JP6499370B1 - 建築用支持具 - Google Patents

建築用支持具 Download PDF

Info

Publication number
JP6499370B1
JP6499370B1 JP2018241249A JP2018241249A JP6499370B1 JP 6499370 B1 JP6499370 B1 JP 6499370B1 JP 2018241249 A JP2018241249 A JP 2018241249A JP 2018241249 A JP2018241249 A JP 2018241249A JP 6499370 B1 JP6499370 B1 JP 6499370B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side member
connection
heel side
roof
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018241249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019183623A (ja
Inventor
晃二 藤丸
晃二 藤丸
大西 正晃
正晃 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruichi Co Ltd
Original Assignee
Maruichi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maruichi Co Ltd filed Critical Maruichi Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6499370B1 publication Critical patent/JP6499370B1/ja
Publication of JP2019183623A publication Critical patent/JP2019183623A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

【目的】極めて簡単な構成でありながら、安価かつ取付強度の高い二層タイプの屋根における建築用支持具を提供すること。
【構成】低位上面11を有する低門形部の前側に垂下状の連結内側部12が形成され、低門形部の両側部に折板屋根の馳締部が遊挿される馳締切欠き13が形成された上馳側部材1と、高位上面31を有する高門形部の後側に垂下状の連結外側部32が形成され、高門形部の両側部前端に切欠き付き突起33が形成された下馳側部材3とを備えること。連結外側部32と連結内側部12とが締付具4を介して連結されてなる構成とすること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下層屋根と上層屋根とからなり、下層屋根と上層屋根との間隔が小さい簡単な構成とした二層屋根において、安価かつ安定した取付強度を確保できる建築用支持具に関する。
従来、断熱材等の内装材を不要とする簡単な構造とした下層屋根と上層屋根とからなる二層タイプの屋根又は壁等の外囲体が多く存在している。この種の外囲体において、二層屋根における上層屋根と下層屋根との間には支持具が設けられており、該支持具は下層屋根上に装着され、前記支持具によって上層屋根が下層屋根上に支持されるものである。
断熱材等を備えていない二層タイプの屋根においては、構成する下層屋根と上層屋根との上下方向(高さ方向)の間隔は小さいものであり、これに応じて支持具のサイズも小さくしたものが必要となる。
特開2014−169615号公報 特開2016−56682号公報
上記要件を備えたものとして特許文献1が存在する。しかし、この特許文献1における支持具(折板屋根用取付金具)では、上層屋根と下層屋根との間を比較的低く抑えられ、施工し易く構成されているが、簡易な構成により、取付強度は低いものである。一方で、特許文献2のように、上層屋根と下層屋根との間において取付強度を強固なものとしているのも存在する。
しかし、取付強度を保持するための強固な部材の使用によりコストが高くなってしまう。さらに、取付には上層屋根と下層屋根との間を嵩上げする必要があるため、二層屋根を改修する際は、既存パラペットや換気口などの取合部が邪魔になる場合があり、施工できないこともある。したがって、特許文献1における支持具では嵩上げは必要ないが取付強度が低く、特許文献2における支持具では、取付強度は高いが嵩上げが必要で簡易な構造とはいえず、製造コストも高くなっている。
