JP6246409B1 - 獣の足を二重に結束可能とした罠 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が負傷したり、獣をしとめる作業に長時間を要したり、あるいは多人数で作業を行う必要をなくすることができる獣の足を二重に結束可能とした罠を提供する。【解決手段】樹木への連結ワイヤを備えた結束ワイヤからなる第1の捕獲作用部と、樹木への連結ワイヤを備えた結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部と、前記第1および第2の捕獲作用部が取り付けてあって、獣が載ると前記第1および第2の捕獲作用部との係合が外れて第1および第2の捕獲作用部が獣の足にはまるようになっている捕獲接地部とを備え、所定の間隔に位置する樹木にそれぞれ前記各連結ワイヤを取り付け、前記捕獲接地部に獣が載った際に前記第1および第2の捕獲作用部に足を捕捉された獣が、両方の連結ワイヤの間で直線的な動きのみ可能となるようにしたことを特徴とする獣の足を二重に結束可能とした罠。【選択図】図29

Description

本発明は、猪や鹿等の獣用の罠に関し、より詳細には本体フレーム等に獣が載った際に各連結ワイヤに取り付けた第1および第2の捕獲作用部が本体フレームとの係合を解かれて獣の足を捕捉し、そして足を捕捉された獣は所定の間隔に位置する樹木に取り付けた前記両方の連結ワイヤの間での直線的な動きのみが可能となるように獣の行動を規制できるようにした、獣の足を二重に結束可能とした罠に関するものである。
(従来技術の説明1)
従来のこの種の獣用の罠の例としては次のような例が知られている。
特開2015−47105号公報(特許文献1参照)には、上方に引き上げ付勢したワイヤーと、ワイヤーの下端に連設され、ワイヤーを介して常時後上方に引張り付勢された係合ピンと、土中のアンカーを介して地上面に配設した結合リンクと、係合ピンが後上方に引張り付勢されることにより、外周フレームが結合リンクの環前面側と結合リンクの仮想直径位置に配設された係合ピンの後面側との間に挟持される外周フレーム付きの踏み板と、踏み板の外周を囲繞する状態に地上面に載置し、ワイヤーの弛緩とともに一端が上方に引き上げ付勢されるように構成したトラップワイヤーと、より構成し、しかも、係合ピンは上部が結合リンクの環前面側に当接し、下端が結合リンクの縦内径の内方に位置するように構成したことを特徴とする野生動物類の捕獲用道具が示されている。
(従来技術の説明2)
特開2016−136925号公報(特許文献2参照)には、地上に固定する基部固定体と上昇付勢により先端部が基部固定体から離隔するように連結構成した捕獲作用体とよりなり、捕獲作用体は、支持基体と、支持基体に装着したガイド基体と、突出付勢された前端がガイド基体の先方にあるロープ輪の結び目に当接して結び目をロープ輪の収縮方向に変位させる突出体と、突出体をガイド基体に沿って前方向に突出付勢する突出機構と、突出体に沿って伸延し一端は周辺の固定物に固定し、他端は結び目を形成して収縮自在の輪に構成したロープ輪からなる捕獲ロープとから構成した野生動物の捕獲用罠が知られている。
(従来技術の説明3)
実用新案登録第3026863号公報(特許文献3参照)には、1端にロック用環を装着した罠本体の他端に、摺動させて適宜位置で固定できる引上用伸縮アームが沿設され、強力つる巻きバネにより他端が起立する作動用アームを装設し、引上用伸縮アームには、1端は罠本体に装着された離脱容易な連結環に連結され、他端は引く力で輪が縮小する輪状ワイヤーと、1端が作動片に連結し、他端がロック用挟片に連結する針金を貫通させる離脱容易な貫通環を先端に設け、前記連結環は他端側が樹木等に固定される固定用ワイヤーの1端を連結し、作動用アームの先端側には、前記強力つる巻きバネの弾力に抗して倒した状態の作動用アームを固定するため、前記ロック用環に嵌合する嵌合部と、前記ロック用挟片を挿嵌する挟嵌間隙を設けたロック作動体を、回動自在に装設したことを特徴する野生獣類用罠が示されている。
(従来技術の説明4)
