JP2017145933A - 更新用天吊り部材及びその据付方法 - Google Patents

更新用天吊り部材及びその据付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】天井への据付に要する手間をより少なくすることができる更新用天吊り部材及びその据付方法を提供する。【解決手段】更新用天吊り部材(1)は、一対の下側アングル部材(10)と、一対の上側アングル部材(20)と、これらを連結する連結ボルト(30)と、を備えている。下側アングル部材(10)及び上側アングル部材(20)には、連結ボルト(30)を長手方向に沿ってスライドさせる長孔又は溝からなるスライド部(15,21A,22A)が設けられている。連結ボルト(30)は、下側アングル部材(10)及び上側アングル部材(20)が互いの連結角度(θ)を変えながら連結部(1A)を中心に回動するように、スライド部(15,21A,22A)においてスライドする。【選択図】図1

Description

本発明は、更新用天吊り部材及びその据付方法に関する。
従来、天井に吊り下げられた既設の空調装置の室内機を撤去し、新たな室内機に交換する更新工事に使用される天吊り部材が知られている。この天吊り部材は、4本のアングル部材が四角形状の枠体に組み付けられた構造を有し、平行な2本のアングル部材に天井の吊ボルトがそれぞれ固定され、残りの2本のアングル部材に室内機が固定されるものである。このような天吊り部材の例が下記特許文献1及び2に開示されている。
下記特許文献1には、4本の長方形状のアングル部材が固定金具によって井の字状に組み付けられた天吊り部材を、アングル部材に形成された孔に吊ボルトを挿入することにより天井に据え付ける方法が開示されている。下記特許文献2には、吊り具に設けられたコの字状の掛け止め部によってアングル部材を係止することにより、天吊り部材を天井に据え付ける方法が開示されている。
特開平5−180462号公報 特開2004−301187号公報
上記特許文献1では、まず、所定の長さに切断された4本のアングル部材が準備される。そして、先に2本のアングル部材が天井の吊ボルトに固定され、その後、残りの2本のアングル部材を固定することにより井の字状の枠体が形成される。このように、複数本のアングル部材を1本ずつ順に組み立てて枠体を形成するものでは、据付に要する手間が多く、作業性が悪いという問題がある。また上記特許文献2は、4本のアングル部材を枠体状に組み付けた後、下側のアングル部材を掛け止め部により係止するものであるが、この場合も枠体を形成するためにアングル部材を1本ずつ組み付ける手間が多くなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、天井への据付に要する手間をより少なくすることができる更新用天吊り部材及びその据付方法を提供することである。
本発明の一局面に係る更新用天吊り部材(1)は、長手方向に延びる形状を有し、天井の吊ボルト(3)に固定するための一対の第1アングル部材(10)と、長手方向に延びる形状を有し、室内機(4)を固定するための一対の第2アングル部材(20)と、前記第1アングル部材(10)と前記第2アングル部材(20)とを互いに連結する連結部材(30)と、を備えている。前記第1アングル部材(10)及び前記第2アングル部材(20)の少なくとも一方には、前記連結部材(30)を長手方向に沿ってスライドさせる長孔又は溝からなるスライド部(15,21A,22A)が設けられている。前記連結部材(30)は、前記第1アングル部材(10)及び前記第2アングル部材(20)が互いの連結角度(θ)を変えながら連結部(1A)を中心に回動するように、前記スライド部(15,21A,22A)においてスライドする。
上記更新用天吊り部材(1)では、連結部材(30)をスライド部(15,21A,22A)においてスライドさせることにより第1アングル部材(10)と第2アングル部材(20)とを連結部(1A)を中心に互いに回動させ、連結角度(θ)が略0°である折畳み状態から枠体状に開くことができる。そして、枠体状に開かれた更新用天吊り部材(1)を天井の吊ボルト(3)に固定し、その後室内機(4)を固定することにより据付を完了することができる。このため、従来のように複数本のアングル部材を準備してこれらを1本ずつ順に組み立てるものに比べて、枠体を形成するのに必要な手間を大幅に削減することができ、その結果天井への据付に要する手間を少なくすることができる。
上記更新用天吊り部材(1)において、前記第2アングル部材(20)は、前記第1アングル部材(10)の上面(11)に配置されていてもよい。前記スライド部(15,21A,22A)は、前記上面(11)において前記第1アングル部材(10)の長手方向に沿って設けられ、前記連結部材(30)が配置されるレール溝(15)を含んでいてもよい。
上記構成によれば、連結部材(30)をレール溝(15)に沿ってスライドさせることにより、容易に枠体を形成することができる。また枠体の形成後において、連結部材(30)をレール溝(15)に沿ってスライドさせることにより、第2アングル部材(20)の位置を室内機(4)のサイズに合うように調整することができる。
上記更新用天吊り部材(1)において、前記スライド部(15,21A,22A)は、前記第2アングル部材(20)において長手方向に沿って設けられ、前記連結部材(30)が挿入される孔(21A,22A)を含んでいてもよい。
上記構成によれば、連結部材(30)を孔(21A,22A)に沿ってスライドさせることにより、容易に枠体を形成することができる。また枠体の形成後において、連結部材(30)を孔(21A,22A)に沿ってスライドさせることにより、第1アングル部材(10)の位置を吊ボルト(3)のピッチに合うように調整することができる。
