JP2017154194A - 打込機 - Google Patents

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Abstract

【課題】テールカバーの射出路における釘の詰まりを検出可能な打込機を提供する。【解決手段】釘11が供給されるテールカバー18と、テールカバー18に供給された釘11を打撃して被打込材W1に打ち込むピストン16及びドライバブレード12と、ドライバブレード12が釘11を打撃する際に、ピストン16の動作荷重を受けるバンパ52と、を有する打込機10であって、バンパ52が受ける動作荷重に基づいて、テールカバー18の射出路55における釘11の詰まりの有無を検出する圧電素子67及びマイクロコンピュータを備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、打撃工具部で止具を打撃して、止具を被打込材へ打ち込む打込機に関する。
従来、打撃工具部で止具を打撃して、止具を被打込材へ打ち込む打込機が知られており、その打込機が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打込機は、ハウジング内に移動可能に設けたプランジャと、プランジャに設けた打撃工具部としてのブレードと、プランジャを押圧するバネと、ハウジング内に設けたバンパと、ハウジング内に設けたモータと、モータの回転力で回転するドラムと、ドラムとプランジャとを接続するワイヤと、ハウジングに設けた射出部と、ハウジングおよび射出部に亘って設けられたマガジンと、を有する。マガジンは、止具として釘を収容し、その釘を射出部に供給する。
打込機は、ハウジングに連続して設けたハンドルと、ハンドルに対して取り外し可能な電池と、を有する。トリガがハンドルに設けられ、制御部がハウジング内に設けられている。加速度センサが制御部に設けられている。また、打込機は、トリガの引込み操作を検知するトリガスイッチと、加速度センサの出力を増幅するアンプと、を有する。加速度センサは、釘を打ち込む時の衝撃、及び反動による加速度を検知し、アンプから出力される信号は、制御部に入力される。
打込機の初期状態では、プランジャは下死点に位置している。作業者が射出部を被打込材へ押し付け、トリガを操作すると電池からモータに電力が供給され、モータが回転する。モータの回転力がドラムに伝達されると、ワイヤがドラムに巻き取られてプランジャが上昇する。プランジャの上昇によりバネが圧縮される。プランジャが上死点に到達すると、モータの回転力がドラムに伝達されなくなり、圧縮されたバネの力でプランジャが下死点に向けて移動する。マガジンからノーズ部に供給されている釘は、ブレードにより打撃されて被打込材に打ち込まれる。また、プランジャがバンパと衝突し、バンパは衝撃を吸収する。
加速度センサは、釘を打込む際の反力でブレードの移動方向と反対の方向に働く加速度を検出し、制御部は、アンプから出力される信号に基づいて、釘の打ち込みを検出する。
特開2010−82765号公報
しかしながら、特許文献1に記載された打込機は、射出部における止具の詰まりを検出することができなかった。
本発明の目的は、射出部おける止具の詰まりを検出可能な打込機を提供することにある。
一実施形態の打込機は、止具が供給される射出部と、動作することにより前記止具を打撃して被打込材に打ち込む打撃工具部と、前記打撃工具部が前記止具を打撃する際に、前記打撃工具部の動作荷重を受ける緩衝部材と、を有する打込機であって、前記緩衝部材が受ける動作荷重に基づいて、前記射出部における前記止具の詰まりの有無を検出する検出部を備えている。
打込機の検出部は、打撃工具部が動作して止具を打撃すると、緩衝部材が受ける動作荷重に基づいて、射出部における止具の詰まりの有無を検出する。
打込機の全体を示す側面断面図である。 打込機の要部を示す側面断面図である。 打込機の正面断面図である。 打込機の正面断面図である。 打込機の制御系統を示すブロック図である。
本発明における打込機の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1に示す打込機10は、止具としての釘11を打撃するドライバブレード12と、ドライバブレード12に打撃力を加える圧力室13と、圧力室13を形成する蓄圧容器14と、蓄圧容器14を収容したシリンダケース15と、ドライバブレード12に固定されたピストン16と、を有する。シリンダケース15は、筒形状の胴部15Aと、胴部15Aの第1端部に連続する壁部15Bと、を有する。胴部15Aの第2端部は開口されている。
