JP2004301187A - 天井被吊下げ物の吊下げ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接作業が不要で、位置調整などを容易として作業性に優れた天井被吊下げ物の吊下げ装置を提供する。
【解決手段】天井本体の吊杆3に横杆5,6を取付け、この横杆6により装置本体11を吊下げ固定する。吊杆3の雄螺子部3Aに一対の半割ナット22,22からなるナット体21を螺合し、このナット体21に横杆5を掛け止めする掛け止め部26を設ける。雄螺子部3Aに半割ナットを被せるようにしてナット体21を組み立てて取り付け、ナット体21を回して高さ位置を調整し、その掛け止め部26に横杆5を掛け止めすることにより、装置本体11を天井に簡便に取り付けることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】天井本体の吊杆3に横杆5,6を取付け、この横杆6により装置本体11を吊下げ固定する。吊杆3の雄螺子部3Aに一対の半割ナット22,22からなるナット体21を螺合し、このナット体21に横杆5を掛け止めする掛け止め部26を設ける。雄螺子部3Aに半割ナットを被せるようにしてナット体21を組み立てて取り付け、ナット体21を回して高さ位置を調整し、その掛け止め部26に横杆5を掛け止めすることにより、装置本体11を天井に簡便に取り付けることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井に吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
天井の吊下げ固定するものとして空調装置や照明装置などがあり、例えば天井面に開口された天井開口部に装置本体を取り付けた天井埋め込み式空調装置が知られている(例えば特許公報1)。この空調装置は天井開口部上方の吊り木から下方に延設された吊りボルトに取り付けられる。
【0003】
この一例を図6により説明すると、天井構造として、床スラブである天井本体1には鋼材などからなる梁部材2が設けられ、この梁部材2に吊杆3を連結して該吊杆3を天井本体1に吊設し、その吊杆3の下部に天井材4を固定することにより、天井本体1と間隔を置いて天井材4を取り付けている。尚、天井材4は下面が室内に露出する化粧材であり、この天井材4より天井本体1は強度が大きい。
【0004】
このような天井構造において、被吊下げ物たる空調装置の装置本体11を取り付ける場合、コ字型などの形鋼からなる横杆101を前記吊杆3又はこの吊杆3に螺合したナット102に溶着し、その横杆101に設けた吊下げボルト103により、装置本体11を天井材4の天井開口部4Aに取り付ける。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−149574号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の取付構造では、天井材4を固定する吊杆3を利用して装置本体11を簡易に取り付けることができるが、現場で、装置本体11を天井開口部3Aの高さに位置調整しながら、横杆101を吊杆3又は吊杆3に螺合したナット102に溶接する作業が必要となり、その溶接作業の分だけ作業性が低下する問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、溶接作業が不要で、位置調整などを容易として作業性に優れた天井被吊下げ物の吊下げ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、天井本体の吊杆に横杆を取付け、この横杆により被吊下げ物を吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置において、前記吊杆に雄螺子部を設け、この雄螺子部に一対の半割ナットからなるナット体を螺合し、このナット体に前記横杆を掛け止めする掛け止め部を設けたものである。
【0009】
この請求項1の構成によれば、雄螺子部に半割ナットを被せるようにしてナット体を組み立てて取り付け、ナット体を回して高さ位置を調整し、その掛け止め部に横杆を掛け止めすることにより、被吊下げ物を天井に簡便に取り付けることができる。
【0010】
また、請求項2の発明は、前記掛け止め部が前記ナット体の下方に位置して設けられているものである。
【0011】
この請求項2の構成によれば、前記掛け止め部が前記ナット体の下方に位置するから、掛け止め部に横杆の荷重が加わると、ナット体を回転する方向に力が加わり、これによりナット体が雄螺子部に食い込んで確実な固定構造が得られる。
