JP2017143762A - 獣類の捕獲罠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】捕獲対象の獣類を逃がすことなく確実に捕獲するとともに、捕獲対象以外の動物が誤って捕獲された場合には該動物に怪我をさせにくい獣類の捕獲罠装置を提供する。
【解決手段】一端側にループ径を拡大縮小可能に形成され縮小状態で獣類の身体の一部を捕捉するループ部20を有し、他端側が固定物T1に係留される索条体12と、ループ部20を広げた拡大状態を保持しつつ作動手段に連係して拡大状態を解除させる拡大状態保持機構14と、ループ部近傍に配置した検出器(34)への獣類の近接を検出して拡大状態保持機構14の拡大状態を解除してループ部20を縮径作動させる作動装置16と、を有し、索条体12の長さ中間位置において該索条体12から分岐接続され、他端側が固定物T2に係留される分岐索条体であって、長さ方向に伸縮自在な分岐索条体18と、を含む獣類の捕獲罠装置10から構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、イノシシやニホンジカ等の獣類を捕獲するために利用される獣類の捕獲罠装置に関する。
イノシシやニホンジカ等の野生の獣類は、農作物や森林を荒らすことから社会的にも問題になっており、捕獲又は殺傷して個体数を管理する必要がある。従来、イノシシ等の獣類を捕獲するためにくくり罠、はこ罠、囲い罠等の捕獲用罠が利用されている。くくり罠は、ワイヤー等の索条の一端にループを作っておき、獣類がループの中に脚を入れると作動装置によって作動しループを縮径して獣類の脚を括って捕獲するものであり、構造が簡単で運搬性がよく、設置が簡単で低コストで費用対効果も高く、平地や山中を問わず有効な捕獲手法である。また、くくり罠について種々の技術が提案されおり、例えば、特許文献1には、踏板本体と、該踏板本体に取付けた一対の支持部材と、該支持部材に両開口端側を回動自在に装着した略コの字状の括り輪装着帯体と、から成る踏板と、一端側に締付体を介して締付け可能な括り輪部を形成した括りワイヤーと、括りワイヤーが貫通するコイルバネ部材と該コイルバネ部材の後方で前記括りワイヤーに設けたワイヤー絞り止め金具と、で構成した押しバネ式締付装置と、を備え、締付体とコイルバネ部材のセンター部との間に首振用のバネを装着し、ワイヤー絞り止め金具とコイルバネ部材の後端部との間に管状のスペーサーを装着して構成されており、踏板を獣類が踏むと括り輪装着帯体が回動して括りワイヤーの括り輪部が外れるととともに、コイルバネ部材により該括り輪部が縮径して、獣類の脚を括り捕獲するものが開示されている。
実用新案登録第3172396号公報
しかしながら、くくり罠には、例えば、カモシカ等の保護動物や猟犬等の捕獲対象以外の動物が誤って捕獲される場合がある。捕獲された動物は逃げようとして暴れるが、その際脚に括られたワイヤーを引っ張って、その衝撃により脚の関節を痛めたり、怪我をしたり、切断してしまう問題があった。よって、カモシカ等の保護動物や猟犬等が怪我するのを防止しつつ、イノシシ等の害獣については確実に捕獲する技術の開発が望まれていた。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その一つの目的は、捕獲対象の獣類を逃がすことなく確実に捕獲するとともに、捕獲対象以外の動物が誤って捕獲された場合には該動物に怪我をさせにくい獣類の捕獲罠装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、一端側にループ径を拡大縮小可能に形成され縮小状態で獣類の身体の一部を捕捉するループ部20を有し、他端側が固定物T1に係留される索条体12と、ループ部20を広げた拡大状態を保持しつつ作動手段に連係して拡大状態を解除させる拡大状態保持機構14と、ループ部近傍に配置した検出器(34)への獣類の近接を検出して拡大状態保持機構14の拡大状態を解除してループ部20を縮径作動させる作動装置16と、を有し、索条体12の長さ中間位置において該索条体12から分岐接続され、他端側が固定物T2に係留される分岐索条体であって、長さ方向に伸縮自在な分岐索条体18と、を含む獣類の捕獲罠装置10から構成される。
