JP2017161377A - 物体検出装置、センシング装置、及び物体検出方法 - Google Patents

物体検出装置、センシング装置、及び物体検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 物体に関する情報を精度良く検出することができる物体検出装置を提供すること。【解決手段】 物体検出装置は、光源(LD)を含む投光系と、該投光系から投光され物体で反射された光を受光する受光素子(時間計測用PD)と、該受光素子の出力電流に基づく電圧信号(受光信号)に、オフセット量が時間的に変化するオフセット信号を加算する信号処理回路(オフセット付与回路44c)と、を備えている。この場合、物体に関する情報を精度良く検出することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、物体検出装置、センシング装置、及び物体検出方法に関する。
従来、投光系と受光系を有し、物体の有無、物体までの距離等の物体に関する情報を検出する装置が知られている(例えば特許文献1〜4参照)。
しかしながら、特許文献1〜4に開示されている装置では、物体に関する情報を精度良く検出することに関して改善の余地があった。
本発明は、光源を含む投光系と、前記投光系から投光され物体で反射された光を受光する受光素子と、前記受光素子の出力電流に基づく電圧信号に、オフセット量が時間的に変化するオフセット信号を加算する信号処理回路と、を備える物体検出装置である。
本発明によれば、物体に関する情報を精度良く検出することができる。
一実施形態に係る物体検出装置の概略構成を示す図である。 図2(A)は、投光光学系、同期系を説明するための図であり、図2(B)は、受光光学系を説明するための図であり、図2(C)は、LDから反射ミラーまでの光の光路、及び反射ミラーから時間計測用PDまでの光の光路を概略的に示す図である。 同期信号とLD駆動信号を示すタイミング図である。 図4(A)は、射出光パルスと反射光パルスを示すタイミング図であり、図4(B)は、2値化後の射出光パルスと反射光パルスを示すタイミング図である。 TOF法を説明するための図である。 PD出力検出部の構成例を示す図である。 雨と物体が検出される受光信号波形の模式図である。 ウィンドウからのゴーストと物体が検出される受光信号波形の模式図である。 図9(A)〜図9(D)は、それぞれ太陽光が入らないとき又は入るときの受光信号波形を示す図である。 図10(A)は物体からの反射光による信号を示す図であり、図10(B)はオフセット信号を示す図であり、図10(C)は物体からの反射光による信号にオフセット信号が加算された状態を示す図である。 図11(A)はヒステリシスコンパレータの回路図であり、図11(B)は検出閾値の模式図である。 PD出力検出部の二値化回路の回路図である。 図13(A)はオフセット付与回路の回路図であり、図13(B)はオフセット付与回路への入力電圧のタイミング図であり、図13(C)はオフセット信号のタイミング図である。 オフセット付与回路と二値化回路(ヒステリシスコンパレータ)が接続された状態を示す回路図である。 図15(A)〜図15(C)は、それぞれLD駆動信号、オフセット付与回路への入力電圧、オフセット信号のタイミング図(その1)である。 図16(A)〜図16(C)は、それぞれLD駆動信号、オフセット付与回路への入力電圧、オフセット信号のタイミング図(その2)である。 図17(A)〜図17(E)は、それぞれLD駆動信号、投光波形、受光波形(電流電圧変換前)、オフセット付与回路への入力電圧、オフセット信号のタイミング図である。 図18(A)及び図18(B)は、それぞれ低反射物体及び高反射物体を検出したときのオフセット付与後の受光波形を示す図である。 センシング装置について説明するための図である。 図20(A)は物体からの反射光による信号を示す図であり、図20(B)はオフセット信号を示す図であり、図20(C)は物体からの反射光による信号にオフセット信号が加算された状態を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態の物体検出装置100について、図面を参照して説明する。
図1には、物体検出装置100の概略的構成がブロック図にて示されている。
物体検出装置100は、一例として、移動体としての車両に搭載され、投光し、物体(例えば先行車両、停車車両、障害物、歩行者等)で反射(散乱)された光を受光して該物体の有無や、該物体までの距離等の物体に関する情報(以下では「物体情報」とも呼ぶ)を検出する走査型レーザレーダである。物体検出装置100は、例えば車両のバッテリ(蓄電池)から電力の供給を受ける。
物体検出装置100は、図1に示されるように、投光系10、受光光学系30、検出系40、時間計測部45、同期系50、測定制御部46、物体認識部47などを備えている。
投光系10は、光源としてのLD(レーザダイオード)、LD駆動部12、投光光学系20を含む。
LDは、端面発光レーザとも呼ばれ、LD駆動部12により駆動され、レーザ光を射出する。LD駆動部12は、測定制御部46から出力されるLD駆動信号(矩形パルス信号)を用いてLDを点灯(発光)させる。LD駆動部12は、一例として、LDに電流を供給可能に接続されたコンデンサ、該コンデンサとLDとの間の導通/非導通を切り替えるためのトランジスタ、該コンデンサを充電可能な充電手段等を含む。測定制御部46は、自動車のECU(エレクトロニックコントロールユニット)からの測定制御信号(測定開始信号や測定停止信号)を受けて測定開始や測定停止を行う。
