JP2013220467A - 打ち抜き加工装置および打ち抜き加工方法 - Google Patents

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【課題】打ち抜き製品の平面度を確保しながら材料の歩留まりを向上させることができ、かつ、打ち抜き製品やスクラップ片の排出性を向上させること。
【解決手段】本発明の一態様は、打ち抜き加工装置において、下型12に設けられる外径抜きパンチ38と、上型10に設けられる外径抜きダイ40と、上型板押さえ部42と、下型板押さえ部44と、上型切り刃64と下型切り刃66とにより鋼材20の打ち抜き穴92の周辺のさんを切断するさん切断手段と、さん切断手段によりさんを切断する切断位置67よりも鋼材20の送り方向側にて、スクラップ片56を落下させて排出するスクラップ片排出部62と、ブランク材22を排出方向に傾けて案内して排出するリフタ58と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鋼材を間欠的に送りながら打ち抜きプレスにより鋼材から打ち抜き製品を得る打ち抜き加工装置および打ち抜き加工方法に関する。
送り装置により鋼材(コイル材)を繰り出し、その送り出された鋼材を、上型と下型とで構成された金型により所定形状に打ち抜く打ち抜き加工が広く行われている。この種の加工装置では、一般的に、下型に設けたダイの上に送り出された鋼材に対し、上型に設けたパンチを昇降させてパンチとダイの抜き穴との剪断作用により打ち抜き加工を行っている。すなわち、送り装置により鋼材がパンチの上下動に同調して所定量ずつ間欠送りされ、この間欠送り毎に金型により鋼材が打ち抜かれる。
このような加工装置に関して、特許文献1には、最初に第1の打抜き型(パンチ)により小形の形状を打抜くと共に、切れ目入れ装置により打抜き部分の周辺部に切れ目を入れ、次いで、第2の打抜き型(パンチ)により大型の形状を打抜くことにより、帯状材の不必要な部分が切れ目で分断される、とする技術が開示されている。
特開平09−271858号公報
しかし、特許文献1の技術では、打抜きパンチが上型に設けられ打抜きダイが下型に設けられているので、帯状材の不必要な部分が切れ目で分断されて形成されたスクラップ片がダイの上に載ったままとなり、当該スクラップ片の排出が面倒となる。このように、スクラップ片の排出性が良くない。そして、特許文献1では、このスクラップ片の排出方法に関しては何ら開示されていない。
また、パンチ(打抜き型)の下側に相当するダイの内周面の内側には、何ら型が配置されておらず、空洞になっている。そのため、パンチにより帯状材から打ち抜き製品を打ち抜くときに、鋼材における打ち抜き部分の周囲のさんの部分の幅が小さく剛性がないと、さんの部分から材料が打ち抜き部分に向かって流れて打抜き製品が湾曲し易くなる。したがって、打ち抜き製品の平面度の精度が低下してしまう。
そこで、打ち抜き製品の湾曲を抑えるためには、図23に示す送りさん幅Wx及び縁さん幅Wyを、大きく(例えば、板厚以上)取り、さんの部分の剛性を上げる必要がある。しかしながら、送りさん幅Wx及び縁さん幅Wyを大きくすると、材料コストが増大してしまう。ここで、送りさんとは、鋼材から製品を抜く場合に製品と製品との間に設けるスクラップとなる部分である。縁さんとは、鋼材から製品を抜く場合に鋼材の幅方向両端に残ってスクラップとなる部分である。このように、送りさん及び縁さんはスクラップとなる部分であるため、この部分が大きいと材料の歩留まりが悪くなる。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、打ち抜き製品の平面度を確保しながら材料の歩留まりを向上させることができ、かつ、打ち抜き製品やスクラップ片の排出性を向上させることができる打ち抜き加工装置および打ち抜き加工方法を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、板状の鋼材を間欠的に送りながら、前記鋼材から打ち抜き製品を得る打ち抜き加工装置において、下型に設けられるパンチと、上型に設けられ、前記パンチとともに前記鋼材に対し打ち抜きプレスを行って前記打ち抜き製品を形成するダイと、前記上型にて前記ダイの内周面の内側に前記パンチに対向して設けられ、前記打ち抜きプレスを行うときに前記鋼材に接触する上型板押さえ部と、前記下型にて前記パンチの外周面の外側に前記ダイに対向して設けられ、前記打ち抜きプレスを行うときに前記鋼材に接触する下型板押さえ部と、前記上型に設けられた上型切断部と前記下型に設けられた下型切断部とにより、前記鋼材における打ち抜き穴周辺のさんを切断するさん切断手段と、前記さん切断手段により前記さんを切断する位置から前記鋼材の送り方向の下流側の部分にて、前記さんを切断して形成されたスクラップ片を落下させて排出するスクラップ片排出部と、前記下型に設けられ、前記打ち抜き製品を排出方向に傾けて排出する製品排出手段と、を有することを特徴とする。
この態様によれば、パンチとダイにより打ち抜きプレスを行うときに、上型板押さえ部と下型板押さえ部を鋼材に接触させるので、さんの部分から材料が打ち抜き部分に向かって流れ難くなって打ち抜き製品が湾曲し難くなる。そのため、前記の送りさん幅Wx及び縁さん幅Wy(図23参照)を大きくしなくても、打ち抜き製品の平面度の精度を向上させることができる。したがって、送りさん幅Wx及び縁さん幅Wyを出来るだけ小さくして、打ち抜き製品の平面度を確保しながら材料の歩留まりを向上させることができる。
