JP6205178B2 - 天井板用吊持杆の連結機構 - Google Patents

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Description

本発明は、天井板を吊持するための天井板用吊持杆をT字状に相互連結するための連結機構に関するものである。
図15で示すように、システム天井に用いられる天井板用吊持杆fは、断面が略逆T字状をしており、下部の水平部を、天井板pの端部を支持する設置縁部g,gとしている。一方、上端の幅広部を、ハンガーjが固着される係止隆部iとしている。そして、前記天井板用吊持杆fが、格子状に組み付けられ、多数の天井板pを整列状に支持して、室内の天井を構成する。
ところで、上述のように、天井板用吊持杆相互を格子状に組み付ける際に、一方の天井板用吊持杆の側面に、他方の天井板用吊持杆の端部を当接して、天井板用吊持杆相互をT字状に連結する場合がある。そこで、この連結機構として、天井板用吊持杆の端部に、該吊持杆の長手方向と直交するように突出する連結挿入部を形成し、かつ他方の天井板用吊持杆の側面に、前記連結挿入部を挿入可能な嵌挿溝を側面に沿って形成するとともに、その離脱を不能とするために、連結挿入部の先端部に係合溝孔を形成し、嵌挿溝の出口側近傍に係合溝孔に嵌入する係合突起を形成するようにした構成が提案されている(特許文献1〜3参照。)。
近年、天井構造に求められる耐震性の基準が高まっており、天井板用吊持杆の連結機構についても耐震性の向上が求められている。特に、天井板よりも重い照明器具や空調設備が組み付けられる箇所には、地震の際に強い負荷が加わるため、こうした箇所で天井板用吊持杆の連結強度を重点的に高める必要がある。
ここで、上記特許文献1〜3に記載される従来の天井板用吊持杆の連結機構では、図16に示すように、天井板用吊持杆f,fの連結部分に補強金具rを装着することで、所要箇所において連結強度を高め得るようにしている。補強金具rはL字状の金属板片であり、図16に示すように、連結挿入部uが突出する側の反対側で、補強金具rが各吊持杆f,fの側面に係合して両吊持杆f,fを相互連結することで、当該箇所の吊持杆f,fの連結強度を向上させる。さらに詳述すると、補強金具rの各辺部には、吊持杆fと係合するための嵌合爪部tが形成されている。この嵌合爪部tは、板表側にく字状に折り曲げられた状態で上方に突出している。そして、補強金具rを天井板用吊持杆fの側面に当接させた状態で、この嵌合爪部tを天井板用吊持杆fの側面に押し付けて嵌合爪部tの先端部を上方に延出させると、補強金具rが、設置縁部gと係止隆部iの間で突っ張って吊持杆fの側面に係止されるよう構成されている。
特開2003−147897号公報 特開2005−232902号公報 特開2004−316145号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、上述のように補強金具を取り付ける場合に比べて、低廉に、かつ、簡単な作業で、連結強度を向上し得る天井板用吊持杆の連結機構の提供を目的とする。
本発明は、主板部の下端に天井板を設置する設置縁部を備える天井板用吊持杆相互を、T字状に連結する連結機構であって、一方の天井板用吊持杆の主板部に、板面に沿って長手方向へ形成された嵌挿溝と、該嵌挿溝の出口側近傍に突成された係合突起とが配設され、他方の天井板用吊持杆の端部に、前記嵌挿溝に挿入される連結挿入部が直角状に突成されており、前記連結挿入部の、前記嵌挿溝の出口から突出することとなる先端部に、前記係合突起と係合する係合溝孔と、タッピンねじをねじ込むための下穴とが形成されていることを特徴とする天井板用吊持杆の連結機構である。
