JP3207491U - 動物捕獲装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】爪置きの発生、木や雪による誤動作、構成部材の飛散・紛失、等の課題を同時に解決可能な動物捕獲装置を提供する。【解決手段】動物捕獲装置1は、筒状の枠体30と、枠体内に下降可能に配設された踏板32と、それぞれが踏板の支持部材33に固定されて踏板の周縁位置から起立する方向に回動可能であり、対向配置されて環状形状をなす一対のガイド体34と、先端部の縮径可能なリング部24が一対のガイド体34の外周面34aに沿って装着されるワイヤ体20と、リング部24を縮径させる状態に付勢する付勢部材40とを備え、ガイド体34は、両端部34cと頂部34dとの間の所定位置Dにおいて枠体30の周壁部の上端部と当接し、その状態で両端部34cから頂部34dに向かって下方に傾斜するように、両端部の下面を踏板の上面32aから所定距離離隔させて支持部材33に固定されている。【選択図】図5

Description

本考案は、動物を捕獲するための動物捕獲装置に関する。
従来より、先端部が縮径可能なリング部を有するワイヤ体を用いて猪等の動物を捕獲するための動物捕獲装置が知られている(特許文献1参照)。
実用新案登録第3196146号公報
従来の動物捕獲装置においては、ワイヤ体の跳ね上がり量が小さく捕獲動物のいわゆる爪置きが発生する、木や雪の落下によって捕獲機構の誤動作が発生する、装置の構成部材の一部(例えば、枠体等)が動作時の衝撃で飛散・紛失してしまう、等といった様々な課題があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされ、爪置きの発生、木や雪による誤動作の発生、構成部材の飛散・紛失、等の課題を同時に解決することが可能な動物捕獲装置を提供することを目的とする。
一実施形態として、以下に開示するような解決手段により、前記課題を解決する。
開示の動物捕獲装置は、開口部を有する筒状の枠体と、前記枠体の前記開口部内における上部位置に下降可能に配設された踏板と、それぞれが板状もしくは棒状部材が湾曲もしくは折曲されて環状の一部をなす形状を有すると共に、それぞれの両端部が回動支点となるように前記踏板に設けられた支持部材に固定されて前記踏板の周縁位置から前記踏板の中央部上方位置へ起立する方向に回動可能となっており、それぞれが対向するように配置されて環状形状をなす一対のガイド体と、先端部が縮径可能なリング部を有し、該リング部が一対の前記ガイド体の外周面に沿って装着されるワイヤ体と、一対の前記ガイド体の外周面に沿って装着された前記リング部を縮径させる状態に付勢する付勢部材と、を備え、前記ガイド体は、前記両端部と該両端部から最も離れた頂部との間の所定位置において前記枠体の周壁部の上端部と当接するように配設されており、その当接状態において前記両端部から前記頂部に向かって下方に傾斜する配置となるように、前記回動支点となる位置における前記両端部の下面を前記踏板の上面に対して所定距離X離隔させて、前記踏板の前記支持部材に固定されていることを特徴とする。
開示の動物捕獲装置によれば、木や雪の落下による捕獲機構の誤動作を防止することができると共に、正常動作時のワイヤ体の跳ね上がり量を大きくすることができる。したがって、誤動作および捕獲動物の爪置きを減少させて、捕獲率を向上させることが可能となる。さらに、動作した際の衝撃で構成部材が飛散・紛失してしまうことの防止が可能となる。
本考案の実施形態に係る動物捕獲装置の例を示す斜視図である。 図1の動物捕獲装置の枠体、踏板、ガイド体の例を示す斜視図である。 図2の枠体、踏板、ガイド体の正面図である。 図2の枠体、踏板、ガイド体の平面図である。 図1の動物捕獲装置の動作を説明するための説明図である。 図1の動物捕獲装置の動作を説明するための説明図である。 図1のA部拡大図である。 図1のB部拡大図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施の形態について詳しく説明する。図1は、本考案の実施形態に係る動物捕獲装置1の例を示す斜視図(概略図)である。また、図2は、図1の動物捕獲装置1の枠体、踏板、ガイド体の構成を主として示す斜視図(概略図)である。また、図3は、図2に示す構成の正面図(概略図)であり、図4は、図2に示す構成の平面図(概略図)である。また、図1の動物捕獲装置の動作を図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)の順に示して説明する。また、図7は、図1のA部拡大図であり、図8は、図1のB部拡大図である。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
