JP2017156029A - 暖房装置 - Google Patents

暖房装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017156029A
JP2017156029A JP2016040318A JP2016040318A JP2017156029A JP 2017156029 A JP2017156029 A JP 2017156029A JP 2016040318 A JP2016040318 A JP 2016040318A JP 2016040318 A JP2016040318 A JP 2016040318A JP 2017156029 A JP2017156029 A JP 2017156029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
bathroom
heating
temperature
adjacent room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016040318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6748902B2 (ja
Inventor
豪 三重野
Takeshi Mieno
豪 三重野
廣人 加納
Hiroto Kano
廣人 加納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2016040318A priority Critical patent/JP6748902B2/ja
Publication of JP2017156029A publication Critical patent/JP2017156029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6748902B2 publication Critical patent/JP6748902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

【課題】1台で効率良く2室を暖めることができる暖房装置を提供することを目的とする。【解決手段】浴室内の空気と、前記浴室に隣接する隣接室内の空気と、を暖める暖房装置であって、ファンと、前記浴室に設けられた開口部を介して前記浴室内の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込まれた空気を加熱する加熱部と、前記加熱部によって加熱された空気を前記隣接室内へ吹き出す吹出口と、を有する本体部を備え、前記吹出口から吹き出された空気は、前記浴室と前記隣接室とをつなぐ連通口を介して前記浴室内へ流入することを特徴とする暖房装置が提供される。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、暖房装置に関する。
家の中に生じた温度差によって、身体に負担が掛かることがある。例えば、温度の高い領域から温度の低い領域への移動、または、温度の低い領域から温度の高い領域への移動に伴い、血圧が急激に変化することがある。このような温度差による身体への影響は、ヒートショックとして知られている。
一般に、冬場の入浴時には、ヒートショックが生じやすいことが知られている。例えば、使用者が洗面所から浴室へ移動するタイミングや、お湯につかるタイミングにおいて、血圧が大きく変動しやすい。
これに対して、浴室及び浴室に隣接する隣接室(例えば洗面所)を暖めることにより、ヒートショックを抑制することができる。ヒートショックを抑制するためには、浴室と隣接室の両方を暖めること、及び、浴室の温度と隣接室の温度との差を小さくすることが望ましい。浴室及び隣接室の両方を暖めるために、例えば、浴室及び隣接室のそれぞれに暖房装置を設置する方法がある。または、1台の暖房装置で2室に送風する方法がある。
特開2004−333071号公報
浴室及び隣接室のそれぞれに暖房装置を設置すると、暖房装置が1台の場合に比べて、設備費や施工費などのコストが高くなってしまう。そこで、1台の暖房装置で2室を暖めることが望まれる。一方、1台の暖房装置で2室を暖める場合、構造が複雑になったり、温度が高くなるまでに時間が掛かったりすることがある。また、1台の暖房装置が2室を暖めるため、消費電力が大きくなりやすい。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、1台で効率良く2室を暖めることができる暖房装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、 浴室内の空気と、前記浴室に隣接する隣接室内の空気と、を暖める暖房装置であって、ファンと、前記浴室に設けられた開口部を介して前記浴室内の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から吸い込まれた空気を加熱する加熱部と、前記加熱部によって加熱された空気を前記隣接室内へ吹き出す吹出口と、を有する本体部を備え、前記吹出口から吹き出された空気は、前記浴室と前記隣接室とをつなぐ連通口を介して前記浴室内へ流入することを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、暖房装置は、浴室内の空気を吸い込み、吸い込んだ空気を加熱して隣接室内へ吹き出す。そして、吹き出された空気は連通口を介して、再び浴室内へ流れる。このように、暖房装置によって隣接室と浴室との間で、加熱された空気を循環させることで、1つの装置で2室を暖めることができる。このため、2つの装置を設置する場合に比べて、暖房装置を設置するイニシャルコストや施工の工数の増加を抑制することができる。加熱された空気を連通口を介して循環させることで、簡易な構造によって、効率良く2室を暖めることができる。また、隣接室内に加熱された空気が吹き出されることにより、冬場の朝の身支度時などに、隣接室を短時間で暖めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記吹出口は、前記連通口に向けて空気を吹き出すことを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、加熱された空気は、連通口に向けて吹き出されることにより、浴室に流入しやすくなる。したがって、加熱された空気が浴室と隣接室との間で循環しやすくなり、より効率良く、2室を暖めることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記隣接室内には、洗面化粧台が設けられ、前記吹出口は、空気を吹き出す方向を変更する可動部を有し、前記可動部は、空気を吹き出す方向を前記連通口に向けた方向とすること、および、空気を吹き出す方向を前記洗面化粧台に向けた方向とすることが可能であることを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、加熱された空気が吹き出される方向を可動部によって変更することにより、隣接室全体を効率良く暖めることができる。また、加熱された空気は、連通口に向けて吹き出されることで、浴室に流入しやすくなる。