JP2014070676A - 天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具及びこのナット位置決め治具を用いた天井埋込型空気調和機の取付方法 - Google Patents
天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具及びこのナット位置決め治具を用いた天井埋込型空気調和機の取付方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】天井埋込型空気調和機の取り付けの際のナットの位置調整作業の作業時間を短縮することができるナット位置決め治具、及びこのナット位置決め治具を用いた天井埋込型空気調和機の取付方法を提供する。
【解決手段】ナット位置決め治具30は、吊りボルト20に取り付けられる取付部31と、吊りボルト20に取り付けた状態において吊りボルト20の軸心方向に沿うように配置されるとともに、上ナット及び下ナットのうちの下側に位置する下ナットの取付位置を示す表示マーク36が付されたナット位置表示部32と、ナット位置表示部32の下方においてこのナット位置表示部32の長手方向CYに対して直角方向に延びて天井材110の下面111に当接するように形成された当接部33とを備えている。
【選択図】図3
【解決手段】ナット位置決め治具30は、吊りボルト20に取り付けられる取付部31と、吊りボルト20に取り付けた状態において吊りボルト20の軸心方向に沿うように配置されるとともに、上ナット及び下ナットのうちの下側に位置する下ナットの取付位置を示す表示マーク36が付されたナット位置表示部32と、ナット位置表示部32の下方においてこのナット位置表示部32の長手方向CYに対して直角方向に延びて天井材110の下面111に当接するように形成された当接部33とを備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は、天井埋込型空気調和機を支持する吊りボルトの所定の位置に下ナットを位置決めするために用いられるナット位置決め治具、及びこのナット位置決め治具を用いた天井埋込型空気調和機の取付方法に関する。
空気調和機は、設置場所に応じて、様々な方法で取り付けられる。
空気調和機の取付方法の一種として、天井内に空気調和機の製品本体を据え付け、製品本体を吊りボルトで吊り下げる方法がある。
空気調和機の取付方法の一種として、天井内に空気調和機の製品本体を据え付け、製品本体を吊りボルトで吊り下げる方法がある。
図9を参照して、天井埋込型空気調和機について、天井埋込型空気調和機の天井への取付方法を説明する。以下、天井埋込型空気調和機を「空気調和機」という。
図9(a)に示すように、天井内に空気調和機の製品本体210を据え付けるための開口部320を天井材310に形成する。次に、天井内の構造材300から垂下するように吊りボルト220を取り付ける。そして、吊りボルト220に2個のナット221,222とワッシャ223,224にねじ込む。なお、上側のナット221に付属するワッシャ223の落下を防止するためにこのワッシャ223の下側に仮止部材240が取り付けられる。
図9(a)に示すように、天井内に空気調和機の製品本体210を据え付けるための開口部320を天井材310に形成する。次に、天井内の構造材300から垂下するように吊りボルト220を取り付ける。そして、吊りボルト220に2個のナット221,222とワッシャ223,224にねじ込む。なお、上側のナット221に付属するワッシャ223の落下を防止するためにこのワッシャ223の下側に仮止部材240が取り付けられる。
そして、図9(b)に示すように、上側のナット221(以下、「上ナット221」という。)と下側のナット222(以下、「下ナット222」という。)との間に、製品本体210から側方に張り出す取付板部材214を配置し、取付板部材214を下ナット222に係合する。この後、下ナット222の位置を調整して、製品本体210を天井材310の下面311から所定の高さに配置する。そして、図9(c)に示すように、取付板部材214の上方から上ナット221で取付板部材214を締め付けることにより、製品本体210を吊りボルト220に締結する。更に、製品本体210に化粧板を取り付ける(特許文献1の[従来の技術]参照)。
なお、製品本体210を天井材310の下面311から所定の高さに位置決めするときは、例えば定規が用いられる。或いは、天井材310の下面311と製品本体210の下面との間の距離が適切な距離になっているかを判定するための段差を備えた押し当て治具が用いられることもある(特許文献2または特許文献3を参照)。
しかし、下ナット222で製品本体210を支えた後、下ナット222の位置を調整して製品本体210を所定の位置に配置するといった作業は、時間がかかり、かつ上を向いて行う作業であるため、当該下ナットの位置決め作業は取付け作業者に大きな負担となっていた。特に、空気調和機の取り付け台数が多いときは、作業者への負担が大きい。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、天井埋込型空気調和機の取り付けの際のナットの位置調整作業の作業時間を短縮することができるナット位置決め治具、及びこのナット位置決め治具を用いた天井埋込型空気調和機の取付方法を提供することにある。
ナット位置決め治具は、天井内の構造材から垂下するように取り付けられた吊りボルトに製品本体の側方に張り出すように取り付けられた取付板部材を掛け、この吊りボルトに螺合された2個のナットにより前記取付板部材を上下から挟みこむように締め付けることにより、前記製品本体が前記天井内に取り付けられるように構成された天井埋込型空気調和機の取り付けの際に用いられるナット位置決め治具であって、前記吊りボルトに取り付けられる取付部と、前記吊りボルトに取り付けた状態において前記吊りボルトの軸心方向に沿うように配置されるとともに、前記2個のナットのうちの下側に位置する下ナットの取付位置を示す表示マークが付されたナット位置表示部と、前記ナット位置表示部の下方においてこのナット位置表示部の長手方向に対して直角方向に延びて天井材の下面に当接するように形成された当接部とを備えている。