上記更新用天吊り部材(1)において、前記連結部材(30)は、前記連結角度(θ)が固定されるように、前記第1アングル部材(10)と前記第2アングル部材(20)との回動を防止する回動防止部(32,34)を含んでいてもよい。
上記構成によれば、第1アングル部材(10)と第2アングル部材(20)の回動を防止することにより、更新用天吊り部材(1)を枠体状に開いた状態で連結角度(θ)を固定することができる。
上記更新用天吊り部材(1)において、前記回動防止部(32)は、前記第2アングル部材(20)に形成された孔(22A)に挿入される部位であり、前記孔(22A)の端面に対して平行な一対の面(32A)を含む多角形状を有していてもよい。
上記構成によれば、回動防止部(32)における一対の面(32A)が孔(22A)の端面に当接することにより、第1アングル部材(10)と第2アングル部材(20)との回動を防止することができる。
本発明の他局面に係る更新用天吊り部材の据付方法は、上記更新用天吊り部材(1)を天井に据え付けるための方法である。上記更新用天吊り部材の据付方法は、折畳まれた状態の更新用天吊り部材(1)を準備するステップと、折畳まれた状態の前記更新用天吊り部材(1)を、前記第1アングル部材(10)と前記第2アングル部材(20)の連結角度(θ)が変わるように開くステップと、開かれた前記更新用天吊り部材(1)を天井の吊ボルト(3)に固定するステップと、前記吊ボルト(3)に固定された前記更新用天吊り部材(1)に室内機(4)を固定するステップと、を備えている。
上記更新用天吊り部材の据付方法では、折畳まれた状態の更新用天吊り部材(1)を第1及び第2アングル部材(10,20)間の連結角度(θ)が変わるように開くだけで枠体を形成することができる。そして、当該枠体を吊ボルト(3)に固定し、その後室内機(4)を固定することで据付が完了する。このため、従来のように複数本のアングル部材を準備してこれらを1本ずつ順に組み立てる方法に比べて、枠体を形成するのに必要な手間を大幅に削減することができる。従って、上記更新用天吊り部材の据付方法によれば、更新用天吊り部材(1)の天井への据付に要する手間を少なくすることができる。
本発明によれば、天井への据付に要する手間をより少なくすることができる更新用天吊り部材及びその据付方法を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る更新用天吊り部材の構造を示す図である。 図1中の領域IIの拡大図である。 上記更新用天吊り部材を構成する下側アングル部材を長手方向から見た図である。 図1中の領域IVの拡大図である。 上記更新用天吊り部材を構成する上側アングル部材を長手方向から見た図である。 本発明の実施形態1に係る更新用天吊り部材の据付方法の手順を示すフローチャートである。 上記更新用天吊り部材が折畳まれた状態を示す図である。 上記更新用天吊り部材を天井裏へ運ぶ様子を模式的に示す図である。 天井の開口を平面視したときの図である。 上記更新用天吊り部材の半開き状態を示す図である。 上記更新用天吊り部材が開かれた状態を示す図である。 上記更新用天吊り部材が吊ボルトに固定された状態を示す図である。 吊ボルトが吊り具の挿入孔に挿入される前の状態を示す図である。 吊ボルトが吊り具の挿入孔に挿入された状態を示す図である。 吊り具がワッシャーにより挟持された状態を示す図である。 上記更新用天吊り部材に室内機が固定された状態を示す図である。 本発明の実施形態2に係る更新用天吊り部材の据付方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る更新用天吊り部材の据付方法を説明するための図である。 本発明の実施形態3に係る更新用天吊り部材の据付方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る更新用天吊り部材の構造を示す図である。 図20中の領域XXI,XXIIにおける上記更新用天吊り部材の固定前の状態を示す図である。 図20中の領域XXI,XXIIにおける上記更新用天吊り部材の固定後の状態を示す図である。 上記更新用天吊り部材を構成する下側アングル部材を長手方向から見た図である。 上記更新用天吊り部材を構成する上側アングル部材を長手方向から見た図である。 本発明の実施形態5に係る更新用天吊り部材における上側及び下側アングル部材の固定前の状態を示す斜視図である。 固定前の状態において下側アングル部材を長手方向から見た図である。 上側及び下側アングル部材の固定後の状態を示す斜視図である。 固定後の状態において下側アングル部材を長手方向から見た図である。 固定後の状態において上側アングル部材を長手方向から見た図である。 連結用板材の構造を示す斜視図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。
<実施形態1>
(更新用天吊り部材の構造)
まず、本発明の実施形態1に係る更新用天吊り部材1の構造について説明する。
図1に示すように、更新用天吊り部材1は、天井に吊り下げられた既設の空調装置の室内機を撤去して新しい室内機に交換する更新工事に使用されるものであって、4本の棒状のアングル部材10,20が四角形(長方形)の枠体状に連結されたものである。更新用天吊り部材1は、天井の吊ボルトに固定するための一対の平行な下側アングル部材10(第1アングル部材)と、室内機を固定するための一対の平行な上側アングル部材20(第2アングル部材)と、上側アングル部材20と下側アングル部材10とを互いに連結する4本の連結ボルト30(連結部材)及びナット40と、4つの吊り具50と、を有する。
上側及び下側アングル部材20,10は長手方向に延びる形状を有し、上側アングル部材20に向かって延びる連結ボルト30とその先端部に取り付けられるナット40とによって上下に重なった状態で拘束される。吊り具50は、下側アングル部材10において連結部1Aよりも端部側にそれぞれ取り付けられている。吊り具50は、下側アングル部材10の外周を取り囲む四角形状を有するアングル固定部51と、アングル固定部51に付設され、天井の吊ボルトが固定されるボルト固定部52と、を有する。
