JP2001289450A - 浴室暖房機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴前の暖房運転において、洗い場の床面や
壁面を均一に暖めて、入浴者の快適性を向上することが
可能となる浴室暖房機の提供。 【解決手段】 加熱式の循環手段Ｊの作動を制御する制
御手段Ｈが、指令手段Ｒにて予備暖房運転モードが指令
されると、浴室内への空気の送風量が予備暖房用の送風
量となるように循環手段Ｊを作動させ、かつ、浴室内の
洗い場に向かう方向を少なくとも含む予備暖房用範囲内
において吹き出し方向を繰り返し変更させるように吹き
出し方向変更手段１１を作動させる予備暖房運転処理を
実行し、指令手段Ｒにて入浴中暖房運転モードが指令さ
れると、浴室内への送風量が入浴中暖房用の送風量とな
るように循環手段Ｊを作動させ、かつ、吹き出し方向を
浴室内の洗い場に向けるように吹き出し方向変更手段１
１を作動させる入浴中暖房運転処理を実行するように構
成されている浴室暖房機。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内から吸引し
た空気を加熱して浴室内に送風するように循環通風する
加熱式の循環手段と、その循環手段の作動を制御する制
御手段とが設けられた浴室暖房機に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記のような浴室暖房機は、冬期などに
おいて、入浴者が寒くないように入浴前に予め浴室内を
暖房したり、入浴中においても、洗い場で入浴者が寒く
ないように浴室内を暖房するものであり、例えば、特開
平５−２４０４８４号公報に示されているように、入浴
前の暖房運転においては、浴室の天井に設けられた吹き
出し口から加熱空気を洗い場の一定方向に向けて吹出す
ことにより浴室内を暖め、入浴中の暖房運転において
は、加熱空気の送風量を入浴前の暖房運転のときよりも
減少させて、吹き出し口に設けられている向き変更用の
ルーバーを揺動させることにより洗い場に向けた加熱空
気の吹き出し方向を繰り返し変更するようにしているも
のである。そして、入浴前の暖房運転においては、加熱
空気を洗い場の一定方向に向けて吹出すことによって、
浴室内の雰囲気温度を上昇させるだけでなく、入浴者が
接触する洗い場の床面や壁面を暖めることができるもの
となっている。また、入浴中の暖房運転においては、入
浴前の暖房運転のときよりも加熱空気の送風量を減少さ
せることによって、入浴者に強い風が当たり入浴者がか
えって冷風感を感じて快適性が損なわれることを防止で
きるものとなっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、入浴前の暖房運転において、加熱空気を
洗い場の一定方向に向けて吹き出しているので、例え
ば、洗い場の床面には、吹出される加熱空気がよく当た
る箇所とあまり当たらない箇所とが存在し、洗い場の床
面に温度むらが生じることになって、そのような温度む
らのある床面に入浴者が接触すると不快感を与えてしま
うという虞があった。

【０００４】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、入浴前の暖房運転において、入
浴者が寒さを感じないように浴室内を暖房しかつ洗い場
の床面や壁面を均一に暖め、入浴中の暖房運転におい
て、入浴者が冷風感を感じないように浴室内を暖房し
て、入浴者の快適性を向上することが可能となる浴室暖
房機を提供する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明によれば、浴室内から吸引し
た空気を加熱して浴室内に送風するように循環通風する
加熱式の循環手段と、その循環手段の作動を制御する制
御手段とが設けられた浴室暖房機であって、予備暖房運
転モードと、入浴中暖房運転モードとを切り換えて指令
する指令手段が設けられ、前記循環手段によって前記浴
室内に送風される空気が前記浴室内に吹出される吹き出
し方向を変更する吹き出し方向変更手段が設けられ、前
記制御手段が、前記指令手段にて予備暖房運転モードが
指令されると、浴室内に送風される空気の送風量が予備
暖房用の送風量となるように前記循環手段を作動させ、
かつ、浴室内の洗い場に向かう方向を少なくとも含む予
備暖房用範囲内において前記吹き出し方向を繰り返し変
更させるように前記吹き出し方向変更手段を作動させる
予備暖房運転処理を実行し、前記指令手段にて入浴中暖
房運転モードが指令されると、浴室内に送風される空気
の送風量が前記予備暖房用の送風量よりも小さな入浴中
暖房用の送風量となるように前記循環手段を作動させ、
かつ、前記吹き出し方向を浴室内の洗い場に向けるよう
に前記吹き出し方向変更手段を作動させる入浴中暖房運
転処理を実行するように構成されている。