また、打込機10は、シリンダ17及びテールカバー18を有する。シリンダ17は、シリンダケース15内に設けられ、かつ、ピストン16を動作可能に支持する。テールカバー18は、胴部15Aに固定されている。図2に示すように、シリンダ17及びテールカバー18は、中心線A1方向で隣り合わせに配置され、テールカバー18は、胴部15Aの第2端部に固定されている。さらに、シリンダケース15の外部に電動モータ19が設けられ、電動モータ19の動力をドライバブレード12に伝達する巻き上げ機構20が設けられている。シリンダケース15の胴部15Aに連続するハンドル21が設けられている。シリンダケース15及びハンドル21は、ハウジング80を構成する。
また、ハンドル21において、胴部15Aとは反対側の端部に装着部22が設けられている。装着部22へ着脱可能なバッテリ23が設けられ、バッテリ23は、電動モータ19に電力を供給する。また、釘11を収容するマガジン24が設けられ、マガジン24はテールカバー18へ取り付けられている。
シリンダケース15は、金属製または合成樹脂製である。シリンダケース15内に、蓄圧容器14及びシリンダ17が設けられている。蓄圧容器14及びシリンダ17は、金属製である。蓄圧容器14は、中空の本体25と、本体25に固定されたボス部26と、を有し、本体25内に圧力室13が形成されている。ボス部26は環状である。シリンダ17は、円筒形状の胴部27と、シリンダ17の中心線A1方向における第1端部に設けた固定部28と、を有する。中心線A1方向で固定部28の反対に位置する第2端部は、ボス部26内へ配置されており、圧力室13とシリンダ17内とがつながっている。
図2、図3及び図4のように、ホルダ29が、テールカバー18と、シリンダケース15の胴部15Aとの間に介在されている。ホルダ29は金属製または合成樹脂製であり、ホルダ29は保持孔30を有する。テールカバー18は、ベース部31と、ベース部31から中心線A1方向に沿って連続したノーズ部32と、を有する。テールカバー18は、ねじ部材33によりホルダ29へ固定されており、ホルダ29はシリンダケース15へ固定されている。固定部28は、保持孔30へ配置されており、固定部28は、テールカバー18とホルダ29とにより挟まれて、中心線A1に沿った方向で位置決め固定されている。
ピストン16及びドライバブレード12は、シリンダ17内で中心線A1方向に移動可能である。中心線A1は、ピストン16、シリンダ17及びドライバブレード12において共通である。シリンダ17は、ピストン16及びドライバブレード12の動作方向を直線状に規制するガイド部材である。ピストン16の外周面にシール部材34が取り付けられており、シール部材34がシリンダ17の内周面に接触してシール面を形成する。圧力室13に圧縮空気が封入されており、シール部材34は圧力室13を気密に維持する。
ピストン16は、圧力室13の空気圧を受けて、テールカバー18に近づく向きで付勢される。シリンダ17内であって、圧力室13とつながる空気室13Aは、圧力室13の一部を形成する。空気室13Aは、ピストン上室とも呼ばれる。ドライバブレード12は釘11を打撃する要素であり、かつ、軸形状である。ドライバブレード12は金属製である。ピストン16及びドライバブレード12は、打撃工具部70を構成する。
バッテリ23は、収容ケース35と、収容ケース35内に収容した複数の電池セルとを有する。電池セルは、充電及び放電が可能な二次電池であり、電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池の何れかを用いることができる。バッテリ23は直流電源である。
電動モータ19はモータケース36内に設けられ、モータケース36はテールカバー18に固定されている。電動モータ19は、モータケース36に対して回転しないステータ37と、モータケース36内で回転可能なロータ38と、を備えている。ステータ37は、ステータコアに導線を巻いたものである。電動モータ19は、ブラシレスモータである。ロータ38は、出力軸39と、出力軸39に固定されたロータコア40と、を備えている。出力軸39は、2個の軸受41により支持されており、ロータ38は、軸線A2を中心として回転可能である。ロータコア40に永久磁石が取り付けられている。
