JP2001136892A - 狩猟用足錠具 - Google Patents

狩猟用足錠具

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JP2001136892A
JP2001136892A JP32466299A JP32466299A JP2001136892A JP 2001136892 A JP2001136892 A JP 2001136892A JP 32466299 A JP32466299 A JP 32466299A JP 32466299 A JP32466299 A JP 32466299A JP 2001136892 A JP2001136892 A JP 2001136892A
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locking
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Mitsuo Wada
三生 和田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れているイノシシ
などの狩猟獣の動きを制限した後、後足を拘束して倒す
作業を狩猟者の安全を図りながら確実に行うことができ
るようにする。 【解決手段】狩猟用足錠具A1の基体側錠部材1には円
弧状に形成された錠部12、進退自在な係止具4、装着
具5が設けてある。錠部12の基部寄りには、円弧状の
錠部20を有する可動側錠部材2が回動可能に取り付け
てある。基体側錠部材1と可動側錠部材2の間には、狭
閉方向に付勢する引張バネ7が掛けてある。錠部12に
は、可動側錠部材2を拡開状態で係止できるトリガー具
6が取り付けてある。錠部12には操作ワイヤー8がつ
ながれている。錠部20の基部端縁部には、係止具4の
係止爪40と戻り方向で噛み合う係止歯22が設けてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、狩猟用足錠具に関
するものである。更に詳しくは、罠にかかりワイヤに繋
れている狩猟獣の動きを制限して狩猟獣を安全かつ確実
に捕獲するための狩猟用足錠具に関する。
【0002】
【従来の技術】猪等の中型の狩猟獣を捕獲するために
は、通常は足括り罠が使用されている。一般的な足括り
罠は、踏板と連動するトリガー具によって罠を作動さ
せ、踏板を踏み抜いた狩猟獣の足をバネ等の弾発力を利
用してワイヤで括るものである。罠にかかった狩猟獣は
ワイヤに繋れた状態になるが、致命傷は受けていないの
で十分に余力があり、狩猟者が近付くことは危険であ
る。また、猟区には銃猟禁止地域があり、狩猟獣に致命
傷を与えるためにむやみに発砲することはできないし、
離れたところから槍で突いたり、ハンマーで叩いたりし
て中途半端な傷を負わせると大暴れして手負いとなる可
能性があり、かえって危険である。そこで、ワイヤに繋
れた狩猟獣の動きを引掛具を使用して制限し、動けなく
なったところでナイフ等で致命傷を与える方法が採られ
ている。
【0003】本発明者は、図12及び図13に示すよう
な引掛具B1、B2を既に開発している。引掛具B1
は、罠の捕獲ワイヤーに引っ掛けるためのもので、フッ
ク100と、フック100の解放部を開閉する開閉体1
01と、竹竿109の装着部分となる装着管103及び
ワイヤー104を備えている。また、引掛具B2は、イ
ノシシの鼻先を括るためのもので、絞り金具105と、
竹竿109の装着部分となる装着管106及び絞り金具
105にループ107をつくって通してあるワイヤー1
08を備えている。
【0004】引掛具B1、B2の使用方法を後で説明す
る図7を参照して説明する。罠にかかったイノシシは、
図7に示すようにワイヤーWで立ち木Tに繋れた状態と
なっている。狩猟者は、まず、竹竿109を持って引掛
具B1をワイヤーWに引っ掛け、ワイヤー104をワイ
ヤーWと反対側へ引っ張る。更に、引掛具B1をイノシ
シの足を括っている絞り金具に当て、更にワイヤー10
4を引っ張ってワイヤーWとワイヤー104を緊張さ
せ、イノシシの動きを制限する。
【0005】次に、竹竿109を持って引掛具B2をイ