図2(A)には、投光光学系20、同期系50が模式的に示されている。図2(B)には、受光光学系30が模式的に示されている。以下では、図2(A)等に示されるZ軸方向を鉛直方向とするXYZ3次元直交座標系を適宜用いて説明する。
投光光学系20は、図2(A)に示されるように、LDからの光の光路上に配置されたカップリングレンズ22と、該カップリングレンズ22を介した光の光路上に配置された反射ミラー24と、該反射ミラー24で反射された光の光路上に配置された偏向器としての回転ミラー26と、を含む。ここでは、装置を小型化するために、カップリングレンズ22と回転ミラー26との間の光路上に反射ミラー24を設けて光路を折り返している。
そこで、LDから出射された光は、カップリングレンズ22により所定のビームプロファイルの光に整形された後、反射ミラー24で反射され、回転ミラー26でZ軸周りに偏向される。
回転ミラー26でZ軸周りの所定の偏向範囲に偏向された光が投光光学系20から投射された光、すなわち物体検出装置100から射出された光である。
回転ミラー26は、回転軸(Z軸)周りに複数の反射面を有し、反射ミラー24からの光を回転軸周りに回転しながら反射(偏向)することで該光により上記偏向範囲に対応する有効走査領域を水平な1軸方向(ここではY軸方向)に1次元走査する。ここでは、偏向範囲、有効走査領域は、物体検出装置100の+X側である。以下では、回転ミラー26の回転方向を「ミラー回転方向」とも呼ぶ。
回転ミラー26は、図2(A)から分かるように、反射面を2面(対向する2つの面)有しているが、これに限らず、1面でも3面以上でも良い。また、少なくとも2つの反射面を設け、回転ミラーの回転軸に対して異なった角度で傾けて配置して、走査・検出する領域をZ軸方向に切り替えることも可能である。
受光光学系30は、図2(B)に示されるように、投光光学系20から投射され有効走査領域内にある物体で反射された光を反射する回転ミラー26と、該回転ミラー26からの光を反射する反射ミラー24と、該反射ミラー24からの光の光路上に配置され、該光を後述する時間計測用PD42に結像させる結像光学系と、を含む。
ここで、投光光学系20と受光光学系30は同一筐体内に設置されている。この筐体は、投光光学系20からの射出光の光路上及び受光光学系30への入射光の光路上に開口部を有し、該開口部がウィンドウ(光透過窓部材)で塞がれている。ウィンドウは例えばガラス製、樹脂製とすることができる。
図2(C)には、LDから反射ミラー24までの光路と、反射ミラー24から時間計測用PD42までの光路が示されている。
図2(C)から分かるように、投光光学系20と受光光学系30は、Z軸方向に重なるように配置されており、回転ミラー26と反射ミラー24は、投光光学系20と受光光学系30で共通となっている。これにより、物体上におけるLDの照射範囲と時間計測用PD42の受光可能範囲の相対的な位置ずれを小さくでき、安定した物体検出を実現できる。
検出系40は、図2(B)及び図1に示されるように、投光光学系20から投射され有効走査領域内にある物体で反射された光を受光光学系30を介して受光する時間計測用PD42(フォトダイオード)と、該時間計測用PD42の出力電流(光電流)に基づく電圧信号(受光信号)を検出するPD出力検出部44と、を含む。
そこで、投光光学系20から投射され物体で反射された光は、回転ミラー26、反射ミラー24を介して結像光学系に導かれ、該結像光学系により時間計測PD42に集光する(図2(B)参照)。図2(B)では、装置を小型化するために、回転ミラー26と結像光学系との間に反射ミラー24を設けて光路を折り返している。ここでは、結像光学系は2枚のレンズ(結像レンズ)で構成されているが、1枚のレンズとしても良いし、3枚以上のレンズとしても良いし、ミラー光学系を用いても良い。
同期系50は、図2(A)及び図1に示されるように、LDから出射されカップリングレンズ22を介して反射ミラー24で反射された光であって回転ミラー26で偏向され反射ミラー24で再び反射された光の光路上に配置された同期レンズ52と、該同期レンズ52を介した光の光路上に配置された同期検知用PD54と、該同期検知用PD54の出力電流(光電流)に基づく電圧信号(受光信号)を検出するPD出力検出部56と、を含む。
詳述すると、反射ミラー24は、上記偏向範囲に対して回転ミラー26の回転方向上流側に配置され、回転ミラー26で上記偏向範囲の上流側に偏向された光が入射される。そして、回転ミラー26で偏向され反射ミラー24で反射された光が同期レンズ52を介して同期検知用PD54に入射される。
なお、反射ミラー24は、上記偏向範囲に対して回転ミラー26の回転方向下流側に配置されても良い。そして、回転ミラー26で偏向され反射ミラー24で反射された光の光路上に同期系50が配置されても良い。
回転する回転ミラー26の反射面で反射された光が同期検知用PD54で受光される度に同期検知用PD54からPD出力検出部56に光電流が出力される。この結果、PD出力検出部56からは定期的に信号(同期信号)が出力される(図3参照)。
このように回転ミラー26からの光を同期検知用PD54に照射するための同期点灯を行うことで、同期検知用PD54での受光タイミングから、回転ミラー26の回転タイミングを得ることが可能となる。
そこで、LDを同期点灯してから所定時間経過後にLDをパルス点灯することで有効走査領域を光走査することができる。すなわち、同期検知用PD54に光が照射されるタイミングの前後期間にLDをパルス点灯することで有効走査領域を光走査することができる。
ここで、時間計測や同期検知に用いる受光素子としては、上述したPD(Photo Diode)の他、APD(Avalanche Photo Diode)、ガイガーモードAPDであるSPAD(Single Photon Avalanche Diode)等を用いることが可能である。APDやSPADは、PDに対して感度が高いため、検出精度や検出距離の点で有利である。