本発明にあっては、連結挿入部に形成された下穴にタッピンねじをねじ込んで、連結挿入部を主板部に螺着すれば、仮に、係合突起と係合溝孔の係合による係止力を上回る力が連結機構に加わった場合でも、連結挿入部が嵌挿溝から脱落しなくなる。すなわち、本発明によれば、上述の補強金具の取付けに比べて、極めて簡単な作業で天井板用吊持杆の連結強度を向上させることが可能となる。既存の天井板用吊持杆の連結挿入部には、タッピンねじをねじ込めるほどのスペースは設けられていないが、連結挿入部を従来より長大にするなどすれば、タッピンねじをねじ込むスペースを確保できる。なお、連結挿入部に下穴が設けられていなくても、スペースさえ確保すれば、タッピンねじを連結挿入部にねじ込むことは可能であるが、現状の連結挿入部の大きさでは、タッピンねじをねじ込む位置がずれると、連結挿入部と主板部の螺着強度が不十分になるだけでなく、連結挿入部自体の強度が低下してしまうおそれがある。このため、下穴なしでタッピンねじをねじ込むのは実用的でない。また、下穴の形成部位が連結挿入部の基端側であると、タッピンねじを下穴にねじ込む際に、ドライバーが他方の天井板用吊持杆の主板部と干渉してしまい、作業性が極めて悪くなるが、本発明では、下穴が連結挿入部の先端部に形成されるため、タッピンねじのねじ込みの際に、ドライバーを他方の天井板用吊持杆の主板部と干渉させることなく円滑に作業できる。
なお、本発明の天井板用吊持杆の連結機構では、タッピンねじは、連結強度を向上させる必要のある箇所の連結挿入部に選択的にねじ込むことが想定される。なお、その場合でも、タッピンねじ用の下穴は、タッピンねじをねじ込む天井板用吊持杆に限らず、全ての天井板用吊持杆の連結挿入部に形成しておくことが望ましい。タッピンねじをねじ込む連結挿入部に下穴を選択的に形成するよりも、全ての天井板用吊持杆の連結挿入部に下穴を形成する方がコスト面でのメリットが大きいと考えられるためである。
本発明にあって、前記他方の天井板用吊持杆の連結挿入部の先端に、切込み状の位置決め溝孔が形成されるとともに、前記一方の天井板用吊持杆の主板部に、板面から突出して前記位置決め溝孔と嵌合する位置決め突部が形成されており、前記位置決め溝孔は、連結挿入部の先端の上部と下部とに形成されており、連結挿入部の先端の中央部には形成されておらず、前記下穴は、連結挿入部の先端部の高さ方向の略中央位置に形成されていることが提案される。
かかる構成にあっては、位置決め溝孔と下穴を形成する高さ位置を異ならせて位置決め溝孔と下穴の距離を稼ぐことで、連結挿入部が長大となるのを抑えつつ、タッピンねじをねじ込むスペースを確保できる。このため、かかる構成によれば、材料コストの上昇を抑えることが可能となる。
また、本発明にあって、前記他方の天井板用吊持杆の連結挿入部の先端に、切込み状の位置決め溝孔が形成されるとともに、前記一方の天井板用吊持杆の主板部に、板面から突出して前記位置決め溝孔と嵌合する位置決め突部が形成されており、前記下穴は、前記位置決め溝孔と上下方向に重なる位置に形成されていることが提案される。
かかる構成にあっては、位置決め溝孔と下穴を上下方向に配置して位置決め溝孔と下穴の距離を稼ぐことで、連結挿入部が長大となるのを抑えつつ、タッピンねじをねじ込むスペースを確保可能となる。したがって、かかる構成によっても、材料コストの上昇を抑えることが可能となる。
また、本発明にあって、前記係合溝孔は、連結挿入部の先端部にあって、上部と下部とに形成されており、該先端部の中央部には形成されておらず、前記下穴は、連結挿入部の先端部の高さ方向の略中央位置に形成されていることが提案される。
かかる構成にあっては、係合溝孔と下穴を形成する高さ位置を異ならせて、係合溝孔と下穴の距離を稼ぐことで、連結挿入部が長大となるのを抑えつつ、タッピンねじをねじ込むスペースを確保可能となる。このため、かかる構成によっても、材料コストの上昇を抑えることが可能となる。
