JP2017159373A - バリ除去装置およびバリ除去装置の使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、アンコイラーから払いだされたウエブ材およびフランジ材となる熱延スリットコイルはピンチロールにより送出され、ウエブ材は水平から垂直に姿勢が修正されるとともに、フランジ材はスリッターにより2つに切断された後、ウエブ材およびフランジ材は溶接機によりH形に溶接される。この後、溶接されたウエブ材およびフランジ材は切断機により所定の長さに切断され溶接H形鋼となる。
このような疵は通常疵の手入れを行う、または手入れができない場合には不良部として切断し廃棄(切下げ処理)することが行われる。
疵の手入れを行う技術の一例として特許文献1に記載のものが知られている。この技術は、形鋼表面疵の長手方向の研削範囲を、研削装置を往復自走させながら研削部材によって形鋼表面疵を研削する、つまり、形鋼の製造後に、製造中に生じた疵を研削除去するものであり、溶接H形鋼を製造する際に疵を除去するものではない。
すなわち、バリは細長い金属片であり、バリの通り道に金属ブラシを配置すれば容易にバリを排除できる。しかしながら、金属ブラシがバリにうまく接触できていないことが原因となって、バリを除去しきることができず、結果としてバリに起因する疵が溶接H形鋼に形成される場合があった。
支持部と、
前記ウエブ材または前記フランジ材の幅方向の両側にそれぞれ配置されるとともに、前記支持部に、前記ウエブ材または前記フランジ材に対して接離する方向に回動可能に連結された一対のフレームと、
このフレームに取り付けられて、前記ウエブ材または前記フランジ材の両側端部を擦るためのブラシと、
一対の前記フレームを繋いで、ブラシ間の距離を一定に保持する接続材と、を備えたことを特徴する。
このため、ウエブ材またはフランジ材の両側にあるブラシ間の距離が一定となるので、ウエブ材またはフランジ材の両側端部にブラシが接触しない状態はなくなり、確実に接触する。したがって、溶接H形鋼の製造の際に生成するバリをブラシにより確実に除去することができる。
支持部に係止することによって、製造ラインからブラシを退避させて、この退避位置に保持できる。
溶接H形鋼の製造ライン非稼働時には、前記接続材を一方の前記フレームから取り外して、前記支持部またはその他の固定部に係止することを特徴とする。
また、溶接H形鋼の製造ライン非稼働時には、接続材を一方のフレームから取り外して、支持部またはその他の固定部に係止することによって、製造ラインからブラシを退避させて、この退避位置に保持できる。したがって、ブラシやフレーム等を含むバリ除去装置のメンテナンス性も向上する。
まず、本実施の形態に係るバリ除去装置を説明する前に、当該バリ除去装置を備えた溶接H形鋼の製造ラインの概略構成について、図1を参照して説明する。
図1は、溶接H形鋼の製造ラインを模式的に示した図である。
図1において、符号1はアンコイラーである。アンコイラー1は2つ設けられている。一方のアンコイラー1には、ウエブ材4aとなる熱延スリットコイル2が巻かれており、他方のアンコイラー1には、フランジ材4bとなる熱延スリットコイル2が巻かれている。
また、フランジ材4bは、鋼帯疵検査装置5による検査後、溶接機9による溶接の前、具体的にはスリッター8による切断前に、金属製のブラシ7を備えたバリ除去装置20によってフランジ材4bの側端部にブラシがかけられることで、バリが除去される。
図2は、溶接H形鋼のフランジ材4bの両側端部のバリを除去するバリ除去装置20の概略構成を示す斜視図である。なお、ウエブ材4a(図1参照)の両側端部のバリを除去する場合、バリ除去装置20をウエブ材4aが搬送されるライン上に設ければよい。
バリ除去装置20は、一対の支持部21,21と、一対のフレーム22,22と、一対のブラシ7,7と、一対の接続材23,23とを備えている。
したがって、ブラシ7のワイヤが磨耗してきたら、ナットを緩めて、ボルト部を軸としてブラシ7の本体部を回転させ、未摩耗のワイヤがフランジ材4bに接触するようにすることで、メンテナンスが容易になる。
例えば、図4に示すように、接続材23を棒状または帯板状の接続材本体23aと、この接続材本体23aの両端部にそれぞれ取り付けられたリング状のフック23b,23bとを備えた構成とすればよい。
一方、図5に示すように、フレーム22の帯板状部材22aにボルト25を当該帯板状部材22aから突出させて設け(立設し)、このボルト25にフック23bを取り外し可能に掛ければよい。また、支持部21の所定の位置にもボルト(図示略)を立設し、このボルトにフック23bを取り外し可能に掛ければよい。
また、接続材23は、バネなどの弾性部材を有することによって、弾性的に伸張可能であることが好ましい。例えば、接続材本体23aをバネ等の弾性部材23aで構成すればよい。
このため、フランジ材4bの両側にあるブラシ7,7間の距離が一定となるので、フランジ材4bの両側端部にブラシ7,7が接触しない状態はなくなり、確実に接触する。しがって、溶接H形鋼の製造の際に生成するバリをブラシ7,7により確実に除去することができる。
