JP2017213633A - 打込機 - Google Patents

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弘識 益子
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Abstract

【課題】ハウジングの振動を検出することの可能な打込機を提供する。【解決手段】止具を打撃する打撃子と、打撃子を動作させる電動モータと、を有する打込機であって、打撃子及び電動モータを支持するハウジングと、電動モータを制御するコントローラ57、コンデンサ59、ダイオード60及び電流値検出センサ61と、ハウジングの振動を検出する加速度センサ58と、ハウジングに設けられ、かつ、コントローラ57、コンデンサ59、ダイオード60、電流値検出センサ61及び加速度センサ58が取り付けられた制御基板56と、制御基板56をハウジングに対して移動可能に支持するマウント67,68と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、止具を被打込材へ打ち込む打込機に関する。
止具を被打込材へ打ち込む打込機が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打込機は、ハウジングと、ハウジング内に設けた筒状のガイド部材と、ハウジング内に設けたバンパと、ハウジング内に配置したベローズと、ガイド部材に沿って動作可能な動作部材としてのピストンと、を備えている。ガイド部材の中心軸方向における第1端部は、ハウジングに接続されている。ベローズは伸縮可能であり、ベローズの第1端部は、ピストンに接続され、ベローズの第2端部は、ハウジングに固定されている。ベローズ内に圧縮空気が封入されて圧縮室が形成されている。
ハウジングは壁部を備え、バンパは壁部により支持されている。壁部は、ガイド部材の径方向に延ばされ、壁部は、ガイド部材の中心軸方向における第2端部に接続されている。ピストンにドライバブレードが固定されて、打撃子を構成している。ハウジングの外部に射出部が設けられ、射出部は隔壁に固定されている。射出部に射出路が設けられている。マガジンが射出部に取り付けられ、マガジンに収容された止具は、射出路へ供給される。
さらに、特許文献1に記載された打込機は、ハウジング内に設けたモータと、モータの回転力をカムに伝達するギヤと、カムに設けた突起と、ピストンに設けた係止部と、ハウジング内に設けたバンパと、を有する。さらに、特許文献1に記載された打込機は、ハウジングに対して移動可能なプッシュロッドと、作業者が操作するトリガと、を有する。
ハウジングはグリップを有し、グリップに着脱式のバッテリが設けられている。グリップ内に電源制御部が設けられている。電源制御部は、プッシュスイッチ、起動スイッチ等からの検出結果に基づいて、バッテリからモータに供給される電力を制御する。
ピストンは、モータが停止していると、圧縮室の圧力でバンパに押し付けられて下死点で停止している。プッシュロッドが被打込材に押し付けられ、かつ、トリガが操作されると、モータの回転力でカムが回転して突起が係止部に噛み合い、カムの回転力でピストンが下死点から上死点に向けて移動する。ピストンが下死点から上死点に向けて移動する間、ベローズが圧縮されて圧縮室の圧力が上昇する。
ピストンが上死点に到達すると突起が係止部から離れ、カムの回転力はピストンに伝達されなくなる。このため、ピストンは、圧縮室の圧力で上死点から下死点に向けて移動する。ドライバブレードは、射出路に位置する止具を打撃して、止具を被打込材へ打ち込む。次いで、ピストンがバンパに衝突すると、バンパは衝撃荷重を低減及び減衰する。さらに、モータは、ドライバブレードが止具を被打込材へ打ち込んだ後に停止し、ピストンはバンパに接触した状態で停止する。
特開2014−69289号公報
しかし、特許文献1に記載された打込機は、止具の打込みに伴う振動について、特にハウジングの振動の検出に関する記述がなく点で改善の余地があった。
本発明の目的は、ハウジングの振動を検出し本体の制御等を改善することの可能な打込機を提供することにある。
