JP5896528B2 - ダンプトラック - Google Patents

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Description

本発明は、土砂等の運搬対象物を運搬するダンプトラックに関する。
一般に、ダンプトラックは、4輪を配置した車体フレームを備えている。この車体フレームの前方上部には、運転室およびコントロールボックスが配置されている。また、車体フレームには、この車体フレーム上の中央から後方にかけて荷台が取り付けられている。
この荷台は、車体フレームの後方に取り付けられたヒンジピンと、このヒンジピンより車体フレームの前方に取り付けられたホイストシリンダとによって、車体フレームに連結されている。そして、この荷台は、ホイストシリンダの伸縮動作に伴って、ヒンジピンを中心に上下方向に回動する(起伏動作する)。
ダンプトラックの荷台には、例えば油圧ショベル等にて土砂や砕石等の運搬対象物が山積みされる。そして、ダンプトラックは、荷台を倒伏状態から起立状態に移行させることによって、荷台に積載された運搬対象物を降ろすことができる構成とされている(例えば、特許文献1,2参照)。
荷台は、底部を形成する底板と、この底板の前側に位置し前面を形成する前板と、底板の両側に位置する一対の側板と、によって積載部が構成されている。荷台の前板は、その上部に、運転室およびコントロールボックスを覆うように、前方に突出させた天板部が連結されている。
また、荷台の底板の下面には、一対のレールが、前後方向(長手方向)に亘って取り付けられている。図18は、従来のレールを、車体フレームの前後方向と直交する方向に沿って切断した縦断面である。図18に示すように、従来のレールは、荷台の底板から下方に延びる2つのレール側板と、2つのレール側板のそれぞれの下端面に当接するレール底板とを有して成る中空のボックス構造体である。一方、車体フレームは、フレーム天板と、このフレーム天板から下方に延びる2つのフレーム側板とを有して構成されている。そして、一般的には、荷台が車体フレームに着座した状態において、レールは、車体フレームのフレーム天板にゴムパッドを介して載置される。なお、このゴムパッドは、走行中に荷台が振動するのを防止したり、荷台に土砂を積み込む際の車体フレームに対する衝撃を吸収したりするためのものである。
さらに、荷台の底板の下面には、左右方向に延びる複数のスティフナ(補強用部材)が、一対のレールと交差するようにして、前後方向に間隔を空けて取り付けられている。なお、各スティフナは、溝形鋼(チャンネル)から成る構造体である。荷台の底板、前板、一対の側板、天板部、一対のレールおよび各スティフナは、溶接により接合されており、荷台の底板の剛性は、一対のレールおよび複数のスティフナにて確保されている。
荷台の積載部に運搬対象物が山積みされた場合、荷台には、この運搬対象物から高い負荷が掛かる。この荷台に掛かる負荷は、荷台の底板を介して、レールおよびヒンジピンに連結された部分、すなわちヒンジピンブラケットにて受けられる。そして、レールに掛かる負荷は、レールを支持する車体フレームに分担される。また、荷台のヒンジピンブラケットに掛かる負荷は、ヒンジピンを介して、車体フレームに分担される。
ここで、ヒンジピンブラケットは、荷台を起立させて運搬対象物を降ろすときに高い負荷が掛かるため、比較的厚い板材が使用されており、高い剛性が確保されている。一方、レールは、荷台の底板の下面の前後方向に亘る広い範囲に配置されているため、比較的薄い板材をボックス構造とすることで剛性が確保されている。
特開2007−176269号公報 米国特許第5555699号明細書
ところが、荷台が車体フレームに着座した状態(倒伏姿勢の状態)では、レールは車体フレームから(ゴムパッドを介して)反力を受けるので、レールには、上下方向に押し潰されるような力が掛かっている。そのため、図19に示すように、レール底板は、レール側板との接合部を支点として中央が頂部となるように変形する。よって、レール底板の中央(凸型頂点)には、大きな曲げモーメントが作用する。それによって、大きな曲げ応力が発生するため、レール底板の中央部はき裂が発生する虞がある。また、レール底板とレール側板との接合部には大きなたわみ角が発生するため、この接合部にも大きな応力が発生する。そのため、レール底板とレール側板との接合部は、破損しやすい箇所となっている。
特に、従来のレール構造は、2つのレール側板の厚さ方向のそれぞれの中心線間(C.L−C.L間)の距離Lが、ゴムパッドの幅と同等かそれより若干大きい構成となっていたため(図18参照)、レール底板は、2つのレール側板のそれぞれとの接合部より内側の部分が車体フレームからの反力を受けるが、接合部より外側の部分はゴムパッドと接触していないため、車体フレームからの反力を受けない。そのため、従来のレール構造は、レール底板は中央が頂部となる方向に曲げ変形し易く、レール底板とレール側板との接合部に発生するたわみ角が大きくなる傾向にあったと言える。そして、レール底板とレール側板との接合部が破損することがないようにすることが、緊急の課題となっている。