[下側アングル部材]
図2は、図1中の領域IIにおける拡大図である。図3は、下側アングル部材10を長手方向から見たときの様子を示している。下側アングル部材10は、アルミニウムの押し出し成形によって形成された筒状の部材である。下側アングル部材10は、長手方向から見て横長の矩形状からなるアングル本体部17と、アングル本体部17の四隅から水平方向に延設されたアングル補強部16と、を有する。
アングル本体部17は、上面11を有する。上面11は、水平に延びる一対の第1上面11Aと、当該第1上面11Aに接続されかつ下面12側に凹むコの字状の第2上面11Bと、を有する。第1上面11Aにおいて第2上面11Bとの接続部よりも内側には、延設面11Aが設けられている。延設面11AAの間には隙間が形成されており、当該隙間には連結ボルト30が挿入される。
図3に示すように、延設面11AAは、第1上面11Aよりも上方に突出することにより、アングル固定部51の内面に当接している。また第1上面11Aにおいて延設面11AAと反対側の端部には上側リブ11ABが設けられており、上側リブ11ABは第1上面11Aよりも上方に突出することにより当該内面に当接している。これにより、図3に示すように、第1上面11Aとアングル固定部51の内面との間に隙間が形成され、吊り具50を下側アングル部材10の長手方向に沿ってスライドさせる時の摩擦を低減させることができる。
上面11には、下面12側に凹むレール溝15が設けられている。レール溝15は、両端15A,15Bが第2上面11Bにより接続されており、当該第2上面11Bにより中空部14に対して仕切られている。またレール溝15は、上面11において下側アングル部材10の一端部から他端部まで至るように長手方向に沿って設けられており(図1)、また溝内に連結ボルト30の頭部33が配置される(図3)。このレール溝15に沿って連結ボルト30を下側アングル部材10の長手方向にスライドさせることにより、上側アングル部材20間のピッチを調整することができる。つまり、レール溝15は、連結ボルト30を下側アングル部材10の長手方向に沿ってスライドさせるスライド部である。
アングル本体部17は、下面12を有する。下面12は、水平に延びる一対の第1下面12Aと、当該第1下面12Aに接続されかつ上面11側に凹むコの字状の第2下面12Bと、を有する。第1下面12Aにおいて第2下面12Bとの接続部よりも内側には、延設面12AAが設けられている。延設面12AAの間には隙間が形成されており、当該隙間には下側アングル部材10と吊り具50とを固定するための固定ボルト60のネジ部が挿入される。
図3に示すように、延設面12AAは、第1下面12Aよりも下方に突出することにより、アングル固定部51の内面に当接している。また第1下面12Aにおいて延設面12AAと反対側の端部には下側リブ12ABが設けられており、下側リブ12ABは第1下面12Aよりも下方に突出することにより当該内面に当接している。これにより、図3に示すように、第1下面12Aとアングル固定部51の内面との間に隙間が形成され、吊り具50を下側アングル部材10の長手方向に沿ってスライドさせる時の摩擦を低減させることができる。
アングル本体部17は、上下面11,12の両端を接続する一対の側面13を有し、上面11、下面12及び側面13により取り囲まれる中空部14が形成された略四角柱状の部材である。下側アングル部材10の外周面(第1及び第2上面11A,11B、第1及び第2下面12A,12B、側面13)は、その全体が孔や切れ目などが形成されていない連続した面となっている。
アングル補強部16は、下側アングル部材10の強度を向上させるため、アングル本体部17の外面から外側に向かって延設された部位であり、アングル本体部17と一体形成されている。アングル補強部16は、下側アングル部材10において長手方向の一端部から他端部に亘って形成されている。図3に示すように、アングル補強部16は、アングル本体部17の四隅に設けられた第1〜第4アングル補強部61〜64を有する。
第1アングル補強部61は、上面11と一方の側面13との接続部から水平に延設されている。また図2に示すように、第1アングル補強部61の長手方向の端部は切断されて下向きに折り曲げられており、この折り曲げられた部位が下側アングル部材10から吊り具50が抜けるのを防止するための第1ストッパー部61Aとなっている。より具体的には、アングル固定部51の内面に設けられた被係止部91Aが第1ストッパー部61Aと当接することにより、吊り具50の抜けを防止できる。
また第2〜第4アングル補強部62〜64も、以下に説明するように第1アングル補強部61と同様の構造を有する。第2アングル補強部62は、上面11と他方の側面13との接続部から水平に延設されており、長手方向の両端部が切断されて下向きに折り曲げられることにより第1ストッパー部62Aを構成している。また第3アングル補強部63は、第1アングル補強部61に対して平行になるように、下面12と一方の側面13との接続部から水平に延設されている。そして、第3アングル補強部63の長手方向の両端部が切断されて上向きに折り曲げられることにより第1ストッパー部63Aが構成されている。また第4アングル補強部64は、第2アングル補強部62に対して平行になるように、下面12と他方の側面13との接続部から水平に延設されている。そして、第4アングル補強部64の長手方向の両端部が切断されて上向きに折り曲げられることにより第1ストッパー部64Aが構成されている。また第1ストッパー部62A〜64Aも、アングル固定部51の内面に設けられた被係止部92A〜94Aに当接させることにより、吊り具50の抜け防止機構として機能する。
[上側アングル部材]
