JP2006315487A - ワイヤハーネスの配索構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ルーフとバックドアとの間に配索されるワイヤハーネス等に伸縮機能を持たせることにより、貫通レスでワイヤハーネスを配索して、非効率な回路の分割を不要とすることができるワイヤハーネスの配索構造を提供する。
【解決手段】 自動車のルーフとバックドアとの間で且つワイヤハーネスとウォッシャーホースあるいは/およびアンテナケーブルからなる線材との分離位置において、ワイヤハーネスと線材との集束材の長さ方向に沿って固定される集束側板バネと、分離されたワイヤハーネスと線材とに長さ方向に沿って夫々固定される分岐側板バネと、これら集束側板バネの端部と分岐側板バネの端部とが連結される板バネ連結具からなる角度変換プロテクタが取り付けられ、バックドアの開閉作動時に集束側板バネおよび分岐側板バネが湾曲あるいは伸長して、ワイヤハーネスおよび線材をバックドアの開閉作動に追従させる構成としている。
【選択図】 図2
【解決手段】 自動車のルーフとバックドアとの間で且つワイヤハーネスとウォッシャーホースあるいは/およびアンテナケーブルからなる線材との分離位置において、ワイヤハーネスと線材との集束材の長さ方向に沿って固定される集束側板バネと、分離されたワイヤハーネスと線材とに長さ方向に沿って夫々固定される分岐側板バネと、これら集束側板バネの端部と分岐側板バネの端部とが連結される板バネ連結具からなる角度変換プロテクタが取り付けられ、バックドアの開閉作動時に集束側板バネおよび分岐側板バネが湾曲あるいは伸長して、ワイヤハーネスおよび線材をバックドアの開閉作動に追従させる構成としている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、ワイヤハーネスの配索構造に関し、詳しくは、ルーフパネルとバックドアとの間に架け渡されるワイヤハーネスやウォッシャーホース等を好適に組み付ける構造に関するものである。
従来、自動車のルーフパネルとバックドアとの間に架け渡されるワイヤハーネスはバックドアの開放時に外部に露出するため、特開2001−97143号公報等に開示されているようにグロメットを外装し、雨水の浸入防止とワイヤハーネスの損傷防止を図っている。
詳しくは、図6(A)(B)に示すように、バックドア2は車体のルーフパネル1に対して上下方向に回動し、ルーフパネル1のバックドア2との境界端には防水用のウェザーストリップ6を設けている。ワイヤハーネスW/H1はバックドア2の貫通孔2a、2bを挿通し、一旦ウェザーストリップ6の外側の室外領域を通過した後、再びルーフパネル1の貫通孔1aを挿通して室内領域に戻る経路をとる。この際、ワイヤハーネスW/H1の室外領域に位置する部位にゴム製のグロメット3を外装し、該グロメット3の一端を貫通孔1aに内嵌係止すると共に、他端を貫通孔2aに内嵌係止している。
なお、ルーフパネル1の室内面側にはルーフライニング4を取り付けていると共に、バックドア2の室内面側にはバックドアトリム5を取り付けている。
なお、ルーフパネル1の室内面側にはルーフライニング4を取り付けていると共に、バックドア2の室内面側にはバックドアトリム5を取り付けている。
しかしながら、グロメット3は貫通孔1a、2aで確実にシールするため、穴径より大きな寸法として収縮させて貫通する必要があり、組付作業性が悪いという問題がある。特に、グロメット3をバックドア2側から貫通させる作業は、1つ目の貫通孔2bを貫通した後、作業者から見えない状態で2つ目の貫通孔2aを貫通させなければならず、作業負担が増大する。
また、ワイヤハーネスW/H1が長いと貫通孔1a、2a、2bを貫通させる作業が困難となるため、貫通孔1aから適当な位置で別体のワイヤハーネスW/H2に分割し、コネクタCで接続する必要があるが、ワイヤハーネス数やコネクタ数が増大してしまうと共に、コネクタCの嵌合作業が別途必要となり作業工数も増大する問題がある。