ノシシの鼻先に引っ掛け、ワイヤー108を引っ張って
ループ107を絞り、鼻先を括る。そして、引掛具B1
のワイヤー104と引掛具B2のワイヤー108は近く
の立木に括り付ける。最後に、狩猟者がイノシシの背後
から近付き、後足をつかんで倒し、ナイフ等で致命傷を
与える。なお、罠に保護獣や猟犬等がかかった場合に
は、同様に動けないようにして罠の捕獲ワイヤーWを外
し、傷を負わせないようにして解放しなければならな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の引掛具には、次のような課題があった。すなわち、従
来の引掛具を使用した狩猟獣の捕獲作業においては、鼻
先を括るとき、イノシシの前方から近付く必要があり、
警戒されるので作業が難しく、危険性も高い。また、最
後にイノシシの背後から近付き、後足をつかんで倒す必
要があるが、この作業においても、拘束されていない後
足をつかまなければならないので、慣れないと非常に危
険である。このため、上記引掛具B1、B2を使用しな
い場合と比較して減ったとはいえ、狩猟者が後足で蹴ら
れて怪我をする事例が後を絶たない。
【0007】(本発明の目的)本発明は上記課題を解消
するもので、罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れているイノ
シシなどの狩猟獣の動きを制限した後、後足を拘束して
倒す作業を、狩猟者の安全を図りながら、確実に行うこ
とができる狩猟用足錠具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、狩猟獣の足部に装着する手段を有する足錠
部と、当該足錠部を遠隔操作するための遠隔操作手段
と、を備えていることを特徴とする、狩猟用足錠具であ
る。
【0009】第2の発明にあっては、複数の部材を有
し、拡開・狭閉が可能な足錠部と、当該足錠部を狭閉方
向へ付勢する付勢手段と、上記足錠部を拡開状態から狭
閉状態になるよう作動させるトリガー手段と、上記足錠
部の狭閉状態の維持及び解除が可能な狭閉維持手段と、
遠隔操作部材を装着するための装着手段と、引張操作を
行うための索縄部材と、を備えていることを特徴とす
る、狩猟用足錠具である。
【0010】第3の発明にあっては、トリガー手段は、
足錠部が拡開したときに形成される解放部と対向する側
に設けてあり、上記解放部側から物が当たることによっ
て作動するようにしてあることを特徴とする、第2の発
明に係る狩猟用足錠具である。
【0011】第4の発明にあっては、足錠部は、基体側
錠部材と、可動側錠部材と、を備えており、上記基体側
錠部材と可動側錠部材のうち、一方側には他方側を拡開
・狭閉に移動可能に収容する収容部が設けてあり、当該
収容部は収容された部材が拡開・狭閉方向以外の方向へ
動かないようにする停止手段を備えていることを特徴と
する、第2または第3の発明に係る狩猟用足錠具であ
る。
【0012】トリガー手段は、例えば、狩猟獣の足に装
着すると自動的に作動するもの、あるいは操作紐などを
引っ張ることにより作動するものなどであり、特にその
構造を限定するものではない。狭閉維持手段は、足錠部
の戻り(狭閉状態の緩み)を防止できるものであれば、
その構造は特に限定しない。例えば、爪車の係止歯に爪
を係止する構造(いわゆるラチェット構造)、ゴムや表
面の粗い材料などを使用して摩擦で止める構造などであ
る。
【0013】遠隔操作手段は、例えば、所要の剛性を有
する棒体、伸縮調整が可能な棒状部材、棒状部材と索縄
部材を組み合わせたもの、あるいはこれらを取り付ける
ための構造を含むものであるが、特に上記に限定するも
のではない。装着手段は、竹竿等の遠隔操作部材に装着
できるものであればその構造は特に限定はしない。例え
ば、管体、吊下具、挟持具等である。索縄部材としては
通常は鋼線ワイヤが使用されるが、これに限定せず、高
張力を有する合成樹脂製のロープ等、他の索縄部材を使
用してもよい。
【0014】(作 用)本発明に係る狩猟用足錠具によ
れば、罠にかかった狩猟獣の足部に、足錠部を遠隔操作
手段により操作して装着することができる。更に具体的
には、まず、足錠部に遠隔操作部材を装着し、足錠部を
