JP2017155426A - 扉体及び建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観品質を損なうことなく防火性を向上すること。
【解決手段】扉本体212を構成する表面材22の表面に化粧材23を備え、ハンドル取付部ハンドル取付部31,32が化粧材23の表面に当接した状態で、表面材22及び化粧材23のそれぞれに設けたハンドル取付孔22A,23Aを介して扉本体212に室外用ハンドル30を取り付けた扉体20において、表面材22と化粧材23との間において表面材22に形成したハンドル取付孔22Aの縁部に、加熱発泡材40を配設した。
【選択図】図9

Description

本発明は、扉体及び建具に関するもので、特に、扉本体の表面に化粧材を備えた扉体の防火構造に関する。
玄関ドア等の建具には、扉本体の表面を化粧材によって覆うようにしたものが提供されている。扉本体は、四周枠組みした骨材の表裏両面をそれぞれ金属の薄板から成る表面材によって覆うようにしたものである。表面材の相互間には、発泡ウレタン等の断熱材が配設してある。化粧材は、例えばアルミニウム合金によって成形した押し出し形材である。化粧材の表面には、凹凸等の立体的な造形が施されたり、樹脂フィルムによって装飾が施されている。この種の建具によれば、化粧材の造形や装飾が扉本体の表面に現れることになり、扉体の外観品質を向上することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−138855号公報
この種の建具に適用される化粧材は、外部に露出する外装面材部分と、外装面材部分から突出した当接ヒレ部とを有し、当接ヒレ部を介して表面材の表面に当接するように構成されている。こうした化粧材によれば、当接ヒレ部の突出寸法を変更することで、表面材の表面からの突出寸法を変更することができるようになる。従って、例えば、表面材の表面からの突出寸法が大きくなるように化粧材を設ける場合にも、外装面材部分の板厚を増大する必要がなく、化粧材の成形を容易化できるとともに、扉体の製造コストを抑えることができる。
しかしながら、扉体の防火性を考慮した場合、必ずしも好ましいとはいえない。すなわち、扉本体にハンドルを取り付ける場合には、化粧材及び表面材にハンドル取付孔を形成する必要がある。化粧材を取り付けていない扉本体であれば、ハンドルを取り付けた際にハンドル取付部によって表面材のハンドル取付孔が塞がれることになり、問題を生じることはない。これに対して、化粧材を介してハンドルを取り付けた場合には、ハンドル取付部によって化粧材のハンドル取付孔は塞ぐことができるが、表面材のハンドル取付孔が開放されたままとなる。この結果、例えば火災発生時において扉体の室内側が高温状態に晒された場合には、扉本体の断熱材から発生した可燃性ガスや火炎がハンドル取付孔を貫通して室外側に至るおそれがある。
こうした問題は、化粧材を貫通するようにハンドルを取り付ければ解決することが可能である。すなわち、化粧材にハンドル取付部を通過させることのできる貫通孔を形成すれば、ハンドル取付部によって表面材のハンドル取付孔を塞ぐことが可能となり、扉体の室内側が高温状態に晒された場合にも可燃性ガスや火炎が室外側に貫通する事態を防止することができる。しかしながら、上記のようにしてハンドルを取り付けた場合には、化粧材の貫通孔が外部に露出することになり、外観品質を向上するという初期の目的が損なわれることとなる。
本発明は、上記実情に鑑みて、外観品質を損なうことなく防火性を向上することのできる扉体及び建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る扉体は、扉本体を構成する表面材の表面に化粧材を備え、ハンドル取付部が前記化粧材の表面に当接した状態で、前記表面材及び前記化粧材のそれぞれに設けたハンドル取付孔を介して前記扉本体にハンドルを取り付けた扉体において、前記表面材と前記化粧材との間において前記ハンドル取付孔の縁部に、熱膨張性部材を配設したことを特徴とする。
この発明によれば、例えば火災発生時において扉体が高温状態に晒された場合、膨張した熱膨張性部材によってハンドル取付孔の縁部において表面材と化粧材との間の隙間が塞がれることになり、扉本体の内部から発生した可燃性ガスや火炎がハンドル取付孔を貫通して室外側に至るおそれがなくなる。
