JP6090227B2 - 屑除去装置および屑除去方法 - Google Patents

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本発明は、厚鋼板のせん断ラインで発生する切り屑を厚鋼板から除去する屑除去装置および屑除去方法に関する。
熱間圧延および冷却された厚鋼板は、せん断ラインにて切断されることで所定の形状・大きさに成形される。せん断ラインでは、厚鋼板の長さ方向および幅方向の各両端部が切断された後、所定の形状・大きさとなるように幅方向や長さ方向に切断されることで分割される。この際、厚鋼板の長さ方向の長さが長いため、厚鋼板の長さ方向の切断は、切断装置による複数回の切断動作にて行われる。
このような厚鋼板の長さ方向の切断において、特許文献1〜3に示すローリングカット式の切断装置を用いることにより、ピンチロールによる厚鋼板の送り時間を増加させ、生産能力を上げる切断方法が知られている。
特開昭52−96480号公報 特公昭52−48356号公報 特開昭62−120907号公報
特許文献1〜3に示すローリングカット式の切断方法において、切断方向となる長さ方向は、厚鋼板の搬送方向でもある。しかし、このように厚鋼板の長さ方向の切断を複数回の切断動作で実施する場合、剪断機の形式によらず、厚鋼板を切断方向に対して完全に平行に搬送させることは難しい。さらに、剪断機の刃を厚鋼板の長さ方向に平行に取り付ける場合に発生した誤差の影響が重畳する可能性もある。このため、搬送テーブルにおける搬送中の厚鋼板の幅方向位置には、多少のズレが生じる。このようなズレは、切断により生じる切り屑が厚鋼板の上面に付着する原因となる。切り屑が厚鋼板の上面に付着している場合、後の切断工程となる幅方向への切断時に、上面が切断装置のピンチロールに押さえられることにより、厚鋼板の上面に押込み疵が発生する。さらに、鋼板を積み重ねて保管する場合や、鋼板を磁力で吊り上げる場合についても、厚鋼板の上面に付着していた鋼板切り屑が厚鋼板表面に押し付けられて、押込み傷の原因となるおそれがある。
このような切り屑による押込み疵の問題に対して、せん断ラインに設けられた箒形状のブラシを用いて、厚鋼板の上面に付着した切り屑を除去する方法が行われている。ここで、ブラシを毛先の高さを固定する場合、厚鋼板の板厚が数mm〜数百mmと幅広いため、板厚が最も薄いものに毛先の高さを合わせる必要がある。この際、板厚の厚い厚鋼板の切り屑を除去しようとすると、ブラシの毛先の高さと厚鋼板の上面の高さとが合わないために毛先がねてしまい、切り屑の除去率が低下する。また、ブラシを厚鋼板の板厚の違いに対応させるために、ブラシそのものを昇降させる方法や、厚鋼板の板厚に応じてブラシを交換する方法が考えられるが、設備の導入・維持に掛かるコストの増加および生産性の低下を招くことになる。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、せん断ラインにて発生する切り屑の除去率を容易に向上させることができる屑除去装置および屑除去方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る屑除去装置は、せん断ラインで切断処理される厚鋼板の切り屑を除去する屑除去装置であって、ヘッド部と、上記ヘッド部の一面に設けられ先端に傾斜部を有するワイヤーブラシと、を含むブラシ部材を備え、上記傾斜部は、上記厚鋼板の搬送方向である一方向に対して上記ワイヤーブラシの先端が徐々に長くなることで形成され、上記ワイヤーブラシの長さの最大差は、上記せん断ラインにおいて切断処理される複数の上記厚鋼板の板厚の最大差以上であることを特徴とする。
このように、切断処理される様々な板厚の上記厚鋼板の最大差に応じて上記傾斜部が設けられることにより、せん断ラインにて発生する切り屑の除去率を容易に向上させることができる。
また、上記の屑除去装置は、上記せん断ラインにおいて、ダブルサイドシャーよりも上記厚鋼板の搬送方向の下流側、且つ搬送される上記厚鋼板の板厚方向に対向する面のうちの上面と上記傾斜部とが接触する位置に設けられてもよい。