よって特許文献1及び特許文献2にて開示されている支持具は、上述の二層屋根には必ずしも好適なものとはいえない。そこで、本発明の目的(解決しようとする技術的課題)は、極めて簡単な構成でありながら、安価かつ取付強度の高い二層タイプの屋根における建築用支持具を提供することにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、低位上面を有する低門形部の前側に垂下状の連結内側部が形成されると共に、前記低門形部の両側部に折板屋根の馳締部が遊挿される馳締切欠きが形成された上馳側部材と、高位上面を有する高門形部の後側に垂下状の連結外側部が形成され、前記高門形部の両側部前端に切欠き付き突起が形成された下馳側部材と、前記低位上面,前記連結外側部及び前記連結内側部にそれぞれ形成された連結孔と、締付具とを備え、前記上馳側部材と前記下馳側部材とは前記連結孔を介して前記締付具にて締付可能に構成されてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記低位上面及び前記連結内側部の前記連結孔はネジ孔としてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項2の建築用支持具において、前記連結孔は、バーリング加工されたネジ孔としてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1の建築用支持具において、前記上馳側部材は、前記低位上面及び前記連結内側部の内面に重合され、且つ連結孔が形成された補強用のL形状のあて板材が具備されてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項4の建築用支持具において、前記あて板材の前記連結孔は、バーリング加工されたネジ孔としてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、請求項4又は5の何れか1項に記載の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記あて板材は、前記上馳側部材の低位上面とカシメ加工によって固定されてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項7の発明を、請求項1,2,3,4,5又は6の何れか1項に記載の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部より前記連結内側部の外面に重なる覆い片が設けられてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項8の発明を、請求項1,2,3,4,5,6又は7の何れか1項に記載の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部下端及び前記下馳側部材の前記高門形部の両側部下端よりそれぞれ台座片が屈曲形成されてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。請求項9の発明を、請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の何れか1項に記載の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部箇所の前記馳締切欠きの下端に、馳締部固定用突起が形成されてなることを特徴とする建築用支持具としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、二層屋根において上下方向(高さ方向)の間隔が小さいものに使用する支持具として極めて好適なものにできる。つまり本発明における建築用支持具は、小型且つ単純な構成とすることができる。また、本発明における建築用支持具を構成する部材が少ないため施工性に優れ、生産コストを低く抑えられる利点がある。また、前記低位上面,前記連結外側部,前記連結内側部にそれぞれ連結孔を形成しているので、前記上馳側部材と前記下馳側部材とが締付具による締付し易くなると共に、取付強度を高める効果がある。
請求項2の発明では、前記上馳側部材の前記低位上面及び前記連結内側部の前記連結孔はネジ孔とすることで、締付具をボルトのみとしナットを不要にでき、部品点数を減らすことができる。請求項3の発明では、前記連結孔には、ネジ孔としてバーリング加工されたことで、連結孔のネジ孔周辺の強度を向上させることができ、これによって、締付具による前記上馳側部材と前記下馳側部材との締付強度をより一層強固なものにできる。請求項4の発明では、前記上馳側部材に備えられたあて板材により、折板屋根板の馳締部に取付る際に強度を保つことができる。