また、さんの部分を切断して形成されたスクラップ片を落下させて排出するので、スクラップ片の排出性が向上する。さらに、製品排出手段により打ち抜き製品を排出方向に傾けて排出するので、打ち抜き製品の排出性が向上する。このようにして、打ち抜き製品の生産性を向上させることができる。
上記の態様においては、帯板状の前記鋼材の幅方向について、前記ダイの内側の幅が前記鋼材の幅よりも小さく、前記上型切断部は、前記ダイに対して前記鋼材の送り方向の下流側に設けられた上型切り刃であり、前記下型切断部は、前記パンチに対して前記鋼材の送り方向の下流側に設けられた下型切り刃であること、が好ましい。
この態様によれば、鋼材の縁さんを残しつつパンチとダイにより打ち抜きプレスを行い、その後、上型切り刃と下型切り刃で縁さんを切断する。これにより、打ち抜きプレスを行うときに打ち抜き製品においてバリの発生を抑えることができる。そのため、打ち抜き製品のバリを除去する工程を削減でき、コストを低減できる。
上記の態様においては、前記さん切断手段に対して前記鋼材の送り方向の上流側に設けられ、前記鋼材の幅方向両端の縁さんに切り込み溝を形成するカッタを有すること、が好ましい。
この態様によれば、鋼材の縁さんに予め切り込み溝を形成するので、小さな荷重でさんの切断を行うことができる。そのため、さん切断手段の小型化を図ることができ、打ち抜き加工装置の小型化を図ることができる。
上記の態様においては、前記打ち抜き製品を前記打ち抜き穴に嵌合させて前記鋼材を送った後、前記さん切断手段により前記鋼材の幅方向両端の縁さんを切断するとともに前記製品排出手段にて前記打ち抜き製品を排出すること、が好ましい。
この態様によれば、打ち抜き製品を製品排出手段が設けられる位置まで送るための専用の搬送設備が不要になり、打ち抜き加工装置の簡易化を図ることができる。
上記の態様においては、帯板状の前記鋼材の幅方向について前記ダイの内側の幅が前記鋼材の幅以上であり、前記上型切断部は、前記ダイにおける前記鋼材の幅方向両端であり、前記下型切断部は、前記パンチにおける前記鋼材の幅方向両端であり、前記製品排出手段は、環状の前記パンチの内周面の内側に設けられ、前記下型板押さえ部は、前記パンチにおける前記鋼材の幅方向両端の位置から前記鋼材の送り方向の下流側には設けられていないこと、が好ましい。
この態様によれば、前記の縁さん幅Wy(図23参照)を0以下として、鋼材の縁さんを無くすことができる。そのため、材料の歩留まりを効果的に向上させることができる。
また、パンチが下型に設けられダイが下型に設けられており、かつ、下型板押さえ部はパンチにおける鋼材の幅方向両端の位置から鋼材の送り方向の下流側には設けられていないので、打ち抜きプレスを行うときにパンチとダイにより鋼材のさんを切断して形成されたスクラップ片をそのまま落下させて排出することができる。そのため、スクラップ片の排出性が著しく向上する。さらに、ダイとパンチにより打ち抜きプレスを行った位置でそのまま製品排出手段により打ち抜き製品を排出することができるので、打ち抜き製品の排出性が著しく向上する。
上記課題を解決するためになされた本発明の他の態様は、板状の鋼材を間欠的に送りながら、前記鋼材から打ち抜き製品を得る打ち抜き加工方法において、パンチが下型に設けられ、ダイが上型に設けられており、前記上型にて前記ダイの内周面の内側に前記パンチに対向して設けられる上型板押さえ部と、前記下型にて前記パンチの外周面の外側に前記ダイに対向して設けられる下型板押さえ部とを前記鋼材に接触させながら、前記パンチと前記ダイにより前記鋼材に対し打ち抜きプレスを行い、前記鋼材における打ち抜き穴周辺のさんを切断し、前記さんを切断する位置から前記鋼材の送り方向の下流側にて、前記さんを切断して形成したスクラップ片を落下させて排出し、前記打ち抜き製品を排出方向に傾けて排出すること、を特徴とする。
この態様によれば、パンチとダイにより打ち抜きプレスを行うときに、上型板押さえ部と下型板押さえ部を鋼材に接触させるので、さんの部分から材料が打ち抜き部分に向かって流れ難くなって打ち抜き製品が湾曲し難くなる。そのため、前記の送りさん幅Wx及び縁さん幅Wy(図23参照)を大きくしなくても、打ち抜き製品の平面度の精度を向上させることができる。したがって、送りさん幅Wx及び縁さん幅Wyを出来るだけ小さくして、打ち抜き製品の平面度を確保しながら材料の歩留まりを向上させることができる。
また、さんの部分を切断して形成されたスクラップ片を落下させて排出するので、スクラップ片の排出性が向上する。さらに、製品排出手段により打ち抜き製品を排出方向に傾けて排出するので、打ち抜き製品の排出性が向上する。このようにして、打ち抜き製品の生産性を向上させることができる。
本発明に係る打ち抜き加工装置および打ち抜き加工方法によれば、打ち抜き製品の平面度を確保しながら材料の歩留まりを向上させることができ、かつ、打ち抜き製品やスクラップ片の排出性を向上させることができる。
