JP2017159730A - 車両用窓ガラスの調光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する。【解決手段】調光部38は、フロントガラス18に設けられ、車両10の上下方向に沿った幅W2を有し幅W2と直交する方向に帯状に延在し光透過度が低減された日除けとして機能する光低透過領域50を形成可能で光低透過領域50の幅W2が調整可能である。位置特定部48Bは、赤外線発光部42から運転席側受光部44Aと助手席側受光部44Bに向けて照射された検出光52の部分が乗員の1本の指Fで遮られた場合に、運転席側受光部44Aと助手席側受光部44Bの検出結果に基いて窓ガラスの近傍箇所で車両上下方向に沿った指Fの位置を特定するものである。制御部48Cは、位置特定部48Bで特定された指Fの位置に対応する位置に、光低透過領域50の幅W2の下端が位置するように調光部38を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用窓ガラスの調光装置に関する。
従来から、車両の車室内には、日除けとして機能するサンバイザが設けられている。
サンバイザは、車室の天井の前縁部に沿って設けられ、非使用時にはサンバイザを天井側に倒して収納し、使用時にはサンバイザをフロントガラス側に降ろし、車室内への入射光を遮って眩しさを低減させる。
一般的にサンバイザは、運転席と助手席とのそれぞれに対応して設けられているが、それらサンバイザの間には隙間があるため、車室内への入射光を遮る上で改善の余地がある。
そこで、特許文献1には、窓ガラスの全部または一部を、通電により不透明または半透明に色彩ないし明度の変化を生じさせて日除けとして機能させることが提案されている。
サンバイザは、車室の天井の前縁部に沿って設けられ、非使用時にはサンバイザを天井側に倒して収納し、使用時にはサンバイザをフロントガラス側に降ろし、車室内への入射光を遮って眩しさを低減させる。
一般的にサンバイザは、運転席と助手席とのそれぞれに対応して設けられているが、それらサンバイザの間には隙間があるため、車室内への入射光を遮る上で改善の余地がある。
そこで、特許文献1には、窓ガラスの全部または一部を、通電により不透明または半透明に色彩ないし明度の変化を生じさせて日除けとして機能させることが提案されている。
しかしながら、上記従来技術では、窓ガラスのうち、日除けとして機能させる、光透過率が低減された部分の上下方向の幅が固定されている。
したがって、例えば、運転者の身長に応じて、光透過率が低減された部分の幅を調整することができず、使い勝手の向上を図る上で改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上で有利な車両用窓ガラスの調光装置を提供することを目的とする。
したがって、例えば、運転者の身長に応じて、光透過率が低減された部分の幅を調整することができず、使い勝手の向上を図る上で改善の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上で有利な車両用窓ガラスの調光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車両の窓ガラスに設けられ、車両の上下方向に沿った幅を有し前記幅と直交する方向に帯状に延在し光透過度が低減された光低透過領域を形成可能で前記光低透過領域の前記幅が調整可能な調光部と、所定の操作を受け付ける操作部と、前記操作部になされた操作に応じて前記調光部を制御することで前記光低透過領域の前記幅を調整する制御部とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記調光部の上端は前記窓ガラスの上端に設けられ、前記操作部は、前記窓ガラスの近傍箇所で車両上下方向に沿った指の位置を検出する指検出部を備え、前記制御部は、前記指検出部で検出された指の位置に対応する位置に、前記光低透過領域の前記幅の下端が位置するように前記調光部を制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記指検出部は、車両上下方向に直線状に延在する長さを有する帯状の検出光を照射する発光部と、前記検出光の長さ方向に沿って延在し、前記検出光の長さ方向に沿って前記検出光の有無を検出する受光部と、前記受光部の検出結果に基いて前記指の位置を特定する位置特定部とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記窓ガラスは、フロントガラスであり、前記光低透過領域は、運転席前方に位置する運転席側光低透過領域と、助手席前方に位置する助手席側光低透過領域とに分割され、前記制御部は、前記操作部になされた所定の操作に応じて前記調光部を制御することにより前記運転席側光低透過領域の前記幅の調整と前記助手席側光低透過領域の前記幅の調整とを個別に行なうことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記窓ガラスは後部座席のサイドガラスであり、前記調光部は前記窓ガラスの全域に設けられ、前記制御部による前記光低透過領域の前記幅の調整は、前記幅の上端が車両上下方向に移動するようになされることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、車室内に到達する日射量を検出する日射量検出部と、前記日射量検出部で検出された日射量に応じて前記調光部の予め定められた領域の光透過度が低下するように前記調光部を制御する自動調整部とをさらに備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記調光部の上端は前記窓ガラスの上端に設けられ、前記操作部は、前記窓ガラスの近傍箇所で車両上下方向に沿った指の位置を検出する指検出部を備え、前記制御部は、前記指検出部で検出された指の位置に対応する位置に、前記光低透過領域の