請求項5の発明では、前記あて板材における前記連結孔を、ネジ孔としてバーリング加工により形成することで、前記上馳側部材と前記下馳側部材との連結の際、該連結孔と締付具のみによって固定することができる。つまり、締付具を固定する際のナット等が不要となるため、建築用支持具を低コストで生産することが可能である。請求項6の発明では、前記上馳側部材の低位上面と前記あて板材をカシメ加工によって固定させることで、連結した建築用支持具全体の安定性を強くし、折板屋根板の馳締部に取付る強度を高める効果が得られる。
請求項7の発明では、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部より前記連結内側部の外面に重なる覆い片を設けることで、前記上馳側部材の強度を高め、建築用支持具全体の取付強度を向上させることができる。請求項8の発明では、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部下端及び前記下馳側部材の前記高門形部の両側部下端に屈曲形成した台座片を設けることで、建築用支持具を折板屋根板の馳締部に取付た際に、前記台座片の底面が、折板屋根板の上馳部及び下馳部にそれぞれ接地することで、建築用支持具と折板屋根板の馳締部の取付を安定させる利益がある。
請求項9の発明では、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部箇所の前記馳締切欠きの下端に、馳締部固定用突起を設けることで、該馳締部固定用突起を介して、建築用支持具と折板屋根板の馳締部を締付具によってこれらの部材を一体化させることで、安定した取付強度の高い施工を可能とする。
(A)は本発明の第1実施形態における建築用支持具を備えた二層屋根の概要正面図、(B)は(A)の(α)部における拡大断面図、(C)は本発明における建築用支持具の分解拡大縦断正面図である。 (A)は本発明の第1実施形態における上馳側部材の加工途中の展開図、(B)は完成した上馳側部材の斜視図、(C)は本発明の実施形態のあて板材の一部切除した斜視図、(D)は上馳側部材とあて板材を重合させた斜視図である。 (A)乃至(B)は本発明の第1実施形態における下馳側部材の斜視図、(C)は上馳側部材,下馳側部材及び締付具の分解斜視図である。 (A)乃至(D)は本発明の第1実施形態における建築用支持具を二層屋根の下層屋根の馳締部箇所に装着する工程を示す縦断正面図である。 (A)本発明の第1実施形態における建築用支持具を二層屋根の下層屋根の馳締部箇所に装着した状態の一部斜視図、(B)は本発明の建築用支持具を備えた二層屋根において強負圧が作用している状態の一部正面図である。 (A)は本発明の第2実施形態における建築用支持具の分解拡大縦断正面図、(B)は第2実施形態における上馳側部材,下馳側部材及び締付具の分解斜視図、(C)は第2実施形態における上馳側部材の一部切除した斜視図である。 本発明の第2実施形態における建築用支持具を備えた二層屋根の概要拡大断面正面図である。 本発明の第2実施形態の変形例における建築用支持具の分解拡大縦断正面図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明すると、図1乃至図5は本発明の第1実施形態が記載されている。この第1実施形態において主な構成は、図1乃至図3に示すように、上馳側部材1と、あて板材2と、下馳側部材3と、締付具4等を備えたものである。本実施形態の建築用支持具は、図1乃至図5に示されている。図2(B)に示すように、前記上馳側部材1は横断正面から見て門形に形成され、後述する下馳側部材3の門形と比較して上面の高さが低く形成されている〔図1(C)参照〕。この形状を低門形と呼ぶ。
その低門形の上面には低位上面11、両側面には馳締切欠き13,13が形成されている。低位上面11には、後述する吊子8が配置固着され後述する上層屋根B2を支持する役目をなすものである〔図1(B)参照〕。また、上馳側部材1の連結方向前側の側面には、垂下状の連結内側部12が形成されている〔図1(C)参照〕。
前記連結内側部12及び前記馳締切欠き13,13の側面は、低位上面11に対して直角に形成されている。さらに、前記馳締切欠き13,13の下端には、馳締部固定用突起15,15が形成されている〔図2(B)参照〕。また、上馳側部材1の低門形の両側面の下端には、それぞれ台座片14,14が屈曲形成されている。前記台座片14,14は、低門形の側面に対して直角かつ上馳側部材1外方向に形成されている。