そこで、バックドア2の室内面側からワイヤハーネスを引き出して車体側へと配索すると、貫通孔を通す必要がなく配索作業を容易にでき、かつ、非効率な回路の分割を回避することができるが、ワイヤハーネスの配索位置がルーフパネル1とバックドア2とのヒンジ結合位置よりも室内側にズレるため、ドア開閉時にワイヤハーネスを伸縮させる必要が生じる。
また、ワイヤハーネスW/H1が長いと貫通孔1a、2a、2bを貫通させる作業が困難となるため、貫通孔1aから適当な位置で別体のワイヤハーネスW/H2に分割し、コネクタCで接続する必要があるが、ワイヤハーネス数やコネクタ数が増大してしまうと共に、コネクタCの嵌合作業が別途必要となり作業工数も増大する問題がある。
そこで、バックドア2の室内面側からワイヤハーネスを引き出して車体側へと配索すると、貫通孔を通す必要がなく配索作業を容易にでき、かつ、非効率な回路の分割を回避することができるが、ワイヤハーネスの配索位置がルーフパネル1とバックドア2とのヒンジ結合位置よりも室内側にズレるため、ドア開閉時にワイヤハーネスを伸縮させる必要が生じる。
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、ルーフパネルとバックドアとの間に配索されるワイヤハーネスやウォッシャーホース等に伸縮機能を持たせることにより、貫通レスでワイヤハーネスを配索して、非効率な回路の分割を不要とすることができるワイヤハーネスの配索構造を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、自動車のルーフとバックドアとの間に、ワイヤハーネスがウォッシャーホースあるいは/およびアンテナケーブルからなる線材と共に架け渡され、バックドア側では前記線材はワイヤハーネスと集束されていると共にルーフ側で分離されるワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ルーフとバックドアとの間で且つ前記ワイヤハーネスと線材との分離位置において、ワイヤハーネスと線材との集束材の長さ方向に沿って固定される集束側板バネと、分離されたワイヤハーネスと線材とに長さ方向に沿って夫々固定される分岐側板バネと、これら集束側板バネの端部と分岐側板バネの端部とが連結される板バネ連結具からなる角度変換プロテクタが取り付けられ、
前記バックドアの開閉作動時に前記集束側板バネおよび分岐側板バネが湾曲あるいは伸長して、前記ワイヤハーネスおよび線材をバックドアの開閉作動に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造を提供している。
前記ルーフとバックドアとの間で且つ前記ワイヤハーネスと線材との分離位置において、ワイヤハーネスと線材との集束材の長さ方向に沿って固定される集束側板バネと、分離されたワイヤハーネスと線材とに長さ方向に沿って夫々固定される分岐側板バネと、これら集束側板バネの端部と分岐側板バネの端部とが連結される板バネ連結具からなる角度変換プロテクタが取り付けられ、
前記バックドアの開閉作動時に前記集束側板バネおよび分岐側板バネが湾曲あるいは伸長して、前記ワイヤハーネスおよび線材をバックドアの開閉作動に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造を提供している。
前記構成によれば、自動車のバックドアの開閉作動時に、ワイヤハーネスおよび線材に取り付けた角度変換プロテクタの集束側板バネと分岐側板バネが湾曲もしくは伸長するため、バックドアの開閉作動に追従させてワイヤハーネスを伸縮させることができる。
よって、前記ワイヤハーネスおよび線材は、バックドアパネルの室内面側とトリムとの間に配索されて、該室内面側の端縁よりルーフ側へと引き出される一方、ルーフ側ではウエザーストリップより室内面を通りルーフパネルの室内面側へと配索されていることが好ましい。
前記構成によれば、ワイヤハーネスおよび線材をルーフパネルとバックドアの室内側に架け渡すことにより、従来のグロメット貫通作業を廃止して、ワイヤハーネスの配索作業性を向上させることができる。また、ワイヤハーネスおよび線材をルーフパネルとバックドアとの間に架け渡す際に車体貫通作業が不要となるため、ワイヤハーネスを分割しなくても容易に配索可能となり、ワイヤハーネス数やコネクタ数を低減できると共に組付作業工数も低減することができる。