また本発明は、上述した扉体において、前記熱膨張性部材は、前記ハンドル取付孔の周囲を取り囲むように取り付けたことを特徴とする。
この発明によれば、ハンドル取付孔の周囲を取り囲むように熱膨張性部材を取り付ければ、可燃性ガスや火炎の貫通をより確実に防止することが可能となる。
また本発明は、上述した扉体において、前記化粧材は、前記表面材に向けて突出する2つの当接ヒレ部を有し、前記当接ヒレ部は、前記表面材に形成したハンドル取付孔の両側となる部位においてそれぞれ前記表面材の表面に当接するものであり、前記熱膨張性部材は、一方の当接ヒレ部から他方の当接ヒレ部にわたる部位に配設したことを特徴とする。
この発明によれば、ハンドル取付孔の両側に化粧材の当接ヒレ部が存在する場合には当接ヒレ部の相互間にのみ熱膨張性部材を配設することでも表面材と化粧材との間の隙間を塞ぐことができる。
また本発明は、上述した扉体において、前記熱膨張性部材は、前記表面材の表面に取り付けたことを特徴とする。
この発明によれば、塞ぐべき表面材のハンドル取付孔に対して熱膨張性部材を容易に、かつ正確に位置決めすることができ、両者の位置ずれに起因して可燃性ガスや火炎が貫通する事態を招来するおそれがない。
また本発明に係る建具は、上述したいずれかひとつの扉体と、前記化粧材が室外側となる状態で前記扉体を開閉可能に支持する枠体とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、例えば火災発生時において扉体が高温状態に晒された場合、膨張した熱膨張性部材によってハンドル取付孔の縁部において表面材と化粧材との間の隙間が塞がれることになり、扉本体の内部から発生した可燃性ガスや火炎がハンドル取付孔を貫通して室外側に至るおそれがなくなる。
本発明によれば、例えば火災発生時において扉体が高温状態に晒された場合、膨張した熱膨張性部材によってハンドル取付孔の縁部において表面材と化粧材との間の隙間が塞がれることになり、扉本体の内部から発生した可燃性ガスや火炎がハンドル取付孔を貫通して室外側に至るおそれがなくなる。これにより、外観品質を損なうことなく防火性を向上することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1である扉体を適用した建具を室外側から見た図である。 図2は、図1に示した建具の縦断面図である。 図3は、図1に示した建具の横断面図である。 図4は、図1に示した建具の要部を示す拡大横断面図である。 図5は、図1に示した建具の扉体の要部拡大縦断面図である。 図6は、図1に示した建具の要部を分解して示す縦断面図である。 図7は、図1に示した建具に適用する扉体の要部分解斜視図である。 図8は、図1に示した建具の扉体を分解して示すもので、(a)は表面材の要部拡大図、(b)は化粧材の要部拡大図である。 図9は、図1に示した建具の要部を室外側から見た拡大図である。 図10は、本発明の実施の形態2である扉体を適用した建具を室外側から見た図である。 図11は、図10に示した建具の要部拡大横断面図である。 図12は、図10に示した建具に適用する扉体の要部分解斜視図である。 図13は、図10に示した建具の要部を室外側から見た拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る扉体及び建具の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下においては便宜上、見込み方向、見付け方向という用語を適宜使用して説明を行う。見込み方向とは、図2及び図3中の矢印Aで示すように、建具の奥行きに沿った方向のことである。見込み方向に沿った平面については、見込み面と称する場合がある。また、見付け方向とは、上枠や下枠等のように水平に沿った部材の場合、見込み方向に直交した上下に沿う方向であり、縦枠等のように上下に沿った部材の場合、見込み方向に直交した水平に沿う方向である。見付け方向に沿った平面については、見付け面と称する場合がある。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1である扉体を適用した建具を示したものである。ここで例示する建具は、家屋の玄関に用いられるもので、枠体10と、ヒンジ1を介して枠体10に開閉可能に支持した扉体20とを備えている。枠体10は、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13を四周枠組みすることによって矩形状に構成したものである。枠体10を構成するそれぞれの枠11,12,13は、アルミニウム合金等の金属によって成形した押し出し形材であり、全長にわたってほぼ一様な断面形状を有している。