実施例1の打ち抜き加工装置の側面図(一部断面図)である。 図1のA−A断面図である。 実施例1の上型の平面図(下型側から見た図)である。 実施例1の下型の平面図(上型側から見た図)である。 実施例1の打ち抜き加工装置の上型切り刃と下型切り刃の周辺の側面図(断面図)である。 実施例1においてブランク材を製造する工程を示す鋼材の上面図である。 図6のB−B断面において鋼材の剪断面と破断面を模式的に示した拡大図である。 切り込み溝を形成しているときのカッタの周辺の斜視図である。 切り込み溝を形成した後のカッタの周辺の斜視図である。 加工中の実施例1の打ち抜き加工装置の側面図(一部断面図)である。 加工中の実施例1の打ち抜き加工装置の上型切り刃と下型切り刃の周辺の側面図(断面図)である。 ブランク材を排出しているときの実施例1の打ち抜き加工装置の側面図(一部断面図)である。 図6のC−C断面図である。 縁さんを切断する前の上型切り刃と下型切り刃の周辺の斜視図である。 縁さんを切断した後の上型切り刃と下型切り刃の周辺の斜視図である。 実施例2の打ち抜き加工装置の側面図(一部断面図)である。 実施例2の上型の平面図(下型側から見た図)である。 実施例2の下型の平面図(上型側から見た図)である。 加工中の実施例2の打ち抜き加工装置の側面図(一部断面図)である。 ブランク材を排出しているときの実施例2の打ち抜き加工装置の側面図(一部断面図)である。 実施例2においてブランク材を製造する工程を示す鋼材の上面図である。 図21のD−D断面図である。 さん幅の説明図である。
<実施例1>
〔打ち抜き加工装置〕
図1〜図5に示すように、本実施例の打ち抜き加工装置1は、上型10と下型12とを有し、この上型10と下型12との間にて帯板状の鋼材20(コイル材)(図6参照)が不図示の送り装置によって送られる。この打ち抜き加工装置1は、詳しくは後述するように、鋼材20を間欠的に送りながら、外径抜き工程において外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40による打ち抜きプレスを行って、鋼材20からブランク材(打ち抜き製品)22を得る。なお、鋼材20の送り方向(図1の矢印X方向)を順送り方向という。
打ち抜き加工装置1は、図1に示すように、順送り方向に沿って順番に、内径抜き部24、外径抜き部26、排出部28を有している。また、打ち抜き加工装置1は、その他、支持手段30(図1や図4参照)、鋼材幅位置決めピン32(図4参照)を備えている。
内径抜き部24は、鋼材20に穴86(図6参照)を形成する部分である。この内径抜き部24は、内径抜きパンチ34と、内径抜きダイ36などを備えている。内径抜きパンチ34は下型12に設けられており、内径抜きダイ36は上型10に設けられている。
外径抜き部26は、打ち抜きプレスを行って、ブランク材22を形成する部分である。この外径抜き部26は、外径抜きパンチ38と、外径抜きダイ40と、上型板押さえ部42と、下型板押さえ部44と、ガスクッション46と、位置決めパイロット48と、カッタ50(図2参照)などを備えている。外径抜きパンチ38と下型板押さえ部44とカッタ50は下型12に設けられており、外径抜きダイ40と上型板押さえ部42とガスクッション46と位置決めパイロット48は上型10に設けられている。
外径抜きダイ40は、図1〜図3に示すように、略円環状に設けられている。この外径抜きダイ40は、外径抜きパンチ38とともに鋼材20に対し打ち抜きプレスを行ってブランク材22を形成する。本実施例では、鋼材20の幅方向について、外径抜きダイ40の内径(内側の幅)を鋼材20の幅よりも小さくしている。
外径抜きパンチ38は、図1や図2や図4に示すように、環状に形成されており、外周が円形状に形成されている。そして、鋼材20の幅方向(短手方向、図2の左右方向、図6の上下方向)について、外径抜きパンチ38の外径(外側の幅)を鋼材20の幅よりも小さくしている。そして、上型10に設けられた外径抜きダイ40の内径を、下型12に設けられた外径抜きパンチ38の外径よりも大きくしている。
ここで、鋼材20は、平板状の鋼板を剪断加工して、図6に示すように帯板状に形成されたものである。すると、鋼材20の幅方向の両端面には、図7に示すように、剪断面52と破断面54とが形成されている。そこで、例えば、鋼材20の幅方向について、外径抜きダイ40の内径を、鋼材20の破断面54における最小幅Lb(図7参照)と同じ寸法に設定し、鋼材20の剪断面52における幅La(図7参照)よりも小さい寸法に設定する。
上型板押さえ部42は、図1〜図3に示すように、外径抜きダイ40の内周面の内側であって、かつ、位置決めパイロット48の外周面の外側にて、外径抜きパンチ38に対向して設けられている。そして、上型板押さえ部42は、円環状に形成されている。この上型板押さえ部42は、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により打ち抜きプレスを行うときに鋼材20の打ち抜き部分の上側に接触する。そして、図1に示すように、上型板押さえ部42は、上側に設けられたガスクッション46に取り付けられている。
下型板押さえ部44は、図1や図2や図4に示すように、外径抜きパンチ38の外周面の外側にて外径抜きダイ40に対向して設けられている。この下型板押さえ部44は、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により打ち抜きプレスを行うときに鋼材20の打ち抜き部分の外側の部分(さんとなる部分)の下側に接触する。
位置決めパイロット48は、図1〜図3に示すように、上型板押さえ部42の内周面の内側に設けられている。この位置決めパイロット48は、後述するように、鋼材20の穴86に挿入される。
