JP2005083021A - 固定金具 - Google Patents

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Shigeru Sasaki
茂 佐々木
Katsuji Mizuuchi
勝治 水内
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Abstract

【課題】パネル組立て施工性を向上させ、波打や凹凸が発生したりパネル同士が外れることなく、傾斜地でもしっかり固定できる固定金具を提供する。
【解決手段】下記部材を備えたことを特徴とする固定金具であり、馬蹄形状に形成され、矩形状の下平板7と、端部にフック25を設けた脚21とを備えた下金具3と、馬蹄形状に形成され、矩形状の上平板9と端部にフック27を設けた脚23とを備えた上金具5を備え、前記下平板7は、ボルトが挿通する円形の切込み孔15と、前記ボルト63と螺合するねじを備えたナット部17と、前記上平板9の長円形の切込み孔13に嵌め合う爪11とを備えており、前記上平板9は、前記切込み孔15の径にほぼ等しい径で長円形に設けられた切込み孔19と、長円形の切込み孔(13)とを備える。
【選択図】図1

Description

工事用の仮囲い、工事現場のパーティション、その他間仕切りや目隠しに用いられるパネル同士を連結する際に用いるフックの構造に関する。
工事現場等では、安全面、景観維持や環境への配慮等を目的として、仮囲いパネルを用いて工事現場を囲みこむことが行われている。図10には、従来用いられているパネルの取付け方法の一例を示した。
パネル141の上側には、円弧状の切込みを有する固定金具143を2個備えた支持部材142が取付けられ、下側には、同様に円弧状の切込みを有する固定金具143を2個備えた支持部材142が取付けられている。固定金具143はピン等を用いて回転可能に支持部材142に取付けられ、組み立て前には支持部材142に平行に設けられているが、パネル組み立て時には、図10で示すように支持部材142に対して直角に配設される。
パネル141を単管147に取付ける際には、パネル141を矢印148の方向に下げて、所定の位置に設けた単管147に上側の固定金具143と下側の固定金具143を単管147に掛ける。すると、固定金具143の円弧状の切込みが下向きであるため、容易に単管147に掛けることができる。
パネル141のほぼ中央部には、円弧状の切込みを逆の上方向に設けた固定金具148を備えた支持部材145が配設されている。単管147に取付ける際には、支持部材145を矢印148方向に上げて固定金具146を単管147にあてがい、支持部材145に設けられたボルト144を締め付けることで支持部材145がパネル141に固定される。
図11には、パネル141を2枚連結した状態を示した。1枚のパネル141を単管147に掛け、次のパネル141も単管147に掛け、パネル141同士を連結部149で合わせることにより、パネル41の表面に凹凸の無い仮囲いが得られる。
図12には、別の従来例の固定金具を用いてパネルを取付ける例を示した。図12(a)には、固定金具151を示した。固定金具151はU字状に形成されており、先端にはV字状にフック153が設けられている。固定金具151にはねじ孔が設けられ、ボルト155を用いて締め付けることができる。
図12(b)には、固定金具151を用いてパネル141を単管147に固定した状態を示した。パネル141の右端には、右横に連結される図示しないパネルの連結端部と嵌め合うようにクランク状に形成された連結端部157が設けられ、パネル141の左端には、左側に連結される図示しないパネルの連結端部と嵌め合うようにクランク状に形成された連結端部159が設けられている。
図12(c)には、連結部の詳細について示した。パネル141は、連結端部157と連結端部159とが嵌め合うように接合され、接合部のリップ161には固定金具151のフックが掛けられる。パネル141を固定する際には、単管147に懸架させた固定金具151のフック153を連結端部157、159のリップ161に掛けてボルト155を締めれば良い。
