JP4428969B2 - 暖房装置 - Google Patents

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Description

本発明は、暖房対象室から吸引した空気を加熱器にて加熱して暖房対象室内に通風するように循環通風する加熱式の循環手段と、その循環手段の作動を制御する制御手段とが設けられ、その制御手段が、暖房運転指令に基づいて、循環手段を作動させて暖房運転を実行するように構成されている暖房装置に関する。
上記のような暖房装置は、制御手段が、暖房運転指令に基づいて、暖房対象室から吸引した空気を加熱器にて加熱して暖房対象室内に通風するように循環通風する加熱式の循環手段を作動させて、暖房対象室を暖房する暖房運転を実行するものである。加熱器としては、熱源機から熱媒が循環供給されるものや、電気式のヒータを備えたものなどが用いられることになる。そして、暖房対象室内の温度を使用者等によって設定される設定温度に調節するように加熱力が制御されることになる。
例えば、熱媒が循環供給される加熱器を備える場合には、熱源機から加熱器への熱媒の供給を断続する熱動弁を開閉制御すること及び熱源機を発停制御することで、循環手段による暖房対象室の加熱力が制御されることになる。つまり、上述の暖房運転の実行によって暖房対象室内の空気の温度を設定温度に調節するように、循環手段、熱源機、熱動弁などの動作制御が行われることになる(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載の暖房装置では、暖房対象室内の温度としての浴室温度:TBを、浴室内から吸引した空気の温度を測定することで得ており、その浴室温度:TBと設定温度:TSとを比較し、TS−TB≧T1のときには、熱媒の温度を高く且つ通風量を強くして浴室温度を上昇させるような運転を行い、T1>TS−TB>T2のときには熱媒の温度を低く且つ通風量を強くし、TS−TB≦T2のときには熱媒の温度を低く且つ通風量を弱くして浴室温度を低下させるような運転が行われている。
特許文献2に記載の暖房装置では、浴室温度を、浴室内から吸引した空気の温度を測定することで得ており、その浴室温度が設定温度:TCを超えたときには、浴室内の温度を低下させるべく循環ファン(循環手段)のファン回転速度をA速からB速へと低下させ、続いて、ファン回転速度をB速に低下させても、測定された浴室温度が設定温度:TCを超えているときには、浴室内の温度を低下させるべく循環ファンのファン回転速度をB速からC速へと低下させる。
また、特許文献2に記載の暖房装置では、ファン回転速度をC速に設定して所定期間運転を継続した後、ファン回転速度をC速からB速へ上昇させ、B速で運転させながら浴室温度の測定を行うというサイクルを繰り返している。これにより、浴室内の空気を攪拌して、測定される浴室温度と浴室中心部の温度との温度差を小さくしようとしている。
特開2001−132967号公報 特開2003−106546号公報
上記特許文献1に記載の暖房装置のように浴室内の温度を低下させるために熱媒の温度を低くすると、それまでよりも温度の低い風を浴びせられた入浴者が冷風感を感じてしまうという問題が生じる。加えて、通風量を弱くすると、暖房装置から浴室内に吹き出された空気が浴室中心部に到達せずに暖房装置付近で滞留し、その滞留した空気が再び暖房装置内に吸引されて温度測定されることになるため、測定された浴室温度が浴室中心部の温度よりも高くなるという温度差が生じ、浴室温度の制御を正確に行えないという問題が生じる。従って、測定された浴室温度が設定温度となるように暖房装置の制御が行えたとしても、その温度差の存在により浴室中心部の温度が設定温度となっていないこともある。
上記特許文献2に記載の暖房装置では、浴室温度を設定温度へと制御する際に通風量が弱くなったときにも測定される浴室温度と浴室中心部の温度との温度差を小さくするために、ファン回転速度をC速とB速とで上下させて浴室内の空気を攪拌する運転を行っているのだが、浴室での暖房運転時には、浴室内へと吹き出される空気の温度が比較的高い場合であっても入浴者の体が濡れているために、通風量が大きくなると入浴者に冷風感を感じさせてしまうことがある。従って、入浴者に対して浴びせられる通風量の変化の繰り返しにより、入浴者が頻繁に冷風感を感じてしまうという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、暖房対象室内において冷風感を感じさせること無しに暖房対象室内の温度を設定温度に調節することができる暖房装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る暖房装置の第1特徴構成は、暖房対象室から吸引した空気を加熱器にて加熱して前記暖房対象室内に通風するように循環通風する加熱式の循環手段と、その循環手段の作動を制御する制御手段とが設けられ、その制御手段が、暖房運転指令に基づいて、前記循環手段を作動させて暖房運転を実行するように構成されている暖房装置であって、前記制御手段は、前記暖房運転中において、前記暖房対象室から吸引した空気の検出温度が変更設定される基準目標温度以下であるときには、前記循環手段の通風量を基準通風量にし、且つ、前記検出温度が前記基準目標温度よりも高温であるときには、前記検出温度と前記循環手段の通風量とが、前記基準温度よりも高温側に定められて前記検出温度の目標となる制御目標温度が前記基準目標温度から高温側になるほど前記通風量の目標となる目標循環通風量を前記基準通風量から減少させる関係に設定した前記制御目標温度と前記目標循環通風量との関係となる目標調整状態になるように、前記検出温度に基づいて前記循環手段の作動を制御するように構成されている点にある。