扉体20は、四周枠組みした骨材21の表裏両面にそれぞれ表面材22を配設することによって構成した扉本体212と、扉本体212において室外に臨む見付け面に取り付けた化粧材23とを備えたものである。骨材21は、スチール等の金属によって成形したもので、個々の端部を互いに連結することによって枠状に構成してある。表面材22は、スチール等の金属によって成形した矩形の薄板状部材であり、四辺の縁部がそれぞれ同一方向に向けてほぼ直角に屈曲している。それぞれの表面材22は、屈曲した部分が骨材21の見込み面を覆う状態で骨材21の表裏両面に配設し、屈曲した部分を介して骨材21に接合してある。表面材22の相互間には、断熱材24が配設してある。
化粧材23は、アルミニウム合金等の金属によって押し出し形材であり、外装面材部分23aと、複数の当接ヒレ部23bとが一体に成形してある。外装面材部分23aは、扉体20の表面に現れる平板状部分である。当接ヒレ部23bは、外装面材部分23aの両側縁部及び裏面から突出した薄板状部分である。当接ヒレ部23bの突出端部は、それぞれ略直角に屈曲し、外装面材部分23aとほぼ平行となるように延在している。当接ヒレ部23bの突出寸法は、すべて同一である。本実施の形態1では、図1に示すように、長手が左右に沿った複数枚の化粧材23を上下に並設することによって扉本体212の室外に臨む見付け面をすべて覆うようにしている。扉本体212に化粧材23を取り付ける方法としては、図5に示すように、例えば当接ヒレ部23bの屈曲した突出端部を両面テープ25によって表面材22の表面に貼り付ければ良い。
この扉体20には、室外に臨む見付け面に室外用ハンドル30が配設してある。室外用ハンドル30は、図6に示すように、上下両端部にそれぞれハンドル取付部31,32を有し、これらハンドル取付部31,32の間を把持部33によって連結したものである。図には明示していないが、把持部33は、ハンドル取付部31,32に対して操作移動可能に配設してある。
上方のハンドル取付部31には、上下2つのボス部34が設けてあるとともに、ボス部34の間にリンク出力部35が設けてあり、下方のハンドル取付部32には、上下2つのボス部34が設けてある。ボス部34は、ハンドル取付部31,32の座面31a,32aから突出した円柱状部分である。図には明示していないが、個々のボス部34には、先端面に開口するようにネジ孔が設けてある。リンク出力部35は、ハンドル取付部31,32に対して把持部33が操作移動された場合に動作するように構成した出力部分である。
上述の構成を有する室外用ハンドル30は、扉本体212の内部に錠ケース300(図3参照)を収容させた状態で、化粧材23に設けたハンドル取付孔23A及び表面材22に設けたハンドル取付孔22Aを介して扉体20に取り付けてある。具体的には、図7〜図9に示すように、表面材22及び化粧材23に上部ハンドル取付孔22A1,23A1、ボス挿通孔22A2,23A2及び下部ハンドル取付孔22A3,23A3を形成するようにしている。表面材22については、室外側に配置されるもののみならず、室内側に配置されるものにも上部ハンドル取付孔22A1、ボス挿通孔22A2及び下部ハンドル取付孔22A3を形成するようにしている。
上部ハンドル取付孔22A1,23A1は、上方のハンドル取付部31から突出する2つのボス部34及びリンク出力部35を挿通させるための開口である。本実施の形態1では、縦長矩形状を成し、上辺及び下辺にそれぞれ半円形状の切欠22A1a,23A1aを有した上部ハンドル取付孔22A1,23A1を設けるようにしている。半円形状の切欠22A1a,23A1aは、2つのボス部34が挿通する部分であり、その間の矩形状部分がリンク出力部35が挿通する部分である。ボス挿通孔22A2,23A2は、下方のハンドル取付部32において上方から突出するボス部34が挿通する円形の切欠である。
