JP2017159838A - ダンプトラック - Google Patents

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Abstract

【課題】車体質量を増加させることなく、車体フレームの変形を抑止することができるダンプトラックの提供。
【解決手段】本発明は、車体フレーム2と荷台5との間に設けられた複数のゴムパッド13を備えたダンプトラック1であって、車体フレーム2は、左右の両側に配置された一対のサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の前端部に接続されたフロントメンバ22と、各サイドフレーム21の後端部に接続されたリアメンバ23と、前後方向におけるフロントメンバ22とリアメンバ23との間の位置に設けられ、各サイドフレーム21に接続された複数のクロスメンバ24とを有し、各ゴムパッド13は、車体フレーム2の上面視において、各サイドフレーム21と各クロスメンバ24との接合箇所を含む領域に位置すると共に、隣接するゴムパッド13との間に間隔を空けて位置するように構成されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、土砂等の運搬対象物を運搬するダンプトラックに関する。
一般に、ダンプトラックは4輪を配置した車体フレームをベースに、車体フレームの前方上部に運転室及びコントロールボックスを設置し、車体フレームの前方下部にはパワーユニットを配置し、車体フレームの後方下部には駆動装置を設置し、車体フレームの上部中央から後方にかけて起伏可能な荷台を備え、荷台に土砂や砕石等の運搬対象物を多量に積載して運搬する。
この種のダンプトラックに適用される車体フレームとして、例えば、特許文献1が公知である。特許文献1に記載の車体フレームは、左右の両側に配置されて前後方向に延びる一対のサイドフレームと、各サイドフレームの前端部を連結する前部クロスメンバ(フロントメンバ)と、各サイドフレームの後端部を連結する後部クロスメンバ(リアメンバ)と、前部クロスメンバと後部クロスメンバとの間に設けられ、各サイドフレームを連結する中間部クロスメンバ(クロスメンバ)とを含んで構成されている。
各サイドフレームは、前後方向に長い構造物であるため比較的薄い板材を使用しており、例えば、上板と下板と両側板とを溶接により接合して中空のボックス構造にすることで、各サイドフレームの剛性を確保している。一方、荷台の底部には、緩衝材としてのゴムパッドが設けられており、荷台は、ゴムパッドを介して各サイドフレームの上板に着座する。よって、車体フレームは、運搬対象物が積載された荷台の荷重を、ゴムパッドを介して受けることとなる(例えば、特許文献2参照)。
実開平2−83169号公報 特開2014−83949号公報
特許文献1,2に開示された従来技術においては、左右のサイドフレームの上板は荷台の荷重を受けると変形する。その結果、特に左右のサイドフレームの上板と両側板との溶接継手部に応力集中が生じ、当該溶接継手部は高応力となる。また、左右のサイドフレームの下板と両側板との溶接継手部も同様に高応力となる。このように、溶接継手部が高応力となる構造物の場合、その溶接継手部はその応力と頻度により疲労が蓄積して損傷する場合がある。このような溶接継手部の損傷を発生させないためには、その応力を許容応力以下に抑えること、すなわち、変形を抑制することが有効である。
そのため、フレームの変形を抑制する方法の一つとして、上板もしくは下板の板厚を厚くすれば良いが、その場合、上板と下板は部材が大きいことから車体質量が増加し、許容積荷質量の減少、走行燃費の悪化、及びタイヤ寿命の低下等が生じ、好ましくない。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、車体質量を増加させることなく、車体フレームの変形を抑止することができるダンプトラックを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のダンプトラックは、車体フレームと、この車体フレームの後部に配置されたヒンジピンと、このヒンジピンを介して前記車体フレームに対して上下方向に回動自在に取り付けられた荷台と、前記車体フレームと前記荷台との間に設けられ、衝撃を緩和するための複数のゴムパッドとを備えたダンプトラックであって、前記車体フレームは、左右の両側に配置されて前後方向に延びる一対のサイドフレームと、前記各サイドフレームの前端部に接続されて左右方向に延びるフロントメンバと、前記各サイドフレームの後端部に接続されて左右方向に延びるリアメンバと、前後方向における前記フロントメンバと前記リアメンバとの間の位置に設けられ、前記各サイドフレームに接続されて左右方向に延びる複数のクロスメンバとを有し、前記各ゴムパッドは、前記車体フレームの上面視において、前記各サイドフレームと前記各クロスメンバとの接合箇所を含む領域に位置すると共に、隣接する前記ゴムパッドとの間に間隔を空けて位置することを特徴としている。