また、上記の屑除去装置は、上記せん断ラインにおいて、上記ダブルサイドシャーよりも下流側に配されるスリッターよりも下流側、且つ上記スリッターよりも下流側に配されるエンドシャーよりも上流側に設けられてもよい。
また、上記せん断ラインにおいて、上記ダブルサイドシャーよりも下流側に配されるスリッターよりも下流側、且つ上記スリッターよりも下流側に配されるエンドシャーよりも上流側に設けられる第1の屑除去装置と、上記スリッターよりも上流側に設けられる第2の屑除去装置とからなってもよい。
このように、上記第1の屑除去装置および上記第2の屑除去装置からなることにより、上記スリッターおよび上記エンドシャーでの押し傷を防止することができる。
また、本発明の一態様に係る屑除去方法は、上記の屑除去装置を用いて、上記せん断ラインを搬送する上記厚鋼板の上面の切り屑を除去することを特徴とする。
本発明に係る屑除去装置および屑除去方法によれば、せん断ラインにて発生する切り屑の除去率を容易に向上させることができる。
本発明の第1の実施形態のせん断ラインを示す説明図である。 本実施形態に係る屑除去装置を示す正面図である。 本実施形態のブラシ部材を示す正面図である。 図3の側面図である。 本実施形態に係る屑除去装置を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態のせん断ラインを示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<1.第1の実施形態>
まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る屑除去装置5および屑除去方法について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る屑除去装置5は、厚鋼板Sを切断処理するせん断ラインに設けられる。せん断ラインには、クロップシャー1と、ダブルサイドシャー2と、スリッター3と、屑除去装置5と、エンドシャー4とが順に設けられる。
せん断ラインでは、厚鋼板Sが、切断装置であるクロップシャー1、ダブルサイドシャー2、スリッター3、およびエンドシャー4に順に搬送され、各切断装置にて切断処理されることで、所定の形状・大きさに切断される。切断ラインでは、まず、厚鋼板Sは、クロップシャー1に搬送され、厚鋼板Sの長さ方向の両端となる先端および尾端のクロップ部分が切断される。次いで、厚鋼板Sは、ダブルサイドシャー2に搬送され、幅方向の両端部のクロップ部分が切断される。さらに、厚鋼板Sは、スリッター3に搬送され、必要に応じて幅方向中央が長さ方向に切断されることで、複数枚の厚鋼板Sとなる。その後、厚鋼板Sは、エンドシャー4に搬送され、幅方向に切断されることで、所定の形状・大きさに切断・分割される。
本実施形態において、クロップシャー1は、ダウンカット方式の切断装置であり、ダブルサイドシャー2、スリッター3およびエンドシャー4は、ローリングカット方式の切断装置である。なお、クロップシャー1に、ローリングカット方式等の他の切断方式を用いることが可能であり、また、ダブルサイドシャー2およびエンドシャー4のうち少なくとも一方に、ダウンカット方式等の他の切断方式を用いることも可能である。
また、クロップシャー1、ダブルサイドシャー2、スリッター3、およびエンドシャー4は、搬送される厚鋼板Sの板厚方向に対向する上面側および下面側に設けられたピンチロールが、厚鋼板Sを押圧して回転することにより、厚鋼板Sに歪みがあっても厚鋼板Sをその長手方向に平行に搬送することができる。
本実施形態のせん断ラインでは、ダブルサイドシャー2の厚鋼板Sの搬送方向下流側に配された、スリッター3とエンドシャー4との間に屑除去装置5が設けられる。屑除去装置5は、図2に示すように、ブラシ部材52と、門型の枠体54とを備える。