上記第1特徴構成によれば、制御手段が、暖房運転中において、暖房対象室から吸引した空気の検出温度についての制御目標温度と目標循環通風量との関係を、制御目標温度が基準目標温度から高温側になるほど目標循環通風量を基準通風量から減少させる関係で設定した目標調整状態となるように、検出温度に基づいて循環手段の作動を制御することになる。
すなわち、制御目標温度が基準目標温度に設定されているときには目標循環通風量が基準通風量となり、そして、目標循環通風量が小さくなるほど暖房装置付近での空気の滞留により発生する検出温度と暖房対象室の中心部の温度との温度差が大きくなることを考慮して、目標循環通風量を基準通風量よりも減少させるほど暖房対象室の基準目標温度よりも高温側に制御目標温度が設定されているようにするため、目標循環通風量が小さくなったとしても、暖房対象室内の温度が適正に調整されるようになり、暖房対象室内において冷風感を感じさせないようにすることができる。また、暖房対象室内に向けた通風温度を変化させること無く、暖房対象室の温度調節を行うようにするため、暖房対象室内に温度が低下された空気を吹き出すことが行われず、この点からも、暖房対象室内において冷風感を感じさせることがない。
従って、暖房対象室内において冷風感を感じさせること無しに暖房対象室内の温度を設定温度に調節することができる暖房装置を提供できる。
本発明に係る暖房装置の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記目標調整状態として設定される前記制御目標温度と前記目標循環通風量との関係が、前記制御目標温度が前記基準目標温度より高温になるほど前記目標循環通風量を前記基準通風量より段階的に変化させる関係で設定され、且つ、前記目標循環通風量を隣接する増加側又は減少側の段階に変化させるときの判別用制御目標温度とその判別用制御目標温度で目標循環通風量を変化させたのちにおいて隣接する元の段階の目標循環通風量に変化させるときの判別用制御目標温度とを異なる温度とする関係で設定されている点にある。
上記第2特徴構成によれば、目標調整状態として設定される制御目標温度と目標循環通風量との関係が、制御目標温度が基準目標温度より高温になるほど目標循環通風量を基準通風量より段階的に変化させる関係で設定されているため、暖房対象室から吸引した空気の検出温度が外乱などにより小さな範囲で上下動しても、目標循環通風量を同じ風量に維持することが可能となって、循環通風量が外乱などにより不必要に頻繁に変動されることが無いようにして快適性の向上を図ることが可能となるのであり、しかも、目標循環通風量を隣接する増加側又は減少側の段階に変化させるときの判別用制御目標温度とその判別用制御目標温度で目標循環通風量を変化させたのちにおいて隣接する元の段階の目標循環通風量に変化させるときの判別用制御目標温度とを異なる温度とする関係で設定されているため、検出温度が上下動を繰り返したとしても目標循環通風量が頻繁に変更されるハンチングの発生を抑制することが可能となって、この点からも快適性を向上させることが可能となる。
本発明に係る暖房装置の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、前記循環手段が、前記暖房対象室としての浴室の天井側に設置されて、浴室内の空気を吸引して浴室内に向けて通風するように構成されている点にある。
上記第3特徴構成によれば、循環手段が、暖房対象室としての浴室の天井側に設置されて、浴室内の空気を吸引して浴室内に向けて通風するように構成されているから、浴室内に向けた目標循環通風量を小さくしたときには、循環手段から通風される空気が浴室内の下方側まで到達せずに天井近くで滞留し易いものとなるが、目標循環通風量を基準通風量より減少させるほど基準目標温度よりも高温側に制御目標温度が設定されるため、また、浴室内に向けた通風温度を変化させること無く浴室の温度調節が行われるため、浴室内の入浴者に対して冷風感を感じさせることを抑制して、良好に入浴させることが可能となるのである。
<第1実施形態>
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示す暖房装置は、暖房対象室としての浴室A内の乾燥、暖房、涼風及び換気機能を備え、浴室Aの天井側に設置された浴室暖房乾燥ユニットYと、この浴室暖房乾燥ユニットYに温水などの熱媒を供給する熱源機Kを備えている。また、これら浴室暖房乾燥ユニットYと熱源機Kの動作を指令する指令手段としてのリモコン操作部Rと、リモコン操作部Rの指令に基づいて浴室暖房乾燥ユニットY及び熱源機Kの作動を制御する制御手段としての制御部Hが設けられ、リモコン操作部Rが制御部Hに双方向に通信可能に接続されている。
