以下、添付の図面を参照しながら、本発明による車両予約システム、車両予約方法、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、以下の説明においては、図1を参照しながら説明した従来の技術によるカーシェアリングシステムと同一または相当する構成については、上記において用いた符号と同一の符号を用いて示すことにより、その詳細な構成ならびに作用の説明は適宜に省略することとする。
まず、図2乃至図18を参照しながら、本発明による車両予約システムの第1の実施の形態について説明する。
ここで、図2には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムの概要を示すブロック構成説明図が示されている。
この図2に示す本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10は、カーシェアリングシステム10の事業者のパーソナルコンピューター102と接続されるとともに事業者の会員となった利用者のパーソナルコンピューター104や当該利用者の携帯端末106とネットワークなどを介して接続されるサーバー108と、車両110内に配設されるとともにサーバー108と携帯電話網を利用して接続される車載器12と、車載器12と接続され、利用者により翳されたICカードに記憶された情報を読み込むカードリーダー114と、車両110内に配設されるとともに車載器12と接続され、車両110のキーが収納されたキーボックス116と、車載器12と接続され、人の指を検知する近接センサ14が設けられた即時利用予約装置16と、車載器12と接続され、車両110に乗車した利用者によりパスワードを入力することが可能な入力装置22とを有して構成されている。
より詳細には、車載器12は、車両110に備えられた装置や機能に対する監視や当該監視に基づく制御を行うものである。
そして、車載器12は、GPS衛星18と通信するGPSモジュール12aと、携帯電話網と接続する通信モジュール12bと、GPSモジュール12a、通信モジュール12b、監視装置12e(後述する。)、カードリーダー114および入力装置22からの各種情報を処理するとともに、カードリーダー114、キーボックス116、即時利用予約装置16、入力装置22ならびに車載器12の全体の動きを制御するメインコントローラー12cと、メインコントローラー12cからの情報により車両110に設けられたエンジンスタータ110aおよびドアロックアンロックシステム110bを操作する操作部12dと、車両110に設けられたドアスイッチ110c、イグニッション110d、バッテリ電圧検出器110e、燃料残量検出器110f、車速検出器110gおよび即時利用予約装置16の近接センサ14を監視する監視部12eと、メインコントローラー12cからの情報によりキーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)から音声ガイダンスなどを出力する音声モジュール12fとを有して構成されている。
GPSモジュール12aは、アンテナ12aaを備えており、このアンテナ12aaを介してGPS衛星18からのGPS信号を取得し、取得したGPS信号をメインコントローラー12cに出力する。これにより、メインコントローラー12cにおいて、取得したGPS信号に基づいて車両110の位置情報を取得することとなる。
また、通信モジュール12bは、アンテナ12baを備えており、このアンテナ12baを介してメインコントローラー12cにおける各種情報を携帯電話網を利用してサーバー108に出力するとともに、サーバー108から携帯電話網を利用して出力された各種情報をメインコントローラー12cに入力する。
メインコントローラー12cは、GPS衛星、サーバー108、入力装置22、カードリーダー114、監視部12eからの各種情報が入力され、入力した情報を記憶するとともに、サーバー108に対して各種情報を出力する。
また、メインコントローラー12cは、操作部12d、監視部12e、音声モジュール12f、カードリーダー114、キーボックス116、即時利用予約装置16および入力装置22といった構成要素に対してそれらを制御する出力を行う。
操作部12dは、メインコントローラー12cにおいて、認証処理(後述する各種の認証処理である。)による認証なしにエンジンがかけられたと判断された場合やエンジン始動承認処理(後述する。)による承認なしにエンジンがかけられたと判断された場合には、メインコントローラー12cの制御によりエンジンスタータ110aを駆動しないように制御することで、車両110においてエンジンが始動しないように制御する。
また、操作部12dは、メインコントローラー12cから認証処理(後述する各種の認証処理である。)による認証が完了したとの情報が入力されると、ドアロックアンロックシステム110bを制御して、車両110のドアのロックならびにロックの解除を行う。
監視部12eは、ドアスイッチ110cから開閉信号を取得することにより、ドアの開閉状態の監視を行い、イグニッション110dからIG信号を取得することにより、エンジンが始動して車両110が動作状態であるか否かの監視を行う。
また、監視部12eは、燃料残量検出器110fから燃料の残量信号を取得することにより、車両110の燃料の残量の監視を行い、車速検出器110gから車速信号を取得することにより、車両110の走行距離の監視を行う。
さらに、監視部12eは、キーボックス116から所定の信号を検出することにより、キーの有無などの監視を行い、近接センサ14から所定の信号を検出することにより、近接センサ14が選択されたか否かを監視する。
なお、キーボックス116から取得する所定の情報とは、例えば、キーボックス116内の重さにより判断した情報であってもよいし、キーボックス116内に設けられたキー収納部分にキーが収納されたか否かの情報であってもよい。
また、近接センサ14から取得する所定の信号とは、近接センサ14の種類に応じるものであり、近接センサ14として、静電容量方式のものを採用すると、静電容量の変化を表す信号となる。
そして、監視部12eは、各構成部材における監視結果をメインコントローラー12cに出力する。
また、音声モジュール12fは、キーボックス116に設けられたスピーカー(図示せず。)に接続され、メインコントローラー12cの制御により、当該スピーカーから音声ガイダンスを流すこととなる。
カードリーダー114は、メインコントローラー12cによりその起動が制御される。
また、カードリーダー114は、車両110内に配設されるとともに、車両110の外から利用者がICカードを翳すことにより、当該ICカードに記憶された認証用コードを読み取ることが可能な位置に配置される。
そして、カードリーダー114は、読み取り部(図示せず。)にICカードが翳されると、ICカードから認証用コードを読み取り、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cに出力する。
さらに、カードリーダー114には、LEDランプ(図示せず。)が設けられており、メインコントローラー12cの制御により、このLEDランプの点灯パターンを変更して利用者に対してカードリーダー114にICカードを翳すなどの作業を促す。
キーボックス116は、認証処理(後述する各種の認証処理である。)が完了した後に、メインコントローラー12cによって、キーの取り出しを可能または不可能な状態に制御される。
そして、キーボックス116には、スピーカー(図示せず。)が配設されており、このスピーカーから、メインコントローラー12cによる制御によって音声モジュール12fを介して音声ガイダンスが流れる。
即時利用予約装置16は、車両110内に配設され、人の指などの検知対象が近づけられると、検出対象を検知する近接センサ14を備えている。
そして、即時利用予約装置16は、車両110内において、車両110の外から利用者が視認することが可能な位置であって、かつ、車両110の外から利用者が近接センサ14に指を近づけると、近接センサ14が選択されたことを検知することが可能な位置に配置される。
なお、車両110の外から利用者が視認することが可能な位置とは、車両110の外から、車両110の窓などを介して、近接センサ14、LEDランプ20−1、20−2、20−3(後述する。)およびLEDランプ20−1、20−2、20−3の近傍に記載された文字(後述する。)が利用者に視認することができることを意味する。
この近接センサ14は、即時利用予約装置16を起動するための近接センサ14−1と、車両110を30分間利用することを選択する近接センサ14−2と、車両110を3時間利用することを選択する近接センサ14−3と、車両110を12時間利用することを選択する近接センサ14−4とにより構成されている(図3を参照する。)。
また、近接センサ14−2の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−1が配設されるとともに、LEDランプ20−1の近傍(図3では右方側)には、「30分間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−2とLEDランプ20−1とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
さらに、近接センサ14−3の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−2が配設されるとともに、LEDランプ20−2の近傍(図3では右方側)には、「3時間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−3とLEDランプ20−2とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
さらにまた、近接センサ14−4の近傍(図3では右方側)には、メインコントローラー12cの制御により緑色および赤色で点灯することが可能なLEDランプ20−3が配設されるとともに、LEDランプ20−3の近傍(図3では右方側)には、「12時間」の文字が記載されている。なお、近接センサ14−4とLEDランプ20−3とは、メインコントローラー12cにおいて対応付けられている。
このLEDランプ20−1は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−2が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−2が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−1が緑色で点灯する場合には、車両110を今から30分間利用することができることを示し、LEDランプ20−1が赤色で点灯する場合には、車両110を30分間すら利用できないことを示すものである。
また、LEDランプ20−2は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−3が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−3が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−2が緑色で点灯する場合には、車両110を今から3時間利用することが可能であることを示し、LEDランプ20−2が赤色で点灯する場合には、車両110を3時間使用することができないことを示すものである。
さらに、LEDランプ20−3は、緑色で点灯することにより、近接センサ14−4が選択可能であることを示し、赤色で点灯することにより、近接センサ14−4が選択不可能であることを示す。
そして、即時利用予約装置16においては、LEDランプ20−3が緑色で点灯する場合には、車両110を今から12時間利用することができることを示し、LEDランプ20−3が赤色で点灯する場合には、車両110を12時間使用することができないことを示すものである。
従って、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2、20−3の全てが赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することができず、車両110を今から利用することができないことを認識することができる。
また、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1のみが緑色で点灯し、LEDランプ20−2、20−3が赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2のみ選択可能であり、車両110が今から30分間だけ利用可能であることを認識することができる。
さらに、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2が緑色で点灯し、LEDランプ20−3のみが赤色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3を選択可能であり、車両110が今から最大3時間利用することができ、車両110の利用時間を30分間または3時間から選択することができることを認識することができる。
さらにまた、即時利用予約装置16において、LEDランプ20−1、20−2、20−3の全てが緑色で点灯している場合には、利用者は、近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することが可能であり、車両110を今から最大12時間利用することができ、車両110の利用時間を30分間、3時間あるいは12時間から選択することができることを認識することができる。
また、近接センサ14−1が選択されると、近接センサ14−1が選択されたことが監視部12eによって監視され、この監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにおいては、車両110において即時利用予約がなされるとの情報を携帯電話網を介してサーバー108に出力するとともに、即時利用予約装置16を起動する。
そして、サーバー108において、車両110の予約状況を確認し、確認した予約状況から、車両110の利用可能な時間を算出する。
即ち、サーバー108では、車両110の予約状況を確認し、車両110が今から30分間利用することができるか、車両110が今から3時間利用することができるか、車両110が今から12時間利用することができるのかを判断し、判断した判断結果をサーバー108から携帯電話網を利用してメインコントローラー12cに出力する。
メインコントローラー12cでは、サーバー108から出力された判断結果に基づいて、LEDランプ20−1、20−2、20−3を所定の色で点灯するよう制御して、利用者に対して車両110の即時利用が可能な時間を表示する。
なお、メインコントローラー12cでは、選択不可能な近接センサが選択されたときには、当該近接センサに対応するLEDランプが赤色で点滅して、選択できない旨を利用者に示す。
入力装置22は、数字およびアルファベットの少なくともいずれか一方を入力することが可能な文字入力デバイスであって、車両110内に配設されるとともに、運転席に乗車した利用者が入力可能な位置に配設される。
なお、入力装置22には、入力した所定の情報(例えば、パスワード)が表示される表示部(図示せず。)を設けるようにしてもよく、こうした表示部(図示せず。)を設けた場合には、利用者は、表示部(図示せず。)の表示を確認しながら所定の情報を入力することができるようなる。
次に、図4乃至図18を参照しながら、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10における車両の利用手順について説明する。
まず、カーシェアリングシステム10を利用するに際して、利用者が事業者に対して会員登録を申請すると、事業者は、利用者固有の登録コードを作成し、当該登録コードを利用者に配布するとともに、サーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶する。
さらに、上記した登録コードと同じ認証用コードが記憶されたICカードと、利用者がサーバー108で管理される予約サイトにアクセスする際に必要となるIDおよびパスワードとが利用者に対して配布される。
また、会員登録時には、エンジン始動の承認を受ける際に必要となるパスワードを設定して利用者に配布するとともに、利用者の登録コードと関連付けてサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶する。
そして、事業者への会員登録を完了した利用者は、事業者が管理する車両110を利用しようとする場合には、まず、利用する車両110を予約する(ステップS402)。
なお、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、車両110を携帯端末106やパーソナルコンピューター104により予約する事前予約処理と、車両110を即時利用予約装置16により予約する即時利用予約処理とを行うことができる。
即ち、事前予約処理は、パーソナルコンピューター104や携帯端末106を介して、利用する車両110の予約を行うものである。
なお、こうした事前予約処理は、従来より公知の技術を用いることができるものであるので、その詳細な説明は省略するが、例えば、パーソナルコンピューター104または携帯端末106を利用してサーバー108に管理された予約サイトにアクセスして、会員登録時に取得したIDおよびパスワードを入力して予約サイトにログインし、ログインした予約サイトにおいて車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行うものである。
また、即時利用予約処理は、車両110に設けられた即時利用予約装置16を利用して、車両110の予約を行うものである。
以下、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理について、図5を参照しながら、詳細に説明する。図5には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第1の即時利用予約処理の詳細な処理内容を示すフローチャートが示されている。
この本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第1の即時利用予約処理は、即時利用予約装置16において、利用者により近接センサ14−1が選択される(つまり、利用者が車両110の外から近接センサ14−1に指を近づけることである。)と、開始されることとなる。
第1の即時利用予約処理が開始されると、まず、メインコントローラー12cから車両情報をサーバー108に出力する(ステップS502)。
即ち、このステップS502の処理では、即時利用予約装置16が起動した車両110を特定することが可能な車両情報を、メインコントローラー12cから携帯電話網を利用してサーバー108に出力する。
次に、サーバー108において、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される車両110の予約状況を確認する(ステップS504)。
即ち、ステップS504の処理では、メインコントローラー12cから出力された車両情報により管理されている車両110の予約サイトにおける予約状況を確認する。
その後、確認した車両110の予約状況に基づいて、現時点から車両110を利用することが可能な時間を算出する(ステップS506)。
即ち、ステップS506の処理では、確認した車両110の予約状況から、車両110の予約状況を確認した時点(以下、「車両110の予約状況を確認した時点」を、「即時利用予約開始時点」と称する。)から、連続して車両110を利用可能な時間を算出する。
具体的には、サーバー108において、車両110の予約状況から、即時利用予約開始時点から次の予約(即時利用予約開始時点以降の時間になされた予約であって、即時利用予約開始時点に最も近い時間になされた予約)までの時間を算出する。なお、算出する時間単位については、予約サイトにおける車両110の予約可能な時間単位であり、例えば、15分単位で算出される。
より具体的には、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分なので、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から15分単位で、次の予約までの時間が計算されることとなる。
そして、ステップS506の処理で算出した、車両110を利用可能な時間を、サーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS508)。
次に、車両110を利用可能な時間が出力されたメインコントローラー12cにおいて、サーバー108から出力された車両110を利用可能な時間が、30分間以上であるか否かの判断を行う(ステップS510)。
このステップS510の判断処理において、車両110を利用可能な時間が、30分間以上でないと判断されると、第1の予約処理が開始される(ステップS512)。
ここで、図6のフローチャートには、このステップS512の処理における第1の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第1の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS602)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS604)。
即ち、ステップS604の判断処理においては、監視部12eの監視に基づいてメインコントローラー12cにより、近接センサ14−2から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−2から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−2が選択されたと判断され、近接センサ14−2から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−2が選択されなかったと判断される。
このステップS604の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、近接センサ14−2は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を赤色で点滅させ(ステップS606)、後述するステップS608の処理に進む。
また、ステップS604の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS608)。