下部ハンドル取付孔22A3,23A3は、下方のハンドル取付部32から突出するボス部34及び図示せぬケーブルを挿通させるための開口である。ケーブル(図示せず)は、室外用ハンドル30と錠ケース300(図3参照)との間を接続するものである。本実施の形態1では、矩形状を成す下部ハンドル取付孔22A3,23A3を設けるようにしている。これら上部ハンドル取付孔22A1,23A1、ボス挿通孔22A2,23A2及び下部ハンドル取付孔22A3,23A3は、いずれも室外用ハンドル30を取り付けた場合に、ハンドル取付部31,32によって覆い隠されるようにその位置及び寸法が設定してある。化粧材23に上部ハンドル取付孔23A1及び下部ハンドル取付孔23A3を設ける場合には、予め該当部分の当接ヒレ部23bを切除しておくことが好ましい。なお、図中の符号22A4,23A4は、シリンダ錠(図示せず)を配設するための円形状を成す錠挿通孔である。
さらに、室外側に配置される表面材22には、上部ハンドル取付孔22A1を取り囲む部位に加熱発泡材(熱膨張性部材)40が貼り付けてあるとともに、下部ハンドル取付孔22A3及び下方の錠挿通孔22A4を取り囲む部位に加熱発泡材40が貼り付けてある。加熱発泡材40は、膨張黒鉛等のように、温度が上昇した場合に膨張する不燃性または難燃性材料から成る部材である。本実施の形態1では、帯状に形成した加熱発泡材40を矩形状に貼り付けることにより、上部ハンドル取付孔22A1を隙間なく取り囲むとともに、下部ハンドル取付孔22A3及び下方の錠挿通孔22A4を隙間なく取り囲むようにしている。加熱発泡材40としては、扉本体212の内部に配設した断熱材24が溶融して可燃性ガスが発生する以前の温度で発泡するものを適用するのが好ましい。
上述の扉体20に室外用ハンドル30を取り付けるには、図6に示すように、室内に配置される表面材22の表面に上部ハンドル取付孔22A1及び下部ハンドル取付孔22A3を覆うようにカバープレート26,27を配設するとともに、上部ハンドル取付孔22A1に錠カバー41を配設する。カバープレート26,27は、上部ハンドル取付孔22A1及び下部ハンドル取付孔22A3よりも大きな外形形状を有した金属製の厚板部材であり、室外用ハンドル30のボス部34に対応する部位にそれぞれボス部34よりも細径のネジ挿通孔26a,27aを有している。図には明示していないが、カバープレート26,27において表面材22に対向する面には、シール材が貼り付けてある。
錠カバー41は、図7に示すように、矩形状を成す基板41aの四周にそれぞれ周壁部41bを有した金属製の箱状部材であり、周壁部41bの内表面にそれぞれ加熱発泡材42が貼り付けてある。基板41aは、上部ハンドル取付孔22A1に収容可能となる寸法に形成したもので、室外用ハンドル30のボス部34及びリンク出力部35を通過させる切欠41cを有している。両側の周壁部41bには、互いに離反する方向に向けて屈曲したフランジ部41dが設けてある。
この状態で化粧材23及び室外側に配置される表面材22の上部ハンドル取付孔23A1,22A1、ボス挿通孔23A2,22A2及び下部ハンドル取付孔23A3,22A3にそれぞれ室外用ハンドル30のボス部34及びリンク出力部35を挿通させ、カバープレート26,27のネジ挿通孔26a,27aを介してそれぞれのボス部34に取付ネジ36を螺合させれば、ハンドル取付部31,32が化粧材23の外装面材部分23aに当接した状態で室外用ハンドル30が扉体20に取り付けられることになる。なお、扉本体212の室内側には、カバープレート26,27を介して室内用ハンドル50が取り付けられている。
ここで、室内側に配置される表面材22においては、上部ハンドル取付孔22A1及び下部ハンドル取付孔22A3がそれぞれカバープレート26,27によって塞がれた状態にあり、ボス挿通孔22A2がボス部34に螺合する取付ネジ36によって塞がれた状態となる。また、化粧材23に設けた上部ハンドル取付孔23A1及び下部ハンドル取付孔23A3は、ハンドル取付部31,32によって塞がれており、外部に開口することはない。さらに、錠挿通孔22A4,23A4については、シリンダ錠(図示せず)が配設されるため、ほぼ塞がれた状態となる。
