JP2013256855A - 耐火扉 - Google Patents

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Abstract

【課題】消防活動拠点内への輻射熱の放射を防止する。
【解決手段】建物に固定されているドア枠43に開閉可能に取り付けられる耐火扉31であって、ドア枠43に回動可能に取り付けられる枠状の支持構造材41と、支持構造材41の内側に嵌め込まれて保持されるドアパネル42と、支持構造材41の表面に設けられた不燃性繊維からなる耐火被覆材49とを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物の特別避難階段室やその前室(附室)、非常用エレベータの乗降ロビーなどの消防活動拠点にその出入り口として設けられる耐火扉に関する。
消防法の性能規定化により、ビルや学校、集合住宅などの建物内に消防活動拠点を設置することが義務付けられる。消防活動拠点は耐火壁により周囲を囲われることにより居室空間に対して区画された耐火区画として構成されており、これを拠点として消防活動が行われる。また、消防活動拠点は、火災時などにおける避難者の一時待避場所としても使用される。
消防活動拠点を区画する耐火壁は、通常コンクリート製であり、耐火壁に出入り口として設けられる耐火扉は鉄製や防火ガラス製である。
特開平5−125877号公報
しかしながら、従来の鉄製や防火ガラス製の耐火扉では火災時の輻射熱を十分に遮断することは困難であった。このため、火災時に耐火扉を介して消防活動拠点内の広い範囲に輻射熱が放射される虞があった。具体的には、消防活動拠点内に輻射熱が2kW/m以上になるエリアが生じる虞があり、そのエリアは実質的に消防活動拠点や一時待避場所として利用することができない。そこで、輻射熱が2kW/m以上となるエリアの分だけ消防活動拠点を予め大きく設計する必要があり、建物内において消防活動拠点が占めるスペースの割合が大きくなり、建物内のスペース全体の利用効率が低下するという問題があった。
本発明の目的は、耐火扉を介した消防活動拠点内への輻射熱の放射を防止することである。
本発明の耐火扉は、建物に固定されているドア枠に開閉可能に取り付けられる耐火扉であって、前記ドア枠に回動可能に取り付けられる枠状の支持構造材と、前記支持構造材の内側に嵌め込まれて保持されるドアパネルと、前記支持構造材の表面に設けられた不燃性繊維からなる耐火被覆材と、を有する。
本発明の耐火扉では、前記ドアパネルは、対向する鋼板と、それら鋼板の間に挟まれた不燃性繊維からなる断熱材とを有する。
本発明の耐火扉では、前記ドアパネルが遮熱型耐火ガラスである。
本発明の耐火扉では、前記不燃性繊維がアルミナシリカ繊維、ロックウール繊維、アルカリ土類酸化物シリケート繊維または防燃処理が施されたセルロース繊維のいずれかである。
本発明によれば、耐火扉を介した消防活動拠点内への輻射熱の放射が防止される。
本発明が適用された耐火扉が設けられた消防活動拠点を示す説明図である。 図1に示す耐火扉の裏面図である。 図2におけるA−A線に沿った縦断面図である。 図2におけるB−B線に沿った横断面図である。 耐火扉の変形例を示す縦断面図である。 耐火扉の変形例を示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示されている消防活動拠点11は、ビル、学校、集合住宅などの建物12内に設けられ、火災時などにおいて消防隊が建物12内で消火活動する際の拠点として使用される。この消防活動拠点11は、火災時などにおいて、避難者の一時待避場所としても使用される。
消防活動拠点11は四方を耐火壁13〜17により囲われており、居室18と区画された耐火区画として建物12内に形成されている。また、消防活動拠点11の内部には耐火間仕切壁19が設けられ、この耐火間仕切壁19により区画されて消防活動拠点11の内部には階段室21とその前室(特別避難階段附室)22とが設けられている。以下の説明では、特別避難階段附室22を“附室22”と略称する。
階段室21には避難階段(特別避難階段)23が設けられ、この避難階段23を使って避難者が地上などへ避難し、また、消防隊が各階の附室22へ向かうことができる。また、附室22に隣接して建物12には2基のエレベータ24が設けられており、附室22はこれらのエレベータ24の乗降ロビー(エレベータホール)としても使用される。