カッタ50は、図2や図4に示すように、外径抜きパンチ38の外周面の外側にて2つ設けられている。具体的には、カッタ50は、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により打ち抜きプレスを行うときに鋼材20の幅方向両端の縁さん88(図6参照)が形成される位置に設けられている。このカッタ50は、図8や図9に示すように、先端部が山型形状に形成されている。そして、このカッタ50は、後述する上型切り刃64と下型切り刃66に対して順送り方向の上流側に設けられ、鋼材20の幅方向両端の縁さん88に切り込み溝90(図9や図13など参照)を形成する。
排出部28は、ブランク材22を排出させ、かつ、鋼材20においてブランク材22を打ち抜いた後の廃材となるスクラップ片56(図6参照)を排出させる部分である。この排出部28は、リフタ58、リフタ押さえ部60、スクラップ片排出部62(図4や図5参照)、上型切り刃64(図5参照)、下型切り刃66(図5参照)、製品押さえ部68、製品押さえ部70、製品支持部72などを備えている。リフタ押さえ部60と上型切り刃64と製品押さえ部68と製品押さえ部70は上型10に設けられ、リフタ58とスクラップ片排出部62と下型切り刃66と製品支持部72は下型12に設けられている。また、リフタ58と上型切り刃64と下型切り刃66は、外径抜き部26における外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40に対して順送り方向の下流側に設けられている。
リフタ58は、ブランク材22を排出方向に傾けて排出する製品排出手段の一例である。このリフタ58は、スプリング74により上型10側に付勢されている。そして、リフタ58は、水平部76と傾斜部78を備えている。傾斜部78は、例えば、水平部76に対して32°〜33°傾いている。水平部76と傾斜部78との境界部分80の位置は、排出部28に配置されたブランク材22の中心軸よりも、順送り方向の上流側(図1の左側)の位置になるようにしている。これにより、ブランク材22が境界部分80を中心にして傾斜部78に沿って傾くので、ブランク材22を傾斜部78に沿って排出方向に案内しながら排出させることができる。そのため、ブランク材22の排出性が向上する。
スクラップ片排出部62は、本実施例では、図4や図5に示すように、製品支持部72の外周の外側における部分であり、型などが設けられておらず下側が解放されている。このスクラップ片排出部62は、詳しくは、上型切り刃64と下型切り刃66により鋼材20の縁さん88(図6参照)を切断する切断位置67よりも順送り方向の下流側に設けられた部分である。そして、このスクラップ片排出部62は、上型切り刃64と下型切り刃66により鋼材20の縁さん88を切断して形成されたスクラップ片56を落下させて排出する部分である。なお、このスクラップ片排出部62にて、スクラップ片56の排出を補助する不図示のスロープ(斜路)を設けておいてもよい。
上型切り刃64と下型切り刃66は、鋼材20における打ち抜き穴92(図6参照)周辺の縁さん88を切断するさん切断手段の一例である。本実施例では、上型切り刃64と下型切り刃66は、図3や図4に示すように、外径抜き部26における外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40に対して順送り方向の下流側に設けられている。ここで、下型切り刃66は、製品支持部72に固定されている。
製品押さえ部68や製品押さえ部70は、外径抜き部26において外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により打ち抜きプレスを行うときに、製品支持部72に支持されるブランク材22を押さえて保持する。なお、製品支持部72は、スプリング82により上側に付勢されている。
支持手段30は、鋼材20を支持する手段であり、図1や図4に示すように、下型12に設けられている。ここで、支持手段30は、内径抜き部24の手前側の位置に設けられており、スプリング84により上型10側に付勢されている。この支持手段30は、上型10により下型12側へ押されていない自由な状態では、下型12の上面よりも上型10側に位置しており、鋼材20を下型12の上面から離間させた状態で支持している。
鋼材幅位置決めピン32は、図4に示すように、下型12に設けられ、鋼材20の幅方向の位置決めを行う手段である。この鋼材幅位置決めピン32は、鋼材20の幅方向の両端の位置に対で設けられており、複数対設けられている。図4に示す例においては、鋼材幅位置決めピン32は、一例として2対設けられている。なお、鋼材幅位置決めピン32を逃がすための逃がし穴33が上型10に設けられている(図3参照)。
以上のような構成の打ち抜き加工装置1は、図1に示す加工前の状態から、上型10が下降して下型12に接近して図10に示す状態になる。その後、上型10が上昇して下型12から退避して図12に示す状態になり、このときブランク材22を排出する。そして、その後、鋼材20を順送り方向に所定量送ると、図1に示す状態へと戻る。
〔打ち抜き加工方法〕
次に、打ち抜き加工装置1を使用した打ち抜き加工方法について説明する。本実施例の打ち抜き加工方法は、内径抜き工程と外径抜き工程と排出工程を有している。そして、鋼材20を間欠的に順送り方向に送りながら、内径抜き工程、外径抜き工程、排出工程の順に行う。
まず、内径抜き工程では、内径抜き部24により、内径抜き加工を行う。具体的には、図10に示すように上型10を下型12に接近させて鋼材20を下降させながら、鋼材20に対し内径抜きパンチ34と内径抜きダイ36とによる打ち抜きプレスを行って、図6や図13に示すように、鋼材20に穴86を形成する。この穴86は、ブランク材22の内径側(中央部)の穴となる。