即ち、ステップS608の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−3から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−3から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−3が選択されたと判断され、近接センサ14−3から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−3が選択されなかったと判断される。
このステップS608の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS610)、後述するステップS612の処理に進む。
また、ステップS608の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS612)。
即ち、ステップS612の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−4から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−4から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−4が選択されたと判断され、近接センサ14−4から所定の信号を取得したかった場合には、近接センサ14−4が選択されなかったと判断される。
このステップS612の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS614)、後述するステップS616の処理に進む。
また、ステップS612の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS616)。
即ち、ステップS616の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−1から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−1から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−1が選択されたと判断され、近接センサ14−1から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−1が選択されなかったと判断される。
このステップS616の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止し(ステップS620)、第1の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS616の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS602の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS618)。
即ち、このステップS618の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS618の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS620の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第1の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS618の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS604の判断処理に戻って、ステップS604以降の処理を行う。
即ち、この第1の予約処理においては、ステップS602の処理によりLEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS604〜ステップS618の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS510の判断処理において、車両110の利用可能な時間が、30分以上であると判断されると、車両110の利用可能な時間が、3時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS514)。
このステップS514の判断処理において、車両110を利用可能な時間が、3時間以上でないと判断されると、第2の予約処理が開始される(ステップS516)。
ここで、図7のフローチャートには、このステップS516の処理における第2の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第2の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS702)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS704)。
なお、ステップS704の判断処理では、上記したステップS604の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS704の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS706の処理に進み、第1の認証処理を開始する。
ここで、図12のフローチャートには、このステップS706の処理における第1の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この第1認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動する(ステップS1202)。
なお、このステップS1202の処理においては、カードリーダー114を起動した後に、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、利用者にカードリーダー114へICカードを翳すように促す。
そして、カードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードから、認証用コードを読み取る(ステップS1204)。
その後、読み取った認証用コードおよびステップS704の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の30分間の予約が選択されたとの判断結果である。)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS1206)、サーバー108において、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1208)。
即ち、このステップS1208の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1208の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1210)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS1212)、ステップS1204の処理に戻り、ステップS1204以降の処理を行う。
一方、ステップS1208の判断処理において、認証用コードと、利用者の登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、「認証」と判断され、ステップS708の処理に進む。
このステップS708の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を第1の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS708の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS708の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー114の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS710)、第2の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS704の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS712)。
なお、ステップS712の判断処理では、上記したステップS608の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS712の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS714)、後述するステップS716の処理に進む。
また、ステップS712の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS716)。
なお、ステップS716の判断処理では、上記したステップS612の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS716の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS718)、後述するステップS720の処理に進む。
また、ステップS716の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS720)。
なお、ステップS720の判断処理では、上記したステップS616の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS720の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS710の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS720の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS702の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS722)。
即ち、このステップS722の判断処理においては、LEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS722の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS710の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS722の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS704の判断処理に戻って、ステップS704以降の処理を行う。
即ち、この第2の予約処理においては、ステップS702の処理によりLEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS704〜ステップS722の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS514の判断処理において、車両110の利用可能な時間が3時間以上であると判断されると、車両110の利用可能な時間が、12時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS518)。
このステップS518の判断処理において、車両110を利用可能な時間が12時間以上でないと判断されると、第3の予約処理が開始される(ステップS520)。
ここで、図8のフローチャートには、このステップS520の処理における第3の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第3の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−3を赤色で点灯する(ステップS802)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS804)。
なお、ステップS804の判断処理では、上記したステップS604の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS804の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS806の処理に進み、第2の認証処理を開始する。
ここで、図13のフローチャートには、このステップS806の処理における第2の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この第2の認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動する(ステップS1302)。
なお、このステップS1302の処理においては、カードリーダー114を起動した後に、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、利用者にカードリーダー114へICカードを翳すように促す。
そして、カードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードから、認証用コードを読み取る(ステップS1304)。
その後、読み取った認証用コードおよびステップS804の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の30分間の予約が選択されたとの判断結果である。)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS1306)、サーバー108において、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1308)。
即ち、このステップS1308の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1308の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1310)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS1312)、ステップS1304の処理に戻り、ステップS1304以降の処理を行う。
一方、ステップS1308の判断処理において、認証用コードと、利用者の登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、「認証」と判断され、ステップS808の処理に進む。
このステップS808の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を第2の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS808の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS808の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー114の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS810)、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS804の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS812)。
なお、ステップS812の判断処理では、上記したステップS608の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS812の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS814の処理に進み、第3の認証処理を開始する。
ここで、図14のフローチャートには、このステップS814の処理における第3の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この第3の認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動する(ステップS1402)。
なお、このステップS1402の処理においては、カードリーダー114を起動した後に、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、利用者にカードリーダー114へICカードを翳すように促す。
そして、カードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードから、認証用コードを読み取る(ステップS1404)。
その後、読み取った認証用コードおよびステップS812の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の3時間の予約が選択されたとの判断結果である。)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS1406)、サーバー108において、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1408)。
即ち、このステップS1408の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1408の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1410)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS1412)、ステップS1404の処理に戻り、ステップS1404以降の処理を行う。
一方、ステップS1408の判断処理において、認証用コードと、利用者の登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、「認証」と判断され、ステップS816の処理に進む。
このステップS816の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を第3の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS816の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS816の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー114の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS810の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS812の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS818)。
なお、ステップS818の判断処理では、上記したステップS612の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS818の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS820)、後述するステップS822の処理に進む。
また、ステップS818の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS822)。
なお、ステップS822の判断処理では、上記したステップS616の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS822の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS810の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS822の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS802の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS824)。
即ち、このステップS824の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2を緑色、LEDランプ20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS824の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS810の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS824の判断処理において、所定の時間が経過してないと判断されると、ステップS804の判断処理に戻って、ステップS804以降の処理を行う。
即ち、この第3の予約処理においては、ステップS802の処理によりLED20−1、20−2を緑色、LED20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS804〜ステップS824の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS518の判断処理において、車両110の利用可能な時間が12時間以上であると判断されると、第4の予約処理が開始される(ステップS522)。
ここで、図9のフローチャートには、このステップS522の処理における第4の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第4の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯する(ステップS902)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS904)。
なお、ステップS904の判断処理では、上記したステップS604の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS906の処理に進み、第4の認証処理を開始する。
ここで、図15のフローチャートには、このステップS906の処理における第4の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この第4の認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動する(ステップS1502)。
なお、このステップS1502の処理においては、カードリーダー114を起動した後に、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、利用者にカードリーダー114へICカードを翳すように促す。
