JP2017156420A - 定着装置、画像形成装置、及び定着制御方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置、及び定着制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定着部材の温度の過大なアンダーシュートによる定着不良を抑制できるようにする。【解決手段】定着装置10は、互いに融点の異なる複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて用紙Pに画像形成処理を行う画像形成装置に搭載される。定着装置10は、定着ベルト14、定着ヒータ15、及び制御部を備える。制御部は、複数種類のトナーのうち最も融点が低いブラックのトナーのみを用いたモノクロのトナー画像を熱定着させる場合は定着ベルト14の目標温度として所定のモノクロ用温度を設定し、複数種類のトナーのうちブラックのトナーよりも高い融点を有する1種類以上のカラートナーを用いたカラーのトナー画像を熱定着させる場合は目標温度としてモノクロ用温度よりも高いカラー用温度を設定する。制御部は、ウォームアップ時に、モノクロ用温度以下の温度を目標温度に設定する。【選択図】図2

Description

この発明は、互いに融点の異なる複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて用紙に形成されたトナー画像を用紙に熱定着させる定着装置、これを備える画像形成装置、及び定着制御方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、用紙に形成されたトナー画像を定着部材で加熱することで用紙に熱定着させる定着装置を備える。画像形成装置では、電源オン時及びスリープモードからの復帰時に、定着装置の定着部材の温度を目標温度へ向けて上昇させるウォームアップが行われる。また、画像形成装置の中には、例えばブラックトナーとカラートナーとのように、互いに融点が異なる複数種類のトナーを用いて画像形成処理を行うものがある。このような画像形成装置では、定着部材の温度がモノクロ用温度になっている状態でカラーの画像形成処理の実行要求がなされた場合、定着部材の温度がカラー用温度に調整された後に熱定着が行われる(例えば、特許文献1の段落0148参照。)。また、定着部材の温度がカラー用温度になっている状態でモノクロの画像形成処理の実行要求がなされた場合、定着部材の温度がモノクロ用温度に調整された後に熱定着が行われる。
特開2005−202359号公報
例えばベルト式の定着装置のように定着部材の熱容量が小さい定着装置では、定着部材の熱容量が大きい定着装置と比較して、ウォームアップを開始してから完了するまでのウォームアップ時間が短い。このため、入力したジョブのデータ量によっては、ジョブが、低融点トナーのみを用いる画像形成処理モードで行われるものなのか、高融点トナーを用いる画像形成処理モードで行われるものなのかの判別を、ウォームアップ時間中には完了できないことがある。そこで、例えば高融点トナー用の温度を目標温度に設定してウォームアップが行われると、ウォームアップが完了した後に、入力したジョブが低融点トナーのみを用いる画像形成処理モードで行われるものであると判明した場合、ジョブ実行に移行した直後に、目標温度が高融点トナー用の温度から低融点トナー用の温度へ切り換えられるので、定着部材を加熱する加熱手段がオフになる。定着部材の熱容量が小さい定着装置では、加熱手段がオフになると、蓄熱量が小さいために、定着部材の温度下降速度が高い。このため、定着部材の温度が目標温度を下回るアンダーシュートが大きくなる、即ち定着部材の温度が過剰に低下し、これによって定着不良が発生するという問題が生じることがある。
この発明の目的は、定着部材の温度の過大なアンダーシュートによる定着不良を抑制できる定着装置、これを備える画像形成装置、及び定着制御方法を提供することにある。
この発明の定着装置は、互いに融点の異なる複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて用紙に画像形成処理を行う画像形成装置に搭載される。定着装置は、定着部材、加熱手段、及び制御部を備える。定着部材は、用紙に形成されたトナー画像を用紙に熱定着させる。加熱手段は、定着部材を加熱する。制御部は、複数種類のトナーのうち最も融点が低い低融点トナーのみを用いたトナー画像を熱定着させる場合は定着部材の目標温度として所定の低融点トナー用温度を設定し、複数種類のトナーのうち低融点トナーよりも高い融点を有する1種類以上の高融点トナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合は目標温度として低融点トナー用温度よりも高い高融点トナー用温度を設定する。制御部は、ウォームアップ時に低融点トナー用温度以下の温度を目標温度に設定する。