次に、外径抜き工程では、外径抜き部26により打ち抜きプレスを行う。具体的には、図10に示すように上型10を下型12に接近させて鋼材20を下降させながら、鋼材20に対し外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40とによる打ち抜きプレスを行って、図6や図13に示すように、鋼材20からブランク材22を形成する。
さらに詳細に説明すると、以下のとおりである。まず、図1に示す状態から上型10を下降させて下型12に接近させていくと、鋼材20の穴86(図6や図13を参照)に位置決めパイロット48が嵌合し、上型10と鋼材20との位置決めが行われる。
次に、さらに上型10を下降させていくと、上型板押さえ部42が鋼材20の打ち抜き部分(打ち抜き予定部分)の上側に接触し、鋼材20を下側へ移動させる。このとき、支持手段30や鋼材幅位置決めピン32も、同様に下降する。
次に、さらに上型10を下降させていくと、下型板押さえ部44が鋼材20に接触した後、外径抜きダイ40がさらに下側に移動する。そして、外径抜きダイ40が鋼材20に接触した後、外径抜きダイ40はさらに下側に移動する。すると、図10に示すように、下型板押さえ部44が外径抜きダイ40に押されて下側に移動するとともに、鋼材20に対して外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40とによる打ち抜きプレスを行って、ブランク材22を形成する。
なお、前記のように、鋼材20の幅方向について外径抜きダイ40の内径を鋼材20の幅よりも小さくしているので、図6に示すように、打ち抜き後の鋼材20の幅方向両端に縁さん88を形成する。また、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40とによる打ち抜きプレスを行うときには、図8に示すように鋼材20の縁さん88にカッタ50が押し付けられて、図9や図13に示すように縁さん88に切り込み溝90を形成する。一例として、鋼材20の板厚が5mmのとき、切り込み溝90の深さを3mmとする。
なお、排出部28において、鋼材20の縁さん88が切断されるまでは、打ち抜き穴92(図6や図13参照)に嵌合させたブランク材22に外径抜きダイ40が接触しないようにする。そして、排出部28において、鋼材20の縁さん88が切断された後に、打ち抜き穴92から解放されたブランク材22に外径抜きダイ40を接触させた状態で、打ち抜きプレスを開始する。
前記のようにブランク材22を形成した後、上型10を上昇させると、外径抜きダイ40と下型板押さえ部44とともに鋼材20も上側に移動する。このとき、支持手段30や鋼材幅位置決めピン32も、同様に、上昇する。
次に、さらに上型10を上昇させると、外径抜きダイ40が鋼材20から離間し、上型板押さえ部42がブランク材22から離間する。このとき、ガスクッション46により上型板押さえ部42からブランク材22に加える荷重を調整して、図6や図13に示すように、ブランク材22を鋼材20の打ち抜き穴92に嵌合させておく。そして、不図示の送り装置により鋼材20を順送り方向の下流側に送って、ブランク材22を排出部28へ送る。
次に、排出工程では、排出部28によりブランク材22とスクラップ片56の排出を行う。具体的には、図10に示すように上型10を下型12に接近させて鋼材20を下降させながら、図14と図15に示すように、上型切り刃64と下型切り刃66により切り込み溝90に沿って鋼材20の縁さん88を切断し、形成されたスクラップ片56をそのまま落下させて排出する。
さらに詳細に説明すると、以下のとおりである。まず、上型10を下降させて下型12に接近させていくと、前記のように鋼材20の穴86に位置決めパイロット48が嵌合した後、リフタ押さえ部60が穴86を通ってリフタ58と接触し、スプリング74の付勢力に対向してリフタ58を下降させる。なお、リフタ押さえ部60がリフタ58と接触する時機(タイミング)は、外径抜き部26における上型板押さえ部44が鋼材20と接触するときよりも後であっても前であってもよく、また同時であってもよい。
次に、さらに上型10を下降させていくと、鋼材20のさんの一部が製品支持部72に接触した後、リフタ押さえ部60がさらに下降して、リフタ58をさらに下降させる。
次に、上型切り刃64と下型切り刃66により切り込み溝90に沿って鋼材20の縁さん88を切断し、形成されたスクラップ片56をスクラップ片排出部62にてそのまま落下させて排出する。ここで、外径抜き部26のカッタ50により鋼材20の縁さん88に予め切り込み溝90を形成しているので、上型切り刃64と下型切り刃66により鋼材20の縁さん88を容易に切断できる。また、下型切り刃66は製品支持部72に固定されており、上型切り刃64と下型切り刃66により鋼材20の縁さん88を切断するときに製品支持部72が僅かに下降するおそれがあるが、鋼材20の縁さん幅Wyが極めて小さいので問題とはならない。