また、分岐索条体18の長さは、索条体12の分岐接続位置から固定端までの長さよりも短い長さで設定されることとしてもよい。
また、分岐索条体18は、長さ方向に伸縮する弾性体を含むこととしてもよい。
また、弾性体は、一方に長い帯状又は中空管状のゴムからなることとしてもよい。
また、索条体12に対する分岐索条体18の分岐接続は、両端に環部28を有し、かつ索条体12の長手軸線周りに両側の環部28を空転自在に保持する分岐接続器(30)を介してなされていることとしてもよい。
また、索条体12に対する分岐索条体18の分岐接続角が変更自在に接続されていることとしてもよい。
また、分岐索条体18は、索条体12に対して着脱自在に接続されることとしてもよい。
本発明の獣類の捕獲罠装置によれば、一端側にループ径を拡大縮小可能に形成され縮小状態で獣類の身体の一部を捕捉するループ部を有し、他端側が固定物に係留される索条体と、ループ部を広げた拡大状態を保持しつつ作動手段に連係して拡大状態を解除させる拡大状態保持機構と、ループ部近傍に配置した検出器への獣類の近接を検出して拡大状態保持機構の拡大状態を解除してループ部を縮径作動させる作動装置と、を有し、索条体の長さ中間位置において該索条体から分岐接続され、他端側が固定物に係留される分岐索条体であって、長さ方向に伸縮自在な分岐索条体と、を含むことから、獣類を捕捉したループ部側からの引っ張り力が分岐索条体に作用するように固定物への係留状態を調整して設置することで、例えば、猟犬やカモシカ等の保護動物については体重が軽く引っ張り力が比較的小さいことから分岐索条体の伸縮により緩衝して怪我等を防止できる。さらに、例えば、イノシシやニホンジカ等の個体数管理のための捕獲対象の獣類については体重が大きく引っ張り力が比較的大きいことからその引っ張り力の大きさを利用して分岐索条体を切断させる等して緩衝機能を解除して、ループ部側からの引っ張り力を索条体に作用させることにより獣類の捕獲状態を確実に維持できる。
また、分岐索条体の長さは、索条体の分岐接続位置から固定端までの長さよりも短い長さで設定される構成とすることにより、分岐索条体を確実に作用させることができる。
また、分岐索条体は、長さ方向に伸縮する弾性体を含む構成とすることにより、簡単な構造で分岐索条体の伸縮による緩衝機能を具体的に実現できる。
また、弾性体は、一方に長い帯状又は中空管状のゴムからなる構成とすることにより、ある程度大きな引っ張り力が作用した際にはゴム自身が切断されることにより緩衝機能を解除することができ、簡単な構成で低コストで分岐索条体を実現できる。
また、索条体に対する分岐索条体の分岐接続は、両端に環部を有し、かつ索条体の長手軸線周りに両側の環部を空転自在に保持する分岐接続器を介してなされている構成とすることにより、獣類を捕捉した際にループ部側からの引っ張り力が分岐索条体又は索条体のいずれに作用している状態でも、獣類が暴れても索条体のよりがもどされ、ねじれたり絡まったりするのを防止し、確実に獣類を捕獲できるとともに、獣類への負荷が少ない。
また、索条体に対する分岐索条体の分岐接続角が変更自在に接続されている構成とすることにより、設置場所に応じて、獣類が捕獲された際に獣類を傷つけたり、負担がかかりにくいような分岐接続角の角度設定をできるように、索条体や分岐索条体の固定端側の固定物を自由に選択しながら設置することができる。
