JPH0511718U - 埋込器具の取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付の施工性を向上させる。 【構成】 はさみ金具７の両側にヒンジ部９を形成し
て、２つに折り畳み自在としている。はさみ金具２を２
つに折り曲げて埋込穴２の下方から挿入して、造営材１
の上面ではさみ金具７を広げる。造営材１の切り口に沿
って仮止め片１２を折り曲げてはさみ金具７を埋込穴２
に仮止めする。取付ネジ６をはさみ金具７のねじ穴１１
に螺着して締め付ける。基台のフランジ部とはさみ金具
７とで造営材１を挟持することで、基台３が埋込穴２に
配設される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、天井面や壁面に穿設した埋込穴に電気器具を取り付ける埋込器具の 取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

天井面や壁面に穿設した埋込穴に電気器具を取り付ける場合、一般にはさみ金 具を用いて行っている。すなわち、電気器具を取り付ける基台を埋込穴に下方か ら配置し、はさみ金具を埋込穴を介して造営材の上面に配置し、取付ネジを基台 のフランジ部を通してはさみ金具に螺着し、基台のフランジ部とはさみ金具とで 造営材を挟持固定するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

かかる従来例の場合、造営材に加工した角穴または丸穴に、はさみ金具を傾け ながら挿入して、壁、天井裏面に取り付ける必要があり、手間がかかるという問 題があった。 本考案は上述の点に鑑みて提供したものであって、取付の施工性を向上させる ことを目的とした埋込器具の取付装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、天井面や壁面等の造営材に穿設された埋込穴に電気器具を取り付け る基台を下方から挿入し、埋込穴の上面に配置したはさみ金具と上記基台とを取 付ネジにて螺着することで、はさみ金具と基台のフランジ部で造営材を挟持する ようにした埋込器具の取付装置において、はさみ金具を埋込穴の周縁にわたる大 きさに形成すると共に、折り畳み自在としたものである。

【０００５】

【作用】

而して、はさみ金具を折り畳んで埋込穴に挿入し、造営材の裏面で広げること で、取付の施工性を向上させることができ、また、はさみ金具を埋込穴の周縁に わたる大きさに形成していることで、はさみ金具の造営面との接触面積が大きく とれ、取付を安定させることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図１〜図３において、天井 面や壁面等の造営材１には電気器具を配設するための埋込穴２が穿設してある。 この埋込穴２に電気器具を装着する基台３が下方から挿入配置されるようになっ ており、中央部には開口部４が形成してある。また、基台３の下部周縁にはフラ ンジ部５が形成されていて、取付ネジ６が挿通されるようになっている。

【０００７】 はさみ金具７は平板状であり、中央部には埋込穴２よりやや大きい穴８が形成 されており、両側にヒンジ部９を形成して、２つに折り畳み自在としている。は さみ金具７は埋込穴２より大きく形成されていて埋込穴２の周縁全周にわたって 接触する構成としている。また、ヒンジ部９を介してはさみ金具７を折り曲げた 時には、造営材１の埋込穴２より小さくなって、下方から埋込穴２に容易に挿入 できるようになっている。

【０００８】 また、はさみ金具７の内側には舌片１０が対向して形成され、該舌片１０には 取付ネジ６が螺着されるねじ穴１１が設けてある。更に、はさみ金具７の内側よ り複数の仮止め片１２が中心に向けて突設してある。この仮止め片１２は、造営 材１の切り口に沿って折り曲げ易いように細長い形状としている。 次に、施工について説明する。図１の一点鎖線に示すようにはさみ金具２をヒ ンジ部９により２つに折り曲げて埋込穴２の下方から挿入して、造営材１の上面 に配置してはさみ金具７を広げる。そして、造営材１の切り口に沿って仮止め片 １２を折り曲げてはさみ金具７を埋込穴２に仮止めする。

【０００９】 次に、図１及び図３に示すように、基台３のフランジ部５の穴を介して取付ネ ジ６を挿通して、はさみ金具７のねじ穴１１に螺着して締め付け、基台３のフラ ンジ部５とはさみ金具７とで造営材１を挟持することで、基台３が埋込穴２に配 設されることになる。 ここで、はさみ金具７に仮止め片１２を設けているので、仮固定が必要な場合 、簡単に行えるものである。つまり、埋込穴２の切り口に沿って折り曲げるだけ で良いから、仮固定が簡単である。尚、天井面への取付の場合は、仮止め片１２ はなくても取付は可能である。

【００１０】 ところで、はさみ金具７のヒンジ部９は、図１に示すように本実施例では、は さみ金具７を構成する２つの金具７ａ，７ｂを弾性を有する接続片１３で接続し て構成している。また、図４に示すように、一方の金具７ａより円弧状のフック １４を突設し、他方の金具７ｂからはフック１４を挿入する穴１６を設けた接続 片１５を突設してヒンジ部９を構成するようにしても良い。

【００１１】 更に、図５に示すように、金具７ａ，７ｂの端部間を曲げ易いように細い接続 片１７でヒンジ部９を構成しても良い。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上述のように、天井面や壁面等の造営材に穿設された埋込穴に電気器 具を取り付ける基台を下方から挿入し、埋込穴の上面に配置したはさみ金具と上 記基台とを取付ネジにて螺着することで、はさみ金具と基台のフランジ部で造営 材を挟持するようにした埋込器具の取付装置において、はさみ金具を埋込穴の周 縁にわたる大きさに形成すると共に、折り畳み自在としたものであるから、はさ み金具を折り畳んで埋込穴に挿入し、造営材の裏面で広げることで、取付の施工 性を向上させることができ、また、はさみ金具を埋込穴の周縁にわたる大きさに 形成していることで、はさみ金具の造営面との接触面積が大きくとれ、取付を安 定させることができ、特に造営材が柔らかい場合には特に有効であるという効果 を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の施工状態を示す斜視図であ
る。

【図２】同上のはさみ金具の平面図である。

【図３】（ａ）（ｂ）は同上の施工状態を示す底面図及
び断面図である。

【図４】同上のヒンジ部の他の実施例を示す断面図であ
る。

【図５】同上のヒンジ部の更に他の実施例を示す要部平
面図である。

【符号の説明】

１ 造営材 ２ 埋込穴 ３ 基台 ５ フランジ部 ６ 取付ネジ ７ はさみ金具 ９ ヒンジ部 １２ 仮止め片

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 天井面や壁面等の造営材に穿設された埋
   込穴に電気器具を取り付ける基台を下方から挿入し、埋
   込穴の上面に配置したはさみ金具と上記基台とを取付ネ
   ジにて螺着することで、はさみ金具と基台のフランジ部
   で造営材を挟持するようにした埋込器具の取付装置にお
   いて、はさみ金具を埋込穴の周縁にわたる大きさに形成
   すると共に、折り畳み自在としたことを特徴とする埋込
   器具の取付装置。