この構成では、入力したジョブが低融点トナーのみを用いる画像形成処理モードで行われるものであった場合、及び高融点トナーを用いる画像形成処理モードで行われるものであった場合の何れにおいても、ウォームアップが完了した後、加熱手段がオフされることなく、画像形成処理が実行される。このため、ウォームアップが完了しジョブ実行に移行した直後のアンダーシュートが抑制される。また、定着部材の熱容量が小さい場合は、昇温速度が高いので、入力したジョブが高融点トナーを用いる画像形成処理モードで行われるものであった場合でも、目標温度を高融点トナー用温度に変更してからウォームアップが完了するまでの待ち時間は短くて済む。
上述の構成において、制御部は、低融点トナーのみを用いたトナー画像を熱定着させる場合は目標温度を低融点トナーの融点よりも第1温度幅だけ高い第1設定温度に設定して熱定着させ、少なくとも1種類の高融点トナーを含む1種類以上のトナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合は目標温度を第1設定温度よりも高い温度に変更して熱定着させることが好ましい。
この構成では、従来のように、ジョブが、低融点トナーのみを用いる画像形成処理モードで行われるものなのか、高融点トナーを用いる画像形成処理モードで行われるものなのかの判別が完了してから、判別した画像形成処理モードに応じた温度に目標温度を設定する制御方法と比較し、ウォームアップが完了するまでの時間が、短くなる。
また、制御部は、少なくとも1種類の高融点トナーを含む1種類以上のトナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合は、トナー画像に用いられた高融点トナーの融点のうち最も高い融点よりも第2温度幅だけ高い第2設定温度に目標温度を変更して熱定着させることが好ましい。この構成では、ウォームアップ時間を短くすることができる。
さらに、低融点トナーは、ブラックトナーであるように構成することができる。この構成では、ブラックトナーを用いた画像形成処理を実行する場合のウォームアップ時間が短くなる。また、ブラックトナーを用いた画像形成処理を実行する場合の省エネ性能を向上させることができる。
また、高融点トナーは、カラートナーであるように構成することができる。この構成では、カラートナーはブラックトナーに比べて使用頻度が低いことが多いので、高融点トナーがカラートナーであってもウォームアップ完了までの待ち時間の平均値が短くなる。
この発明の画像形成装置は、プロセス部、及び定着装置を備える。プロセス部は、互いに融点の異なる複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて用紙にトナー画像を形成するように構成される。定着装置は、用紙に形成されたトナー画像を用紙に熱定着させる定着部材、定着部材を加熱する加熱手段、及び、複数種類のトナーのうち最も融点が低い低融点トナーのみを用いたトナー画像を熱定着させる場合は定着部材の目標温度として所定の低融点トナー用温度を設定し、複数種類のトナーのうち前記低融点トナーよりも高い融点を有する1種類以上の高融点トナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合は目標温度として低融点トナー用温度よりも高い高融点トナー用温度を設定する制御部であって、ウォームアップ時に低融点トナー用温度以下の温度を目標温度に設定する制御部を有する。
この発明の定着制御方法は、互いに融点の異なる複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて用紙に形成されたトナー画像を定着部材で用紙に熱定着させる。定着制御方法は、ウォームアップステップ、解析ステップ、及び熱定着ステップを備える。ウォームアップステップでは、複数種類のトナーのうち最も融点が低い低融点トナーのみを用いたトナー画像を熱定着させる場合に定着部材の目標温度として設定される所定の低融点トナー用温度、複数種類のトナーのうち低融点トナーよりも高い融点を有する1種類以上の高融点トナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合に目標温度として設定される高融点トナー用温度であって低融点トナー用温度よりも高い高融点トナー用温度のうち、低融点トナー用温度以下の温度を目標温度に設定してウォームアップする。解析ステップでは、トナー画像に用いられるトナーの種類を解析する。熱定着ステップでは、解析ステップで解析されたトナーの種類に応じた温度に目標温度を設定し直して、トナー画像を用紙に熱定着させる。