【０００６】すなわち、入浴前に指令手段にて予備暖房
運転モードが指令されることによって、予備暖房運転処
理を実行することができ、入浴中暖房用の送風量よりも
大きい予備暖房用の送風量にて浴室内を十分に暖房する
ことができ、さらに、浴室内の洗い場に向かう方向を少
なくとも含む予備暖房用範囲内おいて加熱空気の吹き出
し方向を繰り返して変更させながら浴室内を暖房するこ
とができることとなって、浴室内の雰囲気温度を上昇さ
せるだけでなく、洗い場の床面や壁面に均一に加熱空気
を当てることが可能となる。また、入浴中に指令手段に
て入浴中暖房運転モードが指令されることによって、入
浴中暖房運転処理を実行することができることとなっ
て、予備暖房用の送風量よりも小さな入浴中暖房用の送
風量にて暖房することができ、入浴者に冷風感を感じさ
せることなく浴室内を暖房することができることとな
る。したがって、入浴前の暖房運転において、入浴者が
寒さを感じないように浴室内を暖房しかつ洗い場の床面
や壁面を均一に暖め、入浴中の暖房運転において、入浴
者が冷風感を感じないように浴室内を暖房して、入浴者
の快適性を向上することが可能となる浴室暖房機を提供
することができるに到った。

【０００７】請求項２に記載の発明によれば、前記制御
手段が、前記入浴中暖房運転処理において、前記浴室内
の洗い場の各部に向く入浴中暖房用範囲内において前記
吹き出し方向を繰り返し変更させるように構成されてい
る。すなわち、入浴中の暖房運転において、加熱空気を
入浴中暖房用送風量にて浴室内の洗い場の各部に向く入
浴中暖房用範囲内において吹き出し方向を繰り返し変更
させながら、浴室内を暖房することができることとな
る。したがって、入浴中において、加熱空気の吹き出し
方向を浴室内の洗い場の各部に向く入浴中暖房用範囲内
において吹き出し方向を繰り返し変更させることによっ
て、洗い場の各部を均一に暖めることができ、洗い場の
各部において入浴者が寒さを感じないようにすることが
可能となる。

【０００８】請求項３に記載の発明によれば、前記制御
手段が、前記予備暖房運転処理において、前記予備暖房
用範囲内にて前記吹き出し方向を繰り返し変更する予備
暖房用周期よりも、前記入浴中暖房運転処理において、
前記入浴中暖房用範囲内にて前記吹き出し方向を繰り返
し変更する入浴中暖房用周期の方を短くして、前記吹き
出し方向を変更させるように構成されている。すなわ
ち、浴室内に人が存在しない入浴前の暖房運転のときに
は、長い周期にて加熱空気の吹き出し方向を予備暖房用
範囲内において繰り返し変更しながら、浴室内を暖房す
ることができ、浴室内に人が存在する入浴中の暖房運転
のときには、短い周期にて加熱空気の吹き出し方向を入
浴中暖房用範囲内において繰り返し変更しながら、浴室
内を暖房することができることとなる。したがって、入
浴中の暖房運転において、入浴者に連続して加熱空気が
当たるように加熱空気を送風することが可能となって、
入浴者の快適性をより一層向上することが可能となる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明にかかる浴室暖房機につい
て図面に基づいて説明する。この浴室暖房機は、図１に
示すように、浴室Ａ内を暖房する機能、浴室Ａ内を乾燥
させる機能、浴室Ａ内の空気を循環通風させる機能、浴
室Ａを換気する機能などのそれぞれの機能を備えた浴室
暖房乾燥ユニットＹと、この浴室暖房乾燥ユニットＹに
温水などの熱媒を供給する熱源機Ｋなどが設けられてい
る。これら浴室暖房乾燥ユニットＹと熱源機Ｋの動作を
指令する指令手段としてのリモコン操作部Ｒ、リモコン
操作部Ｒの指令に基づいて浴室暖房乾燥ユニットＹと熱
源機Ｋの作動を制御する制御手段としての制御部Ｈが設
けられ、リモコン操作部Ｒが制御部Ｈに双方向に通信可
能に接続されている。