また、加熱された空気が洗面化粧台に向けて吹き出される場合には、暖房装置をヘアドライヤーとして使用することができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記浴室内の温度を測定する浴室温度センサと、前記隣接室内の温度を測定する隣接室温度センサと、前記ファン及び前記加熱部の動作を制御する制御部と、をさらに備え、前記制御部は、前記浴室内の温度と前記隣接室内の温度とに基づいて、前記本体部に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を調整することを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、浴室の温度及び隣接室の温度によって、暖房装置が吸い込む空気の量が変更される。これにより、例えば浴室の温度が低い場合には、浴室から、より多くの空気を吸い込み、加熱することができる。したがって、2室の温度を短い時間で効率良く上昇させることができる。また、浴室の温度と隣接室の温度との差を小さくすることができる。
第5の発明は、第4の発明において、前記制御部は、前記浴室内の温度と、前記隣接室内の温度と、の差が所定値以下になると、前記本体部に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を少なくすることを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、浴室と隣接室との温度差が小さくなると、空気を吸い込むために消費される電力が抑えられる。これにより、浴室の温度と隣接室の温度との差を小さくしてヒートショックを抑制しつつ、消費電力を抑えることができる。
第6の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記隣接室内の温度を測定する隣接室温度センサと、前記ファン及び前記加熱部の動作を制御する制御部と、をさらに備え、前記制御部は、前記隣接室内の温度が所定の温度以上になるまで前記隣接室内の空気を暖め、前記隣接室内の温度が前記所定の温度以上になると、単位時間当たりに前記吸込口から吸い込まれる前記浴室内の空気の量を増加させることを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、まず隣接室内が優先的に暖められる。その後、隣接室内の温度が所定の温度以上となってから、浴室から吸い込まれる空気の量を増加させることで、浴室を暖める。このとき、一般的に空気は、温度の高い方から低い方へ流れやすいため、連通口を介して隣接室から浴室へ空気が流れやすくなる。したがって、空気が循環しやすく、熱が拡散しやすいため、短時間で浴室内の温度を上昇させることができる。これにより、浴室と隣接室との温度差を小さくすることができる。
第7の発明は、第6の発明において、前記制御部は、前記隣接室内の温度が前記所定の温度以上になると、前記加熱部における通電量及び前記吹出口から吹き出される単位時間当たりの空気の量の少なくともいずれかを少なくすることを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、加熱部の通電量や、単位時間当たりに吹き出される空気の量を少なくすることで、消費電力を抑えることができる。
第8の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、前記本体部は、前記ファン及び前記加熱部の動作を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、暖房運転開始から所定時間が経過すると、前記本体部に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を変更することを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、予め所定の時間を設定することで、その時間を目安に、浴室及び隣接室を暖めることができる。これにより、ヒートショックを抑制することができる。
第9の発明は、第8の発明において、前記制御部は、暖房運転開始から前記所定時間が経過すると、単位時間当たりに前記吸込口から吸い込まれる前記浴室内の空気の量を増加させることを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置においては、加熱された空気は、隣接室内に吹き出されるため、浴室の温度に比べて、隣接室の温度が上昇しやすい。そこで、所定時間経過後に浴室から吸い込まれる空気の量を増やして、加熱する。これにより、所定時間を目安に、浴室と隣接室との温度差を小さくすることができ、ヒートショックを抑制することができる。
第10の発明は、第9の発明において、前記制御部は、複数のモードを有し、前記複数のモードは、前記加熱部の出力、および、単位時間当たりの前記吹出口から吹き出される空気の量の少なくともいずれかにおいて、互いに異なることを特徴とする暖房装置である。
例えば、浴室及び隣接室の大きさは、現場ごとに異なる。この暖房装置によれば、制御部は、複数のモードを有するため、複数のモードのうち、対象の浴室及び隣接室に適したモードを実行することができる。これにより、浴室及び隣接室の大きさなどによって、温度が上昇しにくくなることを抑制できる。
第11の発明は、第9の発明において、暖房運転開始からの経過時間によって、前記本体部に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を、段階的に変化させることを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置においては、加熱された空気は、隣接室内に吹き出されるため、浴室の温度に比べて、隣接室の温度が上昇しやすい。そこで、例えば、経過時間に応じて段階的に、浴室から吸い込まれる空気の量を増やして、加熱する。これにより、浴室と隣接室との温度差を小さくすることができ、ヒートショックを抑制することができる。
第12の発明は、第1〜11のいずれか1つの発明において、ドア開閉検知手段と、報知手段と、をさらに備え、前記連通口は、前記浴室と前記隣接室とをつなぐドアを含み、前記ドア開閉検知手段は、前記ドアの開閉状態を検知可能であり、前記報知手段は、暖房運転中に前記ドア開閉検知手段が前記ドアが閉じていることを検知すると報知を行うことを特徴とする暖房装置である。
この暖房装置によれば、報知手段によって、暖房運転中にドアを開けることを使用者に促すことができる。暖房運転中にドアを開けることで、隣接室内の空気が浴室により流れやすくなり、浴室を暖める時間を短縮することができる。
本発明の態様によれば、1台で効率良く2室を暖めることができる暖房装置が提供される。