従来の空気調和機の取付方法によれば、吊りボルトに製品本体を取り付けた後、下ナットの位置調整を行っている。すなわち、吊りボルトに製品本体を取り付けた状態で、下ナットの位置調整を行っている。しかし、吊りボルトは、製品本体と天井材の開口部との間の狭い空間に配置されている。このため、重量物である製品本体を下から持ち上げながら狭い空間に手を差し込んで手探りで下ナットの位置調整を行う。このような下ナットの位置調整作業は時間がかかり、また上を向いて行う作業であるため作業者に負担がかかるといった問題がある。
これに対し、上記構成のナット位置決め治具を用いると下ナットが天井材の下面から所定の位置に配置されることから吊りボルトに製品本体を取り付けた時点において製品本体が所定の位置に配置されるため、吊りボルトに製品本体を取り付けた後で下ナットを位置調整する作業が不要となる。このため、下ナットの位置調整作業の作業時間を短縮することができる。従って、上を向いて行う作業時間が短くなり、また作業者に負担が軽減される。
上記構成のナット位置決め治具において、前記取付部は、前記ナット位置表示部よりも上方の少なくとも一箇所において前記吊りボルトに弾性的に係合することが好ましい。この構成によれば、ナット位置決め治具が吊りボルトに弾性的に係合するため、吊りボルトへの取り付け、吊りボルトに対する高さ位置調整や向き調整、及び吊りボルトからの取り外しが容易になる。
上記構成のナット位置決め治具において、前記ナット位置表示部には、前記天井材の前記下面からの距離を示す目盛りが付されていることが好ましい。この構成によれば、天井材の下面からの距離を容易に視認することができる。
また、上記構成の天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具において、前記ナット位置表示部には、前記表示マークが機種毎に付されていることが好ましい。
この構成によれば、複数機種に対してナット位置決め治具を用いることができる。すなわち、機種に応じてナット位置決め治具を準備するといった手間が省ける。
この構成によれば、複数機種に対してナット位置決め治具を用いることができる。すなわち、機種に応じてナット位置決め治具を準備するといった手間が省ける。
天井埋込型空気調和機の取付方法は、天井内の構造材から吊りボルトを垂下させる工程と、上記構成の天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具を前記吊りボルトに取り付ける工程と、前記吊りボルトにおいて前記下ナットの取付位置を示す前記表示マークに対応するところにマークを付け前記ナット位置決め治具を取り外しワッシャとともに前記吊りボルトに螺合する上ナット及び下ナットのうちの下ナットを前記マークが付されたところに配置する、若しくは、前記吊りボルトに前記ナット位置決め治具を取り付けた状態でワッシャとともに前記吊りボルトに螺合する上ナット及び下ナットのうちの下ナットを前記ナット位置表示部に付された前記下ナットの取付位置を示す前記表示マークに対応するところに前記下ナットを配置する工程と、製品本体から側方に張り出す取付板部材を前記下ナットに掛け、その後に、前記取付板部材の上方から前記上ナットで締め付ける工程とを含む。
すなわち、吊りボルトの所定の位置に下ナットを位置決めするとき、吊りボルトにナット位置決め治具を取り付けてこの吊りボルトに対して下ナットの取付位置に対応するところにマークを付けこのマークが付されたところに下ナットを配置する。または、ナット位置決め治具を吊りボルトに取り付けた状態で下ナットの取付位置に対応するところに下ナットを配置する。これにより、下ナットを所定の位置に位置決めすることができる。このように、この取付方法によれば、簡単な操作で、下ナットを所定の位置に位置決めすることができる。このため、空気調和機の取り付け作業者の負担を軽減することができる。
上記構成のナット位置決め治具によれば、製品本体の取り付け後において下ナットの位置調整作業が不要となることから、天井埋込型空気調和機の取り付けの際のナットの位置調整作業の作業時間を短縮することができる。また、上記天井埋込型空気調和機の取付方法によれば、空気調和機の取り付け作業者の負担を軽減することができる。
図1を参照して、天井内に据え付けられる天井埋込型空気調和機(以下、「空気調和機1」という。)の取付構造を説明する。
天井内の構造材100には、4本の吊りボルト20が垂下するように取り付けられている。4本の吊りボルト20のうちの2本の吊りボルト20は、空気調和機1の製品本体10の第1面11に対するように配置されている。4本の吊りボルト20のうちの他の2本の吊りボルト20は、空気調和機1の製品本体10の第2面12に対するように配置されている。なお、製品本体10において第1面11と第2面12とは互いに反対の位置にある。
天井内の構造材100には、4本の吊りボルト20が垂下するように取り付けられている。4本の吊りボルト20のうちの2本の吊りボルト20は、空気調和機1の製品本体10の第1面11に対するように配置されている。4本の吊りボルト20のうちの他の2本の吊りボルト20は、空気調和機1の製品本体10の第2面12に対するように配置されている。なお、製品本体10において第1面11と第2面12とは互いに反対の位置にある。
各吊りボルト20には、上側に配置される上ナット21と、下側に配置される下ナット22と、上ナット21に付属する上ワッシャ23と、下ナット22に付属する下ワッシャ24とが取り付けられている。
製品本体10は、第1面11から側方(第1面11に対して垂直かつ外側に向く方向)に張り出すように取り付けられた2個の取付板部材14を有する。この2個の取付板部材14は製品本体10の第1面11側に配置された吊りボルト20に係合する。
具体的には、上ナット21と下ナット22とで取付板部材14を上下から挟み込みかつ上ナット21と下ナット22を締めることにより、取付板部材14が吊りボルト20に対して固定される。製品本体10の第2面12から側方に張り出すように取り付けられた2個の取付板部材14も、同様の態様で、製品本体10の第2面12側に配置された吊りボルト20に固定される。