この発明によれば、定着部材の温度の過大なアンダーシュートによる定着不良を抑制することができる。
この発明の第1実施形態に係る定着装置を備える画像形成装置の概略の構成を示す断面図である。 定着装置を示す断面図である。 定着装置の構成を示すブロック図である。 スリープモードからプリンタモードに復帰させる場合の制御部の定着制御に関する処理手順を示すフローチャートである。 スリープモードからコピーモードに復帰させる場合の制御部の定着制御に関する処理手順を示すフローチャートである。 画像形成装置の主電源をオンした場合の制御部の定着制御に関する処理手順を示すフローチャートである。 画像形成装置を、スリープモードからプリンタモードに復帰させた場合の定着領域の温度変化を示す図である。 画像形成装置を、比較例に係る定着制御で、スリープモードからプリンタモードに復帰させた場合の定着領域の温度変化を示す図である。
[第1実施形態]
図1に示すように、第1実施形態に係る定着装置10を備える画像形成装置100は、画像読取部110、画像形成部120、及び給紙部130を備えている。
画像形成装置100は、原稿から生成した画像データ又は外部から入力した画像データに基づいて、用紙に多色又は単色の画像を形成する。用紙として、普通紙、印画紙、OHPフィルム等が挙げられる。
画像読取部110は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。
画像形成部120は、光走査装置3、4個のプロセス部20A,20B,20C,20D、中間転写ユニット30、二次転写ユニット40、及び定着装置10を備え、用紙に電子写真方式の画像形成処理を行う。
画像形成装置100は、互いに融点の異なる複数種類のトナーを保持している。即ち、画像形成装置100は、複数種類のトナーのうち最も融点が低い低融点トナー、及び低融点トナーよりも高い融点を有する1種類以上の高融点トナーを保持している。画像形成装置100は、複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて、用紙に画像形成処理を行う。
この第1実施形態に係る画像形成装置100は、シアン、マゼンタ、及びイエローのカラートナー、並びにブラックのトナーを保持している。ブラックのトナーは、画像形成装置100が保持しているトナーの中で最も融点が低い低融点トナーである。シアン、マゼンタ、及びイエローのカラートナーは、高融点トナーである。即ち、シアン、マゼンタ、及びイエローのトナーの融点は、ブラックのトナーの融点よりも高い。一例として、シアン、マゼンタ、及びイエローのトナーの融点は互いに略同じであり、画像形成装置100は、ブラックのトナーとカラートナーとの、互いに融点の異なる2種類のトナーを保持している。
画像形成装置100は、モノクロモード時には、ブラックのトナーのみを用いて画像形成処理を行い、カラーモード時には、シアン、マゼンタ、及びイエローのうち少なくとも1つの色相のトナー、並びに必要に応じてブラックのトナーを用いて画像形成処理を行う。画像形成装置100は、カラーモード時には、1つ、2つ、又は全ての色相のカラートナーを用いたカラー画像を形成する。
中間転写ユニット30は、中間転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33、及び一次転写ローラ5A,5B,5C,5Dを有している。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32と従動ローラ33との間に架け渡されて、所定の周回経路を走行する。
プロセス部20A〜20Dは、中間転写ベルト31の移動経路に沿って一列に配置されている。プロセス部20B〜20Dは、プロセス部20Aと実質的に同様に構成されている。
プロセス部20Aは、感光体ドラム1A、帯電器2A、及び現像装置4Aを有する。帯電器2Aは、感光体ドラム1Aの表面を所定の電位に帯電させる。光走査装置3は、感光体ドラム1Aの表面に、静電潜像を形成する。現像装置4Aは、感光体ドラム1Aの周面にトナーを供給し、静電潜像をトナー画像に顕像化する。このように、プロセス部20Aは、ブラックのトナーを保持し、感光体ドラム1Aの表面に、ブラックのトナー画像を形成する。また、プロセス部20Bは、シアンのトナーを保持し、シアンのトナー画像を形成する。プロセス部20Cは、マゼンタのトナーを保持し、マゼンタのトナー画像を形成する。プロセス部20Dは、イエローのトナーを保持し、イエローのトナー画像を形成する。
プロセス部20A〜20Dのそれぞれで形成された各色相のトナー画像は、一次転写ローラ5A〜5Dに一次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト31の外周面に順次重ねて一次転写される。