前記構成によれば、ワイヤハーネスおよび線材をルーフパネルとバックドアの室内側に架け渡すことにより、従来のグロメット貫通作業を廃止して、ワイヤハーネスの配索作業性を向上させることができる。また、ワイヤハーネスおよび線材をルーフパネルとバックドアとの間に架け渡す際に車体貫通作業が不要となるため、ワイヤハーネスを分割しなくても容易に配索可能となり、ワイヤハーネス数やコネクタ数を低減できると共に組付作業工数も低減することができる。
また、例えば、ワイヤハーネスに追従して屈曲可能な外装材を外装したワイヤハーネスおよび線材を、ルーフパネルとバックドアとの間に垂直平面内で屈曲可能な状態で架け渡した場合には、ワイヤハーネスおよび線材の余長部分が自重で垂れ下がるため、余長部分の垂直方向の高さ寸法が大きくなる問題がある。しかし、ワイヤハーネスの配索構造であれば、集束側板バネと分岐側板バネの湾曲方向を板バネ連結具で相違させることができるため、ワイヤハーネスおよび線材の余長部分の屈曲方向を水平方向とすれば、余長部分が自重で垂れ下がることがなく、余長部分の垂直方向の高さ寸法を小さくすることができる。
詳細には、前記板バネ連結具は、前記集束側板バネが固定される連結壁と、前記一対の分岐側板バネが固定される両側壁とを備えた凹形状で、前記両側壁に挿入係止用のスリットが設けられ、金属あるいは樹脂製の帯状薄板材からなる前記集束側板バネおよび分岐側板バネが前記スリットに挿入係止され、前記集束側板バネの湾曲方向が前記一対の分岐側板バネの湾曲方向と直交方向とされていることが好ましい。
前記構成によれば、角度変換プロテクタの板バネ連結具と、集束側板バネと、分岐側板バネとを別体としているため、集束側板バネと分岐側板バネを所要の強度、長さからなる板バネに変更可能となり、角度変換プロテクタの汎用性を高めることができる。
また、集束側板バネの湾曲方向を分岐側板バネの湾曲方向と直交方向としているため、集束側板バネの湾曲方向を垂直方向、分岐側板バネの湾曲方向を水平方向とし、支線側で余長を吸収する構成とすれば、支線側が自重で垂れ下がることなく、余長部分の垂直方向の高さ寸法を小さくすることができる。
また、集束側板バネの湾曲方向を分岐側板バネの湾曲方向と直交方向としているため、集束側板バネの湾曲方向を垂直方向、分岐側板バネの湾曲方向を水平方向とし、支線側で余長を吸収する構成とすれば、支線側が自重で垂れ下がることなく、余長部分の垂直方向の高さ寸法を小さくすることができる。
前記集束側板バネおよび分岐側板バネに前記ワイヤハーネスの幹線および支線がテープ巻き固定され、あるいは、
前記集束側板バネおよび分岐側板バネに穿設されたクリップ係止穴に前記幹線および支線にそれぞれ取り付けたクリップの係止部が挿入係止されることが好ましい。
前記構成によれば、角度変換プロテクタの板バネにワイヤハーネスを簡単に取り付けることができ、該板バネによりワイヤハーネスの屈曲方向を規制することができる。
前記集束側板バネおよび分岐側板バネに穿設されたクリップ係止穴に前記幹線および支線にそれぞれ取り付けたクリップの係止部が挿入係止されることが好ましい。
前記構成によれば、角度変換プロテクタの板バネにワイヤハーネスを簡単に取り付けることができ、該板バネによりワイヤハーネスの屈曲方向を規制することができる。
前記集束側板バネあるいは/および分岐側板バネには、板バネの湾曲方向の外周面に前記ワイヤハーネスあるいは/および前記線材が配置され、該ワイヤハーネスあるいは/および線材を挟んで板バネの変形に追従可能な弾性材が取り付けられていることが好ましい。
前記構成によれば、集束側板バネあるいは/および分岐側板バネに固定されたワイヤハーネス等は、板バネと弾性材により全周が覆われた状態となっているため、外部の部材と干渉することがなく、ワイヤハーネス等の損傷を防止することができる。
前記構成によれば、集束側板バネあるいは/および分岐側板バネに固定されたワイヤハーネス等は、板バネと弾性材により全周が覆われた状態となっているため、外部の部材と干渉することがなく、ワイヤハーネス等の損傷を防止することができる。