前記幅の下端が位置するように前記調光部を制御することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記指検出部は、車両上下方向に直線状に延在する長さを有する帯状の検出光を照射する発光部と、前記検出光の長さ方向に沿って延在し、前記検出光の長さ方向に沿って前記検出光の有無を検出する受光部と、前記受光部の検出結果に基いて前記指の位置を特定する位置特定部とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記窓ガラスは、フロントガラスであり、前記光低透過領域は、運転席前方に位置する運転席側光低透過領域と、助手席前方に位置する助手席側光低透過領域とに分割され、前記制御部は、前記操作部になされた所定の操作に応じて前記調光部を制御することにより前記運転席側光低透過領域の前記幅の調整と前記助手席側光低透過領域の前記幅の調整とを個別に行なうことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記窓ガラスは後部座席のサイドガラスであり、前記調光部は前記窓ガラスの全域に設けられ、前記制御部による前記光低透過領域の前記幅の調整は、前記幅の上端が車両上下方向に移動するようになされることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、車室内に到達する日射量を検出する日射量検出部と、前記日射量検出部で検出された日射量に応じて前記調光部の予め定められた領域の光透過度が低下するように前記調光部を制御する自動調整部とをさらに備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、窓ガラスに設けた調光部によって車両の上下方向に沿った幅を有し幅と直交する方向に帯状に延在し光透過度が低減された光低透過領域を形成し、操作部になされた操作に応じて制御部により光低透過領域の幅を調整するようにした。
したがって、光低透過領域を日除けとして機能させることができるため、運転者や助手席の乗員の身長に応じて日除けとして機能する光低透過領域の幅を調整することができるため、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、日除けとして機能する光低透過領域をあたかも指で直接動かしているかのような操作感を得ることができるため、光低透過領域の幅を調整する操作が容易に行なえ操作性の向上を図る上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、指で検出光を遮るといった簡単な操作で光低透過領域の幅を調整する操作が行なえるため、操作性の向上を図る上でより有利となる。
請求項4記載の発明によれば、運転手と助手席の乗員とが要求する光低透過領域の幅に個別に対応することができ、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上でより有利となる。
請求項5記載の発明によれば、車外から顔を隠しつつサイドガラスの上部から車外を視認することができるように光低透過領域の幅の上端の位置を調整することができ、後部座席の乗員の利便性を確保する上で有利となる。
請求項6記載の発明によれば、乗員が何ら操作を行なうことなく、車室内に到達する日射量に応じて、自動的に調光部を日除けとして機能させることができ、利便性を高める上で有利となる。
したがって、光低透過領域を日除けとして機能させることができるため、運転者や助手席の乗員の身長に応じて日除けとして機能する光低透過領域の幅を調整することができるため、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上で有利となる。
請求項2記載の発明によれば、日除けとして機能する光低透過領域をあたかも指で直接動かしているかのような操作感を得ることができるため、光低透過領域の幅を調整する操作が容易に行なえ操作性の向上を図る上で有利となる。
請求項3記載の発明によれば、指で検出光を遮るといった簡単な操作で光低透過領域の幅を調整する操作が行なえるため、操作性の向上を図る上でより有利となる。
請求項4記載の発明によれば、運転手と助手席の乗員とが要求する光低透過領域の幅に個別に対応することができ、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上でより有利となる。
請求項5記載の発明によれば、車外から顔を隠しつつサイドガラスの上部から車外を視認することができるように光低透過領域の幅の上端の位置を調整することができ、後部座席の乗員の利便性を確保する上で有利となる。
請求項6記載の発明によれば、乗員が何ら操作を行なうことなく、車室内に到達する日射量に応じて、自動的に調光部を日除けとして機能させることができ、利便性を高める上で有利となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本実施の形態の車両用窓ガラスの調光装置が適用される車両の車室前部の構造について図1を参照して説明する。
車両10は車室12を備え、車室12の前部には、運転席14と助手席16とが車幅方向に並べて配置されている。
運転席14と助手席16の前方には、車両上下方向および車幅方向に延在するフロントガラス18が窓ガラスとして設けられている。
運転席14の車幅方向外側および助手席16の車幅方向外側には、乗降口を開閉する乗降用ドア20がそれぞれ設けられ、各乗降用ドア20にはそれぞれ窓ガラスとしてサイドガラス22が設けられている。
フロントガラス18の車幅方向両側と各乗降用ドア20との間には、Aピラー24が車両10の上下方向に延在し、Aピラー24の車室12内側にAピラーガーニッシュ26が取着されている。
車室12の天井28(ヘッドライニング)は、車幅方向および車両前後方向に延在しており、天井28の前端で車幅方向の中央箇所にはルームミラー取り付け部30を介してルームミラー32が取り付けられている。