中間転写ベルト31の外周面に一次転写されたトナー画像は、中間転写ベルト31の回転によって、中間転写ベルト31と、二次転写ユニット40に備えられた二次転写ローラ41との対向位置である二次転写位置へ搬送される。
給紙部130は、用紙を収容し、画像形成部120へ用紙を供給する。給紙部130から給紙された用紙が二次転写位置を経由する際に、二次転写ローラ41に二次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト31の外周面に担持されたトナー画像が、用紙に二次転写される。トナー画像を転写された用紙は、定着装置10へ搬送される。
図2に示すように、定着装置10は、定着ローラ11、加圧ローラ12、加熱ローラ13、定着ベルト14、及び定着ヒータ(加熱手段)15を備えている。
定着ベルト14は、定着ローラ11と加熱ローラ13との間に架け渡され、定着ローラ11の回転にともなって、所定の周回経路を走行する。定着ローラ11と加圧ローラ12とは、定着ベルト14を挟んで互いに圧接するように配置されている。定着ヒータ15は、加熱ローラ13の内部に配置され、加熱ローラ13の周面を内部から加熱する。
定着ヒータ15から発せられた熱は、加熱ローラ13の周面から定着ベルト14へ伝えられ、定着ベルト14が回転走行することで、定着ベルト14の温められた部分が、定着ベルト14と加圧ローラ12とが圧接する定着領域16へ移動する。
二次転写位置でトナー画像を転写された用紙Pは、定着領域16を経由するように搬送されることで、定着ベルト14によって加熱され、定着ベルト14と加圧ローラ12とによって加圧される。このようにして、用紙Pにトナー画像が定着する。定着ベルト14は、用紙Pに形成されたトナー画像を用紙Pに熱定着させる定着部材の一例である。トナー画像が定着した用紙Pは、トナー画像が定着した面を下にして排紙トレイ62上に排出される。
図3に示すように、定着装置10は、制御部51、操作部52、表示部53、記憶部54、入力部55、温度センサ56、及びローラ駆動モータ57をさらに備えている。
画像形成装置100は、プリンタモード、コピーモード、又はファクシミリモードの何れかの画像形成処理モードで駆動中に、画像形成処理を実行する。LAN(Local Area Network)等の有線又は無線の回線を通じて接続された外部機器から出力されたジョブデータは、入力部55から入力し、記憶部54に記憶される。また、画像読取部110で生成された画像データも、記憶部54に記憶される。
表示部53は、画像形成装置100の状態や、各種操作アイコン等を表示する。操作部52は、画像形成条件や画像形成処理の実行指示などの入力操作を受け付ける。操作部52と表示部53とは、例えば液晶タッチパネル等によって、1個の部材として構成することもできる。一例として、操作部52及び表示部53は、画像形成装置100の上面の正面側端部に配置される。
制御部51は、操作部52から入力された画像形成条件に基づいて、定着ベルト14の目標温度を設定する。温度センサ56は、定着ベルト14の温度を検出して、制御部51へ出力する。制御部51は、温度センサ56による検出温度と、目標温度との比較結果に基づいて、定着領域16の温度が目標温度に近付くように定着ヒータ15の駆動を制御する。また、制御部51は、ローラ駆動モータ57を駆動させることで、定着ローラ11を回転させる。定着ローラ11が回転することで、加圧ローラ12、定着ベルト14、加熱ローラ13も回転する。
画像形成装置100では、モノクロモード時には、定着ベルト14の目標温度を、所定のモノクロ用温度に設定して、画像形成処理が行われる。モノクロ用温度は、低融点トナー用温度である。また、カラーモード時には、定着ベルト14の目標温度を、所定のカラー用温度に設定して、画像形成処理が行われる。カラー用温度は、高融点トナー用温度である。カラー用温度は、モノクロ用温度よりも高い。一例として、モノクロ用温度は140℃であり、カラー用温度は150℃である。例えば、モノクロ用温度は、ブラックのトナーの融点よりも第1温度幅だけ高い第1設定温度である。カラー用温度は、シアン、マゼンタ、及びイエローのトナーの融点よりも第2温度幅だけ高い第2設定温度である。
画像形成装置100は、前回の駆動時から所定時間経過すること等の所定条件下で、画像形成処理モードからスリープモードに移行する機能を有している。スリープモードでは、制御部51の一部機能を残して、定着ヒータ15やローラ駆動モータ57等の多くの機器の駆動が停止し、省エネが図られる。
図4〜図6を参照して、スリープモードからプリンタモード、コピーモードに復帰させる場合、及び画像形成装置100の主電源をオンした場合の、定着制御について説明する。