前記連結内側部12に形成される連結孔12aは、締付具4のボルト41にて、後述する下馳側部材3の連結孔32a及び前記連結孔12aを介して前記あて板材2の連結孔21aを締付し、前記上馳側部材1,前記下馳側部材3及びあて板材2とを連結する役目をなすものである〔図3(C)参照〕。
前記馳締切欠き13,13は、それぞれ凹部13aと係止部13bから形成され、本発明の建築用支持具を馳締部Jに装着する際に、係止部13bは馳締部Jの首部を挟持するために連結内側部12方向に突出し、凹部13aは馳締部Jの頭部を収容するように連結内側部12に対して逆方向へ湾曲するよう形成されている〔図1(C)参照〕。
前記馳締部固定用突起15,15は、低門形の側面に対して直角かつ上馳側部材1外方向に形成されるとともに、馳締部Jの首部71fを締付易くするために、該首部71fの表面と平行に固定可能とするように板状に形成されている〔図1(B),(C)及び図5(A)参照〕。
前記馳締部固定用突起15,15の先端側には、締付具のネジ等により馳締部固定用突起15,15と馳締部Jの首部71fを固定するための連結孔15aを形成している〔図2(B)参照〕。尚、前記連結孔15a,15aは、締付部材によっては、貫通孔又はネジ孔としてもよい。
図2(A)に示すように、前記低位上面11、連結内側部12、馳締切欠き13,13、台座片14,14、馳締部固定用突起15,15、後述する覆い片16,16は金属板から一体形成されており、筐体状をなしている。また、図2(D)に示すように、前記連結内側部12の側面において、低門形の両側面より、前記連結内側部12の外面に重なる覆い片16,16が形成されている。この覆い片16,16は、金属板を形成する際、低位上面11の延長上の金属板を上馳側部材1の内側に、低門形両側面の延長上の金属板を上馳側部材1の外側となるように形成されている〔図2(A)参照〕。
図1(C)に示すように、台座片14,14の底面と低位上面11とは、平行又は前記台座片14,14の底面の連結内側部12方向へ僅かに上向きに傾斜した形状となっている。また、連結内側部12側の低門形の両側面の下端に位置する下馳接地部17,17と低位上面11とも、平行又は下馳接地部17,17が馳締切欠き13方向へ僅かに上向きに傾斜した形状となっている。
図1(C)及び図2(D)に示すように、前記低位上面11と前記連結内側部12の内面にL形状のあて板材2が固定されている。あて板材2は、前述したように、金属板から略L形状となるように形成されたものである。具体的には、該あて板材2は、金属帯板が略直角となるように折曲されたり〔図2(C)参照〕、或いは二枚の金属板が略直角となるように溶接等の固着手段にて接続されることにより形成されたものである。該あて板材2は、前記低位上面11にカシメ加工19〔図1(C)参照〕によって固定されているが、前記連結内側部12にカシメ加工により固定されることもある。また、前記あて板材2と、締付具4を介して連結される前記連結内側部12及び後述する連結孔11aの前記あて板材2の連結孔21a,21bはネジ孔としてバーリング加工により形成されている〔図2(C)参照〕。
ネジ孔を構成するバーリング加工について詳述すると、前記連結孔21a,21bが形成される際に、該連結孔21a,21bの周縁に円筒状の膨出部分を形成することである。このバーリング加工により形成された円筒状の膨出部分の内周に内ネジsが形成され、ネジ孔となる。そして、あて板材2の連結孔21a,21bにバーリング加工によって形成される円筒状の膨出部分をバーリング加工部2aと称する。前記あて板材2は比較的厚材(約3mm以上)にて構成されており、前記バーリング加工にてネジ孔長さ略倍程度に長くなり、ナット部材等を付けなくとも、該ナットを付けたと同様な強度を確保でき、且つ安価に構成できる点に大きな利点がある。
上述のように、前記あて板材2の連結孔21a,21bにバーリング加工により形成されたネジ孔を設けているが、この実施形態に限られるものでなく、連結孔11a又は連結孔12aをネジ孔としてバーリング加工により形成し、前記あて板材2の連結孔21a又は連結孔21bをネジ孔の無い貫通孔としてもよい。
さらに、前記低位上面11には連結孔11aが設けられ、低位上面11に吊子8を装着する際に、前記連結孔11aには、ボルトによる固着具6のボルト61が貫通され、前記あて板材2の連結孔21bと共に吊子8を固定するものである〔図1(B)及び図5(B)参照〕。前記連結孔21bが貫通孔としている場合は、連結孔11a及び連結孔21bをボルトによる固着具6のボルト61によって貫通し、ナット等を使用して固定してもよい。