PD出力検出部56は、同期検知用PD54の出力電流に基づく電圧信号(受光信号)を検出すると同期信号を測定制御部46に出力する。
PD出力検出部56は、同期検知用PD54からの出力電流を電流電圧変換器で電圧信号に変換し、該電圧信号を信号増幅器で増幅し、増幅された電圧信号をコンパレータなどの比較器を用いて閾値で二値化し、その二値化信号を同期信号として測定制御部46に出力する。
測定制御部46は、PD出力検出部56からの同期信号に基づいてLD駆動信号を生成し、該LD駆動信号をLD駆動部12及び時間計測部45に出力する。
すなわち、LD駆動信号は、同期信号に対して遅延したパルス点灯信号(周期的なパルス信号)である(図3参照)。
PD出力検出部44は、時間計測用PD42の受光信号を検出すると検出信号を時間計測部45に出力する。
時間計測部45は、PD出力検出部44からの検出信号(PD出力検出部44での受光信号の検出タイミング)に基づいて時間計測用PD42での受光タイミングを求め、該受光タイミングとLD駆動信号の立ち上がりタイミングに基づいて該物体までの往復時間を計測し、時間計測結果として測定制御部46に出力する。
測定制御部46は、時間計測部45からの時間計測結果を距離に変換することで物体までの往復距離を算出し、該往復距離の1/2を距離データとして物体認識部47に出力する。
物体認識部47は、測定制御部46からの1走査もしくは複数の走査で取得した複数の距離データに基づいて、どこに物体があるかを認識し、その物体認識結果を測定制御部46に出力する。測定制御部46は、該物体認識結果をECUに転送する。
ECUは、転送された物体認識結果に基づいて、例えば自動車の操舵制御(例えばオートステアリング)、速度制御(例えばオートブレーキ)等を行う。
ここで、LD駆動部12は、回転ミラー26によって有効走査領域が走査されるとき、LDを駆動して、図4(A)に示されるようなパルス光(以下では「射出光パルス」とも称する)を射出させる。そして、LDから射出され物体で反射(散乱)されたパルス光(以下では「反射光パルス」とも称する)が時間計測用PD42(図4(A)では受光素子としてPDの代わりにAPDを用いている)で検出される。
LDが射出光パルスを射出してから、APDで反射光パルスを検出するまでの時間tを計測することで、物体までの距離を算出することが可能である。時間計測に関しては、例えば、図4(B)に示されるように、射出光パルスをPD等の受光素子で受光し2値化した矩形パルスとし、反射光パルスをPD出力検出部で2値化した矩形パルスとし、両矩形パルスの立ち上がりタイミングの時間差tを時間計測回路で計測しても良いし、射出光パルス、反射光パルスの波形をA/D変換してデジタルデータに変換し、LDの出力信号とAPDの出力信号を相関演算することで、時間tを計測することも可能である。
以上の説明から分かるように、本実施形態では、時間計測の手法としていわゆるTOF(Time Of Flight)法を用いている(図5参照)。すなわち、本実施形態では、先ず、光源としてのLDをパルス発光させる。このパルス光のパルス幅は、例えば数ns〜数10nsである。このパルス光が投光光学系20を介して投光され、物体で反射されて戻ってきて、受光光学系30を介して時間計測用PD42に入射される。このとき、時間計測用PD42からPD出力検出部44に光電流が出力される。
図5に示されるように、一般に、投光波形ではノイズが小さいが、物体からの反射光や散乱光は通常弱いため、増幅器で大きく増幅すると、受光波形ではノイズも大きくなる。
図6には、検出系40のPD出力検出部44の構成がブロック図にて示されている。
PD出力検出部44は、図6に示されるように、電流電圧変換器44a、信号増幅器44b、オフセット付与回路44c、二値化回路44dを含む。
電流電圧変換器44aは、時間計測用PD42からの出力電流を電圧信号(受光信号)に変換し、信号増幅器44bに出力する。
信号増幅器44bは、入力された受光信号を増幅し、オフセット付与回路70に出力する。
オフセット付与回路70は、入力された受光信号にオフセット信号を加算し、二値化回路44dに出力する。
二値化回路44dは、入力された受光信号を閾値で二値化し、その二値化信号を検出信号として、時間計測部45に出力する。
以下に、PD出力検出部44にオフセット付与回路70を組み込んだ理由を説明する。
図7には、雨と物体が検出される受光信号波形が模式図で示されている。時間0でパルス発光したとして、図7では、3つの雨1〜3と1つの物体が検出される。受光信号を検出するための検出閾値を図7の破線レベルに設定したとすると、雨1〜3と物体を併せた4つが検出される。雨を危険情報とは認識せずに物体を危険情報と認識したいが、検出結果を見ても、通常は、どれが雨でどれが物体か判別できない。そのため、危険情報である物体の位置がどこか分からない。なお、本明細書では、この状態についても、便宜上「誤検出」と呼ぶ。
図8には、ウィンドウからのゴーストと物体が検出される受光信号波形が模式図で示されている。ウィンドウからのゴーストが発生すると、例えばウィンドウの近くに物体があったとしても、ウィンドウからのゴーストのパルス光とその物体からのパルス光が混合してしまい分離できず、結果としてウィンドウに近い物体を検出できないこととなる。これを回避するため、検出閾値を上げると、遠距離の検出距離が低下してしまうため、好ましくない。