図中、符号34はステアリングホイール、符号36はドアミラーを示す。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本実施の形態の車両用窓ガラスの調光装置が適用される車両の車室前部の構造について図1を参照して説明する。
車両10は車室12を備え、車室12の前部には、運転席14と助手席16とが車幅方向に並べて配置されている。
運転席14と助手席16の前方には、車両上下方向および車幅方向に延在するフロントガラス18が窓ガラスとして設けられている。
運転席14の車幅方向外側および助手席16の車幅方向外側には、乗降口を開閉する乗降用ドア20がそれぞれ設けられ、各乗降用ドア20にはそれぞれ窓ガラスとしてサイドガラス22が設けられている。
フロントガラス18の車幅方向両側と各乗降用ドア20との間には、Aピラー24が車両10の上下方向に延在し、Aピラー24の車室12内側にAピラーガーニッシュ26が取着されている。
車室12の天井28(ヘッドライニング)は、車幅方向および車両前後方向に延在しており、天井28の前端で車幅方向の中央箇所にはルームミラー取り付け部30を介してルームミラー32が取り付けられている。
図中、符号34はステアリングホイール、符号36はドアミラーを示す。
本実施の形態では、車両用窓ガラスの調光装置がフロントガラス18に適用された場合について説明する。
図5に示すように、本実施の形態の車両用窓ガラスの調光装置は、調光部38と、モードスイッチ40と、赤外線発光部42と、赤外線受光部44と、日射量検出部46と、ECU48とを含んで構成されている。
図5に示すように、本実施の形態の車両用窓ガラスの調光装置は、調光部38と、モードスイッチ40と、赤外線発光部42と、赤外線受光部44と、日射量検出部46と、ECU48とを含んで構成されている。
図1に示すように、調光部38は、フロントガラス18に設けられ、車両10の上下方向に沿った幅W1を有し幅W1と直交する方向に帯状に延在し光透過度が低減された光低透過領域50を形成可能で、光低透過領域50の幅W2が調整可能である。
光低透過領域50は日除けとして機能し、光低透過領域50の光透過率は、車室12内への入射光を完全に遮る光透過率(ゼロ)であってもよいし、車室12内への入射光を乗員が眩しさを感じない程度に低下させる光透過率であってもよい。
なお、調光部38のうち光低透過領域50を除く部分は透明であり、入射光が遮られることなく通過する部分となっている。
本実施の形態では、調光部38はフロントガラス18の車幅方向の全長にわたって設けられ、調光部38の上端はフロントガラス18の上端に設けられている。
なお、調光部38はフロントガラス18の全域に設けられていてもよい。
本実施の形態では、光低透過領域50は、運転席14前方に位置する運転席側光低透過領域50Aと、助手席16前方に位置する助手席側光低透過領域50Bとに分割され、運転席側光低透過領域50Aの幅W2Aと、助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bとは個別に調整可能である。
光低透過領域50は日除けとして機能し、光低透過領域50の光透過率は、車室12内への入射光を完全に遮る光透過率(ゼロ)であってもよいし、車室12内への入射光を乗員が眩しさを感じない程度に低下させる光透過率であってもよい。
なお、調光部38のうち光低透過領域50を除く部分は透明であり、入射光が遮られることなく通過する部分となっている。
本実施の形態では、調光部38はフロントガラス18の車幅方向の全長にわたって設けられ、調光部38の上端はフロントガラス18の上端に設けられている。
なお、調光部38はフロントガラス18の全域に設けられていてもよい。
本実施の形態では、光低透過領域50は、運転席14前方に位置する運転席側光低透過領域50Aと、助手席16前方に位置する助手席側光低透過領域50Bとに分割され、運転席側光低透過領域50Aの幅W2Aと、助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bとは個別に調整可能である。
調光部38は、エレクトロクロミック素子や液晶素子のように、後述するECU48から印加される電気信号に応じて光透過度が変化することで光低透過領域50を形成し、かつ、光低透過領域50の幅Wが調整可能な電子制御式の調光素子を用いて構成される。
調光部38は、調光素子が組み込まれた調光ガラスでフロントガラス18を構成することで設けてもよく、あるいは、調光素子が組み込まれた調光フィルムをフロントガラス18に貼り付けることで設けても良い。
調光部38は、調光素子が組み込まれた調光ガラスでフロントガラス18を構成することで設けてもよく、あるいは、調光素子が組み込まれた調光フィルムをフロントガラス18に貼り付けることで設けても良い。
モードスイッチ40は、車室12内の適宜箇所に設けられ、後述する制御部48C(図5)の制御モードを以下の3つに選択的に設定するために操作される部材であり、例えば、図4に示すように、3ポジションに切り替え可能なスイッチで構成されている。
1)マニュアルモード:
手動により光低透過領域50の幅Wの調整を行なうモード。
2)オートモード:
後述する日照量検出部46の検出結果に基いて調光部38の光透過率の調整を行なうモード。
3)オフモード
調光部38を使用しないモード。
1)マニュアルモード:
手動により光低透過領域50の幅Wの調整を行なうモード。
2)オートモード:
後述する日照量検出部46の検出結果に基いて調光部38の光透過率の調整を行なうモード。
3)オフモード
調光部38を使用しないモード。
赤外線発光部42は、図2,図3に示すように、天井28の前端で車幅方向の中央の箇所、本実施の形態では、ルームミラー取り付け部30に設けられている。なお、図2,図3においてルームミラー32は図示を省略している。