また、分岐索条体は、索条体に対して着脱自在に接続される構成とすることにより、例えば、捕獲対象の獣類の種類や設置場所等の条件に応じて、分岐索条体の伸縮力、強度、長さ等を変更したり、使用後やメンテナンスの際に分岐索条体を自在に交換することができ、使い勝手が良い。
本発明の獣類の捕獲罠装置の第1の実施形態の概略説明図である。 図1の獣類の捕獲罠装置の一部拡大斜視図である。 図1の獣類の捕獲罠装置の作用説明図である。 図1の獣類の捕獲罠装置の分岐索条体の拡大説明図である。 図1の獣類の捕獲罠装置の分岐接続器の拡大説明図である。 図5の平面図である。 図1の獣類の捕獲罠装置の作用説明図である。 図1の獣類の捕獲罠装置の作用説明図である。
以下添付図面を参照しつつ本発明の獣類の捕獲罠装置の実施形態について説明する。本発明に係る獣類の捕獲罠装置は、例えば、イノシシやニホンジカ等の農作物や森林を荒らす害獣を捕獲するためや狩猟等の際に利用される捕獲用罠である。図1ないし図8は、本発明の獣類の捕獲罠装置の第1の実施形態を示している。図1、図2、図3に示すように、本実施形態では、獣類の捕獲罠装置10は、ループ部20を有する索条体12と、ループ部の拡大状態保持機構14と、作動装置16と、を有し、索条体12に分岐接続された分岐索条体18を備える。
図1、図2、図3に示すように、索条体12は、一端側にループ径を拡大縮小可能に形成され、縮小状態で獣類の身体の一部を捕捉するループ部20を有する括り捕獲手段である。本実施形態では、索条体12は、例えば、直径が4mm以上で、全長は3.7〜4m程度のワイヤーからなり、その一端に小径の通し輪部22が形成されるとともに、該通し輪部22にワイヤー本体を通係して、拡大縮小自在なループ部20が形成されている。索条体12の他端側は、例えば、設置場所近傍に立っている立木や土中に打ち込んだ杭等の固定物T1に係留される。本実施形態では、索条体12の他端側には、立木等の固定物T1に簡便に着脱可能に係留するための係留手段が設けられている。索条体12の係留手段は、例えば、索条体12の他端側に小径の通し輪部24を形成し、該通し輪部24にシャックル等のU字状の連結金具26を係合させて構成されている。索条体12を立木等の固定物T1に係留する際には、索条体12の他端側を立木等の固定物T1に掛け回し、索条体の中間を通し輪部24に通した連結金具26のU字状内部に通係させて連結金具のU字先端側のネジを止めて係留される。索条体12の長手方向中間位置には、例えば、図5、図6に示すように、両端に環部28を有し、かつ索条体12の長手軸線周りに両側の環部28を空転自在に保持するヨリモドシ30が介設されている。すなわち、索条体12は、獣類を捕捉するためのループ部20が形成されるループ部側部位121と、固定物T1への係留手段が形成される固定部側部位122と、の2本のワイヤーをヨリモドシ30で接続して構成されている。索条体12のヨリモドシ30に接続されたループ部側部位121の端部と固定部側部位122の端部は、それぞれ環部28に通係して小径のループ輪部を形成して固定させて接続されている。ヨリモドシ30により、ループ部20で捕捉した獣類が暴れても索条体12がねじれたり、からまったりするのを防止しうる。なお、本実施形態では、索条体12のヨリモドシ30から他端側までとなる固定側部位122の長さは、例えば、170〜200cm程度に設定されている。