前述したように、本発明によれば、自動車のバックドアの開閉作動時に、ワイヤハーネスおよび線材に取り付けた角度変換プロテクタの集束側板バネと分岐側板バネが所定の方向に湾曲もしくは伸長するため、ワイヤハーネスおよび線材をバックドアの開閉作動に追従させて伸縮させることができる。よって、ワイヤハーネスおよび線材をルーフパネルとバックドアの室内側に架け渡すことができるため、従来のグロメット貫通作業を廃止して、ワイヤハーネスおよび線材の配索作業性を向上させることができる。また、ワイヤハーネスを車体とドアとの間を架け渡す際に車体貫通作業が不要となるため、ワイヤハーネスを無駄に分割する必要がなくなり、ワイヤハーネス数やコネクタ数を低減できると共に組付作業工数も低減することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は、本発明の実施形態を示し、自動車のルーフパネル40とバックドア41との間にワイヤハーネスW/Hと共にウォッシャーホースH、アンテナケーブルAを架け渡している。詳細には、バックドア41からルーフパネル40へワイヤハーネスW/H、ウォッシャーホースH、アンテナケーブルAを集束した集束材50が配索され、ルーフパネル41側で集束材50がワイヤハーネスW/HとウォッシャーホースH、アンテナケーブルAに分離されている。この分離位置には、集束材50とワイヤハーネスW/H、ウォッシャーホースH,アンテナケーブルAの屈曲角度を変換する角度変換プロテクタ10を取り付けている。
図1乃至図5は、本発明の実施形態を示し、自動車のルーフパネル40とバックドア41との間にワイヤハーネスW/Hと共にウォッシャーホースH、アンテナケーブルAを架け渡している。詳細には、バックドア41からルーフパネル40へワイヤハーネスW/H、ウォッシャーホースH、アンテナケーブルAを集束した集束材50が配索され、ルーフパネル41側で集束材50がワイヤハーネスW/HとウォッシャーホースH、アンテナケーブルAに分離されている。この分離位置には、集束材50とワイヤハーネスW/H、ウォッシャーホースH,アンテナケーブルAの屈曲角度を変換する角度変換プロテクタ10を取り付けている。
前記角度変換プロテクタ10は、集束材50の端部に長さ方向に沿って固定される集束側板バネ11と、分離されたワイヤハーネスW/HとウォッシャーホースH、アンテナケーブルAの端部に長さ方向に沿って夫々固定される第1、第2分岐側板バネ12、13と、集束側板バネ11の端部と第1、第2分岐側板バネ12、13の端部とが連結される板バネ連結具14を備えている。
金属製の板バネ連結具14は、図3に示すように、金属製の帯状薄板材からなる集束側板バネ11が固定される連結壁14aと、金属製の帯状薄板材からなる一対の第1、第2分岐側板バネ12、13が固定される両側壁14b、14cとを備えた凹形状としている。詳細には、横方向に延在する連結壁14aの両端から前後方向に両側壁14b、14cを突出させており、対向する両側壁14b、14cが連結壁14aにより連結されている。両側壁14b、14cの内面には、板バネ挿入係止用のスリット14eが設けられており、該スリット14eは連結壁14aと平行で、かつ、スリット14eの内面と連結壁14aの内面14dとを連続させている。また、連結壁14aの内面14dのスリット14e間に係止凸部14fが突設されている。図3に示すように、両側壁14b、14cのスリット14eに集束側板バネ11を挿入すると、該集束側板バネ11が連結壁14aの内面14dに沿うと共に、集束側板バネ11に設けられた係止孔11aに連結壁14aの内面14dの係止凸部14fが係止され、集束側板バネ11が板バネ連結具14に固定される。