また、モータケース36内に減速機42が設けられている。減速機42は、電動モータ19とドライバブレード12との間の動力伝達経路に配置されている。減速機42は、複数組の遊星歯車機構を備えている。電動モータ19に電力が供給されて出力軸39が回転する。出力軸39の回転力は、減速機42へ伝達される。
巻き上げ機構20は、減速機42の回転力をドライバブレード12の往復動作力に変換する。巻き上げ機構20は、減速機42と同軸に配置された駆動軸46と、駆動軸46に固定された円板49と、円板49に設けたピン50と、ドライバブレード12に設けたラック51と、を備えている。
打込機10を図1及び図2のように側面視すると、駆動軸46の軸線A2は、中心線A1と直角に交差する。打込機10を図3及び図4のように正面視すると、軸線A2は中心線A1と交差しない。軸線A2は、中心線A1方向で、ベース部31と、ノーズ部32の先端32Aとの間に配置されている。円板49は駆動軸46と共に一体回転可能し、ピン50は、円板49の回転方向に間隔をおいて複数配置されている。
ラック51は、凸部と凹部とを、ドライバブレード12の長手方向に交互に配置したものである。ピン50は、円板49の回転に伴い、ラック51に噛み合った状態と、ラック51から離れた状態とに、切り替わる。駆動軸46が図3及び図4で反時計回りで回転し、かつ、ピン50がラック51に噛み合っていると、駆動軸46の回転力はドライバブレード12に伝達されて、ドライバブレード12及びピストン16は、蓄圧容器14へ近づく向きで中心線A1方向に動作する。全てのピン50がラック51から離れていると、駆動軸46の回転力はドライバブレード12へ伝達されず、ピストン16及びドライバブレード12は、圧力室13の空気圧で中心線A1方向に付勢される。
シリンダ17の固定部28と、ベース部31との間にバンパ52が設けられている。ベース部31に凹部53が設けられ、バンパ52は、凹部53から固定部28内に亘って配置されている。バンパ52の一部は、固定部28内に配置されている。また、バンパ52は、ピストン16の動作荷重を受けて弾性変形することで、ピストン16の運動エネルギを吸収する緩衝部材である。バンパ52はゴム状弾性体、例えば、エラストマーで一体成形されている。特に、耐熱性に優れた熱硬化性エラストマーが好ましい。また、バンパ52は、ピストン16が、テールカバー18に近づく向きで動作する場合に、中心線A1方向に移動する範囲を規制するストッパとしての役割を持つ。
バンパ52を中心線A1方向に貫通するガイド孔54が形成されている。ドライバブレード12は、ガイド孔54で中心線A1方向に往復動作可能である。バンパ52は、中心線A1に対して垂直な平面視で、外周形状が円形である。さらに、図3及び図4のように、バンパ52の外周面には、中心線A1に沿った方向でノーズ部32に近づくほど、直径が大きくなる向きのテーパが付与されている。また、固定部28の内周面には、中心線A1に沿った方向でノーズ部32に近づくほど、直径が大きくなる向きのテーパが付与されている。
テールカバー18は、金属製または合成樹脂製であり、ノーズ部32に射出路55が設けられている。射出路55は、中心線A1と平行な方向に配置されており、射出路55は、ガイド孔54へつながっている。ドライバブレード12は、射出路55内で中心線A1方向に移動可能である。
射出路55内にガイドプレート71が設けられている。ガイドプレート71は金属製であり、ガイドプレート71は、ドライバブレード12の動作をガイドし、かつ、射出路55内で打撃される釘11の移動をガイドする。
マガジン24が保持している釘11は、1本づつ射出路55へ供給される。図1及び図2のように、ノーズ部32にプッシュレバー56が取り付けられている。プッシュレバー56は、テールカバー18に対して中心線A1に沿った方向に所定の範囲で移動可能である。
プッシュレバー56に接触子58が固定され、ノーズ部32にストッパ59が設けられている。プッシュレバー56は、圧縮バネ57の力で中心線A1に沿った方向に押され、接触子58がストッパ59に接触して停止している。具体的には、プッシュレバー56は、圧縮バネ57の力でベース部31から離れる向きに押されている。プッシュレバー56を被打込材W1に押し付けると、プッシュレバー56は、圧縮バネ57の力に抗してベース部31へ近づく向きで移動して停止する。図5に示すプッシュレバースイッチ74がテールカバー18に設けられている。プッシュレバースイッチ74は、プッシュレバー56が被打込材W1に押し付けられているとオンされ、プッシュレバー56が被打込材W1から離れているとオフされる。