拡大状態保持機構14は、設置状態(待機状態)で索条体12のループ部20を広げた拡大状態を保持するループ保持手段である。拡大状態保持機構14は、作動装置16に連係して拡大状態を解除させる。作動装置16は、ループ部近傍に配置した検出器への獣類の近接を検出して拡大状態保持機構14の拡大状態を解除してループ部を縮径作動させる作動手段である。拡大状態保持機構14と作動装置16は、従来周知のくくり罠のものと略同様の構成をしている。図1、図2、図3に示すように、本実施形態では、例えば、拡大状態保持機構14と作動装置16は、その構成要素を共通した部材で構成されており、中空筒状の筒状台部32と、筒状台部32内に配置されて獣類の検出器となる踏み板34と、踏み板34に回動自在に組み付けられた一対の回転作動体36と、踏み板34を位置保持しつつ回転作動体の回動を抑制し踏み板34が獣類を検出した際にそれを解除するストッパ機構38と、拡大縮小可能なループ部20を縮径するように付勢する付勢機構40と、を備える。言い換えると、拡大状態保持機構14と作動装置16は、索条体12のループ部20を広げた拡大状態を保持するとともに、獣類を検知した際にループ部の拡大状態の保持を解除してループ部を縮径作動させるトリガー手段17を構成している。
図2、図3に示すように、筒状台部32は、軸方向の長さが短い中空円筒状に形成され、その上に作動装置16の要素を支持する。踏み板34は、例えば、筒状台部32の内部を上下方向に移動自在なように遊嵌状に設置されている。回転作動体36は、例えば、略U字状に形成され、それぞれの先端を踏み板34に固定された略L字板状の軸支部42を介して回動自在に接続されている。一対の回転作動体36は、両側に開くように回動して踏み板34側に倒した状態で、U字の中間部分が踏み板34の外形輪郭よりも外側に突出するように形成されており、該回転作動体36を介して筒状台部32の上に設置される。回転作動体36は、そのU字外部側に方向に沿って溝が形成されており、該回転作動体を踏み板34側に倒した状態では、溝内に索条体12のループ部20を係合させるようになっている。ストッパ機構38は、例えば、筒状台部32の側壁に周方向に離隔して設けられた複数の貫通孔43に差し込まれて、踏み板34が筒状台部内を落ちないように支持し上部側に保持させるストッパ部材44を含む。ストッパ部材44は、ある程度強い力が作用すると折損する爪楊枝や小枝等からなり、2〜3本を互いに離隔した位置の貫通孔43に差し込んで踏み板34を下から受けて支持する。なお、回転作動体36の軸支部42の貫通孔に安全ピン45を差し込んで、回転作動体36が踏み板34側に倒した状態で回動しないように保持することもできる。付勢機構40は、中心に索条体12を貫通させて索条体12の長さ方向に移動自在に通係された状態でループ部側に配置される付勢作用部46と、索条体12を内部に通係させながら一端を付勢作用部46に係合させた圧縮コイルバネ48と、中心に索条体12を貫通させて索条体に通係された状態でコイルバネ48の他端に係合するとともに該コイルバネ48による付勢力を付勢作用部46側へ作用させる基部管50と、を備えている。基部管50は、例えば、規制部材52等により索条体12の所定位置から他端側へ移動するのを規制されている。なお、基部管50は、索条体12の長さ方向に対するストッパの固定位置を変更して、付勢力を変更可能としてもよい。
図2、図3(a)に示すように、1対の回転作動体36を開くように踏み板34側に倒した状態で安全ピン45で回動しないように保持しておき、踏み板34を筒状台部32内の上部に収容しつつ、回転作動体36を筒状台部32の上端に係止させるとともに、爪楊枝等のストッパ部材44を筒状台部32の貫通孔43に差し込んで踏み板34が落ちないように保持する。索条体12のループ部20を付勢機構の付勢力に抗して拡大させた状態で、1対の回転作動体36の外側に掛け回し、該回転作動体36の溝に引っ掛けて、ループ部20の拡大状態を保持する。設置した後には安全ピン45を抜いて、作動装置が作動可能な状態にセッティングする。図3(b)に示すように、検知器である踏み板34に獣類の脚Fが載ると、その荷重で踏み板34に下方向への力が加わることにより、ストッパ部材44である爪楊枝が折れて、踏み板34が筒状台部32内を下降するとともに、回転作動体36が上方向に回動する。それに伴って索条体のループ部が回転作動体36から離脱することにより、付勢機構40によりループ部を縮径して獣類の脚Fを括って捕捉するとともにその捕捉状態を保持する。なお、拡大状態保持機構14や作動装置16の構成は、上述のものに限らず、その他任意の構成でもよい。