本発明のダンプトラックによれば、車体質量を増加させることなく、車体フレームの変形を抑止することができる。前述した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの側面図である。 図1に示すダンプトラックの荷台を起立させた状態の要部の概略を示す斜視図である。 図1に示すダンプトラックの車体フレームの側面図である。 図3に示す車体フレームの平面図である。 図3に示す車体フレームの底面図である。 図1のB−B線に沿って要部を切断した断面図である。 図3に示す車体フレームと荷台との間におけるゴムパッドの配置関係を説明する図である。 図3に示す車体フレームが荷台からゴムパッドを介して荷重を受けた状態を、従来と比較して示す図である。 本発明の第2実施形態に係るダンプトラックの荷台を起立させた状態の要部の概略を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るダンプトラックの要部を図1のB−B線と同じ位置で切断した断面図である。 図10に示す車体フレームが荷台からゴムパッドを介して荷重を受けた状態を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るダンプトラックの要部を図1のB−B線と同じ位置で切断した断面図である。 図12に示す車体フレームが荷台からゴムパッドを介して荷重を受けた状態を示す図である。
以下、本発明に係るダンプトラックを実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1は、車体フレーム2、一対の前輪3、一対の後輪4、及び荷台5を備えている。一対の前輪3は、車体フレーム2の前部の左右両端に回転可能に取り付けられている。また、一対の後輪4は、車体フレーム2の後部の左右両端に回転可能に取り付けられている。さらに、荷台5は、土砂や砕石等の運搬対象物Aを積載する部分であって、車体フレーム2上に起伏可能に取り付けられている。
車体フレーム2は、いわゆる車体であって、図2に示すように、左右の両側に配置された一対のサイドフレーム21から構成されている。これら一対のサイドフレーム21は、前後方向に細長く延びたフレーム形状を有し、荷台5が車体フレーム2に着座した状態では、荷台5の一対のレール12がちょうど一対のサイドフレーム21に載置されるように構成されている。すなわち、サイドフレーム21の幅とレール12の幅が略等しく形成されている。なお、車体フレーム2の構造の詳細については後述する。
また、車体フレーム2の後部には、荷台5を起立又は倒伏させる(上下方向に回動させる)際の回転中心となるヒンジピン6が取り付けられている。この車体フレーム2のうちのヒンジピン6より前方には、この車体フレーム2と荷台5とを連結する油圧シリンダとしての一対のホイストシリンダ7が取り付けられている。これらの一対のホイストシリンダ7は、図1に示すように、車体フレーム2の前後方向の略中央部に取り付けられている。また、車体フレーム2の左側の前輪3の上方には、オペレータが乗車する運転室であるキャブ8が設けられ、車体フレーム2の前部には、エンジンや油圧機器等(図示せず)が収容されたパワーユニット10が設けられている。
よって、オペレータがキャブ8からホイストシリンダ7を駆動すると、荷台5は、ホイストシリンダ7の収縮動作に伴ってヒンジピン6を中心に下方に回動し、車体フレーム2に着座する倒伏姿勢となる。また、荷台5は、ホイストシリンダ7の伸長動作に伴ってヒンジピン6を中心に上方に回動し、運搬対象物Aを放出する起立姿勢(図2参照)となる。なお、図1の符号9は、荷台5が左右方向に移動することを防止するために車体フレーム2の側部と当接するガイドである。