赤外線発光部42は、車幅方向両側のAピラーガーニッシュ26の上部に向けて、車両上下方向に直線状に延在する長さを有する帯状の赤外線からなる検出光52をそれぞれ照射するものである。
赤外線発光部42は、例えば、赤外線LEDと、赤外線LEDから照射された赤外線を帯状に変換する光学素子とによって構成される。
赤外線受光部44は、車幅方向両側のAピラーガーニッシュ26の上部にそれぞれ設けられた運転席側受光部44Aと助手席側受光部44Bとで構成されている。
赤外線受光部44は、検出光52の長さ方向に沿って延在し、検出光52の長さ方向に沿って検出光52の有無を検出するものである。
赤外線受光部44として、赤外線ラインセンサが使用可能である。
日射量検出部46は、車室12内に到達する日射量を検出するものであり、車室12外あるいは車室12内の適宜箇所に設けられている。
赤外線発光部42は、車幅方向両側のAピラーガーニッシュ26の上部に向けて、車両上下方向に直線状に延在する長さを有する帯状の赤外線からなる検出光52をそれぞれ照射するものである。
赤外線発光部42は、例えば、赤外線LEDと、赤外線LEDから照射された赤外線を帯状に変換する光学素子とによって構成される。
赤外線受光部44は、車幅方向両側のAピラーガーニッシュ26の上部にそれぞれ設けられた運転席側受光部44Aと助手席側受光部44Bとで構成されている。
赤外線受光部44は、検出光52の長さ方向に沿って延在し、検出光52の長さ方向に沿って検出光52の有無を検出するものである。
赤外線受光部44として、赤外線ラインセンサが使用可能である。
日射量検出部46は、車室12内に到達する日射量を検出するものであり、車室12外あるいは車室12内の適宜箇所に設けられている。
ECU48は、CPU、制御プログラム等を格納・記憶するROM、制御プログラムの作動領域としてのRAM、各種データを書き換え可能に保持するEEPROM、上述した調光部38、モードスイッチ40、赤外線発光部42、赤外線受光部44、日射量検出部46とのインターフェースをとるインターフェース部などを含んで構成される。
CPUが前記の制御プログラムを実行することにより、ECU48は、数特定部48A、位置特定部48B、制御部48C、自動調整部48Dとして機能する。
CPUが前記の制御プログラムを実行することにより、ECU48は、数特定部48A、位置特定部48B、制御部48C、自動調整部48Dとして機能する。
数特定部48Aは、図2、図3に示すように、赤外線発光部42から運転席側受光部44Aに向けて照射された検出光52が乗員の指Fで遮られた場合に、運転席側受光部44Aの検出結果に基いて指Fの数を特定するものである。
位置特定部48Bは、赤外線発光部42から運転席側受光部44Aと助手席側受光部44Bに向けて照射された検出光52の部分が乗員の1本の指Fで遮られた場合に、運転席側受光部44Aと助手席側受光部44Bの検出結果に基いて窓ガラスの近傍箇所で車両上下方向に沿った指Fの位置を特定するものである。
制御部48Cは、数特定部48Aで特定された指Fの数に基いて、調光部38による光低透過領域50の幅W2の調整を、運転席側光低透過領域50Aと助手席側光低透過領域50Bとで個別に行なうか、あるいは、運転席側光低透過領域50Aと助手席側光低透過領域50Bとで幅W2が同一となるように行なうかを決定する。
また、制御部48Cは、調光部38に光低透過領域50を形成させ、位置特定部48Bで特定された指Fの位置に対応する位置に、光低透過領域50の幅W2の下端が位置するように調光部38を制御する。
なお、本実施の形態では、赤外線発光部42と赤外線受光部44と位置特定部48Bとによって、フロントガラス18の近傍箇所で車両上下方向に沿った指Fの位置を検出する指検出部が構成されている。
また、本実施の形態では、モードスイッチ40と上記指検出部とによって、所定の操作を受け付ける操作部が構成されている。
位置特定部48Bは、赤外線発光部42から運転席側受光部44Aと助手席側受光部44Bに向けて照射された検出光52の部分が乗員の1本の指Fで遮られた場合に、運転席側受光部44Aと助手席側受光部44Bの検出結果に基いて窓ガラスの近傍箇所で車両上下方向に沿った指Fの位置を特定するものである。
制御部48Cは、数特定部48Aで特定された指Fの数に基いて、調光部38による光低透過領域50の幅W2の調整を、運転席側光低透過領域50Aと助手席側光低透過領域50Bとで個別に行なうか、あるいは、運転席側光低透過領域50Aと助手席側光低透過領域50Bとで幅W2が同一となるように行なうかを決定する。
また、制御部48Cは、調光部38に光低透過領域50を形成させ、位置特定部48Bで特定された指Fの位置に対応する位置に、光低透過領域50の幅W2の下端が位置するように調光部38を制御する。
なお、本実施の形態では、赤外線発光部42と赤外線受光部44と位置特定部48Bとによって、フロントガラス18の近傍箇所で車両上下方向に沿った指Fの位置を検出する指検出部が構成されている。
また、本実施の形態では、モードスイッチ40と上記指検出部とによって、所定の操作を受け付ける操作部が構成されている。
次に、図6のフローチャートを参照して車両用窓ガラスの調光装置の動作について説明する。
ECU48は、モードスイッチ40の状態が3つの制御モードの何れに切り換えられたかを常時判定している(ステップS10)。
ステップS10でオフモードであると判定されたならば、ステップS10に戻る。
ステップS10でマニュアルモードに切り換えられたと判定されたならば、ECU48は、マニュアルモードで調光部38の光低透過領域50の制御を行なう。
マニュアルモードでは、以下に説明するように、運転者は、運転席側受光部44Aの前に2本の指F、あるいは、1本の指Fを位置させることで、運転席側光低透過領域50Aおよび助手席側光低透過領域50Bの幅W2の下端の制御を個別に行なうか、運転席側光低透過領域50Aと助手席側光低透過領域50Bとで幅W2が同一となるように制御を行なうかの指示をECU48に与える。