浴室暖房乾燥ユニットYは、浴室Aの壁面の一例としての天井1に設置される本体部3と、吸気口4と吹き出し口5とを備えるグリル板6とを備えて構成されている。
図1の縦断側面図に示すように、浴室暖房乾燥ユニットYの本体部3は、本体ケーシング3a内に、吸気口4を通して浴室A内の空気を吸引して吹き出し口5を通して空気を吹き出すための循環通風路7と、その循環通風路7に対して通風作用する循環ファン8と、循環通風路7を通風する空気に対して加熱作用する加熱器としての熱媒循環式の熱交換器9と、その熱交換器9に供給される熱媒としての温水の通流を断続する熱動弁10と、浴室A内から吸引され、循環通風路7を通風する空気の温度を測定する浴室サーミスタ15と、通流する温水の温度を測定する温水サーミスタ16と、吹き出し口5を通して浴室A内に吹き出される空気の吹き出し方向を変更自在な可動ルーバー11とを備えている。また、浴室A内の空気を吸引して排気ダクト12を通して屋外に排気する排気ファン13と、循環通風路7側と排気ファン13側との空気の通流を遮断可能なシャッター17とを備えている。尚、図1において、排気ダクト12、排気ファン13及び排気口14を備えた排気ユニット部分については、排気ダクト12、排気ファン13及び排気口14の位置関係についての理解を容易にするために上方から見た横断面図で示している。
すなわち、循環通風路7と、循環ファン8と、熱交換器9と、熱動弁10により加熱式の循環手段Jが構成され、循環ファン8を作動させ、熱動弁10を開弁させて熱交換器9に熱媒としての温水を供給して、吸気口4を通して浴室A内から吸引した空気を加熱して、吹き出し口5を通して浴室A内に送風可能に構成されている。
また、可動ルーバー11は、図2(a)及び図2(b)に示すように、浴室A内に吹き出す空気の方向及びその範囲を例えば範囲αや範囲βで変更可能に構成されている。
循環ファン8は、水平軸心周りで回転して、空気の吸引と排気とを共に回転軸心と直交する方向に沿って行うクロスフローファンにて構成され、回転軸心方向のほぼ全幅にわたる広い範囲にわたって熱交換器9を通して浴室A内の空気を吸引し、吹き出し口5から熱交換器9にて加熱された空気を浴室A内に吹き出す通風作用を行うように構成されている。
排気ファン13は、垂直軸心周りで回転して、空気の吸引を回転軸心方向から行って、排気を回転軸心と直交する方向に沿って行うシロッコファンにて構成され、シャッター17側から空気を吸引し、排気口14を通して排気ダクト12に向けて空気を通風するように構成されている。また、排気ファン13は、浴室A以外の脱衣室内やトイレ内などの空気を吸引し、排気口14を通して排気ダクト12に向けて空気を通風するようにも構成されている。
循環ファン8は、リモコン操作部Rからの指令に基づいて、循環ファン8を回転させるモータの駆動電圧を変更することによって、浴室A内に送風される空気の送風量が変更されるように構成されている。
浴室暖房乾燥ユニットYと熱源機Kの動作は、マイクロコンピュータを利用した制御部Hによって制御され、その制御部Hに双方向に通信可能なリモコン操作部Rは、浴室Aや、浴室Aに隣接する脱衣室、台所などに設けられている。
そして、リモコン操作部Rには、図3に示すように、浴室A内を乾燥運転させる乾燥運転スイッチ20と、浴室A内を暖房運転させる暖房運転スイッチ21と、浴室A内を涼風運転させる涼風運転スイッチ22と、浴室A内を換気運転させる換気運転スイッチ23が設けられている。また、暖房時の温度設定やタイマー時間の設定を指令する設定スイッチ24、25、及び、可動ルーバー11による風向きを変更させる風向変更スイッチ26や、24時間換気を行わせる際の24時間換気スイッチ28が設けられている。
そして制御部Hは、リモコン操作部Rの指令に基づいて、乾燥運転スイッチ20がON操作されると乾燥運転を実行し、暖房運転スイッチ21がON操作されると暖房運転を実行し、涼風運転スイッチ22がON操作されると涼風運転を実行し、換気運転スイッチ23がON操作されると換気運転を実行するように構成されている。
以下には、夫々の運転について説明する。
暖房運転では、制御部Hは、シャッター17を閉じて排気ファン13を停止させ且つ循環ファン8を作動させるとともに、浴室A内の温度を上昇させるように、熱動弁10の開閉を制御して熱交換器9に熱媒としての温水を循環供給し、この熱交換器9により加熱された循環空気を吹き出し口5から浴室A内に吹き出すように、循環ファン8、熱動弁10、排気ファン13、シャッター17の作動を制御する。
具体的には、暖房運転スイッチ21がON操作されると、暖房(強)ランプ及びタイマー設定表示が点灯し、吹き出し口5の可動ルーバー11が設定された風向位置に動いて暖房(強)運転が開始される。例えば、入浴前に浴室暖房乾燥ユニットYを運転開始して、浴室Aを暖房しておくときには、この暖房(強)運転を行うことが好ましく、その際には、図2(a)に示すように洗い場A2や壁面全体に温風が行き渡るように風向範囲をαと広く設定しておけばよい。