一実施形態の発明は、止具を打撃する打撃子と、前記打撃子を動作させるモータと、を有する打込機であって、前記打撃子及び前記モータを支持するハウジングと、前記モータを制御する制御部品と、前記ハウジングの振動を検出する振動検出センサと、前記ハウジングに設けられ、かつ、前記制御部品及び前記振動検出センサが取り付けられた基板と、前記基板を前記ハウジングに対して移動可能に支持する支持機構と、を有する。
一実施形態の発明は、ハウジングの振動を検出可能である。
打込機の全体を表す側面断面図である。 打込機の部分的な正面図である。 (A)は、打込機に設ける制御基板を示す正面図、(B)は、制御基板を示す側面図である。 打込機の制御系統を示すブロック図である。 (A)は、打込機に設ける制御基板を示す正面図、(B)は、制御基板を示す側面図である。
以下、打込機の実施の形態を、図1〜図5を参照して説明する。それぞれの図において、共通する要素には同一の符号が付されている。
図1に示す打込機10はハウジング11を有し、ハウジング11は、シリンダケース12と、シリンダケース12に連続するモータケース部13と、シリンダケース12に連続するハンドル部14と、装着部15と、を有する。装着部15は、ハンドル部14及びモータケース部13に連続する。
シリンダケース12内に円筒形状のシリンダ16が設けられている。シリンダケース12内にホルダ17が設けられ、シリンダ16はホルダ17により径方向に位置決めされている。また、シリンダ16内にピストン18が移動可能に配置されている。ピストン18の動作方向は、シリンダ16の中心線B1方向である。
シリンダケース12内に蓄圧容器19が設けられ、蓄圧容器19とシリンダ16とが、連結部材20により連結されている。連結部材20は環状であり、蓄圧容器19内からシリンダ16内に亘って空気圧室21が形成されている。ピストン18の外周面にシール部材22が取り付けられ、シール部材22は、空気圧室21を気密にシールする。ピストン18にドライバブレード23が取り付けられている。ピストン18及びドライバブレード23により打撃子36が構成されている。
ハウジング11内にホルダ24が設けられ、ホルダ24によりシリンダ16が中心線B1方向で位置決めされている。ホルダ24は、シリンダ16の中心線B1方向で、蓄圧容器19が配置された箇所とは反対の箇所に配置されている。ホルダ24はバンパ25を支持し、バンパ25はゴム状弾性体により一体成形されている。図2のように、ホルダ24に軸孔24aが設けられ、バンパ25にガイド孔26が設けられている。ドライバブレード23は、軸孔24a及びガイド孔26内で中心線B1方向に移動可能である。ドライバブレード23がバンパ25に衝突すると、バンパ25は衝撃荷重を減衰及び低減する。
ホルダ24に射出部27が取り付けられている。射出部27は、ハウジング11内からハウジング11外に亘って配置されている。射出部27は、ブレードガイド28と、ブレードガイド28に固定されたカバー29と、を有する。カバー29は、ねじ部材を用いてブレードガイド28に固定されている。ブレードガイド28とカバー29との間に射出路30が形成されている。射出路30は、中心線B1方向に沿って配置されたガイド孔である。ドライバブレード23は、射出路30内で中心線B1方向に往復動可能である。ドライバブレード23は、シリンダ16内から射出路30に亘って配置されている。
ブレードガイド28にプッシュロッド31が取り付けられている。プッシュロッド31は、ハウジング11の外に配置され、プッシュロッド31は、ブレードガイド28に対して中心線B1方向に移動可能である。プッシュロッド31の先端32は、被打込材W1へ押し付けられる。プッシュロッド31は、圧縮コイルばねの力でバンパ25から離れる向き、つまり、図1及び図2で下方へ押されている。プッシュロッド31は、中心線B1方向で一定範囲内で移動可能である。
シリンダケース12及びモータケース部13に連続する収容部33が設けられている。つまり、収容部33はハウジング11の一部を構成する。移動機構34は収容部33内に配置されている。移動機構34は、打撃子36を空気圧室21の力に抗して、空気圧室21に近づく向きで動作させる。移動機構34は回転要素35及び駆動軸37を有する。回転要素35は駆動軸37に固定されており、駆動軸37は2個の軸受38,39により、中心線B2を中心として回転自在に支持されている。