ECU48は、モードスイッチ40の状態が3つの制御モードの何れに切り換えられたかを常時判定している(ステップS10)。
ステップS10でオフモードであると判定されたならば、ステップS10に戻る。
ステップS10でマニュアルモードに切り換えられたと判定されたならば、ECU48は、マニュアルモードで調光部38の光低透過領域50の制御を行なう。
マニュアルモードでは、以下に説明するように、運転者は、運転席側受光部44Aの前に2本の指F、あるいは、1本の指Fを位置させることで、運転席側光低透過領域50Aおよび助手席側光低透過領域50Bの幅W2の下端の制御を個別に行なうか、運転席側光低透過領域50Aと助手席側光低透過領域50Bとで幅W2が同一となるように制御を行なうかの指示をECU48に与える。
ECU48は、運転席側受光部44Aで所定時間以内に2本の指Fが検出されたか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12が否定であれば、ECU48は、運転席側受光部44Aで1本の指Fを検出した状態が所定時間以上継続したか否かを判定する(ステップS14)。
ステップS14が否定であればステップS10に戻る。
ステップS14が肯定であれば、すなわち、図2,図3に示すように、運転者が1本の指Fを赤外線検出光52の中に入れて赤外線検出光52の一部を遮ると、ECU48は、指検出部によって指Fの位置を検出する(ステップS16)。
そして、ECU48は、調光部38を制御して運転席側光低透過領域50Aを形成すると共に、検出された指Fの位置に対応する位置に、運転席側光低透過領域50Aの幅W2Aの下端が位置するように調光部38を制御する(ステップS18)。
次いで、ECU48は、助手席側受光部44Bで1本の指Fを検出した状態が所定時間以上継続したか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20が否定であればステップS10に戻る。
ステップS20が肯定であれば、すなわち、図2,図3と同様に、助手席16の乗員が1本の指Fを赤外線検出光52の中に入れて赤外線検出光52の一部を遮ると、ECU48は、指検出部によって指Fの位置を検出する(ステップS22)。
そして、ECU48は、調光部38を制御して助手席側光低透過領域50Bを形成すると共に、検出された指Fの位置に対応する位置に、助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bの下端が位置するように調光部38を制御し(ステップS24)、ステップS10に戻る。
ステップS12が否定であれば、ECU48は、運転席側受光部44Aで1本の指Fを検出した状態が所定時間以上継続したか否かを判定する(ステップS14)。
ステップS14が否定であればステップS10に戻る。
ステップS14が肯定であれば、すなわち、図2,図3に示すように、運転者が1本の指Fを赤外線検出光52の中に入れて赤外線検出光52の一部を遮ると、ECU48は、指検出部によって指Fの位置を検出する(ステップS16)。
そして、ECU48は、調光部38を制御して運転席側光低透過領域50Aを形成すると共に、検出された指Fの位置に対応する位置に、運転席側光低透過領域50Aの幅W2Aの下端が位置するように調光部38を制御する(ステップS18)。
次いで、ECU48は、助手席側受光部44Bで1本の指Fを検出した状態が所定時間以上継続したか否かを判定する(ステップS20)。
ステップS20が否定であればステップS10に戻る。
ステップS20が肯定であれば、すなわち、図2,図3と同様に、助手席16の乗員が1本の指Fを赤外線検出光52の中に入れて赤外線検出光52の一部を遮ると、ECU48は、指検出部によって指Fの位置を検出する(ステップS22)。
そして、ECU48は、調光部38を制御して助手席側光低透過領域50Bを形成すると共に、検出された指Fの位置に対応する位置に、助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bの下端が位置するように調光部38を制御し(ステップS24)、ステップS10に戻る。
一方、ステップS12で肯定の場合は、ECU48は、2本の指Fが検出された旨を示す報知音を車室内のスピーカーなどから発生させる(ステップS25)。
報知音を確認した運転者は、運転席側受光部44Aの前に1本の指Fを位置させる。
ECU48は、運転席側受光部44Aで1本の指Fを検出した状態が所定時間以上継続したか否かを判定する(ステップS26)。
ステップS26が否定であればステップS10に戻る。
ステップS26が肯定であれば、すなわち、図2,図3に示すように、運転者が1本の指Fを赤外線検出光52の中に入れて赤外線検出光52の一部を遮ると、ECU48は、指検出部によって指Fの位置を検出する(ステップS28)。
そして、ECU48は、調光部38を制御して運転席側光低透過領域50Aおよび助手席側光低透過領域50Bを形成すると共に、検出された指Fの位置に対応する位置に、運転席側光低透過領域50Aの幅W2A、および、助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bの双方の下端が位置するように調光部38を制御する(ステップS30)。すなわち、運転者の指Fの位置に応じて運転席側光低透過領域50Aの幅W2Aおよび助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bの双方の下端の位置が同じ位置になるように調整される。
その後、ステップS10に戻る。
報知音を確認した運転者は、運転席側受光部44Aの前に1本の指Fを位置させる。
ECU48は、運転席側受光部44Aで1本の指Fを検出した状態が所定時間以上継続したか否かを判定する(ステップS26)。
ステップS26が否定であればステップS10に戻る。