図13には、別の従来例を示した。特開20000―64625号公報には、パネル173のフランジ157に固定金具171を固定する例が示されている。固定金具171に備えられたクランプ177でパネル173のフランジ175を挟み、ボルトを締めて固定する方法である。
特開2000−64625号公報
前記U字型の固定金具を用いる従来技術では、パネル1枚の連結端部を、単管に懸架させた固定金具の引張力により固定する方法であり、しかも、固定金具1個で1箇所を固定する方法である。そのため、全部U字型固定金具を用いるとすれば合計6個が必要となるし、隣り合うパネル同士の引張力が偏るためパネルに波打や凹凸が発生し易い。
また、前記従来技術では、隣り合うパネル同士を連結端部を嵌め合わせ、連結端部に固定金具のフックを掛け、単管に懸架された固定金具による引っ張り力を与えることによって固定されている。そのため、例えば、突風等の強い衝撃を受けた場合等にパネル同士が外れることも予想される。さらに、傾斜地にパネルを設置する場合には、パネルは垂直に設け、単管は傾斜させて設けることもある。そうした場合には、固定金具の構造によっては、傾斜した単管に固定できない場合もある。
従って、本発明は、パネルを固定する際に、1個の固定金具を用いて隣り合うパネルを固定することができ、現場でのパネル組み立ての施工性を向上させ、パネルに波打や凹凸が発生したりパネル同士が外れることなく、傾斜地に用いてもしっかり固定できる構造の固定金具を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、下記部材を備えたことを特徴とする固定金具である。
(a)馬蹄形状に形成され、矩形状の下平板(7)と、端部にフック(25)を設けた脚(21)とを備えた下金具(3)と、
(b)馬蹄形状に形成され、矩形状の上平板(9)と端部にフック(27)を設けた脚(23)とを備えた上金具(5)。
本発明の第2の態様は、(a)前記下平板(7)は、ボルト(63)が挿通する円形の切込み孔(15)と、前記ボルト(63)と螺合するねじを備えたナット部(17)と、前記上平板(9)の長円形の切込み孔(13)に嵌め合う爪(11)とを備え、
(b)前記上平板(9)は、前記切込み孔(15)の径にほぼ等しい径で長円形に設けられた切込み孔(19)と、長円形の切込み孔(13)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定金具である。
本発明の第3の態様は、(a)前記下平板(7)は、ボルト(63)を挿通する円形の切込み孔(15)と、前記ボルト(63)と螺合するねじを備えたナット部(17)と、前記上平板(9)の切込み孔(75)に嵌め合う爪(71)と、前記上平板(9)に設けられた爪(73)に嵌め合う切込み孔(77)とを備え、
(b)前記上平板(9)は、前記切込み孔(15)の径にほぼ等しい径で長円形に設けられた切込み孔(19)と、前記切込み孔(75)と、前記爪(73)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定金具である。
本発明の第4の態様は、(a)前記下平板(7)は、ボルト(63)を挿通する円形の切込み孔(15)と、前記ボルト(63)と螺合するねじを備えたナット部(17)と、前記下平板(7)の両端に形成された折り曲げ加工部(91)とを備え、
(b)前記上平板(9)は、前記切込み孔(15)の径にほぼ等しい径で長円形に設けられた切込み孔(19)と、前記下平板(7)を嵌合可能に上平板(9)の両端に形成された折り曲げ加工部(93)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定金具である。
本発明の第5の態様は、前記固定金具は、固定金具を懸架させてパネルを固定する際に用いる単管の外径に等しいか、やや大きき径を有する開口部(31)を備えたことを特徴とする固定金具である。
本発明の第6の態様は、前記下金具(3)の脚(21)、および上金具(5)の脚(23)に補強部(33)が設けられていることを特徴とする固体金具である。
本発明の第7の態様は、前記フック(25、27)は脚(21、23)の端部に角度が90度以下のV字状に設けられていることを特徴とする固定金具である。