そして、カードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードから、認証用コードを読み取る(ステップS1504)。
その後、読み取った認証用コードおよびステップS904の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の30分間の予約が選択されたとの判断結果である。)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS1506)、サーバー108において、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1508)。
即ち、このステップS1508の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1508の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1510)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS1512)、ステップS1504の処理に戻り、ステップS1504以降の処理を行う。
一方、ステップS1508の判断処理において、認証用コードと、利用者の登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、「認証」と判断され、ステップS908の処理に進む。
このステップS908の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を第4の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS908の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS908の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー114の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS910)、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS904の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS912)。
なお、ステップS912の判断処理では、上記したステップS608の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS912の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS914の処理に進み、第5の認証処理を開始する。
ここで、図16のフローチャートには、このステップS914の処理における第5の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この第5の認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動する(ステップS1602)。
なお、このステップS1602の処理においては、カードリーダー114を起動した後に、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、利用者にカードリーダー114へICカードを翳すように促す。
そして、カードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードから、認証用コードを読み取る(ステップS1604)。
その後、読み取った認証用コードおよびステップS912の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の3時間の予約が選択されたとの判断結果である。)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS1606)、サーバー108において、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1608)。
即ち、このステップS1608の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1608の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1610)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS1612)、ステップS1604の処理に戻り、ステップS1604以降の処理を行う。
一方、ステップS1608の判断処理において、認証用コードと、利用者の登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、「認証」と判断され、ステップS916の処理に進む。
このステップS916の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を第5の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS916の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS916の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー114の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS912の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS918)。
なお、ステップS918の判断処理では、上記したステップS612の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS918の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、12時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、ステップS920の処理に進み、第6の認証処理を開始する。
ここで、図17のフローチャートには、このステップS920の処理における第6の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この第6の認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動する(ステップS1702)。
なお、このステップS1702の処理においては、カードリーダー114を起動した後に、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、利用者にカードリーダー114へICカードを翳すように促す。
そして、カードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードから、認証用コードを読み取る(ステップS1704)。
その後、読み取った認証用コードおよびステップS918の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の12時間の予約が選択されたとの判断結果である。)をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS1706)、サーバー108において、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1708)。
即ち、このステップS1708の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1708の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1710)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS1712)、ステップS1704の処理に戻り、ステップS1704以降の処理を行う。
一方、ステップS1708の判断処理において、認証用コードと、利用者の登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、「認証」と判断され、ステップS922の処理に進む。
このステップS922の処理では、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
即ち、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報において、即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110を第6の認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS922の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から12時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
また、ステップS922の処理においては、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とするとともに、カードリーダー114の電源を切る。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS918の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS924)。
なお、ステップS924の判断処理では、上記したステップS616の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS924の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS910の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS924の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS902の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS926)。
即ち、このステップS926の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS926の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS910の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第1の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS926の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS904の判断処理に戻って、ステップS904以降の処理を行う。
即ち、この第4の予約処理においては、ステップS902の処理によりLED20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS904〜ステップS926の処理を繰り返すこととなる。
ステップS402の処理で行った車両110の予約が事前予約の場合には、予約した利用開始日時になると、サーバー108から予約情報が携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114が起動される。
そして、利用者は予約した利用開始日時に車両110が駐車された駐車場まで行き、車両110を利用することとなる。
また、ステップS402の処理で行った車両110の予約が即時利用予約の場合には、利用者は、即時利用予約後に、直ちに車両110を利用することとなる。
そして、車両110の利用を開始する際には、利用者は、起動されたカードリーダー114に会員登録時に取得したICカードを翳すことにより、車両利用前の認証処理を行う(ステップS404)。
なお、このステップS404の車両利用前の認証処理については、ステップS402の処理でなされた車両110への予約が事前予約であった場合になされるものであり、ステップS402の処理でなされた車両110への予約が即時利用予約であった場合には、省略される。
ここで、図10のフローチャートには、このステップS404の処理における車両利用前の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用前の認証処理においては、まず、利用者によりカードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードの認証用コードを読み取る(ステップS1002)。
次に、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する(ステップS1004)。
認証用コードがサーバー108に入力すると、サーバー108では、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1006)。
即ち、このステップS1006の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS1006の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1008)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS1010)、ステップS1002の処理に戻り、ステップS1002以降の処理を行う。
一方、ステップS1006の判断処理において、認証用コードと、利用者の登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、「認証」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1012)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅する(ステップS1010の処理における点滅パターンとは異なる点滅パターンである。)ことで、利用者に対して認証された旨を知らせるとともに、車両110のセキュリティを解除した状態とし(ステップS1014)、ステップS406の処理に進む。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
上記した説明においては、ステップS1010の処理(警告処理)、ステップS1014の処理(セキュリティ解除処理)のときに、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅するようにしたが、ステップS1006の処理(認証処理)やカードリーダー114が起動したときにも当該LEDランプ(図示せず。)を点滅するようにしてもよい。このときには、各処理における点滅パターンはそれぞれ異なるようにし、利用者に、点滅パターンの違いによって、どのような状態であるのかを知らせるようにする。
ステップS404の処理による車両利用前の認証処理による認証が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114の電源が切られ、エンジン始動承認処理が開始される(ステップS406)。
ここで、図18のフローチャートには、このステップS406の処理によるエンジン始動承認処理の詳細な処理内容が示されており、エンジン始動承認処理においては、まず、車両110のドアが開かれたか否かの判断を行う(ステップS1802)。
即ち、このステップS1802の判断処理においては、メインコントローラー12cにより、監視部12eのドアスイッチ110cの監視結果に基づいて判断されることとなる。
このステップS1802の判断処理において、車両110のドアが開けられていないと判断されると、再度ステップS1802の判断処理が実行される。
即ち、エンジン始動認証処理が開始されると、車両110のドアが開けられるまで、ステップS1802の判断処理が実行されることとなる。
なお、ステップS1802の判断処理が繰り返し実行されて、例えば、所定の時間を経過した際には、エンジン始動承認処理を終了するとともに、車両110のドアが開けられることなくエンジン始動の承認がなされなかったとの情報をメインコントローラー12cからサーバー108に出力し、サーバー108から事業者のパーソナルコンピューター102に当該情報を出力するようにしてもよい。
これにより、事業者は、パーソナルコンピューター102の出力された情報に基づいて、速やかに所定の対応を行うことができるようになる。
また、ステップS1802の判断処理において、車両110のドアが開けられたと判断されると、メインコントローラー12cにより入力装置22を起動する(ステップS1804)。
このとき、入力装置22によるパスワードの入力回数を初期化して、入力回数を「0」とする。
ここで、車両110を利用しようとする利用者は、車両110の運転席に乗車することとなるが、運転席に乗車した利用者は、エンジン始動の承認を受けるために起動した入力装置22を利用してパスワードを入力する必要がある。
従って、車両110に乗車した利用者は、エンジンを始動する前に入力装置22を用いてパスワードを入力することとなる。
なお、こうしたパスワードは、エンジン始動の承認を受ける際に用いるパスワードとして、会員登録時に設定している。
また、入力装置22を起動した後に、例えば、メインコントローラー12cにより、音声モジュール12fを介して、エンジン始動の承認を受けるためのパスワードを入力装置22に打ち込むことを促す音声ガイダンスを流すようにしてもよい。
そして、入力装置22が起動した後は、入力装置22によりパスワードが入力されたか否かの判断を行う(ステップS1806)。
即ち、このステップS1806の判断処理では、メインコントローラー12cにより、入力装置22からパスワードがメインコントローラー12cに入力されたか否かの判断を行うものであり、パスワードがメインコントローラー12cに入力されると、入力装置22によりパスワードが入力されたと判断され、パスワードがメインコントローラー12cに入力されないと、入力装置22によりパスワードが入力されていないと判断される。
ステップS1806の判断処理において、入力装置22によりパスワードが入力されていないと判断されると、再度ステップS1806の判断処理が実行される。
即ち、入力装置22が起動されると、利用者によって入力装置22によりパスワードが入力されるまで、ステップS1806の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS1806の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、エンジン始動承認処理を終了するとともに、入力装置22によりパスワードが入力されることなくエンジン始動の承認がなされなかったとの情報をメインコントローラー12cからサーバー108に出力し、サーバー108から事業者のパーソナルコンピューター102に当該情報を出力するようにしてもよい。
そして、事業者では、パーソナルコンピューター102に出力された情報に基づいて、所定の対応を行うこととなる。
また、ステップS1806の判断処理において、入力装置22によりパスワードが入力されたと判断されると、メインコントローラー12cにおいて、パスワードの入力回数をインクリメントし(ステップS1808)、入力されたパスワードが、サーバー108に記憶されたパスワードと一致するか否かの判断を行う(ステップS1810)。
即ち、このステップS1810の判断処理においては、入力装置22により入力されたパスワードが、認証処理(第1〜6の認証処理あるいは車両利用前の認証処理である。)により認証された利用者の登録コードと関連付けられて記憶されたパスワードと一致するか否かの判断を行う。
ステップS1810の判断処理において、入力されたパスワードが記憶されたパスワードと一致すると判断されると、エンジンを始動可能な状態とし(ステップS1812)、このエンジン始動承認処理を終了してステップS408(後述する。)の処理に進む。
なお、エンジンを始動可能な状態とは、例えば、キーを利用してエンジンを始動することが可能な状態とすることである。
また、エンジン始動承認処理を終了する際には、入力装置22を停止する。
また、ステップS1810の判断処理において、入力されたパスワードが記憶されたパスワードと一致しないと判断されると、入力回数が所定の回数に達したか否かの判断を行う(ステップS1814)。
即ち、このステップS1814の判断処理においては、入力装置22によりパスワードが入力された回数が、予め設定された所定の回数に達したか否かの判断を行う。
ステップS1814の判断処理において、入力回数が所定の回数に達しなかったと判断されると、パスワードの再入力を促し(ステップS1816)、ステップS1806の判断処理に戻り、ステップS1806以降の処理を実行する。
このステップS1816の処理においては、例えば、メインコントローラー12cにより、音声モジュール12fを介して、利用者に対しパスワードの再入力を促す音声ガイダンスを流すようにしてもよいし、入力装置22に表示部(図示せず。)が設けられていれば、この表示部に利用者に対しパスワードの再入力を促す表示を行うようにしてもよい。
また、ステップS1814の判断処理において、入力回数が所定の回数に達したと判断されると、エンジン始動の承認を得られない旨の警告を行って(ステップS1818)、エンジン始動承認処理を終了する。
このステップS1818の処理においては、例えば、メインコントローラー12cにより、音声モジュール12fを介して、利用者に対しエンジンの始動の承認を得られない旨の音声ガイダンスを流すようにしてもよいし、入力装置22に表示部(図示せず。)が設けられていれば、この表示部に利用者に対しエンジン始動の承認を得られない旨の表示を行うようにしてもよい。
また、このとき、利用者に対して、エンジン始動の承認が受けられない旨の連絡を事業者にするよう促すようにしてもよい。
なお、エンジン始動承認処理を終了する際には、入力装置22を停止する。
こうしてエンジン始動承認処理において、エンジン始動の承認を受けると、利用者はキーを利用してエンジンを始動して車両110を利用する(ステップS408)。
そして、利用者は、予約した車両110の利用を終了する時間までに、車両110を予め決められた駐車場に駐車させ、キーを利用して車両110のエンジンを停止し、当該キーをキーボックス116に返却して、車両110から降車して車両110の全てのドアを閉める。
その後、車両110を返却するための認証処理である、車両利用後の認証処理を行う(ステップS410)。