荷台5は、底板(フロア)11a、前板(フロント)11b、及び一対の側板(サイド)11cにより上方及び後方が開放された略箱型の形状を有し、その内部に運搬対象物Aを積載するための積載部が形成されている。なお、底板11a、前板11b、及び側板11cはそれぞれ溶接により接合されている。そして、荷台5は、その底板11aが前方にやや下り傾斜した状態で、車体フレーム2に着座している。
また、前板11bの上部には、略板状の天板(キャノピ)11dが取り付けられている。この天板11dは、前板11bの上部からダンプトラック1の前方上部を覆うように前方に突出させて取り付けられている。すなわち、この天板11dは、車体フレーム2上に荷台5が着座する倒伏姿勢で、この荷台5からの運搬対象物Aの落下によるキャブ8やパワーユニット10等の損傷を防止するために設けられている。
さらに、図2に示すように、底板11aの下面には、車体フレーム2の前後方向に亘って、中空のボックス形状から成る一対のレール12が取り付けられており、車体フレーム2と荷台5との間には、衝撃を緩和するための複数のゴムパッド(本実施例では、合計8個のゴムパッド)13a〜13dが設けられている。
各レール12は、荷台5が車体フレーム2に着座した状態において、ちょうど車体フレーム2の各サイドフレーム21の上面に載置されるように、各サイドフレーム21と同じような形状となっている。また、各レール12は、荷台5の底板11aから下方に延び、底板11aの左右方向に間隔を空けて配置される一対のレール側板121(図6参照)と、これらの側板121の下端面に溶接により接合された板状体のレール底板122とを有して構成されている。
各ゴムパッド13a〜13dは、ダンプトラック1の走行中に荷台5が振動するのを防止したり、荷台5に運搬対象物Aを積み込む際の車体フレーム2に対する衝撃を吸収したりするためのものである。以下では、ゴムパッド13a〜13dを特に区別しないときには、これらを総称してゴムパッド13と略記する。なお、車体フレーム2と荷台5との間におけるゴムパッド13の配置関係の詳細については後述する。
また、各レール12の長手方向の中間部よりやや後ろ側の位置には、ヒンジピンブラケット15aが取り付けられている。これらのヒンジピンブラケット15aには、ヒンジピン6が回転可能に挿通されている。すなわち、ヒンジピンブラケット15aは、ヒンジピン6を回転可能に支持する。
次に、車体フレーム2の構造の詳細について、図3〜図5を参照しながら説明する。図3〜図5に示すように、車体フレーム2は、各サイドフレーム21の前端部に接続されて左右方向に延びるフロントメンバ22と、各サイドフレーム21の後端部に接続されて左右方向に延びるリアメンバ23と、前後方向におけるフロントメンバ22とリアメンバ23との間の位置に設けられ、各サイドフレーム21に接続されて左右方向に延びる複数のクロスメンバ(本実施例では、2つのクロスメンバ)24とを有している。
図6は、車体フレーム2上に荷台5を着座させた倒伏姿勢におけるサイドフレーム21、レール12、及びゴムパッド13の要部を示す断面図(図1のB−B断面図)である。なお、同図は、一対のサイドフレーム21のうちダンプトラック1の前方から見て右側のサイドフレームに対応する部分を示しているが、以下の説明は、ダンプトラック1の前方から見て左側のサイドフレームに対応する部分にも同様に成り立つ。
図6に示すように、サイドフレーム21は、左右方向で間隔をもって前後方向に延びる内側板211及び外側板212と、内側板211の平らな上端面211a及び外側板212の平らな上端面212aと当接し、内側板211及び外側板212の上端を閉塞する上板213と、内側板211の平らな下端面211b及び外側板212の平らな下端面212bと当接し、内側板211及び外側板212の下端を閉塞する下板214とを備えている。
したがって、サイドフレーム21は、これらの内側板211、外側板212、上板213、及び下板214によって内部に空間が形成された中空のボックス構造となっている。内側板211及び外側板212は、何れも、例えば、板厚がレール側板121より大きく設定された板状体であって、サイドフレーム21の左右方向(図6の左右方向)に間隔を空けて対峙される。
一方、上板213及び下板214は、何れも、例えば、板厚がレール底板122より大きく設定された板状体であって、内側板211及び外側板212と溶接により接合される。このように形成された各サイドフレーム21は、左右の内側板211及び外側板212と、上下の上板213及び下板214とが溶接により一体化されるので、中空であっても高い剛性が確保されている。なお、サイドフレーム21を構成する各部材の板厚は従来のものと同じである。