ステップS26が肯定であれば、すなわち、図2,図3に示すように、運転者が1本の指Fを赤外線検出光52の中に入れて赤外線検出光52の一部を遮ると、ECU48は、指検出部によって指Fの位置を検出する(ステップS28)。
そして、ECU48は、調光部38を制御して運転席側光低透過領域50Aおよび助手席側光低透過領域50Bを形成すると共に、検出された指Fの位置に対応する位置に、運転席側光低透過領域50Aの幅W2A、および、助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bの双方の下端が位置するように調光部38を制御する(ステップS30)。すなわち、運転者の指Fの位置に応じて運転席側光低透過領域50Aの幅W2Aおよび助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bの双方の下端の位置が同じ位置になるように調整される。
その後、ステップS10に戻る。
また、ステップS10において、ECU48がオートモードと判定すると、ECU48は、日照量検出部46の検出結果を取得する(ステップS32)。
そして、ECU48は、日照量が予め定められた所定値(しきい値)を上回ったか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34が否定ならば、ステップS10に戻る。
ステップS34が肯定ならば、ECU48は、調光部38の全域を予め定められた所定の光透過度に低減し(ステップS36)、ステップS10に戻る。
なお、所定の光透過度は、運転席側光低透過領域50Aおよび助手席側光低透過領域50Bの光透過度と同様に、車室12内への入射光を完全に遮る光透過率(ゼロ)であってもよいし、日射量に応じ車室12内への入射光を乗員が眩しさを感じない程度に低下させる光透過率であってもよい。
そして、ECU48は、日照量が予め定められた所定値(しきい値)を上回ったか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34が否定ならば、ステップS10に戻る。
ステップS34が肯定ならば、ECU48は、調光部38の全域を予め定められた所定の光透過度に低減し(ステップS36)、ステップS10に戻る。
なお、所定の光透過度は、運転席側光低透過領域50Aおよび助手席側光低透過領域50Bの光透過度と同様に、車室12内への入射光を完全に遮る光透過率(ゼロ)であってもよいし、日射量に応じ車室12内への入射光を乗員が眩しさを感じない程度に低下させる光透過率であってもよい。
本実施の形態の車両用窓ガラスの調光装置によれば、フロントガラス18に設けた調光部38によって車両10の上下方向に沿った幅W2を有し幅W2と直交する方向に帯状に延在し光透過度が低減された光低透過領域50を形成し、操作部になされた操作に応じて制御部48Cにより光低透過領域50の幅W2を調整するようにした。
したがって、光低透過領域50を日除けとして機能させることができるため、従来のように運転席14のサンバイザと助手席16のサインバイザとの間に隙間が生じて日除けとしての機能が損なわれることがないことは無論のこと、運転者や助手席16の乗員の身長に応じて日除けとして機能する光低透過領域50の幅W2を調整することができるため、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上で有利となる。
したがって、光低透過領域50を日除けとして機能させることができるため、従来のように運転席14のサンバイザと助手席16のサインバイザとの間に隙間が生じて日除けとしての機能が損なわれることがないことは無論のこと、運転者や助手席16の乗員の身長に応じて日除けとして機能する光低透過領域50の幅W2を調整することができるため、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、指検出部で検出された指Fの位置に対応する位置に、光低透過領域50の幅W2の下端が位置するように調光部38を制御するため、日除けとして機能する光低透過領域50をあたかも指Fで直接動かしているかのような操作感を得ることができるため、光低透過領域50の幅W2を調整する操作が容易に行なえ操作性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、指検出部が、帯状の検出光52を照射する赤外線発光部42と、検出光52の長さ方向に沿って検出光52の有無を検出する赤外線受光部44と、赤外線受光部44の検出結果に基いて指Fの位置を特定する位置特定部48Bとで構成されているので、指Fで検出光52を遮るといった簡単な操作で光低透過領域50の幅W2を調整する操作が行なえるため、操作性の向上を図る上でより有利となる。
また、本実施の形態によれば、操作部になされた所定の操作に応じて調光部38を制御することにより運転席側光低透過領域50Aの幅W2Aの調整と助手席側光低透過領域50Bの幅W2Bの調整とを個別に行なうようにしたので、運転手と助手席16の乗員との好みに応じて光低透過領域50の幅W2A、W2Bをそれぞれ個別に調整でき、日除けとして使い勝手に優れた機能を提供する上でより有利となる。
また、本実施の形態によれば、車室12内に到達する日射量に応じて調光部38の予め定められた領域の光透過度が低下するように調光部38を制御するようにしたので、乗員が何ら操作を行なうことなく、自動的に調光部38を日除けとして機能させることができ、利便性を高める上で有利となる。
なお、第1の実施の形態では、検出光52を用いて指Fの位置を検出する指検出部を用いた場合について説明したが、指検出部は、指Fが接触した位置を検出するタッチパネルを用いて構成してもよい。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について図7,図8を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