ここで、図11のフローチャートには、このステップS410の車両利用後の認証処理の詳細な処理内容が示されており、この車両利用後の認証処理においては、まず、監視部12eにおけるイグニッション110d、キーボックス116、ならびにドアスイッチ110cの監視結果に基づいて、メインコントローラー12cにおいて、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められているか否かの判断を行う(ステップS1102)。
ステップS1102の判断処理において、「車両110のエンジンの停止」、「キーボックス116へのキーの返却」、「車両110の全てのドアが閉められていること」の3つのうちの1つでも行われていないと判断されると、継続して車両110を利用するものと判断して、この車両利用後の認証処理を終了する。
一方、ステップS1102の判断処理において、車両110のエンジンが停止され、キーボックス116にキーが返却され、かつ、車両110の全てのドアが閉められていると判断されると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動する(ステップS1104)。このとき、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて利用者にカードリーダー114の起動を知らせる。
そして、カードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードから、認証用コードを読み取る(ステップS1106)。
その後、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する(ステップS1108)。
認証用コードがサーバー108に入力されると、サーバー108では、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS1110)。
即ち、このステップS1110の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コートがあるか否かを判断するものである。
ステップS1110の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1112)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS1114)、ステップS1106の処理に戻り、ステップS1106以降の処理を行う。
一方、ステップS1110の判断処理において、認証用コードと、利用者の登録コードとが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108で管理されている予約情報から認証用コードと一致する登録コードの利用者の予約状況を確認し(ステップS1116)、この判断処理が行われている時間において当該利用者が利用している車両110が存在するか否かの判断を行う(ステップS1118)。
このステップS1118の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1120)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅する(ステップS1114の処理における点滅パターンとは異なる点滅パターンである。)ことによって、利用者に対して、管理会社に連絡するよう警告し(ステップS1122)、この車両利用後の認証処理を終了する。
即ち、ステップS1118の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在しないと判断された場合には、当該利用者による車両110の返却は不可能であると判断され、適切な指示を管理会社に問い合わせるよう警告する。
また、ステップS1118の判断処理において、利用者が利用している車両110が存在すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、「認証」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS1124)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅する(ステップS1114の処理およびステップS1122の処理における点滅パターンとは異なる点滅パターンである。)ことで、利用者に対して認証され、車両110の返却処理が完了したことを知らせるとともに、車両110のセキュリティを起動した状態とする(ステップS1126)。
なお、車両110のセキュリティを起動した状態とは、車両110のドアロックを行うとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができない状態である。
また、上記した説明においては、ステップS1114の処理(警告処理)、ステップS1112の処理(警告処理)、ステップS1126(セキュリティ起動処理)のときに、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅するようにしたが、ステップS1110〜ステップS1118の処理(認証処理)やカードリーダー114が起動したときにも当該LEDランプを点滅するようにしてもよい。このときには、各処理における点滅パターンはそれぞれ異なるようにし、利用者に、点滅パターンの違いによって、どのような状態であるのかを知らせるようにする。
そして、上記したステップS410の処理による車両利用後の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114の電源を切る。
その後、サーバー108において車両110の利用により生じた車両110の利用料金の精算がなされる(ステップS412)。
即ち、車両利用後の認証処理が完了すると、車両110の利用が終了した時点の車両110の総走行距離や燃料残量など、利用料金の算出に必要な各種情報を算出するための情報が監視され、この監視情報がメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力されて、サーバー108において、各種の情報に基づいて、車両110の利用により発生した利用料金が算出される。
なお、こうして算出した利用料金は、予め決められた利用者への料金請求日などの所定のタイミングで、それぞれの利用者のパーソナルコンピューター104や携帯端末106に通知する。
また、こうした各利用者による予約状況や利用料金については、表やグラフなどにまとめられ、事業者がパーソナルコンピューター102により閲覧可能なようにサーバー108における記憶手段(図示せず。)に記憶する。
次に、図19乃至図26を参照しながら、本発明による車両予約システムの第2の実施の形態について説明する。
以下の説明においては、上記した本発明による車両予約システムの第1の実施の形態と同様に、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムをカーシェアリングシステムに用いた場合について説明する。
なお、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、上記した本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10と同じ構成のため、その詳細な説明は省略する。
ここで、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50における車両の利用手順について説明する。
この本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、ICカードによる認証処理を行った後に、即時利用の予約を行うことができるようになる点において、上記した本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10と異なっている。
以下、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50における車両の利用手順について、詳細に説明する。
まず、カーシェアリングシステム50を利用するに際して、利用者が事業者に対して会員登録を申請すると、事業者は、利用者固有の登録コードを作成し、当該登録コードを利用者に配布するとともに、サーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶する。
さらに、上記した登録コードと同じ認証用コードが記憶されたICカードと、利用者がサーバー108で管理される予約サイトにアクセスする際に必要となるIDおよびパスワードとが利用者に対して配布される。
また、会員登録時には、エンジン始動の承認を受ける際に必要となるパスワードを設定し、設定したパスワードは、利用者の登録コードと関連付けられてサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶する。
そして、事業者への会員登録を完了した利用者は、事業者が管理する車両110を利用しようとする場合には、まず、利用する車両110を予約する(ステップS1902)。
なお、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、車両110を携帯端末106やパーソナルコンピューター104により予約する事前予約処理と、車両110を即時利用予約装置16により予約する即時利用予約処理とを行うことができる。
即ち、事前予約処理は、パーソナルコンピューター104や携帯端末106を介して、利用する車両110の予約を行うものである。
なお、こうした事前予約処理は、上記した本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10と同様に、従来より公知の技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略するが、例えば、パーソナルコンピューター104または携帯端末106を利用してサーバー108に管理された予約サイトにアクセスして会員登録時に取得したIDおよびパスワードを入力して予約サイトにログインし、ログインした予約サイトにおいて車両110の状態や車両110の予約状況といった情報を閲覧し、利用者の要望にあった車両110の予約を行うものである。
また、即時利用予約処理は、車両110に設けられた即時利用予約装置16を利用して、車両110の予約を行うものである。
以下、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理について、図20を参照しながら、詳細に説明する。図20には、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第2の即時利用予約処理の詳細な処理内容を示すフローチャートが示されている。
この本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおける即時利用予約処理たる第2の即時利用予約処理は、即時利用予約装置16において、利用者により近接センサ14−1が選択される(つまり、利用者が近接センサ14−1に指を近づけることである。)と、開始されることとなる。
そして、第2の即時利用予約処理が開始されると、まず、ICカードによる認証処理が行われる(ステップS2002)。
ここで、図21のフローチャートには、このステップS2002の処理におけるICカードによる認証処理の詳細な処理内容が示されており、このICカードによる認証処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114を起動する(ステップS2102)。
なお、このステップS2102の処理においては、カードリーダー114を起動した後に、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー114の起動を知らせるとともに、利用者にカードリーダー114にICカードを翳すように促す。
そして、カードリーダー114の読み取り部(図示せず。)に翳されたICカードから、認証用コードを読み取る(ステップS2104)。
その後、読み取った認証用コードをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力する(ステップS2106)。
認証用コードがサーバー108に入力されると、サーバー108では、当該認証用コードとサーバー108に予め記憶されている利用者の登録コードとが一致するか否かの判断を行う(ステップS2108)。
即ち、このステップS2108の判断処理においては、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあるか否かを判断するものである。
ステップS2108の判断処理において、認証用コードと利用者の登録コードとが一致しない、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2110)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して再びICカードをカードリーダー114に翳すように促し(ステップS2112)、ステップS2104の処理に戻り、ステップS2104以降の処理を行う。
なお、ステップS2108の処理とステップS2110の処理との間に、「認証不能」と判断された回数をカウントし、カウントした回数が所定の回数であるか否かを判断する処理を設け、当該処理において、カウントした回数が所定の回数に達していないと判断されると、ステップS2110の処理に進み、カウントした回数が所定の回数に達したと判断されると、このICカードによる認証処理を終了するとともに、第2の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
一方、ステップS2108の判断処理において、認証用コードと利用者の登録とが一致する、つまり、サーバー108に記憶されている登録コードに、認証用コードと一致する登録コードがあると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、「認証」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2114)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅する(ステップS2112の処理における点滅パターンとは異なる点滅パターンである。)ことで、利用者に対して認証され、即時利用予約が可能となった旨を知らせ(ステップS2116)、ステップS2004の処理に進む。
なお、このICカードによる認証処理により起動したカードリーダー114は、例えば、LEDランプ(図示せず。)を点滅して、利用者に対して即時利用予約が可能となった旨を知らせた後に所定の時間が経過した、即時利用予約装置16が停止した、あるいは、第2の即時利用予約処理が終了したなどのタイミングで電源が切られる。
ICカードによる認証処理により認証されると、次に、メインコントローラー12cから車両情報をサーバー108に出力する(ステップS2004)。
即ち、このステップS2004の処理では、即時利用予約装置16が起動した車両110を特定することが可能な車両情報を、メインコントローラー12cから携帯電話網を利用してサーバー108に出力する。
次に、サーバー108において、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される車両110の予約状況を確認する(ステップS2006)。
即ち、ステップS2006の処理では、メインコントローラー12cから出力された車両情報により管理されている車両110の予約サイトにおける予約状況を確認する。
その後、確認した車両110の予約状況に基づいて、現時点から車両110を利用することが可能な時間を算出する(ステップS2008)。
即ち、ステップS2008の処理では、確認した車両110の予約状況から、車両110の予約状況を確認した時点(以下、「車両110の予約状況を確認した時点」を、「即時利用予約開始時点」と称する。)から、連続して車両110を利用可能な時間を算出する。
具体的には、サーバー108において、車両110の予約状況から、即時利用予約開始時点から次の予約までの時間を算出する。なお、算出する時間単位については、予約サイトにおける車両110の予約可能な時間単位であり、例えば、15分単位で算出される。
より具体的には、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分なので、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から15分単位で、次の予約までの時間が計算されることとなる。
そして、ステップS2008の処理で算出した、車両110を利用可能な時間を、サーバー108から携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2010)。
次に、車両110を利用可能な時間が出力されたメインコントローラー12cにおいて、サーバー108から出力された車両110を利用可能な時間が、30分間以上であるか否かの判断を行う(ステップS2012)。
このステップS2012の判断処理において、車両110を利用可能な時間が、30分間以上でないと判断されると、第1の予約処理が開始される(ステップS2014)。
ここで、図22のフローチャートには、このステップS2014の処理における第1の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第1の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS2202)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2204)。
即ち、ステップS2204の判断処理においては、監視部12eの監視に基づいてメインコントローラー12cにより、近接センサ14−2から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−2から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−2が選択されたと判断され、近接センサ14−2から所定の信号を取得したかった場合には、近接センサ14−2が選択されなかったと判断される。
このステップS2204の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、近接センサ14−2は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を赤色で点滅させ(ステップS2206)、後述するステップS2208の処理に進む。
また、ステップS2204の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2208)。
即ち、ステップS2208の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−3から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−3から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−3が選択されたと判断され、近接センサ14−3から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−3が選択されなかったと判断される。
このステップS2208の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS2210)、後述するステップS2212の処理に進む。
また、ステップS2208の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2212)。
即ち、ステップS2212の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−4から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−4から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−4が選択されたと判断され、近接センサ14−4から所定の信号を取得したかった場合には、近接センサ14−4が選択されなかったと判断される。
このステップS2212の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS2214)、後述するステップS2216の処理に進む。
また、ステップS2212の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2216)。
即ち、ステップS2216の判断処理においては、監視部12eの監視により、近接センサ14−1から所定の信号(例えば、静電容量の変化を表す信号)を取得したか否かを判断するものであり、近接センサ14−1から所定の信号を取得した場合には、近接センサ14−1が選択されたと判断され、近接センサ14−1から所定の信号を取得しなかった場合には、近接センサ14−1が選択されなかったと判断される。
このステップS2216の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止し(ステップS2220)、第1の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2216の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2202の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2218)。
即ち、このステップS2218の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2218の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2220の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第1の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2218の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS2204の判断処理に戻って、ステップS2204以降の処理を行う。