図4は、図1中の領域IVにおける拡大図である。図5は、上側アングル部材20を長手方向から見たときの様子を示している。上側アングル部材20は、下側アングル部材10と同様にアルミニウムの押し出し成形により形成された筒状の部材であり、下側アングル部材10よりも短くなっている。上側アングル部材20は、長手方向から見て横長の矩形状からなるアングル本体部27と、アングル本体部27の四隅から水平方向に延設されたアングル補強部25と、を有する。
アングル本体部27は、上面21と、下面22と、これらの両端を接続する一対の側面23と、を有する。アングル本体部27は、上面21、下面22及び側面23により取り囲まれた中空部を有する略四角柱状の部材であり、下面22において下側アングル部材10の上面11に配置される。
上面21及び下面22には、連結ボルト30が挿入される孔21A,22Aが形成されている。図1に示すように、孔21A,22Aは、上側アングル部材20の長手方向に沿った長方形状を有する長孔状に設けられ、幅方向の略中央に形成されている。この孔21A,22Aに沿って連結ボルト30を上側アングル部材20の長手方向にスライドさせることにより、下側アングル部材10間のピッチを調整することができる。つまり、孔21A,22Aは、連結ボルト30を上側アングル部材20の長手方向に沿ってスライドさせるスライド部である。なお、図1では下面22に形成された孔22Aが示されていないが、当該孔22Aは上面21に形成された孔21Aと略同じ大きさでかつ当該孔21Aの真下の位置に形成されている。
図1に示すように、上側アングル部材20は、孔21A,22Aが形成された一対の連結部材挿入部20Aと、当該一対の連結部材挿入部20Aを隔てるように位置する箱体部20Bと、を有し、これらが連続に繋がるように構成されている。連結部材挿入部20Aは、長手方向の両端側にそれぞれ位置し、箱体部20Bは長手方向の略中央に位置している。箱体部20Bは、連結部材挿入部20Aと異なり、上面21及び下面22に孔21A,22Aが形成されておらず、周方向に連続する閉じた外周壁によって構成されているため、連結部材挿入部20Aよりも剛性がより高くなっている。
図5に示すように、上面21及び下面22は、一対の壁部24により接続されている。壁部24は、平板によって構成されており、孔21A,22Aよりも外側に設けられている。この壁部24によって、上側アングル部材20の上下方向の強度が高められている。また壁部24は、上側アングル部材20の一端部から他端部まで長手方向全体に亘って設けられている。
アングル補強部25は、下側アングル部材10の場合と同様に、上側アングル部材20の強度を向上させるための部位であって、アングル本体部27の四隅から水平方向に延設されている。アングル補強部25は、アングル本体部27と一体形成され、且つ長手方向の一端部から他端部に亘って形成されている。アングル補強部25は、アングル本体部27の四隅に設けられた第1〜第4アングル補強部71〜74を有する。
第1アングル補強部71は、上面21と一方の側面23との接続部から水平に延設されている。第2アングル補強部72は、上面21と他方の側面23との接続部から水平に(第1アングル補強部71と逆方向に)延設されている。第3アングル補強部73は、第1アングル補強部71に対して平行になるように下面22と一方の側面23との接続部から水平に延設され、下側アングル部材10の上面11に配置されている。第4アングル補強部74は、第2アングル補強部72に対して平行になるように下面22と他方の側面23との接続部から水平に(第3アングル補強部73と逆方向に)延設され、下側アングル部材10の上面11に配置されている。
[連結ボルト]
連結ボルト30は、ナット40と共に上側及び下側アングル部材20,10を上下方向に締め付けて連結する。図3及び図5に示すように、連結ボルト30は、円形状の頭部33と、頭部33に接続された四角形状の根元部32と、根元部32に接続された円柱状の本体部31と、を有する。連結ボルト30は、頭部33がレール溝15内において延設面11AAに当接すると共に本体部31が上側アングル部材20を上下に貫通し、先端部31Aが上面21から突出するように配置されている。
図5に示すように、根元部32は、上側アングル部材20の下面22に形成された孔22Aに挿入される。根元部32は、軸方向から見て四角形状を有し、孔22Aの端面に対して平行な一対の側面32Aを有する。これにより、根元部32が孔22Aに嵌った状態で上側アングル部材20と下側アングル部材10とを互いに回動させようとすると、根元部32の側面32Aが下側アングル部材10における延設面11AAの端面により係止されると共に(図3)、上側アングル部材20における孔22Aの端面により係止される(図5)。このため、上側アングル部材20と下側アングル部材10とが連結部1Aを中心として回動することが防止される。つまり、本実施形態における根元部32は、連結角度θが固定されるように、上側アングル部材20と下側アングル部材10との回動を防止する回動防止部である。なお、根元部32は四角形状に限定されず、六角形状や八角形状などの他の多角形状を有していてもよい。
[ナット]
ナット40は、上側アングル部材20の上面21から突出した連結ボルト30の先端部31Aに取り付けられている。ナット40は、例えば皿バネナットであり、内周面において連結ボルト30と嵌合するネジ部が形成されている。ナット40を連結ボルト30に対して締め付けることにより、上側及び下側アングル部材20,10を重なり方向に拘束することができる。
[吊り具]