中心線B2は、図1に示す打込機10の側面視で、中心線B1と交差して配置されている。図1は、中心線B1と中心線B2とが直角である例を示す。図2のように打込機10を正面視すると、中心線B1と中心線B2とは交差していない。回転要素35にピニオン40が設けられている。ピニオン40は、回転要素35の同一円周上に、かつ、間隔をおいて複数配置されている。また、回転要素35の全周に亘ってカム41が設けられている。カム41は、非円形である。
一方、ドライバブレード23の側縁に、中心線B1方向に沿ってラック42が設けられている。ラック42は、凸部42aと凹部42bとを、中心線B1方向に一定の間隔で交互に配置したものである。ピニオン40はラック42に係合及び解放が可能である。
電動モータ43は、モータケース部13内に設けられている。電動モータ43は回転要素35を回転させる。電動モータ43は、モータケース部13に固定されるステータ44と、モータケース部13内に回転自在に設けられたロータ45と、を有する。減速機46がモータケース部13内に設けられており、減速機46は、入力軸、出力軸及び遊星歯車機構を有する。減速機46の入力軸はロータ45に連結され、減速機46の出力軸は駆動軸37に連結されている。電動モータ43及び減速機46は、中心線B2を中心として同心状に配置されている。中心線B2はモータケース部13の中心を通る。
モータケース部13内に回転規制機構が設けられている。回転規制機構は、減速機46の回転力を回転要素35に伝達する機能と、回転要素35の回転力が減速機46に伝達されることを防止する機能と、を兼備する。具体的に説明すると、回転規制機構は、回転要素35から減速機46の出力軸に回転力が伝達されると、出力軸の回転を防止する。
複数の止具48を収容するマガジン49が設けられており、マガジン49は、ハウジング11及びブレードガイド28に固定されている。マガジン49を固定する固定要素は、ねじ部材である。マガジン49に送り機構が設けられており、送り機構は、マガジン49に収容されている止具48を射出路30へ供給する。止具48は軸形状の釘である。
射出部27に、図2に示す押し付けセンサ50及び回転角度センサ51が設けられている。押し付けセンサ50は、プッシュロッド31の先端32が被打込材W1へ押し付けられるとオンし、プッシュロッド31の先端32が被打込材W1から離れるとオフする。回転角度センサ51はカム41に接触しており、回転要素35の回転角度を検出して信号を出力する。
作業者はハンドル部14を手で掴む。ハンドル部14にトリガ52及びトリガスイッチ53が設けられている。トリガスイッチ53は、トリガ52に操作力が加えられるとオンし、トリガ52に操作力が加えられていなければオフする。
また、図1のように打込機10を側面視すると、ハンドル部14の中心線B3は、中心線B1に対して直角である。図1に示す打込機10は、中心線B2と中心線B3とが、互いに平行である。打込機10の側面視で、装着部15は中心線B2と中心線B3との間に位置する。
バッテリ54が装着部15に取り付けられている。バッテリ54は、装着部15に対して取り付け及び取り外しが可能である。バッテリ54は電動モータ43に電力を供給する。バッテリ54は、収容ケース55と、収容ケース55内に収容された複数の電池セルと、を有する。電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池等の二次電池である。つまり、バッテリ54は直流電源である。
装着部15内に制御基板56が設けられている。制御基板56は、硬質合成樹脂をプレート形状としたものである。制御基板56には、図3のようにコントローラ57、加速度センサ58、電気回路が設けられている。電気回路は、コンデンサ59、ダイオード60、及び図4に示す電流値検出センサ61等を有する。コントローラ57、コンデンサ59、ダイオード60、電流値検出センサ61等は、電動モータ43を制御するための制御部品である。加速度センサ58は、ハウジング11が振動した際に、制御基板56が装着部15に対して振動する加速度を検出し、検出結果に応じた信号を出力する。加速度センサ58は、主として中心線B2方向の振動を検出する特性を備えている。加速度センサ58は、例えば、錘及び圧電素子を備えた公知のものである。
電流値検出センサ61は、電気回路の電流値を検出する。電動モータ43のロータ45の回転方向の位相を検出する位相検出センサ62が、モータケース部13内に設けられている。押し付けセンサ50の信号、回転角度センサ51の信号、トリガスイッチ53の信号、加速度センサ58の信号、電流値検出センサ61の信号、位相検出センサ62の信号は、コントローラ57に入力される。