ハンドル21にトリガ73が設けられている。トリガ73はハンドル21に対して、直線状に往復動可能に取り付けられている。トリガスイッチ61がハンドル21内に設けられている。トリガスイッチ61は、トリガ73に操作力が加わるとオンされ、トリガ73の操作力が解除されるとオフされる。
基板62が装着部22内に設けられており、マイクロコンピュータ63及びインバータ回路64が基板62に設けられている。マイクロコンピュータ63は、入出力インタフェース、演算処理部、記憶部を有する。インバータ回路64は、電動モータ19のステータ37及び電池セルに接続されている。インバータ回路64は、複数のスイッチング素子を備え、マイクロコンピュータ63は、複数のスイッチング素子のオン及びオフを切り替える。インバータ回路64は、バッテリ23から電動モータ19に供給する電力を制御する。
また、位置検出センサ65が、テールカバー18内に設けられている。位置検出センサ65は、円板49の回転方向の位置に基づいた信号を出力する。マイクロコンピュータ63は、位置検出センサ65から出力される信号を処理して、円板49の回転方向の位置を検出する。また、マイクロコンピュータ63は、円板49の回転方向の位置に基づいて、中心線A1方向におけるピストン16及びドライバブレード12の位置を推定する。
さらに、ベース部31に凹部66が設けられ、凹部66に圧電素子67が収容されている。圧電素子67は、バンパ52のうち、中心線A1方向でノーズ部32に最も近い端面に接触して配置されている。圧電素子67は、バンパ52が受ける中心線A1方向の圧力を、電圧に変換して信号を出力する。圧電素子67は、パッド形状、シート形状の何れでもよい。具体的に説明すると、圧電素子67は、ピストン16がバンパ52に衝突した際の荷重を受け、荷重の大きさに応じた信号を出力する。圧電素子67は、荷重が大きい程、信号の電圧は高くなる特性を有する。
打込機10は、図5に示すリセットスイッチ81及び報知装置82を有する。リセットスイッチ81は、ハンドル21またはシリンダケース15に単独で設けられていてもよいし、他のスイッチと共に操作表示部に設けられていてもよい。操作表示部は図示されておらず、操作表示部は、液晶ディスプレイを含む。リセットスイッチ81は作業者により操作される。また、報知装置82は、ハンドル21またはシリンダケース15に設けられている。報知装置82は、LEDランプ、電灯、スピーカを含む。LEDランプ、電灯は、点滅して作業者に状況を報知する。スピーカは、アラーム音を発生して作業者に状況を報知する。
マイクロコンピュータ63は、トリガスイッチ61の信号、プッシュレバースイッチ74の信号、位置検出センサ65の信号、圧電素子67の信号、リセットスイッチ81の信号を処理して、インバータ回路64を制御する。凹部66内における中心線A1方向で、圧電素子67とバンパ52との間にカバー68が設けられている。カバー68の材質は、例えば、ゴム状弾性体であり、カバー68は、シート形状であり、カバー68は圧電素子67を覆っている。
次に、打込機10の使用例を説明する。トリガ73の操作力が解除され、トリガスイッチ61がオフされていると、マイクロコンピュータ63は、インバータ回路64のスイッチング素子を全てオフする。このため、バッテリ23の電力は電動モータ19に供給されず、電動モータ19は停止している。電動モータ19が停止していると、ピストン16は、バンパ52から離れた初期位置で停止している。
マイクロコンピュータ63は、プッシュレバー56が被打込材W1に押し付けられたこと、かつ、トリガスイッチ61がオンされていること、を検出すると、インバータ回路64のスイッチング素子をオン及びオフする制御を繰り返し、バッテリ23の電力を電動モータ19に供給する。すると、電動モータ19のロータ38が一方向に所定角度回転した後に停止する。電動モータ19の回転力は、減速機42を経由して駆動軸46に伝達される。駆動軸46及び円板49は、図3で反時計回りに回転する。円板49が回転すると、ピン50とラック51との係合力でドライバブレード12が動作する。つまり、ピストン16及びドライバブレード12は、上死点に向けて移動し、圧力室13の空気圧が上昇する。
ピストン16が、図1及び図3のように上死点に到達した後、全てのピン50がラック51から解放されると、ピストン16は圧力室13の空気圧で下死点に向けて下降する。このため、ドライバブレード12は、射出路55にある釘11を打撃し、釘11は被打込材W1に打ち込まれる。