以上に述べたように、本発明によれば、補強金具の取付けによって天井板用吊持杆の連結強度を向上させる従来構成に比べて、天井板用吊持杆の連結強度を、低廉に、かつ、簡単な作業で向上させることが可能となる。
実施例1に係る天井板用吊持杆1a,1bの連結状態を示す一部切欠縦断面図である。 図1にあって、第一吊持杆1aと第二吊持杆1bとを分離して示す説明図である。 図1中のA−A線断面図である。 図3にあって、第一吊持杆1aと第二吊持杆1bとを分離して示す説明図である。 図1中のB−B線断面図である。 図1にあって、タッピンねじsを締結した状態を示す天井板用吊持杆1a,1bの一部切欠縦断面図である。 図6中のC−C線断面図である。 天井板用吊持杆1a,1b,1b’を十字状に連結した状態を示す横断面図である。 実施例2に係る天井板用吊持杆1c,1dの連結状態を示す一部切欠縦断面図である。 図9にあって、第三吊持杆1cと第四吊持杆1dとを分離して示す説明図である。 図9中のD−D線断面図である。 実施例3に係る天井板用吊持杆1e,1fの連結状態を示す一部切欠縦断面図である。 図12にあって、第五吊持杆1eと第六吊持杆1fとを分離して示す説明図である。 図12中のE−E線断面図である。 天井板用吊持杆fによる天井板pの組み付け状態を示す斜視図である。 補強金具rの装着態様を示す説明図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
図1〜5は、実施例1の連結機構により相互に連結された天井板用吊持杆1a,1bであり、かかる連結機構では、一方の天井板用吊持杆1a(以下、第一吊持杆1aという)の側面に、他方の天井板用吊持杆1b(以下、第二吊持杆1bという)の一端を当接して、天井板用吊持杆相互をT字状に連結している。
スチール製の第一吊持杆1aは、図5に示されるように、断面が略逆T字状をなしており、垂直に起立した主板部4aの下端に形成された水平部を設置縁部3a,3aとしている。この設置縁部3aは、天井板p(図15参照)の端部を乗載して支持するものである。また、両設置縁部3a,3aは、第一吊持杆1aを構成する金属製板材の端部をそれぞれ上側に折り返すよう折曲加工されている。
一方、第一吊持杆1aは、主板部4a上端にある幅広部を係止隆部2aとしている。この係止隆部2aには、ハンガーj(図15参照)が固着される。
さらに、図1〜5に示されるように、第一吊持杆1aの主板部4aの略中央位置には、板面に沿った長手方向の嵌挿溝11が形成されている。具体的には、主板部4aを部分的に一側に切起こし加工して膨隆部10を形成し、その裏面側の空間部を嵌挿溝11としている。このとき、膨隆部10の膨隆形状は、嵌挿溝11に所定厚の連結挿入部21を挿入できるようなものとしている。この連結挿入部21については、後述する。なお、このように膨隆部10を主板部4aと一体的に形成することにより、製造効率を向上させることができる。さらに、かかる嵌挿溝11にあって、第一吊持杆1aの中央位置側の溝開口を嵌挿溝11の入口12とし、他側の溝開口を出口13としている。なお、嵌挿溝11としては、別途、溝壁を溶接加工してなる構成も提案され得る。
また、嵌挿溝11の出口13側近傍には、主板部4aの板面を切起こして突成させた係合突起14が形成されている。かかる係合突起14は、後述の係合溝孔23と嵌合するものである。
また、主板部4aには、後述する連結挿入部21の位置決め溝孔24と嵌合する位置決め突部15が上下に並成される。この位置決め突部15は、水平方向の一横辺を残すように、主板部4aにコ字状の切込み加工を施し、この切込み縁に囲まれる領域を、嵌挿溝11が形成される側に押し込んで主板部4aの板面と垂直になる位置まで立ち上げて、翼状に板面から隆起するように形成されたものである。
