熱箇所となるデバイスに電流が流れないように、最初にオン固定されるアームが選択される。これにより最大発熱箇所の温度を下げることができる。
制御部65は、第1インバータ20または第2インバータ30における最高温度Tmaxが許容温度Tth以下の場合、中性点固定モードであるモードM1とする。中性点固定モードでは、中性点側インバータを第1インバータ20または第2インバータ30に固定する。中性点側インバータでは、上アームオン固定状態または下アームオン固定状態とする。
中性点固定モードにて最高温度Tmaxが許容温度Tthより高くなった場合、中性点固定モードであるモードM1から、上下切替モードであるモードM2に移行する。制御部65は、モードM2において、中性点側インバータを継続した状態にて、上アームオン固定状態と下アームオン固定状態とを、上下切替周波数Fnで切り替える。「中性点側インバータを継続する」とは、モードM1にて第2インバータ30が中性点側インバータであれば、モードM2においても第2インバータ30が中性点側インバータである状態を継続することを意味する。
また、上下切替モードにて最高温度Tmaxが許容温度Tthより高くなった場合、制御部65は、駆動側インバータと中性点側インバータとをインバータ切替周波数Fiで切り替えるとともに、中性点側インバータにおいて、上アームオン固定状態と下アームオン固定状態を上下切替周波数Fnで切り替えるインバータ切替モードであるモードM3に移行する。
これにより、最高温度Tmaxに基づき、駆動モードを適切に切り替えることできる。最高温度Tmaxが下がるように駆動モードを切り替えることで、特定のデバイスの温度上昇を防ぎ、最大トルクを出力可能な期間を長くすることができる。
上下切替周波数Fnは、駆動側インバータにおけるスイッチング周波数Fdより低い。すなわち、単位時間あたりの上下切替回数は、駆動側インバータにおけるスイッチング回数より少ない。また、インバータ切替周波数Fiは、上下切替周波数Fnより低い。すなわち、単位時間あたりのインバータ切替回数は、上下切替回数より少ない。これにより、発熱箇所を適切に分散させることができる。
スイッチング素子21〜26、31〜36は、それぞれ、トランジスタ211〜216、311〜316、および、ダイオード221〜226、321〜326を有する。トランジスタ211〜216、311〜316は、オンオフにより高電位側から低電位側への通電が許容または遮断される。ダイオード221〜226、321〜326は、それぞれ、トランジスタ211〜216、311〜316に並列に接続され、低電位側から高電位側への通電が許容される。
駆動側インバータから中性点側インバータに切り替わるインバータにおいて、最初にオン固定するアームは、トランジスタ211〜216、311〜316、および、ダイオード221〜226、321〜326の温度特性、および、絶対値が最も大きい相電流である最大相電流の通電方向に基づいて決定される。ここで、「トランジスタおよびの温度特性」とは、例えば、ある電流を通電したときの単位時間あたりの発熱量とする。トランジスタおよびダイオードの温度特性、および、最大相電流の通電方向に基づき、駆動側インバータとしたときに最大発熱箇所となるデバイスが特定できるので、最初にオン固定するアームを適切に決定することができる。
中性点側インバータにおいて、上アームオン固定状態とする期間PHと、下アームオン固定状態とする期間PLとの割合は、トランジスタ211〜216、311〜316、および、ダイオード221〜226、321〜326の温度特性に応じて決定される。上アーム素子と下アーム素子の温度が略均等になるように期間PH、PLを設定することで、中性点側インバータにおける発熱の偏りを低減することができる。
制御部65は、スイッチング素子21〜26、31〜36の温度を検出する温度検出素子231〜236、331〜336の検出値に基づき、スイッチング素子21〜26、31〜36の温度である素子温度を演算する。素子温度に応じて制御を切り替えることで、素子温度の上昇に伴う破損等を防ぐことができる。
(他の実施形態)
(ア)モード切り替え
上記実施形態では、駆動モードの切り替えと、電流制限の開始とを同一の閾値にて判定する。他の実施形態では、駆動モードを切り替える温度を、電流制限を開始する温度よりも低い温度に設定してもよい。また、中性点固定モードから上下切替モードへの切り替えに係る温度閾値と、上下切替モードからインバータ切替モードへの切り替えに係る温度閾値とが異なっていてもよい。
上記実施形態では、最高温度が許容温度を超えると、駆動モードを切り替える。他の実施形態では、最高温度が許容温度より低い場合であっても、インバータ切替モードとしてもよい。
上記実施形態では、上下切替モードにおいて、上アームをオン固定する期間と下アームをオン固定する期間との割合を、素子部および還流部の温度特性に応じて決定する。他の実施形態では、上アームをオン固定する期間と下アームをオン固定する期間との割合は、素子部および還流部の温度特性によらず、所定の割合(例えば1:1)としてもよい。このように構成しても、上アームまたは下アームのオン固定状態を継続する場合と比較し、発熱を分散させることができる。
また、上記実施形態では、第1インバータを中性点化する場合の上下切替周波数と、第2インバータを中性点化する場合の上下切替周波数とは、同じである。他の実施形態では、例えば、第1インバータと第2インバータとで異なるスイッチング素子を用いる場合等、第1インバータを中性点化する場合の上下切替周波数と、第2インバータを中性点化する場合の上下切替周波数とは、異なっていてもよい。また、上アームをオン固定する期間および下アームをオン固定する期間についても、第1インバータと第2インバータとで異なっていてもよい。
(イ)素子温度
上記実施形態では、素子温度を検出する温度検出素子がスイッチング素子ごとに設けられる。他の実施形態では、温度検出素子は、必ずしもスイッチング素子ごとに設けられなくてもよく、一部の素子の温度検出素子を省略してもよい。例えば、各インバータに1つずつの温度検出素子を設けるようにしてもよい。また、他の実施形態では、温度検出素子を省略し、相電流等に基づいて素子温度を推定し、推定された素子温度に基づいて制御を行ってもよい。なお、相電流は、検出値であってもよいし、指令値であってもよい。
また、上記実施形態では、素子部および還流部の温度特性に基づいて最大発熱箇所を特定し、中性点側インバータに切り替わるインバータにおいて最初にオン固定するアームを決定している。他の実施形態では、実際の素子温度に基づいて最大発熱箇所を特定し、中性点側インバータに切り替わるインバータにおいて、最大発熱箇所に電流が最初に流れないように、オン固定するアームを選択するようにしてもよい。