実用新案登録第3150246号公報(特許文献4参照)には、縮径可能な輪が形成された罠ロープと、直線状の棒部と該棒部を接近させることにより付勢力が付与される棒部間に形成されたコイル部とからなるバネ部材と、地表に強固に定着された部材に固定する固定部材とを有する獣類の足くくり罠であって、該バネ部材に付勢力を付与した状態に維持して外力が作用したときにバネを復元させるように係止を解く係止部材が設けられ、該係止部材をバネ部材の一方端部に設けたフック部材と、他方端部に設けたリング部材と該フック部材とリング部材を重合した状態で係止する棒状の弾き止め部材で構成し、前記罠ロープの端部がバネ部材の棒部の端部に取り付けられてなる手段を有する獣類の足くくり罠が示されている。
なお、実用新案登録第3123679号公報(特許文献5参照)の罠は「笠松式くくり罠」として知られているものである。
特開2015−47105号公報 特開2016−136925号公報 実用新案登録第3026863号公報 実用新案登録第3150246号公報 実用新案登録第3123679号公報
(従来技術の問題点)
ところで、一般に使用される獣用罠は、ほとんどが固定用の杭や1本の樹木の幹にワイヤ等で連結したものであり、罠にかかった獣が暴れた場合にワイヤの長さの範囲内に規制しているものの、獣の自由な行動を規制するものではないため、図31に示すように樹木の周りをぐるぐると暴れ回ってしまう。したがって、獣をしとめる作業が非常に困難であり、作業者が負傷したり、獣をしとめる作業に長時間を要したり、あるいは多人数で作業を行う必要があったりという問題があった。
しかも獣が大きな負傷を負いやすく、しとめた獣の商品価値を大きく損なってしまうという問題があった。
本発明は、上述した問題に対処して発明したものであって、その目的とするところは、構造が簡単で、確実に獣類の足を捕捉することができ、捕捉した獣類が暴れようとしても所望の間隔の樹木の間に差し渡された一対の連結ワイヤによって規制され、一対の連結ワイヤ間でのみ移動が可能で、獣の自由な行動を直線状に規制するため、獣をしとめる作業が非常に容易となり、作業者が負傷したり、獣をしとめる作業に長時間を要したり、あるいは多人数で作業を行う必要をなくすることができる。
また本発明によれば、捕獲する際に獣が大きな負傷を負いにくく、しとめた獣の商品価値を損なうことのない獣の足を二重に結束可能とした罠を提供することができる。
すなわち、上記目的を達成するため本発明の獣の足を二重に結束可能とした罠は、樹木への連結ワイヤを備えた結束ワイヤからなる第1の捕獲作用部と、
樹木への連結ワイヤを備えた結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部と、
前記第1および第2の捕獲作用部が取り付けてあって、獣が載ると前記第1および第2の捕獲作用部との係合が外れて第1および第2の捕獲作用部が獣の足にはまるようになっている捕獲接地部とを備え、
所定の間隔に位置する樹木にそれぞれ前記各連結ワイヤを取り付け、
前記捕獲接地部に獣が載った際に前記第1および第2の捕獲作用部に足を捕捉された獣が、両方の連結ワイヤの間で直線的な動きのみ可能となるようにしたことを特徴とするものである。
なお前記樹木には、木の根や杭等を含むことができる。
本発明の獣の足を二重に結束可能とした罠において、前記捕獲接地部が、本体フレーム内に保持させた足載せ台と、該足載せ台の中央位置に一端を軸着され、他端の開放端部を首振り可能とした一対の開閉部材を備えており、該一対の開閉部材の周囲に前記第1の捕獲作用部を装着し、さらにその上から前記第2の捕獲作用部を装着しておき、前記足載せ台に獣が載ると前記第1の捕獲作用部と前記一対の開閉部材との係合が外れて第1および第2の捕獲作用部が獣の足にはまるようにしたことをも特徴とするものである。
本発明の獣の足を二重に結束可能とした罠において、前記第1の捕獲作用部の結束ワイヤが、緩み止め部材を介して連結ワイヤに連結されていることをも特徴とするものである。
