JPH06297947A - 車両窓ガラスの遮光装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作が容易であるとともに、室内に突起する
ことがない車両窓ガラスの遮光装置の提供。 【構成】 この発明の車両窓ガラスの遮光装置１は、車
両窓ガラスの表面に貼着した液晶パネル２と、該液晶パ
ネル２に制御電圧を印加するための電圧印加回路３と、
車室の運転席に設置された前記電圧印加回路のスイッチ
４とからなり、該スイッチ４の操作により液晶パネル２
を遮光状態と透光状態とに切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、自動車のフロントガ
ラスのサンバイザとして使用するに好適な車両窓ガラス
の遮光装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車のフロントガラス（風防ガラス）
には、直射日光が運転者の顔に当たることを防止するた
めにサンバイザが装着される。また、リアウィンドウに
はカーテンが設置される場合がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、フロントガ
ラスのサンバイザやリアウィンドウのカーテンは、使用
時の開閉操作が煩わしいとともに、室内突起物となるた
め安全面、外観などの観点から望ましくない。この発明
の目的は、操作が容易であるとともに、室内に突起する
ことがない車両窓ガラスの遮光装置の提供にある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明の車両窓ガラス
の遮光装置は、車両窓ガラスの表面に貼着した液晶パネ
ルと、該液晶パネルに制御電圧を印加するための電圧印
加回路と、車室の運転席に設置された前記電圧印加回路
のスイッチとからなり、該スイッチの操作により前記液
晶パネルを遮光状態と透光状態とに切り替える。

【０００５】

【発明の作用および効果】この発明の車両窓ガラスの遮
光装置は、運転者が車室に設けたスイッチをオンオフさ
せるだけで遮光状態と透光状態の切替えができ、操作性
に優れる。また窓ガラスの内面に接着して車室内へ突出
しないため安全性および外観が優れる。

【０００６】

【実施例】この発明を図１〜図４に示す実施例とともに
説明する。図１は乗用自動車のフロントガラスＦＧの上
部にサンバイザーとして装着した車両窓ガラスの遮光装
置１を示す。遮光装置１は、図４に拡大図として示す如
く、帯板上のＴＮ（ツイステッドネマティック）液晶２
１の両面に透明電極層２２、２３を積層するとともに、
透明電極層２２、２３の外面に偏向板２４、２５を重ね
た液晶パネル２と、電源Ｖを含む前記液晶パネル２への
電圧印加回路３と、運転席の前面に装着された電圧印加
回路３のスイッチ４とからなる。

【０００７】この実施例では、液晶パネル２は、運転者
席側液晶パネル２Ａと、助手席側液晶パネル２Ｂとに区
隔されており、それぞれ独立して作動させることができ
る。遮光装置１の操作は、運転者がスイッチ４の４Ａを
オンすると透明電極層２２、２３間に電圧が印加され、
図２に示す如く、ＴＮ液晶２１（図４参照）の配列が捩
じれ液晶パネル２Ａが遮光状態となる。スイッチ４の４
ＡがオフされるとＴＮ液晶２１の配列が戻り透光状態と
なる。またスイッチ４Ａ、４Ｂが共にオンされたとき
は、図３に示す如く液晶パネル２Ａと液晶パネル２Ｂと
が共に遮光状態となる。

【０００８】なお、この車両窓ガラスの遮光装置１は、
自動車のリアウィンドウの遮光カーテン、サイドガラス
の遮光手段など車両窓ガラスの他の部分の遮光に利用で
きる。また、図１において、上下方向に液晶パネル２を
２〜４分割してそれぞれ独立して作動できるようにし、
遮光度合いを上下方向に調節することも可能である。さ
らに、車両用窓ガラスの全面に液晶パネル２を貼着して
も良く、遮光部分の割合を多段階または無段階に変化さ
せることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】車両窓ガラスの遮光装置の概略構成図である。

【図２】車両窓ガラスの遮光装置の使用状態図である。

【図３】車両窓ガラスの遮光装置の使用状態図である。

【図４】液晶パネルの拡大図である。

【符号の説明】

１ 車両窓ガラスの遮光装置 ２ 液晶パネル ３ 電圧印加回路 ４ スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両窓ガラスの表面に貼着した液晶パネ
   ルと、該液晶パネルに制御電圧を印加するための電圧印
   加回路と、車室の運転席に設置された前記電圧印加回路
   のスイッチとからなり、該スイッチの操作により前記液
   晶パネルを遮光状態と透光状態とに切り替える車両窓ガ
   ラスの遮光装置。