また、前記集束側板バネ11の取付側と反対側の両側壁14b、14cの両端外面には、厚肉部14g、14hが設けられ、該厚肉部14g、14hに板バネ挿入係止用のスリット14i、14jが設けられており、該スリット14i、14jは両側壁14b、14cと平行で、かつ、スリット14i、14jの内面と両側壁14b、14cの外面とを連続させている。また、両側壁14b、14cの外面には各スリット14i、14j間に係止凸部14k、14lが設けられている。図3に示すように、両側壁14b、14cのスリット14i、14jに第1、第2分岐側板バネ12、13をそれぞれ挿入すると、該第1、第2分岐側板バネ12、13が両側壁14b、14cの外面に沿うと共に、第1、第2分岐側板バネ12、13に設けられた係止孔12a、13aに係止凸部14k、14lが係止され、第1、第2分岐側板バネ12、13が板バネ連結具14に固定される。
板バネ連結具14に固定される集束側板バネ11と第1、第2分岐側板バネ12、13とは、図5に示すように、板バネ連結具14から反対側に突出し、その湾曲方向を直交方向としている。
板バネ連結具14に固定される集束側板バネ11と第1、第2分岐側板バネ12、13とは、図5に示すように、板バネ連結具14から反対側に突出し、その湾曲方向を直交方向としている。
さらに、係止凸部14f、14k、14lの板バネ挿入方向の対向位置に突部14m、14n、14oが突設されており、該突部14m、14n、14oがスリット14e、14i、14jに挿入係止された集束側板バネ11、第1、第2分岐側板バネ12、13の端縁11b、12b、13bに当接して、安定した状態で板バネ連結具14に集束側板バネ11、第1、第2分岐側板バネ12、13が固定される。なお、係止凸部14f、14k、14lの外端面は板バネ挿入方向に向けて上方傾斜するテーパ面として、集束側板バネ11、第1、第2分岐側板バネ12、13の挿入係止を容易としている。
なお、本実施形態では、集束側板バネ11、第1、第2分岐側板バネ12、13及び板バネ連結具14を金属製としているが、樹脂により成形してもよい。
なお、本実施形態では、集束側板バネ11、第1、第2分岐側板バネ12、13及び板バネ連結具14を金属製としているが、樹脂により成形してもよい。
図2に示すように、板バネ連結具14に固定した集束側板バネ11に集束材50をテープT巻き固定する一方、第1分岐側板バネ12に集束材50から分離したワイヤハーネスW/HをテープT巻き固定すると共に、第2分岐側板バネ13に集束材50から分離したウォッシャーホースH、アンテナケーブルAをテープT巻き固定している。また、集束側板バネ11、第1、第2分岐側板バネ12、13の板バネ連結具14との固定側と反対側の端部にクリップ部20a、21a、22aを備えたバンドクリップ20、21、22を取り付けている。集束側板バネ11には、集束材50が配置された集束側板バネ11の湾曲方向の外周面に集束材50を挟んで集束側板バネ11の変形に追従可能な樹脂またはゴムからなる弾性材23がテープ巻きにより取り付けられている。
なお、本実施形態では、集束側板バネにのみ弾性材を取り付けているが第1、第2分岐側板バネに弾性材を取り付けてもよい。
なお、本実施形態では、集束側板バネにのみ弾性材を取り付けているが第1、第2分岐側板バネに弾性材を取り付けてもよい。
図1(A)に示すように、バックドア41はルーフパネル40に対して上下方向に回動し、ルーフパネル40のバックドア41との境界端には防水用のウェザーストリップ44を設けている。前記ワイヤハーネスW/H等をウェザーストリップ44よりも室内側に通すことにより、ルーフパネル40とバックドア41に貫通させないようにしている。第1、第2分岐側板バネ12、13のクリップ部21a、22aをルーフパネル40の係止孔40aに挿入係止して固定している一方、集束側板バネ11のクリップ部20aをバックドア41の係止孔41aに挿入係止して固定している。角度変換プロテクタ10の下面側には、ルーフパネル40側にルーフライニング42を取り付けていると共に、バックドア41側にバックドアトリム43を取り付けている。
図1(A)に示すように、バックドア41が閉じられた状態でも、図2(A)に示すように、余長部分が発生する分岐側のワイヤハーネスW/H等の屈曲方向が水平面(X−Y平面)上に拘束されるため、ワイヤハーネスW/H等の余長部分が垂直方向(Z方向)に垂れ下がることがない。よって、ルーフパネル40とルーフライニング42との間の高さLを小さく抑えることができ、室内空間を大きく確保することが可能となる。
