JPH0569531U

JPH0569531U - 空気調和機の取付装置

Info

Publication number: JPH0569531U
Application number: JP007890U
Authority: JP
Inventors: 豊青木
Original assignee: 株式会社富士通ゼネラル
Priority date: 1992-02-24
Filing date: 1992-02-24
Publication date: 1993-09-21

Abstract

(57)【要約】【目的】穴の周縁にストッパーを備え、ナットの回動
を防止する。【構成】Ｌ字金具（３）に備えた吊り下げ具（２）を
挿通する第一の穴（１１）と、前記第一の穴（１１）の
縁に設けた上側のナット（１４）の側面（１６）を押さ
えるための切り起こし（１０）とでなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、上端を天井梁等に固着した吊り下げ具へ、空気調和機に備えたＬ字金具を取り付けるための取付装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図１は、天井埋込型空気調和機を天井に取り付けた状態を表す外観斜視図である。（Ａ）において、１は両側にＬ字金具３を備え、上端を天井梁等に固着し天井裏に下がるように設置された吊り下げ具２及びナット４等により前記Ｌ字金具を固定し、天井に取り付けた状態の天井埋込型空気調和機である。７は天井埋込型空気調和機の設置に必要な部分を取り除いた状態の天井裏から見た天井部である。従来、天井埋込型空気調和機を設置するために、天井裏に下がるように設置された、例えば、４本の吊り下げ具のそれぞれについて、各２個のナットを使用し、Ｌ字金具を締めつけることにより固定していた。図１の（Ｂ）は従来例を示し、４は２枚のワッシャー５によりＬ字金具を挟み、それらのワッシャーを上下から締めつける２個のナットである。しかし、従来の方法では、上側のナットはＬ字金具の影になり見えない位置に有り、しかも天井裏の狭い空間にあるので、上下のナットを締めつける際、特に、上側のナットを締めるためのスパナーでナットを挟み付ける等の作業は時間が多くかかるうえ、難しく、作業上の問題が有った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の問題点に鑑みなされたもので、天井埋込型空気調和機を設置するために、Ｌ字金具の穴の周縁に、ストッパーを備え、吊り下げ具に備える上側ナットの回動を、前記ストッパーにて防止し、下側のナットを締め付けるだけで、Ｌ字金具を前記上側及び下側のナットで挟み締めつけ固定する取付装置の提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、空気調和機のＬ字金具にナットもしくは吊り下げ具を挿通する穴を設け、該穴の周縁にナットの回動を阻止するストッパーを備えた。

【０００５】

【作用】

以上のように構成したので、ナットを所定の位置に取り付けた状態の吊り下げ具を、Ｌ字金具に設けた穴に挿通すると、前記穴の周縁に備えたストッパーが上側のナットの側面に密着する状態になるので、前記吊り下げ具に取り付けられた、前記Ｌ字金具の下側にある下側のナットを締めつけることで、上下のナットで前記Ｌ字金具を挟み、締めつけることにより、前記吊り下げ具に固定する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による空気調和機の取付装置について、図面に基づいて詳細に説明する。図２は、本考案による空気調和機の取付装置の要部組立図である。図（Ｃ）は、側面図であり、１０は吊り下げ具２に備えた上側のナット１４の側面を押さえる、Ｌ字金具３の切り起こしである。１５は前記吊り下げ具２に備え、空気調和機を吊り下げ具に取り付ける場合、Ｌ字金具を固定するため、例えば、スパナ等で締めつける下側のナットである。図（Ｄ）は、平面図であり、１１は前記Ｌ字金具３に前記吊り下げ具２を挿通すると共に、縁部に上側のナット１４の側面１６に密着する前記切り起こし１０を備える第一の穴である。図３は、本考案による空気調和機の取付装置の他の実施例の要部組立図である。図（Ｅ）は、側面図であり、２０は１側の縁の辺を空気調和機１の側面に押し当て、他側に設けた第二の穴２１に前記吊り下げ具２を挿通し、前記Ｌ字金具３と共に、前記上側のナット１４と下側のナット１５とで締めつけられると共に、ほぼ中央部に前記１側の縁の辺に平行で垂直な立ち上がり、前記上側のナット１４の側面を押さえる立面２２を備える回転防止金具である。図（Ｆ）は、平面図であり、前記立面２２が上側のナット１４の側面１６に密着すると共に、前記１側の縁の辺を空気調和機１の側面に密着する。図４は、本考案によるＬ字金具に設けた穴の平面図である。２３はＬ字金具に吊り下げ具のナットの外形より大きい穴とそれに繋がる前記ナットの外形より小さく、吊り下げ具２を挿通し、穴の縁にＬ字金具の切り起こし１０を備えた第三の穴である。