第1の実施の形態では、調光部38をフロントガラス18に設けた場合について説明したが、第2の実施の形態では、調光部38を後部座席の乗降用ドア60の開口部62を開閉するサイドガラス64の全域に設けた場合について説明する。
第2の実施の形態では、光低透過領域50は日除けとして機能することは無論のこと、要人が乗車した際に車外から顔や肩が視認できないように光低透過領域50の光透過度を日除けの場合よりもさらに低くしている。
図8に示すように、第2の実施の形態の車両用窓ガラスの調光装置は、調光部38と、モードスイッチ54と、位置操作スイッチ56と、ECU58とを備えている。
モードスイッチ54は、ECU58で構成される制御部58Aの制御モードを以下の2つに選択的に設定するために操作される部材である。
1)マニュアルモード:
手動により光低透過領域50の幅W2の調整を行なうモード。
2)オフモード:
調光部50を使用しないモード。
次に第2の実施の形態について図7,図8を参照して説明する。
なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
第1の実施の形態では、調光部38をフロントガラス18に設けた場合について説明したが、第2の実施の形態では、調光部38を後部座席の乗降用ドア60の開口部62を開閉するサイドガラス64の全域に設けた場合について説明する。
第2の実施の形態では、光低透過領域50は日除けとして機能することは無論のこと、要人が乗車した際に車外から顔や肩が視認できないように光低透過領域50の光透過度を日除けの場合よりもさらに低くしている。
図8に示すように、第2の実施の形態の車両用窓ガラスの調光装置は、調光部38と、モードスイッチ54と、位置操作スイッチ56と、ECU58とを備えている。
モードスイッチ54は、ECU58で構成される制御部58Aの制御モードを以下の2つに選択的に設定するために操作される部材である。
1)マニュアルモード:
手動により光低透過領域50の幅W2の調整を行なうモード。
2)オフモード:
調光部50を使用しないモード。
位置操作スイッチ56は、後部座席に着座した乗員が操作できる車室12内の適宜箇所に設けられている。
位置操作スイッチ56は、光低透過領域50の幅W2の上端を上方に移動させるための第1操作位置と、光低透過領域50の幅W2の上端を下方に移動させるための第2操作位置との2つの操作位置とに切り替え可能な、例えば、シーソースイッチで構成されている。
位置操作スイッチ56は、光低透過領域50の幅W2の上端を上方に移動させるための第1操作位置と、光低透過領域50の幅W2の上端を下方に移動させるための第2操作位置との2つの操作位置とに切り替え可能な、例えば、シーソースイッチで構成されている。
ECU58は、制御部58Aを構成しており、制御部58Aは、モードスイッチ54および位置操作スイッチ56の操作結果を検出し、その検出結果に応じて調光部50の制御を行なう。
すなわち、制御部58Aは、モードスイッチ54によりマニュアルモードが選択され、位置操作スイッチ56が第1操作位置に操作されると、光低透過領域50の幅W2の上端を上方に移動させ、位置操作スイッチ56が第2操作位置に操作されると、光低透過領域50の幅W2の上端を下方に移動させるように調光部50の制御を行なう。そして、位置操作スイッチ56から手を離すと、光低透過領域50の幅W2の上端の移動が停止される。
また、モードスイッチ54によりオフモードが選択された場合は、位置操作スイッチ56の操作に拘わらず調光部50に光低透過領域50を形成しない。
すなわち、制御部58Aは、モードスイッチ54によりマニュアルモードが選択され、位置操作スイッチ56が第1操作位置に操作されると、光低透過領域50の幅W2の上端を上方に移動させ、位置操作スイッチ56が第2操作位置に操作されると、光低透過領域50の幅W2の上端を下方に移動させるように調光部50の制御を行なう。そして、位置操作スイッチ56から手を離すと、光低透過領域50の幅W2の上端の移動が停止される。
また、モードスイッチ54によりオフモードが選択された場合は、位置操作スイッチ56の操作に拘わらず調光部50に光低透過領域50を形成しない。
次に作用効果について図7を参照して説明する。
予めサイドガラス64は開口部62を閉塞した閉塞位置にあるものとする。
後部座席に着座した乗員Hは、位置操作スイッチ56を操作することで光低透過領域50の幅W2の上端の位置を任意に調整できる。
図7(A)は、光低透過領域50の幅W2の上端が調光部38の上端、すなわち、サイドガラス64の上端に位置した状態を示す。
この場合、サイドガラス64の全域が光低透過領域50で覆われるため、日除けとして機能する光低透過領域50により車両10の側方から車室12に入射する入射光を防ぐことができるのは無論のこと、乗員Hは車外から顔を隠すことができる。
図7(B)は、光低透過領域50の幅W2の上端が調光部38の上端、すなわち、サイドガラス64の上端よりも所定距離下方に位置した状態を示す。
この場合、調光部38の上端とサイドガラス64の上端との間に位置するサイドガラス22の部分が透明となるため、市街地などにおいて、車外から顔を隠しつつ空や高層建物の上部を実際の色彩で視認することができ、要人などのような人の車両による移動を快適に過ごす上で有利となる。
図7(C)は、調光部50に光低透過領域50を形成しない状態を示す。
この場合、サイドガラス64の全域が透明となるため、郊外などにおいて、サイドガラス64の全域から車外を実際の色彩で広く視認することができ、要人などのような人の車両による移動を快適に過ごす上で有利となる。
したがって、第2の実施の形態によれば、光低透過領域50を日除けとして機能させることは無論のこと、車外から顔を隠しつつサイドガラス64の上部から車外を視認することができるように光低透過領域50の幅W2の上端の位置を調整することができ、後部座席の乗員Hの利便性を確保する上で有利となる。
予めサイドガラス64は開口部62を閉塞した閉塞位置にあるものとする。