図9には、太陽光が入るときと入らないときの受光信号波形の模式図が示されている。太陽光が入らない場合(図9(A)参照)に比べて、太陽光が入る場合には、DC成分が増大するだけでなく、ランダムノイズ(ショットノイズ)も増大する(図9(B)参照)。DC成分については、ハイパスフィルタ等で除去できるが、ハイパスフィルタ等ではランダムノイズは除去できない(図9(C)参照)。
車両の実際の走行環境において、車両の窓ガラスやボンネット等の高反射物体で太陽光が反射し、強い太陽光が受光素子に入ると、図9(D)に示されるように、ショットノイズが増大し、ノイズが検出閾値を超えてしまう。この場合、信号とノイズを判別できず、誤検出となってしまう。
さらに、高反射物体が近距離にあるときの方が、レーザレーダの受光素子に入る太陽光が強くなるため、ショットノイズも大きくなり、ノイズが検出閾値を超える現象が発生しやすくなり、誤検出も多くなることが懸念される。
すなわち、例えば、雨、雪、霧等の外乱がある場合や、高反射物体が近距離にある場合には誤検出が頻繁に発生することが懸念される。以下では、レーザレーダから近距離にある高反射物体を「近距離高反射物体」とも呼ぶ。レーザレーダから遠距離にある物体を「遠距離物体」とも呼ぶ。
そこで、発明者は、このような誤検出の発生を抑制するために、PD出力検出部44にオフセット付与回路44cを組み込んでいる。
図10(A)〜図10(C)には、物体からの反射光による受光信号(以下では便宜上「物体からの信号」とも呼ぶ)、オフセット信号、オフセット信号が加算された物体からの信号がそれぞれタイミング図で示されている。
オフセット付与回路44cで生成されるオフセット信号は、一例として図6(B)に示されるように、0からスタートして単調増加し、一定値に漸近し、単調減少して0に戻る信号である。
図10(A)に示される物体からの信号と、図10(B)に示されるオフセット信号を重畳すると、図10(C)のようになり、図10(C)に示す位置に検出閾値を設定し、時間0でパルス発光すると、検出タイミングが比較的早く信号が大きくなる近距離高反射物体については、ベースレベル(物体からの光がないときときの信号レベル)と検出閾値の差が大きくなるため、雨等からの信号や、近距離高反射物体からの太陽光によるショットノイズ増大があっても、検出閾値を超えにくく、誤検出が発生しにくい。
一方、検出タイミングが比較的遅く信号が小さくなる遠距離物体については、物体からの信号にオフセット信号が加算されて見かけ上、ベースレベルが底上げされた状態となり該ベースレベルと閾値との差が小さくなるので(図6(C)の横ばい部分参照)、検出精度が低下するのを抑制できる。
以上では、PD出力検出部44(受光回路)が、信号がベースラインから上がるように構成される場合について説明したが、図20に示されるように、同様の原理で同様の作用、効果が得られるようにPD出力検出部44を、信号がベースラインから下がるように構成することも可能である。
図20(A)〜図20(C)には、物体からの信号、オフセット信号、オフセット信号が加算された物体からの信号がそれぞれタイミング図で示されている。
オフセット付与回路44cで生成されるオフセット信号は、一例として図20(B)に示されるように、0からスタートして単調減少し、一定値に漸近し、単調増加して0に戻る信号である。
以上のように、物体からの信号にオフセット信号を加算することで、遠距離物体の検出精度の低下を抑制しつつ、雨、雪、霧等の外乱や、近距離高反射物体があることによる誤検出を抑制することができる。
なお、このような信号を用いて、閾値を変化させることも考えられる(例えば特開平08−304535号公報、実開昭63−101880号公報参照)。このことについて検討する。
図11(A)には、ヒステリシスコンパレータの回路図が示されている。このヒステリシスコンパレータでは、電源電圧(Vcc)を抵抗分圧して所望の閾値電圧を生成し、オペアンプの−端子に入力する。オペアンプは、+端子に信号が入力され、入力信号(Vin)と閾値電圧を比較し、入力信号(Vin)が閾値電圧を超えると、コンパレータの出力がスイッチする。ヒステリシスコンパレータは、閾値を下から上に横切るときと、上から下に横切るときで、電圧レベルを異ならせることができる回路、すなわち閾値が可変な回路であり、ノイズによってコンパレータがスイッチするのを抑制できる。このヒステリシスコンパレータは、レーザレーダに導入することで、回路ノイズによってコンパレータがスイッチし、誤検出が発生するのを抑制できる。なお、図11(A)において、抵抗器R1、R2は必須であるが、抵抗器R3は必須ではない。
ここで、閾値を時間的に変化させるためには、電源電圧(Vcc)を時間的に変化させれば良いが、そうすると、ヒステリシス量が時間的に変化してしまう(図11(B)参照)。つまり、閾値の時間変化と、ヒステリシス量が独立に制御できなくなり、その結果、雨、雪、霧等の外乱や、近距離高反射物体があることによる誤検出の抑制(前者)と、回路ノイズによる誤検出の抑制(後者)とを両立することが難しくなる。
そこで、前者と後者を両立するために、二値化回路44dを、図12に示されるように、入力信号(Vin)にオフセット信号(Voffset)が加算されるヒステリシスコンパレータを含む回路構成とし図10(C)に示される信号を生成している。この場合、オフセット信号(Voffset)の時間変化と、電源電圧(Vcc)の時間変化により時間変化するヒステリシス量を独立に制御できるため、雨、雪、霧等の外乱や、近距離高反射物体があることによる誤検出の抑制と、回路ノイズによる誤検出の抑制が両立できる。
図10(B)に示されるオフセット信号を生成するオフセット付与回路44cは、図13(A)に示される回路構成で実現できる。