また、図4、図5に示すように、上板213と下板214は、後側部位が各サイドフレーム21の間を接続する接続部位となり、この接続部位よりも前側部位が二又状に分岐した分岐部位として形成されている。これらの上板213と下板214の接続部位に対応する位置において、前後方向で間隔をもって対面した状態で、上板213と下板214との間に2枚のクロスメンバ24が配置されている。
これらのクロスメンバ24は、左右の両端が各サイドフレーム21の内側板211に接合され、上端及び下端が各サイドフレーム21の上板213及び下板214の上記接続部位にそれぞれ接合されている。よって、車体フレーム2は、各クロスメンバ24、各サイドフレーム21の内側板211、上板213、及び下板214により内部に空間が形成された中空のボックス構造を含んでいる。
さらに、図3に示すように、車体フレーム2の長手方向の中間部よりやや後ろ側には、ホイストシリンダ7を支持するホイストプレート16が取り付けられ、各クロスメンバ24の下方には、後輪4を駆動するための駆動装置(図示せず)を装着するマウント17が取り付けられている。また、車体フレーム2の後端部には、荷台5のヒンジピンブラケット15aに対応するヒンジピンブラケット15bが取り付けられている。
次に、車体フレーム2と荷台5との間におけるゴムパッド13の配置関係の詳細について、図7を参照しながら説明する。図7に示すように、各サイドフレーム21の上板213の上面には、断面が矩形状で幅W(図6参照)から成るゴムパッド13が4個ずつ取り付けられている。
これらのゴムパッド13のうち前から1番目と3番目のゴムパッド13a,13cは、図7に示す車体フレーム2の上面視において、各サイドフレーム21と各クロスメンバ24との接合箇所を含む領域にそれぞれ配置されている。また、各ゴムパッド13は、隣接するゴムパッド13との間に間隔を空けて配置されている。
このように、車体フレーム2と荷台5との間にゴムパッド13が介在することにより、荷台5は、車体フレーム2に着座したときの衝撃が緩和されると共に、ゴムパッド13と車体フレーム2との間の摩擦力により安定した姿勢で着座することができる。ただし、各サイドフレーム21の上板213は、荷台5からゴムパッド13を介して荷重を受けることになる。
すなわち、第1実施形態では、上板213のうちゴムパッド13が取り付けられている領域が、荷台5から荷重を受ける領域(以下、単に「領域」と言う場合がある)20であって、本発明の「荷重受部」に相当するものである。図6は、本発明の「荷重受部」が形成されている位置で切断した縦断面図を示しており、同図の斜線を引いた部分が、本発明の「荷重受部」に相当する領域である。勿論、この領域20の幅はゴムパッド13の幅Wと同じである。
ここで、内側板211、外側板212、上板213、及びゴムパッド13の位置関係について説明を加えると、2つの内側板211及び外側板212は、ゴムパッド13が内側板211及び外側板212の厚さ方向の中心線C.L上に位置するように、上板213及び下板214に対して取り付けられている。
具体的には、内側板211の中心線C.Lは、上板213に形成された領域20の一端20aに位置し、内側板211の外側面211cは、上板213の領域20の一端20aより外側に位置し、内側板211の内側面211dは、上板213の領域20の一端20aより内側に位置する構成となっている。同様に、外側板212の中心線C.Lは、上板213に形成された領域20の他端20bに位置し、外側板212の外側面212cは、上板213の領域20の他端20bより外側に位置し、外側板212の内側面212dは、上板213の領域20の他端20bより内側に位置する構成となっている。
以上から、本発明の第1実施形態では、従来と同じ板厚で車体フレーム2の各サイドフレーム21を構成しているが、これらのサイドフレーム21の内側板211と外側板212との間隔が従来と相違している。そして、この相違によって、従来に比べて車体フレーム2の剛性を高くすることができるのである。以下、その理由について、図8を用いて説明する。