本実施形態では、ブラシ部材52として、12個のブラシ部材52a〜52lが、搬送される厚鋼板Sの幅方向となるz方向に列接して設けられる。ブラシ部材52a〜52lは、z方向の合計長さが、搬送される厚鋼板Sの最大幅よりも長くなるように形成される。例えば、搬送される厚鋼板Sの最大幅が4600mmである場合、ブラシ部材52a〜52lのz方向の各長さが390mm、ブラシ部材52a〜52lのz方向の合計長さは4680mmとなる。
ブラシ部材52は、図3,図4に示すように、略直方体のヘッド部522と、ワイヤーブラシ524とを有する。ワイヤーブラシ524は、複数の金属製のワイヤーからなり、x軸方向に対して傾斜する傾斜部524Aを先端であるy軸負方向側の一端に有する。傾斜部524Aは、ワイヤーブラシ524の長さがx軸正方向側になるに従い徐々に長くなることで形成される。また、ワイヤーブラシ524のy軸正方向側の他端は、ヘッド部522に固定され、ヘッド部522のy軸負方向側の一面全面を覆うように設けられる。ブラシ部材52のy軸方向の最大長さは、短いほど切り屑を除去する効果は高くなるが、短すぎると反りがある厚鋼板Sが搬送される場合に、厚鋼板Sがヘッド部522や枠体54に衝突してしまう。このため、ブラシ部材52のy軸方向の最大長さは、厚鋼板Sに反りがあっても厚鋼板Sが屑除去装置5を通過可能な長さに形成される。例えば、ブラシ部材52のy軸方向の最大長さは、400〜500mmに形成される。
傾斜部524Aは、z軸方向に一様に形成される。また、傾斜部524Aでは、図3〜図5に示すように、傾斜部524Aのy軸方向の長さであるワイヤーブラシ524の先端長さの最大差dが、搬送ロール7a,7bにて搬送される複数の厚鋼板Sの板厚tの最大差以上となるように設けられる。例えば、搬送される厚鋼板Sの板厚tが3mm〜50mmである場合、ワイヤーブラシ524の長さの最大差dは50mmとすることができる。
また、ブラシ部材52は、搬送される厚鋼板Sよりもy軸正方向側、且つ傾斜部524Aが搬送される厚鋼板Sの上面と接触する位置に設けられる。すなわち、ブラシ部材52は、図5に示すように、x軸正方向側の最も長いワイヤーブラシ524の一端のy軸方向の高さが、搬送される厚鋼板Sのうち板厚tが最も薄い厚鋼板Sの上面のy軸方向の高さ以下となるように設けられる。また、ブラシ部材52は、x軸負方向側の端部の最も短いワイヤーブラシ524の一端のy軸方向の高さが、搬送される厚鋼板Sのうち板厚tが最も厚い厚鋼板Sの上面のy軸方向の高さ以上となるように設けられる。
枠体54は、2本の柱と中間からなり、2本の柱がせん断ラインの搬送テーブルを垂直に挟むように設けられ、中間のy軸の負方向側にブラシ部材52が固定される。
本実施形態のせん断ラインでは、図5に示すように、搬送ロール7a,7bによりx軸正方向側に搬送される厚鋼板Sが屑除去装置5を通過することで、ダブルサイドシャー2およびスリッター3で発生した厚鋼板Sの上面の切り屑が高い除去率で除去される。
以上のように、本実施形態に係る屑除去装置5は、ヘッド部522と、ヘッド部522の一面に設けられ、一面に平行な一方向(x軸正方向)に対して一端の長さが徐々に長くなる傾斜部524Aをヘッド部522と逆側の一端に有するワイヤーブラシ524と、を含むブラシ部材52を備え、傾斜部524Aは、せん断ラインにおいて切断処理される厚鋼板Sの板厚tに応じて形成される。また、本実施形態に係る屑除去装置5は、せん断ラインにおいて、せん断ラインのダブルサイドシャー2よりも厚鋼板Sの搬送方向の下流側、且つ搬送される厚鋼板Sの板厚方向に対向する面のうちの上面と傾斜部524Aとが接触する位置に設けられる。さらに、本実施形態に係る屑除去装置5は、ダブルサイドシャー2よりも下流側に配されるスリッター3よりも下流側、且つスリッター3よりも下流側に配されるエンドシャー4よりも上流側に設けられる。