拡開状態にし、罠の捕獲ワイヤーに繋がれ引掛具などで
動きが制限されている狩猟獣の背後から足部に嵌め込
み、トリガー手段を作動させることにより、足錠部を狭
閉状態として足部をつかむ。このとき、狭閉維持手段に
よって足錠部の狭閉状態が維持されるので、足部から容
易には外れることがない。そして、索縄部材を操作して
狩猟獣を倒した後、足錠具を足部から取り外すときに
は、狭閉維持手段による狭閉状態の維持を解除する。こ
のように、罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れているイノシ
シなどの狩猟獣の動きを制限した後、後足を拘束して倒
す作業を、狩猟者の安全を図りながら、確実に行うこと
ができる。
【0015】トリガー手段は、足錠部が拡開したときに
形成される解放部と対向する側に設けてあり、解放部側
から物が当たることによって作動するようにしてあるも
のでは、狩猟獣の足部に足錠部を嵌め入れたとき、足部
がトリガー手段に当たることによってトリガー手段が作
動し、足錠部が狭閉される。すなわち、狩猟者が特にト
リガー手段の操作をしなくても、作業手順の中で自動的
に作動するので、迅速かつ確実な作業ができる。
【0016】足錠部は、基体側錠部材と可動側錠部材と
を備えており、基体側錠部材と可動側錠部材のうち、一
方側には他方側を拡開・狭閉に移動可能に収容する収容
部が設けてあり、収容部は収容された部材が拡開・狭閉
方向以外の方向へ動かないようにする停止手段を備えて
いるものでは、基体側錠部材と可動側錠部材が狭閉状態
の時に、狩猟獣が暴れることによって上記錠部材の一方
側に大きな荷重がかかっても、拡開・狭閉方向以外の方
向へは他方の強度によって強度が補強され、変形しにく
い。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る狩猟用足錠
具の第1の実施の形態を示す一部を省略した斜視図、図
2は可動側錠部材を開いてセットした状態を示す正面視
説明図、図3は可動側錠部材を開いてセットした状態を
示す背面視説明図、図4はトリガー具の構造を示す斜視
図、図5はトリガー具の作動状態を示す一部を断面した
説明図、図6は狩猟用足錠具に竹竿を装着した状態を示
す一部を省略した正面図である。
【0018】符号A1は、例えば足括り罠を使用した猟
で、捕獲のための補助具として使用される狩猟用足錠具
である。狩猟用足錠具A1は、基体側錠部材1と可動側
錠部材2を備えており、これらはステンレススチールで
形成されている。基体側錠部材1は、ほぼ四角棒状で中
空の基体10を有している。基体10の内部には、後述
する係止具4を収容する案内空間部17が設けてあり、
表面側には案内空間部17に通じる長孔11が設けてあ
る。基体10の基端部には、案内空間部17に通じる水
抜き孔19が設けてある。基体10の裏面側には、先端
部が塞がれた円筒状の装着具5が溶接により固定してあ
る。
【0019】基体10には、板状で内側へ円弧状に形成
された錠部12が設けてある。錠部12は、可動側錠部
材2の後述する錠部20とともに足錠部を構成する。錠
部12の先端部には、端板13を二枚構造として、先端
部が解放された収容隙間部14が設けてある。収容隙間
部14の間隔は、後述する可動側錠部材2の先端部の差
込部21の厚さよりやや広く設定され、差込部21は収
容隙間部14内を移動可能である。また、上記両端板1
3は、収容された差込部21が拡開・狭閉方向以外の方
向(厚み方向)へ動かないようにする停止手段を構成す
るものである。
【0020】錠部12のほぼ中間部分の表面側には、ほ
ぼ四角棒状のトリガー具6が取り付けてある。トリガー
具6は、取着ネジ60を介し、取着ネジ60を中心とし
て回動可能かつ錠部12の表面と離れる方向へも動くこ
とができるように取り付けてある。なお、本実施の形態
におけるトリガー具6の取付構造は、トリガー具6に設
けてある取付孔(図示省略)の内径を取着ネジ60の直
径より大きくし、更に取着ネジ60を最後までは締め付
けないようにして、取付部にガタを持たせたものであ
る。
【0021】トリガー具6の中間部分の裏面側には、係
