JP2017158010A - 信号出力回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模の増大および最低動作電圧が高くなることを抑制しつつ、出力端子に重畳するノイズによる誤動作を防止する。【解決手段】信号出力回路1は、スロープ制御回路6、キャパシタ9、ノイズ検出回路14および誤動作防止回路7を備える。スロープ制御回路6は、制御信号INのレベルに応じて第1端子が出力端子4に接続されたキャパシタ9の充電および放電を行い、キャパシタ9の第2端子の電圧Vcを用いてトランジスタ3を駆動することで出力信号OUTのスロープを制御する。ノイズ検出回路14は、出力端子4に重畳されるノイズを検出する。誤動作防止回路7は、ノイズが検出されると、スロープ制御回路6によるトランジスタ3の駆動に関係なく、制御信号INのレベルに応じたレベルの出力信号OUTが出力されるようにトランジスタ3を駆動する強制駆動動作を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、制御信号のレベルに応じた信号を出力する信号出力回路に関する。
例えば車載用通信に用いられる通信ドライバなどの信号出力回路では、放射ノイズの抑制を目的として、出力信号の立ち上がりおよび立ち下がりの傾き(以下、スロープと呼ぶ)を制御するスロープ制御が行われる。スロープ制御としては、キャパシタに対する充放電を行い、そのキャパシタの端子電圧を用いて所望のスロープ波形を得る、という手法が一般的である。
この場合、ドレインが信号の出力端子に接続された出力トランジスタのドレイン・ゲート間に上記キャパシタを接続すれば、ミラー効果により、入力側から見たときの見かけ上の静電容量(以下、単に容量とも呼ぶ)が増加する。そのため、比較的小さい容量のキャパシタを用いて所望するスロープ波形を得ることが可能となる。しかし、この構成では、出力端子にノイズが重畳した場合、そのノイズがキャパシタを通じて内部の回路に伝搬し、誤動作を引き起こすおそれがある。
特許文献1には、上述した誤動作の発生を防止する技術が開示されている。特許文献1記載の構成では、スロープ制御された信号が生成される内部ノードと、信号を出力するための出力端子とを接続することなく、カレントミラー回路などを付加することにより内部ノードの電圧および出力端子の電圧を等しくする。このような構成により、出力信号のスロープ制御を実現しつつ、出力端子にノイズが重畳した際の誤動作の発生が防止される。
米国特許第8487663号明細書
しかし、特許文献1記載の構成では、スロープ制御された信号を生成する回路、カレントミラー回路などを出力信号のハイレベルに相当する電圧(以下、出力側電圧と呼ぶ)と同じ電圧で動作させる必要がある。そのため、上記構成を出力側電圧が内部回路の動作電圧よりも高い用途に適用した場合には、高耐圧の素子を用いなければならず、その結果、回路面積の増大を招くおそれがある。
また、上記構成では、カレントミラー回路を用いて出力端子の電圧を定めているため、カレントミラー回路を構成するトランジスタの閾値電圧Vt分だけ最低動作電圧が高くなる。上記構成を例えばLIN(Local Interconnect Network)などの車載用通信の通信ドライバに適用した場合、大きく変動する可能性のある車載用バッテリの電圧が出力側電圧になると想定されるため、最低動作電圧が高くなることは大きなデメリットになる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路規模の増大および最低動作電圧が高くなることを抑制しつつ、出力端子に重畳するノイズによる誤動作を防止することができる信号出力回路を提供することにある。
請求項1に記載の信号出力回路(1、51)は、外部より入力される制御信号に基づいて出力トランジスタ(3、52)の駆動を制御することにより、出力トランジスタの一方の主端子に接続された出力端子(4)から制御信号のレベルに応じたレベルの出力信号を出力する。そして、その信号出力回路は、フィードバック容量(9)、スロープ制御回路(6)、ノイズ検出回路(14、31、41)および誤動作防止回路(7)を備える。
フィードバック容量は、第1端子および第2端子を備え、第1端子が出力端子に接続されている。スロープ制御回路は、制御信号のレベルに応じてフィードバック容量の充電および放電を行い、フィードバック容量の第2端子の電圧を用いて出力トランジスタを駆動することにより出力信号のスロープを制御する。ノイズ検出回路は、出力端子に重畳されるノイズを検出する。誤動作防止回路は、ノイズ検出回路によりノイズが検出されると、スロープ制御回路による出力トランジスタの駆動に関係なく、制御信号のレベルに応じたレベルの出力信号が出力されるように出力トランジスタを駆動する強制駆動動作を行う。