図4は、スリープモードからプリンタモードに復帰させる場合の制御部51の定着制御に関する処理手順を示す。
制御部51は、スリープモードになっている状態で、入力部55からジョブデータが入力すると(S1)、画像形成装置100をスリープモードから復帰させるべく、次のような処理を行う。
制御部51は、入力したジョブデータが、モノクロモードで実行されるものなのか、カラーモードで実行されるものなのかの解析を開始する(S2)。
制御部51は、ジョブデータの解析が完了していない状態において、モノクロ用温度以下の温度を目標温度に設定する。この第1実施形態では、制御部51は、モノクロ用温度を定着領域16の目標温度に設定して(S3)、定着ヒータ15をオンさせる(定着ヒータ15に通電する)(S4)。
画像形成装置100では、定着ベルト14を用いずに定着ローラ11と加圧ローラ12との間で用紙を加熱するタイプの定着装置(ローラ式の定着装置)と比較して、用紙を加熱する定着部材即ち定着ベルト14の熱容量が小さいので、定着領域16の温度が比較的早く目標温度に達する。
制御部51は、定着ベルト14の検出温度が、目標温度以上になり(S5)、ジョブデータの解析が完了すると、ジョブデータがモノクロモードで実行されるものである場合は(S6)、定着ベルト14の目標温度を変更することなく、ジョブ実行に移行する(S7)。
また、制御部51は、S6において、ジョブデータがカラーモードで実行されるものである場合は、定着ベルト14の目標温度をカラー用温度に変更して(S8)、定着ベルト14の温度をカラー用温度になるまで上昇させる。制御部51は、定着領域16の検出温度が、目標温度であるカラー用温度に達すると(S9)、ジョブ実行に移行する。
定着装置10では、スリープモードからプリンタモードへの復帰時に、モノクロ用温度を目標温度に設定してウォームアップが行われるので、入力したジョブがモノクロモードで実行されるものである場合及びカラーモードで実行されるものである場合の何れにおいても、ウォームアップが完了した後、定着ヒータ15がオフされることなく、ジョブ実行に移行し、画像形成処理が行われる。このため、図7に示すように、ウォームアップが完了しジョブ実行に移行した直後の、定着ベルト14の温度の過大なアンダーシュートによる定着不良が抑制される。
図8は、定着部材である定着ベルト14の熱容量が小さい画像形成装置100を、スリープモードからの復帰時に、カラー用温度を目標温度に設定してウォームアップが行われた場合の、定着ベルト14の温度変化を示す。
目標温度にカラー用温度が設定されているので、ウォームアップ完了時には、定着領域16の温度は、カラー用温度以上の高温に上昇している。この状態で、ジョブが実行されて目標温度がモノクロ用温度に変更されると、ジョブ実行に移行した直後に、定着ヒータ15がオフされ、定着部材の熱容量が小さいために、定着領域16の温度が過剰に低下する。このため、定着ベルト14の温度の過大なアンダーシュート(図8の例では、モノクロの目標温度140℃に対し、126℃までアンダーシュート)による定着不良が発生する。したがって、定着部材の熱容量が小さい画像形成装置100では、ウォームアップ時の目標温度にモノクロ用温度を設定することで、過大なアンダーシュートによる定着不良を抑制できる。
また、定着ベルト14の熱容量が小さいために定着ベルト14の昇温速度が高いので、入力したジョブがカラーモードで実行されるものである場合でも、目標温度をカラー用温度に変更してからウォームアップが完了するまでの待ち時間は短くて済む。
なお、検出温度が目標温度に達するまでにジョブデータの解析が完了した場合は、解析が完了した時点で目標温度を解析結果に応じて設定し直して、検出温度が目標温度に達したときにジョブ実行に移行するように構成することもできる。
図5は、スリープモードからコピーモードに復帰させる場合の制御部51の定着制御に関する処理手順を示す。
制御部51は、スリープモードになっている状態で、操作部52のコピーボタンが押下されると(S11)、画像形成装置100をスリープモードからコピーモードに復帰させるべく、次のような処理を行う。
制御部51は、モノクロ用温度以下の温度を目標温度に設定する。この実施形態では、制御部51は、モノクロ用温度を定着ベルト14の目標温度に設定して(S12)、定着ヒータ15をオンさせる(定着ヒータ15に通電する)(S13)。
制御部51は、ジョブデータがモノクロモードで実行されるものである場合は(S14)、目標温度を変更することなく、定着ベルト14の検出温度が目標温度に達すると(S15)、ジョブ実行に移行する(S16)。
また、制御部51は、S14において、ジョブデータがカラーモードで実行されるものである場合は、定着領域16の目標温度をカラー用温度に変更して(S17)、定着領域16の検出温度がカラー用温度に達すると、ジョブ実行に移行する。