そして、このようにして鋼材20の縁さん88を切断すると、前記の外径抜き工程において打ち抜き穴92に嵌合させたブランク材22は、鋼材20から離れて、製品支持部72により支持される。すなわち、ブランク材22は、鋼材20の縁さん88を切断するまでは、製品支持部72から離間している。そして、鋼材20の縁さん88を切断すると、ブランク材22は、製品押さえ部68と製品押さえ部70と製品支持部72により狭まれて保持される。なお、このとき、スクラップ片56として排出されなかった鋼材20のさんの一部が、製品押さえ部68と製品支持部72により狭まれて保持される。そして、このとき、打ち抜き加工装置1は図10のように表わされる。
なお、鋼材20の縁さん88を切断する時機は、外径抜き部26における外径抜きダイ40がブランク材22と接触する時機よりも前になるようにする。すなわち、排出部28において上型切り刃64と下型切り刃66により鋼材20の縁さん88を切断するときには、外径抜き部26における外径抜きダイ40をブランク材22から離間させておく。
このように、鋼材20の縁さん88を切断してスクラップ片56を排出した後、ブランク材22を製品支持部72により支持した状態で上型10を上昇させると、リフタ押さえ部60が上昇してリフタ58が上昇する。すると、ブランク材22がリフタ58に接触して上昇し、やがてリフタ押さえ部60がリフタ58から離間した後に、ブランク材22とリフタ58がさらに上昇する。すると、リフタ58の水平部76に載っているブランク材22が自重により境界部分80を中心にして傾斜部78に沿って傾き、傾斜部78により排出方向(傾斜部78の下方向)に案内されて排出される。このようにして、ブランク材22とスクラップ片56を排出する。そして、その後、鋼材20を順送り方向に所定量送ると、打ち抜き加工装置1は、図1に示す状態に戻る。
〔本実施例の効果〕
以上のような本実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。本実施例の打ち抜き加工装置1は、下型12に設けられる外径抜きパンチ38と、上型10に設けられる外径抜きダイ40と、上型10にて外径抜きダイ40の内周面の内側にて外径抜きパンチ38に対向して設けられる上型板押さえ部42と、下型12にて外径抜きパンチ38の外周面の外側にて外径抜きダイ40に対向して設けられる下型板押さえ部44を有する。そして、打ち抜き加工装置1は、上型10に設けられた上型切り刃64と下型12に設けられた下型切り刃66とにより、鋼材20における打ち抜き穴92の周辺の縁さん88を切断する。そして、打ち抜き加工装置1は、縁さん88を切断する切断位置67よりも順送り方向の下流側にてスクラップ片56を落下させて排出するスクラップ片排出部62と、下型12に設けられブランク材22を排出方向に傾けて案内して排出するリフタ58と、を有する。
そして、打ち抜き加工装置1は、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により打ち抜きプレスを行うときに、上型板押さえ部42と下型板押さえ部44を鋼材20に接触させるので、さんの部分から材料が打ち抜き部分に向かって流れ難くなってブランク材22が湾曲し難くなる。そのため、前記の送りさん幅Wx及び縁さん幅Wy(図23参照)を大きくしなくても、ブランク材22の平面度の精度を向上させることができる。したがって、前記の送りさん幅Wx及び縁さん幅Wyを出来るだけ小さくして、ブランク材22の平面度を確保しながら材料の歩留まりを向上させることができる。
また、鋼材20の縁さん88を切断して形成されたスクラップ片56をスクラップ片排出部62にて落下させて排出するので、スクラップ片56の排出性が向上する。さらに、リフタ58によりブランク材22を排出方向に傾けて排出するので、ブランク材22の排出性が向上する。
また、帯板状の鋼材20の幅方向について外径抜きダイ40の内径は鋼材20の幅よりも小さく、上型切り刃64と下型切り刃66は外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40に対して順送り方向の下流側に設けられている。これにより、鋼材20の縁さん88を残しつつ外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により打ち抜きプレスを行い、その後、上型切り刃64と下型切り刃66で縁さん88を切断する。これにより、ブランク材22にてバリの発生を抑えることができる。そのため、ブランク材22のバリを除去するための作業工数を削減でき、コストを低減できる。
また、打ち抜き加工装置1は、上型切り刃64と下型切り刃66に対して順送り方向の上流側に設けられ、鋼材20の幅方向両端の縁さん88に切り込み溝90を形成するカッタ50を有する。これにより、小さな荷重で鋼材20の縁さん88の切断を行うことができる。そのため、上型切り刃64と下型切り刃66の小型化を図ることができ、打ち抜き加工装置1の小型化を図ることができる。
また、打ち抜きプレスを行って形成したブランク材22を鋼材20の打ち抜き穴92に嵌合させて不図示の送り装置により鋼材20を順送り方向に送った後、上型切り刃64と下型切り刃66により鋼材20の幅方向両端の縁さん88を切断するとともにリフタ58にてブランク材22を排出する。これにより、ブランク材22をリフタ58が設けられる位置まで送るための専用の搬送設備が不要になり、打ち抜き加工装置1の簡易化を図ることができる。
また、打ち抜きプレスを行うときに、位置決めパイロット48を穴86に挿入している。これにより、鋼材20の位置決めができるので、ブランク材22の精度を向上させることができる。
なお、排出工程において、ブランク材22を排出するときに、リフタ58に載せたブランク材22を押さえピン(不図示)により下側に押して傾けてもよい。これにより、ブランク材22の排出性がさらに向上する。