このような構成によれば、出力端子にノイズが重畳されると、スロープ制御回路による出力トランジスタの駆動に関係なく、誤動作防止回路により出力トランジスタが強制的に駆動される。そのため、上記ノイズがフィードバック容量を通じてスロープ制御回路まで伝搬し、そのノイズがスロープ制御回路の動作に影響を及ぼしたとしても、出力信号が意図しないレベルになる、といった誤動作が発生することがない。
このように、上記構成によれば、出力端子にノイズが重畳された場合、スロープの制御は失われるものの、制御信号のレベルに応じた出力信号の出力を継続しつつ、誤動作の発生を確実に防止することができる。また、ノイズ検出回路および誤動作防止回路は、他の内部回路と同様の電源で動作する素子で構成することができる。そのため、上記構成によれば、出力側電圧が内部回路の動作電圧より高い場合でも、高耐圧の素子を用いる必要がなく、回路規模の増大を抑えることができる。また、上記構成では、出力端子の電圧を定めるためのカレントミラー回路が不要であるため、最低動作電圧が高くなる、といった制約も生じない。
第1実施形態に係る信号出力回路の構成を概略的に示す図 ノイズ検出回路の具体的な構成を示す図 誤動作防止回路の具体的な構成を示す図 誤動作防止回路を構成するロジック回路の真理値表を示す図 ノイズ検出動作を説明するための各部の波形図 強制駆動動作の停止を説明するための各部の波形図 出力信号を示す波形図 第2実施形態に係るノイズ検出回路の具体的な構成を示す図 電圧変換部の具体的な一構成例を示す図 ノイズ検出動作を説明するための各部の波形図 第3実施形態に係るノイズ検出回路の具体的な構成を示す図 ノイズ検出動作を説明するための各部の波形図 出力段の構成を変更した信号出力回路の構成を概略的に示す図 電圧変換部の具体的な他の構成例を示す図その1 電圧変換部の具体的な他の構成例を示す図その2
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、信号出力回路1は、外部より入力端子2を通じて入力される制御信号INに基づいてNチャネル型のMOSトランジスタ3の駆動を制御することにより、出力端子4から制御信号INのレベルに応じたレベルの出力信号OUTを出力する。制御信号INおよび出力信号OUTは、いずれもハイレベル(以下、Hレベルと呼ぶ)およびローレベル(以下、Lレベルと呼ぶ)の2つの電圧レベルで2値を表すデジタル信号である。したがって、上述したレベルは、電圧レベルに相当する。
トランジスタ3は、出力トランジスタに相当するもので、そのソースは回路の基準電位となるグランドGNDに接続され、そのドレインは出力端子4に接続されるとともに抵抗5を介して電源VBに接続されている。電源VBは、例えば図示しないバッテリから供給されるものであり、その電圧の定常値は+12V程度となっている。
トランジスタ3の駆動は、スロープ制御回路6または誤動作防止回路7により制御される。したがって、トランジスタ3のゲートは、バッファ8を介してスロープ制御回路6の出力が与えられるノードN1に接続されるとともに、誤動作防止回路7の出力が与えられるノードN2に接続されている。トランジスタ3のドレインは一方の主端子に相当し、ゲートは導通制御端子に相当する。出力端子4およびノードN1の間には、キャパシタ9が接続されている。キャパシタ9は、フィードバック容量に相当し、その2つの端子のうち、出力端子4側の端子が第1端子に相当し、ノードN1側の端子が第2端子に相当する。
スロープ制御回路6は、電源VDDおよびグランドGNDの間に直列接続された電流源10、Pチャネル型のMOSトランジスタ11、Nチャネル型のMOSトランジスタ12および電流源13により構成されている。電源VDDは、信号出力回路1の動作用電源であり、その電圧の定常値は+5V程度となっている。トランジスタ11、12の各ドレインは、ノードN1に接続され、各ゲートは入力端子2に接続されている。入力端子2には、信号出力回路1の動作を制御する図示しない制御回路などからの制御信号INが与えられる。
上記構成により、スロープ制御回路6は、制御信号INがLレベルのときにキャパシタ9の充電を行うとともに、制御信号INがHレベルのときにキャパシタ9の放電を行う。このように充放電されるキャパシタ9の第2端子の電圧Vcは、バッファ8を介してトランジスタ3のゲートに与えられている。そのため、キャパシタ9の充放電に伴い変化する電圧Vcに応じてトランジスタ3が駆動され、その結果、出力信号OUTのスロープが制御される。電流源10、13が出力する電流I1、I2の値は、所望するスロープの制御量、つまり所望する出力信号OUTの傾きに応じて適宜設定される。