即ち、この第1予約処理においては、ステップS2202の処理によりLEDランプ20−1、20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2204〜ステップS2218の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS2012の判断処理において、車両110の利用可能な時間が、30分以上であると判断されると、車両110の利用可能な時間が、3時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS2016)。
このステップS2016の判断処理において、車両110を利用可能な時間が、3時間以上でないと判断されると、第2の予約処理が開始される(ステップS2018)。
ここで、図23のフローチャートには、このステップS2018の処理における第2の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第2の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯する(ステップS2302)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2304)。
なお、ステップS2304の判断処理では、上記したステップS2204の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2304の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする(ステップS2306)。
即ち、ステップS2306の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、ICカードによる認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2306の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2306の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2308)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS2310)、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2304の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2312)。
なお、ステップS2312の判断処理では、上記したステップS2208の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2312の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、近接センサ14−3は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−2を赤色で点滅させ(ステップS2314)、後述するステップS2316の処理に進む。
また、ステップS2312の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2316)。
なお、ステップS2316の判断処理では、上記したステップS2212の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2316の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS2318)、後述するステップS2320の処理に進む。
また、ステップS2316の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2320)。
なお、ステップS2320の判断処理では、上記したステップS2216の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2320の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS2310の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2320の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2302の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2322)。
即ち、このステップS2322の判断処理においては、LEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2322の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2310の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第2の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2322の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS2304の判断処理に戻って、ステップS2304以降の処理を行う。
即ち、この第2の予約処理においては、ステップS2302の処理によりLEDランプ20−1を緑色、LEDランプ20−2、20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2304〜ステップS2322の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS2016の判断処理において、車両110の利用可能な時間が3時間以上であると判断されると、車両110の利用可能な時間が、12時間以上であるか否かの判断を行う(ステップS2020)。
このステップS2020の判断処理において、車両110を利用可能な時間が12時間以上でないと判断されると、第3の予約処理が開始される(ステップS2022)。
ここで、図24のフローチャートには、このステップS2022の処理における第3の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第3の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2を緑色で点灯するとともに、LEDランプ20−3を赤色で点灯する(ステップS2402)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2404)。
なお、ステップS2404の判断処理では、上記したステップS2204の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2404の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする(ステップS2406)。
即ち、ステップS2406の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、ICカードによる認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2406の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2406の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2408)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS2410)、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2404の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2412)。
なお、ステップS2412の判断処理では、上記したステップS2208の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2412の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする(ステップS2414)。
即ち、ステップS2414の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を、ICカードによる認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2414の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2414の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2416)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS2410の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2412の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2418)。
なお、ステップS2418の判断処理では、上記したステップS2212の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2418の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、近接センサ14−4は選択不可能であるため、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−3を赤色で点滅させ(ステップS2420)、後述するステップS2422の処理に進む。
また、ステップS2418の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2422)。
なお、ステップS2422の判断処理では、上記したステップS2216の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2422の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS2410の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2422の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2402の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2424)。
即ち、このステップS2424の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2を緑色、LEDランプ20−3を赤色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2424の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2410の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第3の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2424の判断処理において、所定の時間が経過してないと判断されると、ステップS2404の判断処理に戻って、ステップS2404以降の処理を行う。
即ち、この第3の予約処理においては、ステップS2402の処理によりLEDランプ20−1、20−2を緑色、LEDランプ20−3を赤色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2404〜ステップS2424の処理を繰り返すこととなる。
一方、ステップS2020の判断処理において、車両110の利用可能な時間が12時間以上であると判断されると、第4の予約処理が開始される(ステップS2024)。
ここで、図25のフローチャートには、このステップS2024の処理における第4の予約処理の詳細な処理内容が示されており、この第4の予約処理においては、まず、メインコントローラー12cの制御により、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯する(ステップS2502)。
その後、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2504)。
なお、ステップS2504の判断処理では、上記したステップS2204の判断処理と同様にして、近接センサ14−2が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2504の判断処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、30分間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする(ステップS2506)。
即ち、ステップS2506の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から30分間だけ車両110を、ICカードによる認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2506の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2506の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2508)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、即時利用予約装置16を停止して(ステップS2510)、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2504の判断処理において、近接センサ14−2が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2512)。
なお、ステップS2512の判断処理では、上記したステップS2208の判断処理と同様にして、近接センサ14−3が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2512の判断処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、3時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする(ステップS2514)。
即ち、ステップS2514の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から3時間だけ車両110を、ICカードによる認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2514の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2514の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2516)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS2510の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2512の判断処理において、近接センサ14−3が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2518)。
なお、ステップS2518の判断処理では、上記したステップS2212の判断処理と同様にして、近接センサ14−4が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2518の判断処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、12時間だけ車両110の即時利用の予約がなされたと判断され、サーバー108で管理している予約情報において即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110の予約を行うとともに、予約サイトにおける車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする(ステップS2520)。
即ち、ステップS2520の処理においては、サーバー108において、車両110の利用時間の管理などを行う予約情報にて、即時利用予約開始時点から12時間だけ車両110を、ICカードによる認証処理により認証された利用者が利用するための予約を行い、さらに、予約サイトにおいて、当該予約情報を反映するようにして、車両110の予約を即時利用予約開始時点から12時間だけ不可能な状態とする。
例えば、ステップS2520の処理においては、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は、15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から12時間の車両110の利用予約がなされることとなる。なお、このとき、無視された時間は、例えば、利用者が無料で利用できる。
そして、ステップS2520の処理が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、車両110のセキュリティを解除した状態とする(ステップS2522)。
なお、車両110のセキュリティを解除した状態とは、具体的には、車両110のドアロックを解除するとともに、キーボックス116からキーを取り出すことができる状態である。
その後、ステップS2510の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2518の判断処理において、近接センサ14−4が選択されなかったと判断されると、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断を行う(ステップS2524)。
なお、ステップS2524の判断処理では、上記したステップS2216の判断処理と同様にして、近接センサ14−1が選択されたか否かの判断がなされる。
このステップS2524の判断処理において、近接センサ14−1が選択されたと判断されると、ステップS2510の処理に進み、メインコントローラー12cの制御により、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2524の判断処理において、近接センサ14−1が選択されなかったと判断されると、ステップS2502の処理から所定の時間(例えば、5分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS2526)。
即ち、このステップS2526の判断処理においては、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した時点からカウントされた時間が、所定の時間に達したか否かの判断を行うものである。
このステップS2526の判断処理において、所定の時間が経過したと判断されると、ステップS2510の処理に進み、即時利用予約装置16を停止して、第4の予約処理を終了することにより第2の即時利用予約処理を終了する。
また、ステップS2526の判断処理において、所定の時間が経過していないと判断されると、ステップS2504の判断処理に戻って、ステップS2504以降の処理を行う。
即ち、この第4の予約処理においては、ステップS2502の処理によりLEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯した後には、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4が利用者により選択されない限り、所定の時間が経過するまでステップS2504〜ステップS2526の処理を繰り返すこととなる。
ここで、ステップS1902の処理で行った車両110の予約が事前予約の場合には、予約した利用開始日時になると、サーバー108から予約情報が携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力され、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114が起動される。
そして、利用者は予約した利用開始日時に車両110が駐車された駐車場まで行き、車両110を利用することとなる。
また、ステップS1902の処理で行った車両110の予約が即時利用予約の場合には、利用者は、即時利用予約後に、直ちに車両110を利用することとなる。
そして、車両110の利用を開始する際には、利用者は、起動されたカードリーダー114に会員登録時に取得したICカードを翳すことにより、車両利用前の認証処理を行う(ステップS1904)。
このステップS1904の車両利用前の認証処理は、ステップS1902の処理でなされた車両110への予約が事前予約であった場合になされるものであり、ステップS1902の処理でなされた車両110への予約が即時利用予約であった場合には省略される。
なお、このステップS1904の処理による車両利用前の認証処理については、上記した本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10におけるステップS404の処理による車両利用前の認証処理と同様の処理のため、その詳細な説明は省略する。
ステップS1904の処理による車両利用前の認証処理による認証が完了すると、メインコントローラー12cにより、カードリーダー114の電源が切られ、エンジン始動認証処理が開始される(ステップS1906)。
ここで、図26のフローチャートには、このステップS1906の処理によるエンジン始動承認処理の詳細な処理内容が示されており、このエンジン始動承認処理においては、まず、車両110のドアが開かれたか否かの判断を行う(ステップS2602)。
即ち、このステップS2602の判断処理においては、メインコントローラー12cにより、監視部12eのドアスイッチ110cの監視結果に基づいて判断されることとなる。
このステップS2602の判断処理において、車両110のドアが開けられていないと判断されると、再度ステップS2602の判断処理が実行される。
即ち、エンジン始動承認処理が開始されると、車両110のドアが開けられるまで、ステップS2602の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、ステップS2602の判断処理が繰り返し実行されて、例えば、所定の時間を経過した際には、エンジン始動承認処理を終了するとともに、車両110のドアが開けられることなくエンジン始動の承認がなされなかったとの情報をメインコントローラー12cからサーバー108に出力し、サーバー108から事業者のパーソナルコンピューター102に当該情報を出力するようにしてもよい。