ここで、レール底板とレール側板との接合部が損傷しないようにするためには、接合部の板厚を厚くして、応力を下げるようにすれば良い。しかし、この場合、荷台の質量が増加してしまい、許容積荷質量の減量、走行燃費の悪化、タイヤ寿命の低下等の問題が生じるため、得策ではない。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、ダンプトラックの荷台に設けられたレールの剛性を高めることにある。特に、本発明は、レールの板厚を従来のものから変更することなく、レールの剛性を高めたダンプトラックを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係るダンプトラックは、車体フレームと、この車体フレームの後部に配置されたヒンジピンと、このヒンジピンを介して前記車体フレームに対して上下方向に回動自在に取り付けられた荷台と、を備えたダンプトラックであって、前記荷台の底面には、前記車体フレームの前後方向に沿ってレールが設けられ、前記レールは、前記荷台の底面から下方に延びると共に、前記車体フレームの左右方向に間隔を空けて対峙する第1レール側板および第2レール側板と、前記第1レール側板および前記第2レール側板のそれぞれの下端面と当接するレール底板と、を有して成る中空構造体であり、前記レール底板には、前記荷台が前記車体フレームに着座した状態において前記車体フレームから反力を受ける反力受部が形成され、前記レールは、前記反力受部が形成されている位置で前記車体フレームの前後方向と直交する方向に沿って切断した縦断面において、前記第1レール側板の外側面および前記第2レール側板の外側面の少なくとも一方が、前記反力受部の端部と同一またはその端部より内側に位置する形状であることを特徴としている。
本発明によれば、第1レール側板の外側面が反力受部の一端と同一またはその一端より内側に位置する形状の場合には、レール底板の反力受部は、第1レール側板の厚さ方向の中心線を基準として左右の部分に同時に車体フレームからの反力を受け、第2レール側板の外側面が反力受部の他端と同一またはその他端より内側に位置する形状の場合には、第2レール側板の厚さ方向の中心線を基準として左右の部分に同時に車体フレームからの反力を受ける。
これにより、レール底板には、中央部が頂部となるように曲げ変形させる力とその変形を妨げる方向に作用する力とが同時に発生する。よって、従来と比べて、レール底板の曲がりを小さくすることができる。さらに言えば、従来使われていたレール底板とレール側板と同じ板厚のものを用いても、ダンプトラックの荷台に設けられたレールの剛性を、従来のレール構造と比べて高くすることができる。
なお、本発明において、レール底板に形成された「反力受部」とは、車体フレームからの反力を、ゴムパッドを介して受ける場合には、少なくともレール底板のゴムパッドと接触する領域が「反力受部」となる。これに対して、レール底板と車体フレームとが直接接触する場合には、レール底板の車体フレームと接触する領域が「反力受部」となる。
また、より望ましくは、前記レールは、前記縦断面において、前記第1レール側板の外側面が前記反力受部の一端と同一またはその一端より内側に位置し、かつ、前記第2レール側板の外側面が前記反力受部の他端と同一またはその他端より内側に位置する形状である。こうすることで、より一層、レール底板の曲げ変形を抑えて、レールの剛性を高めることができる。
これについて、図5および図6に示す本発明の第1実施形態の構成を例に挙げて説明すると、第1レール側板12aの外側面12a−1が車体フレーム2から反力を受ける領域(反力受部)20の左端20aと一致し、第2レール側板12bの外側面12b−1が前記領域20の右端20bと一致する構成である。よって、レール底板12cは、第1レール側板12aの中心線C.Lとの交点P1と第2レール側板12bの中心線C.Lとの交点P2との間の部分は、反力によって中央が頂部となるように曲げ変形するが、レール底板12cの交点P1の左側の部分は、反力によって図6の矢印D1の方向に折れ曲がろうとし、交点P2の右側の部分は、図6の矢印D2の方向に折れ曲がろうとする。そのため、レール底板12cは、従来に比べて曲がりが小さくなる。故に、従来使われていたレール底板とレール側板と同じ板厚のものを用いても、ダンプトラックの荷台に設けられたレールの剛性を、従来のレール構造と比べて高くすることができる。
すなわち、本発明は、レールの形状を、(1)第1レール側板の外側面が反力受部の一端と同一、かつ、第2レール側板の外側面が反力受部の他端と同一となる形状、(2)第1レール側板の外側面が反力受部の一端と同一、かつ、第2レール側板の外側面が反力受部の他端より内側となる形状、(3)第1レール側板の外側面が反力受部の一端より内側、かつ、第2レール側板の外側面が反力受部の他端と同一となる形状、(4)第1レール側板の外側面が反力受部の一端より内側、かつ、第2レール側板の外側面が反力受部の他端より内側となる形状、の何れかにすることにより、レールの剛性を高めることができるのである。
ここで、上記構成において、前記第1レール側板は、その厚さ方向の中心が、前記反力受部の一端と前記反力受部の幅方向の中心との中間点に引かれた鉛直線上か、それより前記反力受部の一端側に位置するように配置され、前記第2レール側板は、その厚さ方向の中心が、前記反力受部の他端と前記反力受部の幅方向の中心との中間点に引かれた鉛直線上か、それより前記反力受部の他端側に位置するように配置される構成とするのが好ましい。