消防活動拠点11を区画する耐火壁13〜17の一部、つまり附室22と居室18とを区画する耐火壁13と、階段室21と居室18とを区画する耐火壁14とは、それぞれガラス耐火壁として構成されている。具体的には、耐火壁13,14には、その壁材として耐火ガラス13a,14aが用いられている。耐火壁13,14をガラス耐火壁として構成することにより、階段室21と居室18との間および附室22と居室18との間の見通しが確保されている。つまり、階段室21や附室22から耐火壁13,14(耐火ガラス13a,14a)を通して居室18の内部を見通すことができ、また、居室18からも耐火壁13,14(耐火ガラス13a,14a)を通して階段室21や附室22の内部を見通すことができる。
したがって、消防活動拠点11に駆けつけた消防隊は、消防活動拠点11から居室18内を目視で確認することができ、消防活動拠点11を利用した消防隊の迅速な消火活動が可能となる。また、居室18から消防活動拠点11内を見通すこともできるので、避難者が居室18から消防活動拠点11を目視で確認することが可能となり、消防活動拠点11を利用した避難者の迅速な避難が可能となる。
階段室21と附室22とを区画する耐火間仕切壁19はガラス耐火間仕切壁として構成されている。具体的には、耐火間仕切壁19には、その壁材として耐火ガラス19aが用いられている。耐火間仕切壁19をガラス耐火間仕切壁として構成することにより、階段室21と附室22との間の見通しが確保されている。つまり、階段室21から耐火間仕切壁19(耐火ガラス19a)を通して附室22の内部を見通すことができ、附室22からも耐火間仕切壁19(耐火ガラス19a)を通して階段室21の内部を見通すことができる。また、階段室21から耐火間仕切壁19(耐火ガラス19a)と耐火壁13(耐火ガラス13a)とを介して居室18の内部を見通すことができ、居室18からも耐火壁13(耐火ガラス13a)と耐火間仕切壁19(耐火ガラス19a)とを介して階段室21の内部を見通すことができる。
したがって、消防活動拠点11に駆けつけた消防隊が、階段室21から附室22の内部の状況を目視で確認することができ、消防活動拠点11を利用した消防隊の迅速な消火活動が可能となる。また、附室22から階段室21内を見通すことができるので、避難者が附室22から階段室21に向けて迅速に移動することができる。
さらに、耐火壁13をガラス耐火壁として構成するとともに耐火間仕切壁19をガラス耐火間仕切壁として構成することにより、附室22を介して階段室21と居室18との間の見通しを確保することができる。したがって、消防活動拠点11に駆けつけた消防隊は階段室21から附室22を介して居室18の内部の状況を目視で確認することができ、消防活動拠点11を利用した消防隊の迅速な消火活動が可能となる。また、居室18から附室22を介して階段室21内を見通すことができるので、避難者が居室18から避難階段23の存在を容易に確認することができ、消防活動拠点11を利用した避難者の迅速な避難が可能となる。
附室22と居室18との間には、消防活動拠点11と居室18との間の出入り口として耐火扉31が設けられ、この耐火扉31を通して、避難者や消防隊が居室18と附室22との間を行き来することができるようになっている。耐火扉31は、これが閉じられたときには、耐火壁13とともに消防活動拠点11を耐火区画として居室18に対して区画するようになっている。
また、階段室21と附室22との間には、これらの間の出入り口として耐火扉32が設けられ、この耐火扉32を通して、消防隊や避難者が階段室21と附室22との間を行き来することができるようになっている。耐火扉32は、これが閉じられたときには、耐火間仕切壁19とともに階段室21と附室22との間を区画するようになっている。
次に、耐火扉31,32の構造を図2〜図4に基づいて説明する。もっとも、耐火扉31,32は同一の構造を有するので、以下では居室18と附室22との間に設けられている耐火扉31の構造についてのみ説明する。