なお、上記嵌挿溝11や係合突起14は、第一吊持杆1aの中央位置を挟んで、主板部4aの他側(裏面側)にも対称に設けられている。
次に、第二吊持杆1bについて説明する。
図1〜5に示されるように、第二吊持杆1bも、第一吊持杆1aと同様に、断面がほぼ逆T字状をなしており、主板部4b、設置縁部3b,3b、及び係止隆部2bを備えている。
さらに、図1〜5に示されるように、第二吊持杆1bの一側の端部には、主板部4bの端縁から延出する連結部20が配設される。この連結部20は、主板部4bを構成する二枚重ねの板材を端部方向に延出してなるものである。連結部20は、L字状に折曲加工されており、主板部4bに対して直角状に突出する先端側の辺部を、前記嵌挿溝11に挿入する連結挿入部21としている。
連結挿入部21は、上述の嵌挿溝11に挿入可能なように、かつ、挿入後にガタつくことがないように、その断面形状が、嵌挿溝11の形状と略等しくなるよう設計されている。また、連結挿入部21は、両吊持杆1a,1bの連結状態にあって、嵌挿溝11を貫通した先端部22が、嵌挿溝11の出口13から突出するよう設計されている。
連結挿入部21の先端部22には、高さ方向の略中央位置に、矩形状の係合溝孔23が形成されている。この係合溝孔23は、連結挿入部21を構成する板材を孔抜き加工してなるものであり、両吊持杆1a,1bの連結状態で上述の第一吊持杆1aの係合突起14と嵌合するものである。
また、連結挿入部21の先端部22には、高さ方向の略中央位置にあって、係合溝孔23の先端側に、タッピンねじ締結用の下穴26が形成される。この下穴26は、連結挿入部21を構成する板材を円形に孔抜き加工してなるものであり、この下穴26にタッピンねじをねじ入れて、第一吊持杆1aの主板部4aを貫通させることにより、連結挿入部21を第一吊持杆1aの主板部4aに螺着し得るよう構成されている。
また、連結挿入部21の先端には、切込み状の位置決め溝孔24が、上部と下部に1本ずつ形成される。この位置決め溝孔24は、吊持杆1a,1bの連結状態で、第一吊持杆1aの位置決め突部15と嵌合することで、連結挿入部21の先端位置を規定するものである。
また、第二吊持杆1bの主板部4bの端部には、長手方向に沿った三本の補強リブ25が形成されている。この補強リブ25は、主板部4bの板面を膨隆加工することにより形成される。そして、この補強リブ25の一本は、その先端が、主板部4bの先端に連成された連結部20まで続いており、かかる補強リブ25により、連結部20の剛性が向上されている。
上記構成にあって、第一吊持杆1aと第二吊持杆1bとをT字状に連結するためには、図2,4に示すように、第二吊持杆1bの連結挿入部21を、第一吊持杆1aの嵌挿溝11の入口12から挿入すればよい。挿入時は、連結挿入部21の先端部22が係合突起14に押圧されて、主板部4aの板面から離間する方向に弾性変形する。そして、連結挿入部21の弾性力に抗して、位置決め溝孔24が位置決め突部15と嵌合するまで連結挿入部21を挿入すると、連結挿入部21が位置決め突部15に突き当たることにより、連結挿入部21をそれ以上挿入不能となる。この時、連結挿入部21の係合溝孔23が係合突起14と重なることによって、連結挿入部21は係合突起6による押圧から解放され、先端部22を主板部4aに被着させる。そして、これにより、係合溝孔23と係合突起14とが係合し、連結挿入部21が嵌挿溝11から引き抜き不能に係止される。