これにより、事業者では、パーソナルコンピューター102の出力された情報に基づいて、速やかに所定の対応を行うことができるようになる。
また、ステップS2602の判断処理において、車両110のドアが開けられたと判断されると、メインコントローラー12cにより入力装置22を起動する(ステップS2604)。
このとき、入力装置22へのパスワードの入力回数を初期化して、入力回数を「0」とする。
ここで、車両110を利用しようとする利用者は、車両110の運転席に乗車することとなるが、運転席に乗車した利用者は、エンジン始動の承認を受けるために起動した入力装置22にパスワードを入力する必要がある。
従って、車両110に乗車した利用者は、エンジンを始動する前に入力装置22にパスワードを入力することとなる。
なお、こうしたパスワードは、エンジン始動の承認を受ける際に用いるパスワードとして、会員登録時に設定している。
また、入力装置22を起動した後に、例えば、メインコントローラー12cにより、音声モジュール12fを介して、エンジン始動の承認を受けるためのパスワードを入力装置22に打ち込むことを促す音声ガイダンスを流すようにしてもよい。
そして、入力装置22が起動した後は、入力装置22にパスワードが入力されたか否かの判断を行う(ステップS2606)。
即ち、このステップS2606の判断処理では、メインコントローラー12cにより、入力装置22からパスワードがメインコントローラー12cに入力されたか否かの判断を行うものであり、パスワードがメインコントローラー12cに入力されると、入力装置22によりパスワードが入力されたと判断され、パスワードがメインコントローラー12cに入力されないと、入力装置22にパスワードが入力されていないと判断される。
ステップS2606の判断処理において、入力装置22にパスワードが入力されていないと判断されると、再度ステップS2606の判断処理が実行される。
即ち、入力装置22が起動されると、利用者によって入力装置22にパスワードが入力されるまで、ステップS2606の判断処理が来る返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS2606の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、エンジン始動承認処理を終了するとともに、入力装置22にパスワードが入力されることなくエンジン始動の承認がなされなかったとの情報をメインコントローラー12cからサーバー108に出力し、サーバー108から事業者のパーソナルコンピューター102に当該情報を出力するようにしてもよい。
そして、事業者では、パーソナルコンピューター102に出力された情報に基づいて、所定の対応を行うこととなる。
また、ステップS2606の判断処理において、入力装置22にパスワードが入力されたと判断されると、メインコントローラー12cにおいて、パスワードの入力回数をインクリメントし(ステップS2608)、入力されたパスワードが、サーバー108に記憶されたパスワードと一致するか否か判断を行う(ステップS2610)。
即ち、このステップS2610の判断処理においては、入力装置22に入力されたパスワードが、認証処理(ICカードによる認証処理あるいは車両利用前の認証処理である。)により認証された利用者の登録コードと関連付けられて記憶されたパスワードと一致するか否かの判断を行う。
ステップS2610の判断処理において、入力されたパスワードが記憶されたパスワードと一致すると判断されると、エンジンを始動可能な状態とし(ステップS2612)、このエンジン始動承認処理を終了してステップS1908(後述する。)の処理に進む。
なお、エンジンを始動可能な状態とは、例えば、キーを利用してエンジンを始動することが可能な状態とすることである。
また、エンジン始動承認処理を終了する際には、入力装置22を停止する。
また、ステップS2610の判断処理において、入力されたパスワードが記憶されたパスワードと一致しないと判断されると、入力回数が所定の回数に達したか否かの判断を行う(ステップS2614)。
即ち、このステップS2614の判断処理においては、入力装置22にパスワードが入力された回数が、予め設定された所定の回数に達したか否かの判断を行う。
ステップS2614の判断処理において、入力回数が所定の回数に達しなかったと判断されると、パスワードの再入力を促し(ステップS2616)、ステップS2606の判断処理に戻り、ステップS2606以降の処理を実行する。
このステップS2616の処理においては、例えば、メインコントローラー12cにより、音声モジュール12fを介して、利用者に対しパスワードの再入力を促す音声ガイダンスを流すようにしてもよいし、入力装置22に表示部(図示せず。)が設けられていれば、この表示部に利用者に対しパスワードの再入力を促す表示を行うようにしてもよい。
また、ステップS2614の判断処理において、入力回数が所定の回数に達したと判断されると、エンジン始動の承認を得られない旨の警告を行って(ステップS2618)、エンジン始動承認処理を終了する。
このステップS2618の処理においては、例えば、メインコントローラー12cにより、音声モジュール12fを介して、利用者に対しエンジンの始動の承認を得られない旨の音声ガイダンスを流すようにしてよいし、入力装置22に表示部(図示せず。)が設けられていれば、この表示部に利用者に対しエンジン始動の承認を得られない旨の表示を行うようにしてもよい。
また、このとき、利用者に対して、エンジン始動の承認が受けられない旨の連絡を事業者にするよう促すようにしてもよい。
なお、エンジン始動承認処理を終了する際には、入力装置22を停止する。
こうしてエンジン始動承認処理において、エンジン始動の承認を受けると、利用者はキーを利用してエンジンを始動して車両110を利用する(ステップS1908)。
そして、利用者は、予約した車両110の利用を終了する時間までに、車両110を予め決められた駐車場に駐車させ、キーを利用して車両110のエンジンを停止し、当該キーをキーボックス116に返却して、車両110から降車して車両110の全てのドアを閉める。
その後、車両110を返却するための認証処理である、車両利用後の認証処理を行う(ステップS1910)。
なお、このステップS1910の車両利用後の認証処理については、ステップS1902の処理でなされた車両110の予約の形態(つまり、事前予約または即時利用予約である。)にかかわらず実行されるものである。
ステップS1910の処理により車両利用後の認証処理については、上記した本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10におけるステップS410の処理による車両利用後の認証処理と同様の処理のため、その詳細な説明は省略する。
そして、ステップS1910の処理による車両利用後の認証処理により認証が完了すると、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー114の電源を切る。
その後、サーバー108において車両110の利用により生じた車両110の利用料金の精算がなされる(ステップS1912)。
即ち、車両利用後の認証処理が完了すると、車両110の利用が終了した時点の車両110の総走行距離や燃料残量など、利用料金の算出に必要な各種情報を算出するための情報が監視され、この監視情報がメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力されて、サーバー108において、各種の情報に基づいて車両110の利用により発生した利用料金が算出される。
なお、こうして算出した利用料金は、予め決められた利用者への料金請求日などの所定のタイミングで、それぞれの利用者のパーソナルコンピューター104や携帯端末106に通知する。
また、こうした各利用者による予約状況や利用料金については、表やグラフなどにまとめられ、事業者がパーソナルコンピューター102により閲覧可能なようにサーバー108における記憶手段(図示せず。)に記憶する。
以上において説明したように、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10は、即時利用予約装置16を車両110に設けるようにし、車両110を直ちに利用したい利用者は、この即時利用予約装置16を起動し、即時利用予約装置16に、車両110を利用可能な時間を複数表示するようにした。
そして、即時利用予約装置16に表示された時間(車両110を利用可能な時間である。)から、任意の時間を選択し、認証処理による認証がなされた場合にのみ、現時点から選択した時間だけ車両110を利用するための予約を行うようにした。
これにより、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10においては、即時利用予約装置16により車両110を直ちに利用可能な予約を行う即時利用予約を行うことができようになる。
このため、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10によれば、車両110を直ちに利用したい場合には、容易に、かつ、短時間で即時利用予約を行って、車両110を利用することができるようになる。
また、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、即時利用予約装置16を車両110に設けるようにし、車両110を直ちに利用した利用者は、この即時利用予約装置16を起動した後に、認証処理を行うようにした。
そして、認証処理による認証がなされた場合にのみ、車両110を利用可能な時間が即時利用予約装置16に複数表示され、利用者は、表示された時間から任意の時間を選択することにより、現時点から選択した時間だけ車両110を利用するための予約を行うようにした。
これにより、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、即時利用予約装置16により車両110を直ちに利用可能な予約を行う即時利用予約を行うことができるようになる。
このため、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50によれば、車両110を直ちに利用したい場合には、容易に、かつ、短時間で即時利用予約を行って、車両110を利用することができるようになる。
また、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50によれば、認証処理の際に必要となるICカードを所有した利用者のみが即時利用予約を開始することができるものであるため、当該ICカードを所有していない人物のいたずらによる即時利用予約装置の起動を防止することができるようになる。
さらに、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、車両110を実際に利用する際に、利用者が車両110のドアを開けた際に起動される入力装置22を用いて、会員登録時に設定されたパスワードを入力し、エンジン始動の承認を受けるようにしたものである。
そして、入力されたパスワードが、記憶されているパスワードと一致する場合にのみ、エンジンを始動することが可能な状態とされるようにした。
これにより、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50によれば、車両110に乗車した後に、予め設定したパスワードを入力してエンジン始動の承認を得るようにしたため、認証処理の際に必要となるICカードを不正に入手した人物による車両110の利用を防止することができるようになる。
また、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50は、即時利用予約装置16では、LEDランプにより車両110を利用可能な時間を表示するとともに、近接センサにより当該時間を選択するなどの構成となっている。
このように、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50においては、即時利用予約装置16が、LEDランプや近接センサなどの低消費電力の部材を備えているため、即時利用予約装置16が起動している間の消費電力を抑制することができる。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(22)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約開始時点を、車両110の予約状況を確認した時点としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、例えば、近接センサ14−1が選択され、即時利用予約装置16が起動した時点を即時利用予約開始時点としてもよい。
(2)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約装置16は、車両110を利用可能な時間として、30分間、3時間、12時間を表示することが可能な構成としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、即時利用予約装置16に表示することが可能な時間は、例えば、1時間、6時間、12時間など、任意の時間間隔で表示するようにしてもよいし、例えば、1時間、2時間、3時間や30分間、60分間、90分間などのように、所定の時間間隔で表示するようにしてもよい。なお、こうした即時利用予約装置16に表示される時間については、事業者が適宜に設定可能なようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、即時利用予約装置16は、30分間、3時間、12時間の3つの時間で、車両110を利用可能な時間を利用者に表示するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、車両110を利用可能な時間を、1つ、2つあるいは4つ以上の時間で表示するようにしてもよい。
(4)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−1と、近接センサ14−2、14−3、14−4と、LEDランプ20−1、20−2、20−3とを即時利用予約装置16として車両110内に配設するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、近接センサ14−1と、近接センサ14−2、14−3、14−4と、LEDランプ20−1、20−2、20−3とをそれぞれ別々の構成として、車両110内に配設するようにしてもよい。
(5)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、人の指を、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4の検知対象としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、検知対象としては、近接センサ14−1、14−2、14−3、14−4で検知することができれば、どのようなものであってもよい。
(6)上記した実施の形態においては、カーシェアリングシステムにおけるシェアカー(共用車両)に対する予約を行う車両予約システムとして、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムおよび本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを用いる場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムおよび本発明の第2の実施の形態による車両予約システムはそれぞれ、複数の利用者により共用される車両に対して利用するための予約を行ういずれの形態のシステムにも用いることができるものであって、例えば、会社内において複数の従業員が共用する車両を予約する車両予約システムとして用いるようにしてもよい。なお、この場合には利用料金の精算処理などは行われない。
(7)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、予約サイトにおける車両110を予約可能な時間単位を15分単位としたが、これに限られるものではないことは勿論であり、予約サイトにおける車両110と予約可能な時間単位としては、5分単位としてもよいし10分単位としてもよく、任意の時間単位としてもよい。
(8)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、カードリーダー114と即時利用予約装置16とが別体で車両110に設けられるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、カードリーダー114と即時利用予約装置16との機能が一体となった装置を車両110に設けるようにしてもよい。
(9)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、バッテリ電圧検出器110eが車載器12の外側に配設されるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、バッテリ電圧検出器110eを車載器12内に配設するようにしてもよい。
(10)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段たるLEDランプ20−1、20−2、20−3が緑色と赤色との二色で点灯可能なものとしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、点灯する際の色は緑色と赤色との二色に限られるものではなく、青色や白色などの他の色で点灯するようにしてもよいし、また、二色以上の色で点灯可能なものを用いてもよいし、また、点灯と点滅とで色を変えるようにするなどしてもよい。
また、単一のLEDランプで二色の点灯を行うようにするのではなく、単色で点灯するLEDランプをそれぞれ設けるようにしてもよい。具体的には、例えば、実施の形態では1個のLEDランプ20−1が緑色と赤色との二色で点灯する構成としたが、それに代えて、緑色で点灯するLEDランプと赤色で点灯するLEDランプとの2個のLEDランプを設けるようにしてもよい。
(11)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段としてLEDランプ20−1、20−2、20−3を用いたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、所定の時間だけ車両110を利用可能か否かを表示する表示手段は、車両110の利用者が利用可能時間を認識できるものであればよく、例えば、利用可能時間を表示可能な液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを用いてもよく、こうした液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどを用いた場合には、LEDランプ20−1、20−2、20−3ならびにそれらの近傍に記載された利用時間を示す文字を設ける必要はない。
(12)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−1を設けて、近接センサ14−1を用いて即時利用予約装置16の起動と停止とを制御するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、近接センサ14−1を設けることなく、利用者が一定時間内に近接センサ14−2、14−3、14−4を連続して選択するなどの所定の選択方法により近接センサ14−2、14−3、14−4を選択することにより、即時利用予約装置16の起動と停止とを制御するようにしてもよい。
(13)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10において、近接センサ14−2が選択されて第1の認証処理に移行する際、近接センサ14−2が選択されて第2の認証処理に移行する際、近接センサ14−3が選択されて第3の認証処理に移行する際、近接センサ14−2が選択されて第4の認証処理に移行する際、近接センサ14−3が選択されて第5の認証処理に移行する際ならびに近接センサ14−4が選択されて第6の認証処理に移行する際に、LED20−1、20−2、20−3を緑色で点灯状態のままとしてが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されて、第1の認証処理、第2の認証処理、第3の認証処理、第4の認証処理、第5の認証処理または第6の認証処理へ移行する際に、近接センサ14−2、14−3、14−4を緑色で点滅するようにして、近接センサ14−2、14−3、14−4のいずれの近接センサが選択されたかを利用者が容易に視認することができるようにしてもよい。
(14)上記した実施の形態では、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、近接センサ14−2が選択されて車両110を30分間だけ予約するとともに、30分間だけ予約不可能な状態とする際(ステップS2306、S2406、S2506の処理)、近接センサ14−3が選択されて車両110を3時間だけ予約するとともに、3時間だけ予約不可能な状態とする際(ステップS2414、S2514の処理)、ならびに、近接センサ14−4が選択されて車両110を12時間だけ予約するとともに、12時間だけ予約不可能な状態とする際(ステップS2520の処理)に、LEDランプ20−1、20−2、20−3を緑色で点灯状態のままとしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
例えば、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されて、車両110を所定の時間だけ予約するとともに、当該所定の時間だけ予約不可能な状態とする際に、選択された近接センサ14−2、14−3、14−4を緑色で点滅するようにして、近接センサ14−2、14−3、14−4のいずれの近接センサが選択されたかを利用者が容易に視認することができるようにしてもよい。
(15)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、利用者が予約した時間だけ予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、利用者が予約した時間に所定の時間、例えば、1時間を加えた時間だけ予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態としてもよい。具体的には、利用者が予約した時間が17時から17時30分までであるならば、17時から18時30分まで予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態とする。