止突起61が設けてある。係止突起61は、一方側が丸
めてあり、作動のとき係止凹部23から外れやすいよう
にしている(図5参照)。なお、トリガー具6は、セッ
ト状態において、錠部20、12の基部縁部から内方へ
数mm程度突出させてある。また、取着ボルト3近傍に
は、可動側錠部材2が拡開したとき、後述する引張バネ
7の中間部を受け、引張バネが伸びたときに直線状にな
らないようにして引張力を確保するためのバネ受け18
が設けてある。
【0022】錠部12の裏面側には、バネ係止具15が
固定されている。また、錠部12の基部寄りに設けてあ
る取着孔16には、操作ワイヤー8がつながれている
(図6参照)。錠部12の基部寄りには、可動側錠部材
2が取着ボルト3を介し、回動可能に取り付けてある。
取着ボルト3は、錠部12側に設けられたネジ孔(図示
省略)に螺合されており、締め付け量を制限(一定以上
は締まらないようにする等)することにより、可動側錠
部材2の回動を可能にしている。可動側錠部材2の錠部
20は、先部側が内方向へ円弧状に湾曲させてある。こ
れにより、上記錠部12と錠部20を狭閉すると、環状
になる。錠部20の先端部には、錠部20の他の部分よ
り薄い差込部21が設けてある。また、錠部20の裏面
側には、バネ係止具24が固定されている。
【0023】錠部20の基部は、円弧状に形成されてお
り、その一部の縁部には、係止歯22が設けてある。ま
た、上記基体10の内部に設けてある案内空間部17に
は、係止具4が進退可能に収容してある。係止具4の外
端部には、上記係止歯22と噛み合う係止爪40が設け
てある。係止具4はコイルバネ42で係止歯22側へ付
勢されている。なお、係止具4には長孔11を貫通させ
て固定ネジ41が螺合してあり、必要に応じて係止具4
を案内空間部17の所要の位置に固定することができ
る。
【0024】なお、係止歯22は、一方の歯面の角度が
緩やかに形成してあり、係止爪40と噛み合った状態に
おいて、可動側錠部材2は狭閉する方向へは動くが、拡
開する方向へは動かないようにしている。また、錠部2
0の基部の係止歯22近傍には、上記トリガー具6の係
止突起61を係止するための係止凹部23が設けてあ
る。係止凹部23は、底部を傾斜させて設けてある(図
5参照)。そして、基体側錠部材1のバネ係止具15と
可動側錠部材2のバネ係止具24の間には、付勢手段で
あるコイル状の引張バネ7が掛けてある。
【0025】(作 用)図7は狩猟用足錠具の使用状態
を示す説明図である。図1ないし図7を参照して、狩猟
用足錠具A1の使用方法と作用を説明する。狩猟獣であ
るイノシシPは、罠の捕獲ワイヤーWと引掛具B1によ
って、動きが制限されている。また、場合によっては、
引掛具B2によって鼻先が括られている。
【0026】まず、狩猟用足錠具A1の装着具5に遠隔
操作部材である竹竿109を装着する(図6参照)。次
に、固定ネジ41を緩めて係止具4をずらして、係止爪
40と係止歯22の噛み合いを解除する。可動側錠部材
2を引張バネ7の引張力に抗して拡開し、トリガー具6
の係止突起61を錠部20の係止凹部23に係止し、セ
ット状態とする(図2及び図3参照)。なお、このと
き、係止具4は固定ネジ41が緩んだ状態で係止爪40
と係止歯22は噛み合っており、可動側錠部材2は狭閉
する方向へは動くが、拡開する方向へは動かない。
【0027】そして、動きが制限されているイノシシP
に背後から近付き、基体側錠部材1と可動側錠部材2を
解放部から後足に嵌め込み、そのまま押し込む。これに
よりトリガー具6に後足が当たり、トリガー具6は押さ
れて、係止凹部23の底面に案内されるようにしてせり
上がり、係止凹部23から外れる。すなわち、狩猟者が
特にトリガー具6の操作をしなくても、作業手順の中で
自動的に作動するので、迅速かつ確実な作業ができる。
トリガー具6が外れると、引張バネ7の引張力によって
基体側錠部材1と可動側錠部材2が狭閉状態となり、後
足をつかむ。なお、上記したように係止爪40と係止歯
22の作用により、狭閉状態が維持されるので、後足か
ら容易には外れることがない。
【0028】また、基体側錠部材1の先端部には、両端
板13で形成された収容隙間部14があり、収容隙間部