ノイズ検出回路14は、電圧Vcに基づいて出力端子OUTに重畳されるノイズを間接的に検出するとともに、そのノイズに周期性が有るか否かを判定する。ノイズ検出回路14から出力されるノイズ検出信号Saは、誤動作防止回路7に与えられている。ノイズ検出信号Saは、周期性の有るノイズが検出されたときにHレベルになる。ノイズ検出回路14は、具体的には、図2に示すように、比較回路15、カウント部16、周期性判定部17および検出解除部18により構成することができる。比較回路15、カウント部16、周期性判定部17および検出解除部18は、いずれも電源VDDの供給を受けて動作する。
コンパレータなどからなる比較回路15は、電圧Vcおよび電圧Vthを比較し、電圧Vcが電圧Vthに達すると反転するパルス信号Sbを出力する。電圧Vthは、制御信号INのレベルに応じて切り替えられる。具体的には、制御信号INがHレベルの期間、つまり、トランジスタ3のオフ期間には、その期間の電圧Vcの定常値よりも高く、且つトランジスタ3がオンし始めるときの電圧Vcの値よりも低い電圧に設定される。また、制御信号INがLレベルの期間、つまり、トランジスタ3のオン期間には、その期間の電圧Vcの定常値よりも低く、且つトランジスタ3がオフし始めるときの電圧Vcの値よりも高い電圧に設定される。
カウンタなどからなるカウント部16は、パルス信号Sbの立ち上がりまたは立ち下がりエッジの数、つまりパルス信号Sbのパルス数をカウントする。周期性の有るノイズが重畳した場合、カウント部16がカウントするパルス信号Sbの周期は、概ねノイズの周期に等しくなる。したがって、カウント部16によるカウント回数は、ノイズの周期回数に相当する。ロジック回路などからなる周期性判定部17は、カウント部16によるカウント回数(=カウント値cnt)が所定回数以上、例えば4回以上になると、ノイズ検出信号SaをHレベルにする。
ロジック回路などからなる検出解除部18は、電圧Vcが電圧Vthに達してパルス信号Sbが反転した時点から所定の終了判定期間Taの計測を開始する。終了判定期間Taの計測は、クロック信号CLKに基づいて行われる。検出解除部18は、終了判定期間Ta中、パルス信号Sbの反転が全く無かった場合には解除信号Scを出力する。また、検出解除部18は、終了判定期間Ta中、パルス信号Sbの反転があった場合、その時点で計測値をゼロにリセットするとともに新たに終了判定期間Taの計測を開始する。周期性判定部17は、解除信号Scが入力されると、ノイズ検出信号SaをLレベルにする。
誤動作防止回路7は、ノイズ検出回路14から与えられるノイズ検出信号SaがHレベルであるときに強制駆動動作を実行する。強制駆動動作とは、スロープ制御回路6によるトランジスタ3の駆動に関係なく、制御信号INのレベルに応じたレベルの出力信号OUTが出力されるようにトランジスタ3を駆動する動作のことである。つまり、誤動作防止回路7は、ノイズ検出回路14により周期性の有るノイズが検出されると、強制駆動動作を行う。
誤動作防止回路7は、ノイズ検出信号SaがLレベルであるときに、強制駆動動作の実行を停止する。つまり、誤動作防止回路7は、ノイズ検出回路14によりノイズが検出されていない期間および周期性の無いノイズが検出されている期間には、強制駆動動作を実行しない。また、誤動作防止回路7は、強制駆動動作を開始した後、ノイズ検出回路14によりノイズが検出されない状態が終了判定期間Taだけ継続すると強制駆動動作を終了する。
このような誤動作防止回路7は、具体的には、図3に示すように、CMOS回路19およびロジック回路20により構成することができる。CMOS回路19を構成するPチャネル型のMOSトランジスタ21およびNチャネル型のMOSトランジスタ22は、電源VDDおよびグランドGNDの間に直列接続されている。トランジスタ21、22の各ドレインは、トランジスタ3のゲートに接続される。トランジスタ21、22の各ゲートには、ロジック回路20から出力される駆動信号HG、LGがそれぞれ与えられている。
ロジック回路20には、ノイズ検出信号Saおよび制御信号INが入力されている。ロジック回路20は、入力される信号Sa、INに基づいて駆動信号HG、LGを生成して出力する。具体的には、図4に示すように、ロジック回路20は、ノイズ検出信号SaがLレベルであるとき、制御信号INのレベルに関係なく、トランジスタ21、22をいずれもオフするための駆動信号HG、LGを出力する。つまり、ノイズ検出信号SaがLレベルであるとき、強制駆動動作は実行されない。
また、ロジック回路20は、ノイズ検出信号SaがHレベルであるとき、制御信号INのレベルに応じてトランジスタ21、22のいずれか一方をオンし、トランジスタ3を強制的にオン駆動またはオフ駆動する。つまり、ノイズ検出信号SaがHレベルであるとき、強制駆動動作が実行される。
次に、上記構成の作用について説明する。
[1]ノイズが重畳されていないときの動作