さらに、ハウジング11に表示部63が設けられている。表示部63は、ハウジング11の外面に露出して設けられ、作業者は表示部63を目視及び操作が可能である。表示部63は、例えば、ハンドル部14、モータケース部13、シリンダケース12等に設けられる。表示部63は、液晶パネル、ディスプレイ、ランプ等を含む。
図1のように、モータ基板64がモータケース部13内に設けられ、モータ基板64に図4のインバータ回路65が設けられている。インバータ回路65は、電動モータ43のステータ44に接続され、かつ、スイッチング素子を有する。制御基板56とモータ基板64とは、リード線66で接続されており、コントローラ57は、インバータ回路65を制御する信号を出力する。
装着部15内に2個のマウント67,68が設けられ、マウント67,68は、装着部15に固定されている。2個のマウント67,68は、中心線B1方向に間隔をおいて配置されている。2個のマウント67,68は、合成樹脂、合成ゴム等により構成されている。マウント67は、2つの支持壁69,70と、2つの支持壁69,70を接続する接続部71と、を有する。2つの支持壁69,70の間に凹部72が設けられている。マウント68は、2つの支持壁73,74と、2つの支持壁73,74を接続する接続部75と、を有する。2つの支持壁73,74の間に凹部76が設けられている。2つのマウント67,68は、共に断面形状がコ字形であり、中心線B1方向で、中心線B3とマウント68との間に、マウント67が配置されている。
中心線B2,B3方向で、マウント68の凹部76の幅L1は、マウント67の凹部72の幅L2よりも大きい。中心線B1方向における制御基板56の両端は、凹部72,76内に配置されている。つまり、2個のマウント67,68は制御基板56を支持している。図1のように打込機10を側面視すると、制御基板56の表面は、中心線B2,B3に対して直角となるように配置されている。
マウント67の2つの支持壁69,70は、制御基板56を両側から挟んでいる。マウント68の2つの支持壁73,74と制御基板56との間に、隙間S1がある。制御基板56と接続部75との間にも隙間S2がある。つまり、制御基板56は、中心線B1方向において片持ち状態で支持されている。このため、制御基板56は、マウント67を支点として中心線B2,B3方向に所定角度の範囲内で揺動可能である。制御基板56が揺動可能な範囲は、隙間S1の間隔に応じて定まる。
次に、打込機10の制御例及び使用例を説明する。コントローラ57は、押し付けセンサ50がオフされ、かつ、トリガスイッチ53がオフされていると、電動モータ43を停止する。打撃子36は空気圧室21の空気圧でバンパ25に向けて付勢されている。またピニオン40とラック42とが係合されており、打撃子36が受ける付勢力が回転要素35に伝達される。回転要素35に図2で時計方向の回転力が加わると、回転規制機構が回転要素35の回転を防止する。このため、打撃子36は、ドライバブレード23がバンパ25から離れた位置で停止している。つまり、打撃子36は待機位置で停止している。
コントローラ57は、押し付けセンサ50がオンされ、かつ、トリガスイッチ53がオンされると、電動モータ43を回転させる。電動モータ43の回転力は、減速機46を介して回転要素35に伝達され、回転要素35が図2で反時計方向に回転する。回転要素35の回転力はピニオン40及びラック42を介して打撃子36に伝達され、打撃子36は待機位置から上死点へ向けて上昇し、空気圧室21の空気圧が上昇する。
打撃子36が上死点に到達した後、ピニオン40がラック42から解放される。打撃子36の上死点は、ピストン18が中心線B1方向で空気圧室21に最も近づいた時点における位置である。ピニオン40がラック42から解放されると、打撃子36は空気圧室21の空気圧で下死点に向けて中心線B1方向に動作する。そして、ドライバブレード23が、射出路30にある止具48を打撃し、止具48は被打込材W1へ打ち込まれる。
また、ドライバブレード23が止具48を被打込材W1へ打ち込む際に、ドライバブレード23がバンパ25に衝突し、打撃子36の運動エネルギの一部は、バンパ25により吸収される。ドライバブレード23がバンパ25に衝突した時点において、中心線B1方向における打撃子36の位置が下死点である。