分岐索条体18は、索条体12の長さ中間位置において該索条体12から分岐接続され、長さ方向に伸縮自在に構成された緩衝手段である。分岐索条体18は、獣類を捕捉したループ部20からの引っ張り力が所定の大きさまでの場合は、該引っ張り力を受けて緩衝機能を作用するとともに、該ループ部20からの引っ張り力が所定の大きさを超えた場合には、引っ張り力が索条体12へ伝達されるように緩衝機能を解除して切り替える選択的緩衝手段54となる。すなわち、索条体12と分岐索条体18による緩衝装置54は、ループ部20からの引っ張り力を分岐索条体18によって緩衝する第1の状態(図7の状態)と、緩衝機能を解除させた後にループ部20からの引っ張り力を索条体12の他端側に伝えるように作用させる第2の状態(図8の状態)と、を選択的に変更できるように捕獲罠装置を係留する選択係留手段56を構成する。
本実施形態では、図1、図4に示すように、分岐索条体18は、例えば、長さ方向に伸縮する一方に長い中空管状のゴムからなり、一端を索条体12に接続されるとともに、他端側が立木や杭等の固定物T2に係留される。分岐索条体18は、例えば、カーボン等が添加された天然ゴムからなり、外径8.4mm、内径6mmの黒色の天然生ゴムチューブからなる。なお、分岐索条体18は、一方に長いゴム等で構成してもよいし、ゴム以外の長さ方向に伸縮する弾性体、例えば、コイルバネ等で構成してもよい。分岐索条体18は、例えば、捕獲対象及び保護対象の動物の種類や捕獲罠装置の設置環境等に応じて任意に構成してもよい。本実施形態では、分岐索条体18の長さは、例えば、30cm程度に設定されており、索条体12の分岐接続位置から固定端までの長さ(固定部側部位122の長さ)よりも短い長さで設定される。分岐索条体18の長さと設置は、例えば、その分岐索条体の最大伸長状態でも、索条体12の固定部側部位122が撓むような長さや位置関係で設定されるとよい。分岐索条体18は、ある程度大きな引っ張り力が作用した際には、その引っ張り力を利用して該分岐索条体18自体又は、索条体12との分岐接続部分が切断されることにより、緩衝機能を解除するようになっている。本実施形態では、分岐索条体18は、上述のようなゴムチューブからなることにより、該ゴムの伸縮許容範囲を超えて大きな力が作用した際にゴムチューブが切れるようになっている。ゴムの強さについては、ゴムチューブの径や肉厚、添加物等により調整される。すなわち、本実施形態では、分岐索条体18自身の弾性体の素材の強度により、コントロールするように設定されている。
さらに詳細には、分岐索条体18は、ゴムチューブの両端に留め具60が取り付けられており、留め具を介して索条体12との分岐接続部分、固定物T2への係留手段と着脱可能に接続されている。留め具60は、例えば、プラスチック等の硬質樹脂や金属等からなる板片に3つの貫通孔621〜623が形成されたものからなり、貫通孔621、622に、分岐索条体18の端部を通係させて結ぶことにより固定されている。留め具60の貫通孔623に通係した丸カン64等によってヨリモドシ30や、係留手段と接続される。本実施形態では、索条分岐体18は、留め具60を介してヨリモドシ30等に接続されているので、例えば、設置条件に応じて伸縮長さや切断強度等を変更したり、あるいはメンテナンスや使用後の再設置等の際に、簡単に着脱交換できるようになっており、利便性が高い。図5、図6に示すように、分岐索条体18の索条体12に対する分岐接続は、上述のヨリモドシ30を介して接続されている。分岐索条体18の一端は、ヨリモドシ30の索条体12の他端側の固定部側部位122が接続されている環部28に接続されている。