図13(A)におけるVaは、振幅V1の矩形信号であり(図13(B)参照)、それを抵抗器R4及びコンデンサCから成るローパスフィルタLPFに入力し、さらに抵抗分圧で所望の電圧レベル(V2)にしてオフセット信号(Voffset)を得る(図13(C)参照)。このように図10(B)に示されるオフセット信号は非常に簡素な回路で実現でき、大きさ、コスト的に非常に好ましい。なお、図13(A)において、抵抗器R5、R6は必須ではない。すなわち、オフセット付与回路は、少なくともローパスフィルタを含んで構成されることが好ましい。また、ローパスフィルタLPFの構成は、適宜変更可能である。例えばオペアンプを用いてアクティブローパスフィルタを構成しても良い。
図14には、オフセット付与回路44cと二値化回路44d(ヒステリシスコンパレータ)が組み合された回路構成が示されている。この回路構成によれば、大きさ、コストにほとんど影響なく、雨、雪、霧等の外乱や、近距離高反射物体があることによる誤検出の抑制と、回路ノイズによる誤検出の抑制が両立できる。
ここで、図15(B)に示されるように、Vaは、LD駆動信号に立ち上がりを同期させた信号であることが好ましい。この場合、LDの発光タイミングとオフセット信号の時間関係を正確に維持できるため、高精度な測距が可能となる。
なお、レーザレーダにおけるパルス光は、レーザの安全面を考えてなるべくパルス幅が細い(例えば数ns〜数10ns)が好適であり、LD駆動信号としても同等レベルの幅の矩形波とするのがよい。これに対し、Vaは測距レンジに対応させることが好ましく、例えば最大検出距離を200mとすると、Vaのパルス幅は1.33usec以上が好適である。
図10(B)に示されるオフセット信号を生成する別の方法として、図16(B)に示されるように、オフセット信号(図16(C)参照)の元となる信号Vaをデューティが時間的に変化する複数のパルス信号を含むパルス信号群で構成し、その先頭のパルス信号をLD駆動信号に同期させても良い。この場合、ローパスフィルタを通すことにより、デューティを高くすれば電圧レベルは高くなり、デューティを低くすれば、電圧レベルは低くなる。さらに、抵抗分圧で任意の信号レベルに変換できる。図16(B)では、デューティを時間変化させるために、パルス幅を一定にしパルス周期を時間変化させているが、パルス周期を一定にしパルス幅を時間変化させても良いし、パルス幅及びパルス周期を時間変化させても良い。
なお、上記では、オフセット信号もしくはオフセット信号の元となる信号は、LD駆動信号と立ち上がり開始タイミングが一致するものとして説明しているが、これに限らず、オフセット信号もしくはオフセット信号の元となる信号が予め決められた時間だけ進むもしくは遅れることがあっても良く、そのような状態でも上記の説明と同様の効果が得られる。
ところで、オフセット信号の立ち上がりは、回路定数のばらつき等の影響により、ばらつきが発生する。そのため、オフセット信号のタイミングに対して、受光信号(受光波形)を時間的に遅延させ、その遅延させた信号にオフセット信号を重畳させることが好ましい。
図17は、受光信号をディレイさせる例を説明するためのLD駆動信号、投光波形、受光波形(電流電圧変換後)、Va、Voffsetを示すタイミング図であり、説明を簡単にするために、物体検出装置100の至近距離に物体がある場合を示している。このように、物体検出装置100の至近距離に物体があったとしても、受光信号をディレイさせているので、オフセット信号(Voffset)の不安定な立ち上がり部分を使わなくて済む。そのため、オフセット信号を重畳させた受光信号を安定化することができ、安定した測定が可能となる。なお、受光信号のディレイはオペアンプを用いて実現できる。
なお、受光信号をディレイさせることに代えて、Vaに対してLD駆動信号をディレイさせることでも、同様の効果が得られる。
図18には、同一位置にある、高反射物体(反射率の高い物体)と低反射物体(反射率の低い物体)からの反射光もしくは散乱光による受光信号の模式図が示されている。
例えば、受光信号が立ち上がりにおいて検出閾値を下から上に横切るタイミングを物体の検出タイミングとすると、図18から、同じ位置にある物体でも、反射率の違いによって検出タイミングが異なってしまう。すなわち、高反射物体では受光信号が検出閾値を超えている時間幅が広く検出タイミングが早くなり、低反射物体では受光信号が検出閾値を超えている時間幅が狭く検出タイミングが遅くなる。そこで、受光信号が検出閾値を超えている時間幅によって検出タイミングを補正することが好ましい。具体的には、パルス幅が広いときには検出タイミングの補正量(負)を小さく、パルス幅が狭いときには検出タイミングの補正量(負)を大きくすることで、反射率によって物体の検出タイミングが変化するのを抑制できる。
なお、上記では、受光信号が検出閾値を下から上に横切るタイミングを物体の検出タイミングとしているが、これに限られない。例えば、受光信号が検出閾値を下から上に横切るタイミングと受光信号が検出閾値を上から下に横切るタイミングの2つタイミングに基づいて検出タイミングを求めても良い。この場合、受光信号が検出閾値を超えている時間幅によって、2つのタイミングの少なくとも一方を補正することで検出タイミングを補正することができる。この場合、例えば補正後の2つのタイミング間の所定タイミング(例えば中間タイミング)を検出タイミングとしても良い。
図19には、物体検出装置100を備えるセンシング装置1000が示されている。センシング装置1000は、移動体に搭載され、物体検出装置100に加えて、該物体検出装置100に電気的に接続された監視制御装置300を備えている。物体検出装置100は、車両のバンパー付近やバックミラーの近傍に取り付けられる。監視制御装置300は、物体検出装置100での検出結果に基づいて、物体の形状や大きさの推定、物体の位置情報の算出、移動情報の算出、物体の種類の認識等の処理を行って、危険の有無を判断する。そして、危険有りと判断した場合には、アラーム等の警報を発して移動体の操縦者に注意を促したり、ハンドルを切って危険を回避する指令を移動体の操舵制御部に出したり、制動をかけるための指令を移動体のECUに出す。なお、センシング装置1000は、例えば車両のバッテリから電力の供給を受ける。