本実施形態に係る動物捕獲装置1は、例えば、猪、鹿、熊等の野生動物の肢体(手足)をワイヤ体で拘束して捕獲する装置である。
先ず、図1の全体図に示すように、動物捕獲装置1は、動物(肢体)の進入を検知する踏板32とこれを下降可能に固定する枠体30とを備えている。この踏板32には、先端部が縮径するように付勢されたワイヤ体20を保持すると共に踏板32が下降された際に上方へ回動してワイヤ体20を解放(放出)する一対のガイド体34、34が固定されている。
先ず、ワイヤ体20およびその周辺構成について説明する。
図1、図7、図8に示すように、ワイヤ体20は、先端部に縮径可能なリング部24を有しており、当該リング部24が、一対で略環状形状をなすガイド体34、34の外周面34a、34aに沿って装着される部材である。さらに、一対のガイド体34、34の外周面34a、34aに沿って装着されたリング部24を縮径させる状態に付勢する付勢部材40が設けられている。
一例として、リング部24は、ワイヤ体20の一端部を折り返して環状部22を形成した後、かしめ部材21を用いて先端部分をワイヤ体20の本体部分にかしめることにより形成されている。このような環状部22にワイヤ体20の他端部を挿通させることでワイヤ体20の一端部に径が可変となるリング部24を形成することができる。
なお、本実施形態においては、図1に示すように2本のワイヤ材20A、20Bを連結部材23により連結することでワイヤ体20を構成している。ただし、この構成に限定されるものではなく、ワイヤ体20は1本のワイヤ材で構成してもよく、あるいは、3本以上のワイヤ材を連結部材により連結して構成してもよい(いずれも不図示)。いずれの構成であっても、リング部24が形成された端部と反対側の端部には、ワイヤ体20を樹木等に係留させるためのシャックル等からなる係留具26が取り付けられている。
また、付勢部材40は、ワイヤ体20の長さ方向において所要範囲にわたって配設されたつるまきバネ42と、つるまきバネ42を両端部から圧縮するためのキャップ部材44A、44Bと、キャップ部材44Aと44Bとの間に配設された筒体46と、付勢状態保持手段である締結部材48とを有している。
つるまきバネ42は、つるまきバネ42の内側空間にワイヤ体20を挿通させることでワイヤ体20に沿って配設されている。つるまきバネ42の長さ寸法は、ガイド体34を所要速度で回動させるための付勢力が得られれば任意の長さ寸法を採用することができる。つるまきバネ42の一端部位置(当該一端部とワイヤ体20の環状部22との間)および、つるまきバネ42の他端部位置にはそれぞれキャップ部材44A、44Bが配設されている。つまり、つるまきバネ42は、両端部がキャップ部材44A、44Bで挟まれるように収容されて、隔壁部44Aa、44Baの内側に当接した状態となっている。ワイヤ体20は隔壁部44Aa、44Baに形成された挿通孔部分に挿通されており、キャップ部材44A、44Bはワイヤ体20の延長方向に沿ってスライド自在である。
キャップ部材44A、44Bの間に配設された筒体46は、その内部空間につるまきバネ42を挿通させている。筒体46はつるまきバネ42を圧縮する際にキャップ部材44Bをスライドさせると共に、つるまきバネ42の付勢力に抗する反力を得るための保持部でもあり、図8に示すように、ネジ止めによりキャップ部材44Bと一体に組み立てられている。なお、筒体46は、本考案にかかる動物捕獲装置1の必須構成ではないため省略することも可能である。
また、締結部材48は、ワイヤ体20を挿通させる筒状の挿通体48Aと挿通体48Aの外周面に形成され、ワイヤ体20に向かって挿通体48Aの外周面を板厚方向に貫通する貫通孔に装着されたネジ体48Bとを有している。この締結部材48により、つるまきバネ42を圧縮した状態でネジ体48Bを締め付ければ、ネジ体48Bの先端部がワイヤ体20の外周面に当接し、つるまきバネ42の圧縮状態(付勢状態)を保持することができる。
上記の構成によれば、つるまきバネ42によってキャップ部材44Aを介して環状部22をワイヤ体20の先端方向に向かって付勢することができ、その付勢力によってワイヤ体20先端のリング部24が縮径する作用等が得られる。