すなわち、図3において、フランジ材4bを挟んで左方を一方、右方を他方とすると、上下一対の接続材23,23のうち上側の接続材23の一端部を他方のフレーム22の上側の帯板状部材22aから取り外すとともに、下側の接続材23の一端部を一方のフレーム22の下側の帯板状部材22aから取り外したうえで、上側の接続材23の一端部を一方の支持部21に係止するとともに、下側の接続材23の一端部を他方の支持部21に係止する。接続材23の両端部には、図4に示すように、リング状のフック23b,23bが設けられているので、図3に示すように、接続材23の一端部に設けられたフック23b(図3では図示を省略している。)をフレーム22に設けられたボルトから取り外したうえで、フレーム22を、支持部21を支点として矢印B方向に回動させ、さらに、接続材23を支持部21側に向けて、当該接続材23のフック23bを支持部21にボルトに掛けることで、接続材23を支持部21に係止する。
なお、接続材23を係止する対象は支持部21に限ることはない。例えば、バリ除去装置20の近傍にある製造ライン中の架台等の固定部に接続材23を係止してもよい。
バリの除去状況を把握するために、製造ライン上のフランジ材4bの通過箇所近傍に本発明に係るバリ除去装置20を設置し、バリが実際に除去できているか確認した。
ブラシ7には、金属製のストレート型ブラシ(毛が直線状のもの)とツイスト型ブラシ(毛束をねじった状態のもの)を使用した。いずれのブラシの場合も、バリ除去装置20の下方に落下したバリが多数確認され、特にツイスト型ブラシの場合は太いヒゲ状のバリも多く見られた。
そこで、客観的にその効果を判断するため、バリ除去後のフランジ材4bを使用して溶接H形鋼を製造しその溶接H形鋼に発生した疵の発生率を数カ月に渡り追跡調査した。ここで、ブラシはツイスト型ブラシを使用した。
これより、本発明に係るバリ除去装置20により確実にバリが除去され、小さな押し込み疵が発生し難くなり、疵発生率が低下したものと考えられる。
4b フランジ材
7 ブラシ
14 溶接H形鋼
20 バリ除教装置
21 支持部
22 フレーム
23 接続材
23a 弾性部材
23b フック
Claims (4)
- ウエブ材とフランジ材を溶接して溶接H形鋼を製造する際に、前記ウエブ材または前記フランジ材の両側端部のバリを除去するバリ除去装置であって、
支持部と、
前記ウエブ材または前記フランジ材の幅方向の両側にそれぞれ配置されるとともに、前記支持部に、前記ウエブ材または前記フランジ材に対して接離する方向に回動可能に連結された一対のフレームと、
このフレームに取り付けられて、前記ウエブ材または前記フランジ材の両側端部を擦るためのブラシと、
一対の前記フレームを繋いで、ブラシ間の距離を一定に保持する接続材と、を備えたことを特徴するバリ除去装置。 - 前記接続材は、弾性的に伸張可能であることを特徴とする請求項1に記載のバリ除去装置。
- 前記接続材は、一方の前記フレームから取り外し可能となっているとともに、前記支持部に係止可能となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のバリ除去装置。
- 請求項3に記載のバリ除去装置の使用方法であって、溶接H形鋼の製造ライン稼働時には、前記接続材によって、一対の前記フレームを繋ぎ、
溶接H形鋼の製造ライン非稼働時には、前記接続材を一方の前記フレームから取り外して、前記支持部またはその他の固定部に係止することを特徴とするバリ除去装置の使用方法。
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JP2016043082A JP6613966B2 (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | バリ除去装置およびバリ除去装置の使用方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111958372A (zh) * | 2020-07-06 | 2020-11-20 | 福建奋安铝业有限公司 | 一种铝型材加工用切削毛边打磨装置 |
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JP2001286937A (ja) * | 2000-04-03 | 2001-10-16 | Koji Ohashi | 板材の端部押圧成形装置 |
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2016
- 2016-03-07 JP JP2016043082A patent/JP6613966B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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