このように、本実施例の連結機構によれば、第二吊持杆1bの連結挿入部21を、第一吊持杆1aの嵌挿溝11に挿入するだけで、両吊持杆1a,1bをT字状に連結できる。ここで、両吊持杆1a,1bをより強固に連結する必要がある場合には、図6,7に示すように、連結挿入部21に形成された下穴26に、タッピンねじsをねじ込んで、連結挿入部21を第一吊持杆1aの主板部4aに螺着する。このように、連結挿入部21を主板部4aに螺着すれば、係合突起14と係合溝孔23の係合による係止力を上回る力が連結機構に加わった場合でも、連結挿入部21が嵌挿溝11から脱落しなくなる。なお、連結挿入部21に下穴26がない場合でも、タッピンねじsで、連結挿入部21と主板部4aにねじ孔を形成して双方を締結することが可能ではある。しかしながら、下穴26がないとタッピンねじsをねじ込む位置が一定とならず、連結挿入部21の先端に近い位置や、係合溝孔23に近い位置にタッピンねじsをねじ込んでしまうと、連結挿入部21の強度が低下したり、主板部4aとの螺着が強度不足になるため、実用的でない。
本実施例の連結機構では、第一吊持杆1aと第二吊持杆1bとをT字状に連結した状態で、さらに、第一吊持杆1aのもう一方の嵌挿溝11に、第二吊持杆1bと同じ端部構造を有する天井板用吊持杆1b’を連結することで、図8に示すように、三本の吊持杆1a,1b,1b’を十字状に連結できる。そして、かかる連結機構によって、多数の天井板用吊持杆をT字状や十字状に相互連結することで、天井板を支持する天井格子を形成できる。この天井格子には、天井板だけでなく、空調設備や照明器具なども設置される。空調設備や照明器具が設置される箇所には、地震時に加わる負荷が高くなるため、かかる箇所の連結機構について、タッピンねじsで連結挿入部21と主板部4aを螺着して連結強度を高めておけば、天井格子の耐震性を適切に向上させることができる。
このように、本実施例の天井板用吊持杆1a,1bの連結機構では、第二吊持杆1bの連結挿入部21を第一吊持杆1aの嵌挿溝11に挿入して、連結挿入部21の先端部22の係合溝孔23を係合突起14と係合させることにより、両吊持杆1a,1bをT字状に連結することができる。
また、かかる連結機構では、連結挿入部21の先端部22に形成された下穴26にタッピンねじsをねじ込んで、連結挿入部21を第一吊持杆1aに螺着することで、吊持杆1a,1bをより強固に連結できる。かかる構成は、連結挿入部21にタッピンねじsをねじ込むスペースを確保して、そこに下穴26を打ち抜くだけでよいため、加工が容易であり、補強金具r(図16参照)を装着する場合に比べて、極めて低廉に吊持杆1a,1bの連結強度を高められるという利点がある。特に、本実施例では、位置決め溝孔24を先端部22の上部と下部とに形成して、下穴26が形成される先端部22の中央部から離間させているため、連結挿入部21を長大にすることなくタッピンねじsをねじ込むスペースを確保できるという利点がある。
また、かかる連結機構では、下穴26は、連結挿入部21の先端部に形成されて、第二吊持杆1bの主板部4bから離間しているから、ドライバーを第二吊持杆1bの主板部4bと干渉させることなく、タッピンねじsを下穴26にねじ込む作業を行うことができるという利点がある。補強金具r(図16参照)を天井板用吊持杆に装着する作業に比べて、かかる作業は極めて簡単である。
図9〜11は、実施例2の連結機構により相互に連結された天井板用吊持杆1c,1dである。かかる連結機構は、一方の天井板用吊持杆1c(以下、第三吊持杆1cという)の側面に、他方の天井板用吊持杆1d(以下、第四吊持杆1dという)の一端を当接して、天井板用吊持杆相互をT字状に連結するものである。この連結機構は、実施例1の連結機構を一部変更したものであるため、以下の説明では、実施例1と構成の異なる部分のみを説明し、実施例1と構成の共通する部分は、本文及び図中で同一符号を付して説明を省略する。