図2に示されるように、耐火扉31は、支持構造材41とドアパネル42とを備え、全体として略矩形の板状に形成されており、不図示のヒンジにより、建物12(図1)に固定されているドア枠43の内側に開閉可能に取り付けられている。より具体的には、支持構造材41がドア枠43の内側に回動可能に取り付けられ、ドアパネル42が支持構造材41の内側に嵌め込まれて保持されている。なお、ドア枠43は不図示のアンカーにより建物12の柱や梁に固定されている。
図2〜図4に示されるように、ドア枠43は、断面矩形のパイプ材によって門型に組まれた枠支持鋼材44を備えている。図3,4に示されるように、枠支持鋼材44の表側面(図1に示される附室22の側を向く面)、裏側面(図1に示される居室18の側を向く面)および内側面(耐火扉31の側を向く面)には、それぞれ厚さ5〜25mm程度の板状の耐火被覆材45が貼り付けられている。耐火被覆材45には、アルミナシリカ繊維、ロックウール繊維、アルカリ土類酸化物シリケート繊維、防燃処理が施されたセルロース繊維その他の不燃性繊維を板状に成形したものが用いられている。
また、ドア枠43の表側面および裏側面に貼り付けられている耐火被覆材45には、耐火被覆材45よりも薄い遮熱材46が重ねて貼り付けられている。この遮熱材46にも、アルミナシリカ繊維、ロックウール繊維、アルカリ土類酸化物シリケート繊維、防燃処理が施されたセルロース繊維その他の不燃性繊維を板状に成形したものが用いられている。遮熱材46は化粧材としての役割も果たしている。なお、耐火被覆材45のみで必要十分な遮熱性能が得られる場合には、塗装された鋼材、アルミ材、ステンレス材などを遮熱材46として用いてもよい。
図2〜図4に示されるように、耐火扉31の支持構造材41は、断面矩形のパイプ材からなる扉支持鋼材48a,48bを備えている。扉支持鋼材48aは、矩形枠状に組まれており、扉支持鋼材48bは、扉支持鋼材48aの内側を上下に区画するように水平に配置されている。
図3,4に示されるように、扉支持鋼材48a,48bの表側面(耐火扉31が閉じられた際に、図1に示される附室22の側を向く面)と裏側面(耐火扉31が閉じられた際に、図1に示される居室18の側を向く面)には、それぞれ厚さ5〜25mm程度の板状の耐火被覆材49が貼り付けられている。この耐火被覆材49には、ドア枠43に貼り付けられている耐火被覆材45と同様に、アルミナシリカ繊維、ロックウール繊維、アルカリ土類酸化物シリケート繊維、防燃処理が施されたセルロース繊維その他の不燃性繊維を板状に成形したものが用いられている。さらに、それぞれの耐火被覆材49には、耐火被覆材49よりも薄い遮熱材51が重ねて貼り付けられている。この遮熱材51にも、アルミナシリカ繊維、ロックウール繊維、アルカリ土類酸化物シリケート繊維、防燃処理が施されたセルロース繊維その他の不燃性繊維を板状に成形したものが用いられている。遮熱材51は化粧材としての役割も果たしている。なお、耐火被覆材49のみで必要十分な遮熱性能が得られる場合には、塗装された鋼材、アルミ材、ステンレス材などを遮熱材51として用いてもよい。
図2,3に示されるように、扉支持鋼材48bの裏側には、耐火扉31を開閉するための取っ手(押し棒)53が横向き(水平方向)に取り付けられている。また、図示は省略されているが、扉支持鋼材48aの右側枠部分の表側には、耐火扉31を開閉するための取っ手(引き棒)が縦向きに取り付けられている。
図3,4に示されるように、ドア枠43の裏側面に貼り付けられている耐火被覆材45aは、表側面に貼り付けられている耐火被覆材45bよりも枠内側に向けて突出しており、この突出部分には鋼材製の押さえプレート54が重ねて設けられている。これにより、耐火扉31が閉じられると、ドア枠43に設けられている耐火被覆材45aの突出部分と扉支持鋼材48aの左右両側枠部分および上側枠部分とが対向し、ドア枠43と耐火扉31(扉支持鋼材48a)との隙間がクランク状になる。
なお、扉支持鋼材48aの左右両側枠部分および上側枠部分の裏側面に貼り付けられている遮熱材51の上に耐火ガスケットゴムを重ねて設けることもできる。この場合、耐火扉31が閉じられると、耐火ガスケットゴムが押さえプレート54に密接し、上記隙間が封止される。すなわち、耐火扉31が閉じられると、ドア枠43と耐火扉31(扉支持鋼材48a)との隙間がクランク状になるばかりでなく、この隙間が耐火ガスケットゴムによって封止される。よって、ドア枠43と耐火扉31との隙間を介して煙、火炎、熱気などが居室18から消防活動拠点11へ流れ込むことがより一層確実に防止される。