そして、暖房(強)運転中にリモコン操作部Rの暖房運転スイッチ21がON操作されると、制御部Hは、暖房(強)運転から暖房(弱)運転へと切り替える。例えば、入浴前に上記暖房(強)運転を行った後で入浴を開始するときには、入浴者に強い風が浴びせられないようにこの暖房(弱)運転を行うことが好ましく、その際には、図2(b)に示すように、浴槽A1の隣の洗い場A2にいる入浴者には強い風が浴びせられないように風向範囲をβと狭く設定しておけばよい。このとき、タイマー時間は、前回運転時と同じ設定時間でセットされるが、設定値の減少を指示する設定スイッチ24及び設定値の増加を指示する設定スイッチ25により適当な時間に設定することができる。暖房運転スイッチ21のON操作後、制御部Hは熱動弁10を開き、熱源機Kから熱交換器9に対して温水の供給を開始させる。そして、制御部Hは、温水サーミスタ16により測定された温水温度が60℃以上であるときには循環ファン8を回転作動させる。その結果、吸気口4を通して浴室A内から吸引した空気が熱交換器9によって加熱され、吹き出し口5を通して浴室A内に温風が吹き出される。
ここで、暖房(弱)運転では、リモコン操作部Rを用いて浴室A内の温度を指令することができる。具体的には、操作者が暖房(弱)運転中に暖房運転スイッチ21を2秒以上押し操作すると、制御部Hは、暖房(弱)運転時の設定温度の変更を受け付けるモードに移行し、表示部27に現在の設定温度情報を表示させる。そして、設定温度は、38℃、40℃、42℃、44℃、46℃の5段階で変更可能であり、それぞれ表示部にはd1、d2、d3、d4、d5と表示される。従って、図3に示すように「d3」と表示されている場合の設定温度は42℃であり、例えばd1と表示されていた場合の設定温度は38℃である。暖房(強)運転時の設定温度は42℃で固定である。
そして、制御部Hは、暖房運転中において、吸気口4を通して浴室A内から吸引した空気の温度を浴室サーミスタ15によって測定し、浴室サーミスタ温度と設定温度とを比較しながら、循環ファン8の回転数を制御して、循環通風量を制御することで浴室A内の温度を設定温度に保っている。
次に、図4から図6を参照して、制御部Hにより暖房運転時に実行される、浴室サーミスタ温度(検出温度としての制御目標温度)及び設定温度(基準目標温度)に基づく循環ファン8の風量レベル(目標循環通風量)に応じたファン回転数の制御を行うことにより、浴室A内の温度を設定温度に保つための運転制御について説明する。本実施形態において、暖房(強)運転及び暖房(弱)運転の場合の風量レベル1〜風量レベル5に相当する循環ファン8のファン回転数は、以下の表1及び表2に示す数値に設定されている。
Figure 0004428969
Figure 0004428969
図4に示すように、暖房運転スイッチがON操作されて暖房運転が開始されると、制御部Hが、浴室暖房乾燥ユニットYを暖房(強)運転に設定し、熱源機Kに運転開始指令を与え、熱動弁10を開弁させる(ステップ100、101、102)。次に、制御部Hは、浴室サーミスタ15を用いて、浴室サーミスタ温度と設定温度とを比較する(ステップ103、105、107、109)。そして、後述するように、比較結果に基づいて運転開始時での風量レベルを決定して、決定された風量レベルを循環ファン8に対して指令して、暖房(強)運転時の風量レベル(ファン回転数)で循環ファン8を作動させる。以下の説明及び図中では、浴室サーミスタ温度−設定温度=ΔTとして表記している。
ΔT<0(浴室サーミスタ温度<設定温度)の場合、浴室A内の温度が設定温度よりも小さいので、制御部Hは、循環ファン8に風量レベル1を指令して、浴室A内に吹き出される温風の量を多くする(ステップ104)。0≦ΔT<2.5の場合、制御部Hは、循環ファン8に風量レベル2を指令する(ステップ103、105、106)。2.5≦ΔT<5.0の場合、制御部Hは、循環ファン8に風量レベル3を指令する(ステップ103、105、107、108)。5.0≦ΔT<7.5の場合、制御部Hは、循環ファン8に風量レベル4を指令する(ステップ103、105、107、109、110)。7.5≦ΔTの場合、制御部Hは、循環ファン8に風量レベル5を指令する(ステップ103、105、107、109、111)。
以上のように、制御部Hは、運転開始時での暖房(強)運転の循環ファン8の風量レベルを決定して指令した後、ステップ120へと移行する。上述したように、入浴前に浴室暖房乾燥ユニットYを運転開始して浴室Aを予め暖房しておくときには、ステップ103からステップ111にて決定された風量レベルでこの暖房(強)運転を行うことが好ましい。
本実施形態では、制御部Hが、暖房(強)運転時における暖房運転スイッチ21の押し操作は暖房(強)運転から暖房(弱)運転への切替指令であり、暖房(弱)運転時における暖房運転スイッチ21の2秒間より短い押し操作は暖房運転停止の指令であると判定するように構成されている。そこで、暖房運転スイッチ21が押し操作されたときに、そのスイッチ操作が暖房(強)運転から暖房(弱)運転への切替指令であるのか、又は、暖房運転停止の指令であるのかを判定するために、ステップ120において現在の暖房運転が暖房(強)運転であるのか又は暖房(弱)運転であるのかを判定する。