第三吊持杆1cは、実施例1の第一吊持杆1a(図5参照)と同様に、断面がほぼ逆T字状をしており、主板部4c、設置縁部3c,3c、及び係止隆部2cを備えている。ここで、第一吊持杆1aでは、主板部4a、設置縁部3a,3a、及び係止隆部2aが単一のスチール板材より構成されているのに対して、第三吊持杆1cでは、主板部4c及び係止隆部2cを形成する上部のスチール板材30aと、該スチール板材30aの下端に組み付けられて設置縁部3c,3cを形成する下部のスチール板材31aとの二片のスチール板材30a,31aによって構成される。
また、第三吊持杆1cには、実施例1の第一吊持杆1a(図5参照)と同様に、主板部4cの略中央位置に膨隆部10aが形成されており、該膨隆部10aの裏面側に、板面に沿った長手方向の嵌挿溝11aを形成している。また、実施例1と同様に、嵌挿溝11aの出口13側近傍には係合突起14aが形成される。ここで、本実施例に係る係合突起14aは、主板部4cの板面を切り起こさずに、膨隆部10aと同じ側にボス状に形成されたものである。さらに、主板部4cには、第四吊持杆1dの連結挿入部21aと嵌合する位置決め突部15aが形成される。本実施例では、位置決め突部15aは一か所にのみ形成され、その位置は、嵌挿溝11aの高さ方向の略中央位置となっている。
なお、実施例1の第一吊持杆1aには、上記嵌挿溝11や係合突起14が、第一吊持杆1aの表裏に設けられていたが、第三吊持杆1cでは、嵌挿溝11aや係合突起14aは片面にしか配設されない。
第四吊持杆1dは、実施例1の第二吊持杆1b(図2参照)と同様に、断面がほぼ逆T字状をしており、主板部4d、設置縁部3d,3d、及び係止隆部2dを備えている。また、第四吊持杆1dは、第三吊持杆1cと同様に、主板部4d及び係止隆部2dを形成する上部のスチール板材30bと、該スチール板材30bの下端に組み付けられて設置縁部3d,3dを形成する下部のスチール板材31bとの二片のスチール板材30b,31bによって構成される。
さらに、第四吊持杆1dには、実施例1の第二吊持杆1b(図2参照)と同様に、一側の端部に、主板部4dの端縁から延出するL字状の連結部20aが配設されており、該主板部4dに対して直角状に突出する先端側の辺部を、嵌挿溝11aに挿入する連結挿入部21aとしている。ここで、本実施例に係る連結部20aは、主板部4dとは別のスチール板片によって構成され、主板部4dの端部側面にかしめ構造32を介して一体的に接合されている。
本実施例では、連結挿入部21aの先端部22aには、高さ方向の略中央位置に、第三吊持杆1cの係合突起14aと嵌合する係合溝孔23aが形成され、該係合溝孔23aのすぐ先端側に、第三吊持杆1cの位置決め突部15aと嵌合する切込み状の位置決め溝孔24aが形成され、さらに、該位置決め溝孔24aの直上方にタッピンねじ用の下穴26aが形成される。
本実施例の連結機構にあっても、実施例1と同様に、第四吊持杆1dの連結挿入部21aを、第三吊持杆1cの嵌挿溝11aの入口12から挿入して、連結挿入部21aの係合溝孔23aを係合突起14aと係合させることで、両吊持杆1c,1dをT字状に連結できる。また、かかる連結状態で、下穴26aにタッピンねじをねじ込んで連結挿入部21aを主板部4cに螺着すれば、吊持杆1c,1dをより強固に連結することが可能となる。
また、本実施例では、位置決め溝孔24aの上方に下穴26aが形成されて、位置決め溝孔24aと下穴26とが上下方向に重なるよう配置されているため、連結挿入部21aを長大にすることなくタッピンねじをねじ込むスペースを確保できるという利点がある。