これに対して室外側に配置される表面材22にあっては、化粧材23の外装面材部分23aと表面材22との間に当接ヒレ部23bによって隙間が生じるため、室外用ハンドル30を取り付けた状態であっても、上部ハンドル取付孔22A1及び下部ハンドル取付孔22A3が開放されたままとなる。このため、例えば火災発生時において扉体20の室内側が高温状態に晒された場合には、扉本体212の断熱材24から発生した可燃性ガスや火炎が表面材22の上部ハンドル取付孔22A1や下部ハンドル取付孔22A3を貫通して室外側に至るおそれがある。
しかしながら、この建具によれば、表面材22において上部ハンドル取付孔22A1を取り囲む部位及び下部ハンドル取付孔22A3を取り囲む部位にそれぞれ加熱発泡材40を貼り付けるようにしている。従って、扉体20が高温状態となった場合、加熱発泡材40が膨張することで、上部ハンドル取付孔22A1の周囲及び下部ハンドル取付孔22A3の周囲においては、化粧材23と表面材22との隙間が塞がれることになる。つまり、室外側に配置される表面材22においては、膨張した加熱発泡材40及び化粧材23の外装面材部分23aによって上部ハンドル取付孔22A1及び下部ハンドル取付孔22A3が塞がれた状態となる。これにより、扉本体212の断熱材24から発生した可燃性ガスや火炎が室外側に至る事態を招来するおそれがなく、防火性を向上することができる。しかも、化粧材23に設けたハンドル取付孔23Aは、ハンドル取付部31,32によって塞がれるため、扉体20の外観品質が損なわれるおそれもない。
なお、上述した実施の形態1では、ハンドル取付孔22Aの周囲全周に連続して加熱発泡材40を配設するようにしているが、必ずしもこれに限定されず、発泡した際にハンドル取付孔の周囲を取り囲めれば、断続的に加熱発泡材40を配設するようにしても構わない。
(実施の形態2)
図10及び図11は、本発明の実施の形態2である扉体を適用した建具を示したものである。ここで例示する建具は、実施の形態1と同様、家屋の玄関に用いられるもので、実施の形態1とは扉本体に対する化粧材の配置態様及び加熱発泡材の配設態様が異なる。以下、実施の形態1と異なる構成について詳述し、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して詳細説明を省略する。
同図に示すように、実施の形態2の扉体120では、長手が上下に沿った複数枚の化粧材23を左右に並設することによって扉本体212の室外に臨む見付け面をすべて覆うようにしている。化粧材23については、実施の形態1と同様、アルミニウム合金等の金属によって押し出し形材であり、外装面材部分23aと、当接ヒレ部23bとが一体に成形してある。
もっとも戸先となる部分に配設した化粧材23は、図12及び図13に示すように、室外側に配置した表面材22の上部ハンドル取付孔22A1、ボス挿通孔22A2及び下部ハンドル取付孔22A3が当接ヒレ部23bの相互間に位置するように扉本体212に取り付けてある。
室外側に配置される表面材22には、上方の錠挿通孔22A4よりも上方となる部位及び上部ハンドル取付孔22A1よりも下方となる部位にそれぞれ左右方向に沿って加熱発泡材(熱膨張性部材)40が貼り付けてあるとともに、下方の錠挿通孔22A4よりも上方となる部位及び下部ハンドル取付孔22A3よりも下方となる部位にそれぞれ左右方向に沿って加熱発泡材40が貼り付けてある。それぞれの加熱発泡材40は、膨張黒鉛等のように、温度が上昇した場合に膨張する不燃性または難燃性材料から成る部材である。本実施の形態2では、帯状に形成した加熱発泡材40を一方の当接ヒレ部23bから他方の当接ヒレ部23bにわたる部位までの間に連続して貼り付けるようにしている。加熱発泡材40としては、扉本体212の内部に配設した断熱材24が溶融して可燃性ガスが発生する以前の温度で発泡するものを適用するのが好ましい。
この建具においても、室外側に配置される表面材22にあっては、化粧材23の外装面材部分23aと表面材22との間に当接ヒレ部23bによって隙間が生じるため室外用ハンドル30を取り付けた状態であっても、上部ハンドル取付孔22A1及び下部ハンドル取付孔22A3が開放されたままとなる。