吊り具50は、下側アングル部材10を天井の吊ボルトに固定するための部材である。図2に示すように、吊り具50は、下側アングル部材10の外周を取り囲むアングル固定部51と、吊ボルトが挿入される挿入孔52Aが形成されたボルト固定部52と、を有する。図1に示すように、吊り具50は、下側アングル部材10の両端にそれぞれ1つずつ取り付けられており、長手方向に沿ってスライド可能となっている。また図3に示すように、吊り具50において下側アングル部材10の下面12を覆う部位には貫通孔54Bが形成されており、当該貫通孔54Bに固定ボルト60のネジ部が挿入されている。吊り具50は、固定ボルト60の先端に固定ナット65を締め付けることにより、下側アングル部材10に対して固定される。
[更新用天吊り部材の折畳み構造]
次に、上記更新用天吊り部材1の折畳み構造について説明する。図7に示すように、連結角度θが略0°で折畳まれた状態において連結ボルト30をレール溝15及び孔21A,22Aにおいてスライドさせることにより、上側アングル部材20及び下側アングル部材10は互いの連結角度θを広げながら連結部1Aを中心に回動する。そして、連結角度θが略90°に広がるまで上側アングル部材20及び下側アングル部材10を互いに回動させることにより、図1に示すように更新用天吊り部材1を四角形状の枠体に開くことができる。即ち、上記更新用天吊り部材1は、連結ボルト30がレール溝15及び孔21A,22Aにおいてスライドするのに連動して上側アングル部材20及び下側アングル部材10が連結部1Aを支点に回動するように構成されており、これにより互いの連結角度θを自在に変えることができる。そして枠体状に開いた後、上側アングル部材20をレール溝15に沿ってスライドさせることによりピッチを調整し、また下側アングル部材10を孔21A,22Aに沿ってスライドさせることによりピッチを調整することができる。
このように、上記更新用天吊り部材1は、連結角度θが略0°となるように折畳むことにより図7に示すように箱2に梱包して保管することができ、使用時にはアングル部材10,20を互いに回動させることによって速やかに枠体状に開くことができる。また「連結角度θ」とは、更新用天吊り部材1を平面視したときに上側アングル部材20の長手方向と下側アングル部材10の長手方向とが成す角度である。
(更新用天吊り部材の据付方法)
次に、更新用天吊り部材1を天井に据え付ける方法について、図6に示すフローチャートに沿って説明する。
まず、折畳まれた状態の更新用天吊り部材1を準備するステップS10が実施される。このステップS10では、図7に示すように、まず折畳まれた状態の更新用天吊り部材1が梱包された箱2が準備され、当該箱2から更新用天吊り部材1が取り出される。
図7に示すように、折畳み状態では、上側アングル部材20と下側アングル部材10とは互いに略平行(連結角度θが略0°)であり、連結ボルト30及びナット40により仮止めされている。この仮止め状態では、連結ボルト30の先端部31Aにナット40が取り付けられているが、頭部33が第2上面11Bに当接し、かつ根元部32が上側アングル部材20の孔22Aに嵌まり込まずにレール溝15内に位置している。そのため、この状態では、連結部1Aを中心として上側及び下側アングル部材20,10を互いに回動させることにより連結角度θを変えることができる。
次に、更新用天吊り部材1を天井裏へ運ぶステップS20が実施される。このステップS20では、図8に示すように、更新用天吊り部材1が持ち上げられ、折畳まれた状態のままで天井の開口92を通して天井板91の裏側へ運ばれる。天井裏の空間には、天井面6から吊り下げられた吊ボルト3が設けられている。
図9は、天井板91を平面視したときの様子を示している。図9に示すように、開口92は平面視において四角形状を有し、その幅W1は枠体状に開かれたときの更新用天吊り部材1(図中破線)の幅W2よりも小さくてもよい。この場合、更新用天吊り部材1を開いた後では開口92を通すことができないが、本実施形態ではコンパクトに折畳まれた状態のままで更新用天吊り部材1が開口92を通されるため、このような問題が生じない。
次に、更新用天吊り部材1を開くステップS30が実施される。このステップS30では、まず、上側及び下側アングル部材20,10間の連結角度θが変わるように、連結部1Aを中心としてこれらを互いに回動させる。このとき、連結ボルト30がレール溝15及び孔21A,22Aに沿ってスライドし、図10に示すように半開き状態となった後、連結角度θが略90°まで広がる。これにより、図11に示すように、連結角度θが0°から略90°に変更され、長方形状の枠体が形成される。このステップS30において、作業者は、上側アングル部材20のみを手で持って回動させてもよいし、下側アングル部材10のみを手で持って回動させてもよい。
そして、上記のようにして連結角度θを変更した後、当該連結角度θが固定される。具体的には、ナット40を掴んで連結ボルト30を上方に引き上げることにより、図5に示すように連結ボルト30の根元部32が上側アングル部材20の下面22に形成された孔22Aに挿入される。この状態でナット40が一定量締め付けられる。これにより、根元部32によって上側及び下側アングル部材20,10同士の回動が防止されるため、連結角度が略90°で固定される。またこの状態では、ナット40は完全に締め付けられておらず、上側アングル部材20をレール溝15に沿ってスライドさせることができる。
次に、更新用天吊り部材1を天井の吊ボルト3に固定するステップS40が実施される。このステップS40では、以下に説明するステップS41〜S43が順に実施されることにより、図12に示すように更新用天吊り部材1が4本の吊ボルト3に固定される。4本の吊ボルト3の各々には、第1及び第2ワッシャー71,81と、第1及び第2ナット72,82と、が取り付けられている(図13)。
まず、ステップS41では、吊り具50の位置が固定される。具体的には、吊り具50を下側アングル部材10の両端側へスライドさせ、吊ボルト3のピッチと合うように位置を調整する。そして、図3に示すように、固定ナット65を固定ボルト60に対して締め付けることにより、下側アングル部材10に対して吊り具50の位置が固定される。