そして、暖房(強)運転であるときに暖房運転スイッチ21が押し操作された場合には、制御部Hは、設定された風量レベルはそのままに維持して暖房(弱)運転に設定して風量(ファン回転数)切替を行い(ステップ120、121、122、123)、図5のステップ125に移行して、後述する循環ファン8の風量レベル(ファン回転数)の制御による浴室A内の温度制御を行う。また、ステップ120における判定結果に拘わらず、暖房運転スイッチ21が押し操作されていない場合(ステップ121及びステップ124にて「No」の判定が行われた場合)にも、図5のステップ125に移行して、後述する循環ファン8の風量レベル(ファン回転数)の制御による浴室A内の温度制御を行う。
他方で、暖房(弱)運転であるときに暖房運転スイッチ21が2秒間より短い間押し操作された場合には、制御部Hは、熱源機Kの作動を停止させ、熱動弁10を閉弁し、循環ファン8の作動を停止させて一連の暖房運転を終了する(ステップ145、146、147)。
図5に示す循環ファン8の風量レベル(ファン回転数)の制御による浴室A内の温度制御において、制御部Hは、循環ファン8が風量レベル1で運転されているときにはΔT<0であるか否かを判定する(ステップ125、126)。そして、ΔT<0であるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を維持し、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を維持又は上昇させるために循環ファン8を風量レベル1に維持する。
また、0≦ΔTであるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を減らし、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を低下させるために循環ファン8を風量レベル2で運転させるように制御する(ステップ127)。
循環ファン8が風量レベル2で運転されているときには、制御部Hは、ΔT<−0.5であるか否かを判定する(ステップ128、129)。そして、ΔT<−0.5であるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を増やし、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を上昇させるために循環ファン8を風量レベル1で運転させるように制御する(ステップ130)。
また、−0.5≦ΔTであるときには、制御部Hは、引き続いてΔT<2.5であるか否かを判定する(ステップ131)。そして、2.5≦ΔTであるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を減らし、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を低下させるために循環ファン8を風量レベル3で運転させるように制御する(ステップ132)。また、−0.5≦ΔT<2.5であるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を維持し、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を維持又は低下させるために循環ファン8を風量レベル2に維持する。
循環ファン8が風量レベル3で運転されているときには、制御部Hは、ΔT<2.0であるか否かを判定する(ステップ133、134)。そして、ΔT<2.0であるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を増やし、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を上昇させるために循環ファン8を風量レベル2で運転させるように制御する(ステップ135)。
また、2.0≦ΔTであるときには、制御部Hは、引き続いてΔT<5.0であるか否かを判定する(ステップ136)。そして、5.0≦ΔTであるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を減らし、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を低下させるために循環ファン8を風量レベル4で運転させるように制御する(ステップ137)。また、2.0≦ΔT<5.0であるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を維持し、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を維持又は低下させるために循環ファン8を風量レベル3に維持する。
循環ファン8が風量レベル4で運転されているときには、制御部Hは、ΔT<4.5であるか否かを判定する(ステップ138、139)。そして、ΔT<4.5であるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を増やし、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を上昇させるために循環ファン8を風量レベル3で運転させるように制御する(ステップ140)。