製品本体10は、天井材110の下面111から所定の高さのところに配置されている。具体的には、製品本体10の下面13に化粧板19を取り付けたとき、化粧板19の周縁上面部19Aが天井材110の下面111に当接するように、製品本体10の配置位置が設定されている。製品本体10を所定の高さのところに配置するために、製品本体10を吊りボルト20に取り付ける前、吊りボルト20に対して下ナット22を所定の位置(以下、「取付位置PS」という。)に配置する。下ナット22の取付位置PSは、天井材110の下面111からの距離として、空気調和機1の機種毎に設定されている。取付位置PSは、取付位置PSに位置決めされた下ナット22に製品本体10の取付板部材14を係合させただけで製品本体10が所定の高さに位置決めされる下ナット22の位置をいう。下ナット22を取付位置PSに位置決めする作業を行うときには、ナット位置決め治具30を用いる。
図2を参照して、製品本体10に取り付けられている取付板部材14の構造を説明する。図2は、取付板部材14とナット21,22との位置関係を示した図である。
取付板部材14は、製品本体10に固定される固定部15と、固定部15から垂直方向(製品本体10の第1面11または第2面12から垂直方向)に延びる係合部16と、係合部16の変形を抑制するための補強部18とを備えている。以下、係合部16が延びる方向を「横方向」といい、横方向に垂直な方向を「縦方向」という。
取付板部材14は、製品本体10に固定される固定部15と、固定部15から垂直方向(製品本体10の第1面11または第2面12から垂直方向)に延びる係合部16と、係合部16の変形を抑制するための補強部18とを備えている。以下、係合部16が延びる方向を「横方向」といい、横方向に垂直な方向を「縦方向」という。
係合部16には、吊りボルト20が貫通する切込み17が形成されている。
切込み17は、縦方向に延びる長孔17Aと、係合部16の端から延びて長孔17Aに繋がる挿入部17Bとを有している。長孔17Aの幅DWは、ワッシャ23,24の外径よりも小さい。挿入部17Bは、吊りボルト20が差し入れられる部分である。
切込み17は、縦方向に延びる長孔17Aと、係合部16の端から延びて長孔17Aに繋がる挿入部17Bとを有している。長孔17Aの幅DWは、ワッシャ23,24の外径よりも小さい。挿入部17Bは、吊りボルト20が差し入れられる部分である。
なお、吊りボルト20の下ナット22に取付板部材14を係合させるときは、上ナット21に付属する上ワッシャ23が落ちないように、仮止部材40で上ワッシャ23を保持する。仮止部材40は、段ボール等により形成された矩形の紙片であり、中心部に吊りボルト20が挿通する挿通用切込孔41が形成されている。挿通用切込孔41は、表面から裏面に貫通する十字状の切れ込みである。仮止部材40を吊りボルト20に嵌め入れたときは、挿通用切込孔41が吊りボルト20のねじ溝に引っ掛かるため、仮止部材40は落ちない。また、仮止部材40は、手で容易に引き裂かれる構造となっている。仮止部材40を吊りボルト20から取り外すときは、仮止部材40を引き裂いて吊りボルト20から仮止部材40を外す。
(第1実施形態に係るナット位置決め治具)
図3を参照して、第1実施形態に係るナット位置決め治具30を説明する。
ナット位置決め治具30は、吊りボルト20に取り付けられる2個の取付部31と、ナット位置表示部32と、ナット位置表示部32から下方に延びる下方延長部37と、天井材110の下面111に当接するように形成された当接部33とを備えている。2個の取付部31は、それぞれ上下2箇所において吊りボルト20に弾性的に係合する。
図3を参照して、第1実施形態に係るナット位置決め治具30を説明する。
ナット位置決め治具30は、吊りボルト20に取り付けられる2個の取付部31と、ナット位置表示部32と、ナット位置表示部32から下方に延びる下方延長部37と、天井材110の下面111に当接するように形成された当接部33とを備えている。2個の取付部31は、それぞれ上下2箇所において吊りボルト20に弾性的に係合する。
取付部31と、ナット位置表示部32と、下方延長部37とは一体的に形成されている。例えば、取付部31と、ナット位置表示部32と、下方延長部37との一体成形品は、プラスチックスの成型や金属板のプレス加工により製造される。
ナット位置表示部32は、吊りボルト20に沿う形状であり、かつ吊りボルト20に沿うように延びる少なくとも一つの平面を有する。ナット位置表示部32は、2個の取付部31の間を接続する接続体でもある。
ナット位置表示部32の中間部分には、吊りボルト20に沿って延びる矩形長孔34が形成されている。矩形長孔34において互いに対向する2つの端縁(以下、右側の端縁を「右端縁34R」といい、左側の端縁を「左端縁34L」という。)は、互いに平行に形成されている。また、ナット位置表示部32において矩形長孔34の右側の右平面32Aには、天井材110の下面111からの距離を示す目盛り35が付されている。目盛り35は、矩形長孔34の右端縁34Rに沿うように設けられている。
また、ナット位置表示部32において左側の左平面32Bには、機種毎に、下ナット22の取付位置PSを示す表示マーク36が付されている。表示マーク36は、矩形長孔34の左端縁34Lに付されている。なお、図3の「XA」は、機種名XAの空気調和機1の製品本体10を吊りボルト20に係合させるための下ナット22の取付位置PSを示す。図3の「XB」は、機種名XBの空気調和機1の製品本体10を吊りボルト20に係合させるための下ナット22の取付位置PSを示す。
図4を参照して、ナット位置決め治具30の取付部31の構造を説明する。図4は、図3のA−A線に沿う断面図である。
図4に示すように、取付部31は、吊りボルト20の周方向に沿うように形成された把持部31Aと、把持部31Aの両端部に形成された突起部31Bとを備えている。突起部31Bは、把持部31Aから外方向に突出する。