パネルを固定する際に、1個の固定金具を用いて隣り合うパネルを固定することができるので、現場でのパネル組立て時の施工性を向上させ、パネルに波打や凹凸が発生したりパネル同士が外れることなく、傾斜地に用いてもしっかり固定できる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態を以下に説明する。図1には、本実施形態の固定金具の斜視図を示した。固定金具1は、下金具3、上金具5及び図示していないが下金具3と上金具5を固定するためのボルトとで構成される。
下金具3は、馬蹄形状に形成され、矩形状の下平板7及び端部にフック25を設けた脚21備えている。下平板7には、ほぼ中央部にボルトを挿通する円形の切込み孔15と、円形の切込み孔15の内径に合わせたねじ径を有し、下平板7の裏側に、例えば溶接固定されたナット部17と、上平板9の長円形の切込み孔13に嵌め合って上金具5と下金具3の位置を決める複数の爪11とを備えている。なお、ナット部17はナットを溶接固定する構造以外に、切込み孔15をバーリング加工し、そこにねじを切って雌ねじとしても良い。
上金具5は、馬蹄形状に形成され、矩形状の上平板9とフック27を設けた脚23を備えている。上平板9には、下平板7に設けられた切込み孔15の径にほぼ同じ径かやや大きい径で長円形に設けられた切込み孔19と、下平板7の爪11と嵌め合う長円形の切込み孔13とを備えている。
図2(a)には、下金具3と上金具5とを組合わせ、下平板7の切込み孔15が上平板9の長円形切込み孔19と重なり、爪11が長円形の切込み孔13と嵌め合った状態の平面略図を示した。
本実施形態では、下金具3と上金具5を組合わせる際に下平板7と上平板9をスライドさせて切込み孔15を目視でき、かつボルトの挿入が容易となるように、切込み孔15の径にほぼ同じ径かやや大きい径で長円形に切込み孔19が設けられている。図2(a)では、切込み孔15と切込み孔19とが合った状態である。切込み孔19は、長円形に設けられているので、上金具と下金具を固定する際に微調整ができる。
図2(b)には、図2(a)のBB部の断面略図であり、下金具3と上金具5とを組合わせ、爪11が長円形の切込み孔13と嵌め合った状態を示した。下平板7に設けられた爪11は、切込み孔13を通して突き抜けるように設けられているので、下金具3と上金具5を固定した際に、金具同士が外れることがない。また、爪11と切込み孔13には遊びを設けているので下金具3と上金具5を固定する際に微調整ができる。
図3(a)には、下金具3と上金具5を組合わせた固定金具の正面略図を示した。図3(b)には、下金具3と上金具5を組合わせた固定金具の側面略図を示した。上平板9には、切込み孔19が設けられている。下平板7には切込み孔15が設けられている。下平板7の裏側には円形の切込み孔15の内径に合わせたねじ径を有するナット部17が、例えば溶接固定されて設けられている。
馬蹄状に形成された固定金具の開口部31は、パネルを固定する際に固定金具を懸架させる単管の外径にほぼ等しい径の半円形状を有している。開口部31の高さは、単管、フックおよび固定金具に設けられるボルト、金具を取付けたり取外す際に必要な遊び等の寸法により決められる。また、開口部31は半円部分から反対側に向かってやや勾配を設けて寸法を大きくすると、固定金具を単管に懸架する際の作業が容易となる。
下金具の脚21、および上金具5の脚23には、脚を補強するために、補強部33を設けても良い。補強部33は、例えば板材を重ねてもよく、エンボス加工によって設けても良い。
フック25、27は脚21、23の端部にV字状に設けられる。ここで、フック25、27の角度35は、パネルのリップに掛けるために90度以下とする。好ましくは60度以下、さらに好ましくは30度以下である。角度を小さくすることにより、パネルのリップに掛けた場合に遊びがなくしっかり固定されるが、パネルの連結端部の構造によってはフックの角度を90℃以下とする必要があるからである。
固定金具の脚21と脚23との間隔37は、固定金具のフックをパネルのリップに掛けて固定する場合、連結するパネルの連結端部の構造によって決まるので、連結端部の構造に合わせた寸法を適宜選定すれば良い。
図4には、本実施形態の固定金具を用いてパネルを固定した状態の平面略図を示した。パネル41およびパネル43の連結端部は、連結部45で連結されている。