また、4.5≦ΔTであるときには、制御部Hは、引き続いてΔT<7.5であるか否かを判定する(ステップ141)。そして、7.5≦ΔTであるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を減らし、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を低下させるために循環ファン8を風量レベル5で運転させるように制御する(ステップ142)。また、4.5≦ΔT<7.5であるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を維持し、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を維持又は低下させるために循環ファン8を風量レベル4に維持する。
循環ファン8が風量レベル5で運転されているときには、制御部Hは、ΔT<7.0であるか否かを判定する(ステップ138、143)。そして、ΔT<7.0であるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を増やし、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を上昇させるために循環ファン8を風量レベル4で運転させるように制御する(ステップ144)。
また、7.0≦ΔTであるときには、制御部Hは、浴室A内へ吹き出される温風の量を維持し、浴室サーミスタ15で測定している浴室A内の温度を維持又は低下させるために循環ファン8を風量レベル5に維持する。
以上のような循環ファン8の風量レベル(ファン回転数)の制御が行われた後、制御部Hは、ステップ120に戻って上述したのと同様の風量レベル(ファン回転数)の制御による浴室A内の温度制御を継続する。
図4から図6を参照して説明したように、循環ファン8の風量レベル1〜5で5段階に調整される目標循環通風量が基準通風量(風量レベル1)であるときには、浴室サーミスタ15にて監視される制御目標温度が基準目標温度(リモコン操作部Rにて設定された設定温度)に設定されている状態となり、そして、目標循環通風量が小さくなるほど浴室暖房乾燥ユニットY付近での空気の滞留により発生する浴室サーミスタ15による検出温度と浴室Aの中心部の温度との温度差を考慮して、浴室Aの設定温度よりも高い温度に制御目標温度が設定されている状態となる。
以下の表3に示すのは、循環ファン8の風量レベルが変化すると、浴室サーミスタ温度と浴室Aの中心部の温度とにどの程度の温度差が発生しているのかを示したものであり、これに基づいて図6のグラフが作成されている。
Figure 0004428969
表3に示すように、浴室A内への循環通風量が減少すると、浴室サーミスタ温度と浴室Aの中心部の温度との間には、例えば、風量レベル4の場合では4.5℃〜7.5℃の温度差が生じるので、リモコン操作部Rにて設定された設定温度が42℃である場合には、上記温度差を踏まえて、制御目標温度を46.5℃〜49.5℃の間にし、浴室Aの中心部の温度を設定温度とするような循環ファン8の運転制御を行うのである。
従って、目標循環通風量が小さくなったとしても、浴室A内の中心部の温度=設定温度となるように循環手段Jの作動を制御することができる。また、通風量を変化させるものの、熱動弁10を開状態で維持して通風温度は変化させていないので浴室A内に温度が低下された空気を吹き出させるような制御は行われず、入浴者に冷風感を感じさせることもない。
また、図6に示したように、目標調整状態として設定される浴室A内から吸引される空気の温度(浴室サーミスタ15にて監視される制御目標温度)と基準目標温度(リモコン操作部Rにて設定された設定温度)との関係が、制御目標温度が基準目標温度より高温になるほど、循環ファン8の風量レベル1〜5で5段階に調整される目標循環通風量を基準通風量(風量レベル1)より段階的に減少変化させる関係で設定され、且つ、目標循環通風量を隣接する増加側又は減少側の風量レベルの段階に変化させるときの判別用制御目標温度とその判別用制御目標温度で目標循環通風量を変化させたのちにおいて隣接する元の段階の目標循環通風量に変化させるときの判別用制御目標温度とを異なる温度とする関係で設定されている。
例えば、設定温度が42℃であり、循環ファン8が風量レベル3に調整されている場合、図6に示すように、風量レベル3から風量レベル2に変化させるときの通風量増大側への判別用制御目標温度は、浴室サーミスタ15による検出温度が設定温度と2℃の温度差:ΔTを生じる44℃のときであるが、風量レベル2から風量レベル3に変化させるときの通風量減少側への判別用制御目標温度は、浴室サーミスタ15による検出温度が設定温度と2.5℃の温度差:ΔTを生じる44.5℃のときである。
このように、浴室サーミスタ15による検出温度に基づく風量レベルの増減制御において図6のグラフに示すような段階的に変化されるヒステリシスを設定することで、検出温度が上下動したとしても風量レベルが頻繁に変更されるハンチングの発生を避けることができ、安定した風量レベルでの浴室暖房装置ユニットYの運転が行われることとなる。
次に、換気運転、乾燥運転及び涼風運転について説明する。