本発明の実施の形態に係る暖房装置が設置された浴室及び隣接室を表す斜視図である。 実施形態に係る暖房装置が設けられた浴室及び隣接室の要部構成を表すブロック図である。 実施形態に係る暖房装置を例示するブロック図である。 図4(a)及び図4(b)は、実施形態に係る暖房装置の本体部を表す断面図及び斜視図である。 図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係る暖房装置が設置された浴室及び隣接室を表す平面図である。 実施形態に係る暖房装置の動作を表すフローチャートである。 図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る暖房装置が設置された浴室及び隣接室を表す平面図である。 実施形態に係る暖房装置の動作を表すフローチャートである。 実施形態に係る暖房装置の動作を表すフローチャートである。 図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係る暖房装置が設置された浴室及び隣接室を表す平面図である。 実施形態に係る暖房装置が設置された別の浴室及び隣接室を表す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る暖房装置が設置された浴室及び隣接室を表す斜視図である。
図1に表したように、浴室BRは、洗い場床13と、側壁12と、天井11と、によって区画された空間である。また、浴室BR内には、洗い場床13と隣接して浴槽14が設けられている。
浴室BRの隣には、浴室BRに隣接する隣接室NRが設けられている。本実施形態に係る暖房装置100(暖房システム)は、隣接室NRに設置される。隣接室NRは、例えば、洗面所、または脱衣所などである。隣接室NRは、床面15と、側壁16と、天井17と、によって区画された空間である。隣接室NR内には、洗面化粧台LDが設けられている。洗面化粧台LDは、洗面台LD1と、洗面台LD1の上方に設けられた鏡LD2と、を有する。
浴室BRと隣接室NRとの間には、壁18が設けられている。壁18は、例えば、浴室BRの側壁12の一部であり、隣接室NRの側壁16の一部である。
浴室BRと隣接室NRとの間には、浴室BRと隣接室NRとを連通する連通口25が設けられている。連通口25は、例えば、壁18に設けられ、隣接室NRと浴室BRとをつなぐドア18dである。使用者は、ドア18dを通じて、浴室BRと隣接室NRとの間を出入りできる。または、連通口25は、ドア18dに設けられたガラリ(換気口)30であってもよい。一般にガラリ30は、ドア18dの下部に設けられる。なお、連通口25は、上記に限らず、浴室BRと隣接室NRとをつなぐ風路(例えば開口)であればよい。
隣接室NRの側壁16には、廊下などの外部に通じるドア16dが設けられている。浴室BRの側壁12には、適宜、窓12dなどが設けられていてもよい。
暖房装置100の本体部10は、例えば、このような隣接室NRの天井17に設置される。暖房装置100は、例えば、ビルトイン(天井埋め込み)タイプである。
図2は、実施形態に係る暖房装置が設けられた浴室及び隣接室の要部構成を表すブロック図である。図2では、風路系統と電気系統とを併せて表している。
図3は、実施形態に係る暖房装置を例示するブロック図である。
図2に表したように、暖房装置100の本体部10は、ファン110(送風機)、吸込口(第1吸込口121及び第2吸込口122)、制御部130、加熱部140及び吹出口150を有する。また、浴室BRには、開口部20が設けられている。図1に表したように、開口部20は、例えば、浴室BRの天井11に設けられている。開口部20は、暖房装置100が浴室BR内の空気を吸い込むための吸引手段であり、例えば、天井の開口に設けられたファン(換気扇、送風機)などを含んでいてもよい。
図4(a)及び図4(b)を参照して、暖房装置100の具体例について説明する。
図4(a)は、暖房装置100の本体部10を表す断面図である。図4(a)に表したように、暖房装置100の本体部10は、ケース部10a(筐体)を有する。ケース部10aの内部に、ファン110、ダンパ103、加熱部140が設けられている。
第1吸込口121、第2吸込口122、吹出口150は、ケース部10aに設けられている。例えば、第1吸込口121、第2吸込口122及び吹出口150は、ケース部10aの表面に設けられた開口である。
第1吸込口121は、例えば、ダクトD2を介して、浴室BRに設けられた開口部20と接続されている。第1吸込口121は、浴室BRの内部と本体部10の内部とを連通する開口である。ファン110が回転することよって、第1吸込口121は、開口部20を介して浴室BR内の空気を吸い込む。
第2吸込口122は、ケース部10aの下面に位置する。ケース部10aの下面は、隣接室NRの内側に露出している。第2吸込口122は、隣接室NRの内部と本体部10の内部とを連通する開口である。ファン110が回転することによって、第2吸込口122は、隣接室NR内の空気を吸い込む。
第1吸込口121及び第2吸込口122から本体部10に吸い込まれた空気は、ダンパ103へ流れる。ダンパ103は、例えば、ロータリダンパであり、ダンパ103の位置によって、空気の流れる方向が制御される。図4(a)に示した位置にダンパ103が位置する場合は、吸い込まれた空気は、加熱部140の方向へ向かう。加熱部140は、吸い込まれた空気を加熱するヒータである。加熱部140によって加熱された空気は、吹出口150の方向へ向かう。
吹出口150は、ケース部10aの下面に位置している。これにより、吸い込まれた空気は、吹出口150から隣接室NR内へ吹き出される。吹出口150には、可動部151(電動ルーバ)が設けられていてもよい。可動部151によって、吹出口150から吹き出される空気の方向を制御することができる。
なお、ダンパ103の位置を変更すると、吸い込まれた空気を、加熱部140及び吹出口150の方向ではなく、ケース部10aに設けられた開口125へ流すことができる。開口125は、外部へと通じるダクトD1と接続されている。これにより、暖房装置100は、浴室BR及び隣接室NR内の空気を外部へ排出して、換気を行うことができる。暖房装置100が暖房運転を行うときには、ダクトD1への風路は、例えば、閉じられている。
図4(a)に表したように、ケース部10aは、下側部材10bを含む。下側部材10bの少なくとも一部は、ファン110の下方側に位置する。図4(b)は、下側部材10bを表す斜視図である。図4(b)は、下側部材10bを下方(隣接室側)から眺めた状態を表す。下側部材10bは、ファン110に対応する開口110eを有する。例えば、第1吸込口121又は第2吸込口122から吸い込まれた空気は、開口110eを介して、ファン110の方向へ流れる。
さらに下側部材10bには、第1ダンパ201、第1モータ201b、第2ダンパ202及び第2モータ202bが設けられている。
第1ダンパ201は、第1モータ201bによって揺動自在に軸支されている。第1モータ201bによって、第1ダンパ201の向きを変化させることができる。これにより、第1吸込口121とファン110との間の風路を開いたり閉じたりすることができる。すなわち、第1ダンパ201によって、第1吸込口121から吸い込まれる浴室BRの空気の量を調整することができる。
第2ダンパ202は、第2モータ202bによって揺動自在に軸支されている。第2モータ202bによって、第2ダンパ202の向きを変化させることができる。これにより、第2吸込口122とファン110との間の風路を開いたり閉じたりすることができる。すなわち、第2ダンパ202によって、第2吸込口122から吸い込まれる隣接室NRの空気の量を調整することができる。