次に、枠体30、踏板32、およびガイド体34の構成について説明する。
踏板32は、枠体30に対して下降可能に固定されており、動物が肢体で踏むことによってその進入を検知する部材である。本実施形態において、図1〜図4に示すように、枠体30は、開口部30aを有する筒状の形状を備えている。一方、踏板32は、枠体30の開口部30a内における所定の上部位置(一例として、踏板32の上面と枠体30の周壁部30bの上端部とが同一高さとなる位置)に、下降移動が可能なように固定されている。固定方法の例として、本実施形態においては、枠体30の周壁部30bに複数個所(一例として、3箇所)の貫通孔30cを設け、当該貫通孔30cに細い棒状木材37(一例として、つまようじを用いることができる)を進入させ、当該周壁部30bを挿通して開口部30a内に進出した棒状木材37の上に踏板32を載置している。これによれば、装置を設置する際には、踏板32を枠体30の開口部30a内の上部位置に固定することができ、且つ、動物が進入して踏板32を踏んだ際には、踏板32に加えられた荷重(体重)によって棒状木材37が切断されて踏板32が枠体30の開口部30a内を下降する動作を生じさせることができる。この下降動作が、後述の捕獲動作を開始させる契機となる。
ここで、踏板32に設けられる一対のガイド体34、34について説明する。本実施形態に係るガイド体34は、それぞれが板状もしくは棒状部材が湾曲もしくは折曲されて環状の一部をなす形状を有すると共に、それぞれの両端部34cが回動支点Cとなるように踏板32に設けられた支持部材33に固定されて踏板32の周縁位置から踏板32の中央部上方位置へ起立する方向に回動可能となっている。さらに、一対のガイド体34、34は、装置設置時(回動前)の状態において、それぞれが対向して環状形状をなすように配設されている。
本実施形態に係るガイド体34は、両端部34cと当該両端部34cから最も離れた頂部34dとの間の所定の当接位置Dにおいて枠体30の周壁部30bの上端部と当接するように配設されている。
これによれば、先端のリング部24を縮径状態としたワイヤ体20を、対向配置で平面視が環状形状をなす一対のガイド体34、34の外周面34a、34aに沿って装着することができる。さらに、動物が進入して踏板32を下降させたときに、回動支点Cが下降し、当接位置Dを支持点として頂部34dが上方に起立するようにして一対のガイド体34、34がそれぞれ回動する作用が生じる。これを契機として、一対のガイド体34、34に保持されたワイヤ体20が上昇しつつ、回動途中で解放(放出)され、縮径するリング部24によって進入した動物の肢体を拘束することができる。
ここで、枠体30は、平面視で円形(略円形を含む)に形成されている。また、ガイド体34、34は、一対で対向配置された環状形状が平面視で長円形もしくは楕円形(これらに類する形状を含む)に形成されている。さらに、図4に示すように平面視において、各ガイド体34の頂部34dの位置で内周面34bを枠体30(周壁部30b)の外周面に対して所定距離Y離隔させて配設されている。
これらの構成によれば、上記の所定の当接位置Dを、ガイド体34の両端部34cと頂部34dとの中間位置よりも両端部34cに近い位置に設定することが可能となる。したがって、当接位置Dを頂部34dに近い位置に設定した場合の構成と比較して、回動支点Cと当接位置Dとの距離を小さくすることができる。そのため、踏板32の下降量が小さい場合であっても、ガイド体34の回動量を大きくすることができる。すなわち、動物の進入により踏板32が僅かに下降しただけでも即座に検知することができ、且つ、ガイド体34(ひいてはワイヤ体20)を大きく跳ね上げることができるため、確実な捕獲を行うことが可能となる。
また、所定距離Yだけ離隔させて配設される構成によって、上記の所定の当接位置Dを、ガイド体34の両端部34cと頂部34dとの中間位置よりも両端部34cに近い位置に設定する構成が実現できると共に、ガイド体34の回動時に頂部34dの到達高さをより高い位置に設定する構成が実現できる。なお、一例として、所定距離Yは、Y=5mm〜20mmであることが好適である。さらに好適には、Y=10mm程度に設定される。
また、本実施形態に係るガイド体34は、径方向内側に向かって湾曲する(窪む)凹状部35が外周面34aの周方向に沿って設けられている。これによれば、縮径状態に保持されるリング部24がずれないようにガイド体34の外周面34aに保持させることができる。