このようにすると、事故などにより利用者が予約した時間までに車両110を返却できない場合に、次の利用者への対応のための時間を確保することができ、トラブルを未然に防止することが可能となる。
また、上記したように利用者が予約した時間に所定の時間を加えた時間だけ予約サイトにおいて車両110の予約を不可能な状態とする場合には、その加えた時間内の所定の時間については、利用者が無料で利用できるものとしてもよい。
例えば、加えた時間が1時間である場合には、15分間だけ上記した無料の時間としてもよいし、また、加えた時間が15分間である場合には、その15分間の全てを上記した無料の時間としてもよい。
(16)上記した実施の形態においては、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10において、記載を簡素化して本発明の理解を容易にするためにその説明を省略したが、第1の認証処理、第2の認証処理、第3の認証処理、第4の認証処理、第5の認証処理あるいは第6の認証処理などの各処理ルーチンにおけるいずれのタイミングにおいても、近接センサ14−1を選択することにより即時利用予約装置16などを停止させて各処理ルーチンを終了するようにしてもよいし、また、第1の認証処理、第2の認証処理、第3の認証処理、第4の認証処理、第5の認証処理あるいは第6の認証処理などの各処理ルーチンの処理中において、利用者による何らの操作もなく所定時間経過した場合には、即時利用予約装置16などを停止させて各処理ルーチンを終了するようにしてもよい。
(17)上記した実施の形態では、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、記載を簡素化して本発明の理解を容易にするためにその説明を省略したが、ICカードによる認証処理の処理ルーチンにおけるいずれのタイミングにおいても、近接センサ14−1を選択することにより即時利用予約装置16などを停止させて各処理ルーチンを終了するようにしてもよいし、また、ICカードによる認証処理、車両利用前の認証処理あるいは車両利用後の認証処理などの各処理ルーチンの処理中において、利用者による何らの操作もなく所定の時間経過した場合には、各処理ルーチンを終了するようにしてもよい。
(18)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、検知手段として非接触で検知対象を検知する近接センサ14を用いたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、非接触で検知対象を検知する検知手段として、近接センサ以外の非接触センサを用いてもよい。
また、検知手段として、近接センサのように非接触で検知対象を検知する非接触センサに代えて、検知対象が接触したか否かを検知する接触センサを用いるようにしてもよい。
なお、接触センサを用いる場合には、当該接触センサが車両110の外部に露出されていて、利用者が触れることができるようにする。
(19)上記した実施の形態では、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、ICカードによる認証処理を行った後に、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される車両の予約状況をサーバー108において確認し、確認した予約状況に基づいて、車両110を利用することが可能な時間を算出するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、ICカードによる認証処理を行った後に、サーバー108において、メインコントローラー12cから出力された車両情報から特定される予約状況を確認し、確認した予約状況と、利用者情報とに基づいて、車両110を利用することが可能な時間を算出するようにしてもよい。
なお、利用者情報とは、各利用者それぞれ個別に設定された情報であり、こうした利用者情報は、サーバー108に登録コードと関連付けられて記憶されている。
従って、サーバー108で車両110の利用可能な時間を算出する際には、確認された予約状況と、ICカードによる認証処理の際に取得した登録コードに関連付けられて記憶されている利用者情報とが用いられる。
これにより、利用者情報として利用時間の制限が設定されている場合などには、利用者情報の内容に応じて予め車両110の利用可能な時間を制限するなどして、その制限した内容でLEDランプ20−1、20−2、20−3を表示することが可能となり、車両の利用時間を自動的に制限することができるようになる。
(20)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10において、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されたと判断されると、各近接センサに設定された時間だけ、車両110を予約するとともに、予約サイトにおける当該車両110の予約を利用不可能な状態としたが、これに限られるものではないことは勿論である。
即ち、近接センサ14−2、14−3、14−4が選択されたと判断されると、各近接センサに設定された時間だけ、予約サイトにおける車両110の予約を不可能な状態とする、所謂、仮予約が行われるようにしてもよい。
つまり、この場合には、予約情報において近接センサに設定された時間だけ利用者が車両110を利用するための予約が行われずに、予約サイトにおける車両110の予約を不可能な状態とする仮予約が行われる。
なお、こうした仮予約を行う場合には、即時利用予約時には認証処理は行われず、仮予約した後に起動するカードリーダー114を利用して車両利用前の認証処理が行われる。そして、車両利用前の認証処理において認証を受けることで、サーバー108において、この仮予約に基づいて予約情報において車両110を利用するための予約がなされ、利用者による車両110の利用が可能となる。
具体的には、第2の予約処理では、ステップS704の処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー114を起動し、ステップS710の処理に進むこととなる。
第3の予約処理では、ステップS804の処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー114を起動し、ステップS810の処理に進むこととなる。
また、ステップS812の処理において、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ予約不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー114を起動し、ステップS810に進むこととなる。
第4の予約処理では、ステップS904の処理において、近接センサ14−2が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から30分間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から30分間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー114を起動し、ステップS910の処理に進むこととなる。
また、ステップS912の処理において、近接センサ14−3が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用予約開始時点から3時間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち、16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から3時間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー114を起動し、ステップS910の処理に進むこととなる。
さらに、ステップS918の処理において、近接センサ14−4が選択されたと判断されると、予約情報において車両110を利用するための予約を行わずに、サーバー108で管理している予約サイトにおいて、車両110の予約を即時利用開始時点から12時間だけ不可能な状態とする仮予約を行う。
即ち16時46分を即時利用予約開始時点とすると、予約可能な時間単位は15分であるため、16時46分から17時までの時間は無視され、17時から12時間の車両110の利用予約が不可能な状態とされる。
その後、カードリーダー114を起動し、ステップS910の処理に進むこととなる。
そして、ステップS402の処理において仮予約を行った後には、ステップS404の処理に進み、利用者は、起動されたカードリーダー114に会員登録時に取得したICカードを翳すことにより、車両利用前の認証処理を行うこととなる。
そして、この車両利用前の認証処理において認証を受けると、サーバー108において、この仮予約に基づいて車両110が予約される。
なお、車両利用前の認証処理において認証を受けることができない場合には、この仮予約は解消され、サーバー108で管理される予約サイトにおいて、他の利用者による予約が可能な状態となる。
(21)上記した実施の形態では、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム10および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステム50において、認証処理(車両利用前の認証処理、車両利用後の認証処理、ICカードによる認証処理)では、事業者が発行したICカードを用いるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。
具体的には、ICカードに換えて、記憶手段および通信手段を備えたICチップが内蔵された運転免許証(以下、「IC運転免許証」と称することとする。)を利用して認証処理を行うようにしてもよい。
以下、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備え、IC運転免許証を用いて認証処理を行うカーシェアリングシステム60および本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備え、IC運転免許証を用いて認証処理を行うカーシェアリングシステム70について、詳細に説明する。
まず、カーシェアリングシステム60、70は、カードリーダー114に換えて、IC運転免許証に内蔵されたICチップ内の情報を読み取ることが可能なカードリーダー40を備え、さらに、車両110の外部から暗証番号を入力することが可能な入力装置42を備えている点において、上記したカーシェアリングシステム10、50と異なっている。
カードリーダー40は、IC運転免許証に内蔵されたICチップ内の情報を読み取ることが可能なセンサが配設されており、読み取り部(図示せず。)にIC運転免許証を翳すことにより、当該ICチップ内の情報を読み取ることができる。
また、カードリーダー40では、読み取り部(図示せず。)にIC運転免許証が翳されたときに、所定のデータ領域における情報を取得する際に暗証番号(後述する第1の暗証番号および第2の暗証番号)が必要であれば、暗証番号をIC運転免許証に内蔵されたICチップに出力し、当該ICチップにおいて暗証番号を照合して、一致した場合にのみ当該ICチップにおける所定のデータ領域にアクセス可能となり、当該所定のデータ領域の情報を取得する。
また、入力装置42は、非接触にて暗証番号を入力可能な構成であって、車両110の内部において、車両110の外部から視認可能であり、かつ、車両110の外部から非接触にて暗証番号を入力することが可能な位置に配設される。
なお、こうした入力装置42については、非接触で暗証番号を入力するような構成に限られるものではなく、利用者が指で触れて暗証番号を入力するような構成であってもよい。この場合には、入力装置42は、車両110の外部に露出されて、利用者が視認可能であり、かつ、触れることのできる位置に配設される。
さらに、入力装置42に、表示部(図示せず。)を設けるようにしてもよく、この表示部では、入力した暗証番号を表示したり、暗証番号の入力を促すメッセージを表示するようにしてもよい。
そして、カーシェアリングシステム60、70を利用するに際して、利用者が事業者に対して会員登録を申請すると、事業者は、当該利用者のIC運転免許証に内蔵されたICチップから、当該ICチップに記憶された情報を取得し、取得した情報を当該利用者の免許証情報としてサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶する。なお、こうした免許証情報は、利用者情報の1つとして記憶手段に記憶される。
この免許証情報としては、IC運転免許証を作成したときに設定した第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用して取得することのできる情報たる「詳細情報」と、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる「簡易情報」とがある。
詳細情報には、第1の暗証番号を利用して取得することのできる「氏名」、「生年月日」、「免許証交付年月日」、「免許証の有効期限」、「免許の種類」および「免許証番号」の情報があり、また、第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用して取得することのできる「本籍」および「顔写真」の情報がある。
また、簡易情報には、「カード発行者データ」および「発行前データ」があり、「カード発行者データ」とは、「仕様書バージョン番号」、「免許交付年月日」および「免許証の有効期限の末日」であり、「発行前データ」とは、「カード製造者識別子」および「暗号関数識別子」である。
また、事業者は、IC運転免許証を作成したときに設定した第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用者から取得し、当該利用者のIC運転免許証の免許証情報に関連付けてサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶する。
さらに、事業者は、利用者に対して、利用者がサーバー108に管理された予約サイトにログインする際に必要となるIDおよびパスワードを配布するとともに、エンジン始動の承認を受ける際に必要となるパスワードを設定して配布する。なお、エンジン始動の承認を受ける際に必要となるパスワードは、利用者の登録コードと関連付けてサーバー108内に設けられた記憶手段(図示せず。)に記憶される。
なお、会員登録時に設定するパスワード(つまり、エンジン始動の承認を受ける際に必要となるパスワードである。)を免許証番号とし、この免許証番号をサーバー108の記憶手段(図示せず。)に記憶するようにしてもよく、この場合、エンジン始動承認処理の際には、入力装置22に免許証番号を入力するようにしてもよい。
そして、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備え、IC運転免許証を用いて認証処理を行うカーシェアリングシステム60では、第1の即時利用予約処理の第2の予約処理における第1の認証処理と、第3の予約処理における第2の認証処理および第3の認証処理と、第4の予約処理における第4の認証処理、第5の認証処理および第6の認証処理とにおいてIC運転免許証を用いることとなる。
なお、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備え、IC運転免許証を用いて認証処理を行うカーシェアリングシステム60では、車両利用前の認証処理および車両利用後の認証処理についてもIC運転免許証を用いるが、この車両利用前の認証処理および車両利用後の認証処理については、例えば、特開2012−247818号公報に開示された技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
以下、IC運転免許証を用いた場合の第1の認証処理、第2の認証処理、第3の認証処理、第4の認証処理、第5の認証処理および第6の認証処理について、図28乃至図33を参照しながら、詳細に説明する。
ここで、図28には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおけるIC運転免許証を用いた第1の認証処理の詳細な処理内容が示されたフローチャートが示されており、また、図29には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおけるIC運転免許証を用いた第2の認証処理の詳細な処理内容が示されたフローチャートが示されており、また、図30には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおけるIC運転免許証を用いた第3の認証処理の詳細な処理内容が示されたフローチャートが示されており、また、図31には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおけるIC運転免許証を用いた第4の認証処理の詳細な処理内容が示されたフローチャートが示されており、また、図32には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおけるIC運転免許証を用いた第5の認証処理の詳細な処理内容が示されたフローチャートが示されており、また、図33には、本発明の第1の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおけるIC運転免許証を用いた第5の認証処理の詳細な処理内容が示されたフローチャートが示されている。
まず、第1の認証処理について説明する。この第1の認証処理では、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS2802)。
なお、このステップS2802の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するように促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS2804)。
即ち、このステップS2804の判断処理では、メインコントローラー12cにより、入力装置42から第1の暗証番号と第2の暗証番号とがメインコントローラー12cに入力されたか否かの判断を行うものであり、第1の暗証番号と第2の暗証番号とがメインコントローラー12cに入力されると、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたと判断され、第1の暗証番号と第2の暗証番号とがメインコントローラー12cに入力されていないと、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断される。
ステップS2804の判断処理において、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS2804の判断処理が実行される。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS2804の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS2804の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、第1の認証処理を終了するとともに、カードリーダー40と入力装置42
と即時利用予約装置16とを停止して、第1の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から、簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS2806)。
即ち、このステップS2806の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号および第2の暗証番号を利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS704の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の30分間の予約が選択されたとの判断結果である。)とをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS2808)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS2810)。
即ち、このステップS2810の判断処理においては、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報を含む各利用者の利用者情報に、サーバー108に出力された簡易情報および詳細情報が一致する利用者情報があるか否かを判断するものである。
つまり、サーバー108から出力された簡易情報および詳細情報と一致する簡易情報および詳細情報を有する利用者情報がサーバー108にある場合には、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致すると判断され、サーバー108から出力された簡易情報および詳細情報と一致する簡易情報および詳細情報を有する利用者情報がサーバー108にない場合には、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断される。
ステップS2810の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2812)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS2814)、ステップS2804の処理に戻り、ステップS2804以降の処理を行う。
一方、ステップS2810の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、ステップS708の処理に進む。
次に、第2の認証処理について説明する。この第2の認証処理では、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS2902)。
なお、このステップS2902の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するよう促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS2904)。
なお、ステップS2904の判断処理では、上記したステップS2804の判断処理と同様にして、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断がなされる。