定着装置10では、スリープモードからコピーモードへの復帰時に、モノクロ用温度を目標温度に設定してウォームアップが行われるので、ジョブデータがカラーモードで実行されるものかモノクロモードで実行されるものかに関わらずカラー用温度を目標温度に設定してウォームアップを完了させる場合と比較すれば、ウォームアップが完了しジョブ実行に移行した直後の、定着ベルト14の温度の過大なアンダーシュートによる定着不良が抑制される。
図6は、画像形成装置100の主電源をオンした場合の制御部51の定着制御に関する処理手順を示す。
制御部51は、主電源がオンされると(S21)、モノクロ用温度を定着ベルト14の目標温度に設定して(S22)、定着ヒータ15をオンさせる(定着ヒータ15に通電する)(S23)。
制御部51は、定着ベルト14の検出温度が、目標温度以上になると(S24)、ジョブデータの入力を待機する(S25)。制御部51は、ジョブデータが入力すると、必要に応じてジョブデータの解析を開始し、ジョブデータの解析が完了すると、ジョブデータがモノクロモードで実行されるものである場合は(S26)、定着ベルト14の目標温度を変更することなく、ジョブ実行に移行する(S27)。
また、制御部51は、S26において、ジョブデータがカラーモードで実行されるものである場合は、定着ベルト14の目標温度をカラー用温度に変更して(S28)、定着ベルト14の温度をカラー用温度になるまで上昇させる。制御部51は、定着ベルト14の検出温度が、目標温度であるカラー用温度に達すると(S29)、ジョブ実行に移行する。
定着装置10では、主電源がオンされた際に、モノクロ用温度を目標温度に設定してウォームアップが行われるので、入力したジョブがモノクロモードで実行されるものである場合及びカラーモードで実行されるものである場合の何れにおいても、ウォームアップが完了した後、定着ヒータ15がオフされることなく、ジョブ実行に移行し、画像形成処理が行われる。このため、ウォームアップが完了しジョブ実行に移行した直後の、定着ベルト14の温度の過大なアンダーシュートによる定着不良が抑制される。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る定着装置10では、制御部51は、ウォームアップ時に、モノクロ用温度よりも低い温度を定着ベルト14の目標温度に設定する。ウォームアップ時の目標温度は、モノクロ用温度の近傍値であることが好ましい。
ウォームアップ時にモノクロ用温度よりも低い温度を目標温度に設定することで、ウォームアップが完了した後、ジョブ実行に移行した直後において、定着ベルト14の温度が目標温度を上回る可能性をより小さくできる。また、定着ベルト14の温度が目標温度を上回ったとしても、その程度をより小さくできる。このため、ジョブ実行に移行した直後に、定着ヒータ15がオフされて定着ベルト14の温度が過大にアンダーシュートすることによる定着不良が、より抑制される。
なお、定着ベルト14の熱容量が小さいので、ジョブデータに応じた温度に目標温度を変更してからウォームアップが完了するまでの待ち時間は短くて済む。
[第3実施形態]
シアン、マゼンタ、及びイエローのカラートナーは、互いに同じ融点を有するものに限定されず、互いに異なる融点を有する2種類以上のものであってもよい。この第3実施形態では、シアン、マゼンタ、及びイエローのトナーは、互いに異なる3種類の融点を有する。ブラックのトナーの融点は、これら3種類のカラートナーの融点よりも低い。1個の画像形成装置100で用いられる互いに融点の異なる複数種類のトナーのうち、最も融点が低いものが低融点トナーであり、その他のトナーが高融点トナーである。
第3実施形態に係る定着装置10では、制御部51は、シアン、マゼンタ、及びイエローのカラートナーのうち少なくとも1種類のカラートナーを含む1種類以上のトナーを用いたトナー画像を用紙に熱定着させる場合、即ち、カラーモードで形成されたトナー画像を用紙に熱定着させる場合は、トナー画像に用いられたカラートナーの融点のうち最も高い融点よりも第2温度幅だけ高い第2設定温度に目標温度を変更して、トナー画像を用紙に熱定着させる。これによって、トナー画像に用いられている全てのトナーを用紙に熱融着させることができるので定着不良を抑制できるとともに、定着ベルト14を必要以上に温度上昇させることがないのでウォームアップ時間を短くすることができる。
上述の実施形態のそれぞれの技術的特徴を互いに組み合わせることで、新たな実施形態を構成することが考えられる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 定着装置
11 定着ローラ
12 加圧ローラ
13 加熱ローラ