図4(a)及び図4(b)に関して説明した構成により、第1吸込口121から吸い込まれる浴室BR内の空気の量、および、第2吸込口122から吸い込まれる隣接室NR内の空気の量のそれぞれを、例えば独立に調整することができる。また、この例では、吹出口150から吹き出される空気の量は、第1吸込口121から吸い込まれた空気の量と第2吸込口122から吸い込まれた空気の量の和と実質的に等しい。
また、ケース部10aの内部に、制御部130(図4(a)において不図示)を配置してもよい。制御部130は、例えばマイコンなど回路である。図3に表したように、制御部130は、リモコン40からの信号や、後述するドア開閉検知手段51、温度検知手段52、53からの信号を受信する。そして,制御部130は、受信した信号に基づいて、暖房装置100の各要素を制御する。具体的には、制御部130は、ファン110、加熱部140、可動部151(電動ルーバ)の動作を制御する。また、制御部130は、前述のダンパ103、第1ダンパ201(第1モータ201b)、第2ダンパ202(第2モータ202b)、及び、後述する報知手段61、62の動作を制御することができる。浴室BRの開口部20にファンなどが設けられた場合には、制御部130は、そのファンの動作も制御することができる。以上により、制御部130は、暖房装置100の暖房運転を制御する。
使用者は、リモコン40を用いて、暖房装置100の各機能の設定及び実行を指示することができる。例えば、暖房運転、換気運転及び衣類乾燥運転などの開始及び停止や、設定温度の調整などを行うことができる。
再び図1を参照して、暖房装置100の暖房運転における空気の流れについて説明する。
例えば矢印A1に示したように、浴室BR内の空気は、開口部20、第1吸込口121を介して、暖房装置100の本体部10に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、加熱部140によって加熱され、矢印A2に示したように、隣接室NR内へ吹き出される。吹き出された空気の少なくとも一部は、矢印A3に示したように、連通口25(ドア18dまたはガラリ30)を介して、浴室BR内へ流入する。そして、浴室BR内に流入した空気の少なくとも一部は、矢印A4に示したように、再び開口部20から吸い込まれる。
また、例えば矢印A5に示したように、暖房装置100は、第2吸込口122を介して隣接室NR内の空気を吸い込むことができる。そして、吸い込まれた空気は、加熱部140によって加熱され、矢印A2に示したように、隣接室NR内へ吹き出される。
このように、暖房装置100によって隣接室NRと浴室BRとの間で、加熱された空気が循環する。これにより、1つの装置で2室を暖めることができる。このため、各部屋に一台ずつ暖房装置を設置する場合に比べて、暖房装置を設置するイニシャルコストや施工の工数の増加を抑制することができる。
1つの装置で2室を暖める場合、2室が暖まるまでの時間や消費電力が増加する場合がある。このため、1つの装置で効率良く2室を暖めることが求められている。しかし、効率的に暖房しようとすると、装置の構造が複雑となる場合がある。例えば、暖房装置から、浴室BR及び隣接室NRの両方に直接、温かい空気を吹き出すようにすると、複数の吹出口が必要となることがある。また、安全性の観点から温風の流路の構成等に制限がある。これに対して、実施形態に係る暖房装置100においては、加熱された空気を連通口25を介して循環させることで、簡易な構造によって、効率良く、2室を暖めることができる。
また、暖房運転時において、吹出口150は、連通口25に向けて空気を吹き出すことができる。例えば、ガラリ30の方向または開いたドア18dの方向に、空気が吹き出されるように可動部151(電動ルーバ)が制御される。これにより、空気が浴室BRに、より流入しやすくなる。したがって、加熱された空気が浴室BRと隣接室NRとの間で循環しやすくなり、より効率良く、2室を暖めることができる。
次に、暖房装置100の運転について、さらに説明する。
図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係る暖房装置が設置された浴室及び隣接室を表す平面図である。図5(a)〜図5(c)中の矢印は、空気の流れを表す。
図5(a)は、暖房装置100による2室暖房運転を表している。2室暖房運転は、図1に関して前述した暖房装置100の動作と同様である。すなわち、暖房装置100の本体部10は、浴室BR内の空気と隣接室NR内の空気とを吸い込み、吸い込んだ空気を加熱した後、隣接室NR内に吹き出す。これにより、浴室BR内及び隣接室NR内の空気を効率良く暖めながら循環させる。このとき、可動部151は、吹出口150から吹き出される空気の方向を、連通口25に向けた方向としている。
このような2室暖房運転は、例えば、使用者の入浴前に行われる。これにより、使用者の入浴時には、浴室内及び隣接室内を暖かい状態とすることができる。また、浴室内の温度と隣接室内の温度と差を小さくすることができる。これにより、ヒートショックを抑制することができる。
暖房装置100は、図5(b)に表したように、隣接室NR内のみを暖めることもできる。例えば、図4(b)に関して説明した第1ダンパ201の動作によって、浴室BRからの吸気を停止する。そして、隣接室NR内の空気のみが本体部10に吸い込まれ、加熱部140によって加熱される。このように、隣接室NRと暖房装置100との間で空気を循環させて、暖房運転を行ってもよい。これにより、例えば、冬場の朝の身支度時などに、隣接室NRを短時間で暖めることができる。このとき、可動部151は、加熱された空気が吹き出される方向を変更して、空気の対流を促すことができる。これにより、隣接室NR全体を効率良く暖めることができる。また、可動部151は、吹出口150から吹き出される空気の方向を、洗面化粧台LD(洗面台または鏡)に向けた方向とすることができる。これにより、暖房装置をヘアドライヤーとして使用することができる。
暖房装置100は、図5(c)に表したような換気運転を行うこともできる。暖房装置100の本体部10は、浴室BR内の空気、および、隣接室NR内の空気、の少なくともいずれかを吸い込み、吸い込んだ空気を外部へ排出する。
図3に関して前述した通り、暖房装置100は、温度検知手段を有していてもよい。温度検知手段は、例えば、浴室BR内の温度を測定する浴室温度センサ52と、隣接室NR内の温度を測定する隣接室温度センサ53である。
浴室温度センサ52は、浴室BR内に設けられてもよいし、開口部20や本体部10に設けられてもよい。例えば、浴室BR内の温度とは、開口部20から吸い込まれた空気であって、合流箇所123(図2を参照)に到達する前の空気の温度であってもよい。なお合流箇所123は、第1吸込口121から吸い込まれた空気と第2吸込口122から吸い込まれた空気とが合流する位置である。同様に、隣接室温度センサ53は、隣接室NR内に設けられてもよいし、本体部10に設けられてもよい。隣接室NR内の温度とは、第2吸込口122から吸い込まれた空気であって、合流箇所123に到達する前の空気の温度であってもよい。