14に収容された差込部21は、停止手段である両端板
13に挟まれる位置にあり、差込部21は拡開・狭閉方
向以外の方向へは動くことができない。従って、基体側
錠部材1と可動側錠部材2が狭閉状態の時に、イノシシ
Pが暴れることによって基体側錠部材1と可動側錠部材
2の一方に大きな荷重がかかっても、拡開・狭閉方向以
外の方向へは他方の強度によって強度が補強されている
ので、変形しにくい。
【0029】そして、操作ワイヤー8を操作してイノシ
シPを倒した後、狩猟用足錠具A1を後足から取り外す
ときには、係止具4をずらして係止爪40と係止歯22
の噛み合いを解除し、可動側錠部材2を拡開すればよ
い。このように、狩猟用足錠具A1を使用することによ
り、罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れているイノシシなど
の狩猟獣の動きを制限した後、後足を拘束して倒す作業
を、狩猟者の安全を図りながら、確実に行うことができ
る。
【0030】図8は本発明に係る狩猟用足錠具の第2の
実施の形態を示し、可動側錠部材を開いてセットした状
態を示す正面視説明図である。なお、図面において、上
記狩猟用足錠具A1と同一箇所には同一の符号を付して
示している。狩猟用足錠具A2は、基体側錠部材1と可
動側錠部材2を狭閉させる付勢手段として、ねじりコイ
ルバネ7aを使用している。狩猟用足錠具A2のねじり
コイルバネ7aは、上記狩猟用足錠具A1の引張バネ7
と相違して、コイル間に物が挟まってバネの作動が不安
定になる心配がないので、作動安定性ではより優れてい
る。また、その他の作用については、上記狩猟用足錠具
A1とほぼ同様であるので、説明は省略する。
【0031】図9は本発明に係る狩猟用足錠具の第3の
実施の形態を示す要部分解斜視図、図10は図9に示す
狩猟用足錠具の要部正面図、図11図9に示す狩猟用足
錠具の要部側面図である。なお、図9及び図11におい
ては、便宜上、取着ボルト3を固定する錠部12の図示
を省略している。また、図面において、上記狩猟用足錠
具A1と同一箇所には同一の符号を付して示している。
狩猟用足錠具A3では、係止歯が二段重ねに設けてあ
る。すなわち、周縁部に係止歯22aを有するほぼ扇型
の歯板20aが、係止歯22、22aが同心になるよう
に、かつ係止歯22、22aが互いに半歯ずれる(係止
歯22aが係止歯22間に位置する)ようにして錠部材
20に溶接してある。
【0032】また、係止具もそれぞれの係止歯22、2
2aに対応させて二段重ねに設けてある。係止具4、4
aはそれぞれ独立して動くようになっているが、独立し
て動くことができるのは、実用上支障のない僅かな範囲
であり、固定ネジ41を緩めて係止具4をずらすときに
は、まとめて動かすことができるようになっている。こ
の構造によると、係止爪40、40aが係止歯22、2
2aに常時噛み合っており、戻り拡開の防止効果に優れ
る上に、双方の噛み合いが干渉し合って、可動側錠部材
2のセット状態におけるガタを小さくすることができ、
作動を安定させることができる。また、その他の作用に
ついては、上記狩猟用足錠具A1とほぼ同様であるの
で、説明は省略する。
【0033】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)本発明に係る狩猟用足錠具によれば、罠にかかっ
た狩猟獣の足部に、足錠部を遠隔操作手段により操作し
て装着することができる。更に具体的には、まず、足錠
部に遠隔操作部材を装着し、足錠部を拡開状態にし、罠
の捕獲ワイヤーに繋がれ引掛具などで動きが制限されて
いる狩猟獣の背後から足部に嵌め込み、トリガー手段を
作動させることにより、足錠部を狭閉状態として足部を
つかむ。このとき、狭閉維持手段によって足錠部の狭閉
状態が維持されるので、足部から容易には外れることが
ない。このように、罠にかかり捕獲ワイヤーに繋れてい
るイノシシなどの狩猟獣の動きを制限した後、後足を拘
束して倒す作業を、狩猟者の安全を図りながら、確実に
行うことができる。
【0035】(b)トリガー手段は、足錠部が拡開した
ときに形成される解放部と対向する側に設けてあり、解
放部側から物が当たることによって作動するようにして