また、扉支持鋼材48aの外周部分、つまり耐火扉31が閉じられたときにドア枠43の内側面や床面に対向する面には、それぞれ熱感応型発泡材61が設けられている。これらの熱感応型発泡材61は、所定温度にまで加熱されると発泡、膨張するものであり、例えば、ケイ酸ソーダ系やカーボングラファイト系の発泡材が用いられている。熱感応型発泡材61を扉支持鋼材48aの外周部分に設けることにより、火災時には、当該火災の熱を受けて発泡した熱感応型発泡材61によりドア枠43と耐火扉31との隙間が塞がれる。したがって、煙、火炎、熱気などが居室18から耐火扉31とドア枠43との隙間を介して消防活動拠点11へ流れ込むことがより一層確実に防止される。
ドアパネル42は矩形板状に形成され、支持構造材41の内側に嵌め込まれている。具体的には、扉支持鋼材48bによって上下に区画された扉支持鋼材48aの2つの開口部分にそれぞれ嵌め込まれている。
扉支持鋼材48aの各開口部分の内周側には、断面コの字の溝状に形成されたパネル保持鋼材56が配置されており、ドアパネル42はその外周部分がパネル保持鋼材56に嵌め込まれている。なお、ドアパネル42は、該ドアパネル42をパネル保持鋼材56の内側に嵌め込んだ後に、パネル保持鋼材56の縁に沿って押縁62を取り付けることでパネル保持鋼材56に固定されている。これらの押縁62としては、鋼材に化粧材が張られたものや塗装された鋼材、アルミ材、ステンレス材などが用いられる。
図3に示されるように、ドアパネル42の下端が嵌め込まれているパネル保持鋼材56の内側には、不燃材で形成されたセッティングブロック65が配置されており、このセッティングブロック65によりドアパネル42が所定の高さ位置に支持されている。なお、パネル保持鋼材56と、このパネル保持鋼材56に嵌め込まれているドアパネル42の外周部分との間には、不燃材(例えば、セラミックファイバー)で形成された保持材やシリコンシーラントなどのシール材を配置することもできる。
図3,4に示されるように、ドアパネル42は、対向する2枚の鋼板42aと、これら鋼板42aの間に挟まれた断熱材42bから構成されており、10〜25mm程度の厚みを有する。断熱材42bには、アルミナシリカ繊維、ロックウール繊維、アルカリ土類酸化物シリケート繊維、防燃処理が施されたセルロース繊維その他の不燃性繊維が用いられている。
図3に示されるように、扉支持鋼材48aの下側枠部分には、耐火ガスケットゴム70が設けられている。具体的には、下側枠部分の裏側面に貼られている耐火被覆材49aの下面(図1に示されている建物12の床と対向する面)に、その長手方向に沿って耐火ガスケットゴム70が設けられている。耐火ガスケットゴム70は、耐火被覆材49aの下面の全長に亘って連続して設けられている。これにより、耐火扉31が閉じられると、耐火扉31(扉支持鋼材48a)と床の隙間が耐火ガスケットゴム70によって封止される。よって、耐火扉31と床との隙間を介して煙、火炎、熱気などが居室18から消防活動拠点11へ流れ込むことが防止される。
なお、耐火被覆材49aの内側にスプリングや板バネなどの弾性体を内蔵し、この弾性体によって耐火ガスケットゴム70が床に圧接されるように構成してもよい。この場合、耐火ガスケットゴム70による封止がより一層確実なものとなる。
本実施形態では、ドア枠43を構成している枠支持鋼材44および耐火扉31,32を構成している扉支持鋼材48a,48bが不燃性繊維からなる耐火被覆材45,49によって覆われている。さらに、耐火扉31,32を構成しているドアパネル42は、不燃性繊維からなる断熱材42bが鋼板42aによって挟まれた断熱パネル構造を備えている。よって、図1に示されている耐火扉31,32を介した消防活動拠点11内への輻射熱の放射が防止される。したがって、輻射熱の放射を考慮して消防活動拠点11を大きく設計する必要がなくなり、建物12内において消防活動拠点11が占めるスペースの割合を少なくすることが可能となる。
ここで、耐火被覆材45,49、遮熱材46,51または断熱材42bを構成する不燃性繊維の一例として挙げられているアルカリ土類酸化物シリケート繊維は、二酸化ケイ素(SiO)を主成分とする生体溶解性繊維(バイオソルブルファイバー)の一種であり、例示した他の不燃性繊維(例えば、アルミナシリカ繊維)と同等の耐火性や断熱性を備えつつ、生体内における残留時間がアルミナシリカ繊維などに比べて短いという特性を備えている。