また、パネル41、43のクランク状に折り曲げられて形成された連結端部は、パネル面に平行なフランジ部51、53と、パネル面に対して直角に、かつパネル面に向くように折り曲げて形成されたリップ47、49を備えている。パネル41のリップ47にはフック25が、パネル43のリップ49にはフック27が掛けられている。
パネル41に平行に設けられたフランジ部51とパネル43に平行に設けられたフランジ部53に接するように、固定金具を懸架させるための単管61が固定金具の脚の開口部31に挿通されている。
固定金具には、ナット部17に螺合するボルト63が設けられており、ボルト63をねじ込むことで、パネルのフランジ部と単管とがしっかりと固定される。ボルトの長さ等を調整することにより、単管との間隔等や締付け力の微調整が可能となる。
本実施形態では、固定金具を用いて、パネル41、パネル43のフランジ部と単管とをしっかり固定することができる。しかも、2枚のパネルを1個の固定金具を用いて同時に単管に固定することができる。そのため、施工作業性が向上する。しかも、隣合うパネルの端部を同時に同じ位置で引っ張るため、引張力が偏らずパネルに凸凹が発生しない。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態を以下に説明する。図5には、本実施形態の固定金具の斜視図を示した。固定金具1は、下金具3、上金具5及び図示していないが下金具3と上金具5を固定するためのボルトとで構成される。
下金具3は、馬蹄形状に形成され、矩形状の下平板7及び端部にフック25を設けた脚21備えている。下平板7のほぼ中央部には、バーリング加工して設けたボルトを挿通する円形の切込み孔15と、そこにボルトと螺合するねじを切って雌ねじとしたナット部17を備えている。なお、ナット部はナットを溶接固定した構造としても良い。
下平板7は、上平板9の、例えば矩形状の切込み孔75に嵌め合って下金具3と上金具5の位置を決める複数の爪71、及び上金具の複数の爪73と嵌め合って下金具3と上金具5の位置を決める複数の、例えば矩形状の切込み孔77を備えている。
上金具5は、馬蹄形状に形成され、矩形状の上平板9とフック27を設けた脚23を備えている。上平板9は、下平板7に設けられた切込み孔15の径にほぼ同じ径かやや大きい径で長円形に設けられた切込み孔19を備えている。また、上平板9は、下平板7の爪71と嵌め合う、例えば矩形状の切込み孔75、及び下平板7の、例えば矩形状の切込み孔77に嵌め合う複数の爪73を備えている。
下金具3の脚21、および上金具5の脚23には、脚を補強するために、補強部81を設けても良い。補強部81は、例えば板材を重ねてもよく、エンボス加工によって設けても良い。また、脚21、23及び下平板7には、端部に一体に、ほぼ直角に折り曲げて形成された補強部83、85を備えている。
固定金具の脚21と脚23との間隔は、固定金具のフックをパネルのリップに掛けて固定する場合、連結するパネルの連結端部の構造によって決まるので、連結端部の構造に合わせた寸法を適宜選定すれば良い。
フック25、27は脚21、23の端部にV字状に設けられる。ここで、フック25、27の角度35は、パネルのリップに掛けるために90度以下とする。好ましくは60度以下、さらに好ましくは30度以下である。角度を小さくすることにより、パネルのリップに掛けた場合に遊びがなくしっかり固定されるが、パネルの連結端部の構造によってはフックの角度を90℃以下とする必要があるからである。
馬蹄状に形成された固定金具の開口部31は、パネルを固定する際に固定金具を懸架させる単管の外径にほぼ等しい径の半円形状を有している。開口部31の高さは、単管、フックおよび固定金具に設けられるボルト、金具を取付け取外す際に必要な遊び等の寸法により決められる。また、開口部31は半円部分から反対側に向かってやや勾配を設けて寸法を大きくすると、固定金具を単管に懸架する際の作業が容易となる。
図6(a)には、下金具3と上金具5とを組合わせ、下平板7の切込み孔15が上平板9の長円形切込み孔19と重なり、爪71、73が切込み孔75,77と嵌め合った状態の平面略図を示した。