その理由について、図7および図8に示す本発明の第1実施形態の変形例に係る構成を例に挙げて説明する。図7に示すように、第1レール側板12aの中心線C.Lは、車体フレーム2からゴムパッド13を介して反力を受ける領域(反力受部)20の一端(左端)20aと、レール底板12cの中心線C.Lとの中間に位置しているから、図8に示すように交点P1の左右で反力Raと反力Rbとのバランスが取れている。同様に交点P2の左右でも反力Rcと反力Rdとのバランスが取れている。そのため、レール底板12cの曲げ変形は殆ど生じない。
しかし、第1レール側板12aと第2レール側板12bとの間隔を、図7に示す間隔よりさらに狭めると、レール底板12cは、第1レール側板12aとの接合部および第2レール側板12bとの接合部を支点として、中央が底部(凹部)となるように変形する。すなわち、従来のレール底板とは逆の方向に曲がることになる。そうすると、これら接合部には、高い応力が発生してしまうことになるため、第1レール側板12aと第2レール側板12bとの間隔を図8に示す位置からさらに狭める構成とするのは好ましくない。
したがって、本発明において、第1レール側板の好ましい位置とは、図5および図7を参照すると、第1レール側板12aの外側面12a−1が車体フレーム2からゴムパッド13を介して反力を受ける領域20(幅W)の左端20aと一致する位置から、第1レール側板12aの厚さ方向の中心線C.Lが、当該領域20の左端20aから距離W/4だけ内側に位置するところまでの範囲である。この範囲であれば、接合部の応力が低減され、レールの高寿命化が図れる。同様に、第2レール側板の好ましい位置とは、第2レール側板12bの外側面12b−1が前記領域20(幅W)の右端20bと一致する位置から、第2レール側板12bの厚さ方向の中心線C.Lが、前記領域20の右端20bから距離W/4だけ内側に位置するところまでの範囲である。この範囲であれば、接合部の応力が低減され、レールの高寿命化が図れる。
ところで、レール底板と車体フレームとの間にゴムパッドを介在させる場合、そのゴムパッドは、レール底板に設けられる場合と、車体フレームに設けられる場合とがある。前者の場合には、上記構成において、前記レール底板にゴムパッドを設けて、前記レール底板が前記車体フレームからの反力を、前記ゴムパッドを介して受けるように構成し、前記ゴムパッドが前記レール底板に取り付けられている領域が前記反力受部の領域に含まれるようにするのが好ましい。
また、後者の場合には、前記車体フレームにゴムパッドを設けて、前記レール底板が前記車体フレームからの反力を、前記ゴムパッドを介して受けるように構成し、前記ゴムパッドが前記レール底板と接触する領域が前記反力受部の領域に含まれるようにするのが好ましい。
また、上記構成において、前記荷台は、その底面が前方に下り傾斜するようにして、前記車体フレームに着座しており、前記レール底面には、前記ヒンジピンを挿入するためのヒンジピンブラケットが設けられ、前記第1レール側板と前記第2レール側板との間隔は、前記ヒンジピンより前方の方が後方より狭い構成にするのが好ましい。
荷台の底面が前方に下り傾斜した状態で車体フレームに着座しているダンプトラックでは、荷台の前方の方が後方に比べて大きな荷重が掛かるが、本発明によれば、第1レール側板と第2レール側板との間隔についてヒンジピンより前方の方を後方より狭くしたので、レールの高応力が発生する箇所に対して効果的に剛性を高めることができる。また、仮に、既存の荷台を改良するよう場合には、レールのヒンジピンより前方の部分だけ第1レール側板と第2レール側板との間隔を狭めるように改良すれば良いので、荷台の改良が簡単であり、その改良に必要なコストも低減させることができるといった利点もある。
このように、本発明に係るダンプトラックは、上記構成を備えることにより、レールの板厚を従来のものから変更することなく、レールの剛性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの側面図である。 図1に示すダンプトラックの荷台を起立させた状態の要部の概略を示す斜視図である。 図1に示すダンプトラックの荷台の側面図である。 図3に示す荷台の底面図である。 図1のB−B線に沿って要部を切断した断面図である。 図5に示すレールが車体フレームからゴムパッドを介して反力を受けた状態を、従来と比較して示した図である。 図1に示すダンプトラックにおいて変形例1に係るレールの構造を適用し、図1のB−B線に沿って要部を切断した断面図である。 図7に示す変形例1に係るレールが車体フレームからゴムパッドを介して反力を受けた状態を、従来と比較して示した図である。 図1に示すダンプトラックにおいて変形例2に係るレールの構造を適用し、図1のB−B線に沿って要部を切断した断面図である。 図1に示すダンプトラックにおいて変形例3に係るレールの構造を適用し、図1のB−B線に沿って要部を切断した断面図である。 本発明の第2実施形態に係るダンプトラックの荷台を起立させた状態の要部の概略を示す斜視図である。 図11に示すダンプトラックの荷台の側面図である。 図12に示す荷台の底面図である。 本発明の第3実施形態に係るダンプトラックの荷台を起立させた状態の要部の概略を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るダンプトラックの要部を図1のB−B線と同じ位置で切断した断面図である。 図14に示すダンプトラックにおいて変形例4に係るレールの構造を適応し、図1のB−B線と同じ位置で要部を切断した断面図である。 図14に示すダンプトラックにおいて変形例5に係るレールの構造を適応し、図1のB−B線と同じ位置で要部を切断した断面図である。 従来のダンプトラックに適用されている荷台のレール構造を説明するための図である。 図18に示す従来のレールが車体フレームからゴムパッドを介して反力を受けた状態を示す図である。