一方、図1(B)に示すように、バックドア41が開かれた状態では、図2(B)に示すように、集束側板バネ11が垂直方向に屈曲すると共に第1、第2分岐側板バネ12、13が前後方向(X方向)の伸縮を吸収するため、ワイヤハーネスW/H等をバックドア41の開動作に追従させることができる。
一方、図1(B)に示すように、バックドア41が開かれた状態では、図2(B)に示すように、集束側板バネ11が垂直方向に屈曲すると共に第1、第2分岐側板バネ12、13が前後方向(X方向)の伸縮を吸収するため、ワイヤハーネスW/H等をバックドア41の開動作に追従させることができる。
前記構成によれば、バックドア41の作動時に、ワイヤハーネスW/H等に取り付けた角度変換プロテクタ10の集束側板バネ11と第1、第2分岐側板バネ12、13が湾曲もしくは伸長するため、バックドア41の作動に追従させてワイヤハーネスW/H等を伸縮させることができる。よって、ワイヤハーネスW/H等をルーフパネル40とバックドア41の室内側に架け渡すことができるため、従来のグロメット貫通作業を廃止して、ワイヤハーネスW/Hの配索作業性を向上させることができる。また、ワイヤハーネスW/Hをルーフパネル40とバックドア41との間を架け渡す際に車体貫通作業が不要となるため、ワイヤハーネスW/Hを分割しなくても容易に配索可能となり、ワイヤハーネス数やコネクタ数を低減できると共に組付作業工数も低減することができる。
また、集束側板バネ11と第1、第2分岐側板バネ12、13の湾曲方向を板バネ連結具14で相違させることができ、余長部分となる分岐側のワイヤハーネスW/H等の屈曲方向を水平方向としているため、余長部分が自重で垂れ下がることがなく、余長部分の垂直方向の高さ寸法を小さくすることができる。
10 角度変換プロテクタ
11 集束側板バネ
12 第1分岐側板バネ
13 第2分岐側板バネ
14 板バネ連結具
14a 連結壁
14b、14c 両側壁
14e、14i、14j スリット
23 弾性材
50 集束材
A アンテナケーブル
H ウォッシャーホース
W/H ワイヤハーネス
11 集束側板バネ
12 第1分岐側板バネ
13 第2分岐側板バネ
14 板バネ連結具
14a 連結壁
14b、14c 両側壁
14e、14i、14j スリット
23 弾性材
50 集束材
A アンテナケーブル
H ウォッシャーホース
W/H ワイヤハーネス
Claims (2)
- 自動車のルーフとバックドアとの間に、ワイヤハーネスがウォッシャーホースあるいは/およびアンテナケーブルからなる線材と共に架け渡され、バックドア側では前記線材はワイヤハーネスと集束されていると共にルーフ側で分離されるワイヤハーネスの配索構造であって、
前記ルーフとバックドアとの間で且つ前記ワイヤハーネスと線材との分離位置において、ワイヤハーネスと線材との集束材の長さ方向に沿って固定される集束側板バネと、分離されたワイヤハーネスと線材とに長さ方向に沿って夫々固定される分岐側板バネと、これら集束側板バネの端部と分岐側板バネの端部とが連結される板バネ連結具からなる角度変換プロテクタが取り付けられ、
前記バックドアの開閉作動時に前記集束側板バネおよび分岐側板バネが湾曲あるいは伸長して、前記ワイヤハーネスおよび線材をバックドアの開閉作動に追従させる構成としていることを特徴とするワイヤハーネスの配索構造。 - 前記ワイヤハーネスおよび線材は、バックドアパネルの室内面側とトリムとの間に配索されて、該室内面側の端縁よりルーフ側へと引き出される一方、ルーフ側ではウエザーストリップより室内面を通りルーフパネルの室内面側へと配索されている請求項1に記載のワイヤハーネスの配索構造。
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WO2012147223A1 (ja) * | 2011-04-25 | 2012-11-01 | 住友電装株式会社 | ワイヤーハーネス配索構造部 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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