なお、監視制御装置300は、物体検出装置100と一体的に設けられても良いし、物体検出装置100とは別体に設けられても良い。また、監視制御装置300は、ECUが行う制御の少なくとも一部を行っても良い。
以上説明した本実施形態の物体検出装置100は、光源(LD)を含む投光系10と、該投光系10から投光され物体で反射された光を受光する受光素子(時間計測用PD42)と、該受光素子の出力電流に基づく電圧信号(受光信号)に、オフセット量が時間的に変化するオフセット信号を加算する信号処理回路(オフセット付与回路44c)と、を備えている。
ところで、投光系10から投光され物体で反射された光は、投光されてから受光されるまでの時間(光の往復時間)によって、すなわち物体までの距離によって強度が異なる。一般的には、物体までの距離が短いほど該物体からの光の強度は大きくなる。
物体検出装置100では、オフセット信号の加算によって受光信号のレベルが引き上げられ、かつオフセット信号のオフセット量が時間的に変化するため、物体までの距離(受光される光の強度)によらず、受光信号の検出精度を向上させることができる。
すなわち、物体検出装置100によれば、物体に関する情報を精度良く検出することができる。
また、物体検出装置100は、オフセット信号が加算された電圧信号を閾値(検出閾値)で二値化する二値化回路44dを更に備えている。
この場合、受光信号を精度良く検出できる。
また、オフセット信号は、最初に立ち上がる場合にその立ち上がりが単調増加であることが好まく(図10(B)参照)、最初に立ち下がる場合にその立ち下がりが単調減少であることが好ましい(図20(B))。
この場合、光の往復時間が短く反射光量が大きい近距離物体の検出時に、閾値と信号のベースレベルの差を大きくできる。この結果、例えば物体検出装置100のウィンドウのゴーストの影響や、近距離の車両の窓ガラスやボンネット等での太陽の反射光等の影響による誤検知を効果的に抑制することができる。
なお、オフセット信号は、立ち上がりや立ち下がりに極値を持っても良い。
また、オフセット信号は、立ち上がりと立ち下がりの間で一定値に漸近することが好ましい。
この場合、光の往復時間が長く反射光量が小さい遠距離物体の検出時に、閾値と信号のベースレベルの差が小さくなるようにすることができ、検出精度の低下を抑制できる。
なお、オフセット信号は、立ち上がりと立ち下がりの間で一定値に漸近しなくても良い。
また、オフセット信号は、最初に立ち上がる場合に立ち上がりから立ち下がりにかけて増加しながら一定値に漸近することが好ましく、最初に立ち下がる場合に立ち下がりから立ち上がりにかけて減少しながら一定値に漸近することが好ましい。
この場合、遠距離レンジにある反射光量が低い物体の検出精度の低下を安定して抑制できる。
なお、オフセット信号は、最初に立ち上がる場合に立ち上がりから立ち下がりにかけて減少しながら一定値に漸近しても良いし、最初に立ち下がる場合に立ち下がりから立ち上がりにかけて増加しながら一定値に漸近しても良いし、最初に立ち上がる場合に立ち上がりから立ち下がりにかけて一定値を維持しても良いし、最初に立ち下がる場合に立ち下がりから立ち上がりにかけて一定値を維持しても良い。
また、オフセット信号は、最初に立ち上がる場合に上記一定値は上記閾値未満であることが好ましく、最初に立ち下がる場合に上記一定値は上記閾値よりも大きいことが好ましい。
この場合、ノイズが検出されるのを抑制できる。
また、信号処理回路は、オフセット信号のタイミングに対して電圧信号(受光信号)を時間的に遅延させ、その遅延させた信号に前記オフセット信号を加算することが好ましい。
すなわち、オフセット信号が少し立ち上がってから、測定を開始することが好ましい。この場合、オフセット信号の不安定な立ち上がりを使わなくて済むので、受光信号の検出精度の低下を抑制できる。
また、物体検出装置100は、オフセット信号が加算された電圧信号が閾値を横切る時間幅に基づいて、二値化回路44dの出力を補正する補正回路を更に備えることが好ましい。
この場合、物体の反射率によって、計測時間(光の往復時間)ひいては測定距離が変化しないようにすることができる。
また、二値化回路44dは、電圧信号(受光信号)が閾値を下から上に横切るときと、閾値を上から下に横切るときとで、閾値の大きさが異なるヒステリシスコンパレータを含むことが好ましい。
回路ノイズによる影響を軽減するためにヒステリシスコンパレータを用いるのが有効であるが、これを物体検出装置100に用いると、ヒステリシス量は、オフセット信号とは別に設定でき、それぞれ独立して設定できるため、上記効果と回路ノイズの影響低減の両立ができる。
また、オフセット信号は、光源(LD)を駆動するための光源駆動信号(LD駆動信号)と同期して出力されローパスフィルタを介した信号であることが好ましい。
また、光源駆動信号と同期して出力される信号は、光源駆動信号よりもパルス幅が長い単一のパルス信号であっても良い。
また、光源駆動信号と同期して出力される信号は、デューティが時間的に変化する複数のパルス信号を含むパルス信号群の先頭のパルス信号であっても良い。
また、投光系10は、光源からの光を偏向する偏向器(回転ミラー26)を含むことが好ましい。
また、光源は、LDを含むため、安定した出力のパルス光を投光することができる。