【０００７】次に、動作を説明する。天井裏に吊り下がるように設置され、所定の高さの位値にナットを備えた吊り下げ具を空気調和機の側面に備えたＬ字金具の第一の穴に挿通し、下側のナット１５を、例えば、スパナで締めると、上側のナット１４は切り起こし１０に押し当てられ、回転が止められる。従って、前記下側のナット１５だけを締めつけることにより、前記Ｌ字金具を固定出来る。また、回転防止金具２０を使用する場合を説明すると、例えば、前記回転防止金具２０の前記立面２２が上側のナット１４の側面１６に密着すると共に、前記１側の縁の辺を空気調和機１の側面に密着するので、上側のナット１４の回転が止められ、前記下側のナット１５を締めつけるだけで前記Ｌ字金具を固定出来る。また、第三の穴２３に上側のナット１４と下側のナット１５を取り付けた吊り下げ具を挿通し、矢印３０の方向に、前記上側のナット１４の側面１６が接触する位置まで移動した後、下側のナット１５を締め付ける。尚、回転防止金具は、図（Ｅ）の他に、上下を逆にし、上側のナット１４の上に乗せても使用できる。

【０００８】

【考案の効果】

ナット付き吊り下げ具をＬ字金具の穴に挿通し、下側のナットを締め付けるだけで、上下のナットによりＬ字金具を確実に固定できる。従って、取り付け工事の作業効率の向上が計れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】天井埋込型空気調和機を天井に取り付けた状態
を表す外観斜視図である。

【図２】本考案による空気調和機の取付装置の要部組立
図である。

【図３】本考案による空気調和機の取付装置の他の実施
例の要部組立図である。

【図４】本考案によるＬ字金具に設けた穴の平面図であ
る。

【符号の説明】

１天井埋込型空気調和機２吊り下げ具３Ｌ字金具４ナット５ワッシャー７天井部１０切り起こし１１第一の穴１４上側のナット１５下側のナット１６側面２０回転防止金具２１第二の穴２２立面２３第三の穴３０矢印

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上端を天井梁等に固着した複数本の吊り
下げ具を空気調和機に備える複数個のＬ字金具の穴にそ
れぞれ挿通し、吊り下げ具に取り付けたナット等を用
い、前記Ｌ字金具を締めつけ固定することにより、天井
裏に吊り下げるように取り付ける空気調和機の取付装置
において、前記Ｌ字金具にナットもしくは吊り下げ具を
挿通する穴を設け、該穴の周縁にナットの回動を阻止す
るストッパーを備えたことを特徴とした空気調和機の取
付装置。
【請求項２】前記ストッパーが、吊り下げ具を挿通す
る穴の周縁にＬ字金具を切り起こしてなる請求項１記載
の空気調和機の取付装置。
【請求項３】前記ストッパーが、平板状部材を１辺に
平行に直角に折り曲げ、折り曲げた部分を前記１辺に平
行に前記折り曲げと逆方向に直角に折り曲げてなると共
に、１側に吊り下げ具に取り付けたナットの側面が前記
折り曲げ部分にほぼ密着するように吊り下げ具を挿通す
る穴を備え、他側に前記折り曲げと平行な辺を備えてな
ることを特徴とした請求項１記載の空気調和機の取付装
置。