14 定着ベルト(定着部材)
15 定着ヒータ(加熱手段)
16 定着領域
20A〜20D プロセス部
51 制御部
100 画像形成装置

Claims (7)

  1. 互いに融点の異なる複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて用紙に画像形成処理を行う画像形成装置に搭載される定着装置であって、
    用紙に形成されたトナー画像を用紙に熱定着させる定着部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱手段と、
    前記複数種類のトナーのうち最も融点が低い低融点トナーのみを用いたトナー画像を熱定着させる場合は前記定着部材の目標温度として所定の低融点トナー用温度を設定し、前記複数種類のトナーのうち前記低融点トナーよりも高い融点を有する1種類以上の高融点トナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合は前記目標温度として前記低融点トナー用温度よりも高い高融点トナー用温度を設定する制御部であって、ウォームアップ時に前記低融点トナー用温度以下の温度を前記目標温度に設定する制御部とを備える、定着装置。
  2. 前記制御部は、前記低融点トナーのみを用いたトナー画像を熱定着させる場合は前記目標温度を前記低融点トナーの融点よりも第1温度幅だけ高い第1設定温度に設定して熱定着させ、少なくとも1種類の前記高融点トナーを含む1種類以上のトナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合は前記目標温度を前記第1設定温度よりも高い温度に変更して熱定着させる、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御部は、少なくとも1種類の前記高融点トナーを含む1種類以上のトナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合は、トナー画像に用いられた前記高融点トナーの融点のうち最も高い融点よりも第2温度幅だけ高い第2設定温度に前記目標温度を変更して熱定着させる、請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記低融点トナーは、ブラックトナーである、請求項1から3の何れかに記載の定着装置。
  5. 前記高融点トナーは、カラートナーである、請求項1から4の何れかに記載の定着装置。
  6. プロセス部と定着装置とを備え、
    前記プロセス部は、
    互いに融点の異なる複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて用紙にトナー画像を形成するように構成され、
    前記定着装置は、
    用紙に形成されたトナー画像を用紙に熱定着させる定着部材、
    前記定着部材を加熱する加熱手段、及び、
    前記複数種類のトナーのうち最も融点が低い低融点トナーのみを用いたトナー画像を熱定着させる場合は前記定着部材の目標温度として所定の低融点トナー用温度を設定し、前記複数種類のトナーのうち前記低融点トナーよりも高い融点を有する1種類以上の高融点トナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合は前記目標温度として前記低融点トナー用温度よりも高い高融点トナー用温度を設定する制御部であって、ウォームアップ時に前記低融点トナー用温度以下の温度を前記目標温度に設定する制御部を有する、画像形成装置。
  7. 互いに融点の異なる複数種類のトナーのうちから選択した少なくとも1種類のトナーを用いて用紙に形成されたトナー画像を定着部材で用紙に熱定着させる定着制御方法であって、
    前記複数種類のトナーのうち最も融点が低い低融点トナーのみを用いたトナー画像を熱定着させる場合に前記定着部材の目標温度として設定される所定の低融点トナー用温度、前記複数種類のトナーのうち前記低融点トナーよりも高い融点を有する1種類以上の高融点トナーを用いたトナー画像を熱定着させる場合に前記目標温度として設定される高融点トナー用温度であって前記低融点トナー用温度よりも高い高融点トナー用温度のうち、前記低融点トナー用温度以下の温度を前記目標温度に設定してウォームアップするウォームアップステップと、
    トナー画像に用いられるトナーの種類を解析する解析ステップと、
    前記解析ステップで解析されたトナーの種類に応じた温度に前記目標温度を設定し直して、トナー画像を用紙に熱定着させる熱定着ステップとを備える、定着制御方法。
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