また、物体検出装置100と、該物体検出装置100の出力に基づいて、物体情報(物体の有無、物体の位置、物体の移動方向及び物体の移動速度の少なくとも1つ)を求める監視制御装置300と、を備えるセンシング装置1000によれば、物体情報を安定して取得することができる。
また、センシング装置1000は移動体に搭載され、監視制御装置300は物体の位置情報及び移動情報の少なくとも一方に基づいて危険の有無を判断するため、例えば移動体の操縦制御系、速度制御系等に危険回避のための有効な情報を提供することができる。
また、センシング装置1000と、該センシング装置1000が搭載される移動体と、を備える移動体装置は、衝突安全性に優れる。
また、本実施形態の物体検出方法は、光源(LD)を発光させて光を投光する工程と、投光され物体で反射された光を受光素子(時間計測用PD42)で受光する工程と、該受光素子の出力電流を電圧信号に変換する工程と、該電圧信号にオフセット信号を加算する工程と、オフセット信号が加算された電圧信号を二値化する工程と、を含む。
この場合、物体に関する情報を精度良く検出することができる。
また、本実施形態の物体検出方法は、二値化したタイミングに基づいて受光素子での受光タイミングを求める工程と、光源での発光タイミングと前記受光タイミングとに基づいて物体までの距離を算出する工程と、を更に含むことが好ましい。
この場合、物体までの距離の検出精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態の物体検出装置の構成は、適宜変更可能である。
例えばPD出力検出部44は、信号増幅器を有していなくても良い。
また、信号処理回路は、信号増幅器及びローパスフィルタを含んで構成されても良い。
また、PD出力検出部44の二値化回路は、ヒステリシスコンパレータ以外のコンパレータを含んでも良い。
また、PD出力検出部56も、PD出力検出部44と同様の構成としても良い。この場合には、同期検知用PD54の出力電流に基づく電圧信号(受光信号)を精度良く検出でき、走査タイミングの検出精度を向上できる。
また、投光系10は、偏向器を用いる走査型であるが、偏向器を用いない非走査型であっても良い。すなわち、投光系は、少なくとも光源を有していれば良く、投光範囲の調整のためのレンズを光源の後段に有していても良い。
また、上記実施形態では、光源として、単一のLD(端面発光レーザ)を用いているが、これに限られない。例えば、複数のLDが1次元又は2次元に配列されたLDアレイ、VCSEL(面発光レーザ)、VCSELが1次元又は2次元に配列されたVCSELアレイ、半導体レーザ以外のレーザ、レーザ以外の光源などを用いても良い。複数のLDが1次元配列されたLDアレイとしては、複数のLDが積層されたスタック型のLDアレイや複数のLDが横に並べられたLDアレイが挙げられる。例えば、半導体レーザとして、LDをVCSELに代えれば、アレイ内の発光点の数をより多く設定することができる。
また、投光光学系は、カップリングレンズを有していなくても良いし、他のレンズを有していても良い。
また、投光光学系、受光光学系は、反射ミラーを有していなくても良い。すなわち、LDからの光を、光路を折り返さずに回転ミラーに入射させても良い。
また、受光光学系は、受光レンズを有していなくも良いし、他の光学素子(例えば集光ミラー)を有していても良い。
また、偏向器として、回転ミラーに代えて、例えば、ポリゴンミラー(回転多面鏡)、ガルバノミラー、MEMSミラー等の他のミラーを用いても良い。
また、同期系は、同期レンズを有していなくも良いし、他の光学素子(例えば集光ミラー)を有していても良い。
また、上記実施形態では、物体検出装置が搭載される移動体として車両を例にとって説明したが、該移動体は、例えば航空機、船舶、ロボット等であっても良い。
また、以上の説明で用いた具体的な数値、形状などは、一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なことは言うまでもない。
以上の説明から明らかなように、上記実施形態の物体検出装置100、センシング装置1000、移動体装置、物体検出方法は、物体までの距離を測定する所謂Time of Flight(TOF)法を用いた技術であり、移動体におけるセンシングの他、モーションキャプチャ技術、測距計、3次元形状計測技術などの産業分野などで幅広く用いることができる。すなわち、本発明の物体検出装置、センシング装置、移動体装置は、必ずしも移動体に搭載されなくても良い。
以下に、発明者が上記実施形態を発案するに至った思考プロセスを説明する。
従来、物体までの距離を計測する装置としてレーザレーダが知られている。レーザレーダにおける距離計測には、いわゆるTOF法が用いられている。TOF法では、数ns〜数10nsのパルス光を物体に照射し、戻ってくるまでの時間を計測することで、物体までの距離を求めている。このレーザレーダは、例えば車両に搭載され、車両や人の有無や距離、速度を検出することができる。
レーザレーダにおける距離計測において、雨、雪、霧等の外乱や、近距離高反射物体、例えば近距離の車両の窓ガラスやボンネットで太陽光が反射してレーザレーダに入射されることにより、誤検出が発生するという問題があった。それに対して、従来は、例えば以下のように対応していた。
(1)閾値を2つ設ける(特許文献1:特開2004−184333号公報)
(2)感度を時間的に変化させる(特許文献2:特開平11−038137号公報)
(3)閾値を時間経過とともに変化させる(特許文献3:特開平08−304535号公報、特許文献4:実開昭63−101880号公報)