図4に示すように、取付部31は、吊りボルト20の周方向に沿うように形成された把持部31Aと、把持部31Aの両端部に形成された突起部31Bとを備えている。突起部31Bは、把持部31Aから外方向に突出する。
把持部31Aの内周面31Cは、吊りボルト20の側周面に沿うように形成されている。すなわち、把持部31Aの内周面31Cは円柱側面の一部を構成する。把持部31Aの内周面31Cの軸方向CAは、ナット位置表示部32の長手方向CYと一致する。
把持部31Aは、吊りボルト20を周方向において半分以上を覆う。把持部31Aの両端部の間隔DSは、吊りボルト20の直径よりも小さい。
ナット位置決め治具30を吊りボルト20に取り付けるときは、把持部31Aの両端部の間隔DSを広げつつ把持部31A内に吊りボルト20を押し込む。把持部31Aは弾性的に吊りボルト20を把持するため、これにより、ナット位置決め治具30が吊りボルト20に固定される。把持部31Aの内周面31Cの軸方向CAは、ナット位置表示部32の長手方向CYに一致するため、ナット位置決め治具30を吊りボルト20に取り付けるだけで、吊りボルト20に沿うようにナット位置表示部32が配置される。
ナット位置決め治具30を吊りボルト20に取り付けるときは、把持部31Aの両端部の間隔DSを広げつつ把持部31A内に吊りボルト20を押し込む。把持部31Aは弾性的に吊りボルト20を把持するため、これにより、ナット位置決め治具30が吊りボルト20に固定される。把持部31Aの内周面31Cの軸方向CAは、ナット位置表示部32の長手方向CYに一致するため、ナット位置決め治具30を吊りボルト20に取り付けるだけで、吊りボルト20に沿うようにナット位置表示部32が配置される。
図5を参照して、ナット位置決め治具30の当接部33の構造を説明する。図5は、図4において、ナット位置決め治具30を矢印B方向から見た図である。
当接部33は、回転軸38を介してナット位置表示部32の下方延長部37に対して回転可能に取り付けられている。下方延長部37の下端には、当接部33の回転を規制するための突起37Aが形成されている。
当接部33は、回転軸38を介してナット位置表示部32の下方延長部37に対して回転可能に取り付けられている。下方延長部37の下端には、当接部33の回転を規制するための突起37Aが形成されている。
突起37Aは、下方延長部37に対して直角に設けられている。突起37Aは、当接部33がナット位置表示部32に対して直角となるように回転するとき、当接部33の下面33A(図3参照)が突起37Aに当接するように形成されている。すなわち、当接部33を回転させると当接部33の下面33Aが突起37Aに当たるため、当接部33は、吊りボルト20の長手方向CYに対して直角方向に延びるように配置される。
図6を参照して、空気調和機1の取付方法について説明する。
図6(a)に示すように、天井材110に、製品本体10が入る開口部112を形成し、天井の構造材100に吊りボルト20を4本取り付ける。具体的には、2本の吊りボルト20を空気調和機1の製品本体10の第1面11に対するように取り付け、他の2本の吊りボルト20を空気調和機1の製品本体10の第2面12に対するように取り付ける。
図6(a)に示すように、天井材110に、製品本体10が入る開口部112を形成し、天井の構造材100に吊りボルト20を4本取り付ける。具体的には、2本の吊りボルト20を空気調和機1の製品本体10の第1面11に対するように取り付け、他の2本の吊りボルト20を空気調和機1の製品本体10の第2面12に対するように取り付ける。
次に、吊りボルト20にナット位置決め治具30を取り付ける。具体的には、ナット位置決め治具30の当接部33を回転して、ナット位置表示部32の長手方向CYに対して直角方向に延びる位置に当接部33を配置し、この状態で、当接部33を天井材110の下面111に押し当てつつ、ナット位置表示部32を吊りボルト20に沿うように配置する。そして、当接部33が天井材110の下面111に当接する状態で、取付部31を吊りボルト20に取り付けて、ナット位置決め治具30を吊りボルト20に固定する。このとき、吊りボルト20に沿うように矩形長孔34が配置される。
次に、ナット位置表示部32に示されている表示マーク36を参照して、吊りボルト20に下ナット22の取付位置PSにマークMKを付ける。
例えば、吊りボルト20に取り付ける空気調和機1が機種名「XA」であるときは、吊りボルト20において、ナット位置表示部32に付けられている「XA」(表示マーク36)に対応するところにマークMKを付ける。このマークMKは、例えば、油性インクや色付接着剤を用いて付けられる。
例えば、吊りボルト20に取り付ける空気調和機1が機種名「XA」であるときは、吊りボルト20において、ナット位置表示部32に付けられている「XA」(表示マーク36)に対応するところにマークMKを付ける。このマークMKは、例えば、油性インクや色付接着剤を用いて付けられる。
次に、図6(b)に示すように、上ナット21及び上ワッシャ23を吊りボルト20にねじ込む。上ナット21は、吊りボルト20に付したマークMKよりも高い位置に配置する。上ナット21の下側に上ワッシャ23を配置し、仮止部材40により上ワッシャ23を保持する。次に、吊りボルト20に下ワッシャ24を挿通し、吊りボルト20に下ナット22をねじ込む。そして、下ナット22を、吊りボルト20に付したマークMKの位置に配置する。すなわち、その後において、下ナット22の位置調整をする必要がない最終的な位置(空気調和機1の機種に対応した取付位置PS)に下ナット22を配置する。
次に、図6(c)に示すように、製品本体10の取付板部材14を下ナット22に係合させる。