出力端子4にノイズが重畳されていないとき、ノイズ検出信号SaはLレベルであるため、誤動作防止回路7による強制駆動動作は実行されない。したがって、スロープ制御回路6によりトランジスタ3の駆動が制御される。そのため、信号出力回路1は、制御信号INのレベルに応じたレベルであり且つスロープ制御された出力信号OUTを出力する。
[2]周期性の無いノイズが重畳されたときの動作
出力端子4に周期性の無いノイズが重畳されたとしても、ノイズ検出信号SaはLレベルのままであるため、誤動作防止回路7による強制駆動動作は実行されない。したがって、ノイズが重畳されていないときと同様、信号出力回路は、制御信号INのレベルに応じたレベルであり且つスロープ制御された出力信号OUTを出力する。
[3]周期性の有るノイズが重畳されたときの動作
ここでは、制御信号INがHレベル、つまりトランジスタ3をオフ駆動してHレベルの出力信号OUTを出力する期間に周期性の有るノイズが出力端子4に重畳したケースを想定している。図5に示すように、出力端子4に周期性の有るノイズが重畳すると、ノイズの影響により、電圧Vcが電圧Vthを跨いで上昇および低下を繰り返す。これにより、比較回路15から、ノイズの周期回数に応じたパルス数を持つパルス信号Sbが出力される。
そして、カウント部16によるカウント回数が4回に達するとノイズ検出信号SaがHレベルに転じる。これを受けて、誤動作防止回路7は、強制駆動動作を実行する。この場合、トランジスタ3のゲート電圧VgがLレベル(=GND)に固定され、トランジスタ3がオフ駆動される。信号出力回路1は、制御信号INのレベルに応じたレベルの出力信号OUTを出力する。ただし、このときの出力信号OUTに対してスロープ制御は行われていない。
[4]強制駆動動作が解除されるときの動作
ここでは、上述したように強制駆動動作が開始された後、ノイズの発生が収まった場合を想定している。図6に示すように、ノイズの重畳が無くなると、パルス信号Sbのパルスが無くなる。検出解除部18は、パルス信号Sbにおける最後のパルスの立ち下がり時点t1から終了判定期間Taの計測を開始する。
そして、終了判定期間Taの計測が終了するまでノイズの重畳が無い状態、つまりパルス信号Sbのパルスが無い状態が継続すると、計測の終了した時点t2において検出解除部18から、解除信号Scが出力される。これを受けて、周期性判定部17がノイズ検出信号SaをLレベルにし、その結果、誤動作防止回路7が強制駆動動作を終了する。そのため、信号出力回路1は、制御信号INのレベルに応じたレベルであり且つスロープ制御された出力信号OUTを出力する。
以上説明した本実施形態の信号出力回路1によれば、次のような効果が得られる。
出力端子4にノイズが重畳されると、誤動作防止回路7による強制駆動動作が実行される。そのため、重畳したノイズがキャパシタ9を通じてスロープ制御回路6に伝搬し、そのノイズがスロープ制御回路6の動作に影響を及ぼしたとしても、出力信号OUTが意図しないレベルになる、といった誤動作が生じることはない。つまり、信号出力回路1は、出力端子4にノイズが重畳したとしても、スロープ制御が失われるだけで、制御信号INのレベルに応じたレベルの出力信号OUTを出力する、といった信号出力回路1の主たる動作を継続することができる。
ただし、強制駆動動作が実行されたとしても、必ずしも出力信号OUTのスロープが失われることはない。なぜなら、図7の期間Tbのように、出力信号OUTのレベルが変化しない期間、つまり出力信号OUTがHレベルまたはLレベルで安定した期間に強制駆動動作が行われたとしても、信号出力回路1は、定常時と同様にスロープを持った波形の出力信号OUTを出力することができる。
これに対し、図7の期間Tc、Tdのように、出力信号OUTのレベルが変化する期間、つまり出力信号OUTの立ち上がりまたは立ち下がりの期間に強制駆動動作が行われると、出力信号OUTのスロープが失われ、急峻な立ち上がりまたは立ち下がりを持った波形になる。しかし、強制駆動動作が実行されているとき、信号出力回路1の周囲は、ノイズ環境であると考えられる。このような環境下においては、回路から放射されるノイズを低く抑える必要性が低いため、信号出力回路1のスロープ制御が失われ、放射するノイズが増えたとしても重大な問題が生じることはない。
また、ノイズ検出回路14および誤動作防止回路7は、信号出力回路1を構成する他の回路と同様の電源VDDで動作する素子で構成されている。そのため、信号出力回路1によれば、本実施形態のように出力側電圧が回路の動作電圧よりも高い場合でも、高耐圧の素子を用いる必要がなく、回路規模の増大を抑えることができる。また、信号出力回路1では、出力端子4の電圧を定めるためのカレントミラー回路が不要であるため、最低動作電圧が高くなる、といった制約も生じない。