コントローラ57は、ドライバブレード23が止具48を打撃した後も、電動モータ43の回転を継続する。このため、ピニオン40がラック42に係合され、打撃子36は下死点から上死点に向けて移動する。コントローラ57は、打撃子36が下死点から待機位置に到達した時点で、電動モータ43を停止する。コントローラ57は、電動モータ43を停止するタイミングを、回転要素35の回転角度から判断可能である。
また、コントローラ57は、加速度センサ58の信号を処理することにより、打撃子36が上死点から下死点に向けて動作を開始したこと、ドライバブレード23が止具48を打撃したこと、止具48が射出路30で詰まったこと、打撃子36が下死点に到達したこと、等の状況を判断可能である。コントローラ57は、加速度センサ58により検出されるハウジング11の振動の大きさ、ハウジング11の振動時期、ハウジング11の振動の向き等から、これらの状況同士を区別可能である。
例えば、ハウジング11の振動方向が反転する現象は、打撃子36が上死点に到達した後、下死点に向けて動作を開始する場合に生じる。これに対して、止具48が射出路30で詰まった場合、ドライバブレード23が止具48を打撃した場合、または打撃子36が下死点に到達した場合は、ハウジング11の振動方向の反転現象は生じない。
また、止具48が詰まった場合の振動の向きと、ドライバブレード23が止具48を打撃した場合の振動の向きとは同じであるが、止具48が詰まった場合の振動は、ドライバブレード23が止具48を打撃した場合の振動よりも大きい。
さらに、止具48が詰まった場合、ドライバブレード23が止具48を打撃した場合、打撃子36が下死点に到達した場合は、何れもハウジング11の振動の向きが同じである。しかし、これらの状況のうち、打撃子36が上死点から下死点に向けて動作を開始した時点からの経過時間は、打撃子36が下死点に到達した場合が最も長いため、区別可能である。
さらに、制御基板56は、ハウジング11の装着部15に対して揺動可能に取り付けられている。ハウジング11に対する加速度センサ58の振動幅が大きくなる。したがって、コントローラ57は、外乱を除去してそれぞれの状況を確実に区別できる。
また、コントローラ57は、止具48が射出路30で詰まったことを、表示部63で表示可能である。さらに、コントローラ57は、止具48が射出路30で詰まったことを判断すると、電動モータ43を停止可能である。さらに、コントローラ57は、止具48を打撃した際の反力でハウジング11が大きく振動した場合は、プッシュロッド31の先端32を被打込材W1に押し付ける力を増加するように表示部63で表示し、作業者に告知することも可能である。
さらに、コントローラ57は、打撃子36が止具48を打撃した際のハウジング11の振動量から、打撃子36から止具48に加わる打撃力を推定可能である。打撃子36から止具48に加わる打撃力は、空気圧室21の空気圧から定まる値である。
さらに、打込機10は、図1のように空気圧室21の空気圧を調整するバルブ77を備えていてもよい。作業者は、トリガスイッチ53がオフされ、かつ、押し付けセンサ50がオフされている状態で、バルブ77を介して空気圧室21に空気を注入したり、空気圧室21から空気を抜くことが可能である。つまり、作業者は、空気圧室21の空気圧を調整することで、ドライバブレード23から止具48に加わる打撃力、つまり、止具48を被打込材W1に打ち込む打ち込み力、を調整可能である。
また、被打込材W1を打ち込む際に必要とされる打込みパワーがある。必要とされる打ち込みパワーは、被打込材W1の硬度、止具48釘の長さ等の条件から決まる。例えば、必要とされる打ち込みパワーに対して、打撃子36の打撃力が不足している状況では、止具48を打撃した際の反力でハウジング11が振動する。コントローラ57は、ハウジング11の振動量が小さい場合にも、表示部63に表示可能である。例えば、表示部63は“打撃力が不足である“と表示して作業者に告知する。この場合、作業者はバルブ77を操作して、空気圧室21の空気圧を上昇し、打撃子36の打撃力を増加することが可能である。