(ウ)第1電圧源、第2電圧源
上記実施形態では、第1電圧源および第2電圧源として、リチウムイオン電池等を例示した。他の実施形態では、第1電圧源および第2電圧源は、リチウムイオン電池以外の鉛蓄電池、燃料電池等であってもよい。また、第1電圧源と第2電圧源とで、同一の種類、特性のものを用いてもよいし、異なる種類、特性のものを用いてもよい。また、第1電圧源または第2電圧源の一方を電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のキャパシタとしてもよい。また、第1電圧源または第2電圧源の一方を、エンジン等の駆動源により駆動されて発電する発電機等としてもよい。
(エ)回転電機
上記実施形態では、回転電機はモータジェネレータである。他の実施形態では、回転電機は、発電機の機能を持たない電動機であってもよいし、電動機の機能を持たない発電機であってもよい。また、上記実施形態の回転電機は3相である。他の実施形態では、回転電機は、4相以上としてもよい。
また、上記実施形態では、回転電機が電動車両の主機モータである。他の実施形態では、回転電機は、主機モータに限らず、例えばスタータ機能とオルタネータ機能とを併せ持つ、所謂ISG(Integrated Starter Generator)や、補機モータであってもよい。また、電力変換装置を車両以外の装置に適用してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・回転電機駆動システム
10・・・モータジェネレータ(回転電機)
11〜13・・・コイル(巻線)
15・・・電力変換装置
20・・・第1インバータ
30・・・第2インバータ
41・・・第1バッテリ(第1電圧源)
42・・・第2バッテリ(第2電圧源)
65・・・制御部

Claims (8)

  1. 複数相のコイル(11、12、13)を有する回転電機(10)を制御する電力変換装置であって、
    前記コイルの一端(111、121、131)と第1電圧源(41)との間に設けられる第1インバータ(20)と、
    前記コイルの他端(112、122、132)と第2電圧源(42)との間に設けられる第2インバータ(30)と、
    前記第1インバータまたは前記第2インバータの一方において高電位側に設けられる上アーム素子(21〜23、31〜33)または下アーム素子(24〜26、34〜36)の全相をオンして中性点化し、他方を前記回転電機の駆動要求に応じて制御する片側駆動制御を行う制御部(65)と、
    を備え、
    前記制御部は、
    中性点化されるインバータである中性点側インバータにおいて、前記上アーム素子の全相をオンする上アームオン固定状態と、前記下アーム素子の全相をオンする下アームオン固定状態とを、上下切替周波数で切り替え、
    前記第1インバータを前記駆動要求に応じて制御する駆動側インバータとし、前記第2インバータを前記中性点側インバータとする第1状態と、前記第1インバータを前記中性点側インバータとし、前記第2インバータを前記駆動側インバータとする第2状態とを、インバータ切替周波数で切り替え、
    前記駆動側インバータから前記中性点側インバータに切り替えるとき、最大発熱箇所を含むアームとは上下反対側のアームを最初にオン固定する電力変換装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1インバータおよび前記第2インバータにおける最高温度が許容温度以下の場合、前記中性点側インバータを前記第1インバータまたは前記第2インバータに固定し、前記上アームオン固定状態または前記下アームオン固定状態とする中性点固定モードとし、
    前記中性点固定モードにて前記最高温度が前記許容温度より高くなった場合、前記中性点側インバータを継続した状態にて前記上アームオン固定状態と前記下アームオン固定状態と前記上下切替周波数で切り替える上下切替モードに移行し、
    前記上下切替モードにて前記最高温度が前記許容温度より高くなった場合、前記駆動側インバータと前記中性点側インバータとを前記インバータ切替周波数で切り替えるとともに、前記中性点側インバータにおいて、前記上アームオン固定状態と前記下アームオン固定状態とを前記上下切替周波数で切り替えるインバータ切替モードに移行する請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記上下切替周波数は、前記駆動側インバータにおけるスイッチング周波数より低い請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記インバータ切替周波数は、前記上下切替周波数より低い請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記上アーム素子および前記下アーム素子は、それぞれ、オンオフにより高電位側から低電位側への通電が許容または遮断される素子部(211〜216、311〜316)、および、前記素子部に並列に接続され、低電位側から高電位側への通電が許容される還流部(221〜226、321〜326)を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記駆動側インバータから前記中性点側インバータに切り替わるインバータにおいて、最初にオン固定するアームは、前記素子部および前記還流部の温度特性、および、絶対値が最も大きい相電流の通電方向に基づいて決定される請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記中性点側インバータにおいて、前記上アームオン固定状態とする期間と、前記下アームオン固定状態とする期間との割合は、前記素子部および前記還流部の温度特性に応じて決定される請求項5または6に記載の電力変換装置。
  8. 前記制御部は、前記上アーム素子および前記下アーム素子の少なくとも一部の温度を検出する温度検出素子(231〜236、331〜336)の検出値、または、相電流に基づき、素子温度を演算する請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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