あるものでは、狩猟獣の足部に足錠部を嵌め入れたと
き、足部がトリガー手段に当たることによってトリガー
手段が作動し、足錠部が狭閉される。すなわち、狩猟者
が特にトリガー手段の操作をしなくても、作業手順の中
で自動的に作動するので、迅速かつ確実な作業ができ
る。
【0036】(c)足錠部は、基体側錠部材と可動側錠
部材とを備えており、基体側錠部材と可動側錠部材のう
ち、一方側には他方側を拡開・狭閉に移動可能に収容す
る収容部が設けてあり、収容部は収容された部材が拡開
・狭閉方向以外の方向へ動かないようにする停止手段を
備えているものでは、基体側錠部材と可動側錠部材が狭
閉状態の時に、狩猟獣が暴れることによって上記錠部材
の一方側に大きな荷重がかかっても、拡開・狭閉方向以
外の方向へは他方の強度によって強度が補強され、変形
しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る狩猟用足錠具の第1の実施の形態
を示す一部を省略した斜視図。
【図2】可動側錠部材を開いてセットした状態を示す正
面視説明図。
【図3】可動側錠部材を開いてセットした状態を示す背
面視説明図。
【図4】トリガー具の構造を示す斜視図。
【図5】トリガー具の作動状態を示す一部を断面した説
明図。
【図6】狩猟用足錠具に竹竿を装着した状態を示す一部
を省略した正面図。
【図7】狩猟用足錠具の使用状態を示す説明図。
【図8】本発明に係る狩猟用足錠具の第2の実施の形態
を示し、可動側錠部材を開いてセットした状態を示す正
面視説明図。
【図9】本発明に係る狩猟用足錠具の第3の実施の形態
を示す要部分解斜視図。
【図10】図9に示す狩猟用足錠具の要部正面図。
【図11】図9に示す狩猟用足錠具の要部側面図。
【図12】従来の獣類捕獲用の引掛具(捕獲ワイヤー
用)の構造を示す斜視図。
【図13】従来の獣類捕獲用の引掛具(獣類鼻先用)の
構造を示す斜視図。
【符号の説明】
A1 狩猟用足錠具 1 基体側錠部材 10 基体 11 長孔 12 錠部 13 端板 14 収容隙間部 15 バネ係止具 16 取着孔 17 案内空間部 18 バネ受け 19 水抜き孔 2 可動側錠部材 20 錠部 21 差込部 22 係止歯 23 係止凹部 24 バネ係止具 3 取着ボルト 4 係止具 40 係止爪 41 固定ネジ 42 コイルバネ 5 装着具 6 トリガー具 60 取着ネジ 61 係止突起 7 引張バネ 8 操作ワイヤー A2 狩猟用足錠具 7a ねじりコイルバネ A3 狩猟用足錠具 20a 歯板 22a 係止歯 4a 係止具 40a 係止爪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 狩猟獣の足部に装着する手段を有する足
    錠部と、 当該足錠部を遠隔操作するための遠隔操作手段と、を備
    えていることを特徴とする、 狩猟用足錠具。
  2. 【請求項2】 複数の部材を有し、拡開・狭閉が可能な
    足錠部と、 当該足錠部を狭閉方向へ付勢する付勢手段と、 上記足錠部を拡開状態から狭閉状態になるよう作動させ
    るトリガー手段と、 上記足錠部の狭閉状態の維持及び解除が可能な狭閉維持
    手段と、 遠隔操作部材を装着するための装着手段と、 引張操作を行うための索縄部材と、を備えていることを
    特徴とする、 狩猟用足錠具。
  3. 【請求項3】 トリガー手段は、足錠部が拡開したとき
    に形成される解放部と対向する側に設けてあり、上記解
    放部側から物が当たることによって作動するようにして
    あることを特徴とする、 請求項2記載の狩猟用足錠具。
  4. 【請求項4】 足錠部は、 基体側錠部材と、 可動側錠部材と、を備えており、 上記基体側錠部材と可動側錠部材のうち、一方側には他
    方側を拡開・狭閉に移動可能に収容する収容部が設けて
    あり、当該収容部は収容された部材が拡開・狭閉方向以
    外の方向へ動かないようにする停止手段を備えているこ
    とを特徴とする、 請求項2または3記載の狩猟用足錠具。
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