誤動作防止回路7は、ノイズ検出回路14により周期性の有るノイズが検出されると強制駆動動作を実行するようにした。そのため、ノイズの誤検出に基づいて強制駆動動作が実行されるといった誤動作を防止できる。例えば、通常のスロープ制御などの動作に起因して、電圧Vcがオーバーシュートやアンダーシュートして電圧Vthに達することがあったとしても、直ちに強制駆動動作が実行されることはない。
また、これにより、次のような効果も得られる。すなわち、出力端子4にESD(Electro Static Discharge)のような単発ノイズが重畳した場合、そのノイズには周期性が無いため、誤動作防止回路7による強制駆動動作は実行されない。そのため、トランジスタ3のセルフターンオンによる保護動作が妨げられることはなく、そのセルフターンオンによりサージ電流がGNDに逃げやすくなる。したがって、トランジスタ3、キャパシタ9を含む内部の回路素子を破壊から保護することができる。つまり、内部の回路素子のESDなどに対する破壊耐性を良好に維持することができる。
ノイズ検出回路14は、パルス信号Sbのパルス数をカウントするカウント部16と、そのカウント回数が所定の回数以上になるとノイズ検出信号SaをHレベルにする周期性判定部17と、を用いて周期性の有るノイズを検出する構成となっている。これらの構成は、カウンタおよび小規模なロジック回路により構成可能である。したがって、ノイズ検出回路14、ひいては信号処理回路1の回路規模が増大することを抑制できる。
誤動作防止回路7が強制駆動動作を開始した後、ノイズが検出されなくなると、その強制駆動動作を終了するようにした。これにより、ノイズが無くなると速やかにスロープ制御が回復され、信号出力回路1によるノイズの放射を抑制することができる。さらに、この場合、信号出力回路1は、ノイズが検出されない状態が終了判定期間Taだけ継続すると、その強制駆動動作を終了するような構成となっている。このような構成によれば、比較的短い間隔でもって断続的に生じるノイズが重畳するような場合に、誤動作防止回路7による強制駆動動作の実行および終了が繰り返されてしまうことを防止できる。
信号出力回路1は、車載用通信の通信ドライバ、例えばLINの通信ドライバに適用することができる。この場合、想定されるノイズとしては、1MHz〜1GHz程度の正弦波状のノイズであり、その周期は1μsより短い。前述したように、カウント部16がカウントするパルス信号Sbの周期は概ねノイズの周期に等しい。そのため、このようなノイズが出力端子4に重畳したとき、ノイズ検出回路14により、そのノイズが検出されるまでに要する時間は、多く見積もっても4μs程度となる。
これに対し、LINの通信レートは10kHz程度であり、その通信に用いられるパルス信号のパルス幅は50μs程度である。このようなことから、信号出力回路1をLINの通信ドライバに適用した場合、ノイズ検出回路14が出力端子4に重畳されるノイズに周期性が有ると判定するために必要とする期間は、通信の周期に比べ、極めて短い期間となる。
したがって、信号出力回路1において、周期性の有るノイズが検出されてから強制駆動動作が実行されたとしても、通信信号となる出力信号OUTを受信して何らかの処理を行うマイクロコンピュータなどが、出力信号OUTのレベルを誤って判定する不具合、いわゆるビット化けの発生を防止することができる。
さらに、この場合、検出解除部18により計測される終了判定期間Taについても、通信の周期よりも短い期間(例えば8μs)に設定しておくとよい。このようにすれば、ノイズが無くなった後、速やかにスロープ制御が回復し、信号出力回路1から放射されるノイズを適切に抑制することができる。
信号出力回路1は、ノードN1とトランジスタ3のゲートとの間にバッファ8を介在させた構成となっている。出力端子4にノイズが重畳した際、そのノイズが内部へと伝搬する主たる経路は、キャパシタ9である。しかし、トランジスタ3のドレイン・ゲート間には図示しない寄生容量が存在する。そして、トランジスタ3は、出力段に設けられるものであるため、駆動能力確保のためにサイズが大きくなっており、上記寄生容量も比較的大きいものとなっている。したがって、出力端子4に重畳したノイズは、上記寄生容量を介してスロープ制御回路6などの内部回路に伝搬する可能性もある。上述したようにバッファ8を設けることで、上記寄生容量を介したノイズの伝搬経路が遮断されるため、そのノイズの影響でトランジスタ3が誤動作して出力信号OUTが意図しないレベルになる、といった誤動作の発生を防止することができる。また、バッファ8を設けることにより、トランジスタ3のゲートノードのインピーダンスが低くなり、ノイズの振幅が抑制される、という効果も得られる。
(第2実施形態)
以下、第1実施形態に対し、ノイズ検出回路の具体的構成を変更した第2実施形態について、図8〜図10を参照して説明する。