このような温度検知手段を用いることにより、さらに効率の良い暖房運転を行うことができる。例えば、制御部130は、浴室BR内の温度と、隣接室NR内の温度と、に基づいて、本体部10に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量(立方メートル毎秒:m/s)を調整する。
なお、「本体部10に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量」とは、第1吸込口121から吸い込まれる単位時間当たりの空気の量(m/s)と、第2吸込口122から吸い込まれる単位時間当たりの空気の量(m/s)と、の和である。本体部10に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量の「調整」とは、第1吸込口121から吸い込まれる単位時間当たりの空気の量、及び、第2吸込口122から吸い込まれる単位時間当たりの空気の量、の少なくともいずれかを変更(増加または減少)することをいう。このような暖房運転の一例について、図6、図7(a)及び図7(b)を参照して説明する。
図6は、実施形態に係る暖房装置の動作を表すフローチャートである。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る暖房装置が設置された浴室及び隣接室を表す平面図である。図7(a)及び図7(b)中の矢印は、空気の流れを表す。図7(a)及び図7(b)中の矢印の相対的な大きさは、流量の相対的な大きさに対応している。 図6に表したように、暖房運転のスイッチがONになるまで(ステップS101:No)、制御部130は、待機状態である。リモコン40からの信号などに基づいて、暖房運転のスイッチがONになると(ステップS101:Yes)、制御部130は、浴室BR及び隣接室NRから空気を吸い込み、吸い込んだ空気を加熱して隣接室NRへ吹き出すように、ファン110や加熱部140などを制御する(ステップS102)。
図6において、浴室BRの吸気量(第1吸込口121から単位時間当たりに吸い込まれる空気の量)を、Iyと表し、隣接室NRの吸気量(第2吸込口122から単位時間当たりに吸い込まれる空気の量)をIrと表している。浴室BRの初期の吸気量をIysと表し、隣接室NRの初期の吸気量をIrsと表している。浴室BR内の温度をTyと表し、隣接室NR内の温度をTrと表している。
ステップS103において、隣接室NR内の温度Trと浴室BR内の温度Tyとの差の絶対値が所定値(温度差Ts)よりも大きい場合、制御部130は、ステップS104に進む。ステップS104において、隣接室NR内の温度が浴室BR内の温度よりも高い場合、制御部130は、ステップS105を実行する。隣接室NR内の温度が浴室BR内の温度よりも高くない場合、制御部130は、ステップS106を実行する。
隣接室NRの温度が相対的に高い場合、浴室BRからの吸気量(吸引手段の吸気量)を増加させる(ステップS105)。すなわち、図7(a)に表したように浴室BRの吸気量を増加させる。これにより、隣接室NRの温度よりも浴室BRの温度が上昇しやすくなり、浴室BRの温度と隣接室NRの温度との差を小さくすることができる。浴室BRの温度が相対的に高い場合、制御部130は、隣接室NRからの吸気量(暖房装置の吸気量)を増加させる(ステップS106)。すなわち、図7(b)に表したように隣接室NRからの吸気量を増加させる。これにより、浴室BRの温度よりも隣接室NRの温度が上昇しやすくなり、浴室BRの温度と隣接室NRの温度との差を小さくすることができる。ステップS105及びS106の後に、制御部130は、ステップS103の判定を再び行う。
ステップS104〜S106のように、温度に応じて吸気量を変更することにより、温度が低い方の部屋の空気を優先的に暖める。これにより、2室の温度を短い時間で効率良く上昇させることができる。また、浴室BRの温度と隣接室NRの温度との差を小さくすることができる。なお、この例では、浴室BRの吸気量または隣接室NRの吸気量を増加させているが、実施形態は、これに限られない。本体部10の吸気量の調整は、浴室BRからの吸気量と、隣接室NRからの吸気量と、のバランスを変更を含む。例えば、浴室BRからの吸気量及び隣接室NRからの吸気量のいずれか一方を減らしても良いし、両方を増加または減少させてもよい。
ステップS103において、隣接室NR内の温度Trと浴室BR内の温度Tyとの差の絶対値が所定値(温度差Ts)以下であった場合、制御部130は、本体部10に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を減らす(ステップS107)。すなわち、(Iy+Ir)を、(Iys+Irs)よりも小さくする。例えば、Iy、Irを、それぞれ、Iys、Irsよりも小さくする。これにより、空気を吸い込むために消費される電力が抑えられる。その後、暖房運転のスイッチがOFFにされると(ステップS108:Yes)、暖房装置100は、処理を終了する。
浴室BRと隣接室NRとが暖められ、温度差が小さくなれば、その後、暖房装置100によって暖められる空気の量を減らしても、高い温度及び小さい温度差を維持しやすい。そこで、上記のステップS107を実行することにより、浴室BRの温度と隣接室NRの温度との差を小さくしてヒートショックを抑制しつつ、消費電力を抑えることができる。なお、所定値(温度差Ts)は、任意の値に設定することができるが、小さい方がヒートショックを抑制しやすい。
また、図3に関して前述した通り、暖房装置100は、報知手段61(第1の報知手段)を有していてもよい。報知手段61は、浴室BR内の温度の単位時間当たりの変化率Rb、及び、隣接室NR内の単位時間当たりの変化率Rn、の少なくともいずれかが低い場合に、使用者に報知を行う。報知手段61は、音による手段でもよいし、光(例えばリモコン40に設けられたディスプレイなど)による手段でもよい。
例えば、隣接室NRのドア16dが開いているような場合、暖房運転を行っても、温度が上昇せず、隣接室NR内の単位時間当たりの変化率Rnが低いことがある。報知手段61は、この変化率Rnが所定値Cnよりも低い場合に報知を行う。また、例えば、浴室BRの窓12dが開いているような場合、暖房運転を行っても、浴室BR内の単位時間当たりの変化率Rbが低いことがある。報知手段61は、この変化率Rbが所定値Cbよりも低い場合に報知を行う。これにより、意図せずに開いたままとなっているドア等を閉じるよう使用者に促すことができる。したがって、2室を確実に暖めることができる。
なお、ドアや窓を閉じた状態での試運転により変化率Rn及びRbを測定し、その値に応じて所定値Cn及びCbを定めることができる。または、使用者が所定値Cn及びCbを適宜選択できるようにしてもよい。
また、図3に関して前述した通り、暖房装置100は、ドア開閉検知手段51及び報知手段62(第2の報知手段)を有していてもよい。ドア開閉検知手段51は、例えば、浴室BRと隣接室NRとをつなぐドア18dに設けられたセンサである。ドア開閉検知手段51は、ドア18dが開いているか、閉じているか、を検知することができる。報知手段62は、暖房運転中にドア開閉検知手段51により、ドア18dが閉じていることを検知すると、使用者に報知を行う。報知手段62は、音による手段でもよいし、光による手段でもよい。