本実施形態に係る屑除去装置5は、切断処理される様々な板厚tの厚鋼板Sに応じて傾斜部524Aが設けられることにより、傾斜部234Aのいずれかのワイヤー先端が搬送される厚鋼板Sのほぼ上面と同じy軸方向の高さとなる。このため、本実施形態に係る屑除去装置5は、ダブルサイドシャー2やスリッター3での切断処理時に発生する切り屑を厚鋼板Sの上面から高い除去率で除去することができる。これにより、エンドシャー4での切断処理時に、エンドシャー4に設けられたピンチロールで厚鋼板Sの上面が押圧される際に発生する切り屑に起因した押し傷を防止することができる。また、本実施形態に係る屑除去装置5は、ブラシ部材52を搬送される厚鋼板Sの上面側に固定さえすればよく、厚鋼板Sの板厚tに応じてブラシ部材52を昇降させたり、ブラシを交換したりする必要がないため、切り屑の除去率を容易に向上させることができる。
<第2の実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施形態に係る屑除去装置5および屑除去方法について説明する。
図6に示すように、本実施形態に係る屑除去装置5は、第1の屑除去装置5aと第2の屑除去装置5bとからなる。第1の屑除去装置5aは、第1の実施形態の屑除去装置5と同様に、厚鋼板Sの搬送経路において、スリッター3の下流側且つエンドシャー4の上流側に設けられる。また、第2の屑除去装置5bは、厚鋼板Sの搬送経路において、ダブルサイドシャー2の下流側且つスリッター3の上流側に設けられる。
本実施形態に係る屑除去装置5および屑除去方法は、第1の実施形態と比べ、屑除去装置5の構成が異なるが、それ以外の構成は同様である。つまり、本実施形態のせん断ラインは、切断装置であるクロップシャー1と、ダブルサイドシャー2と、スリッター3と、エンドシャー4とを備え、搬送される厚鋼板Sを各切断装置で切断処理することで、厚鋼板Sを所定の形状・サイズに成形する。
第1の屑除去装置5aおよび第2の屑除去装置5bは、第1の実施形態に係る屑除去装置5と同様の構成をそれぞれ有する。すなわち、第1の屑除去装置5aおよび第2の屑除去装置5bは、図2〜5で説明した、ブラシ部材52と、門型の枠体54とをそれぞれ備える。
本実施形態では、厚鋼板Sが切断処理されるせん断ラインにおいて、ダブルサイドシャー2で切断処理された厚鋼板Sが第1の屑除去装置5aを通過することにより、ダブルサイドシャー2で発生した切り屑を厚鋼板Sの上面から高い除去することができる。また、本実施形態では、スリッター3で切断処理された厚鋼板Sが第2の屑除去装置baを通過することにより、スリッター3で発生した切り屑を厚鋼板Sの上面から高い除去することができる。これにより、スリッター3およびエンドシャー4での切断処理時に、スリッター3およびエンドシャー4にそれぞれ設けられたピンチロールで厚鋼板Sの上面が押圧される際に発生する切り屑に起因した押し傷を防止することができる。
以上のように、本実施形態に係る屑除去装置5は、ヘッド部522と、ヘッド部522の一面に設けられ、ヘッド部522と逆側の一端に一面に平行な一方向(x軸正方向)に対して一端の長さが徐々に長くなる傾斜部524Aを有するワイヤーブラシ524と、を含むブラシ部材52を備え、傾斜部524Aは、せん断ラインにおいて切断処理される厚鋼板Sの板厚tに応じて形成される。また、本実施形態に係る屑除去装置5は、せん断ラインにおいて、せん断ラインのダブルサイドシャー2よりも厚鋼板Sの搬送方向の下流側、且つ搬送される厚鋼板Sの板厚方向に対向する面のうち上面と傾斜部524Aとが接触する位置に設けられる。さらに、本実施形態に係る屑除去装置5は、ダブルサイドシャー2よりも下流側に配されるスリッター3よりも下流側、且つスリッター3よりも下流側に配されるエンドシャー4よりも上流側に設けられる第1の屑除去装置5aと、スリッター3よりも上流側に設けられる第2の屑除去装置5bとからなる。
本実施形態に係る屑除去装置5は、第1の屑除去装置5aと、第2の屑除去装置5bとからなり、第1の屑除去装置5aではダブルサイドシャー2で発生した切り屑を除去し、第2の屑除去装置5bではスリッター3で発生した切り屑を除去する。これにより、第1の実施形態における効果に加え、スリッター3での切断処理時に発生する押し傷をさらに防止することができる。