具体的には、製品本体10を斜めに押し上げて、第1面11又は第2面12に取り付けられている取付板部材14を下ナット22に係合させる。これにより、製品本体10を片持ち状態にする。この後、製品本体10を略水平になるように押し上げて、他方の面(第1面11又は第2面12)に取り付けられている取付板部材14を下ナット22に係合させる。なお、製品本体10の取付板部材14を吊りボルト20に係合させるときは、下ナット22の位置ずれがないかを確認しながら行う。そして、製品本体10が4個の下ナット22を介して吊りボルト20によって支持されたことが確認されたとき、上ワッシャ23を保持する仮止部材40を引き裂いて、仮止部材40を吊りボルト20から取り外す。この後、上ナット21を下側に移動し、上ナット21と下ナット22で上ワッシャ23及び下ワッシャ24を介して取付板部材14を挟みこみ、更に、上ナット21を締め付けることにより、取付板部材14を吊りボルト20に対して固定する。このときには、製品本体10は、天井材110の下面111から所定の位置に配置されている。このため、下ナット22の位置調整を行わずに化粧板19(図1参照)を製品本体10に取り付けても、化粧板19の周縁上面部は適切な状態(すなわち、隙間なく、かつ化粧板19の押し込みすぎによる周縁上面部の変形もない状態)で天井材110の下面111に当接する。
具体的には、製品本体10を斜めに押し上げて、第1面11又は第2面12に取り付けられている取付板部材14を下ナット22に係合させる。これにより、製品本体10を片持ち状態にする。この後、製品本体10を略水平になるように押し上げて、他方の面(第1面11又は第2面12)に取り付けられている取付板部材14を下ナット22に係合させる。なお、製品本体10の取付板部材14を吊りボルト20に係合させるときは、下ナット22の位置ずれがないかを確認しながら行う。そして、製品本体10が4個の下ナット22を介して吊りボルト20によって支持されたことが確認されたとき、上ワッシャ23を保持する仮止部材40を引き裂いて、仮止部材40を吊りボルト20から取り外す。この後、上ナット21を下側に移動し、上ナット21と下ナット22で上ワッシャ23及び下ワッシャ24を介して取付板部材14を挟みこみ、更に、上ナット21を締め付けることにより、取付板部材14を吊りボルト20に対して固定する。このときには、製品本体10は、天井材110の下面111から所定の位置に配置されている。このため、下ナット22の位置調整を行わずに化粧板19(図1参照)を製品本体10に取り付けても、化粧板19の周縁上面部は適切な状態(すなわち、隙間なく、かつ化粧板19の押し込みすぎによる周縁上面部の変形もない状態)で天井材110の下面111に当接する。
第1実施形態に係るナット位置決め治具30の作用について説明する。
従来の空気調和機1の取付方法によれば、製品本体10を天井材110の下面111に対して所定の位置に配置するために、吊りボルト20に製品本体10を取り付けた後に下ナット22の位置調整を行っている。すなわち、吊りボルト20に製品本体10を取り付けた状態で、下ナット22の位置調整を行っている。しかし、吊りボルト20は、製品本体10と天井材110の開口部112との間の狭い空間に配置されている。このため、重量物である製品本体を下から持ち上げながら狭い空間に手を差し込んで手探りで下ナットの位置調整を行う。このような作業(下ナットの位置調整作業)は時間がかかり、また上を向いて行う作業であるため作業者に負担がかかるといった問題がある。
従来の空気調和機1の取付方法によれば、製品本体10を天井材110の下面111に対して所定の位置に配置するために、吊りボルト20に製品本体10を取り付けた後に下ナット22の位置調整を行っている。すなわち、吊りボルト20に製品本体10を取り付けた状態で、下ナット22の位置調整を行っている。しかし、吊りボルト20は、製品本体10と天井材110の開口部112との間の狭い空間に配置されている。このため、重量物である製品本体を下から持ち上げながら狭い空間に手を差し込んで手探りで下ナットの位置調整を行う。このような作業(下ナットの位置調整作業)は時間がかかり、また上を向いて行う作業であるため作業者に負担がかかるといった問題がある。
そこで、下ナット22を吊りボルト20に対して位置決めするためのナット位置決め治具30を用いる。ナット位置決め治具30は、吊りボルト20に対し、下ナット22の取付位置PSを表示マーク36で指し示す。
ナット位置決め治具30を吊りボルト20に取り付けるときは、当接部33を、天井材110の下面111に押し当てるとともに、ナット位置表示部32を吊りボルト20に沿うように配置する。当接部33は、ナット位置表示部32の長手方向CYに対して直角に延びるように配置されているため、吊りボルト20に対して表示マーク36が指し示す位置は、精確である。このため、天井材110の下面111から所定の距離だけ離れた位置(取付位置PS)に下ナット22を精確に位置決めすることが可能である。
下ナット22を所定の位置に位置決めした後、下ナット22に製品本体10の取付板部材14を係合するため、製品本体10を吊りボルト20に掛かり付けた時点において、製品本体10は天井材110から所定の高さに配置される。このため、製品本体10が配置されるべき位置からの位置ずれがない。従って、製品本体10の取付板部材14を下ナット22に係合した後に行われている下ナット22の位置調整作業が不要になる。
第1実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)ナット位置決め治具30は、吊りボルト20に取り付けられる取付部31と、下ナット22の取付位置PSを示す表示マーク36(表示)が付されたナット位置表示部32と、このナット位置表示部32の長手方向CYに対して直角方向に延びて天井材110の下面111に当接するように形成された当接部33とを備えている。このナット位置決め治具30を用いると、製品本体10の取付板部材14を下ナット22に係合した後に行われている下ナット22の位置調整作業が不要になるため、下ナット22の位置調整作業の作業時間を短縮することができる。このため、上を向いて行う作業時間が短くなり、また作業者に負担が軽減される。