次に、下馳側部材3を、図3(A)及び(B)において説明する。下馳側部材3は、上馳側部材1と同様に横断正面から見て門形に形成され、前述の上馳側部材1の門形と比較して上面の高さが高く形成されている〔図1(C)参照〕。この形状を高門形と呼ぶ。その高門形の上面には高位上面31、その両側面には切欠き付き突起33,33が形成されている〔図3(B)参照〕。
また、下馳側部材3の連結方向後側の側面には、垂下状の連結外側部32が形成されている。さらに、前記連結外側部32に形成される連結孔32aは、締付具4のボルト41にて、前記連結孔32a及び前記連結孔12aを介して前記あて板材2の連結孔21aを締付し、前記上馳側部材1,前記下馳側部材3及びあて板材2とを連結する役目をなすものである〔図3(C)参照〕。
前記高位上面31は、前記上馳側部材1と前記下馳側部材3を連結させた際に、該上馳側部材1の底面から低位上面11までの高さよりも、前記下馳側部材3の底面から前記高位上面31までの高さの方が高く形成されている〔図1(C)参照〕。また、高位上面31には、後述する上層屋根B2の山形頂部の裏面側が配置され、この部分を支持する役目をなすものである〔図1(B)参照〕。尚、前記連結外側部32及び前記切欠き付き突起33,33の側面は、高位上面31に対して直角に形成されている。
下馳側部材3の高門形の両側面の下端には、それぞれ台座片34,34が屈曲形成されている。台座片34,34は、高門形の側面に対して直角かつ前記下馳側部材3の外方向に形成されている。また、台座片34,34の底面と高位上面31とは、平行又は前記台座片34,34の底面の切欠き付き突起33方向へ僅かに上向きに傾斜した形状となっている。〔図1(C)参照〕。
前記切欠き付き突起33,33は、それぞれ凹部33aと係止部33bから形成され、本発明の建築用支持具を馳締部Jに装着する際に、係止部33bは馳締部Jの首部を挟持するために連結外側部32に対して逆方向に突出し、凹部33aは馳締部Jの頭部を収容するように連結外側部32方向へ湾曲するよう形成されている〔図1(C)参照〕。
前記高位上面31、連結外側部32、切欠き付き突起33,33、台座片34,34は金属板から一体形成されており、筐体状をなしている〔図3(A)参照〕。ここで、高門形の横幅は前記上馳側部材1の横幅より大きく形成されており、連結した際には、殆ど隙間無く嵌合可能となるように形成されている。
次に、本発明の第1実施形態の建築用支持具を二層屋根Bにおける下層屋根B1の馳締部Jに装着する工程について図4にて説明する。まず、本発明の建築用支持具の締付具4を緩めて下馳側部材3を上馳側部材1の外方側に移動させ、該下馳側部材3を前記上馳側部材1の連結内側部12から離間させる。そして、下馳側部材3の切欠き付き突起33,33によって閉じていた上馳側部材1の馳締切欠き13,13の間隔を拡げ、馳締切欠き13,13の間を馳締部Jが挿通可能となるようにする〔図4(A)参照〕。
次に、建築用支持具の下馳側部材側3を下方向に傾けて、馳締切欠き13,13の間に馳締部Jを通過させて〔図4(B)参照〕、馳締切欠き13,13内に馳締部Jを収容させる〔図4(C)参照〕。このとき、馳締部Jの上端とあて板材2の内側とは近接した状態となる。
次いで、締付具4を締付て、下馳側部材3を上馳側部材1内方側に移動させる。これによって、前記下馳側部材3の切欠き付き突起33,33の係止部33b,33bと、上馳側部材1の馳締切欠き13,13の係止部13b,13bとで、馳締部Jの首部71fと上馳側の首部71fを挟持固定する。
そして、さらに締付具4を締付ることで、係止部33b,33bと係止部13b,13bとが馳締部Jを構成する首部71f,71fを挟持押圧し、建築用支持具が下層屋根B1の馳締部Jに固着される〔図4(D)参照〕。その後、馳締部Jの首部71fに接近している馳締部固定用突起15,15に対して、ボルトまたはビス等により、馳締部固定用突起15,15を介して首部71fを締付固定させる。そして、建築用支持具の低位上面11に吊子8を装着し、該吊子8を介して上層屋根B2を構成する折板屋根板材71,71,…を施工してゆくものである。
図1(B)及び図5(B)に示すように、吊子8は座金部81と舌片部82とから構成される。吊子8の座金部81が建築用支持具の低位上面11に固着具6のボルト61によって固着される。そして、吊子8の舌片部82によって上層屋根B2を構成する折板屋根板材71,71の下馳部71dと上馳部71eとが馳締され、これが順次繰り返されて上層屋根B2が施工される。