図8に示すように、ノイズ検出回路31は、電圧変換部32、比較回路33および周期性判定部34を備えている。電圧変換部32は、出力端子4にノイズが重畳されることで電圧Vcが変化すると、その変化が起こる度に徐々に上昇する電圧Vaを生成する。つまり、電圧Vaは、ノイズの周期回数を積算したものに相当する。
電圧変換部32としては、図9に示すダイオードD1およびキャパシタC1を用いた構成などを採用することができる。
コンパレータなどからなる比較回路33は、電圧Vaおよび電圧Vthを比較するもので、電圧Vaが電圧Vthに達するとHレベルとなるパルス信号Sdを出力する。この場合、電圧Vthは、判定電圧に相当する。電圧Vthは、制御信号INのレベルに応じて切り替えられる。具体的には、制御信号INがHレベルの期間、GNDより高くVDDより低い所定の電圧に設定される。また、制御信号INがLレベルの期間、VDDより高い所定の電圧に設定される。周期性判定部34は、パルス信号SdがHレベルに変化すると、ノイズ検出信号SaをHレベルにするとともに、リセット信号Seを出力する。電圧変換部32は、リセット信号Seが与えられると、電圧Vaをゼロにリセットする。
周期性判定部34は、リセット信号Seの出力時点からリセット周期Teの計測を開始する。リセット周期Teは、想定される周期性の有るノイズが出力端子4に重畳した場合に電圧Vaがゼロから電圧Vthまで上昇するのに要する期間よりも長い期間に設定されている。周期性判定部34は、リセット周期Teの計測が終了するまでにパルス信号Sdが再びHレベルに転じれば、ノイズ検出信号SaをHレベルのままにしつつ、再度、リセット信号Seの出力およびリセット周期Teの計測を開始する。周期性判定部34は、リセット周期Teの計測が終了するまでにパルス信号Sdが再びHレベルに転じなければ、ノイズ検出信号SaをLレベルにする。
次に、上記構成の作用について説明する。
[1]ノイズが重畳されていないときの動作
出力端子4にノイズが重畳されていないとき、電圧Vaは電圧Vthに達しておらず、ノイズ検出信号SaがLレベルであるため、誤動作防止回路7による強制駆動動作は実行されない。したがって、このときの信号出力回路1全体の動作としては、第1実施形態と同様の動作となる。
[2]周期性の無いノイズが重畳されたときの動作
出力端子4に周期性の無いノイズが重畳したとしても、電圧Vaが電圧Vthに達しないため、ノイズ検出信号SaはLレベルのままであるため、誤動作防止回路7による強制駆動動作は実行されない。ただし、周期性の無いノイズが何度か重畳されることで、やがては電圧Vaが電圧Vthに達してノイズ検出信号SaがHレベルに転じる可能性がある。しかし、この場合には、リセット周期Teの計測が終了するまでに、電圧Vaが再び電圧Vthに到達することはなく、ノイズ検出信号SaがLレベルに転じるため、誤動作防止回路7による強制駆動動作が継続的に実施されることはない。したがって、このときの信号出力回路1全体の動作としては、第1実施形態と同様の動作となる。
[3]周期性の有るノイズが重畳されたときの動作
ここでは、制御信号INがHレベルの期間に周期性の有るノイズが出力端子4に重畳したケースを想定している。図10に示すように、出力端子4に周期性の有るノイズが重畳すると電圧Vaが徐々に上昇し、やがて電圧Vthに達する。そうすると、ノイズ検出信号SaがHレベルに転じ、誤動作防止回路7が強制駆動動作を実行する。なお、図10では電圧Vaの波形を模式的に示している。電圧変換部32として図9のようなダイオードおよびキャパシタからなる構成を用いた場合、実際の電圧Vaの波形としては、ノイズがGNDより高い期間に比較的急峻な傾きで上昇するとともに、ノイズがGNDより低い期間に比較的緩やかな傾きで低下するという状態を繰り返すような波形となる。
この場合、周期性判定部34によるリセット周期Teの計測が終了するまでの間に電圧Vaが再び電圧Vthまで上昇し、ノイズ検出信号SaのHレベルが維持されるため、強制駆動動作が継続的に実施される。したがって、このときの信号出力回路1全体の動作としては、第1実施形態と同様の動作となる。
[4]強制駆動動作が解除されるときの動作
ここでは、上述したように強制駆動動作が開始された後、ノイズの発生が収まった場合を想定している。ノイズの重畳が無くなると、電圧Vaが上昇しなくなる。そのため、周期性判定部34によるリセット周期Teの計測が終了するまでの間に電圧Vaが電圧Vthに到達せず、ノイズ検出信号SaがLレベルに転じるため、誤動作防止回路7による強制駆動動作が終了する。そのため、このときの信号出力回路1全体としての動作は、第1実施形態と同様の動作となる。