本発明の獣の足を二重に結束可能とした罠において、前記第2の捕獲作用部の結束ワイヤが、先端に取り付けた締付金具に挿通した上で連結ワイヤに連結されていることをも特徴とするものである。
本発明の獣の足を二重に結束可能とした罠において、前記連結ワイヤが、柔らかくて靱性のある約4mm以上の太さのワイヤーロープで構成されていることをも特徴とするものである。
なお、5mm以上あれば太くて切れにくく、かつ柔らかくて靱性があるため太くても獣の足を素速く締めることができる。
請求項1の獣の足を二重に結束可能とした罠は、捕捉した獣類が暴れようとしても所定の間隔の樹木の間に差し渡された一対の連結ワイヤによって規制され、一対の連結ワイヤ間でのみの移動を可能とし、獣の自由な行動を直線状になるよう規制するため、猟銃等を用いることなく迅速に獣を仕留めることが可能となり、したがって獣を仕留める作業が非常に容易となり、作業者が負傷したり、獣を仕留める作業に長時間を要したり、あるいは多人数で作業を行う必要をなくすることができるため大幅なコスト削減を行うことができる。
また、捕獲する際に獣が動き回るのを防止して獣が自損等による大きな負傷を負いにくく、また獣が元気な状態で捕獲できるのでその商品価値を損なうことがない。
また、請求項2の発明によれば、前記捕獲接地部が、本体フレーム内に保持させた足載せ台と、該足載せ台の中央位置に一端を軸着され、他端の開放端部を首振り可能とした一対の開閉部材を備えており、該一対の開閉部材の周囲に前記第1の捕獲作用部を装着し、さらにその上から前記第2の捕獲作用部を装着しておき、前記足載せ台に獣が載ると前記第1の捕獲作用部と前記一対の開閉部材との係合が外れて第1および第2の捕獲作用部が獣の足にはまるようにしたので、獣類の足から外れることを防ぐとともに、獣の足が負傷することが少ない。
請求項5の発明によれば、前記連結ワイヤが、柔らかくて靱性のある約4mm以上の太さのワイヤーロープで構成されるとともに緩み止め部材を介して結束ワイヤからなる前記第1もしくは第2の捕獲作用部に連結したものであるため、より確実に獣の自由な行動を規制することができ、かつ獣を負傷させる恐れを低減させることができる。
なお、本発明の罠のメリットは以下のようにまとめることができる。
1)獣が自損等による大きな負傷を負いにくく、また元気な状態で捕獲できるのでその商品価値を損ないにくい。
2)連結ワイヤ等のワイヤが切れにくい。
3)罠の設置が簡単であり、また迅速に設置することができる。
4)罠のコストが低廉であるにもかかわらず安全性が高い。
獣の足を二重に結束可能とした罠において使用する捕獲接地部の概略平面図である。 その概略側面図である。 その組み付け前の状態を示す概略断面図である。 組み付けた状態を示す概略断面図である。 組み付け前の状態を示す概略斜視図である。 本体フレームに安全ピン(例えばつまようじ)を取り付けようとする状態を示す概略斜視図である。 本体フレームに安全ピンを取り付けた状態を示す概略斜視図である。 本体フレームを地面に埋設した状態を示す概略斜視図である。 本体フレームを地面に埋設した状態の捕獲接地部を示す概略斜視図である。 獣の足を二重に結束可能とした罠において使用する第1の捕獲作用部の要部斜視図である。 第1の捕獲作用部の結束ワイヤが縮められた状態を示す要部斜視図である。 第2の捕獲作用部において使用される締付金具を示し、(a)はその概略正面図、(b)は概略背面図、(c)は概略平面図、(d)は概略中央切断断面図である。 第2の捕獲作用部において使用される締付金具の概略斜視図である。 前記締付金具を第2の捕獲作用部に使用した状態を示す要部概略斜視図である。 第2の捕獲作用部の要部斜視図である。 第2の捕獲作用部の結束ワイヤが縮められた状態を示す要部斜視図である。 捕獲接地部に前記第1および第2の捕獲作用部の結束ワイヤを取り付けようとする状態を示し、一対の開閉部材をロックピンで仮止めしようとする状態の概略斜視図である。 一対の開閉部材をロックピンで仮止めし、一対の開閉部材の周囲に前記第1の捕獲作用部の結束ワイヤを、次いで前記第2の捕獲作用部の結束ワイヤを取り付けようとする状態を示す概略斜視図である。 