本発明では、建築用支持具を二層屋根Bの施工に使用する際に、下層屋根B1の馳締部Jの上端と、建築用支持具の低位面部11とが上下方向(高さ方向)の間隔が小さいため、下層屋根B1と上層屋根B2との間に断熱材等の内装材を使用しないタイプで、且つ下層屋根B1と上層屋根B2との上下方向(高さ方向)の間隔が小さいものに使用する支持具として極めて好適なものにできる。
また、支持具の構成部材にあて板材2を加えることで、取付強度を保つことができる。さらに、あて板材2にバーリング加工を施すことにより、施工時の構成部品を抑えて生産コストを減らすことができると共に、施工時にはボルトを締付るのみで施工が完了できるため、施工性に優れている構成である。
さらに、馳締部固定用突起15を設けることで、建築用支持具と折板屋根板の馳締部を締付具によってこれらの部材を一体化させることで、安定し且つ強固な取付施工ができる。具体的には、図5(B)に示すように、本発明の建築用支持具を備えた二層屋根において強負圧が作用している状態であると仮定すると、特に、前記上馳側部材1の馳締部固定用突起15が下層屋根B1の馳締部Jの首部71fに係止した状態となっており、極めて強固な取付構成にできる。つまり、前記馳締部固定用突起15の係止固定にて頗る補強を可能にできる。
以上、本発明の最適な実施形態(第1実施形態)を用いて本発明を説明したが、本発明はこの実施形態(第1実施形態)に限定して解釈されるべきものではない。例えば、本実施形態において馳締部固定用突起15,15を除いた前記上馳側部材1を用いて建築用支持具の構成部材とし、取付易さを高めることで施工性に優れ、より軽量かつ安価な建築用支持具とすることも可能である。
次に、本発明における第2実施形態の建築用支持具を図6及び図7に基づいて説明する。第2実施形態の建築用支持具では、上馳側部材1と、下馳側部材3と、締付具4を備えたものであり、第1実施形態におけるあて板材2は構成に含まれないものである〔図6(A),(C)参照〕。第2実施形態における上馳側部材1及び下馳側部材3のそれぞれの構成は、前述した第1実施形態における上馳側部材1及び下馳側部材3と略同等の構成である。
第2実施形態の建築用支持具における上馳側部材1では、第1実施形態の建築用支持具における上馳側部材1と同様に、馳締切欠き13,13,馳締部固定用突起15,15及び台座片14,14を有しており、前記馳締切欠き13,13は、それぞれ凹部13aと係止部13bとを有している。そして、馳締部固定用突起15,15には、連結孔15a,15aが形成されている。〔図6(B)参照〕
第2実施形態の建築用支持具において、上馳側部材1は、これを形成する金属板材の板厚が比較的厚材にて構成されていることが好ましい。具体的には、上馳側部材1の板厚は約3.5mm程度である。そして、下馳側部材3は、上馳側部材1の板厚よりも薄く形成しても構わない。具体的には、第1実施形態の建築用支持具におけるあて板材2の板厚と略同等で約3mm程度でよい。
つまり、第2実施形態の建築用支持具では、あて板材2を具備しないので、上馳側部材1の板厚を厚くすることで力学的強度を得るようにしている。ただし、使用条件(状況)によって、強風等が吹かないような穏やかな自然環境の地域では、上馳側部材1の板厚を特に厚くする必要はなく、下馳側部材3の板厚と同等でも構わない。第2実施形態の建築用支持具における上馳側部材1の低位上面11と連結内側部12は、断面L形状を構成するものであり〔図6(A)参照〕、これらが上馳側部材1を構成すると共に、第1実施形態の建築用支持具におけるあて板材2の役目を併せ持つものである。
上馳側部材1の低位上面11に形成された連結孔11a及び連結内側部12に形成された連結孔12aは、それぞれの周縁から円筒状に膨出するバーリング加工が施される。そして、連結孔12a及び連結孔12bの周縁部にバーリング加工によって形成される円筒状の膨出部分をバーリング加工部1aと称する。低位上面11の連結孔11aに形成されるバーリング加工部1aは、低位上面11の裏面側に向かって垂直状に突出され、また連結内側部12の連結孔12aに形成されるバーリング加工部1aは、連結内側部12の内方側に向かって水平状に突出されるものである。連結孔11a及び連結孔12aに形成されるバーリング加工部2aの内周側は内ネジsが形成されて、ネジ孔となっている。連結孔11a及び連結内側部12にバーリング加工部1aが施されることにより内ネジsの範囲を大きくすることができる。