図12〜14は、実施例3の連結機構により相互に連結された天井板用吊持杆1e,1fである。かかる連結機構は、一方の天井板用吊持杆1e(以下、第五吊持杆1eという)の側面に、他方の天井板用吊持杆1f(以下、第六吊持杆1fという)の一端を当接して、天井板用吊持杆相互をT字状に連結するものである。この連結機構は、実施例1の連結機構を一部変更したものであるため、以下の説明では、実施例1と構成の異なる部分のみを説明し、実施例1と構成の共通する部分は、本文及び図中で同一符号を付して説明を省略する。
第五吊持杆1eは、実施例1の第一吊持杆1a(図5参照)と同様に、断面がほぼ逆T字状をしており、主板部4e、設置縁部3e,3e、及び係止隆部2eを備えている。ここで、第一吊持杆1aが、天井板p(図15参照)の端部を設置縁部3aに乗載して支持するものであるのに対し、第五吊持杆1eは、ねじや釘等によって設置縁部3eの下底面に天井板を固定することにより、天井板を吊持するよう構成されたものである。このため、第五吊持杆1eの設置縁部3eは、第一吊持杆1aの設置縁部3aに比べて、主板部4eの下端から水平方向に幅広に突出し、その先端は上側に折り返されている。
また、第五吊持杆1eでは、実施例1の第一吊持杆1a(図5参照)と同様に、嵌挿溝11の出口13側近傍に係合突起14b,14bが形成される。ここで、本実施例に係る係合突起14bは、嵌挿溝11の上部の高さと下部の高さとに、1つずつ形成される。さらに、主板部4eには、第六吊持杆1fの連結挿入部21bと嵌合する位置決め突部15bが形成される。本実施例では、位置決め突部15bは一か所にのみ形成され、その位置は、嵌挿溝11の高さ方向の略中央位置となっている。この位置決め突部15bは、垂直方向の一縦辺を残すようにコ字状の切込み加工を施して、主板部4eの板面と垂直になる位置まで切り起こしたものである。
第六吊持杆1fは、実施例1の第二吊持杆1b(図2参照)と同様に、断面がほぼ逆T字状をしており、主板部4f、設置縁部3f,3f、及び係止隆部2fを備えている。また、第六吊持杆1fは、第五吊持杆1eと同様に、ねじや釘等によって設置縁部3fの下底面に天井板を固定することにより、天井板を吊持するよう構成されたものであり、その設置縁部3eは、第五吊持杆1eと同様に、主板部4fの下端から水平方向に幅広に突出した形状をなしている。
第六吊持杆1fには、実施例1の第二吊持杆1b(図2参照)と同様に、一側の端部に、主板部4fの端縁から延出するL字状の連結部20bが配設されており、該主板部4fに対して直角状に突出する先端側の辺部を、嵌挿溝11に挿入する連結挿入部21bとしている。そして、本実施例では、連結挿入部21bの先端部22bには、上部と下部とに第五吊持杆1eの係合突起14bと嵌合する切欠状の係合溝孔23bが1つずつ形成される。また、先端部22の先端には、第五吊持杆1eの位置決め突部15bと嵌合する位置決め溝孔24aが形成される。そして、本実施例では、タッピンねじの下穴26bは、上下の係合溝孔23bに挟まれるようにして、連結挿入部21bの高さ方向の略中央位置に形成される。
本実施例の連結機構にあっても、実施例1と同様に、第六吊持杆1fの連結挿入部21bを、第五吊持杆1eの嵌挿溝11の入口12から挿入して、連結挿入部21bの係合溝孔23bを係合突起14bと係合させることで、両吊持杆1e,1fをT字状に連結できる。また、かかる連結状態で、下穴26bにタッピンねじをねじ込んで連結挿入部21bを主板部4eに螺着すれば、吊持杆1e,1fをより強固に連結することが可能となる。
また、本実施例では、連結挿入部21の上部と下部とに係合溝孔23b,23bが形成され、係合溝孔23bに上下に挟まれた中央部にタッピンねじ用の下穴26bが形成されるため、連結挿入部21bを長大にすることなくタッピンねじsをねじ込むスペースを確保できるという利点がある。