すなわち、下金具3と上金具5を組合わせる際に下平板7と上平板9をスライドさせて切込み孔15を目視でき、かつボルトの挿入が容易となるように、切込み孔15の径にほぼ同じ径かやや大きい径で長円形に切込み孔19が設けられている。図6(a)では、切込み孔15と切込み孔19とが合った状態である。切込み孔19は、長円形に設けられているので、下金具3と上金具5を固定する際に微調整ができる。
図6(b)には、図6(a)のBB部の断面略図を示した。下平板7に設けられた爪71は、上平板9に設けられた切込み孔75を通して突き抜けるように設けられており、上平板9に設けられた爪73は、下平板7に設けられた切込み孔77を通して突き抜けるように設けられているので、上金具と下金具を固定した際に、金具同士が外れることがない。また、爪71と切込み孔75同士、爪73と切込み孔77同士には遊びを設けているので上金具と下金具を固定する際に微調整ができる。
図7(a)には、下金具3と上金具5を組合わせた固定金具の正面略図を示した。図7(b)には、図7(a)のBB部の断面図を示した。切込み孔19が設けられた上平板9の下側には、下平板7に設けられた切込み孔15と下平板7をバーリング加工して設けた切込み孔15の内側にボルトと螺合するねじが設けられたナット部79が示されている。
図8には、本実施形態の固定金具を用いてパネルを固定した状態の平面略図を示した。なお、本実施の形態は、上記以外の実施の形態については前記実施の形態1の内容に準じるものであり、実施の形態1と同様にしてパネルに固定できる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態を以下に説明する。図9には、本実施形態の固定金具の斜視図を示した。固定金具1は、下金具3、上金具5及び図示していないが下金具3と上金具5を固定するためのボルトとで構成される。なお、図9は、下金具3、上金具5を組合わせる前の固定金具を示した。
下金具3は、馬蹄形状に形成され、両端をL字状に折り曲げて形成した折り曲げ加工部91を設けた矩形状の下平板7と、端部にフック25を設けた脚21備えている。下平板7のほぼ中央部には、バーリング加工して設けたボルトを挿通する円形の切込み孔15と、そこにボルトと螺合するねじを切って雌ねじとしたナット部17を備えている。なお、ナット部はナットを溶接固定した構造としても良い。
上金具5は、馬蹄形状に形成され、上記下平板7と嵌め合うように両端をU字状に折り曲げて形成した折り曲げ加工部93を設けた矩形状の上平板9と、端部にフック27を設けた脚23を備えている。また、上平板9は、下平板7に設けられた切込み孔15の径にほぼ同じ径かやや大きい径で長円形に設けられた切込み孔19を備えている。切込み孔19は、長円形に設けられているので、下金具3と上金具5を固定する際に微調整ができる。
下金具3と上金具5とを重ね合わす際には、折り曲げ加工部91を設けた下平板7を、ソケット状に形成された上平板9の折り曲げ加工部93の間に挿入して嵌め合わせば良い。嵌め合わすことで、下平板7の切込み孔15が上平板9の長円形切込み孔19と重なる。
下金具3の脚21、および上金具5の脚23には、脚を補強するために、補強部81を設けても良い。補強部81は、例えば板材を重ねてもよく、エンボス加工によって設けても良い。
固定金具の脚21と脚23との間隔は、固定金具のフックをパネルのリップに掛けて固定する場合、連結するパネルの連結端部の構造によって決まるので、連結端部の構造に合わせた寸法を適宜選定すれば良い。
フック25、27は脚21、23の端部にV字状に設けられる。ここで、フック25、27の角度35は、パネルのリップに掛けるために90度以下とする。好ましくは60度以下、さらに好ましくは30度以下である。角度を小さくすることにより、パネルのリップに掛けた場合に遊びがなくしっかり固定されるが、パネルの連結端部の構造によってはフックの角度を90℃以下とする必要があるからである。
馬蹄状に形成された固定金具の開口部は、パネルを固定する際に固定金具を懸架させる単管の外径にほぼ等しい径の半円形状を有している。開口部の高さは、単管、フックおよび固定金具に設けられるボルト、金具を取付け取外す際に必要な遊び等の寸法により決められる。また、開口部は半円部分から反対側に向かってやや勾配を設けて寸法を大きくすると、固定金具を単管に懸架する際の作業が容易となる。