(1)ナット位置決め治具30は、吊りボルト20に取り付けられる取付部31と、下ナット22の取付位置PSを示す表示マーク36(表示)が付されたナット位置表示部32と、このナット位置表示部32の長手方向CYに対して直角方向に延びて天井材110の下面111に当接するように形成された当接部33とを備えている。このナット位置決め治具30を用いると、製品本体10の取付板部材14を下ナット22に係合した後に行われている下ナット22の位置調整作業が不要になるため、下ナット22の位置調整作業の作業時間を短縮することができる。このため、上を向いて行う作業時間が短くなり、また作業者に負担が軽減される。
(2)取付部31は、ナット位置表示部32よりも上側の少なくとも一箇所において吊りボルト20に弾性的に係合する。この構成によれば、ナット位置決め治具30が吊りボルト20に弾性的に係合するため、吊りボルト20への取り付け、吊りボルト20に対する高さ位置調整や取り付け向き調整、及び吊りボルト20からの取り外しが容易になる。
(3)取付部31は、ナット位置表示部32を間にして上下2箇所において吊りボルト20に係合する。この構成によれば、取付部31が吊りボルト20に1箇所でで係合する場合に比べて、吊りボルト20の揺れに対するナット位置表示部32の振動が小さくなる。このため、吊りボルト20に取り付けられたナット位置決め治具30の取付状態が安定する。
(4)ナット位置表示部32には、天井材110の下面111からの距離を示す目盛り35が付されている。この構成によれば、天井材110の下面111からの距離を容易に視認することができる。
一般に、製品本体10における取付板部材14の取り付け位置から下ナット22の取付位置PSを決めることができる。
このため、仮に、対応機種の表示マーク36がないときでも、この目盛り35を利用することにより、その製品本体10に応じた取付位置PSに下ナット22を精確に位置決めすることができる。
このため、仮に、対応機種の表示マーク36がないときでも、この目盛り35を利用することにより、その製品本体10に応じた取付位置PSに下ナット22を精確に位置決めすることができる。
(5)ナット位置表示部32には、表示マーク36(表示)が機種毎に付されている。この構成によれば、複数機種に対してナット位置決め治具30を用いることができる。すなわち、機種に応じてナット位置決め治具30を準備するといった手間が省ける。
(6)ナット位置決め治具30を用いた空気調和機1の取付方法では、吊りボルト20において、ナット位置表示部32に表示されている表示マーク36に対するところにマークMKを付け、そして、このマークMKが付されたところに下ナット22を配置する。この取付方法によれば、簡単な操作で、下ナット22を所定の位置に位置決めすることができる。このように位置決めされた下ナット22に取付板部材14を係合して製品本体10を吊りボルト20に取り付けると、製品本体10は所定の位置に配置されるため、製品本体10を吊りボルト20に取り付けた後の下ナット22の位置調整作業は簡単なものとなる。このため、空気調和機1の取り付け作業者の負担を軽減することができる。
(7)ナット位置決め治具30を用いた空気調和機1の取付方法の変形例として、次の方法がある。すなわち、上ナット21、下ナット22、及びこれらに付属するワッシャ23,24が螺合した吊りボルト20にナット位置決め治具30を取り付ける。または、吊りボルト20にナット位置決め治具30を取り付けた後、上ナット21、下ナット22、及びこれらに付属するワッシャ23,24を吊りボルト20を取り付ける。この後、吊りボルト20にナット位置決め治具30を取り付けた状態で、ナット位置表示部32に付された表示マーク36(表示)に対応するところに下ナット22を配置する。
このような取付方法によれば、吊りボルト20にマークMKを付ける必要がないため、下ナット22の位置決め作業が簡単になる。なお、図3に示すようなナット位置決め治具30では、ワッシャ23,24が矩形長孔34内に入り込まないため、このような方法の場合は、ワッシャ23,24の外径よりも大きい横幅DXの矩形長孔34を有するナット位置決め治具30を用いる。
(第2実施形態に係るナット位置決め治具)
図7を参照して、第2実施形態に係るナット位置決め治具50を説明する。
ナット位置決め治具50は、吊りボルト20に取り付けられる取付部51と、ナット位置表示部52と、ナット位置表示部52から下方に延びる下方延長部54と、天井材110の下面111に当接するように形成された当接部53とを備えている。
図7を参照して、第2実施形態に係るナット位置決め治具50を説明する。
ナット位置決め治具50は、吊りボルト20に取り付けられる取付部51と、ナット位置表示部52と、ナット位置表示部52から下方に延びる下方延長部54と、天井材110の下面111に当接するように形成された当接部53とを備えている。
ナット位置表示部52は、吊りボルト20に沿う形状であり、かつ吊りボルト20に沿うように延びる少なくとも一つの平面を有する。ナット位置表示部52は、取付部51の下方に設けられている。ナット位置表示部52の一方の面(平面側)には、天井材110の下面111からの距離を示す目盛り55と、下ナット22の取付位置PSを示す表示マーク56とが付されている。表示マーク56は、数個の機種に対応して設けられている。
図8を参照して、ナット位置決め治具50の取付部51の構造を説明する。図8は、図7のC−C線に沿う断面図である。
取付部51は、吊りボルト20を挟む2個の部材(以下、「第1部材57」及び「第2部材58」)と、第1部材57と第2部材58とを付勢する付勢部材59と、第1部材57と第2部材58を回転可能に支持する支持棒60とを備えている。支持棒60は、ナット位置表示部52の上部に取り付けられている。支持棒60は、ナット位置表示部52の長手方向CYに沿って延びている。
取付部51は、吊りボルト20を挟む2個の部材(以下、「第1部材57」及び「第2部材58」)と、第1部材57と第2部材58とを付勢する付勢部材59と、第1部材57と第2部材58を回転可能に支持する支持棒60とを備えている。支持棒60は、ナット位置表示部52の上部に取り付けられている。支持棒60は、ナット位置表示部52の長手方向CYに沿って延びている。
第1部材57は、吊りボルト20の側周面の一部に当接する第1当接部57Aと、支持棒60に挿通する挿通部57Bと、挿通部57Bを間にして第1当接部57Aの反対側にある第1作用部57Cとを備えている。