以下、本発明に係るダンプトラックを実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの側面図である。また、図2は、図1に示すダンプトラックの荷台を起立させた状態の要部の概略を示す斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るダンプトラック1は、車体フレーム2、一対の前輪3、一対の後輪4、および荷台5を備えている。一対の前輪3は、車体フレーム2の前部の左右両端に回転可能に取り付けられている。また、一対の後輪4は、車体フレーム2の後部の左右両端に回転可能に取り付けられている。さらに、荷台5は、土砂や砕石等の運搬対象物Aを積載する部分であって、車体フレーム2上に起伏可能に取り付けられている。
車体フレーム2は、いわゆる車体であって、図2に示すように、一対のフレーム材2aにて構成されている。これら一対のフレーム材2aは、前後方向に細長く延びたフレーム形状を成しており、荷台5が車体フレーム2に着座した状態では、荷台5の一対のレール12がちょうど一対のフレーム材2aに載置されるように構成されている。即ち、一対のフレーム材2aは、図4に示す一対のレール12(後述)と同じような形状から成る。
また、車体フレーム2の後部には、荷台5を起立又は倒伏させる(上下方向に回動させる)際の回転中心となるヒンジピン6が取り付けられている。この車体フレーム2のうちのヒンジピン6より前方には、この車体フレーム2と荷台5とを連結する油圧シリンダとしての一対のホイストシリンダ7が取り付けられている。これら一対のホイストシリンダ7は、車体フレーム2の前後方向の略中央部に取り付けられている。また、車体フレーム2の左側の前輪の上方には、オペレータが乗車する運転室であるキャブ8が設けられ、車体フレーム2の前部には、エンジンや油圧機器などが収容されたパワーユニット10が設けられている。
よって、オペレータがキャブ8からホイストシリンダ7を駆動すると、荷台5は、ホイストシリンダ7の収縮動作に伴ってヒンジピン6を中心に下方に回動し、車体フレーム2に着座する倒伏姿勢となる。また、荷台5は、ホイストシリンダ7の伸長動作に伴ってヒンジピン6を中心に上方に回動し、運搬対象物Aを放出する起立姿勢(図2参照)となる。
なお、図1の符号9は、荷台5が左右方向に移動することを防止するために車体フレーム2の側部と当接するガイドである。
次に、荷台5の構造について詳しく説明する。図3は、第1実施形態に係るダンプトラックの荷台の側面図である。また、図4は、図3に示す荷台の底面図である。図3および図4に示すように、荷台5は、底板(フロア)11a、前板(フロント)11b、および2つの側板(サイド)11cにより上方および後方が開放された略箱型の形状を成しており、その内部に運搬対象物Aを積載するための積載部11が形成されている。なお、底板11a、前板11b、および側板11cはそれぞれ溶接により接合されている。そして、荷台5は、その底板11aが前方にやや下り傾斜した状態で、車体フレーム2に着座している(図1参照)。
また、前板11bの上部には、略板状の天板(キャノピ)11dが取り付けられている。この天板11dは、前板11bの上部からダンプトラック1の前方上部を覆うように前方に突出させて取り付けられている。すなわち、この天板11dは、車体フレーム2上に荷台5が着座する倒伏状態で、この荷台5からの搬送対象物Aの落下によるキャブ8、コントロールボックス9、パワーユニット10等の損傷を防止するために設けられている。
さらに、図4に示すように、底板11aの下面には、車体フレーム2の前後方向に亘って、中空のボックス形状から成る一対のレール12が取り付けられている。これら一対のレール12は、荷台5が車体フレーム2に着座した状態において、ちょうど車体フレーム2の各フレーム材2aの上面に載置されるように、各フレーム材2aと同じような形状となっている。その形状を具体的に説明すると、一対のレール12は、荷台5の後方から中間部にかけて互いに略平行に延び、中間部から荷台5の前方にかけて互いに離隔するように外方にやや折れ曲がった形状となっている。
次に、これら一対のレール12の構造の詳細について、図5を参照しながら説明する。図5は、車体フレーム2上に荷台5を着座させた倒伏状態におけるレール12、ゴムパッド13、および車体フレーム2の要部を示す断面図(図1のB−B断面図)である。図5に示すように、レール12は、荷台5の底板11aから下方に延びる第1レール側板12aおよび第2レール側板12bと、第1レール側板12aの平らな下端面12a−3および第2レール側板12bの平らな下端面12b−3と当接するレール底板12cとを有し、荷台5の底板11aと第1レール側板12aと第2レール側板12bとレール底板12cとによって内部に空間が形成された中空のボックス構造となっている。