さらに、本実施形態に係るガイド体34は、頂部34dの外周面34aの上部位置において径方向に突出する突状体36が設けられている。これによれば、リング部24に作用させた付勢部材40による付勢力によってリング部24が縮径しようとする際に、ガイド体34が回動開始直後にリング部24がガイド体34から外れてしまうことの防止が可能となる。すなわち、ガイド体34が上方まで(例えば、踏板32の上面32aに対するガイド体34の正面視の起立角度が45°以上となるまで)、リング部24が突状体36に係止された状態を保持しながらガイド体34を回動させることが可能となる。さらに突状体36が一対のガイド体34、34の両方に設けられていることによって、一対のガイド体34、34を均等に(同じ起立角度で)回動させることが可能となる。したがって、ガイド体34(ひいてはワイヤ体20)を大きく跳ね上げることができ、より一層、肢体の上部(胴体に近い側)でリング部24による拘束を行うことができるため、爪置きを減少させて、より確実な捕獲を行うことが可能となる。
なお、装置を設置する際にガイド体34にワイヤ体20を装着する場面等においてガイド体34が意図せずに回動してしまうことを防止するために、支持部材33に着脱可能に取り付けてガイド体34の回動を規制するストッパ38が設けられている。
また、本実施形態に特徴的な構成として、装置を設置する際にガイド体34が枠体30(周壁部30b)に当接した状態において、両端部34cから頂部34dに向かって下方に傾斜する配置となるように、回動支点Cとなる位置における両端部34cの下面(下辺)を踏板32の上面に対して所定距離X離隔させて、ガイド体34が踏板32(支持部材33)に固定されている。
これによれば、上記の当接状態でガイド体34が水平に配置される構成と比較して、リング部24の縮径力(すなわち付勢部材40による付勢力)をより高めることが可能となる。その理由として、仮に水平配置とする場合は、雪や木の落下等の小さな衝撃が踏板32に加えられただけでリング部24に加えられた付勢力によってガイド体34が回動してしまう誤動作の恐れがあった。しかし、上記のように傾斜配置とすることで、ガイド体34を下方に向けて(起立方向と逆向きに)押し付ける力成分を生じさせることができるため、誤動作の解消を図ることができ、且つ、リング部24の縮径力(付勢部材40による付勢力)を高めることができるため、より確実な捕獲を行うことが可能となる。なお、一例として、所定距離Xは、X=2mm〜5mmであることが好適である。さらに好適には、X=3mm程度に設定される。
また、本実施形態に特徴的な構成として、枠体30に対して、踏板32を下降可能に締結する締結体39を備えている。より具体的には、締結体39は、金属ワイヤ、樹脂紐等の線状部材を用いて、枠体30の周壁部30bの下部位置に設けられた貫通孔30dおよび踏板32の周縁部に設けられた貫通孔32bに挿通されたリング状に形成されている。
従来の装置においては、装置の構成部材(枠体あるいは踏板)が動作時の衝撃で飛散・紛失してしまう課題があったが、枠体30を係留具31(ロープ等)で樹木に係留したうえで、締結体39を用いた締結構成を備えることによって、構成部材(枠体30、踏板32)の飛散・紛失を防止することが可能となる。
また、図4等に示すように、リング状の締結体39を、一対のガイド体34、34の頂部34d、34cの位置に対応させて2箇所設ける構成としていることによって、踏板32が下降する際の移動ガイドとして作用させることができ、スムーズでぶれの無い確実な踏板32の下降を可能としている。
続いて、上記構成を備える動物捕獲装置1により動物を捕獲する捕獲動作について、図5、図6を用いて説明する。
先ず、動物捕獲装置1の設置方法について説明する(図5(a)参照)。
捕獲対象とする動物の通り道等の場所に、枠体30を設置する。このとき、枠体30には締結体39を用いて踏板32が可動に締結された状態で、また、踏板32に固定されたガイド体34にはワイヤ体20(リング部24)が仮に装着された状態(印加される付勢力を弱くしている状態)とする。なお、係留具31を用いて枠体30を樹木等(不図示)に係留しておくことで、枠体30や踏板32の紛失を防止することができる。