【００１０】前記浴室暖房乾燥ユニットＹは、図２およ
び３に示すように、浴室Ａの壁面の一例としての天井１
の開口部１ａに吊り下げ支持具２により吊り下げ支持さ
れて設置され、浴室Ａの天井に入り込ませた状態で設置
される本体部３と、その本体部３の浴室Ａ内に面する側
に配置されて吸気口４と吹き出し口５とを並設して備え
るグリル板６とを備えて構成されている。ちなみに、浴
室暖房乾燥ユニットＹは、図６に示すように、浴室Ａ内
の浴槽Ａ１の上部に相当する箇所に設置されている。

【００１１】前記本体部３は、本体ケーシング３ａ内
に、吸気口４を通して浴室Ａ内の空気を吸引して吹き出
し口５を通して空気を吹出すための循環通風路７、その
循環通風路７に対して通風作用する循環ファン８、循環
通風路７を通風する空気に対して加熱作用する熱交換器
９、その熱交換器９に熱媒としての温水の供給を断続す
る熱動弁１０、吹き出し口５を通して吹出される空気の
吹き出し方向を変更自在な吹き出し方向変更手段として
の可動ルーバー１１、浴室Ａ内の空気を吸引して排気ダ
クト１２を通して屋外に排気する排気ファン１３などを
備えて構成されている。

【００１２】すなわち、循環通風路７、循環ファン８、
熱交換器９、熱動弁１０などにより加熱式の循環手段Ｊ
が構成され、循環ファン８を作動させ、熱動弁１０を開
弁させて熱交換器９に熱媒としての温水を供給して、吸
気口４を通して浴室Ａ内から吸引した空気を加熱して吹
き出し口５を通して浴室Ａ内に送風するように構成され
ている。また、可動ルーバー１１は、図５に示すよう
に、電動モータＭにより浴室Ａ内に吹出す空気の方向を
変更する電動式に構成され、電動モータＭを制御するこ
とにより所定の範囲内において空気の吹き出し方向を繰
り返し変更されるように構成されている。

【００１３】前記循環ファン８は、水平軸心周りで回転
して、空気の吸引と排気とをともに回転軸芯と直交する
方向に沿って行うクロスフローファンにて構成され、回
転軸芯方向のほぼ全幅にわたる広い範囲にわたって熱交
換器９を通して浴室Ａ内の空気を吸引し、吹き出し口５
から熱交換器９にて加熱された空気を浴室Ａに吹出すよ
うに通風作用するように構成されている。前記換気ファ
ン１３は、縦軸芯周りで回転して、ファンケース１３ａ
の下方側から空気を吸引して、本体ケーシング３ａの横
一側面に形成した排出口１４を通して排気ダクト１２に
向けて空気を通風させるように構成されている。

【００１４】前記循環ファン８は、循環ファン８を回転
させるモータの駆動電圧を変更することによって、浴室
Ａ内に送風される空気の送風量が変更されるように構成
され、浴室Ａ内に送風される空気の送風量が、予備暖房
用の送風量（強状態）とそれよりも小さな入浴中暖房用
の送風量（弱状態）とに変更されるように構成されてい
る。

【００１５】前記浴室暖房乾燥ユニットＹと熱源機Ｋな
どの動作は、マイクロコンピュータを利用した制御部Ｈ
によって制御され、その制御部Ｈに双方向に通信可能な
リモコン操作部Ｒは、浴室Ａに隣接する脱衣室や台所な
どに設けられている。そして、リモコン操作部Ｒには、
図４に示すように、浴室暖房乾燥ユニットＹや熱源機Ｋ
の作動を停止させる運転停止スイッチ１５、予備暖房運
転モードを指令する予備暖房運転スイッチ１６、入浴中
暖房運転モードを指令する入浴中暖房運転スイッチ１
７、換気運転モードを指令する換気運転スイッチ１８、
乾燥運転モードを指令する乾燥運転スイッチ１９、涼風
運転モードを指令する涼風運転スイッチ２０などが設け
られている。