本実施形態では、ヨリモドシ30は、索条体に対する分岐索条体の分岐接続器を構成しており、分岐索条体18は、両端に環部28を有し、かつ索条体12の長手軸線周りに両側の環部28を空転自在に保持する分岐接続器を介して索条体12の長さ中間位置に分岐接続されている。さらに、分岐索条体18は、分岐接続器であるヨリモドシ30を介して索条体12に対して分岐接続角を自在に変更できるように接続されている。これにより、分岐索条体18による緩衝機能が作用する第1の状態についても、ループ部20で捕捉した獣類が暴れても分岐索条体18がねじれたり、からまったりするのを防止でき、好適に動物を保護できる。一方、分岐索条体18の他端側には、立木等の固定物T2へ係留する係留手段が設けられている。係留手段は、例えば、ロープ等の係留索条体58からなり、留め具の貫通孔623に係合した丸カン64に通係されている。係留索条体58を立木等の固定物T2に掛け回した後、係留索条体自体を結んだり、シャックル等の連結金具を介してループ連結することにより、分岐索条体18の他端側が係留される。なお、図1上では、分岐索条体18を係留する固定物T2は、索条体12を係留している固定物T1と別の固定物とした例で示しているが、同一の固定物としてもよい。また、索条体12や分岐索条体18の長さは、例えば、設置場所の立木等の状況を含む設置環境、設置条件等に応じて任意に設定してもよい。また、分岐索条体18は、例えば、ある程度大きな力が作用した際にゴムチューブが切断される代わりにゴムチューブの端部が留め具60の貫通孔621、622から抜けることで、索条体12との接続を切って緩衝機能を解除するようにしてもよい。
なお、分岐索条体18の構成は上記のものに限らない。例えば、分岐索条体18は、長さ中間位置、又は索条体12との分岐接続部分或は固定物T2との係留部分に、ある程度弱い引っ張り力が作用した際には接続状態を保持するとともに、ある程度大きな引っ張り力が作用した際には切断されるような弱連結部を設けることとしてもよい。分岐索条体18の弱連結部は、例えば、分岐索条体の一部に切り込みや径を小さい部分を設けた構造を設けたり、磁力による連結構成としたり、クリップのようにバネ力で挟持する挟持機構により連結する構成、摩擦力や弾性力により弱連結する構成等、その他任意の構成でもよい。また、分岐索条体18の分岐接続器や係留手段との連結は、上記のような留め具に限らず、例えば、シャックルやナスカン等の着脱可能な連結金具を用いたり、分岐索条体自体の端部に輪っかを形成する固定等、その他任意の構成でもよい。また、分岐索条体18は、1本に限らず2本以上の複数本を接続してもよい。その際、分岐索条体18の本数により、緩衝機能が解除される引っ張り力の大きさの設定を調整することとしてもよい。また、索条体12の分岐接続部位から固定部側の中間位置に、弾性体等の伸縮装置、緩衝装置を設けることとしてもよい。この際、索条体12側の弾性体は、分岐索条体よりも大きな強度のものに設定し、ループ部側から大きな引っ張り力がかかっても切断されないように構成するとよい。
次に、図7、図8を参照しつつ、本実施形態に係る獣類の捕獲罠装置の作用について説明する。獣類の捕獲罠装置10を設置する際には、例えば、獣類が通る獣道で足跡がついている場所を選定する。上述のようにループ部20を拡大保持機構14により拡大状態で保持して設置する。索条体12の他端側は、立木等の固定物T1に係留するとともに、分岐索条体18の他端側も立木等の固定物T2に係留する。この際、分岐索条体18を引っ張って最も伸びた状態となっても、索条体12の分岐接続器から他端側の固定物側へ係留される固定部側部位122が撓んでいるような状態に設定しておく。索条体や作動装置等を含む捕獲罠装置が獣類に見えないように土や葉っぱで隠しておく。