第1レール側板12aおよび第2レール側板12bは、何れも、例えば、板厚Ts=12mmの板状体であって、車体フレーム2の左右方向(図5の左右方向)に間隔を空けて対峙される。一方、レール底板12cは、板厚Tb=12mmの板状体であって、第1レール側板12aおよび第2レール側板12bと溶接により接合される。このように形成されたレール12は、2つのレール側板12a,12bとレール底板12cとが溶接により一体化されるので、中空であっても高い剛性が確保されている。なお、板厚Tsおよび板厚Tbは従来のものと同じである。
レール底板12cの下面には、断面が矩形状で幅Wから成るゴムパッド13が取り付けられている。その数は、1つのレール12に対して5個である(図2〜4参照)。これにより、荷台5は、車体フレーム2に着座したときの衝撃が緩和されると共に、ゴムパッド13と車体フレーム2との間の摩擦力により安定した姿勢で着座することができる。ただし、レール底板12cは、ゴムパッド13を介して車体フレーム2からの反力を受けることになる。
すなわち、第1実施形態では、レール底板12cのうちゴムパッド13が取り付けられている領域が、車体フレーム2からの反力を受ける領域(以下、単に「領域」と言う場合がある)20であって、本発明の「反力受部」に相当するものである。図5は、本発明の「反力受部」が形成されている位置で切断した縦断面図を示しており、同図の斜線を引いた部分が、本発明の「反力受部」に相当する領域である。勿論、この領域20の幅はゴムパッド13の幅Wと同じである。
ここで、2つのレール側板12a,12bとレール底板12cとの位置関係について説明を加えると、第1レール側板12aの外側面12a−1と、レール底板12cに形成された領域20の一端20aとが、図5の左右方向において同じ位置に取り付けられている。すなわち、第1レール側板12aの内側面12a−2は、領域20の一端20aより内側に位置している。同様に、第2レール側板12bも、その外側面12b−1と、レール底板12cに形成された領域20の他端20bとが、同図の左右方向において同じ位置に取り付けられている。すなわち、第2レール側板12bの内側面12b−2は、領域20の他端20bより内側に位置している。
このように、第1実施形態に係るレール12は、第1レール側板12aの厚さ方向の中心線C.Lが、領域20の一端20aより内側(右側)に位置し、第2レール側板12bの厚さ方向の中心線C.Lが、領域20の他端20bより内側(左側)に位置する構成となっている。
また、レール12の長手方向の中間部よりやや後ろ側の位置には、ヒンジブラケット15がそれぞれ取り付けられている。これらヒンジブラケット15には、ヒンジピン6が回転可能に挿通されている。すなわち、ヒンジピンブラケット15は、ヒンジピン6を回転可能に支持する。
なお、第1実施形態では、第1レール側板12aと第2レール側板12bとの間隔は、図4に示すように、ヒンジピンブラケット15より前方と後方とで異なっている。具体的には、ヒンジピンブラケット15より前方の第1レール側板12aと第2レール側板12bとの間隔C1は、ヒンジピンブラケット15より後方の第1レール側板12aと第2レール側板12bとの間隔C2より若干狭い構成(すなわち、C1<C2)である。これは、荷台5が車体フレーム2に着座した状態において、荷台5は、その前側が後ろ側よりやや下がった位置にあり、荷台5の前側が後ろ側より大きな荷重が掛かるため、レール12の前側部分の剛性を高める必要があるからである。
また、第1実施形態では、ヒンジピンブラケット15より後ろ側のレール12の構成は、従来と同じである。すなわち、第1実施形態では、前後に延びるレール12のうちヒンジピンブラケット15より前側の部分についてのみ、図5に示すようなレール構造に改良しているのである。これにより、改良の手間を省くことができ、改良にかかる費用も抑えることができる。勿論、レール全体に亘って、図5に示す構造を採用することもできる。
さらに、荷台5の底板11aの下面には、各レール12に交差させて複数、例えば7本のスティフナ14が溶接により接合されている。これらスティフナ14は、前後方向に間隔を空けて底板11aの下面に水平に取り付けられている。なお、スティフナ14は、断面略凹型のチャンネル形状(中空構造)に形成され、その長さは、底板11aの左右方向の長さ(幅)と略等しくなっている。よって、スティフナ14は、底板11aの左右方向に全体的に亘って設けられることになる。
一方、車体フレーム2のフレーム材2aは、車体フレーム2の左右方向に間隔を空けて配置される2つのフレーム側板2a−1と、これら2つのフレーム側板2a−1の上端面に溶接により接合された、板状体のフレーム天板2a−2(例えば、板厚Tf=30mm)とを有して構成されている。なお、第1実施形態では、フレーム天板2a−2の板厚Tfも従来と同じものを用いている。
以上から、第1実施形態では、従来と同じ板厚でレール12および車体フレーム2を構成しており、従来と相違する点は、レール12の前側における第1レール側板12aと第2レール側板12bとの間の間隔だけである。ところが、この相違によって、従来と比べてレール12の剛性を高くすることができるのである。以下、その理由について、図6を用いて説明する。