前記第1および第2の捕獲作用部の結束ワイヤを捕獲接地部に取り付けた上、捕獲接地部を地面に埋設した状態を示す概略斜視図である。 ロックピンを外した状態を示す概略斜視図である。 地面に完全に埋没させた捕獲接地部の足載せ台に獣の足が載せられようとする状態を示す概略断面図である。 足載せ台に獣の足が載った状態を示す概略断面図である。 足載せ台が押し下げられた状態を示す概略断面図である。 一対の開閉部材から第1の捕獲作用部の結束ワイヤが外れ、そのため第2の捕獲作用部の結束ワイヤも外れた状態を示す概略断面図である。 獣の足が第1の捕獲作用部の結束ワイヤで締め付けられた状態を示す概略断面図である。 獣の足が捕獲接地部から離れようとする獣の動きによって第2の捕獲作用部の結束ワイヤでも締め付けられた状態を示す概略断面図である。 獣が獣の足を二重に結束可能とした罠に近づく状態を示す概略図である。 獣が獣の足を二重に結束可能とした罠に掛かった状態を示す概略図である。 獣が獣の足を二重に結束可能とした罠に掛かって逃げようとしている状態を示す概略図である。 獣が獣の足を二重に結束可能とした罠に掛かって反対側に逃げようとしている状態を示す概略図である。 獣が従来の罠に掛かって木の周りをぐるぐる回って逃げようとしている状態を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を具体化した実施形態について説明する。図1ないし図9は、本発明の獣の足を二重に結束可能とした罠の実施の形態における捕獲接地部の詳細を示すものである。
図1ないし図5において、捕獲接地部11は、地面に埋設可能な円形や楕円形その他の適宜形状の本体フレーム12と、該本体フレーム12内に保持させる足載せ台13と、該足載せ台13の両側に立ち上げた軸止め枠13aの長さ方向の中央位置に一端を支軸14を介して軸着され、他端の開放端部を首振り可能とした一対の開閉部材15,15を備えている。16は該開閉部材15,15の外周に設けた保持溝である。
そして前記捕獲接地部11の設置に際しては、図6に示すように、本体フレーム12の対向する側壁12aに設けた挿通孔12bに対応して所望の数の安全ピン(例えばつまようじ)12cを準備し、図7に示すように前記挿通孔12bに安全ピン12cを取り付ける。
その上で、図8に示すように前記捕獲接地部11の本体フレーム12を地面に埋設し、図9に示すように前記本体フレーム12上に一対の開閉部材15,15を軸着した前記足載せ台13をセットする。なお、捕獲作用部との関係については後述する。
次に、図10および図11に基いて第1の捕獲作用部21aを説明する。
図10において、樹木31への連結ワイヤ22aの先端に結束ワイヤからなる第1の捕獲作用部21aが、コイルバネ製の緩み止め部材23を介して連結されている。24,25はそれぞれ緩み止め部材23の両端に取り付けた端部カバーである。ちなみに、捕獲作用部を連結するのは前記樹木31に限るものではなく、木の根やその他のしっかり地面に固着したものであればよい。
なお、前記連結ワイヤ22aは柔らかくて靱性のある太さが4mm以上、望ましくは5mmのワイヤーロープで構成されている。
図11は、獣の足が結束ワイヤからなる第1の捕獲作用部21aに入って引っ張られ、結束ワイヤからなる捕獲作用部21aが締まった状態を示すものである。すなわち、獣が暴れて樹木31への連結ワイヤ22aが引っ張られても、コイルバネ製の緩み止め部材23によって常に連結ワイヤ22aには張力がかかっている。したがって、前記第1の捕獲作用部21aが緩むことはない。
次に、図12ないし図16に基いて第2の捕獲作用部21bを説明する。
図12ないし図14は、結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部21bの先端に取り付けた締付金具26を示すものであり、図12(a)から(d)はそれぞれその正面図、背面図、平面図、中央切断断面図である。