図8に示すように、本発明の第1実施形態では、各サイドフレーム21の内側板211及び外側板212の中心線C.Lは、上板213の領域20の一端20aに位置することから従来のものより内側に位置している。そのため、上板213と内側板211の中心線C.Lとの交点をP1、上板213と外側板212の中心線C.Lとの交点をP2としたときに、上板213の交点P1,P2間は中央が頂部となるように曲げ変形するが、荷台5からの荷重のうち交点P1,P2側の荷重は、内側板211及び外側板212に直接伝達される。
一方、交点P1,P2間の中心点をPOとしたときに、荷台5からの荷重のうち中心点PO側の荷重は上板213にそのまま作用するが、交点P1,P2と中心点POとの距離が従来のものに比べて短くなることから、上板213に作用する曲げモーメントが小さくなることに伴って、上板213に発生する曲げ応力も小さくなる。したがって、上板213は、交点P1,P2間の中央が頂部となる方向に曲がり難くなる。
このように、本発明の第1実施形態は、各サイドフレーム21の内側板211及び外側板212の位置を従来の位置からやや内側に狭めることにより、上板213の曲げ変形を抑えることができる。これにより、内側板211及び外側板212と上板213との接合部や、上板213の中心点PO付近等、従来は高応力箇所であった部分の応力を低減することができる。
つまり、各サイドフレーム21の内側板211及び外側板212の中心線C.L上に、上板213の領域20の両端20a,20bがそれぞれ位置する構成を採用することによって、従来のサイドフレーム21と同じ板厚の部材を用いても、従来と比べてサイドフレーム21の剛性を高めることができる。
このように構成した本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1によれば、上述した作用効果が得られる他、1つのサイドフレーム21に対して4個のゴムパッド13を用意し、図7に示す車体フレーム2の上面視において、比較的剛性の高い各サイドフレーム21と各クロスメンバ24との接合箇所を含む領域に、各ゴムパッド13を互いに離隔して配置するようにしたので、これらのゴムパッド13を介して荷台5からの荷重を車体フレーム2に円滑に伝達することができる。これにより、車体質量を増加させることなく、車体フレーム2の変形を抑止し、車体フレーム2に発生する応力集中を十分に緩和できるので、ダンプトラック1の軽量化を実現できると共に、優れた信頼性を得ることができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態に係るゴムパッド13は、図2、図7に示すように、各サイドフレーム21の上板213の上面に取り付けられたのに対して、第2実施形態に係るゴムパッド13は、図9に示すように、レール12のレール底板122の下面に取り付けられたことである。その他の第2実施形態の構成は第1実施形態と同じであるため、第2実施形態の構成に関して、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
このように構成した本発明の第2実施形態に係るダンプトラック1によれば、車体フレーム2上に荷台5を着座させた倒伏姿勢では、ゴムパッド13は、車体フレーム2の上面視において、各サイドフレーム21と各クロスメンバ24との接合箇所を含む領域に配置されることになるので、ゴムパッド13が取り付けられる部材がレール12のレール底板122であっても、上述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
すなわち、本発明の第2実施形態に係るダンプトラック1では、従来と同じサイドフレーム21の板厚のものを用いても、サイドフレーム21の剛性を高めることができる。より詳細に言えば、この第2実施形態に係るダンプトラック1によっても、サイドフレーム21の上板213の曲げ変形を従来に比べて小さくすることができるから、内側板211及び外側板212と上板213との接合部や、上板213の中心点PO付近等、従来は高応力箇所であった部分の応力を低減することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態に係る各サイドフレーム21は、図6に示すように、内側板211及び外側板212の厚さ方向の中心線C.L上に、上板213の領域20の両端20a,20bがそれぞれ位置する形状となるのに対して、第3実施形態に係る各サイドフレーム21は、図10に示すように、内側板211の外側面211c及び外側板212の外側面212cが上板213の領域20の両端20a,20bにそれぞれ位置する形状となることである。