以上説明した本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、ノイズ検出回路31は、ノイズの周期回数を積算したものに相当する電圧Vaが電圧Vthに達するか否かに基づいて、そのノイズの検出を行っている。したがって、本実施形態によれば、比較回路33を構成するコンパレータ等の周波数特性に関係なく、それらの周波数特性よりも十分に高い周波数を持つノイズについても検出することができる。
(第3実施形態)
以下、第1実施形態に対し、ノイズ検出回路の具体的構成を変更した第3実施形態について、図11および図12を参照して説明する。
図11に示すように、ノイズ検出回路41は、第1実施形態のノイズ検出回路14に対し、カウント部16および周期性判定部17に代えて周期性判定部42を備えている点が異なる。
図12に示すように、周期性判定部42は、最初にパルス信号Sbが反転した時点t1から所定の周期性判定期間Tfの計測を開始する。周期性判定部42は、周期性判定期間Tf中、パルス信号Sbのエッジが継続して検出されると、その計測期間の終了時点t2にてノイズ検出信号SaをHレベルにする。
このような構成によっても、第1実施形態と同様の作用および効果が得られる。
さらに、本実施形態のノイズ検出回路41によれば、所定の周期性判定期間Tf中にパルス信号Sbのエッジが継続して検出されるか否かに基づいて周期性の有るノイズが重畳したか否かを判定しているため、その判定に要する期間は、ノイズの周期によらず一定となる。このように、本実施形態によれば、ノイズの周期に関係なく、予め定めた期間内で周期性の有るノイズの有無を検出できるため、低い周波数のノイズが重畳した場合でも、その検出までの時間がむやみに長くなってしまうことがない。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
第1および第3実施形態におけるパルス信号Sbのパルス幅は、電圧Vcが電圧Vthを超えている期間に応じて変化する、言い換えると、上記パルス幅は、ノイズの時間的な変化に基づいて変化するようになっていた。しかし、パルス信号Sbのパルス幅は固定にしてもよい。例えば、電圧Vcが電圧Vthに達するとパルス信号をHレベルに転じさせ、その時点から所定の固定期間だけ経過後にパルス信号をLレベルに転じさせるような構成を採用すれば、パルス信号Sbのパルス幅を固定することができる。このようにすれば、ノイズの変化の仕方によらず、一定のパルス幅を持つパルス信号Sbがされるので、本来生成されなければならないパルスが生成されない、といったパルス抜けが生じることがなくなる。
上記各実施形態では、出力トランジスタとしてNチャネル型のMOSトランジスタ3を用い、そのドレインを抵抗5によりプルアップした構成、つまりローサイド駆動構成の信号出力回路について説明したが、出力段の構成はこれに限らない。例えば、図13に示す信号出力回路51のように、出力トランジスタとしてPチャネル型のMOSトランジスタ52を用い、そのドレインを抵抗53によりプルダウンした構成、つまりハイサイド駆動構成でもよい。
ノイズの誤検出による誤動作を考慮しなくとも問題が無い場合や、ESDなどに対する破壊耐性が十分である場合などには、ノイズ検出回路はノイズの周期性の有無を判定しなくともよい。つまり、出力端子4にノイズが重畳されたことが検出されると、直ちに強制駆動動作を実行する、といった構成を採用してもよい。
出力トランジスタの寄生容量を介して内部回路に伝搬するノイズの影響を考慮しなくとも問題無い場合などには、バッファ8は設けなくともよい。
電圧変換部32の具体的な構成としては、例えば図14および図15に示すような構成を採用してもよい。図14の構成は、図9の構成に対して抵抗R1が追加されたものである。抵抗R1は、キャパシタC1に充電された電荷を放電させるためのものであり、キャパシタC1に対して並列接続されている。このような構成を採用すれば、周期性判定部34による強制駆動動作を解除するための動作を次のように変更することができる。
すなわち、図14の構成では、ノイズの重畳が無くなると、キャパシタC1への充電が停止されることでRC時定数に応じて電圧Vaが低下する。そこで、周期性判定部34は、電圧Vaが電圧Vthなどの閾値まで低下するとノイズ検出信号SaをLレベルに転じさせるような構成とする。このようにすれば、より簡単な構成で、強制駆動動作の解除を実現することができる。なお、この場合、キャパシタC1の容量値、抵抗R1の抵抗値、電圧Vthなどの閾値の設定により、強制駆動動作が終了するまでの解除時間を調整することが可能である。
図15の構成は、ダイオードD2、キャパシタC2および抵抗R2を備えている。ダイオードD2は、電圧Vcが与えられる入力ノードと電圧Vaを出力する出力ノードとの間に、出力ノード側をアノードとして接続されている。キャパシタC2は、出力ノードとグランドとの間に接続されている。抵抗R2は、キャパシタC2を充電するためのものであり、ダイオードD2に対して並列接続されている。