耐火被覆材45,49、遮熱材46,51または断熱材42bをアルカリ土類酸化物シリケート繊維によって構成する場合、例えば、新日本サーマルセラミックス株式会社製のスーパーウールボード(製品名)を用いることができる。また、ニチアス株式会社製のファインフレックス-Eバルクファイバー(製品名)を板状に成形したものを耐火被覆材45,49、遮熱材46,51または断熱材42bとして用いることもできる。
本実施形態では、図1に示されている階段室21や附室22と居室18との間を区画する耐火壁13,14がガラス耐火壁として構成され、階段室21と附室22との間を区画する耐火間仕切壁19がガラス耐火間仕切壁として構成されている。よって、階段室21や附室22と居室18との間の見通しや、階段室21と附室22との間の見通しなどが確保されている。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図3,4に示されているドアパネル42がガラス製である実施形態も本発明の範囲に含まれる。図5,6に、ガラス製のドアパネル42を備えた耐火扉31の一例を示す。なお、既に説明した構成と同一の構成については、図5,6中に同一の符号を付して説明を省略する。
図5,6に示されているドアパネル42には、例えば、厚さ10〜25mm程度のケイ酸ソーダ積層ガラスやゲル封入複層ガラスなど遮熱型耐火ガラスが用いられている。ドアパネル42に遮熱型耐火ガラスを用いることにより、輻射熱の放射を防止しつつ、耐火扉31を介した居室18と附室22との間の見通しを確保することができる。なお、ドアパネル42に遮熱型耐火ガラスが用いられる場合、パネル保持鋼材56は、火災時の熱による遮熱型耐火ガラスの膨張を抑制する役割も果たす。
図1に示されている2つの耐火扉31,32のいずれか一方に図3,4に示されている構造のドアパネル42を採用し、いずれか他方に図5,6に示されている構造のドアパネル42を採用することもできる。
また、図3〜図6に示されている耐火被覆材49の厚みは適宜変更してもよい。例えば、扉支持鋼材48aの左右両側枠部分および上側枠部分においては、裏面側に貼り付けられる耐火被覆材49の厚みを表面側に貼り付けられる耐火被覆材49の厚みの半分程度とする一方、扉支持鋼材48aの下側枠部分および扉支持鋼材48bにおいては、裏面側に貼り付けられる耐火被覆材49の厚みと表面側に貼り付けられる耐火被覆材49の厚みを同一としてもよい。
11 消防活動拠点
12 建物
13,14 耐火壁(ガラス耐火壁)
13a,14a 耐火ガラス(遮熱型耐火ガラス)
15〜17 耐火壁
18 居室
19 耐火間仕切壁(ガラス耐火間仕切壁)
19a 耐火ガラス(遮熱型耐火ガラス)
21 階段室
22 附室(特別避難階段附室)
23 避難階段(特別避難階段)
24 エレベータ
31,32 耐火扉
41 支持構造材
42 ドアパネル
43 ドア枠
44 枠支持鋼材
45,49 耐火被覆材
46,51 遮熱材
48a,48b 扉支持鋼材
53 取っ手(押し棒)
54 押さえプレート
56 パネル保持鋼材
61 熱感応型発泡材
62 押縁
65 セッティングブロック
70 耐火ガスケットゴム

Claims (4)

  1. 建物に固定されているドア枠に開閉可能に取り付けられる耐火扉であって、
    前記ドア枠に回動可能に取り付けられる枠状の支持構造材と、
    前記支持構造材の内側に嵌め込まれて保持されるドアパネルと、
    前記支持構造材の表面に設けられた不燃性繊維からなる耐火被覆材と、を有することを特徴とする耐火扉。
  2. 前記ドアパネルは、対向する鋼板と、それら鋼板の間に挟まれた不燃性繊維からなる断熱材とを有することを特徴とする請求項1に記載の耐火扉。
  3. 前記ドアパネルが遮熱型耐火ガラスであることを特徴とする請求項1に記載の耐火扉。
  4. 前記不燃性繊維がアルミナシリカ繊維、ロックウール繊維、アルカリ土類酸化物シリケート繊維または防燃処理が施されたセルロース繊維のいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の耐火扉。
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