具体的には、本発明の第3実施形態では、内側板211の外側面211cと、上板213の領域20の一端20aとが、図10の左右方向において同じ位置に取り付けられている。すなわち、内側板211の内側面211dは、上板213の領域20の一端20aより内側に位置している。同様に、外側板212の外側面212cと、上板213の領域20の他端20bとが、図10の左右方向において同じ位置に取り付けられている。すなわち、外側板212の内側面212dは、上板213の領域20の他端20bより内側に位置している。
したがって、本発明の第3実施形態に係る各サイドフレーム21は、内側板211の中心線C.Lが、上板213の領域20の一端20aより内側に位置し、外側板212の中心線C.Lが、上板213の領域20の他端20bより内側に位置する構成となっている。その他の第3実施形態の構成は第1実施形態の構成と同じであるため、第3実施形態の構成に関して、第1実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
このように構成した本発明の第3実施形態に係るダンプトラック1によれば、図11に示すように、各サイドフレーム21の内側板211及び外側板212の中心線C.Lが第1実施形態より内側に位置しているので、上板213は内側板211及び外側板212の中心線C.Lより外側の部分まで荷台5から荷重を受ける。そのため、上述した第1実施形態と同様に、上板213の交点P1,P2間は中央が頂部となるように曲げ変形するが、上板213の交点P1より左側の部分は、荷重によって、図11の矢印D1の方向に若干曲げられる。同様に、上板213の交点P2より右側の部分は、荷重によって、同図の矢印D2の方向に若干曲げられる。
よって、上板213の交点P1より左側に掛かる荷重と、交点P2の右側に掛かる荷重とにより、上板213は、第1実施形態と比べて交点P1,P2間の中央が頂部となる方向に曲がり難くなる。つまり、本発明の第3実施形態に係るダンプトラック1は、荷台5からゴムパッド13を介して受ける荷重を利用して、上板213の曲げ変形を抑えるようにしているので、第1実施形態と比べてサイドフレーム21の剛性をより高めることができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態が前述した第3実施形態と異なるのは、第3実施形態に係る各サイドフレーム21は、図10に示すように、内側板211の外側面211c及び外側板212の外側面212cが上板213の領域20の両端20a,20bにそれぞれ位置する形状となるのに対して、第4実施形態に係る各サイドフレーム21は、図12に示すように、内側板211の外側面211c及び外側板212の外側面212cが上板213の領域20の両端20a,20bより内側にそれぞれ位置する形状となることである。その他の第4実施形態の構成は第3実施形態の構成と同じであるため、第4実施形態の構成に関して、第3実施形態と同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
このように構成した本発明の第4実施形態に係るダンプトラック1によれば、上述した第3実施形態と同様の作用効果が得られる他、図13に示すように、内側板211の外側面211c及び外側板212の外側面212cが第3実施形態より内側に位置しているので、上板213における交点P1,P2と中心点POとの距離が短くなり、上板213に作用する曲げモーメントが小さくなることに伴って、上板213に発生する曲げ応力も十分に小さくなる。これにより、上板213は、第3実施形態と比べて交点P1,P2間の中央が頂部となる方向に曲がり難くなるので、サイドフレーム21の剛性を効果的に高めることができる。
なお、上述した本発明の各実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本発明の第1実施形態に係るダンプトラック1では、各サイドフレーム21は、図6に示すように、内側板211及び外側板212の中心線C.L上に、上板213の領域20の両端20a,20bがそれぞれ位置する形状である場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、各サイドフレーム21は、内側板211の中心線C.L上にのみ、上板213の領域20の一端20aが位置する形状であってもよいし、外側板212の中心線C.L上にのみ、上板213の領域20の他端20bが位置する形状であってもよい。