また、前記とは逆の状況、つまり、必要とされる打ち込みパワーに対して、打撃子36の打撃力が過剰であると、止具48を打撃した際の反力でハウジング11が大きく振動する。コントローラ57は、この状況でも表示部63に表示可能である。例えば、表示部63は“打撃力が過剰である“と表示して作業者に告知する。この場合、作業者はバルブ77を操作して空気圧室21の空気圧を低下させ、打撃子36の打撃力を低下させることが可能である。
さらに、コントローラ57は、打撃子36が止具48を打撃した時点、または、打撃子36が下死点に到達した時点において、各種のセンサやスイッチの信号が変化した場合に、これらのセンサやスイッチの信号の変化を無視する処理を行うことも可能である。すなわち、コントローラ57は、スイッチやセンサの信号の変化は、ハウジング11の振動が原因であるものとして、その信号の変化を無視することにより、誤検出を回避可能である。
図3に示す加速度センサ58は、主として中心線B2方向の振動を検出する。一方、打込機10のハウジング11は、重心を中心として円弧状に振動するため、その振動成分の分力は中心線B1方向の力となる。したがって、加速度センサ58は、ハウジング11の中心線B2方向の振動を間接的に検出可能である。
制御基板56を支持する構造の他の具体例を、図5(A),(B)を参照して説明する。制御基板56に設けた加速度センサ58は、主として中心線B1方向の振動を検出する特性を備えている。凹部72,76は共に幅L1を有する。このため、支持壁69と制御基板56との間に隙間S1が形成され、支持壁70と制御基板56との間に隙間S1が形成される。
また、支持壁73と制御基板56との間に隙間S1が形成され、支持壁74と制御基板56との間に隙間S1が形成される。さらに、接続部71と制御基板56との間に隙間S2が形成され、接続部75と制御基板56との間に隙間S2が形成される。このため、制御基板56は、装着部15に対して中心線B1方向に移動可能である。
図5に示す制御基板56の支持構造を、図1に示す制御基板56の支持構造として用いると、加速度センサ58は、中心線B1方向の振動を検出する。また、制御基板56は装着部15に対して所定の範囲内で移動可能である。制御基板56が装着部15に対して移動可能な所定の範囲は、隙間S2の間隔に応じて定まる。このため、加速度センサ58は振動の振幅を増幅して検出可能である。したがって、図5の制御基板56の支持構造は、図3の制御基板56の支持構造と同様の効果を得ることができる。
本実施形態で説明した隙間S1は、中心線B2方向の間隔を有し、制御基板56が中心線B2方向に振動すると、隙間S1の間隔は変動する。隙間S2は、中心線B1方向の間隔を有し、制御基板56が中心線B1方向に振動すると、隙間S2の間隔は変動する。つまり、隙間S1,S2の間隔を調整することにより、加速度センサ58の振動検出感度を高めることができる。
本実施形態で説明した事項の意味を説明すると、電動モータ43はモータであり、コントローラ57、コンデンサ59、ダイオード60、電流値検出センサ61は制御部品であり、制御基板56は基板であり、マウント67,68は支持機構であり、シリンダケース12は本体部であり、バッテリ54は電源であり、上死点が第1位置であり、下死点が第2位置であり、コントローラ57は第1検出部及び第2検出部であり、表示部63は第1出力部及び第2出力部であり、バルブ77は打撃力調整機構である。
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、振動検出センサは、ハウジングに対する基板の加速度を検出するものに代えて、ハウジングに対する基板の変位量を検出するセンサ、例えば、渦電流センサまたは静電容量センサを用いてもよい。
振動検出センサを有する基板は、ハンドル内に配置されていてもよい。また、モータ基板に振動検出センサが設けられていてもよい。また、基板に取り付ける振動検出センサは、中心線B1,B2,B3の全ての方向における振動を検出可能な特性を有していてもよい。
打込機は、ベローズ内に形成した空気圧室と、ベローズの端部に固定されたピストンと、ピストンを動作可能に支持するガイド部材と、を有する打込機であってもよい。さらに、打込機は、バネの弾性力でピストンを動作させる構造でもよい。バネは、金属製の圧縮バネ、または金属製の引張バネを含む。なお、ガイド部材は、シリンダの他、直線状のレールでもよい。ピストンをバンパから離れる向きで移動させる移動機構は、ラックアンドピニオン機構の他、プーリ、ワイヤー及び電動モータを含む。ワイヤーはプーリに巻き掛けられ、ワイヤーはピストンに連結される。そして、電動モータの回転力でワイヤーを牽引すると、ワイヤーの牽引力でピストンが動作し、ピストンがバンパから離れる。