図12ないし図14に示すように、前記締付金具26には、その一端に設けた前記第2の捕獲作用部21bの先端に挿通して抜け止めされる固定孔27と、他端をくの字に折り曲げて前記第2の捕獲作用部21bの結束ワイヤを挿通する第1の係合孔28、および折り曲げ部の反対側の面に設けた長孔からなる第2の係合孔29が設けられている。
第2の捕獲作用部21bにおいては、図15に示すように、樹木31への連結ワイヤ22bの先端に結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部21bが連結され、その先端に取り付けられた締付金具26によって、獣が引っ張ろうとする力で結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部21bが自動的に締まるようになっている。
図16は、獣の足が結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部21bに入って引っ張られ、結束ワイヤからなる捕獲作用部21bが締まった状態を示すものである。すなわち、獣が暴れて樹木31への連結ワイヤ22bが引っ張られると、前記締付金具26によって自動的に結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部21bが締まるようになっている。
図17ないし図20に基いて本発明の獣の足を二重に結束可能とした罠の地面への設置の詳細を説明する。
まず図17に示すように、前記本体フレーム12上に一対の開閉部材15,15を軸着した前記足載せ台13をセットしておき、図18に示すように前記足載せ台13の両側に立ち上げた軸止め枠13aの上部に挿通したロックピン13bで一対の開閉部材15,15を開放状態に仮止めしておく。
その後図19に示すように、前記一対の開閉部材15,15の保持溝16に前記結束ワイヤからなる第1の捕獲作用部21aを装着し、次いでその上から前記結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部21bを前記本体フレーム12の外周上に装着した上、前記捕獲接地部11の本体フレーム12を地面に埋設する。
図20は、前記足載せ台13の両側に立ち上げた軸止め枠13aの上部に挿通したロックピン13bを抜き取り、獣を捕獲する準備が完了した状態を示すものである。
図21ないし図26は本実施形態における獣の足を二重に結束可能とした罠により、獣を捕獲する過程を説明しようとするものである。
図21は、地面に埋設した上でその表面を違和感のないようにカモフラージュして獣を捕獲する準備が完了した罠10において、前記捕獲接地部11の前記足載せ台13に獣(41)の足42が今まさに載ろうとしている状態を、図22は乗った状態を示している。
図23に示すように前記足載せ台13に獣の足42が載って下向きに押し込まれると、開放状態にあった前記一対の開閉部材15,15が閉じる方向に立ち上がる。
そのため、図24に示すように前記一対の開閉部材15,15の保持溝16に装着した前記第1の捕獲作用部21aが係合を解かれ、前記第2の捕獲作用部21bも前記第1の捕獲作用部21aが跳ね上がるのと同時に上方に跳ね上げられる。
その際、図25に示すように前記第1の捕獲作用部21aは獣の足42を締め付ける。そのため、このようにして足42を捕捉された獣は、図26に示すように、捕獲作用部21aから逃れようとして暴れ、その動きに応じて前記第2の捕獲作用部21bの結束ワイヤが前記締付金具26(図示せず)によって自動的に締まることになる。
図27ないし図30は、捕獲された獣の挙動を説明するためのものである。
前記捕獲接地部11の本体フレーム12を地面に埋設するに際しては、あらかじめ獣道の斜面の下方に寄せて埋設し、前記捕獲接地部11の獣の進行方向の前後に木の枯枝等からなる障害物32を置くとともに、前記捕獲接地部11の獣の進行方向の左右にはより小さい障害物33を置く。そしてその上から枯葉や土等を被せ、近くの川から採取した水を振りかけておく。
そして、図27に示すように獣41が罠10に近づき、図28に示すように獣41の足(42)が罠10に掛かった場合、獣41は両側の樹木31に一端を連結された連結ワイヤ22a,22bの長さの範囲内でのみ動くことができる。