さらに、本発明の第3実施形態に係るダンプトラック1では、各サイドフレーム21は、図10に示すように、内側板211の外側面211c及び外側板212の外側面212cが上板213の領域20の両端20a,20bにそれぞれ位置する形状である場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、各サイドフレーム21は、内側板211の外側面211cだけが上板213の領域20の一端20aに位置する形状であってもよいし、外側板212の外側面212cだけが上板213の領域20の他端20bに位置する形状であってもよい。
また、本発明の第4実施形態に係るダンプトラック1では、各サイドフレーム21は、図12に示すように、内側板211の外側面211c及び外側板212の外側面212cが上板213の領域20の両端20a,20bより内側にそれぞれ位置する形状である場合について説明したが、本発明はこの場合に限定されるものではない。例えば、各サイドフレーム21は、内側板211の外側面211cだけが上板213の領域20の一端20aより内側に位置する形状であってもよいし、外側板212の外側面212cだけが上板213の領域20の他端20bより内側に位置する形状であってもよい。
1…ダンプトラック、2…車体フレーム、5…荷台、6…ヒンジピン、13,13a〜13d…ゴムパッド、20…領域(荷重受部)、20a…一端、20b…他端、21…サイドフレーム、22…フロントメンバ、23…リアメンバ、24…クロスメンバ
211…内側板、211a…上端面、211b…下端面、211c…外側面、211d…内側面、212…外側板、212a…上端面、212b…下端面、212c…外側面、212d…内側面、213…上板、214…下板

Claims (4)

  1. 車体フレームと、この車体フレームの後部に配置されたヒンジピンと、このヒンジピンを介して前記車体フレームに対して上下方向に回動自在に取り付けられた荷台と、前記車体フレームと前記荷台との間に設けられ、衝撃を緩和するための複数のゴムパッドとを備えたダンプトラックであって、
    前記車体フレームは、
    左右の両側に配置されて前後方向に延びる一対のサイドフレームと、
    前記各サイドフレームの前端部に接続されて左右方向に延びるフロントメンバと、
    前記各サイドフレームの後端部に接続されて左右方向に延びるリアメンバと、
    前後方向における前記フロントメンバと前記リアメンバとの間の位置に設けられ、前記各サイドフレームに接続されて左右方向に延びる複数のクロスメンバとを有し、
    前記各ゴムパッドは、前記車体フレームの上面視において、前記各サイドフレームと前記各クロスメンバとの接合箇所を含む領域に位置すると共に、隣接する前記ゴムパッドとの間に間隔を空けて位置することを特徴とするダンプトラック。
  2. 請求項1に記載のダンプトラックにおいて、
    前記各サイドフレームは、
    左右方向で間隔をもって前後方向に延びる内側板及び外側板と、
    前記内側板及び前記外側板の上端を閉塞する上板と、
    前記内側板及び前記外側板の下端を閉塞する下板とを備え、
    前記上板は、前記荷台が前記車体フレームに着座した倒伏姿勢において前記荷台から荷重を受ける荷重受部を有し、
    前記各サイドフレームは、前記荷重受部が形成されている位置で前記車体フレームの前後方向と直交する方向に沿って切断した縦断面において、前記各ゴムパッドが前記内側板及び前記外側板の少なくとも一方の厚さ方向の中心線上に位置する形状であることを特徴とするダンプトラック。
  3. 請求項2に記載のダンプトラックにおいて、
    前記各サイドフレームは、前記縦断面において、前記内側板の外側面及び前記外側板の外側面の少なくとも一方が前記荷重受部の端部に位置する形状であることを特徴とするダンプトラック。
  4. 請求項2に記載のダンプトラックにおいて、
    前記各サイドフレームは、前記縦断面において、前記内側板の外側面及び前記外側板の外側面の少なくとも一方が前記荷重受部の端部より内側に位置する形状であることを特徴とするダンプトラック。
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