【００１６】前記制御部Ｈは、リモコン操作部Ｒの指令
に基づいて、予備暖房運転スイッチ１６がＯＮ操作され
ると予備暖房運転を実行し、入浴中暖房運転スイッチ１
７がＯＮ操作されると入浴中暖房運転を実行し、換気運
転スイッチ１８がＯＮ操作されると換気運転を実行し、
乾燥運転スイッチ１９がＯＮ操作されると乾燥運転を実
行し、涼風運転スイッチ２０がＯＮ操作されると涼風運
転を実行するように構成されている。以下、夫々の運転
について説明する。

【００１７】前記予備暖房運転は、換気ファン１３を停
止させかつ循環ファン８を作動させるとともに、浴室Ａ
内の温度が予備暖房用の設定温度に維持されるように、
熱動弁１０の開閉を制御して熱交換器９に熱媒としての
温水を循環供給し、この熱交換器９により加熱された循
環空気を吹き出し口５から浴室Ａ内に吹出すようにして
いる。そして、浴室Ａ内に送風される空気の送風量が予
備暖房用の送風量となるように循環ファン８を強状態に
て作動させるとともに、浴室Ａ内の洗い場Ａ２に向かう
方向を少なくとも含む予備暖房用範囲において浴室Ａ内
への空気の吹き出し方向を繰り返し変更させるべく、電
動モータＭにて可動ルーバー１１を揺動させるようにし
ている。

【００１８】前記予備暖房運転における空気の吹き出し
方向について説明を加えると、図６の（イ）に示すよう
に、浴室Ａ内の浴槽Ａ１から洗い場Ａ２にわたる予備暖
房用範囲αにおいて空気の吹き出し方向を繰り返し変更
するように構成され、その空気の吹き出し方向を繰り返
し変更する周期が、入浴中暖房用周期Ｔ２よりも長い予
備暖房用周期Ｔ１となっている。

【００１９】前記入浴中暖房運転は、上述の予備暖房運
転と同様に、換気ファン１３を停止させかつ循環ファン
８を作動させるとともに、浴室Ａ内の温度が予備暖房用
の設定温度に維持されるように、熱動弁１０の開閉を制
御して熱交換器９に熱媒としての温水を循環供給し、こ
の熱交換器９により加熱された循環空気を吹き出し口５
から浴室Ａ内に吹出すようにしている。そして、浴室Ａ
内に送風される空気の送風量が予備暖房用の送風量より
も小さな入浴中暖房用の送風量となるように循環ファン
８を弱状態にて作動させるとともに、浴室Ａ内の洗い場
Ａ２の各部に向く入浴中暖房用範囲において浴室Ａ内へ
の空気の吹き出し方向を繰り返し変更させるべく、電動
モータＭにて可動ルーバー１１を揺動させるようにして
いる。

【００２０】前記入浴中暖房運転における空気の吹き出
し方向について説明を加えると、図６の（ロ）に示すよ
うに、浴室Ａ内の洗い場Ａ２に向いた状態で洗い場Ａ２
の各部にわたる入浴中暖房用範囲βにおいて空気の吹き
出し方向を繰り返し変更するように構成され、その空気
の吹き出し方向を繰り返し変更する周期が、予備暖房用
周期Ｔ１よりも短い入浴中暖房用周期Ｔ２となってい
る。

【００２１】前記換気運転は、循環ファン８の作動を停
止しかつ熱動弁１０を閉状態に維持した状態で、換気フ
ァン１３を作動させ、図３の（ロ）に示すように、可動
ルーバー１１が閉状態となるように電動モータＭにて可
動ルーバー１１の作動状態を調整して、浴室Ａ内から吸
引した空気を排気するようにしている。

【００２２】前記乾燥運転は、循環ファン８を作動さ
せ、かつ、浴室Ａ内の温度が乾燥用の設定温度範囲に維
持されるように、熱動弁１０の開閉を制御して熱交換器
９に熱媒としての温水を循環供給するとともに、換気フ
ァン１３を作動させて、浴室Ａ内から吸引した空気の一
部を排気ダクト１２を通して屋外に排出させながら、熱
交換器９により加熱された循環空気を吹き出し口５から
浴室Ａ内に吹出すようにしている。そして、浴室Ａ内へ
の空気の吹き出し方向が乾燥用吹き出し方向としてほぼ
真下の方向となるように、電動モータＭにて可動ルーバ
ー１１の向きを調整するようにしている。