また、ピストン16は、釘11が被打込材W1に打ち込まれた後、図4のようにバンパ52へ衝突する。バンパ52は中心線A1方向の圧縮荷重を受けて弾性変形し、バンパ52はピストン16及びドライバブレード12の運動エネルギを吸収する。また、電動モータ19は、ドライバブレード12が釘11を打撃した後も回転を継続している。そして、ピン50がラック51に噛み合い、ドライバブレード12及びピストン16が下死点から上死点に向けて移動する。マイクロコンピュータ63は、ピストン16が初期位置に到達すると、電動モータ19を停止する。
作業者は、釘11を被打込材W1に打ち込んだ後、トリガスイッチ61をオンした状態で、プッシュレバー56を被打込材W1から離す。作業者が、再度、プッシュレバー56を被打込材W1に押し付けると、電動モータ19が一方向に所定角度回転して釘11を被打込材W1へ打ち込み、電動モータ19が停止する。以後、作業者が上記操作を繰り返すと、釘11を順次、被打込材W1に打ち込むことができる。
ドライバブレード12が釘11を打撃し、1本の釘11の全体が射出路55から出ると、ピストン16はバンパ52に衝突し、バンパ52は圧縮荷重を受けて弾性変形する。しかし、ドライバブレード12が釘11を打撃した後、釘11が射出路55で詰まると、ピストン16はバンパ52に衝突せず、バンパ52は圧縮荷重を受けない。釘11の詰まりは、1本の釘11の全体が被打込材W1に打ち込まれず、釘11が座屈変形して射出路55内に残る状態である。
マイクロコンピュータ63は、圧電素子67から出力される信号の電圧に基づいて、釘11が射出路55で詰まっているか否かを判断する。釘11の詰まりの有無を判断するため、マイクロコンピュータ63の記憶部に閾値が記憶されている。
マイクロコンピュータ63は、ドライバブレード12で釘11を打撃した後、圧電素子67から出力される信号の電圧が第1閾値以上であると、釘11が射出路55で詰まっていないと判断する。マイクロコンピュータ63は、釘11が射出路55で詰まっていないと判断した後、再度、トリガスイッチ61がオンされ、かつ、プッシュレバースイッチ74がオンされると、第1制御を行う。第1制御は、電動モータ19を回転させて、釘11を打撃する制御である。
マイクロコンピュータ63は、ドライバブレード12で釘11を打撃した後、圧電素子67から出力される信号の電圧が第1閾値未満であると、釘11が射出路55で詰まっていると判断する。なお、マイクロコンピュータ63は、圧電素子67から出力される信号の電圧が第1閾値より低い値の第2閾値未満である場合に、釘11が射出路55で詰まっていると判断する設定でもよい。
マイクロコンピュータ63は、釘11が射出路55で詰まっていると判断すると、第2制御を行う。第2制御は、釘11の打撃後にプッシュレバー56が被打込材W1に押し付けられ、かつ、トリガスイッチ61がオンされた場合でも、電動モータ19を停止させておくことである。マイクロコンピュータ63が第2制御を行うと、ピン50がラック51に係合される位置で、電動モータ19が停止される。したがって、ドライバブレード12は圧力室13の力で中心線A1方向に移動しない。つまり、釘11が詰まった場合、次回の打撃動作は行われない。作業者が射出路55に詰まっている釘を除去した後、プッシュレバー56が被打込材W1に押し付けられ、かつ、トリガスイッチ61がオンされると、電動モータ19が回転子、釘11の打ち込み動作を再開できる。
更に、作業者が射出路55に詰まっている釘を除去した後に、作業者はリセットスイッチ81を操作する。そして、リセットスイッチ81が操作された後、プッシュレバー56が被打込材W1に押し付けられ、かつ、トリガスイッチ61がオンされると、電動モータ19が回転し、釘11の打ち込み動作を再開できる。つまり、リセットスイッチ81の操作は、第2制御を解除する前提条件となる。
圧電素子67は、バンパ52の外周面と凹部53の内周面との間に配置すること、または、バンパ52の外周面と固定部28の内周面との間に配置すること、も可能である。この場合、バンパ52が中心線A1方向の荷重を受けて径方向に弾性変形し、圧電素子67が圧力を受けて信号を出力する。すなわち、圧電素子67は、ピストン16の衝突荷重が、バンパ52を介して間接的に伝達される箇所に配置されていればよい。このため、圧電素子67は、バンパ52内に埋め込むことも可能である。