第2部材58は、吊りボルト20において第1当接部57Aが当接する部分とは反対側の部分に当接する第2当接部58Aと、支持棒60に挿通する挿通部58Bと、挿通部58Bを間にして第2当接部58Aの反対側にある第2作用部58Cとを備えている。第1当接部57A及び第2当接部58Aはともに、図8に示すように、吊りボルト20の側周面に沿うように円弧状に形成されている。また、第1当接部57A及び第2当接部58Aは、吊りボルト20の軸心方向CSに沿って延長するように、形成されている。第1当接部57A及び第2当接部58Aの延長方向C1と、支持棒60の延長方向C2と、吊りボルト20の軸心方向CSとは同じ方向を向く。
付勢部材59は、第1当接部57Aと第2当接部58Aとが互いに接近するように第1部材57と第2部材58を付勢する。付勢部材59は、例えば、コイルばねや、折り曲げられた板ばねにより形成されている。
取付部51は次のように動作する。
第1作用部57Cと第2作用部58Cとが互いに接近するように第1作用部57C及び第2作用部58Cに力を加えると、支持棒60が回転軸(支点)として機能し、第1当接部57Aと第2当接部58Aとが互いに離間する。
第1作用部57Cと第2作用部58Cとが互いに接近するように第1作用部57C及び第2作用部58Cに力を加えると、支持棒60が回転軸(支点)として機能し、第1当接部57Aと第2当接部58Aとが互いに離間する。
吊りボルト20を取付部51で挟むと、ナット位置表示部52の長手方向CYと吊りボルト20の軸心方向CSとが同じ方向に向くように吊りボルト20に対してナット位置決め治具50が取り付けられる。すなわち、吊りボルト20を取付部51で挟むだけで、吊りボルト20に沿うようにナット位置表示部52が配置される。
ナット位置決め治具50は、第1実施形態に係るナット位置決め治具30の作用に準じた作用を奏する。このため、従来の空気調和機1の取付方法に比べて、空気調和機1の製品本体10の取付板部材14を下ナット22に係合した後に行われる下ナット22の位置調整作業が簡単になる。
第2実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)第2実施形態に係るナット位置決め治具50の基本構成は、第1実施形態に係るナット位置決め治具30と同じである。
(1)第2実施形態に係るナット位置決め治具50の基本構成は、第1実施形態に係るナット位置決め治具30と同じである。
すなわち、ナット位置決め治具50は、吊りボルト20に取り付けられる取付部51と、下ナット22の取付位置PSを示す表示マーク56(表示)が付されたナット位置表示部52と、このナット位置表示部52の長手方向CYに対して直角方向に延びて天井材110の下面111に当接するように形成された当接部53とを備えている。従って、第2実施形態に係るナット位置決め治具50は、上記第1実施形態の上記(1)の効果に準じた効果を有する。
また、ナット位置表示部52には、天井材110の下面111からの距離を示す目盛り35が付されている。従って、上記第1実施形態の上記(4)に準じた効果を奏する。また、ナット位置表示部52には、下ナット22の取付位置PSを示す表示マーク56(表示)が機種毎に付されている。従って、上記第1実施形態の上記(5)に準じた効果を奏する。
(2)取付部51は、ナット位置表示部52よりも上側で吊りボルト20に係合する。なお、取付部51は、ナット位置表示部52よりも上側において、2箇所以上で係合してもよい。
(3)ナット位置決め治具50を用いた空気調和機1の取付方法は、吊りボルト20にナット位置決め治具50を取り付けた状態で、ナット位置表示部52に付された下ナット22の取付位置PSを示す表示マーク56(表示)に対応するところに、下ナット22を位置決めする。
この方法によれば、吊りボルト20にマークMKを付ける作業がないため、簡単な操作で、下ナット22を所定の位置(取付位置PS)に位置決めすることができる。また、このように位置決めされた下ナット22に取付板部材14を係合して製品本体10を吊りボルト20に取り付けると、製品本体10は所定の位置に配置されるため、製品本体10を吊りボルト20に取り付けた後の下ナット22の位置調整作業は簡単なものとなる。このため、空気調和機1の取り付け作業者の負担を軽減することができる。
(4)ナット位置決め治具50を用いた空気調和機1の取付方法の変形例としては、次の方法がある。すなわち、吊りボルト20において、ナット位置表示部52に表示されている表示マーク56に対するところにマークMKを付け、そして、このマークMKの位置に下ナット22を配置する。この取付方法によっても、下ナット22を所定の位置(取付位置PS)に精確に位置決めすることができる。
(変形例)
本技術は上記実施形態に例示した態様に限られるものではなく、例えば以下のように変更することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
本技術は上記実施形態に例示した態様に限られるものではなく、例えば以下のように変更することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記第1実施形態に係るナット位置決め治具30では、ナット位置表示部32に、天井材110の下面111からの距離を示す目盛り35と、機種毎の取付位置PSを示す表示マーク36とを有するが、目盛り35を省略してもよい。
また、第2実施形態のように、目盛り35と表示マーク36とを同じところに重ねて付してもよい。この構成の場合、ナット位置表示部32の面積を小さくすることができるため、ナット位置決め治具30の横幅を短くすることができ、ナット位置決め治具30を小型にすることができる。
・上記第1実施形態のナット位置決め治具30では、取付部31が吊りボルト20に弾性的に係合するように形成されているが、取付部31の構造はこれに限定されない。すなわち、取付部31は、ナット位置決め治具30を吊りボルト20に固定することができる構造であれば、採用される。例えば、取付部31の構造として、第2実施形態の取付部51のように、吊りボルト20を両側から挟み込む構造を採用することもできる。