【0012】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図3は本発明の吊下げ装置の第1実施形態を示し、上述した図6と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図に示すように、横杆5,5を左右に、横杆6,6を前後に略井桁状に並べて一体化した枠体7を形成する。対をなす横杆5,5の間隔は前記吊杆3,3の間隔に対応し、対をなす横杆6,6の間隔は装置本体11の幅に対応するように形成する。尚、横杆5,6は鋼材から形成され、この例では角パイプを用いている。前記横杆6,6には、吊下げ部材たる吊下げボルト8,8,8,8が設けられ、該ボルト8に螺合したナット9により装置本体11が吊下げられる。
【0013】
前記吊杆3は雄螺子部3Aが形成された螺子棒であり、その吊杆3に螺合する雌螺子部21Aを内部に有するナット体21を用い、このナット体21は一対の半割ナット22,22を組み立ててなり、その半割ナット22,22の合わせ目には接合用の鍔部23,23がそれぞれ設けられ、相互の鍔部23,23を突き合わせると共に、鍔部23の孔23Aにボルト24を挿通し、このボルト24とナット25とにより鍔部23,23を締め付けてナット体21を形成する。
【0014】
一方の半割ナット22にはフック状をなす掛け止め部26が設けられ、この掛け止め部26は基端部26Aを半割ナット22に固定し、先端部26Bを自由端とし、前記横杆5の荷重を受ける受け部26Cが、半割ナット22の下端より下方に位置する。前記掛け止め部26には透孔27が穿設されており、この透孔27に固定手段たるボルト28を挿通し、このボルト28を前記横杆5に螺合する。図2などに示すように、横杆5は鋼製角パイプであり、この角パイプの形状に対応して、前記掛け止め部26は上部が開口した略コ字状をなす。
【0015】
次に、前記吊下げ装置の施工方法につき説明すると、吊杆3に対をなす半割ナット22,22を被せ、相互の鍔部23,23をボルト24とナット25に締め付けて一体化し、ナット体9を組み立てる。このように吊杆3の途中にナット体9を組み付けることができるので、従来のように予めナットなどを螺合しておく必要がない。そして、ナット体9を回して高さ位置を調整することができると共に、前後に隣り合う吊杆3,3において、掛け止め部26,26の向きを合わせ、左右に隣り合う吊杆3,3において、掛け止め部26,26を向い合わせる。この後、枠体7の横杆5,5の両側を上方から掛け止め部26,26の受け部26C,26Cに係止し、枠体7を4個のナット体21,21,21,21により吊杆3,3,3,3に吊下げ、透孔27を挿通したボルト28を横杆5に螺合して固定する。
【0016】
図2に示すように、掛け止め部26に横杆5の荷重が加わると、受け部26Cがナット体21の下端より下方にあるため、ナット体21の上端側を掛け止め部26側に、下端側を反掛け止め部26側に回転する力(白抜き矢印で図示)が加わり、ナット体21の雌螺子部21Aが雌螺子部3Aに食い込み、上方からの荷重に対して強固な固定構造が得られる。
【0017】
このようにして、枠体7の吊下げボルト8により装置本体11が天井開口部4Aに取り付けられる。尚、ナット9により装置本体11の高さ位置を微調整することもできる。
【0018】
このように本実施形態では、請求項1に対応して、天井本体1の吊杆3に横杆5,6を取付け、この横杆6により被吊下げ物たる装置本体11を吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置において、吊杆3に雄螺子部3Aを設け、この雄螺子部3Aに一対の半割ナット22,22からなるナット体21を螺合し、このナット体21に横杆5を掛け止めする掛け止め部26を設けたから、雄螺子部3Aに半割ナット22,22を被せるようにしてナット体21を組み立てて取り付け、ナット体21を回して高さ位置を調整し、その掛け止め部26に横杆5を掛け止めすることにより、装置本体11を天井に簡便に取り付けることができる。このようにして、吊杆3に横杆5を固定するから、従来のように溶接作業が不要となり、作業性の向上を図ることができる。
【0019】
また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、掛け止め部26がナット体21の下方に位置して設けられているから、掛け止め部26に横杆5の荷重が加わると、ナット体21を回転する方向に力が加わり、これによりナット体21が雄螺子部3Aに食い込んで確実な固定構造が得られる。
【0020】
また、実施形態上の効果として、半割ナット22,22をボルトナットで一体化するから、ナット体21の組立てが容易である。また、天井本体1の吊杆3に横杆5,6を取付け、この横杆6により被吊下げ物たる装置本体11を吊下げ固定する天井埋め込み式空調装置などの機器の吊下げ装置であるから、装置本体11を安定して天井に吊下げ固定することができる。さらに、ナット体21と横杆5とを溶接以外の固定手段たるボルト28で固定するから、作業性に優れ、確実な固定構造が得られる。
【0021】