次に、ステップS42では、更新用天吊り部材1が第2ワッシャー81の上に載置される。具体的には、まず、4本の吊ボルト3の各々において、第2ワッシャー81の高さ位置が略同じになるように第2ナット82の位置が調整される(図13)。次に、図14に示すように、下側アングル部材10を持ち上げ、開口P1を通して吊ボルト3を挿入孔52Aに側方から挿入する。そして、吊り具50(ボルト固定部52)の下面52Dが第2ワッシャー81と接触するように、更新用天吊り部材1が第2ワッシャー81の上に載置される。
次に、ステップS43では、更新用天吊り部材1が第1及び第2ワッシャー71,81によって挟持される。具体的には、図15に示すように、第1ワッシャー71が吊り具50(ボルト固定部52)の上面52Cに接触するように第1ナット72の位置を調整する。そして、第1及び第2ナット72,82を締め込むことにより、吊り具50(ボルト固定部52)が第1及び第2ワッシャー71,81により挟持された状態で吊ボルト3に締結される。以上のステップS41〜S43により、吊ボルト3への更新用天吊り部材1の固定が完了する。
次に、上側アングル部材20の位置を固定するステップS50が実施される。このステップS50では、図12に示すように更新用天吊り部材1が吊り下げられた状態において、上側アングル部材20をレール溝15に沿ってスライドさせる。これにより、後述のステップS60で固定される室内機4のピッチに合うように上側アングル部材20の間隔が調整される。その後、ナット40を連結ボルト30に対してさらに締め込むことにより、下側アングル部材10に対して上側アングル部材20が固定される。
次に、室内機4を固定するステップS60が実施される。このステップS60では、図16に示すように、室内機4の四隅に取り付けられたボルト5が上側アングル部材20を貫通するように上下面に形成された孔に挿入される。そして、ボルト5に取り付けられた2つのナットにより上側アングル部材20が上下に締め付けられる。これにより、図16に示すように、室内機4が上側アングル部材20に固定される。以上のステップS10〜S60により、上記更新用天吊り部材1の据付が完了する。
(作用効果)
次に、上記更新用天吊り部材1及びその据付方法の特徴及び作用効果について説明する。
上記更新用天吊り部材1は、長手方向に延びる形状を有し、天井の吊ボルト3に固定するための一対の下側アングル部材10と、長手方向に延びる形状を有し、室内機4を固定するための一対の上側アングル部材20と、下側アングル部材10と上側アングル部材20とを互いに連結する連結ボルト30と、を備えている。下側アングル部材10及び上側アングル部材20には、連結ボルト30を長手方向に沿ってスライドさせる長孔又は溝からなるスライド部15,21A,22Aが設けられている。連結ボルト30は、下側アングル部材10及び上側アングル部材20が互いの連結角度θを変えながら連結部1Aを中心に回動するように、スライド部15,21A,22Aにおいてスライドする。
更新用天吊り部材1では、連結ボルト30をスライド部15,21A,22Aにおいてスライドさせることにより下側アングル部材10と上側アングル部材20とを連結部1Aを中心に互いに回動させ、連結角度θが略0°である折畳み状態から枠体状に開くことができる。そして、枠体状に開かれた更新用天吊り部材1を天井の吊ボルト3に固定し、その後室内機4を固定することにより据付を完了することができる。このため、従来のように複数本のアングル部材を準備してこれらを1本ずつ順に組み立てるものに比べて、枠体を形成するのに必要な手間を大幅に削減することができ、その結果天井への据付に要する手間を少なくすることができる。
上記更新用天吊り部材1において、上側アングル部材20は、下側アングル部材10の上面11に配置されている。スライド部15,21A,22Aは、上面11において下側アングル部材10の長手方向に沿って設けられ、連結ボルト30が配置されるレール溝15を含んでいる。この構成によれば、連結ボルト30をレール溝15に沿ってスライドさせることにより、容易に枠体を形成することができる。また枠体の形成後において、連結ボルト30をレール溝15に沿ってスライドさせることにより、上側アングル部材20の位置を室内機4のサイズに合うように調整することができる。
上記更新用天吊り部材1において、スライド部15,21A,22Aは、上側アングル部材20において長手方向に沿って設けられ、連結ボルト30が挿入される孔21A,22Aを含んでいる。この構成によれば、連結ボルト30を孔21A,22Aに沿ってスライドさせることにより、容易に枠体を形成することができる。また枠体の形成後において、連結ボルト30を孔21A,22Aに沿ってスライドさせることにより、下側アングル部材10の位置を吊ボルト3のピッチに合うように調整することができる。
上記更新用天吊り部材1において、連結ボルト30は、連結角度θが固定されるように、下側アングル部材10と上側アングル部材20との回動を防止する回動防止部としての根元部32を含んでいる。この構成によれば、下側アングル部材10と上側アングル部材20の回動を防止することにより、更新用天吊り部材1を枠体状に開いた状態で連結角度θを固定することができる。
上記更新用天吊り部材1において、根元部32は、上側アングル部材20に形成された孔22Aに挿入される部位であり、孔22Aの端面に対して平行な一対の側面32Aを含む多角形状を有している。この構成によれば、根元部32における一対の側面32Aが孔22Aの端面によって係止されることにより、下側アングル部材10と上側アングル部材20との回動を防止することができる。
上記更新用天吊り部材の据付方法は、折畳まれた状態の更新用天吊り部材1を準備するステップS10と、折畳まれた状態の更新用天吊り部材1を、下側アングル部材10と上側アングル部材20の連結角度θが変わるように開くステップS30と、開かれた更新用天吊り部材1を天井の吊ボルト3に固定するステップS40と、吊ボルト3に固定された更新用天吊り部材1に室内機4を固定するステップS60と、を備えている。