【００２３】すなわち、循環通風路７を通して加熱され
た空気が、図６の（ハ）に示すように、浴槽Ａ１上部に
係止具Ｂ１にて吊り下げ支持されている衣類などの乾燥
対象物Ｂに向けた真下の方向に吹出されることになる。
そして、乾燥対象物Ｂから蒸発する水分を含んだ湿った
空気を吸気口４から吸引し、その一部を換気ファン１３
により屋外に排出しながら、熱交換器９にて加熱して再
度浴室Ａに吹出すようにしている。このようにして、浴
室Ａ内の空気の一部を屋外に排出するとともに、浴室Ａ
内の空気を循環しながら加熱して、乾燥対象物Ｂを乾燥
するようにしている。

【００２４】前記涼風運転は、熱動弁１０を閉状態に維
持した状態で循環ファン８を作動させるとともに、換気
ファン１３を作動させて、浴室Ａ内から吸引した空気の
一部を排気ダクト１２を通して屋外に排出させながら、
浴室Ａ内から吸引した空気を加熱することなく循環通風
路７を通して浴室Ａ内に吹出すようにしている。そし
て、浴室Ａ内への空気の吹き出し方向が、涼風用吹き出
し方向（例えば、洗い場Ａ２に向く方向）になるよう
に、電動モータＭにて可動ルーバー１１の向きを調整す
るようにしている。

【００２５】前記制御部Ｈの動作について、図７のフロ
ーチャートに基づいて説明する。運転停止スイッチ１５
がＯＮ操作されると、運転停止処理が実行され、予備暖
房運転中、入浴中暖房運転中、換気運転中、涼風運転
中、乾燥運転中のいずれの運転中であっても、運転停止
スイッチ１５がＯＮ操作されると、運転停止処理が実行
される（ステップ１，２）。前記リモコン操作部Ｒの指
令に基づいて、予備暖房運転、入浴中暖房運転、換気運
転、涼風運転、乾燥運転の夫々の運転を開始する。すな
わち、予備暖房運転スイッチ１６がＯＮ操作されると、
予備暖房運転を開始し（ステップ３，４）、予備暖房運
転スイッチ１６がＯＮ操作されてから設定時間経過する
か、または、運転停止スイッチ１５がＯＮ操作される
と、予備暖房運転を終了する。そして、入浴中暖房運転
スイッチ１７がＯＮ操作されると、入浴中暖房運転を開
始し（ステップ５，６）、入浴中暖房運転スイッチ１７
がＯＮ操作されてから設定時間が経過するか、または、
運転停止スイッチ１５がＯＮ操作されると、予備暖房運
転を終了する。ちなみに、入浴中暖房運転は、入浴中暖
房運転スイッチ１７がＯＮ操作されてから設定時間が経
過しても、入浴者が入浴中であれば、入浴中暖房運転を
継続し、入浴者が入浴が終了して運転停止スイッチ１５
がＯＮ操作されたときのみ予備暖房運転を終了するよう
にしてもよい。

【００２６】また、換気運転スイッチ１８がＯＮ操作さ
れると、換気運転を開始し（ステップ７，８）、涼風運
転スイッチ２０がＯＮ操作されると、涼風運転を開始し
（ステップ９，１０）、乾燥運転スイッチ１９がＯＮ操
作されると、乾燥運転を開始する（ステップ１１，１
２）。換気運転、涼風運転、乾燥運転の夫々の運転の終
了については、各スイッチがＯＮ操作されてから設定時
間が経過するか、または、運転停止スイッチ１５がＯＮ
操作されると、夫々の運転を終了する。

【００２７】〔別実施形態〕（１）上記実施形態では、
入浴中暖房運転において、浴室Ａ内の洗い場の各部に向
く入浴中暖房用範囲内において吹き出し方向を繰り返し
変更させる構成を例示したが、入浴中暖房運転におい
て、吹き出し方向を浴室Ａ内の洗い場Ａ２の一定方向に
向けるように構成して実施することも可能である。