図4は本発明の第2実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、横杆5が鋼製の丸パイプからなり、これに対応して掛け止め部26´の受け部26Cが半円状に形成され、また、その受け部26Cはナット体21の下端より下方に位置している。
【0022】
したがって、この例においても、吊杆3に半割ナット22,22を被せてナット体21を組立て、その掛け止め部26´に横杆5を掛け止めして装置本体11を取り付けることができ、各請求項に対応して、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0023】
図5は本発明の第3実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、被吊下げ物が照明装置の装置本体12であり、前記ナット体21により吊杆3に支持された横杆6を用い、この横杆6に設けた前記吊下げボルト8の下端を天井材4から下方に突出し、この下端に照明装置の装置本体12を吊下げ固定しており、第1実施形態と同様に、吊杆3を用いて天井材4の下方に装置本体12を吊設することができ、重量を有する装置本体12を安定して固定することができ、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0024】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、実施形態では、吊杆を天井本体に埋設した梁部材に固定した例を示したが、これには限定されず、天井本体を構成する他の部材に設けた吊杆や前記他の部材に固定したものに設けた吊杆を用いてもよい。また、枠体の形状も掛け止め部に掛け止めする横杆を備えていれば各種のものを用いることができる。また、必ずしも枠体を用いる必要はなく、使用する横杆の本数が1本以上であればよく、吊下げ部材たる吊下げボルトの数も適宜可能である。さらに、被吊下げ物は、天井開口部に設ける埋め込み式や天井材の下方に吊下げる式のタイプ以外でも、天井本体と天井材との間に吊下げ固定するものでもよい。また、被吊下げ物は各種装置或いは装置意外の各種もものを用いることができる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1の発明は、天井本体の吊杆に横杆を取付け、この横杆により被吊下げ物を吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置において、前記吊杆に雄螺子部を設け、この雄螺子部に一対の半割ナットからなるナット体を螺合し、このナット体に前記横杆を掛け止めする掛け止め部を設けたものであり、溶接作業が不要で、位置調整などを容易として作業性に優れた天井被吊下げ物の吊下げ装置を提供することができる。
【0026】
また、請求項2の発明は、前記掛け止め部が前記ナット体の下方に位置して設けられているものであり、溶接作業が不要で、位置調整などを容易として作業性に優れた天井被吊下げ物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す一部を断面にした斜視図である。
【図2】同上、ナット体回りの一部を断面にした正面図である。
【図3】同上、ナット体回りの平断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示すナット体回りの一部を断面にした正面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す要部の断面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 天井本体
3 吊杆
3A 雄螺子部
4 天井材
5 横杆
6 横杆
9 ナット
11 装置本体(被吊下げ物)
12 装置本体(被吊下げ物)
21 ナット体
22 半割ナット
26 掛け止め部
26´ 掛け止め部
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井に吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
天井の吊下げ固定するものとして空調装置や照明装置などがあり、例えば天井面に開口された天井開口部に装置本体を取り付けた天井埋め込み式空調装置が知られている(例えば特許公報1)。この空調装置は天井開口部上方の吊り木から下方に延設された吊りボルトに取り付けられる。
【0003】
この一例を図6により説明すると、天井構造として、床スラブである天井本体1には鋼材などからなる梁部材2が設けられ、この梁部材2に吊杆3を連結して該吊杆3を天井本体1に吊設し、その吊杆3の下部に天井材4を固定することにより、天井本体1と間隔を置いて天井材4を取り付けている。尚、天井材4は下面が室内に露出する化粧材であり、この天井材4より天井本体1は強度が大きい。