図6は、レール12が車体フレーム2からゴムパッド13を介して反力を受けた状態を、従来と比較して示した図である。図6に示すように、第1実施形態では、両レール側板12a,12bの中心線が従来のものより内側に位置しているので、レール底板12cは、両レール側板12a,12bの中心線より外側の部分まで車体フレーム2から反力を受ける。そのため、レール底板12cと第1レール側板12aの中心線C.Lとの交点をP1、レール底板12cと第2レール側板12bの中心線C.Lとの交点をP2としたときに、レール底板12cのP1−P2間は中央が頂部となるように曲げ変形するが、レール底板12cの交点P1より左側の部分は、反力によって、図6の矢印D1の方向に若干曲げられる。同様に、レール底板12cの交点P2より右側の部分は、反力によって、同図の矢印D2の方向に若干曲げられる。
よって、レール底板12cの交点P1より左側に掛かる反力と、交点P2の右側に掛かる反力とにより、レール底板12cは、その中央が頂部となる方向に曲がり難くなる。すなわち、第1実施形態では、両レール側板12a,12bの位置を従来の位置からやや内側に狭めることにより、車体フレーム2から受ける反力を利用して、レール底板12cの曲げ変形を抑えるようにしているのである。なお、図6において、従来のレール底板の曲げ変形後の状態は、二点鎖線で示されている。
このように、第1実施形態によれば、レール底板12cの曲げ変形を従来と比べて小さくできるから、レール側板12a,12bとレール底板12cとの接合部や、レール底板12cの中央部など、従来は高応力箇所であった部分の応力を低減することができる。つまり、第1レール側板12aの外側面12a−1がレール底板12cの領域20の一端20aと同じ位置にあり、かつ、第2レール側板12bの外側面12b−1がレール底板12cの領域20の他端20bと同じ位置にある構成を採用することによって、従来のレールと同じ板厚の部材を用いても、従来と比べてレール12の剛性を高めることができるのである。
ところで、両レール側板12a,12bの間隔は、領域20の幅Wが同じ条件下において種々の変形が可能である。そこで、以下、第1実施形態で適応可能なレール12の代表的な変形例1〜2について説明する。なお、以下の変形例1〜2は、第1レール側板12aと第2レール側板12bの間隔が上記した第1実施形態と異なっているが、それ以外の構成は同じである。そこで、以下の説明は、主にこの相違点について行うこととし、それ以外の説明については省略する。
図7は、車体フレーム2上に荷台5を着座させた倒伏状態において、変形例1に係るレール12’、ゴムパッド13、および車体フレーム2の部分を示す要部断面図である。図7に示すように、変形例1に係るレール12’は、第1レール側板12aと第2レール側板12bとの間隔が、図5に示すレール12の第1レール側板12aと第2レール側板12bとの間隔よりも狭くなっている。
具体的には、第1レール側板12aの中心線C.Lは、車体フレーム2からゴムパッド13を介して反力を受ける領域20の左端20aと、レール底板12cの中心線C.Lとの中間に位置している。別言すれば、第1レール側板12aは、領域20の左端20aから距離W/4だけ内側(右側)に位置している。同様に、第2レール側板12bは、領域20の右端20bから距離W/4だけ内側(左側)に位置している。
この変形例1によれば、第1実施形態よりさらに剛性を高めることができる。このことについて、図8を用いて説明する。図8は、レール12’が車体フレーム2からゴムパッド13を介して反力を受けた状態を、従来と比較して示した図である。図8に示すように、変形例1では、両レール側板12a,12bが、レール底板12cの中心線C.Lを挟んでそれぞれ距離W/4だけ左右に離れた位置に設けられているから、レール底板12cは、第1レール側板12aの中心線C.Lとの交点P1の左右で反力のバランスが取れている。同様に、レール底板12cは、第2レール側板12bの中心線C.Lとの交点P2の左右で反力のバランスが取れている。
このことは、変形例1に係るレール12’の力学モデルで考えてみると明らかである。すなわち、交点P1から距離W/8だけ左側の位置には反力Raが上向きに掛かり、交点P1から距離W/8だけ右側の位置には反力Rbが上向きに掛かる。ここで、反力Raと反力Rbは等しいので、レール底板12cに形成された領域20の左半分は交点P1を中心として反力のバランスが取れ、レール底板12cの左側は殆ど曲がらないということになる。レール底板12cに形成された領域20の右半分についても、交点P2を中心に反力Rcと反力Rdが等しく掛かるため、反力のバランスが取れている。すなわち、レール底板12cの右側も殆ど曲がらない。よって、変形例1では、レール底板12cは殆ど曲げ変形が生じないから、第1レール側板12aとレール底板12cとの接合部、および第2レール側板12bとレール底板12cとの接合部に掛かる応力を大幅に低減することができる。