【００２８】（２）上記実施形態では、予備暖房用運転
において、予備暖房用範囲内にて吹き出し方向を繰り返
し変更する予備暖房用周期よりも、入浴中暖房運転にお
いて、入浴中暖房用範囲内にて吹き出し方向を繰り返し
変更する入浴中暖房用周期の方を短くして、吹き出し方
向を変更させる構成を例示したが、予備暖房用周期と入
浴中暖房用周期とを同じ周期にしたり、入浴中暖房用周
期よりも予備暖房用周期の方を短くして実施することも
可能である。

【００２９】（３）上記実施形態では、外部の熱源機Ｋ
から熱媒としての温水が供給されて、循環通風路７を通
風する空気を加熱する熱交換器９を設ける構成を例示し
たが、この熱交換器９に加えて、電力の供給により循環
通風路７を通風する空気を加熱する電気ヒータを併設し
てもよく、あるいは、電気ヒータのみにより循環通風路
７を通風する空気を加熱するように構成してもよい。

【００３０】（４）上記実施形態では、予備暖房運転お
よび入浴中暖房運転の他に、乾燥運転、換気運転、涼風
運転のそれぞれの運転機能を備えるように構成している
が、予備暖房運転および入浴中暖房運転の暖房運転の機
能を備えているものであればよく、暖房運転のみの機能
を備えたものや、暖房運転と乾燥運転の機能を備えたも
のなど、乾燥運転、換気運転、涼風運転のそれぞれの運
転機能を適宜組み合わせたものが適応可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】浴室暖房乾燥装置を設けた浴室の斜視図

【図２】浴室暖房乾燥装置の斜視図

【図３】浴室暖房乾燥装置の縦断側面図

【図４】リモコン操作部の正面図

【図５】浴室暖房乾燥装置の横断平面図

【図６】浴室内への空気の吹き出し方向を説明するため
の概略側面図

【図７】制御動作を示すフローチャート

【符号の説明】

１１ 吹き出し方向変更手段 Ａ 浴室 Ａ１ 洗い場 Ｊ 循環手段 Ｈ 制御手段 Ｒ 指令手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴室内から吸引した空気を加熱して浴室
   内に送風するように循環通風する加熱式の循環手段と、 その循環手段の作動を制御する制御手段とが設けられた
   浴室暖房機であって、 予備暖房運転モードと、入浴中暖房運転モードとを切り
   換えて指令する指令手段が設けられ、 前記循環手段によって前記浴室内に送風される空気が前
   記浴室内に吹出される吹き出し方向を変更する吹き出し
   方向変更手段が設けられ、 前記制御手段が、 前記指令手段にて予備暖房運転モードが指令されると、
   浴室内に送風される空気の送風量が予備暖房用の送風量
   となるように前記循環手段を作動させ、かつ、浴室内の
   洗い場に向かう方向を少なくとも含む予備暖房用範囲内
   において前記吹き出し方向を繰り返し変更させるように
   前記吹き出し方向変更手段を作動させる予備暖房運転処
   理を実行し、 前記指令手段にて入浴中暖房運転モードが指令される
   と、浴室内に送風される空気の送風量が前記予備暖房用
   の送風量よりも小さな入浴中暖房用の送風量となるよう
   に前記循環手段を作動させ、かつ、前記吹き出し方向を
   浴室内の洗い場に向けるように前記吹き出し方向変更手
   段を作動させる入浴中暖房運転処理を実行するように構
   成されている浴室暖房機。
2. 【請求項２】 前記制御手段が、前記入浴中暖房運転処
   理において、前記浴室内の洗い場の各部に向く入浴中暖
   房用範囲内において前記吹き出し方向を繰り返し変更さ
   せるように構成されている請求項１に記載の浴室暖房
   機。
3. 【請求項３】 前記制御手段が、前記予備暖房運転処理
   において、前記予備暖房用範囲内にて前記吹き出し方向
   を繰り返し変更する予備暖房用周期よりも、前記入浴中
   暖房運転処理において、前記入浴中暖房用範囲内にて前
   記吹き出し方向を繰り返し変更する入浴中暖房用周期の
   方を短くして、前記吹き出し方向を変更させるように構
   成されている請求項２に記載の浴室暖房機。