【0004】
このような天井構造において、被吊下げ物たる空調装置の装置本体11を取り付ける場合、コ字型などの形鋼からなる横杆101を前記吊杆3又はこの吊杆3に螺合したナット102に溶着し、その横杆101に設けた吊下げボルト103により、装置本体11を天井材4の天井開口部4Aに取り付ける。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−149574号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の取付構造では、天井材4を固定する吊杆3を利用して装置本体11を簡易に取り付けることができるが、現場で、装置本体11を天井開口部3Aの高さに位置調整しながら、横杆101を吊杆3又は吊杆3に螺合したナット102に溶接する作業が必要となり、その溶接作業の分だけ作業性が低下する問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、溶接作業が不要で、位置調整などを容易として作業性に優れた天井被吊下げ物の吊下げ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、天井本体の吊杆に横杆を取付け、この横杆により被吊下げ物を吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置において、前記吊杆に雄螺子部を設け、この雄螺子部に一対の半割ナットからなるナット体を螺合し、このナット体に前記横杆を掛け止めする掛け止め部を設けたものである。
【0009】
この請求項1の構成によれば、雄螺子部に半割ナットを被せるようにしてナット体を組み立てて取り付け、ナット体を回して高さ位置を調整し、その掛け止め部に横杆を掛け止めすることにより、被吊下げ物を天井に簡便に取り付けることができる。
【0010】
また、請求項2の発明は、前記掛け止め部が前記ナット体の下方に位置して設けられているものである。
【0011】
この請求項2の構成によれば、前記掛け止め部が前記ナット体の下方に位置するから、掛け止め部に横杆の荷重が加わると、ナット体を回転する方向に力が加わり、これによりナット体が雄螺子部に食い込んで確実な固定構造が得られる。
【0012】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図3は本発明の吊下げ装置の第1実施形態を示し、上述した図6と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述する。同図に示すように、横杆5,5を左右に、横杆6,6を前後に略井桁状に並べて一体化した枠体7を形成する。対をなす横杆5,5の間隔は前記吊杆3,3の間隔に対応し、対をなす横杆6,6の間隔は装置本体11の幅に対応するように形成する。尚、横杆5,6は鋼材から形成され、この例では角パイプを用いている。前記横杆6,6には、吊下げ部材たる吊下げボルト8,8,8,8が設けられ、該ボルト8に螺合したナット9により装置本体11が吊下げられる。
【0013】
前記吊杆3は雄螺子部3Aが形成された螺子棒であり、その吊杆3に螺合する雌螺子部21Aを内部に有するナット体21を用い、このナット体21は一対の半割ナット22,22を組み立ててなり、その半割ナット22,22の合わせ目には接合用の鍔部23,23がそれぞれ設けられ、相互の鍔部23,23を突き合わせると共に、鍔部23の孔23Aにボルト24を挿通し、このボルト24とナット25とにより鍔部23,23を締め付けてナット体21を形成する。
【0014】
一方の半割ナット22にはフック状をなす掛け止め部26が設けられ、この掛け止め部26は基端部26Aを半割ナット22に固定し、先端部26Bを自由端とし、前記横杆5の荷重を受ける受け部26Cが、半割ナット22の下端より下方に位置する。前記掛け止め部26には透孔27が穿設されており、この透孔27に固定手段たるボルト28を挿通し、このボルト28を前記横杆5に螺合する。図2などに示すように、横杆5は鋼製角パイプであり、この角パイプの形状に対応して、前記掛け止め部26は上部が開口した略コ字状をなす。
【0015】
次に、前記吊下げ装置の施工方法につき説明すると、吊杆3に対をなす半割ナット22,22を被せ、相互の鍔部23,23をボルト24とナット25に締め付けて一体化し、ナット体9を組み立てる。このように吊杆3の途中にナット体9を組み付けることができるので、従来のように予めナットなどを螺合しておく必要がない。そして、ナット体9を回して高さ位置を調整することができると共に、前後に隣り合う吊杆3,3において、掛け止め部26,26の向きを合わせ、左右に隣り合う吊杆3,3において、掛け止め部26,26を向い合わせる。この後、枠体7の横杆5,5の両側を上方から掛け止め部26,26の受け部26C,26Cに係止し、枠体7を4個のナット体21,21,21,21により吊杆3,3,3,3に吊下げ、透孔27を挿通したボルト28を横杆5に螺合して固定する。