図6に関して説明したような暖房運転中には、ドア18dが閉じたままであるよりも、開いている方が、空気が循環しやすい。そこで、ドア開閉検知手段51及び報知手段62によって、暖房運転中にドアを開ける様に使用者に促すことができる。これにより、隣接室NR内の空気が浴室BRにより流れやすくなり、浴室BRを暖める時間を短縮することができる。
次に、図6に関して説明した例とは別の暖房運転の一例について、図8を参照して説明する。
図8は、実施形態に係る暖房装置の動作を表すフローチャートである。
図8に表したように、暖房運転のスイッチがONになると(ステップS201:Yes)、制御部130は、温風(暖房風)を送風する様にファン110や加熱部140を制御する(ステップS202)。ステップS202においては、本体部10の浴室BRからの吸気量(Iys)は、本体部10の隣接室NRからの吸気量(Irs)よりも少ない。例えば、浴室BRからの吸気量Iysは、極めて少なく、実質的にゼロであってもよい。
このステップS202は、隣接室NR内の温度が所定の温度以上になるまで続けられる(ステップS203:No)。すなわち、この例では、制御部130は、まず、隣接室NR内の温度が所定の温度以上となるまで、隣接室NR内の空気を優先的に暖める制御を実行する。なお、所定の温度は、任意の温度でよく、例えば、使用者がリモコン40に入力可能な設定温度などに基づく。所定の温度は、ヒートショックを抑制するために十分な温度であることが望ましい。
その後、隣接室NR内の温度が所定の温度以上になると(ステップS203:Yes)、制御部130は、ステップS204において、浴室BRからの吸気量を増加させる。すなわち、浴室BRの吸気量Iyを、初期の吸気量(ステップS202におけるIys)よりも多くする。
上記のように隣接室NR内を優先的に暖め、その後、ステップS204を実行して浴室BRを暖める。ここで、一般的に空気は、温度が高い方から低い方へ流れやすい。このため、ステップS204を実行したときには、隣接室NR内の空気は、連通口25を介して、浴室BRへ流れやすくなっている。したがって、ステップS204においては、空気が循環しやすく、隣接室NR内の熱が浴室BRへ拡散するため、短時間で浴室BR内の温度を上昇させることができる。例えば、一時的に温度差を生じさせることで、その後の空気の循環を促す。これにより、浴室BRと隣接室NRとの温度差を小さくすることができる。
さらにステップS204において、加熱手段(加熱部140)の通電量を少なくしてもよい。すなわち、制御部130は、加熱部140に流れる電流(アンペア)を小さくする。例えば、加熱部140をOFFにする。これにより、消費電力を抑えることができる。以上により、例えば、ヒートショックの抑制の観点から隣接室NRが十分に暖まった後に、消費電力が低くなる。これにより、ヒートショックの発生を抑制しつつ、消費電力を抑えることができる。
また、ステップS204において、吹出口150から吹き出される単位時間当たりの空気の量を少なくしてもよい。すなわち、隣接室NRからの吸気量Irと、浴室BRからの吸気量Iyと、の和を少なくしてもよい。例えば、加熱部140がPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータである場合、吹出口150から吹き出される単位時間当たりの空気の量を少なくすることで、加熱部140における消費電力を抑えることができる。
次に、図6及び図8に関して説明した例とは別の暖房運転の一例について、図9、図10(a)及び図10(b)を参照して説明する。なお、この例では、温度検知手段が設けられていなくてもよい。
図9は、実施形態に係る暖房装置の動作を表すフローチャートである。
図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係る暖房装置が設置された浴室及び隣接室を表す平面図である。図10(a)及び図10(b)中の矢印は、空気の流れを表す。図10(a)及び図10(b)中の矢印の相対的な大きさは、流量の相対的な大きさに対応している。
図9に表したように、暖房運転のスイッチがONになると(ステップS301:Yes)、制御部130は、浴室BR及び隣接室NRから空気を吸い込み、吸い込んだ空気を加熱して隣接室NRへ吹き出すように、ファン110や加熱部140などを制御する(ステップS303)。
なお、この例では、制御部130は、ステップS303を実行する前に、モード選択を実行する。例えば、制御部130は、複数のモードを実行可能であり、ステップS302において、複数のモードのうちの1つが選択される。各モードは、単位時間当たりの加熱部140の出力(ワット:W)、および、吹出口150から吹き出される単位時間当たりの空気の量、の少なくともいずれかにおいて、互いに異なる。
浴室BRの大きさ(広さ)や隣接室NRの大きさは、現場ごとに異なる。また、浴室BRのレイアウト、隣接室NRのレイアウト、本体部10の位置、開口部20の位置なども現場ごとに異なる。そこで、複数のモードを用意しておき、複数のモードの中から、現場に適した出力(加熱部の出力及び吹出口からの風量)を有するモードを実行する。例えば、部屋が広い場合は、その部屋から吸い込まれる空気の量を多くする、または加熱部140の出力を高くする。モード選択の際には、例えば、使用者がリモコン40から、部屋の大きさ、または、出力の大きさに関する信号を入力する。制御部130は、入力された信号に基づいて、いずれかのモードを実行する。これにより、浴室BR及び隣接室NRの大きさなどによって温度が上昇しにくくなることを抑制できる。
暖房運転を開始してから第1所定時間が経過すると(ステップS304:Yes)、制御部130は、ステップS305において、浴室BRからの吸気量(吸引手段の吸気量)を増加させる。図10(a)は、ステップS303の初期の送風の様子を表している。図10(b)は、暖房運転開始後から第1所定時間が経過してステップS305が実行された後の様子を表している。図10(b)の状態における浴室BRからの吸気量は、図10(a)の状態における浴室BRからの吸気量よりも、多い。図10(b)の状態における隣接室NRからの吸気量は、図10(a)の状態における隣接室NRからの吸気量よりも、少ない。
その後、ステップS305を実行してから第2所定時間が経過すると(ステップS306:Yes)、制御部130は、ステップS307において、浴室BRからの吸気量をさらに増加させる。その後、ステップS307を実行してから第3所定時間が経過すると(ステップS308:Yes)、制御部130は、ステップS309において、浴室BRからの吸気量をさらに増加させる。そして、暖房運転のスイッチがOFFにされると(ステップS310:Yes)、暖房装置100は、処理を終了する。
以上説明したように、制御部130は、暖房運転開始から所定時間が経過すると、本体部10に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を調整する。例えば、制御部130は、単位時間当たりに第1吸込口121から吸い込まれる浴室BR内の空気の量を段階的に増加させる。なお、所定時間(第1〜第3所定時間)は、使用者が設定する任意の時間でよい。