上記更新用天吊り部材の据付方法では、折畳まれた状態の更新用天吊り部材1をアングル部材10,20間の連結角度θが変わるように開くだけで枠体を形成することができる。そして、当該枠体を吊ボルト3に固定し、その後室内機4を固定することで据付が完了する。このため、従来のように複数本のアングル部材を準備してこれらを1本ずつ順に組み立てる方法に比べて、枠体を形成するのに必要な手間を大幅に削減することができる。従って、上記更新用天吊り部材の据付方法によれば、更新用天吊り部材1の天井への据付に要する手間を少なくすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2に係る更新用天吊り部材の据付方法について説明する。図17のフローチャートに示すように、実施形態2に係る更新用天吊り部材の据付方法は基本的に上記実施形態1の場合と同様の手順で実施され、かつ同様の効果を奏するが、更新用天吊り部材1を天井裏へ運ぶステップS20が省略されている点が異なっている。
図18に示すように、実施形態2では、天井板91及びその開口92が設けられておらず、天井裏へ運ぶ作業が行われずに天井面6から吊り下げられた吊ボルト3に更新用天吊り部材1が固定される。そのため、更新用天吊り部材1は、全体が露出した状態で室内に設置される。このような実施形態でも、上記実施形態1と同様に更新用天吊り部材1を枠体状にするのに必要な手間を削減することができ、更新用天吊り部材1の据付に要する手間を少なくすることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3に係る更新用天吊り部材の据付方法について説明する。図19のフローチャートに示すように、実施形態3に係る更新用天吊り部材の据付方法は基本的に上記実施形態1の場合と同様の手順で実施され、かつ同様の効果を奏するが、上側アングル部材20の位置を固定するタイミングが異なっている。
図19のフローチャートに示すように、実施形態3では、更新用天吊り部材1を吊ボルト3に固定した後に上側アングル部材20の位置を固定するステップS50に代えて、更新用天吊り部材1を開いた後であって吊ボルト3に固定する前に上側アングル部材20の位置を固定するステップS31が実施される。これにより、上記実施形態1の場合と異なり、更新用天吊り部材1を吊ボルト3に固定した後の作業性が悪い状態でナット40を締め付けて上側アングル部材20を固定する必要がなく、作業性がより向上する。なお、この実施形態でも、更新用天吊り部材1を天井裏に運ぶステップS20が省略されてもよい。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4に係る更新用天吊り部材1Aについて、図20〜図24を参照して説明する。図20は、更新用天吊り部材1Aの全体構造を示している。図21及び図22は、図20中の領域XXI,XXIIにおける拡大図である。図23は、下側アングル部材10を長手方向から見た様子を示している。図24は、上側アングル部材20を長手方向から見た様子を示している。
図21及び図22に示すように、ボルト固定部52は、アングル固定部51の上部から水平に延設された第1延設部52Cと、アングル固定部51の下部から水平に延設された第2延設部52Dと、を有する。また第1延設部52Cと第2延設部52Dとは、壁部52Eによって互いに接続されている。
図23に示すように、下側アングル部材10は、長手方向から見て正方形状からなり、その四隅にアングル補強部が設けられていない。また延設面11AAは第1上面11Aに対して水平に延設されており、また第1上面11Aには上側リブが設けられていない。このため、第1上面11A及び延設面11AAがアングル固定部51の内面に当接している。また同様に延設面12AAは第2上面12Aに対して水平に延設され、第2上面12Aには下側リブが設けられていない。また図24に示すように、上側アングル部材20は、長手方向から見て正方形状からなり、その四隅にアングル補強部が設けられていない。
上記構成を有する更新用天吊り部材1Aにおいても、上側アングル部材20と下側アングル部材10とを連結部1Aを中心として回動させることにより互いの連結角度θを変更し、折畳まれた状態から速やかに枠体状に開くことができる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5に係る更新用天吊り部材1Bについて説明する。実施形態5に係る更新用天吊り部材1Bは基本的に上記実施形態1の場合と同様の構成を有し、かつ同様の効果を奏するが、上側アングル部材20と下側アングル部材10との回動を防止する回動防止部として、一対の爪部34Bを有する連結用板材34が使用される点が異なっている。
図25は上側及び下側アングル部材20,10の固定前の状態における斜視図であり、図26は当該固定前の状態において下側アングル部材10を長手方向から見た図である。図27は上側及び下側アングル部材20,10の固定後の状態における斜視図であり、図28は固定後の状態において下側アングル部材10を長手方向から見た図であり、図29は固定後の状態において上側アングル部材20を長手方向から見た図である。図30は、連結用板材34の斜視図である。
図27及び図28に示すように、上側及び下側アングル部材20,10は、根元部が設けられていない連結ボルト35と、当該連結ボルト35の先端部37に取り付けられる連結用板材34と、によって上下方向に拘束されている。つまり、本実施形態では、連結ボルト35と連結用板材34とによって連結部材が構成されている。連結ボルト35は、頭部36が上面21に接触すると共に本体部が上側アングル部材20を上下に貫通し、先端部37が下側アングル部材10のレール溝15内に位置している。