【0016】
図2に示すように、掛け止め部26に横杆5の荷重が加わると、受け部26Cがナット体21の下端より下方にあるため、ナット体21の上端側を掛け止め部26側に、下端側を反掛け止め部26側に回転する力(白抜き矢印で図示)が加わり、ナット体21の雌螺子部21Aが雌螺子部3Aに食い込み、上方からの荷重に対して強固な固定構造が得られる。
【0017】
このようにして、枠体7の吊下げボルト8により装置本体11が天井開口部4Aに取り付けられる。尚、ナット9により装置本体11の高さ位置を微調整することもできる。
【0018】
このように本実施形態では、請求項1に対応して、天井本体1の吊杆3に横杆5,6を取付け、この横杆6により被吊下げ物たる装置本体11を吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置において、吊杆3に雄螺子部3Aを設け、この雄螺子部3Aに一対の半割ナット22,22からなるナット体21を螺合し、このナット体21に横杆5を掛け止めする掛け止め部26を設けたから、雄螺子部3Aに半割ナット22,22を被せるようにしてナット体21を組み立てて取り付け、ナット体21を回して高さ位置を調整し、その掛け止め部26に横杆5を掛け止めすることにより、装置本体11を天井に簡便に取り付けることができる。このようにして、吊杆3に横杆5を固定するから、従来のように溶接作業が不要となり、作業性の向上を図ることができる。
【0019】
また、このように本実施形態では、請求項2に対応して、掛け止め部26がナット体21の下方に位置して設けられているから、掛け止め部26に横杆5の荷重が加わると、ナット体21を回転する方向に力が加わり、これによりナット体21が雄螺子部3Aに食い込んで確実な固定構造が得られる。
【0020】
また、実施形態上の効果として、半割ナット22,22をボルトナットで一体化するから、ナット体21の組立てが容易である。また、天井本体1の吊杆3に横杆5,6を取付け、この横杆6により被吊下げ物たる装置本体11を吊下げ固定する天井埋め込み式空調装置などの機器の吊下げ装置であるから、装置本体11を安定して天井に吊下げ固定することができる。さらに、ナット体21と横杆5とを溶接以外の固定手段たるボルト28で固定するから、作業性に優れ、確実な固定構造が得られる。
【0021】
図4は本発明の第2実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、横杆5が鋼製の丸パイプからなり、これに対応して掛け止め部26´の受け部26Cが半円状に形成され、また、その受け部26Cはナット体21の下端より下方に位置している。
【0022】
したがって、この例においても、吊杆3に半割ナット22,22を被せてナット体21を組立て、その掛け止め部26´に横杆5を掛け止めして装置本体11を取り付けることができ、各請求項に対応して、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0023】
図5は本発明の第3実施形態を示し、上記第1実施形態と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、被吊下げ物が照明装置の装置本体12であり、前記ナット体21により吊杆3に支持された横杆6を用い、この横杆6に設けた前記吊下げボルト8の下端を天井材4から下方に突出し、この下端に照明装置の装置本体12を吊下げ固定しており、第1実施形態と同様に、吊杆3を用いて天井材4の下方に装置本体12を吊設することができ、重量を有する装置本体12を安定して固定することができ、上記第1実施形態と同様な作用・効果を奏する。
【0024】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、実施形態では、吊杆を天井本体に埋設した梁部材に固定した例を示したが、これには限定されず、天井本体を構成する他の部材に設けた吊杆や前記他の部材に固定したものに設けた吊杆を用いてもよい。また、枠体の形状も掛け止め部に掛け止めする横杆を備えていれば各種のものを用いることができる。また、必ずしも枠体を用いる必要はなく、使用する横杆の本数が1本以上であればよく、吊下げ部材たる吊下げボルトの数も適宜可能である。さらに、被吊下げ物は、天井開口部に設ける埋め込み式や天井材の下方に吊下げる式のタイプ以外でも、天井本体と天井材との間に吊下げ固定するものでもよい。また、被吊下げ物は各種装置或いは装置意外の各種もものを用いることができる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1の発明は、天井本体の吊杆に横杆を取付け、この横杆により被吊下げ物を吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置において、前記吊杆に雄螺子部を設け、この雄螺子部に一対の半割ナットからなるナット体を螺合し、このナット体に前記横杆を掛け止めする掛け止め部を設けたものであり、溶接作業が不要で、位置調整などを容易として作業性に優れた天井被吊下げ物の吊下げ装置を提供することができる。