下金具3と上金具5とを重ね合わす際には、折り曲げ加工部91を設けた下平板7を、ソケット状に形成された上平板9の折り曲げ加工部93の間に挿入して嵌め合わせば良い。嵌め合わすことで、下平板7の切込み孔15が上平板9の長円形切込み孔19と重なる。
本形態の固定金具をパネルに取付ける際には、以下のように行うことが望ましい。まず、予め下金具3と上金具5を重ねてボルトを挿入した状態にした固定金具同士を緩めて脚21と脚23との間隔を長円形の切込み孔19の範囲内で広げ、単管を挿通させる。その後、広げていた下金具と上金具の間隔を調製する。
なお、本実施の形態は、上記以外の実施の形態については前記実施の形態1の内容に準じるものであり、実施の形態1と同様にしてパネルに固定できる。
図1〜3で説明した固定金具を、板厚1.6mmのメッキ鋼板を用いて試作した。フックの角度は30度とし、ボルト(M10×16mm)を通すために円形の切込み孔(12mm直径)を設けた。ボルトを固定するために、ナット部(M10 P1.25)を溶接固定した。ボルトを通すために、長円形の切込み孔(18×12mm)を設け、爪と嵌め合う長円形の切込み孔(13×6mm)を2箇所設けた。脚と脚の間の間隔は40mmとし、単管を通すための開口部の半円部の半径は20mmとした。
図10、及び図11で示した、パネルの上中下段で固定する方法について、パネルの中央部を固定する仮囲いの仮設試験を行った。前記試作した固定金具を用い、幅が300mm、高さが3000mmのパネルを用いて連結した。連結する際は固定金具を懸架させために直径が47mmの単管を用いた。その結果、本発明の固定金具を用いて固定したパネル面には、波状のしわや凹凸が生じることがなかった。
図10、及び図11で示した、パネルの中央部を固定する仮囲いの仮設試験を行った。実施例1と同様に試作した固定金具を用い、幅が300mm、高さが3000mmのパネルを用いて連結した。連結する際は固定金具を懸架させために直径が47mmの単管を用いた。ただし、パネルは傾斜地に垂直に設置し、本発明の固定金具は傾斜にほぼ平行となるように設けた単管に固定金具を懸架させてパネルを固定した。その結果、本発明の固定金具を用いて固定したパネル面には、波状のしわや凹凸が生じることがなかった。
図10、及び図11で示したパネルの上中下段ともに本実施形態の固定金具を用いて仮囲いの仮設試験を行った。実施例1と同様に試作した固定金具を用い、幅が300mm、高さが3000mmのパネルを用いて連結した。連結する際は固定金具を懸架させために直径が47mmの単管を用いた。その結果、パネル面全体には、波状のしわや凹凸が生じることがなかった。
また、従来例のパネル設置時間に較べて半分以下の時間で組立てることができた。さらに、工事現場に仮置きし自然環境での痛みやぐらつき等について確認試験を行ったところパネル同士の緩みやずれもなく良好な状態を維持できた。
図5〜7で説明した固定金具を用い、前記実施例1〜3と同様に試験を行ったところ同様な結果が得られた。
図9で説明した固定金具を用い、前記実施例1〜3と同様に試験を行ったところ同様な結果が得られた。
パネルを固定する際に、1個の固定金具を用いて隣り合うパネルを固定することができるので、現場でのパネル組立ての施工性を向上させ、パネルに波打や凹凸が発生したりパネル同士が外れることなく、傾斜地に用いてもしっかり固定できる。
本実施の形態1の固定金具の斜視図である。 本実施の形態1の固定金具の平面図、断面図である。 本実施の形態1の固定金具の正面図、側面図である。 本実施の形態1の固定金具を用いてパネルを単管に固定した図である。 本実施の形態2の固定金具の斜視図である。 本実施の形態2の固定金具の平面図、断面図である。 本実施の形態2の固定金具の正面図、断面図である。 本実施の形態2の固定金具を用いてパネルを単管に固定した図である。 本実施の形態3の固定金具の斜視図である。 従来例である。 パネルを連結させた従来例である。 従来例である 従来例である。
符号の説明
1 固定金具
3 下金具
5 上金具
7 下平板
9 上平板
11 爪
13 切込み孔
15 切込み孔
17 ナット部
19 切込み孔
21 脚
23 脚
25 フック
27 フック