後部座席に着座した乗員Hは、位置操作スイッチ56を操作することで光低透過領域50の幅W2の上端の位置を任意に調整できる。
図7(A)は、光低透過領域50の幅W2の上端が調光部38の上端、すなわち、サイドガラス64の上端に位置した状態を示す。
この場合、サイドガラス64の全域が光低透過領域50で覆われるため、日除けとして機能する光低透過領域50により車両10の側方から車室12に入射する入射光を防ぐことができるのは無論のこと、乗員Hは車外から顔を隠すことができる。
図7(B)は、光低透過領域50の幅W2の上端が調光部38の上端、すなわち、サイドガラス64の上端よりも所定距離下方に位置した状態を示す。
この場合、調光部38の上端とサイドガラス64の上端との間に位置するサイドガラス22の部分が透明となるため、市街地などにおいて、車外から顔を隠しつつ空や高層建物の上部を実際の色彩で視認することができ、要人などのような人の車両による移動を快適に過ごす上で有利となる。
図7(C)は、調光部50に光低透過領域50を形成しない状態を示す。
この場合、サイドガラス64の全域が透明となるため、郊外などにおいて、サイドガラス64の全域から車外を実際の色彩で広く視認することができ、要人などのような人の車両による移動を快適に過ごす上で有利となる。
したがって、第2の実施の形態によれば、光低透過領域50を日除けとして機能させることは無論のこと、車外から顔を隠しつつサイドガラス64の上部から車外を視認することができるように光低透過領域50の幅W2の上端の位置を調整することができ、後部座席の乗員Hの利便性を確保する上で有利となる。
なお、実施の形態では、調光部50をフロントガラス18、あるいは、サイドガラス64に設けた場合について説明したが、調光部50をリアガラスに設けてもよく、調光部50を設ける窓ガラスは限定されない。
また、実施の形態では、操作部が指Fで操作されるものである場合について説明したが、操作部として音声認識により操作内容を特定し、特定した操作内容を制御部58Aに与える音声認識部を用いても良い。
また、実施の形態では、操作部が指Fで操作されるものである場合について説明したが、操作部として音声認識により操作内容を特定し、特定した操作内容を制御部58Aに与える音声認識部を用いても良い。
10 車両
12 車室
14 運転席
16 助手席
18 フロントガラス
22 サイドガラス
38 調光部
40 モードスイッチ
42 赤外線発光部
44 赤外線受光部
44A 運転席側受光部
44B 助手席側受光部
46 日射量検出部
48 ECU
48A 数特定部
48B 位置特定部
48C 制御部
48D 自動調整部
50 光低透過領域
50A 運転席側光低透過領域
50B 助手席側光低透過領域
52 検出光
54 モードスイッチ
56 位置操作スイッチ
58 ECU
58A 制御部
64 サイドガラス
12 車室
14 運転席
16 助手席
18 フロントガラス
22 サイドガラス
38 調光部
40 モードスイッチ
42 赤外線発光部
44 赤外線受光部
44A 運転席側受光部
44B 助手席側受光部
46 日射量検出部
48 ECU
48A 数特定部
48B 位置特定部
48C 制御部
48D 自動調整部
50 光低透過領域
50A 運転席側光低透過領域
50B 助手席側光低透過領域
52 検出光
54 モードスイッチ
56 位置操作スイッチ
58 ECU
58A 制御部
64 サイドガラス
Claims (6)
- 車両の窓ガラスに設けられ、車両の上下方向に沿った幅を有し前記幅と直交する方向に帯状に延在し光透過度が低減された光低透過領域を形成可能で前記光低透過領域の前記幅が調整可能な調光部と、
所定の操作を受け付ける操作部と、
前記操作部になされた操作に応じて前記調光部を制御することで前記光低透過領域の前記幅を調整する制御部と、
を備えることを特徴とする車両用窓ガラスの調光装置。 - 前記調光部の上端は前記窓ガラスの上端に設けられ、
前記操作部は、前記窓ガラスの近傍箇所で車両上下方向に沿った指の位置を検出する指検出部を備え、
前記制御部は、前記指検出部で検出された指の位置に対応する位置に、前記光低透過領域の前記幅の下端が位置するように前記調光部を制御する、
ことを特徴とする請求項1記載の車両用窓ガラスの調光装置。 - 前記指検出部は、
車両上下方向に直線状に延在する長さを有する帯状の検出光を照射する発光部と、
前記検出光の長さ方向に沿って延在し、前記検出光の長さ方向に沿って前記検出光の有無を検出する受光部と、
前記受光部の検出結果に基いて前記指の位置を特定する位置特定部と、
を備えることを特徴とする請求項2記載の車両用窓ガラスの調光装置。 - 前記窓ガラスは、フロントガラスであり、
前記光低透過領域は、運転席前方に位置する運転席側光低透過領域と、助手席前方に位置する助手席側光低透過領域とに分割され、
前記制御部は、前記操作部になされた所定の操作に応じて前記調光部を制御することにより前記運転席側光低透過領域の前記幅の調整と前記助手席側光低透過領域の前記幅の調整とを個別に行なう、
ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の車両用窓ガラスの調光装置。 - 前記窓ガラスは後部座席のサイドガラスであり、
前記調光部は前記窓ガラスの全域に設けられ、
前記制御部による前記光低透過領域の前記幅の調整は、前記幅の上端が車両上下方向に移動するようになされる、
ことを特徴とする請求項1記載の車両用窓ガラスの調光装置。 - 車室内に到達する日射量を検出する日射量検出部と、
前記日射量検出部で検出された日射量に応じて前記調光部の予め定められた領域の光透過度が低下するように前記調光部を制御する自動調整部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の車両用窓ガラスの調光装置。
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