次に、変形例2に係るレール12’’の構造について説明する。図9は、車体フレーム2上に荷台5を着座させた倒伏状態において、変形例2に係るレール12’’、ゴムパッド13、および車体フレーム2の部分を示す要部断面図である。図9に示すように、変形例2に係るレール12’’における第1レール側板12aは、その中心線C.Lが、車体フレーム2からゴムパッド13を介して反力を受ける領域20の左端20aから距離W/8だけ内側(右側)に位置するようにレール底板12cに取り付けられている。一方、第2レール側板12bは、その外側面12b−1が領域20の右端20bと一致するようにレール底板12cに取り付けられている。
変形例2に係るレール12’’の構造であっても、従来に比べるとレール底板12cの曲げ変形を小さくすることができるから、第1レール側板12aとレール底板12cとの接合部、および第2レール側板12bとレール底板12cとの接合部に掛かる応力を低減することができる。なお、変形例2の構造を採用する場合、第1レール側板12aと第2レール側板12bのうち荷重がより大きく掛かる方を領域20の内側に配置すると良い。効果的に剛性を高めることができるからである。
次に、変形例3に係るレール12’’’の構造について説明する。図10は、車体フレーム2上に荷台5を着座させた倒伏状態において、変形例3に係るレール12’’’、ゴムパッド13、および車体フレーム2の部分を示す要部断面図である。図10に示すように、変形例3に係るレール12’’’における第1レール側板12aは、その中心線C.Lが、車体フレーム2からゴムパッド13を介して反力を受ける領域20の左端20aから距離W/4だけ内側(右側)に位置するようにレール底板12cに取り付けられている。一方、第2レール側板12bは、その外側面12b−1が領域20の右端20bより外側(右側)に位置するようにレール底板12cに取り付けられている。
変形例3に係るレール12’’’の構造であっても、従来に比べるとレール底板12cの曲げ変形を小さくすることができるから、第1レール側板12aとレール底板12cとの接合部、および第2レール側板12bとレール底板12cとの接合部に掛かる応力を低減することができる。なお、変形例3の構造を採用する場合、第1レール側板12aと第2レール側板12bのうち荷重がより大きく掛かる方を領域20の内側に配置すると良い。効果的に剛性を高めることができるからである。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図を用いて説明する。図11は本発明の第2実施形態に係るダンプトラックの荷台を起立させた状態の要部の概略を示す斜視図、図12は第2実施形態に係るダンプトラックの荷台の側面図、図13は第2実施形態に係るダンプトラックの荷台の底面図である。
図11〜図13に示すように、第2実施形態は、ゴムパッド13を車体フレーム2に取り付ける構成とした点が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は同じである。そのため、荷台105のレール112は、図5、図7、図9、および図10に示すレール構造の何れかによって構成されることができる。
そして、第2実施形態によれば、ゴムパッド13が取り付けられる部材が車体フレーム2のフレーム天板2a−2であっても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、第2実施形態によれば、従来と同じレール側板およびレール底板の板厚のものを用いても、レール112の剛性を高めることができる。より詳細に言えば、第2実施形態によっても、レール底板12cの曲げ変形を従来に比べて小さくすることができるから、レール側板12aとレール底板12cとの接合部や、レール底板12cの中央部など、従来は高応力箇所であった部分の応力を低減することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について図を用いて説明する。図14は本発明の第2実施形態に係るダンプトラックの荷台を起立させた状態の要部の概略を示す斜視図、図15は、車体フレーム2上に荷台205を着座させた倒伏状態におけるレール212および車体フレーム2の要部を示す断面図である。第3実施形態は、ゴムパッド13が設けられていない点が第1実施形態および第2実施形態と相違するが、それ以外の構成は同じである。そこで、以下では、この相違点について主に説明を行うこととし、それ以外の構成についての説明は省略する。
図15に示すように、レール212のレール底板12cは、車体フレーム2のフレーム天板2a−2と直接接触(メタルタッチ)している。そのため、レール底板12c全体で、車体フレーム2からの反力を受けることになる。すなわち、レール底板12c全体に、フレーム天板2a−2から反力を受ける領域220が形成されている。なお、領域220の幅Waは、レール底板12cの幅と同じである。
そして、第3実施形態に係るレール212の第1レール側板12aは、その外側面12a−1が、領域220の左端、すなわち、レール底板12cの幅方向の左端と略同じ位置(若干内側)になるようにレール底板12cに取り付けられている。第2レール側板12bも同様に、その外側面12b−1がレール底板12cの幅方向の右端と略同じ位置(若干内側)になるようにレール底板12cに取り付けられている。
このように構成されたレール212によれば、第1実施形態において説明したように、レール底板12cの曲げ変形を従来のものより小さくすることができるから、第1実施形態および第2実施形態と同様にレール212の剛性を高めることができる。