図25に示すように、連結用板材34は、レール溝15内に収容される長方形状の部材である。図30に示すように、連結用板材34は、長方形状の本体部34Aと、当該本体部34Aの長手方向の両端に設けられた一対の爪部34Bと、を有する。本体部34Aの略中央には、連結ボルト35の先端部37が挿入される挿入孔34Cが形成されており、その内周面には連結ボルト35と嵌合するネジ部が形成されている。一対の爪部34Bは、本体部34Aに対して垂直な方向に突き出ている。
上側及び下側アングル部材20,10の固定前の状態では、連結用板材34は、レール溝15内において第2上面11B上に載置されている(図26)。そして、固定後の状態では、連結ボルト35の先端部37が連結用板材34の挿入孔34Cに挿入される(図28)。このとき、図29に示すように、上側アングル部材20の両側面23は、一対の爪部34Bにより挟持された状態となる。
上記固定状態で上側及び下側アングル部材20,10を回動させようとすると、連結用板材34(本体部34A)の長辺部分がレール溝15の側面により係止され、かつ一対の爪部34Bが上側アングル部材20の側面23により係止される。このため、上側アングル部材20と下側アングル部材10との回動が防止され、連結角度θが固定される。つまり、本実施形態では、連結用板材34が上側アングル部材20と下側アングル部材10との回動を防止する回動防止部として機能する。これにより、上記実施形態1のように根元部32を有する連結ボルト30を使用した場合と同様に、上側及び下側アングル部材20,10の連結角度θを固定することができる。
なお、本実施形態では上側及び下側アングル部材20,10が正方形状の場合において連結用板材34を使用することを説明したが、上記実施形態1のように上側及び下側アングル部材20,10が横長の扁平形状を有する場合において同様に連結用板材34が用いられてもよい。
(その他実施形態)
最後に、本発明のその他の実施形態について説明する。
上記更新用天吊り部材1は、既設の室内機を取り外して新しい室内機に交換する際に用いられる場合に限定されず、室内機が設置されていない天井に新しく室内機を設置する場合にも用いることができる。
上記更新用天吊り部材1において、下側アングル部材10に吊ボルト3が固定される場合に限定されず、上側アングル部材20に吊ボルト3が固定されてもよい。また4本のアングル部材10,20を組み付けたものに限定されず、3本のアングル部材からなるものでもよいし、5本以上のアングル部材からなるものでもよい。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 更新用天吊り部材
1A 連結部
3 吊ボルト
4 室内機
10 下側アングル部材(第1アングル部材)
11 上面
15 レール溝(スライド部)
20 上側アングル部材(第2アングル部材)
21A,22A 孔(スライド部)
30 連結ボルト(連結部材)
32 根元部(回動防止部)
32A 側面
34 連結用板材(回動防止部)
θ 連結角度

Claims (6)

  1. 長手方向に延びる形状を有し、天井の吊ボルト(3)に固定するための一対の第1アングル部材(10)と、
    長手方向に延びる形状を有し、室内機(4)を固定するための一対の第2アングル部材(20)と、
    前記第1アングル部材(10)と前記第2アングル部材(20)とを互いに連結する連結部材(30)と、を備え、
    前記第1アングル部材(10)及び前記第2アングル部材(20)の少なくとも一方には、前記連結部材(30)を長手方向に沿ってスライドさせる長孔又は溝からなるスライド部(15,21A,22A)が設けられ、
    前記連結部材(30)は、前記第1アングル部材(10)及び前記第2アングル部材(20)が互いの連結角度(θ)を変えながら連結部(1A)を中心に回動するように、前記スライド部(15,21A,22A)においてスライドする、更新用天吊り部材(1)。
  2. 前記第2アングル部材(20)は、前記第1アングル部材(10)の上面(11)に配置され、
    前記スライド部(15,21A,22A)は、前記上面(11)において前記第1アングル部材(10)の長手方向に沿って設けられ、前記連結部材(30)が配置されるレール溝(15)を含む、請求項1に記載の更新用天吊り部材(1)。
  3. 前記スライド部(15,21A,22A)は、前記第2アングル部材(20)において長手方向に沿って設けられ、前記連結部材(30)が挿入される孔(21A,22A)を含む、請求項1又は2に記載の更新用天吊り部材(1)。
  4. 前記連結部材(30)は、前記連結角度(θ)が固定されるように、前記第1アングル部材(10)と前記第2アングル部材(20)との回動を防止する回動防止部(32,34)を含む、請求項1〜3の何れか1項に記載の更新用天吊り部材(1)。
  5. 前記回動防止部(32)は、前記第2アングル部材(20)に形成された孔(22A)に挿入される部位であり、前記孔(22A)の端面に対して平行な一対の面(32A)を含む多角形状を有する、請求項4に記載の更新用天吊り部材(1)。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の更新用天吊り部材(1)を天井に据え付けるための方法であって、
    折畳まれた状態の更新用天吊り部材(1)を準備するステップと、
    折畳まれた状態の前記更新用天吊り部材(1)を、前記第1アングル部材(10)と前記第2アングル部材(20)の連結角度(θ)が変わるように開くステップと、
    開かれた前記更新用天吊り部材(1)を天井の吊ボルト(3)に固定するステップと、
    前記吊ボルト(3)に固定された前記更新用天吊り部材(1)に室内機(4)を固定するステップと、を備えた、更新用天吊り部材の据付方法。
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