また、第2実施形態の建築用支持具の変形例として、上馳側部材1における低位上面11の連結孔11a及び連結内側部12の連結孔12aの周縁にバーリング加工部aが形成されないものも存在する(図8参照)。この場合、連結孔11a及び連結孔12aの内周側に内ネジsが形成されることによってネジ孔が形成されることになる。この第2実施形態の建築用支持具の変形例では、上馳側部材1の板厚の厚さ寸法を特に大きくした場合に好適であり、具体的には板厚寸法が3.5mmであれば、連結孔11a,連結孔12aの内ネジsのネジ山の数を十分に確保できるものである。
第2実施形態の建築用支持具が、二層屋根Bにおける下層屋根B1の馳締部Jに装着される構造は、第1実施形態の建築用支持具による場合と略同等である〔図1(A)参照〕。図7は、第2実施形態の建築用支持具が二層屋根Bに使用された状態を示す縦断正面図である。第2実施形態の建築用支持具を二層屋根Bにおける下層屋根B1の馳締部Jに装着する工程については、第1実施形態の建築用支持具の場合と同等である。
したがって、第2実施形態の建築用支持具における下層屋根B1の馳締部Jに装着する工程についても図4に示された工程の図が略そのまま適用される。まず、上馳側部材1の両馳締切欠き13,13の間に馳締部Jを通過させ、両馳締切欠き13,13内に馳締部Jを収容させる。このとき馳締部Jの上端と低位上面11の裏面側とが近接状態となる。
次いで、締付具4を締め付けて、下馳側部材3を上馳側部材1内方側に移動させ、前記下馳側部材3の切欠き付き突起33,33の係止部33b,33bと、上馳側部材1の馳締切欠き13,13の係止部13b,13bとで、馳締部Jの首部71fと上馳側の首部71fを挟持固定する。
さらに、締付具4を締め付けることで、係止部33b,33bと係止部13b,13bとが馳締部Jを構成する首部71f,71fを挟持押圧し、建築用支持具が下層屋根B1の馳締部Jに固着され、該馳締部Jの首部71fに接近している馳締部固定用突起15,15に対して、ボルトまたはビス等により、馳締部固定用突起15,15を介して首部71fを締付固定させる。
そして、建築用支持具の低位上面11に吊子8を装着する。このとき、該吊子8は、低位上面11の連結孔11a(バーリング加工部が形成された場合にはこれを含む)に形成されたネジ孔に固着具6のボルト61によって固定することができる。そして、吊子8を介して上層屋根B2を構成する折板屋根板材71,71,…を施工してゆくものであり、以後の施工についても第1実施形態の建築用支持具による施工と同様の施工となる。
1…上馳側部材、11…低位上面、12…連結内側部、13…馳締切欠き、
14…台座片、15…馳締部固定用突起、16…覆い片、2…あて板材、
21a…連結孔、21b…連結孔、3…下馳側部材、31…高位上面、
32…連結外側部、33…切欠き付き突起、34…台座片、4…締付具、B…二層屋根、
B1…下層屋根、B2…上層屋根、71…折板屋根板材、71e…上馳部、
71d…下馳部、71f…首部、8…吊子、J…馳締部。

Claims (9)

  1. 低位上面を有する低門形部の前側に垂下状の連結内側部が形成されると共に、前記低門形部の両側部に折板屋根の馳締部が遊挿される馳締切欠きが形成された上馳側部材と、高位上面を有する高門形部の後側に垂下状の連結外側部が形成され、前記高門形部の両側部前端に切欠き付き突起が形成された下馳側部材と、前記低位上面,前記連結外側部及び前記連結内側部にそれぞれ形成された連結孔と、締付具とを備え、前記上馳側部材と前記下馳側部材とは前記連結孔を介して前記締付具にて締付可能に構成されてなることを特徴とする建築用支持具。
  2. 請求項1の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記低位上面及び前記連結内側部の前記連結孔はネジ孔としてなることを特徴とする建築用支持具。
  3. 請求項2の建築用支持具において、前記連結孔は、バーリング加工されたネジ孔としてなることを特徴とする建築用支持具。
  4. 請求項1の建築用支持具において、前記上馳側部材は、前記低位上面及び前記連結内側部の内面に重合され、且つ連結孔が形成された補強用のL形状のあて板材が具備されてなることを特徴とする建築用支持具。
  5. 請求項4の建築用支持具において、前記あて板材の前記連結孔は、バーリング加工されたネジ孔としてなることを特徴とする建築用支持具。
  6. 請求項4又は5の何れか1項に記載の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記あて板材は、前記上馳側部材の低位上面とカシメ加工によって固定されてなることを特徴とする建築用支持具。