この場合、ノイズが重畳されていない正常時、抵抗R2を通じてキャパシタC2が充電されており、電圧VaがVDD付近の電圧になっている。そして、ノイズが重畳されると、その度にダイオードD2を通じてキャパシタC2が放電され、電圧Vaが徐々に低下する。その後、電圧Vaが電圧Vthに達すると、ノイズ検出信号SaがHレベルに転じ、誤動作防止回路7が強制駆動動作を実行する。
また、このような構成を採用すれば、周期性判定部34による強制駆動動作を解除するための動作を次のように変更することができる。すなわち、図15の構成では、ノイズの重畳が無くなると、キャパシタC2の放電が停止されることでRC時定数に応じて電圧Vaが上昇する。そこで、周期性判定部34は、電圧Vaが電圧Vthなどの閾値まで上昇するとノイズ検出信号SaをLレベルに転じさせるような構成とする。このようにすれば、より簡単な構成で、強制駆動動作の解除を実現することができる。なお、この場合も、図14の構成と同様に、各回路定数の設定により解除時間を調整することができる。
1、51…信号出力回路、3、52…トランジスタ、4…出力端子、6…スロープ制御回路、7…誤動作防止回路、9…キャパシタ、14、31、41…ノイズ検出回路。

Claims (10)

  1. 外部より入力される制御信号に基づいて出力トランジスタ(3、52)の駆動を制御することにより、前記出力トランジスタの一方の主端子に接続された出力端子(4)から前記制御信号のレベルに応じたレベルの出力信号を出力する信号出力回路(1、51)であって、
    第1端子および第2端子を備え、前記第1端子が前記出力端子に接続されたフィードバック容量(9)と、
    前記制御信号のレベルに応じて前記フィードバック容量の充電および放電を行い、前記フィードバック容量の第2端子の電圧を用いて前記出力トランジスタを駆動することにより前記出力信号のスロープを制御するスロープ制御回路(6)と、
    前記出力端子に重畳されるノイズを検出するノイズ検出回路(14、31、41)と、
    前記ノイズ検出回路によりノイズが検出されると、前記スロープ制御回路による前記出力トランジスタの駆動に関係なく、前記制御信号のレベルに応じたレベルの前記出力信号が出力されるように前記出力トランジスタを駆動する強制駆動動作を行う誤動作防止回路(7)と、
    を備える信号出力回路。
  2. 前記誤動作防止回路は、前記ノイズ検出回路により周期性の有るノイズが検出されると、前記強制駆動動作を行う請求項1に記載の信号出力回路。
  3. 前記ノイズ検出回路(14)は、前記出力端子に重畳されるノイズの周期回数をカウントするカウント部(16)と、前記カウント部によりカウントされたノイズの周期回数が所定回数以上になると前記ノイズに周期性が有ると判定する周期性判定部(17)と、を備える請求項2に記載の信号出力回路。
  4. 前記ノイズ検出回路(31)は、前記出力端子にノイズが重畳されることで変化する電圧を出力する電圧変換部(32)と、前記電圧変換部の出力電圧が所定の判定電圧に達すると前記ノイズに周期性が有ると判定する周期性判定部(34)と、を備える請求項2に記載の信号出力回路。
  5. 前記電圧変換部(32)は、前記出力端子に重畳されるノイズに起因して生じる電流により充電または放電されるキャパシタ(C1、C2)を備え、前記キャパシタの端子電圧を出力する請求項4に記載の信号出力回路。
  6. 前記ノイズ検出回路(41)は、前記出力端子に重畳されるノイズを最初に検出した時点から所定の周期性判定期間を計測し、前記周期性判定期間中に前記ノイズを継続して検出すると前記ノイズに周期性が有ると判定する周期性判定部(42)を備える請求項2に記載の信号出力回路。
  7. 前記出力信号は、通信に用いられる信号であり、
    前記ノイズ検出回路が前記出力端子に重畳されるノイズに周期性が有ると判定するために必要とする期間は、前記通信の周期よりも短い期間である請求項2から6のいずれか一項に記載の信号出力回路。
  8. 前記誤動作防止回路は、前記強制駆動動作を開始した後、前記ノイズ検出回路によって前記ノイズが検出されなくなると、前記強制駆動動作を終了する請求項1から7のいずれか一項に記載の信号出力回路。
  9. 前記誤動作防止回路は、前記強制駆動動作を開始した後、前記ノイズ検出回路によって前記ノイズが検出されない状態が所定の終了判定期間だけ継続すると、前記強制駆動動作を終了する請求項8に記載の信号出力回路。
  10. さらに、前記フィードバック容量の第2端子および前記出力トランジスタの導通制御端子の間に接続されたバッファ(8)を備えている請求項1から9のいずれか一項に記載の信号出力回路。
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