図3に示すように、獣類の脚Fが作動装置16の踏み板34を踏むとその荷重によりストッパ部材44が折損して踏み板34が下降するとともに、回動作動体36が上に回動してループ部が外れ拡大状態の保持が解除される。そして付勢機構40によりループ部20が縮径作動して獣類の脚を捕捉する。例えば、図7に示すように、捕獲罠装置10に誤って猟犬やカモシカ等の保護動物が捕獲された場合には、該保護動物の脚にループ部が捕捉され、動物は暴れて索条体12を引っ張ろうとするが、その引っ張り力はヨリモドシ30から分岐索条体18側に伝えられ、引っ張り力が緩衝される。猟犬やカモシカ等は体重が20〜40kg程度で比較的小柄であり引っ張り力が小さいことから、分岐索条体18は、切断されず緩衝機能が有効に作用して該動物を保護し、怪我等を防止できる。一方、図8に示すように、捕獲罠装置10にイノシシやニホンジカ等の捕獲対象の獣類が捕獲された場合には、イノシシや雄ジカ等は体重が50kg以上で比較的大きく、引っ張り力も大きいことから、ゴムチューブからなる分岐索条体18はその引っ張り力に耐えきれず切断される。又は、留め具60の貫通孔621、622から分岐索条体18のゴムチューブが抜けて、索条体12に対する接続が切れる。これにより、ループ部20からの引っ張り力は索条体12に作用することとなり、捕獲対象の獣類については、逃がすことなく確実に捕獲することができる。
以上説明した本発明の獣類の捕獲罠装置は、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
本発明の獣類の捕獲罠装置は、例えば、害獣捕獲や狩猟等の際に好適に利用できる。
10 獣類の捕獲罠装置
12 索条体
14 拡大状態保持機構
16 作動装置
18 分岐索条体
20 ループ部
28 輪部
30 ヨリモドシ
T1 固定物
T2 固定物

Claims (7)

  1. 一端側にループ径を拡大縮小可能に形成され縮小状態で獣類の身体の一部を捕捉するループ部を有し、他端側が固定物に係留される索条体と、
    ループ部を広げた拡大状態を保持しつつ作動手段に連係して拡大状態を解除させる拡大状態保持機構と、
    ループ部近傍に配置した検出器への獣類の近接を検出して拡大状態保持機構の拡大状態を解除してループ部を縮径作動させる作動装置と、を有し、
    索条体の長さ中間位置において該索条体から分岐接続され、他端側が固定物に係留される分岐索条体であって、長さ方向に伸縮自在な分岐索条体と、を含むことを特徴とする獣類の捕獲罠装置。
  2. 分岐索条体の長さは、索条体の分岐接続位置から固定端までの長さよりも短い長さで設定されることを特徴とする請求項1記載の獣類の捕獲罠装置。
  3. 分岐索条体は、長さ方向に伸縮する弾性体を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の獣類の捕獲罠装置。
  4. 弾性体は、一方に長い帯状又は中空管状のゴムからなることを特徴とする請求項3記載の獣類の捕獲罠装置。
  5. 索条体に対する分岐索条体の分岐接続は、両端に環部を有し、かつ索条体の長手軸線周りに両側の環部を空転自在に保持する分岐接続器を介してなされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の獣類の捕獲罠装置。
  6. 索条体に対する分岐索条体の分岐接続角が変更自在に接続されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の獣類の捕獲罠装置。
  7. 分岐索条体は、索条体に対して着脱自在に接続されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の獣類の捕獲罠装置。
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