  7. 請求項1,2,3,4,5又は6の何れか1項に記載の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部より前記連結内側部の外面に重なる覆い片が設けられてなることを特徴とする建築用支持具。
  8. 請求項1,2,3,4,5,6又は7の何れか1項に記載の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部下端及び前記下馳側部材の前記高門形部の両側部下端よりそれぞれ台座片が屈曲形成されてなることを特徴とする建築用支持具。
  9. 請求項1,2,3,4,5,6,7又は8の何れか1項に記載の建築用支持具において、前記上馳側部材の前記低門形部の両側部箇所の前記馳締切欠きの下端に、馳締部固定用突起が形成されてなることを特徴とする建築用支持具。
JP2018241249A 2018-04-13 2018-12-25 建築用支持具 Active JP6499370B1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018077491 2018-04-13
JP2018077491 2018-04-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6499370B1 true JP6499370B1 (ja) 2019-04-10
JP2019183623A JP2019183623A (ja) 2019-10-24

Family

ID=66092637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018241249A Active JP6499370B1 (ja) 2018-04-13 2018-12-25 建築用支持具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6499370B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019183623A (ja) 2019-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190137031A1 (en) Mounting bracket with support structure
JP5131207B2 (ja) 空気調和機の室外ユニット
JP6499370B1 (ja) 建築用支持具
KR200400146Y1 (ko) 단열 패널과 체결 클립 및 이들의 조립 구조
JP6153288B2 (ja) 換気扇
JP2018127864A (ja) 壁材の取付具、壁構造、及び取付具の製造方法
KR102706462B1 (ko) 단열성이 향상된 창호 시스템
JP2016075129A (ja) 屋根板取り付け金具
JP5485829B2 (ja) 建築用支持具
JP5808022B2 (ja) 取付金具
JP6876388B2 (ja) 建築用支持具及びその支持具を備えた二層屋根
JP2006027553A (ja) ドアヒンジ装置及びその製造方法
JP2016113025A (ja) 車両用ドアガラス取付構造
JP2002115899A (ja) 吊り下げ装置
JP4783328B2 (ja) 屋外用間仕切り装置
JP2015048668A (ja) 耐火ユニット
JP2019173391A (ja) ボード取付金物および建物の室内構造
JP4428701B2 (ja) 足場板支持用ブラケット
JP3211090U (ja) 折板屋根用支持金具
JPH0132380Y2 (ja)
JP3106733B2 (ja) 壁パネルの固定構造
JP2006315487A (ja) ワイヤハーネスの配索構造
JP2008012935A (ja) 自動車のリヤコンビネーションランプ取付構造
JP3050793U (ja) 屋外設置機器収納筐体のパネル接合構造
JPH11325516A (ja) 空気調和機の室外機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181225

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181227

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6499370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250