暖房装置100は、加熱された空気を隣接室NR内に吹き出すため、浴室BRの温度に比べて、隣接室NRの温度が上昇しやすい。そこで、上述のように、所定時間経過後に浴室BRから吸い込まれる空気の量を増やして、加熱する。これにより、所定時間を目安に、浴室BRと隣接室NRとの温度差を小さくすることができ、ヒートショックを抑制することができる。また、所定時間の設定によって、使用者にとって必要なタイミングで温度差を小さくすることができるため、無駄な電力を消費せずに効率良く2室を暖めることができる。
なお、所定時間の経過に応じて、浴室BRからの吸気量を変更(増加又は減少)しつつ隣接室NRからの吸気量を変更(増加又は減少)してもよい。所定時間経過後に、隣接室NRからの吸気量と浴室BRからの吸気量とのバランスを変更することで、温度差を小さくすることができる。
使用者の入浴中には、浴室BR内は、湿度が高い状態となる。このため、図6〜図10(b)に関して説明した暖房運転は、使用者の入浴前に行われ、入浴中には行われないことが望ましい。これにより、隣接室NR内の湿度の上昇を防ぐことができる。暖房装置100は、浴室BR内に設けられた湿度センサなどによって、使用者の入浴を検知してもよい。
図11は、実施形態に係る暖房装置が設置された別の浴室及び隣接室を表す平面図である。
図11に表したように、暖房装置100の本体部10は、隣接室NRの天井17ではなく、壁18(側壁16)に設けられてもよい。浴室BRの天井11の高さ及び隣接室NRの天井17の高さによっては、本体部10を壁18に設けることによって、ダクトD2の施工を容易にすることができる。一方、図11に示した破線P1のように本体部10を天井17に設置した場合には、隣接室NRの全体に温風を送りやすい。また、図11に示した一点鎖線P2のように洗面化粧台LDの上方に本体部10を設置してもよい。この場合には、ヘアドライヤーとしての使い勝手が向上する。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室BR、隣接室NR、暖房装置100、本体部10、第1吸込口121、第2吸込口122、加熱部140、吹出口150及び連通口2などの形状、寸法、材質、配置や、設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 本体部、 10a ケース部、 10b 下側部材、 11 天井、 12 側壁、 12d 窓、 13 洗い場床、 14 浴槽、 15 床面、 16 側壁、 16d ドア、 17 天井、 18 壁、 18d ドア、 20 開口部、 25 連通口、 30 ガラリ、 40 リモコン、 51 ドア開閉検知手段、 52 浴室温度センサ、 53 隣接室温度センサ、 61 第1の報知手段、 62 第2の報知手段、 100 暖房装置、 103 ダンパ、 110 ファン、 110e 開口、 121 第1吸込口、 122 第2吸込口、 123 合流箇所、 125 開口、 130 制御部、 140 加熱部、 150 吹出口、 151 可動部、 201 第1ダンパ、 201b 第1モータ、 202 第2ダンパ、 202b 第2モータ、 BR 浴室、 D1、D2 ダクト、 LD 洗面化粧台、 LD1 洗面台、 LD2 鏡、 NR 隣接室

Claims (12)

  1. 浴室内の空気と、前記浴室に隣接する隣接室内の空気と、を暖める暖房装置であって、
    ファンと、
    前記浴室に設けられた開口部を介して前記浴室内の空気を吸い込む吸込口と、
    前記吸込口から吸い込まれた空気を加熱する加熱部と、
    前記加熱部によって加熱された空気を前記隣接室内へ吹き出す吹出口と、
    を有する本体部を備え、
    前記吹出口から吹き出された空気は、前記浴室と前記隣接室とをつなぐ連通口を介して前記浴室内へ流入することを特徴とする暖房装置。
  2. 前記吹出口は、前記連通口に向けて空気を吹き出すことを特徴とする請求項1に記載の暖房装置。
  3. 前記隣接室内には、洗面化粧台が設けられ、
    前記吹出口は、空気を吹き出す方向を変更する可動部を有し、
    前記可動部は、空気を吹き出す方向を前記連通口に向けた方向とすること、および、空気を吹き出す方向を前記洗面化粧台に向けた方向とすることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の暖房装置。
  4. 前記浴室内の温度を測定する浴室温度センサと、
    前記隣接室内の温度を測定する隣接室温度センサと、
    前記ファン及び前記加熱部の動作を制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記浴室内の温度と前記隣接室内の温度とに基づいて、前記本体部に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を調整することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の暖房装置。
  5. 前記制御部は、前記浴室内の温度と、前記隣接室内の温度と、の差が所定値以下になると、前記本体部に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を少なくすることを特徴とする請求項4に記載の暖房装置。
  6. 前記隣接室内の温度を測定する隣接室温度センサと、
    前記ファン及び前記加熱部の動作を制御する制御部と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記隣接室内の温度が所定の温度以上になるまで前記隣接室内の空気を暖め、前記隣接室内の温度が前記所定の温度以上になると、単位時間当たりに前記吸込口から吸い込まれる前記浴室内の空気の量を増加させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の暖房装置。
  7. 前記制御部は、前記隣接室内の温度が前記所定の温度以上になると、前記加熱部における通電量及び前記吹出口から吹き出される単位時間当たりの空気の量の少なくともいずれかを少なくすることを特徴とする請求項6に記載の暖房装置。
  8. 前記本体部は、前記ファン及び前記加熱部の動作を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、暖房運転開始から所定時間が経過すると、前記本体部に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の暖房装置。
  9. 前記制御部は、暖房運転開始から前記所定時間が経過すると、単位時間当たりに前記吸込口から吸い込まれる前記浴室内の空気の量を増加させることを特徴とする請求項8に記載の暖房装置。
  10. 前記制御部は、複数のモードを有し、
    前記複数のモードは、前記加熱部の出力、および、単位時間当たりの前記吹出口から吹き出される空気の量の少なくともいずれかにおいて、互いに異なることを特徴とする請求項9に記載の暖房装置。
  11. 前記制御部は、暖房運転開始からの経過時間によって、前記本体部に吸い込まれる単位時間当たりの空気の量を、段階的に変化させることを特徴とする請求項9に記載の暖房装置。
  12. ドア開閉検知手段と、