<実施例2>
次に、実施例2について説明するが、実施例1と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に述べる。
〔打ち抜き加工装置〕
本実施例の打ち抜き加工装置2は、図16に示すように、順送り方向に沿って順番に、内径抜き部24、外径抜き部94を有している。
外径抜き部94は、実施例1の外径抜き部26と同様に、ブランク材22を形成する部分であるが、本実施例ではさらに、ブランク材22を排出させ、かつ、スクラップ片56を排出させる部分でもある。
打ち抜き加工装置2では、前記のリフタ58が、図16や図18に示すように、外径抜きパンチ38の内周面の内側に設けられている。また、打ち抜き加工装置2では、下型板押さえ部44が、図16や図18に示すように、外径抜きパンチ38における鋼材20の幅方向両端の位置から、順送り方向の上流側(図16の左側)の部分に設けられているが、順送り方向の下流側(図16の右側)の部分には設けられていない。そして、このようにして、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により鋼材20の縁さん88を切断する切断位置98(図18参照)よりも順送り方向の下流側の部分にて、下側が解放されており、スクラップ片56を落下させて排出するスクラップ片排出部62が設けられている。なお、このスクラップ片排出部62にて、スクラップ片56の排出を補助する不図示のスロープ(斜路)を設けておいてもよい。
また、打ち抜き加工装置2では、鋼材20の幅方向(短手方向、図21の上下方向)について、外径抜きダイ40の内径(内側の幅)を鋼材20の幅以上としている。詳細には、外径抜きダイ40の内径を、例えば、鋼材20の剪断面52における幅La(図7参照)以上の大きさの寸法に設定する。
また、打ち抜き加工装置2は、図16に示すように、リフタ58に製品払いピン96を備えている。
以上のような構成の打ち抜き加工装置2は、図16に示す加工前の状態から、上型10が下降して下型12に接近して図19に示す状態になり、このときブランク材22を形成しつつ、スクラップ片56を落下させて排出する。その後、上型10が上昇して下型12から退避して図20に示す状態になり、このときブランク材22を排出する。そして、その後、鋼材20を順送り方向に所定量送ると、図16に示す状態へと戻る。
〔打ち抜き加工方法〕
次に、打ち抜き加工装置2を使用した打ち抜き加工方法について説明する。本実施例の打ち抜き加工方法は、内径抜き工程と外径抜き工程を有している。そして、鋼材20を間欠的に順送り方向に送りながら、内径抜き工程、外径抜き工程の順に行う。
内径抜き工程は、実施例1と同様なので、説明を省略する。そして、外径抜き工程では、外径抜き部94により打ち抜きプレスを行うとともに、ブランク材22の排出とスクラップ片56の排出を行う。具体的には、図19に示すように上型10を下型12に接近させて鋼材20を下降させながら、鋼材20に対し外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40とによる打ち抜きプレスを行って、図21や図22に示すように、鋼材20からブランク材22を形成する。なお、このとき、リフタ58は位置決めパイロット48に押されて下降する。
ここで、鋼材20の幅方向について外径抜きダイ40の内径を鋼材20の幅以上としているので、ブランク材22の外周について円形状の一部が欠けた形状となりうるが、ブランク材22を加工して形成される最終製品の形状には影響を及ぼさない部分が欠けることになるので、問題ない。
また、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により打ち抜きプレスを行うときに、外径抜きパンチ38における鋼材20の幅方向両端と外径抜きダイ40における鋼材20の幅方向両端により鋼材20のさんを切断し、スクラップ片56をそのまま落下させて排出する。すなわち、本実施例では、外径抜きパンチ38における鋼材20の幅方向両端を本発明の「上型切断部」の一例とし、外径抜きダイ40における鋼材20の幅方向両端を本発明の「下型切断部」の一例としている。
そして、このようにスクラップ片56を排出した後、上型10を上昇させて下型12から退避させると、リフタ58がスプリング74の付勢力により上昇する。その後、リフタ58の水平部76に載っているブランク材22が製品払いピン96に押されて傾斜部78に沿って傾き、傾斜部78により排出方向に案内されて排出される。このようにして、外径抜き部94にて、ブランク材22とスクラップ片56とを排出する。
〔本実施例の効果〕
以上のような本実施例によれば、前記の実施例1の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。本実施例の打ち抜き加工装置2は、帯板状の鋼材20の幅方向について外径抜きダイ40の内径が鋼材20の幅以上であり、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40における鋼材20の幅方向両端により、鋼材20における打ち抜き穴92の周辺のさんを切断する。そして、リフタ58は、環状の外径抜きパンチ38の内周面の内側に設けられている。
そのため、前記の縁さん幅Wy(図23参照)を0以下として、鋼材20の縁さんを無くすことができる。そのため、材料の歩留まりを効果的に向上させることができる。なお、本実施例では、送りさんの有無は問わない。