すなわち、図29のように矢印Aの方向か、図30のように矢印Bの方向のみ移動することができる。すなわち、両方の連結ワイヤ22,22の間で直線的な動きのみを行うことができるのである。
このように本実施形態の罠10では、獣41の自由な行動を直線状になるよう規制するため、獣41をしとめる作業が非常に容易となり、作業者が負傷したり、獣41をしとめる作業に長時間を要したり、あるいは多人数で作業を行う必要をなくすることができる。また、捕獲する際に獣が動き回るのを防止して獣が自損等による大きな負傷を負いにくく、また獣が元気な状態で捕獲できるのでその商品価値を損なうことがない。
これに対し図31に示すような従来の罠においては、獣が罠に掛かって木の周りを360度ぐるぐる回って逃げようとするため獣に近づくことが難しく、猟銃で仕留めるのが一般的である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で変形実施できるものを含む。例えば前述の笠松式のくくり罠以外の罠にも容易に適用させることができる。
ちなみに、上述した実施形態では、足載せ台13を楕円形に形成した構成で説明したが、円形やその他の形状であるよう構成してもよい。その他、各部材の構造も上述の例に限られず、同様の作用効果を奏する構造に形成してもよいことは当然である。
10 罠
11 捕獲接地部
12 本体フレーム
12a 側壁
12b 挿通孔
12c 安全ピン
13 足載せ台
13a 軸止め枠
13b ロックピン
14 支軸
15 開閉部材
16 保持溝
21a 第1の捕獲作用部
21b 第2の捕獲作用部
22a 連結ワイヤ
22b 連結ワイヤ
23 緩み止め部材
24,25 端部カバー
26 締付金具
27 固定孔
28 第1の係合孔
29 第2の係合孔
31 樹木
32 障害物
33 小さい障害物
41 獣
42 足
A,B 矢印(獣が動ける方向)

Claims (4)

  1. 樹木への連結ワイヤを備えた結束ワイヤからなる第1の捕獲作用部と、
    樹木への連結ワイヤを備えた結束ワイヤからなる第2の捕獲作用部と、
    前記第1および第2の捕獲作用部が取り付けてあって、獣が載ると前記第1および第2の捕獲作用部との係合が外れて第1および第2の捕獲作用部が獣の足にはまるようになっている捕獲接地部とを備え、
    所定の間隔に位置する樹木にそれぞれ前記各連結ワイヤを取り付け、
    前記捕獲接地部に獣が載った際に前記第1および第2の捕獲作用部に足を捕捉された獣が、両方の連結ワイヤの間で直線的な動きのみ可能となるようにした獣の足を二重に結束可能とした罠であって、前記捕獲接地部が、本体フレーム内に保持させた足載せ台と、該足載せ台の中央位置に一端を軸着され、他端の開放端部を首振り可能とした一対の開閉部材を備えており、該一対の開閉部材の周囲に前記第1の捕獲作用部を装着し、さらにその上から被せるように前記第2の捕獲作用部を装着しておき、前記足載せ台に獣が載ると前記第1の捕獲作用部と前記一対の開閉部材との係合が外れて第1および第2の捕獲作用部が獣の足にはまるようにしたことを特徴とする獣の足を二重に結束可能とした罠。
  2. 前記第1の捕獲作用部の結束ワイヤが、緩み止め部材を介して連結ワイヤに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の獣の足を二重に結束可能とした罠。
  3. 前記第2の捕獲作用部の結束ワイヤが、先端に取り付けた締付金具に挿通した上で連結ワイヤに連結されていることを特徴とする請求項1または2に記載の獣の足を二重に結束可能とした罠。
  4. 前記連結ワイヤが、柔らかくて靱性のある約4mm以上の太さのワイヤーロープで構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の獣の足を二重に結束可能とした罠。
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