また、レール212を、図16に示す構造に変形することもできる。すなわち、変形例4に係るレール212’は、第1レール側板12aがレール底板12cの左端から距離Wa/4だけ内側に入り、第2レール側板12bがレール底板12cの右端から距離Wa/4だけ内側に入った構成である。この構成によれば、第1実施形態において説明したように、レール底板12cの曲げ変形は殆ど生じないから、より一層レール212’の剛性を高めることができる。
また、レール212を、図17に示す構造に変形することもできる。すなわち、変形例5に係るレール212’’は、第1レール側板12aがレール底板12cの左端から距離Wa/4だけ内側に入り、第2レール側板12bがレール底板12cの右端から少し内側に入った構成である。より具体的には、第2レール側板12bの中心線C.Lは、レール底板12cの右端より内側、かつ、フレーム側板2a−1の中心線C.Lより外側である。この構成によれば、第1実施形態において説明したように、レール底板12cの曲げ変形は殆ど生じないから、より一層レール212’’の剛性を高めることができる。
なお、上記した第1実施形態において、ゴムパッド13とレール底板12cとの間に隙間調整用のシムを設ける構成、第2実施形態において、ゴムパッド13とフレーム天板2a−2との間に隙間調整用のシムを設ける構成を採用することもできる。この場合、荷台と車体フレームとの間の隙間をシムで調節できるから、レールの局部に応力が集中することを防止することができる。また、荷台が車体フレームに安定した姿勢で載置することができるといった利点もある。
また、上記した第1、第2実施形態は、本発明に係るレールの構成を、ヒンジピンブラケット15より前方のみに適用した場合を例示したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明に係るレールの構成を、レールの長手方向の全体に亘って適用しても良い。また、第1レール側板12aと第2レール側板12bの間隔は、本発明の範囲内において適宜決定することができることは言うまでもない。
1 ダンプトラック
2 車体フレーム
5,105,205 荷台
6 ヒンジピン
11a 荷台の底板
12,12’,12’’,112,212,212’ レール
12a 第1レール側板
12a−1 第1レール側板の外側面
12a−3 第1レール側板の下端面
12b 第2レール側板
12b−1 第2レール側板の外側面
12b−3 第2レール側板の下端面
12c レール底板
13 ゴムパッド
20,220 車体フレームから反力を受ける領域(反力受部)
20a 車体フレームから反力を受ける領域の左端(反力受部の一端)
20b 車体フレームから反力を受ける領域の右端(反力受部の他端)

Claims (3)

  1. 車体フレームと、この車体フレームの後部に配置されたヒンジピンと、このヒンジピンを介して前記車体フレームに対して上下方向に回動自在に取り付けられた荷台と、を備えたダンプトラックであって、
    前記荷台の底面には、前記車体フレームの前後方向に沿ってレールが設けられ、
    前記レールは、前記荷台の底面から下方に延びると共に、前記車体フレームの左右方向に間隔を空けて対峙する第1レール側板および第2レール側板と、前記第1レール側板および前記第2レール側板のそれぞれの下端面と当接したレール底板と、を有して成る中空構造体であり、
    前記レール底板には、前記荷台が前記車体フレームに着座した状態において前記車体フレームからの反力を受けるためのゴムパッドが設けられ、
    前記レール底板における前記ゴムパッドが設けられた領域が前記反力を受ける反力受部であり、
    前記レールは、前記反力受部が形成されている位置で前記車体フレームの前後方向と直交する方向に沿って切断した縦断面において前記第1レール側板の外側面が前記反力受部の一端と同一またはその一端より内側に位置し、かつ、前記第2レール側板の外側面が前記反力受部の他端と同一またはその他端より内側に位置する形状であり
    前記レール底板の左右方向の両端部に前記反力を受けない領域が形成される
    ことを特徴とするダンプトラック。
  2. 請求項1の記載において、
    前記第1レール側板は、その厚さ方向の中心が、前記反力受部の一端と前記反力受部の幅方向の中心との中間点に引かれた鉛直線上か、それより前記反力受部の一端側に位置するように配置され、
    前記第2レール側板は、その厚さ方向の中心が、前記反力受部の他端と前記反力受部の幅方向の中心との中間点に引かれた鉛直線上か、それより前記反力受部の他端側に位置するように配置される
    ことを特徴とするダンプトラック。
  3. 請求項1または2の記載において、
    前記荷台は、その底面が前方に下り傾斜するようにして、前記車体フレームに着座しており、前記レール底面には、前記ヒンジピンを挿入するためのヒンジピンブラケットが設けられ、
    前記第1レール側板と前記第2レール側板との間隔は、前記ヒンジピンより前方の方が後方より狭い
    ことを特徴とするダンプトラック。
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