31 開口部
33 補強部
37 間隔
41 パネル
43 パネル
45 連結部
47 リップ
49 リップ
51 フランジ部
53 フランジ部
61 単管
63 ボルト
71 爪
73 爪
75 切込み孔
77 切込み孔
79 ナット部
81 補強部
83 補強部
85 補強部
91 曲げ加工部
93 曲げ加工部
141 パネル
142 支持部材
143 固定金具
144 ボルト
145 支持部材
147 単管
148 矢印
149 連結部
151 固定金具
153 フック
155 ボルト
157 連結端部
159 連結端部
161 リップ
163 フランジ部
171 固定金具
173 パネル
175 フランジ部
177 クランプ
179 ボルト
181 フック

Claims (7)

  1. 下記部材を備えたことを特徴とする固定金具。
    (a)馬蹄形状に形成され、矩形状の下平板(7)と、端部にフック(25)を設けた脚(21)とを備えた下金具(3)と、
    (b)馬蹄形状に形成され、矩形状の上平板(9)と端部にフック(27)を設けた脚(23)とを備えた上金具(5)。
  2. (a)前記下平板(7)は、ボルト(63)が挿通する円形の切込み孔(15)と、前記ボルト(63)と螺合するねじを備えたナット部(17)と、前記上平板(9)の長円形の切込み孔(13)に嵌め合う爪(11)とを備え、
    (b)前記上平板(9)は、前記切込み孔(15)の径にほぼ等しい径で長円形に設けられた切込み孔(19)と、長円形の切込み孔(13)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定金具。
  3. (a)前記下平板(7)は、ボルト(63)を挿通する円形の切込み孔(15)と、前記ボルト(63)と螺合するねじを備えたナット部(17)と、前記上平板(9)の切込み孔(75)に嵌め合う爪(71)と、前記上平板(9)に設けられた爪(73)に嵌め合う切込み孔(77)とを備え、
    (b)前記上平板(9)は、前記切込み孔(15)の径にほぼ等しい径で長円形に設けられた切込み孔(19)と、前記切込み孔(75)と、前記爪(73)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定金具。
  4. (a)前記下平板(7)は、ボルト(63)を挿通する円形の切込み孔(15)と、前記ボルト(63)と螺合するねじを備えたナット部(17)と、前記下平板(7)の両端に形成された折り曲げ加工部(91)とを備え、
    (b)前記上平板(9)は、前記切込み孔(15)の径にほぼ等しい径で長円形に設けられた切込み孔(19)と、前記下平板(7)を嵌合可能に上平板(9)の両端に形成された折り曲げ加工部(93)とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の固定金具。
  5. 前記固定金具は、固定金具を懸架させてパネルを固定する際に用いる単管の外径に等しいか、やや大きき径を有する開口部(31)を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の固定金具。
  6. 前記下金具(3)の脚(21)、および上金具(5)の脚(23)に補強部(33)が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の固体金具。
  7. 前記フック(25、27)は脚(21、23)の端部に角度が90度以下のV字状に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の固定金具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101127291B1 (ko) * 2009-11-09 2012-03-29 쿄신 쇼우지 가부시키가이샤 슬림형 가설 방음펜스 및 이의 설치방법
JP2018178395A (ja) * 2017-04-04 2018-11-15 東芝プラントシステム株式会社 固定具およびその固定方法

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