ステップS2904の判断処理において、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS2904の判断処理が実行される。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS2904の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS2904の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、第2の認証処理を終了するとともに、カードリーダー40、入力装置42および即時利用予約装置16を停止して、第1の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS2906)。
即ち、このステップS2906の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号および第2の暗証番号を利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS804の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の30分間の予約が選択されたとの判断結果である。)とをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS2908)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS2910)。
なお、ステップS2910の判断処理では、上記したステップS2810の判断処理と同様にして、取得した簡易情報および詳細情報と、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断がなされる。
ステップS2910の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS2912)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS2914)、ステップS2904の処理に戻り、ステップS2904以降の処理を行う。
一方、ステップS2910の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、ステップS808の処理に進む。
次に、第3の認証処理について説明する。この第3の認証処理では、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS3002)。
なお、このステップS3002の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するよう促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS3004)。
なお、ステップS3004の判断処理では、上記したステップS2804の判断処理と同様にして、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断がなされる。
ステップS3004の判断処理において、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS3004の判断処理が実行される。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS3004の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS3004の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、第3の認証処理を終了するとともに、カードリーダー40、入力装置42および即時利用予約装置16を停止して、第1の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS3006)。
即ち、このステップS3006の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号および第2の暗証番号を利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS812の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の3時間の予約が選択されたとの判断結果である。)とをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS3008)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS3010)。
なお、ステップS3010の判断処理では、上記したステップS2810の判断処理と同様にして、取得した簡易情報および詳細情報と、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断がなされる。
ステップS3010の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS3012)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS3014)、ステップS3004の処理に戻り、ステップS3004以降の処理を行う。
一方、ステップS3010の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、ステップS816の処理に進む。
次に、第4の認証処理について説明する。この第4の認証処理では、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS3102)。
なお、このステップS3102の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するよう促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS3104)。
なお、ステップS3104の判断処理では、上記したステップS2804の判断処理と同様にして、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断がなされる。
ステップS3104の判断処理において、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS3104の判断処理が実行される。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS3104の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS3104の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、第4の認証処理を終了するとともに、カードリーダー40、入力装置42および即時利用予約装置16を停止して、第1の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS3106)。
即ち、このステップS3106の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号および第2の暗証番号を利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS904の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の30分間の予約が選択されたとの判断結果である。)とをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS3108)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS3110)。
なお、ステップS3110の判断処理では、上記したステップS2810の判断処理と同様にして、取得した簡易情報および詳細情報と、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断がなされる。
ステップS3110の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS3112)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS3114)、ステップS3104の処理に戻り、ステップS3104以降の処理を行う。
一方、ステップS3110の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、ステップS908の処理に進む。
次に、第5の認証処理について説明する。この第5の認証処理では、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS3202)。
なお、このステップS3202の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するよう促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS3204)。
なお、ステップS3204の判断処理では、上記したステップS2804の判断処理と同様にして、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断がなされる。
ステップS3204の判断処理において、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS3204の判断処理が実行される。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS3204の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS3204の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、第5の認証処理を終了するとともに、カードリーダー40、入力装置42および即時利用予約装置16を停止して、第1の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS3206)。
即ち、このステップS3206の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号および第2の暗証番号を利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS912の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の3時間の予約が選択されたとの判断結果である。)とをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS3208)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS3210)。
なお、ステップS3210の判断処理では、上記したステップS2810の判断処理と同様にして、取得した簡易情報および詳細情報と、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断がなされる。
ステップS3210の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS3212)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS3214)、ステップS3204の処理に戻り、ステップS3204以降の処理を行う。
一方、ステップS3210の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、ステップS916の処理に進む。
次に、第6の認証処理について説明する。この第6の認証処理では、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS3302)。
なお、このステップS3302の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するよう促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS3304)。
なお、ステップS3304の判断処理では、上記したステップS2804の判断処理と同様にして、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断がなされる。
ステップS3304の判断処理において、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されていないと判断されると、再度ステップS3304の判断処理が実行される。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS3304の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS3304の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、第6の認証処理を終了するとともに、カードリーダー40、入力装置42および即時利用予約装置16を停止して、第1の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS3306)。
即ち、このステップS3306の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号および第2の暗証番号を利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報と、ステップS918の処理においてなされた判断結果(つまり、車両110の12時間の予約が選択されたとの判断結果である。)とをメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS3308)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS3310)。
なお、ステップS3310の判断処理では、上記したステップS2810の判断処理と同様にして、取得した簡易情報および詳細情報と、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断がなされる。
ステップS3310の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS3312)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS3314)、ステップS3304の処理に戻り、ステップS3304以降の処理を行う。
一方、ステップS3310の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、ステップS922の処理に進む。
また、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備え、IC運転免許証を用いて認証処理を行うカーシェアリングシステム70では、第2の即時利用予約処理のステップS2002の処理における認証処理において、IC運転免許証を用いることとなる。
なお、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備え、IC運転免許証を用いて認証処理を行うカーシェアリングシステム70では、車両利用前の認証処理および車両利用後の認証処理についてもIC運転免許証を用いるが、この車両利用前の認証処理および車両利用後の認証処理については、例えば、特開2012−247818号公報に開示された技術を用いることができるため、その詳細な説明は省略することとする。
以下、IC運転免許証を用いた認証処理について、図34を参照しながら、詳細に説明する。
ここで、図34には、本発明の第2の実施の形態による車両予約システムを備えたカーシェアリングシステムにおけるIC運転免許証を用いた認証処理の詳細な処理内容が示されたフローチャートが示されている。
このIC運転免許証による認証処理は、カーシェアリングシステム10において第2の即時利用予約処理が開始されると最初になされるICカードによる認証処理に相当する処理である。
従って、カーシェアリングシステム70において、第2の即時利用予約処理が開始されると、まず、IC運転免許証による認証処理が行われることとなる。
IC運転免許証による認証処理では、まず、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40と入力装置42とを起動する(ステップS3402)。
なお、このステップS3402の処理においては、カードリーダー40および入力装置42を起動した後に、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅させて、利用者にカードリーダー40および入力装置42の起動を知らせるとともに、利用者に入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するように促し、さらに、カードリーダー40へIC運転免許証を翳すように促す。
ここで、利用者は、カードリーダー40にIC運転免許証を翳す前に、IC運転免許証における第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力する必要がある。
従って、利用者は、IC運転免許証をカードリーダー40に翳す前に、入力装置42に第1の暗証番号および第2の暗証番号を入力することとなる。
そして、カードリーダー40と入力装置42とが起動した後に、入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されたか否かの判断を行う(ステップS3404)。
即ち、カードリーダー40および入力装置42が起動されると、利用者によって入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とが入力されるまで、ステップS3404の判断処理が繰り返し実行されることとなる。
なお、例えば、ステップS3404の判断処理が繰り返し実行されて、所定の時間を経過した際には、IC運転免許証による認証処理を終了するとともに、カードリーダー40と入力装置42と即時利用予約装置16とを停止して、第2の即時利用予約処理を終了するようにしてもよい。
その後、カードリーダー40の読み取り部(図示せず。)に翳されたIC運転免許証から、簡易情報と詳細情報とを読み取る(ステップS3406)。
即ち、このステップS3406の処理においては、IC運転免許証に内蔵されたICチップから、暗証番号を利用することなく取得することのできる情報たる簡易情報を取得するとともに、入力された第1の暗証番号と第2の暗証番号とを利用して取得することのできる情報たる詳細情報を取得する。
そして、取得した簡易情報および詳細情報をメインコントローラー12cから携帯電話網を介してサーバー108に出力し(ステップS3408)、当該簡易情報および詳細情報と、サーバー108に予め記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致するか否かの判断を行う(ステップS3410)。
即ち、このステップS3410の判断処理においては、サーバー108に記憶されている簡易情報および詳細情報を含む各利用者の利用者情報に、サーバー108に出力された簡易情報および詳細情報が一致する利用者情報があるか否かを判断するものである。
つまり、サーバー108から出力された簡易情報および詳細情報と一致する簡易情報および詳細情報を有する利用者情報がサーバー108にある場合には、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致すると判断され、サーバー108から出力された簡易情報および詳細情報と一致する簡易情報および詳細情報を有する利用者情報がサーバー108にない場合には、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶されている簡易情報および詳細情報とが一致しないと判断される。
ステップS3410の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致していないと判断されると、サーバー108において「認証不能」と判断され、「認証不能」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS3412)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅することによって、利用者に対して、再度入力装置42に第1の暗証番号と第2の暗証番号とを入力するとともに、IC運転免許証をカードリーダー40に翳すように促し(ステップS3414)、ステップS3404の処理に戻り、ステップS3404以降の処理を行う。
一方、ステップS3410の判断処理において、取得した簡易情報および詳細情報と、記憶された簡易情報および詳細情報とが一致すると判断されると、サーバー108において「認証」と判断され、「認証」との判断結果を携帯電話網を介してメインコントローラー12cに出力する(ステップS3416)。
その後、メインコントローラー12cの制御により、カードリーダー40に設けられたLEDランプ(図示せず。)を点滅する(ステップS3414の処理における点滅パターンとは異なる点滅パターンである。)ことで、利用者に対して認証され、即時利用予約が可能となった旨を知らせ(ステップS3418)、ステップS2004の処理に進む。
なお、IC運転免許証による認証処理により起動したカードリーダー40は、例えば、LEDランプ(図示せず)を点滅して、利用者に対して即時利用予約が可能となった旨を知らせた後に所定の時間が経過した、即時利用予約装置16が停止した、あるいは、第2の即時利用予約処理が終了したなどのタイミングで停止、つまり、電源が切られる。
このIC運転免許証による認証処理では、IC運転免許証から簡易情報と詳細情報とを読み取り、読み取った簡易情報および詳細情報が、記憶された簡易情報および詳細情報と一致するか否かを判断するようにしたが、IC運転免許証から詳細情報のみを読み取り、読み取った詳細情報が、記憶された詳細情報と一致するか否かを判断するようにしてもよい。
(22)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(21)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。