また、外径抜きパンチ38が下型12に設けられ外径抜きダイ40が上型10に設けられており、かつ、下型板押さえ部44は外径抜きパンチ38における鋼材20の幅方向両端の位置から順送り方向の下流側の部分には設けられていない。これにより、打ち抜きプレスを行うときに、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により鋼材20のさんを切断して形成されたスクラップ片56をそのまま落下させて排出することができる。そのため、スクラップ片56の排出性が著しく向上する。さらに、外径抜きパンチ38と外径抜きダイ40により打ち抜きプレスを行った位置でそのままリフタ58によりブランク材22を排出することができるので、ブランク材22の排出性が著しく向上する。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、上記した実施の形態では、打ち抜き形状が円環形状であるが、打ち抜き形状は円環形状に限られず、例えば中心部に穴がない円盤形状や四角形状などであってもよい。
1 打ち抜き加工装置
10 上型
12 下型
20 鋼材
22 ブランク材
24 内径抜き部
26 外径抜き部
28 排出部
38 外径抜きパンチ
40 外径抜きダイ
42 上型板押さえ部
44 下型板押さえ部
50 カッタ
56 スクラップ片
58 リフタ
60 リフタ押さえ部
62 スクラップ片排出部
64 上型切り刃
66 下型切り刃
67 切断位置
78 傾斜部
80 境界部分
88 縁さん
90 切り込み溝
92 打ち抜き穴
94 外径抜き部
98 切断位置

Claims (6)

  1. 板状の鋼材を間欠的に送りながら、前記鋼材から打ち抜き製品を得る打ち抜き加工装置において、
    下型に設けられるパンチと、
    上型に設けられ、前記パンチとともに前記鋼材に対し打ち抜きプレスを行って前記打ち抜き製品を形成するダイと、
    前記上型にて前記ダイの内周面の内側に前記パンチに対向して設けられ、前記打ち抜きプレスを行うときに前記鋼材に接触する上型板押さえ部と、
    前記下型にて前記パンチの外周面の外側に前記ダイに対向して設けられ、前記打ち抜きプレスを行うときに前記鋼材に接触する下型板押さえ部と、
    前記上型に設けられた上型切断部と前記下型に設けられた下型切断部とにより、前記鋼材における打ち抜き穴周辺のさんを切断するさん切断手段と、
    前記さん切断手段により前記さんを切断する位置から前記鋼材の送り方向の下流側の部分にて、前記さんを切断して形成されたスクラップ片を落下させて排出するスクラップ片排出部と、
    前記下型に設けられ、前記打ち抜き製品を排出方向に傾けて排出する製品排出手段と、
    を有することを特徴とする打ち抜き加工装置。
  2. 請求項1の打ち抜き加工装置において、
    帯板状の前記鋼材の幅方向について、前記ダイの内側の幅が前記鋼材の幅よりも小さく、
    前記上型切断部は、前記ダイに対して前記鋼材の送り方向の下流側に設けられた上型切り刃であり、
    前記下型切断部は、前記パンチに対して前記鋼材の送り方向の下流側に設けられた下型切り刃であること、
    を特徴とする打ち抜き加工装置。
  3. 請求項2の打ち抜き加工装置において、
    前記さん切断手段に対して前記鋼材の送り方向の上流側に設けられ、前記鋼材の幅方向両端の縁さんに切り込み溝を形成するカッタを有すること、
    を特徴とする打ち抜き加工装置。
  4. 請求項2または3の打ち抜き加工装置において、
    前記打ち抜き製品を前記打ち抜き穴に嵌合させて前記鋼材を送った後、前記さん切断手段により前記鋼材の幅方向両端の縁さんを切断するとともに前記製品排出手段にて前記打ち抜き製品を排出すること、
    を特徴とする打ち抜き加工装置。
  5. 請求項1の打ち抜き加工装置において、
    帯板状の前記鋼材の幅方向について前記ダイの内側の幅が前記鋼材の幅以上であり、
    前記上型切断部は、前記ダイにおける前記鋼材の幅方向両端であり、
    前記下型切断部は、前記パンチにおける前記鋼材の幅方向両端であり、
    前記製品排出手段は、環状の前記パンチの内周面の内側に設けられ、
    前記下型板押さえ部は、前記パンチにおける前記鋼材の幅方向両端の位置から前記鋼材の送り方向の下流側には設けられていないこと、
    を特徴とする打ち抜き加工装置。
  6. 板状の鋼材を間欠的に送りながら、前記鋼材から打ち抜き製品を得る打ち抜き加工方法において、
    パンチが下型に設けられ、
    ダイが上型に設けられており、
    前記上型にて前記ダイの内周面の内側に前記パンチに対向して設けられる上型板押さえ部と、前記下型にて前記パンチの外周面の外側に前記ダイに対向して設けられる下型板押さえ部とを前記鋼材に接触させながら、前記パンチと前記ダイにより前記鋼材に対し打ち抜きプレスを行い、
    前記鋼材における打ち抜き穴周辺のさんを切断し、
    前記さんを切断する位置から前記鋼材の送り方向の下流側にて、前記さんを切断して形成したスクラップ片を落下させて排出し、
    前記打ち抜き製品を排出方向に傾けて案内して排出すること、
    を特徴とする打ち抜き加工方法。
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