しかしながら、上述の建具によれば、当接ヒレ部23bの相互間において上方の錠挿通孔22A4よりも上方となる部位及び上部ハンドル取付孔22A1よりも下方となる部位に加熱発泡材40が貼り付けてあるとともに、下方の錠挿通孔22A4よりも上方となる部位及び下部ハンドル取付孔22A3よりも下方となる部位にそれぞれ左右方向に沿って加熱発泡材40が貼り付けてある。従って、扉体120の室内側が高温状態となった場合、加熱発泡材40が膨張することで、上部ハンドル取付孔22A1の上下において化粧材23と表面材22との隙間が塞がれるとともに、下部ハンドル取付孔22A3の上下において化粧材23と表面材22との隙間が塞がれることになる。上部ハンドル取付孔22A1の左右及び下部ハンドル取付孔22A3の左右には、それぞれ化粧材23と表面材22の表面との間を閉塞するように当接ヒレ部23bが設けられている。これにより、室外側に配置される表面材22においては、膨張した加熱発泡材40、化粧材23の当接ヒレ部23b及び外装面材部分23aによって上部ハンドル取付孔22A1及び下部ハンドル取付孔22A3が塞がれた状態となる。従って、扉本体212の断熱材24から発生した可燃性ガスや火炎が室外側に至る事態を招来するおそれがなく、防火性を向上することができる。しかも、化粧材23に設けたハンドル取付孔23Aは、ハンドル取付部31,32によって塞がれるため、扉体120の外観品質が損なわれるおそれもない。
なお、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、いずれも上部ハンドル取付孔22A1に加熱発泡材42を備えた錠カバー41を配設するようにしているため、火災発生時においては錠カバー41の加熱発泡材42によって表面材22の上部ハンドル取付孔22A1が塞がれることになり、防火性をより確実に向上させることが可能である。しかしながら、本発明では必ずしも錠カバー41を配設する必要はない。
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、いずれも加熱発泡材40を表面材22の表面に貼り付けるようにしているため、ハンドル取付孔22A,23Aに対して正確な位置に加熱発泡材40を貼り付けることが可能となるが、加熱発泡材40は表面材22に貼り付ける必要はなく、表面材22と化粧材23との間に配設すれば良く、例えば化粧材23に加熱発泡材40を貼り付けるようにしても構わない。
10 枠体、20,120 扉体、22 表面材、22A,23A ハンドル取付孔、23 化粧材、23a 外装面材部分、23b 当接ヒレ部、30 室外用ハンドル、31,32 ハンドル取付部、40 加熱発泡材、212 扉本体

Claims (5)

  1. 扉本体を構成する表面材の表面に化粧材を備え、ハンドル取付部が前記化粧材の表面に当接した状態で、前記表面材及び前記化粧材のそれぞれに設けたハンドル取付孔を介して前記扉本体にハンドルを取り付けた扉体において、
    前記表面材と前記化粧材との間において前記ハンドル取付孔の縁部に、熱膨張性部材を配設したことを特徴とする扉体。
  2. 前記熱膨張性部材は、前記ハンドル取付孔の周囲を取り囲むように取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の扉体。
  3. 前記化粧材は、前記表面材に向けて突出する2つの当接ヒレ部を有し、
    前記当接ヒレ部は、前記表面材に形成したハンドル取付孔の両側となる部位においてそれぞれ前記表面材の表面に当接するものであり、
    前記熱膨張性部材は、一方の当接ヒレ部から他方の当接ヒレ部にわたる部位に配設したことを特徴とする請求項1に記載の扉体。
  4. 前記熱膨張性部材は、前記表面材の表面に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の扉体。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかひとつに記載した扉体と、前記化粧材が室外側となる状態で前記扉体を開閉可能に支持する枠体とを備えたことを特徴とする建具。
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