以上のように、本発明の実施例を説明したが、本発明の天井板用吊持杆の連結機構は、上記実施例1〜3の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、本発明は、連結挿入部に、タッピンねじ用の下穴を二か所以上形成する構成を除外するものではない。また、本発明の天井板用吊持杆の連結機構は、補強金具の併用を除外するものでない。すなわち、タッピンねじで天井板用吊持杆相互を螺着した後に、当該連結機構に補強金具を装着して連結強度をさらに高めるようにしてもよい。
1a,1b,1b’,1c,1d,1e,1f 天井板用吊持杆
2a,2b,2c,2d,2e,2f 係止隆部
3a,3b,3c,3d,3e,3f 設置縁部
4a,4b,4c,4d,4e,4f 主板部
11,11a 嵌挿溝
14,14a,14b 係合突起
15,15a,15b 位置決め突部
20,20a,20b 連結部
21,21a,21b 連結挿入部
22,22a,22b 先端部
23,23a,23b 係合溝孔
24,24a,24b 位置決め溝孔
26,26a,26b 下穴

Claims (3)

  1. 主板部の下端に天井板を設置する設置縁部を備える天井板用吊持杆相互を、T字状に連結する連結機構であって、
    一方の天井板用吊持杆の主板部に、板面に沿って長手方向へ形成された嵌挿溝と、該嵌挿溝の出口側近傍に突成された係合突起とが配設され、
    他方の天井板用吊持杆の端部に、前記嵌挿溝に挿入される連結挿入部が直角状に突成されており、
    前記連結挿入部の、前記嵌挿溝の出口から突出することとなる先端部に、前記係合突起と係合する係合溝孔と、タッピンねじをねじ込むための下穴とが形成され
    さらに前記他方の天井板用吊持杆の連結挿入部の先端に、切込み状の位置決め溝孔が形成されるとともに、前記一方の天井板用吊持杆の主板部に、板面から突出して前記位置決め溝孔と嵌合する位置決め突部が形成されており、
    前記位置決め溝孔は、連結挿入部の先端の上部と下部とに形成されており、連結挿入部の先端の中央部には形成されておらず、
    前記下穴は、連結挿入部の先端部の高さ方向の略中央位置に形成されていることを特徴とする天井板用吊持杆の連結機構。
  2. 主板部の下端に天井板を設置する設置縁部を備える天井板用吊持杆相互を、T字状に連結する連結機構であって、
    一方の天井板用吊持杆の主板部に、板面に沿って長手方向へ形成された嵌挿溝と、該嵌挿溝の出口側近傍に突成された係合突起とが配設され、
    他方の天井板用吊持杆の端部に、前記嵌挿溝に挿入される連結挿入部が直角状に突成されており、
    前記連結挿入部の、前記嵌挿溝の出口から突出することとなる先端部に、前記係合突起と係合する係合溝孔と、タッピンねじをねじ込むための下穴とが形成され
    さらに前記他方の天井板用吊持杆の連結挿入部の先端に、切込み状の位置決め溝孔が形成されるとともに、前記一方の天井板用吊持杆の主板部に、板面から突出して前記位置決め溝孔と嵌合する位置決め突部が形成されており、
    前記下穴は、前記位置決め溝孔と上下方向に重なる位置に形成されていることを特徴とする天井板用吊持杆の連結機構。
  3. 前記係合溝孔は、連結挿入部の先端部にあって、上部と下部とに形成されており、該先端部の中央部には形成されておらず、
    前記下穴は、連結挿入部の先端部の高さ方向の略中央位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の天井板用吊持杆の連結機構。
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