さらに、マイクロコンピュータ63は、圧電素子67の信号に基づいて、圧力室13の空気漏れの有無を検出することも可能である。この場合、マイクロコンピュータ63の記憶部に空気漏れの有無を検出する第3閾値を予め記憶しておく。第3閾値は、第1閾値未満であり、かつ、第2閾値よりも高い値である。マイクロコンピュータ63は、圧電素子67の信号が第3閾値以上であると、圧力室13の空気漏れ無しと判断する。マイクロコンピュータ63は、圧電素子67の信号が第3閾値未満であると、圧力室13の空気漏れ有りと判断する。
なお、空気漏れの有無検出に用いる第3閾値は、第2閾値よりも高い値ある。これは、圧力室13で空気漏れがあっても、ドライバブレード12で釘11を打撃すると、釘11が射出路55で詰まっていなければ、ピストン16がバンパ52に衝突するからである。
さらに、バンパ52と圧電素子67との間にカバー68が設けられているため、圧電素子67の損傷を防止できる。さらに、ハンドル21またはシリンダケース15に表示部を設けることも可能である。操作表示部は、ランプ、液晶ディスプレイを含む。そして、マイクロコンピュータ63が釘11の詰まりを検出した場合、または、マイクロコンピュータ63は、圧力室13の空気漏れを検出した場合に、その状況を操作表示部で表示することができる。
更に、マイクロコンピュータ63は、圧電素子67の信号が第4閾値以上の電圧である場合は、圧力室13の圧力が通常より高い状態であると判断してもよい。第4閾値に相当する電圧は、例えば、第1閾値に相当する電圧の1.5倍以上とすることができる。圧力室13の圧力が通常より高い状態とは、例えば、外気温度が高いために、圧力室13内の気体が温められている状態である。そして、マイクロコンピュータ63は、圧力室13の圧力が通常より高い状態であると判断すると、その状況を報知装置82で報知し、電動モータ19を停止することもできる。
実施形態で説明した事項の意味を説明すると、釘11は止具に相当し、バンパ52は緩衝部材に相当し、テールカバー18は、射出部に相当し、マイクロコンピュータ63及び圧電素子67は、検出部に相当し、電動モータ19は、モータに相当し、マイクロコンピュータ63及びインバータ回路64は、制御部に相当し、圧力室13及び空気室13Aは、付勢部に相当し、トリガ73は操作部材に相当する。なお、検出部は制御部に設けた加速度センサであってもよい。上死点は、打撃工具部が止具方向に移行を開始する位置に相当する。
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ベローズとピストンとを接続し、ベローズ内に圧力室を形成することも可能である。また、打撃工具部に打撃力を与える打撃力付与機構は、空気圧で打撃工具部を動作させる構造、または、弾性部材の力で打撃工具部を動作させる構造の何れでもよい。弾性部材は、合成ゴムまたは金属製の圧縮バネの何れでもよい。すなわち、金属製のバネの弾性力を打撃工具部に加えて止具を打撃する構造を含む。ベローズを用いる場合、または、金属製のバネを用いる場合、打撃工具部の動作をガイドするガイド部材は、シリンダに代えてレールを用いればよい。
さらに、空気圧で打撃工具部を動作させる付勢部は、ハウジング内に形成した圧力室の他、打込機にエアホースを接続する構造を含む。付勢部は、打撃力付与機構として把握可能である。そして、コンプレッサで空気を圧縮し、圧縮空気をエアホースを介してハウジング内に供給し、打撃工具部を緩衝部材に向けて動作させることができる。
制御部は、電気部品または電子部品の単体でもよいし、複数の電気部品または複数の電子部品を有するユニットでもよい。電気部品または電子部品は、プロセッサ、制御回路及びモジュールを含む。
打撃機構をバンパから離れる向きに動作させるモータは、電動モータの他、エンジン、油圧モータ、空気圧モータを含む。電動モータは、ブラシ付きモータまたはブラシレスモータの何れでもよい。電動モータの電源は、直流電源または交流電源のいずれでもよい。
電源として交流電源を用いる場合、打込機と交流電源のコンセントとを、電力ケーブルで接続する。打込機により被打込材へ打ち込まれる止具は、軸形状の釘の他、コ字形の止具を含む。釘は、頭部を有する釘、頭部の無い釘を含む。
モータの動力を打撃工具部に伝達する動力伝達機構は、巻き上げ機構の他、引っ張り機構を含む。引っ張り機構は、モータの回転力で回転する回転体と、モータと回転体との間の動力伝達経路を接続及び遮断するクラッチと、回転体及びピストンを接続するケーブルと、を備えている。引っ張り機構は、クラッチ機構が接続されていると、モータの回転力で回転体が回転してケーブルを巻き取り、打撃工具部が引っ張られてバンパから離れる向きに動作する。クラッチ機構が遮断されると、打撃力付与機構の力で打撃工具部が緩衝部材に向けて動作し、打撃工具部が止具を打撃する。