・上記第1または第2実施形態に係るナット位置決め治具30,50では、下方延長部37に対して当接部33は回転可能に設けられているが、この構成を省略することもできる。例えば、下方延長部37,54と当接部33,53とを一体的に成形してもよい。
・上記第1または第2実施形態に係る空気調和機1の取付方法では、吊りボルト20のそれぞれに対してナットを2個用いていたが、吊りボルト20のそれぞれに対して3個又は4個用いることもできる。3個のナットを用いる場合は、例えば、下側に2個、上側に1個配置する。下側の2個のナットのうちの下側に配置されるナットは、ナットの回転を防止するためのロックナットである。4個のナットを用いる場合は、例えば、下側に2個、上側に2個配置する。
1…空気調和機、10…製品本体、11…第1面、12…第2面、13…下面、14…取付板部材、15…固定部、16…係合部、17…切込み、17A…長孔、17B…挿入部、18…補強部、19…化粧板、19A…周縁上面部、20…吊りボルト、21…上ナット、22…下ナット、23…上ワッシャ、24…下ワッシャ、30…ナット位置決め治具、31…取付部、31A…把持部、31B…突起部、31C…内周面、32…ナット位置表示部、32A…右平面、32B…左平面、33…当接部、33A…下面、34…矩形長孔、34R…右端縁、34L…左端縁、35…目盛り、36…表示マーク、37…下方延長部、37A…突起、38…回転軸、40…仮止部材、41…挿通用切込孔、50…ナット位置決め治具、51…取付部、52…ナット位置表示部、53…当接部、54…下方延長部、55…目盛り、56…表示マーク、57…第1部材、57A…第1当接部、57B…挿通部、57C…第1作用部、58…第2部材、58A…第2当接部、58B…挿通部、58C…第2作用部、59…付勢部材、60…支持棒、100…構造材、110…天井材、111…下面、112…開口部、210…製品本体、214…取付板部材、220…吊りボルト、221…上ナット、222…下ナット、223…ワッシャ、224…ワッシャ、240…仮止部材、300…構造材、310…天井材、311…下面、320…開口部。
Claims (5)
- 天井内の構造材(100)から垂下するように取り付けられた吊りボルト(20)に製品本体(10)の側方に張り出すように取り付けられた取付板部材(14)を掛け、この吊りボルト(20)に螺合された2個のナットにより前記取付板部材(14)を上下から挟みこむように締め付けることにより、前記製品本体(10)が前記天井内に取り付けられるように構成された天井埋込型空気調和機(1)の取り付けの際に用いられるナット位置決め治具(30)であって、
前記吊りボルト(20)に取り付けられる取付部(31)と、前記吊りボルト(20)に取り付けた状態において前記吊りボルト(20)の軸心方向に沿うように配置されるとともに、前記2個のナットのうちの下側に位置する下ナット(22)の取付位置を示す表示マーク(36)が付されたナット位置表示部(32)と、前記ナット位置表示部(32)の下方においてこのナット位置表示部(32)の長手方向に対して直角方向に延びて天井材(110)の下面(111)に当接するように形成された当接部(33)とを備えている
ことを特徴とする天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具。 - 請求項1に記載の天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具(30)において、
前記取付部(31)は、前記ナット位置表示部(32)よりも上方の少なくとも一箇所において前記吊りボルト(20)に弾性的に係合する
ことを特徴とする天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具。 - 請求項1または2に記載の天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具(30)において、
前記ナット位置表示部(32)には、前記天井材(110)の前記下面(111)からの距離を示す目盛り(35)が付されている
ことを特徴とする天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具(30)において、
前記ナット位置表示部(32)には、前記表示マーク(36)が機種毎に付されている
ことを特徴とする天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具。 - 天井内の構造材(100)から吊りボルト(20)を垂下させる工程と、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の天井埋込型空気調和機用のナット位置決め治具(30)を前記吊りボルト(20)に取り付ける工程と、
前記吊りボルト(20)において前記下ナット(22)の取付位置を示す前記表示マーク(36)に対応するところにマーク(MK)を付け前記ナット位置決め治具(30)を取り外しワッシャとともに前記吊りボルト(20)に螺合する上ナット(21)及び下ナット(22)のうちの下ナット(22)を前記マーク(MK)が付されたところに配置する、若しくは、前記吊りボルト(20)に前記ナット位置決め治具(30)を取り付けた状態でワッシャとともに前記吊りボルト(20)に螺合する上ナット(21)及び下ナット(22)のうちの下ナット(22)を前記ナット位置表示部(32)に付された前記下ナット(22)の取付位置を示す前記表示マーク(36)に対応するところに前記下ナット(22)を配置する工程と、
製品本体(10)から側方に張り出す取付板部材(14)を前記下ナット(22)に掛け、その後に前記取付板部材(14)の上方から前記上ナット(21)で締め付ける工程とを含む
ことを特徴とする天井埋込型空気調和機の取付方法。
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