図3に示したリモコン操作部Rの換気運転スイッチ23がON操作されると、図1(b)に示したように、制御部Hは、循環ファン8の作動を停止しかつ熱動弁10を閉状態に維持した状態で、シャッター17を開放して換気ファン13を作動させ、可動ルーバー11が閉状態に作動させて、浴室A内から吸引した空気を排気し、脱衣室及びトイレから吸引した空気も排気するようにしている。
24時間換気スイッチがON操作された場合の24時間換気運転中には、シャッター17は閉じられており、脱衣室とトイレから吸引された空気を排気ファン13にて排気するように動作する。
リモコン操作部Rの乾燥運転スイッチ20がON操作されると、制御部Hは、循環ファン8を作動させ、かつ、浴室A内の温度が乾燥用の設定温度範囲に維持されるように、熱動弁10の開閉を制御して熱交換器9に熱媒としての温水を循環供給するとともに、シャッター17を開放して換気ファン13を作動させ、浴室A内から吸引した空気の一部を排気ダクト12を通して屋外に排出させながら、熱交換器9により加熱された循環空気を吹き出し口5から浴室A内に吹き出すようにしている。
そして、浴室A内への空気の吹き出し方向が乾燥用吹き出し方向としてほぼ真下の方向となるように、可動ルーバー11の向きを調整するようにしている。
すなわち、循環通風路7を通して加熱された空気が浴室A内へと送出され、そして、浴室A内の水分を含んだ湿った空気を吸気口4から吸引し、その一部を換気ファン13により屋外に排出しながら、熱交換器9にて加熱して再度浴室Aに吹き出すようにしている。
このようにして、浴室A内の空気の一部を屋外に排出するとともに、浴室A内の空気を循環しながら加熱して、浴室A内の空気を乾燥させている。
リモコン操作部Rの涼風運転スイッチ22がON操作されると、制御部Hは、熱動弁10を閉状態に維持した状態で循環ファン8を作動させるとともに、シャッター17を開放させて換気ファン13を作動させ、浴室A内から吸引した空気の一部を排気ダクト12を通して屋外に排出させながら、浴室A内から吸引した空気を加熱することなく循環通風路7を通して浴室A内に吹き出すようにしている。
そして、浴室A内へ通風される空気が、入浴者へ直接浴びせられるような涼風用吹き出し方向になるように、可動ルーバー11の向きを調整するようにしている。
<第2実施形態>
図7を参照して説明する第2実施形態は、目標調整状態として設定される浴室A内から吸引される空気の温度(浴室サーミスタ15にて監視される制御目標温度)と基準目標温度(リモコン操作部Rにて設定された設定温度)との関係が、制御目標温度が基準目標温度より高温になるほど、図7のステップ205に示すような連続的に減少変化させる関係で設定されている点で第1実施形態と異なっている。
図7に示すように、暖房運転が開始されると、制御部Hが、浴室暖房乾燥ユニットYを暖房(強)運転に設定し、熱源機Kに運転開始指令を与え、熱動弁10を開弁させる(ステップ200、201、202)。次に、制御部Hは、浴室サーミスタ15を用いて、浴室サーミスタ温度が設定温度以下であるか否かを判定する(ステップ203)。そして、浴室サーミスタ温度が設定温度以下である場合には、浴室A内に吹き出される温風の量を増大させて浴室A内の温度を上昇させるために、循環ファン8のファン回転数を暖房(強)運転時の基準回転数:1200rpmとするような風量で暖房運転が行われる。尚、暖房(弱)運転時の基準回転数は1000rpmである。また、浴室サーミスタ温度が設定温度を超える場合には、その温度差が大きいほど浴室A内に吹き出される温風の量を減少させて浴室A内の温度を低下させるために、ステップ205及び数1に示すような温度差:ΔT(=浴室サーミスタ温度−設定温度)の関数となる単調減少の関係で循環ファン8のファン回転数が決定され、暖房運転が行われる(ステップ204)。ここで、αは暖房対象室の容積や断熱特性などの特性に応じて決定される定数である。
Figure 0004428969
以上のように、制御部Hは、運転開始時での暖房(強)運転の循環ファン回転数を決定して指令した後、ステップ206へと移行する。上述したように、入浴前に浴室暖房乾燥ユニットYを運転開始して浴室Aを予め暖房しておくときには、ステップ203、204、205にて決定された循環ファン回転数でこの暖房(強)運転を行うことが好ましい。
本実施形態では、制御部Hが、暖房(強)運転時における暖房運転スイッチ21の押し操作は暖房(強)運転から暖房(弱)運転への切替指令であり、暖房(弱)運転時における暖房運転スイッチ21の2秒間より短い押し操作は暖房運転停止の指令であると判定するように構成されている。そこで、暖房運転スイッチ21が押し操作されたときに、そのスイッチ操作が暖房(強)運転から暖房(弱)運転への切替指令であるのか、又は、暖房運転停止の指令であるのかを判定するために、ステップ206において現在の暖房運転が暖房(強)運転であるのか又は暖房(弱)運転であるのかを判定する。
そして、暖房(強)運転であるときに暖房運転スイッチ21が押し操作された場合には、制御部Hは、暖房(弱)運転に設定して、ステップ203において判定されたΔTと暖房(弱)運転時の基準回転数:1000rpmと数1とに基づいて導出される循環ファン回転数へと風量切替を行い(ステップ206、207、208、209)、ステップ203に戻って循環ファン8の通風量(ファン回転数)の制御による浴室A内の温度制御を継続する。