<変形例>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、傾斜部524Aは、ワイヤーブラシ524の最大差dがせん断ラインにて処理される複数の厚鋼板Sの板厚tの最大差以上となり、且つワイヤーブラシ524の長さがx軸正方向に対して徐々に長くなっていればよく、図4に示したように直線状に傾斜していなくてもよい。例えば、傾斜部524Aは、ワイヤーブラシ524の最大差dが上記条件を満足するように、階段状に変化する形状や曲線状に傾斜してもよい。
また、上記実施形態では、ブラシ部材52は、12個のブラシ部材52a〜52lであるとしたが、z軸方向の長さが切断処理される厚鋼板Sの最大幅よりも長ければ、かかる例に限定されない。例えば、ブラシ部材52は、z軸方向の長さが切断処理される厚鋼板Sの最大幅よりも長い、1個のブラシ部材52であってもよい。
さらに、厚鋼板Sは、長さ方向に一様な板厚tを有する鋼板だけでなく、板厚tが長さ方向に連続的に変化する異厚鋼板であってもよい。
<まとめ>
以上のように、本発明にかかる屑除去装置5は、ヘッド部522と、ヘッド部522の一面に設けられ、ヘッド部522の一面に平行な一方向に対して他端の長さが徐々に長くなる傾斜部524Aをヘッド部522と逆側の一端に有するワイヤーブラシ524と、を含むブラシ部材52を備え、傾斜部524Aは、せん断ラインにおいて切断処理される厚鋼板Sの板厚tに応じて形成される。
また、本発明に係る屑除去方法は、せん断ラインにおいて、ダブルサイドシャー2よりも厚鋼板Sの搬送方向の下流側、且つ搬送される厚鋼板Sの板厚方向に対向する面のうちの上面と傾斜部524Aとが接触する位置に設けられ、傾斜部524Aが傾斜する一方向は、厚鋼板Sの搬送方向である上記屑除去装置5を用いてせん断ラインを搬送する厚鋼板Sの上面の切り屑を除去する。
このような屑除去装置5、および屑除去方法によれば、せん断ラインにて発生する切り屑の除去率を容易に向上させることができる。
1 :クロップシャー
2 :ダブルサイドシャー
3 :スリッター
4 :エンドシャー
5 :屑除去装置
5a :第1の屑除去装置
5b :第2の屑除去装置
52,52a〜52i :ブラシ部材
522 :ヘッド部
524 :ワイヤーブラシ
524A :傾斜部
54 :枠体
7a,7b :搬送ロール
S :厚鋼板

Claims (5)

  1. せん断ラインで切断処理される厚鋼板の切り屑を除去する屑除去装置であって、
    ヘッド部と、前記ヘッド部の一面に設けられ先端に傾斜部を有するワイヤーブラシと、
    を含むブラシ部材を備え、
    前記傾斜部は、前記厚鋼板の搬送方向である一方向に対して前記ワイヤーブラシの先端が徐々に長くなることで形成され、
    前記ワイヤーブラシの長さの最大差は、前記せん断ラインで切断処理される複数の前記厚鋼板の板厚の最大差以上であることを特徴とする屑除去装置。
  2. 前記せん断ラインにおいて、ダブルサイドシャーよりも前記厚鋼板の搬送方向の下流側、且つ搬送される前記厚鋼板の板厚方向に対向する面のうちの上面と前記傾斜部とが接触する位置に設けられることを特徴とする請求項1に記載の屑除去装置。
  3. 前記せん断ラインにおいて、前記ダブルサイドシャーよりも下流側に配されるスリッターよりも下流側、且つ前記スリッターよりも下流側に配されるエンドシャーよりも上流側に設けられることを特徴とする請求項2に記載の屑除去装置。
  4. 前記せん断ラインにおいて、前記ダブルサイドシャーよりも下流側に配されるスリッターよりも下流側、且つ前記スリッターよりも下流側に配されるエンドシャーよりも上流側に設けられる第1の屑除去装置と、前記スリッターよりも上流側に設けられる第2の屑除去装置とからなることを特徴とする請求項2に記載の屑除去装置。
  5. 請求項〜4のいずれか1項に記載の屑除去装置を用いて、前記せん断ラインを搬送する前記厚鋼板の上面の切り屑を除去することを特徴とする屑除去方法。
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