【0026】
また、請求項2の発明は、前記掛け止め部が前記ナット体の下方に位置して設けられているものであり、溶接作業が不要で、位置調整などを容易として作業性に優れた天井被吊下げ物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す一部を断面にした斜視図である。
【図2】同上、ナット体回りの一部を断面にした正面図である。
【図3】同上、ナット体回りの平断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示すナット体回りの一部を断面にした正面図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す要部の断面図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 天井本体
3 吊杆
3A 雄螺子部
4 天井材
5 横杆
6 横杆
9 ナット
11 装置本体(被吊下げ物)
12 装置本体(被吊下げ物)
21 ナット体
22 半割ナット
26 掛け止め部
26´ 掛け止め部
Claims (2)
- 天井本体の吊杆に横杆を取付け、この横杆により被吊下げ物を吊下げ固定する天井被吊下げ物の吊下げ装置において、前記吊杆に雄螺子部を設け、この雄螺子部に一対の半割ナットからなるナット体を螺合し、このナット体に前記横杆を掛け止めする掛け止め部を設けたことを特徴とする天井被吊下げ物の吊下げ装置。
- 前記掛け止め部が前記ナット体の下方に位置して設けられていることを特徴とする請求項1記載の天井被吊下げ物の吊下げ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003092811A JP2004301187A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 天井被吊下げ物の吊下げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003092811A JP2004301187A (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 天井被吊下げ物の吊下げ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004301187A true JP2004301187A (ja) | 2004-10-28 |
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ID=33405752
Family Applications (1)
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014001745A (ja) * | 2012-06-15 | 2014-01-09 | Pioneer Tekku:Kk | 連結装置 |
JP2017146063A (ja) * | 2016-02-19 | 2017-08-24 | ダイキン工業株式会社 | 更新用天吊り部材 |
JP2017145933A (ja) * | 2016-02-19 | 2017-08-24 | ダイキン工業株式会社 | 更新用天吊り部材及びその据付方法 |
JP2017145934A (ja) * | 2016-02-19 | 2017-08-24 | ダイキン工業株式会社 | 天吊り部材 |
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JP2018012965A (ja) * | 2016-07-20 | 2018-01-25 | 株式会社内田洋行 | 吊構造 |
CN115195941A (zh) * | 2022-07-04 | 2022-10-18 | 中船黄埔文冲船舶有限公司 | 一种格栅盖挂钩装置及格栅盖固定方法 |
-
2003
- 2003-03-28 JP JP2003092811A patent/JP2004301187A/ja active Pending
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CN115195941B (zh) * | 2022-07-04 | 2023-12-29 | 中船黄埔文冲船舶有限公司 | 一种格栅盖挂钩装置及格栅盖固定方法 |
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