他方で、暖房(弱)運転であるときに暖房運転スイッチ21が2秒間より短い間押し操作された場合には、制御部Hは、熱源機Kの作動を停止させ、熱動弁10を閉弁し、循環ファン8の作動を停止させて一連の暖房運転を終了する(ステップ206、210、211、212、213)。
また、ステップ206における判定結果に拘わらず、暖房運転スイッチ21が押し操作されていない場合(ステップ210及びステップ207にて「No」の判定が行われた場合)には、ステップ203に戻って循環ファン8の通風量(ファン回転数)の制御による浴室A内の温度制御を継続する。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、浴室サーミスタ15による検出温度と浴室A内の中心部の温度との温度差が、循環ファン8により浴室A内に吹き出される通風量の大きさ(上述の風量レベル)に依存することを説明したが、それ以外にも、浴室サーミスタ15による検出温度と浴室A内の中心部の温度との温度差は外気温や浴室Aの放熱特性などの要因にも依存する。従って、循環ファン8の風量レベルが異なる場合に加えて、外気温や浴室Aの放熱特性などが異なる場合に生じる、浴室サーミスタ15による検出温度と浴室A内の中心部の温度との温度差を補正できる手段を別に設けることで、より正確に浴室A内の中心部の温度を制御可能な暖房装置を提供することが可能である。
<2>
上記実施形態では、浴室サーミスタ15による検出温度と設定温度との温度差が図4から図6に例示したように−0.5℃、0℃、2.0℃、2.5℃、4.5℃、5.0℃、7.0℃、7.5℃の場合に、循環ファン8の風量レベルを変更するように制御したが、それらの数値を、暖房対象室の容積や断熱特性などの特性に応じた別の数値に置き換えることも可能である。
<3>
上記実施形態では、浴室暖房乾燥ユニットYを暖房対象室としての浴室Aの天井1に設けた場合について説明したが、必ずしも天井1に設ける必要はなく、循環ファン8から吹き出される空気が入浴者に冷風感を与えない程度だけ入浴者から離れた天井側の浴室A内の壁面に設けることも可能である。
<4>
上記実施形態では、暖房対象室としての浴室に循環手段Jが設置される例を参照して本発明に係る暖房装置を説明したが、脱衣室やトイレなどの浴室以外の部屋に循環手段Jを設置してもよく、その場合にも脱衣室やトイレなどの暖房対象室内において冷風感を感じさせること無しに暖房対象室内の温度を設定温度に調節することができる。
<5>
上記実施形態では、加熱器として熱媒循環式の熱交換器を例示して本発明に係る暖房装置を説明したが、他にも電気式のヒータを備えたものなど様々な加熱器を使用することができる。
暖房装置の縦断側面図 浴室内への空気の吹き出し方向を説明する概略側面図 リモコン操作部の正面図 制御動作を示すフローチャート 制御動作を示すフローチャート 温度差と風量レベルとの関係を示すグラフ 制御動作を示すフローチャート
符号の説明
9 熱交換器(加熱器)
J 循環手段
H 制御部(制御手段)
A 浴室(暖房対象室)

Claims (3)

  1. 暖房対象室から吸引した空気を加熱器にて加熱して前記暖房対象室内に通風するように循環通風する加熱式の循環手段と、
    その循環手段の作動を制御する制御手段とが設けられ、
    その制御手段が、暖房運転指令に基づいて、前記循環手段を作動させて暖房運転を実行するように構成されている暖房装置であって、
    前記制御手段は、前記暖房運転中において、
    前記暖房対象室から吸引した空気の検出温度が変更設定される基準目標温度以下であるときには、前記循環手段の通風量を基準通風量にし、且つ、
    前記検出温度が前記基準目標温度よりも高温であるときには、前記検出温度と前記循環手段の通風量とが、前記基準目標温度よりも高温側に定められて前記検出温度の目標となる制御目標温度が前記基準目標温度から高温側になるほど前記通風量の目標となる目標循環通風量を前記基準通風量から減少させる関係に設定した前記制御目標温度と前記目標循環通風量との関係となる目標調整状態になるように、前記検出温度に基づいて前記循環手段の作動を制御するように構成されている暖房装置。
  2. 前記目標調整状態として設定される前記制御目標温度と前記目標循環通風量との関係が、前記制御目標温度が前記基準目標温度より高温になるほど前記目標循環通風量を前記基準通風量より段階的に変化させる関係で設定され、且つ、前記目標循環通風量を隣接する増加側又は減少側の段階に変化させるときの判別用制御目標温度とその判別用制御目標温度で目標循環通風量を変化させたのちにおいて隣接する元の段階の目標循環通風量に変化させるときの判別用制御目標温度とを異なる温度とする関係で設定されている請求項1記載の暖房装置。
  3. 前記循環手段が、前記暖房対象室としての浴室の天井側に設置されて、浴室内の空気を吸引して浴室内に向けて通風するように構成されている請求項1又は2に記載の暖房装置。
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