さらに、実施形態で説明した電動モータは、直流電源としての電池を動力源とする直流モータと、交流電源を使用する交流モータと、を含む。打撃子は、軸形状、ブレード形状等の何れでもよい。止具は、軸形状の釘の他、コ字形の止具を含む。止具が打ち込まれる被打込材は、木材、石膏ボード等の何れでもよい。打込機に用いる電動モータは、ブラシ付きモータまたはブレラシレスモータの何れでもよい。
10…打込機、11…ハウジング、12…シリンダケース、13…モータケース部、14…ハンドル部、15…装着部、21…空気圧室、30…射出路、34…移動機構、36…打撃子、43…電動モータ、48…止具、54…バッテリ、56…制御基板、57…コントローラ、58…加速度センサ、59…コンデンサ、60…ダイオード、61…電流値検出センサ、63…表示部、67,68…マウント、77…バルブ。

Claims (13)

  1. 止具を打撃する打撃子と、前記打撃子を動作させるモータと、を有する打込機であって、
    前記打撃子及び前記モータを支持するハウジングと、
    前記モータを制御する制御部品と、
    前記ハウジングの振動を検出する振動検出センサと、
    前記ハウジングに設けられ、かつ、前記制御部品及び前記振動検出センサが取り付けられた基板と、
    前記基板を前記ハウジングに対して移動可能に支持する支持機構と、
    を有する、打込機。
  2. 前記ハウジングは、
    前記打撃子を収容した本体部と、
    前記本体部に連続して設けられ、かつ、前記モータに電力を供給する電源が取り付けられる装着部と、
    を有し、
    前記基板は、前記装着部に設けられている、請求項1記載の打込機。
  3. 前記ハウジングは、
    前記打撃子を収容した本体部と、
    前記本体部に連続して設けられ、かつ、作業者が手で掴むハンドル部と、
    を有し、
    前記基板は、前記ハンドル部に設けられている、請求項1記載の打込機。
  4. 前記ハウジングは、
    前記打撃子を収容した本体部と、
    前記本体部に連続して設けられ、かつ、前記モータを収容したモータケース部と、
    を有し、
    前記基板は、前記モータケース部に設けられている、請求項1記載の打込機。
  5. 前記打撃子を第1位置から第2位置に向けて移動させる空気圧室と、
    前記打撃子を前記空気圧室の空気圧に抗して前記第2位置から前記第1位置に移動させる移動機構と、
    が設けられ、
    前記打撃子は、前記第1位置から前記第2位置に向けて移動すると前記止具を打撃し、
    前記移動機構は、前記モータの動力で動作する、請求項1乃至4の何れか1項記載の打込機。
  6. 前記振動検出センサは、前記打撃子が前記第1位置から前記第2位置に向けて移動したことを検出する、請求項5項記載の打込機。
  7. 前記振動検出センサは、前記打撃子が前記止具を打撃したことを検出する、請求項1乃至5の何れか1項記載の打込機。
  8. 前記振動検出センサは、前記打撃子が前記第2位置に到達したことを検出する、請求項5記載の打込機。
  9. 前記打撃子が移動可能に配置され、かつ、前記止具が供給される射出路と、
    前記振動検出センサから出力された信号を処理して、前記打撃子により打撃された前記止具が前記射出路で詰まったことを検出する第1検出部と、
    が設けられている、請求項1乃至7の何れか1項記載の打込機。
  10. 前記止具が前記射出路で詰まったことを作業者に告知する第1出力部が設けられている、請求項9記載の打込機。
  11. 前記振動検出センサから出力された信号を処理して、前記打撃子から前記止具に加えられる打撃力を検出する第2検出部が設けられている、請求項1乃至10の何れか1項記載の打込機。
  12. 前記第2検出部が検出した打撃力を作業者に告知する第2出力部が設けられている、請求項11記載の打込機。
  13. 前記打撃子から前記止具に加えられる打撃力を調整可能な打撃力調整機構が設けられている、請求項1乃至12の何れか1項記載の打込機。
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