また、円板49にピン50を設けることに代えて、円板49の外周面に所定角度の範囲でギヤを設け、そのギヤをラック51に噛み合わせるようにしてもよい。操作部材は、ハンドルに対して直線状に動作可能なトリガの他、ハウジングに対して支持軸を中心として所定角度の範囲内で動作可能なレバーを含む。
10…打込機、11…釘、12…ドライバブレード、13…圧力室、13A…空気室、15…シリンダケース、16…ピストン、17…シリンダ、18…テールカバー、19…電動モータ、20…巻き上げ機構、21…ハンドル、56…プッシュレバー、61…トリガスイッチ、63…マイクロコンピュータ、64…インバータ回路、65…位置検出センサ、67…圧電素子、70…打撃工具部、73…トリガ、74…プッシュレバースイッチ、80…ハウジング、A1…中心線、W1…被打込材。

Claims (10)

  1. 止具が供給される射出部と、動作することにより前記止具を打撃して被打込材に打ち込む打撃工具部と、前記打撃工具部が前記止具を打撃する際に、前記打撃工具部の動作荷重を受ける緩衝部材と、を有する打込機であって、
    前記緩衝部材が受ける動作荷重に基づいて、前記射出部における前記止具の詰まりの有無を検出する検出部を備えている、打込機。
  2. 前記打撃工具部を前記緩衝部材から離れる向きに動作させるモータと、
    前記モータにより前記打撃工具部が動作された後、前記打撃工具部で、前記止具を打撃して被打込材に打ち込むよう動作させる付勢部と、
    を備えている、請求項1記載の打込機。
  3. 前記止具の詰まりが有ることが検出されると前記モータを停止する制御部を備えている、請求項2記載の打込機。
  4. 前記モータ及び前記付勢部を設けたハウジングと、
    前記被打込材に押し付けられ、かつ、前記ハウジングに対して移動可能なプッシュレバーと、
    前記ハウジングに設けられ、かつ、作業者により操作されるトリガと、
    を有し、
    前記検出部は、前記緩衝部材が受ける動作荷重に基づく信号を出力し、
    前記制御部は、
    前記検出部から出力される信号が第1閾値以上の場合は、前記止具の詰まりが無いと判断し、前記プッシュレバーが前記被打込材に押し付けられ、かつ、前記トリガが操作されると、前記打撃工具部が前記止具の打ち込み方向に動作を開始することの可能な位置に到達するまで前記モータを回転させる第1制御と、
    前記検出部から出力される信号が前記第1閾値未満である場合は、前記止具の詰まりが有ると判断し、前記打撃工具部が動かない位置まで、前記モータを回転させた後に停止する第2制御と、
    を行う、請求項3記載の打込機。
  5. 作業者が操作するリセットスイッチが設けられ、
    前記第2制御は、前記モータを停止後に前記リセットスイッチが操作され、前記プッシュレバーが前記被打込材に押し付けられ、かつ、前記トリガが操作されると、前記モータの回転を再開する、請求項4記載の打込機。
  6. 前記打撃工具部は、
    中心線方向に動作可能なピストンと、
    前記ピストンに取り付けたドライバブレードと、
    を有し、
    前記ピストンが前記緩衝部材に近づく向きで動作すると、前記ドライバブレードが前記止具を打撃する、請求項4記載の打込機。
  7. 前記ピストンを動作可能に支持するシリンダが、前記ハウジング内に設けられ、
    前記射出部及び前記シリンダが、前記中心線方向に沿って配置され、
    前記緩衝部材は、前記中心線方向で前記シリンダと前記射出部との間に配置され、
    前記ドライバブレードが動作可能に配置されるガイド孔が、前記緩衝部材に設けられている、請求項6記載の打込機。
  8. 前記検出部は、前記緩衝部材と前記射出部との間に配置された圧電素子を含む、請求項6記載の打込機。
  9. 前記制御部は、前記検出部からの信号が前記第1閾値よりも低い第2閾値未満である場合に、前記止具の詰まりが有ると判断する、請求項4乃至8の何れか1項記載の打込機。
  10. 前記制御部は、前記止具の詰まりが有ると判断すると、前記止具の詰まりが有ることを報知装置で報知する、請求項3乃至9の何れか1項記載の打込機。
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