しかし、上記(1)〜(3)では以下のような問題がある。まず(1)では、コンパレータ、時間計測回路が少なくとも2つずつ必要となり、コストアップを招くほか、回路の大型化を招く恐れがある。次に(2)では、このようなことを実現する回路として、例えばダブル・バランスト・ミキサ等が用いられるが、このような回路は複雑で、回路規模の増大を招き、装置の大型化を招く恐れがある。さらに(3)の方式では、回路ノイズの影響による誤検出、検出誤差を軽減するためにヒステリシスコンパレータを用いるとき、ヒステリシス量が閾値電圧に依存して変化してしまうため、回路ノイズの影響低減と外乱や近距離高反射物体の影響による誤検出の抑制の両立が困難となっていた。
そこで、発明者は、以上のような問題を解決すべく、ノイズの影響を受けにくく、雨、雪、霧等の外乱や、近距離高反射物体による誤検出を抑制し、ひいては物体情報を精度良く検出可能な物体検出装置を実現すべく、上記実施形態を発案した。
10…投光系、26…回転ミラー(偏向器)、40…検出系、42…時間計測用PD(受光素子、検出系の一部)、44c…オフセット付与回路(信号処理回路、検出系の一部)、44d…二値化回路(検出系の一部)、100…物体検出装置、300…監視制御装置、1000…センシング装置。
特開2004−184333号公報 特開平11−038137号公報 特開平08−304535号公報 実開昭63−101880号公報

Claims (20)

  1. 光源を含む投光系と、
    前記投光系から投光され物体で反射された光を受光する受光素子と、
    前記受光素子の出力電流に基づく電圧信号に、オフセット量が時間的に変化するオフセット信号を加算する信号処理回路と、を備える物体検出装置。
  2. 前記オフセット信号が加算された前記電圧信号を閾値で二値化する二値化回路を含むことを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 前記オフセット信号は、立ち上がりが単調増加であることを特徴とする請求項2に記載の物体検出装置。
  4. 前記オフセット信号は、立ち上がりと立ち下がりの間で一定値に漸近することを特徴とする請求項2又は3に記載の物体検出装置。
  5. 前記オフセット信号は、立ち上がりから立ち下がりにかけて増加しながら前記一定値に漸近することを特徴とする請求項4に記載の物体検出装置。
  6. 前記一定値は、前記閾値未満であることを特徴とする請求項4又は5に記載の物体検出装置。
  7. 前記オフセット信号は、立ち下がりが単調減少であることを特徴とする請求項2に記載の物体検出装置。
  8. 前記オフセット信号は、立ち下がりと立ち上がりの間で一定値に漸近することを特徴とする請求項2又は7に記載の物体検出装置。
  9. 前記オフセット信号は、立ち下がりから立ち上がりにかけて減少しながら前記一定値に漸近することを特徴とする請求項8に記載の物体検出装置。
  10. 前記一定値は、前記閾値よりも大きいことを特徴とする請求項8又は9に記載の物体検出装置。
  11. 前記信号処理回路は、前記オフセット信号のタイミングに対して前記電圧信号を時間的に遅延させ、その遅延させた信号に前記オフセット信号を加算することを特徴とする請求項2〜10のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  12. 前記オフセット信号が加算された前記電圧信号が前記閾値を横切る時間幅に基づいて、前記二値化回路の出力を補正する補正回路を更に備えることを特徴とする請求項2〜11のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  13. 前記二値化回路は、前記電圧信号が前記閾値を下から上に横切るときと、前記閾値を上から下に横切るときとで、前記閾値の大きさが異なるヒステリシスコンパレータを含むことを特徴とする請求項2〜12のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  14. 前記信号処理回路は、ローパスフィルタを含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  15. 前記オフセット信号は、前記光源を駆動するための光源駆動信号と同期して出力され前記ローパスフィルタを介した信号であることを特徴とする請求項14に記載の物体検出装置。
  16. 前記光源駆動信号と同期して出力される信号は、前記光源駆動信号よりもパルス幅が長い単一のパルス信号であることを特徴とする請求項15に記載の物体検出装置。
  17. 前記光源駆動信号と同期して出力される信号は、デューティが時間的に変化する複数のパルス信号を含むパルス信号群の先頭のパルス信号であることを特徴とする請求項15に記載の物体検出装置。
  18. 前記投光系は、前記光源からの光を偏向する偏向器を含むことを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の物体検出装置。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の物体検出装置と、
    前記物体検出装置の出力に基づいて、物体の有無や、物体の移動方向及び移動速度の少なくとも1つを含む移動情報を求める監視制御装置と、を備えるセンシング装置。
  20. 光源を発光させて光を投光する工程と、
    投光され物体で反射された光を受光素子で受光する工程と、
    前記受光素子の出力電流を電圧信号に変換する工程と、
    前記電圧信号にオフセット信号を加算する工程と、
    前記オフセット信号が加算された前記電圧信号を二値化する工程と、含む物体検出方法。
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