    報知手段と、
    をさらに備え、
    前記連通口は、前記浴室と前記隣接室とをつなぐドアを含み、
    前記ドア開閉検知手段は、前記ドアの開閉状態を検知可能であり、
    前記報知手段は、暖房運転中に前記ドア開閉検知手段が前記ドアが閉じていることを検知すると報知を行うことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の暖房装置。
JP2016040318A 2016-03-02 2016-03-02 暖房装置 Active JP6748902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016040318A JP6748902B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 暖房装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016040318A JP6748902B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 暖房装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017156029A true JP2017156029A (ja) 2017-09-07
JP6748902B2 JP6748902B2 (ja) 2020-09-02

Family

ID=59809663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016040318A Active JP6748902B2 (ja) 2016-03-02 2016-03-02 暖房装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6748902B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0914687A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Tokyo Gas Co Ltd 放熱器
JP2004333071A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Inax Corp 2室暖房システム
JP2008170053A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浴室暖房乾燥機
JP2009079782A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Panasonic Corp 換気空調装置及び換気空調システム
JP2010046243A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Toto Ltd 洗濯物乾燥庫付き洗面化粧台
JP2014066406A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Panasonic Corp 浴室暖房乾燥機
JP2015169395A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 住宅内温度制御装置
JP2016011769A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 リンナイ株式会社 浴室暖房装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0914687A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Tokyo Gas Co Ltd 放熱器
JP2004333071A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Inax Corp 2室暖房システム
JP2008170053A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浴室暖房乾燥機
JP2009079782A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Panasonic Corp 換気空調装置及び換気空調システム
JP2010046243A (ja) * 2008-08-21 2010-03-04 Toto Ltd 洗濯物乾燥庫付き洗面化粧台
JP2014066406A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Panasonic Corp 浴室暖房乾燥機
JP2015169395A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 住宅内温度制御装置
JP2016011769A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 リンナイ株式会社 浴室暖房装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6748902B2 (ja) 2020-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006300363A (ja) 浴室換気乾燥機
JP6851575B2 (ja) 2室暖房システム
JP6748901B2 (ja) 暖房装置
JP6748902B2 (ja) 暖房装置
JP4807036B2 (ja) 浴室空調装置
JP2018004149A (ja) ヒーター装置
JP4506334B2 (ja) 換気装置
JP6285170B2 (ja) 風量制御装置
JP2011043250A (ja) 多室換気機能付き浴室暖房機
JP2013057473A (ja) 浴室暖房乾燥機
JP2006071222A (ja) 同時給排型浴室換気暖房乾燥機
JP2008157537A (ja) 浴室換気装置及び浴室換気システム
JP2005164114A (ja) 浴室用空調装置
JP4428969B2 (ja) 暖房装置
JP6413251B2 (ja) 送風装置
JPH10103683A (ja) 熱供給システム
JP2013061106A (ja) 浴室暖房乾燥機
JP5874943B1 (ja) 換気装置
JP2017058121A (ja) 浴室空気調和機
JP4754203B2 (ja) 浴室空調装置
JP2013155959A (ja) 加湿空気調和装置
JP2005291604A (ja) 浴室暖房乾燥機
JP2008170053A (ja) 浴室暖房乾燥機
TWI668395B (zh) Bathroom dryer
JP6814934B2 (ja) 浴室空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6748902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150