次に、付勢部材40により、ガイド体34の外周面34aに装着したワイヤ体20のリング部24を縮径させる動作、およびガイド体34が踏板32の周縁部から中央上方へ回動させる動作を発生させるための付勢力を付与する。具体的にはキャップ部材44Bと筒体46を枠体30側にスライドさせて、つるまきバネ42をキャップ部材44Aの隔壁部44Aaの内側に当接させ、且つ、当該キャップ部材44Aをリング部24(環状部22)に当接させる。さらにキャップ部材44Bと筒体46を枠体30側にスライドさせて、キャップ部材44Aと44Bとの間でつるまきバネ42を挟み込んで圧縮することにより付勢力を発生させることができる。つるまきバネ42を必要程度に圧縮した状態で、操作者がネジ体48Bを締め付けてネジ体48Bの先端部をワイヤ体20の外表面に押圧させ、挿通体48Aと共にワイヤ体20を挟持することでつるまきバネ42の圧縮状態(付勢状態)を保持させることができる。これによって、リング部24を縮径させる作用、およびガイド体34を起立方向に回動させる作用を生じさせるための付勢力が付与された状態に維持される。
この状態で、ワイヤ体20の他端部に取り付けられた係留具26を用いて、ワイヤ体20の他端部を樹木等(不図示)に係留する。なお、動物に警戒されないように、枠体30、踏板32、ワイヤ体20、付勢部材40等を落ち葉等により被覆して隠しておくとよい(不図示)。以上の手順で、動物捕獲装置1の設置が完了する。
次に、進入した動物を動物捕獲装置1によって捕獲する際の動作について説明する(図5(b)、図6(a)、図6(b)参照)。
捕獲対象の動物(一例として、猪)が動物捕獲装置1の設置位置を通過する際、当該動物の肢体100が枠体30の開口部30a内に進入して枠体30内に配設された踏板32を踏みつけると、その荷重(体重)により踏板32を枠体30内に固定している棒状木材37が切断されて、踏板32は枠体30の開口部30a内を下降する。これにより、ガイド体34は、回動支点Cとなる両端部34cが下降するため、枠体30との当接位置Dを支持点として頂部34dが上昇する動作を生じる。したがって、ガイド体34は、正面視において、両端部34cから頂部34dに向かって下方に傾斜する状態から、水平の状態を経て、上方に傾斜する状態へ移行する。この移行動作によって、リング部24を縮径するように付勢している付勢力が、当該リング部24を縮径させると共に、ガイド体34を上方へ起立させる方向に回動させる作用を生じる。
その後、リング部24が縮径しながら、ガイド体34が回動すると共にワイヤ体20が上昇する。このとき、ガイド体34の外周面34aに突状体36を有する構成により、リング部24が縮径しようとする際に、ガイド体34が回動開始直後にリング部24がガイド体34から外れてしまうことが防止できるため、ガイド体34が上方まで(例えば、踏板32の上面32aに対するガイド体34の正面視の起立角度が45°以上となるまで)、リング部24が突状体36に係止された状態を保持しながらガイド体34を回動させることが可能となる。その位置で、リング部24がガイド体34から放出されるため、リング部24を肢体の上部(胴体に近い側)位置まで到達させて、高い位置で肢体を拘束することが可能となる。
このような手順によって、動物の捕獲を行うことができる。ちなみに、猪、鹿、熊等の動物は、肢体の先端部分が胴体側よりも太い(幅広)のため、リング部24で拘束された状態から逃げ出すことはできない。
以上説明した通り、開示の動物捕獲装置によれば、従来の装置において生じていた爪置きの発生、木や雪による誤動作の発生、構成部材の飛散・紛失、等の複数の課題を同時に解決することが可能となる。
なお、本考案は、以上説明した実施形態に限定されることなく、本考案を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
1 動物捕獲装置
20 ワイヤ体
22 環状部
24 リング部
26 係留具
30a 開口部
30b 周壁部
30c、30d 貫通孔
30 枠体
31 係留具
32 踏板
32b 貫通孔
33 支持部材
34 ガイド体
34a 外周面
34b 内周面
34c 両端部
34d 頂部
35 凹状部
36 突状体
38 ストッパ
39 締結体
40 付勢部材
42 つるまきバネ
44A、44B キャップ部材
46 筒体
48 締結部材
100 動物の肢体

Claims (8)

  1. 動物を捕獲するための動物捕獲装置であって、
    開口部を有する筒状の枠体と、
    前記枠体の前記開口部内における上部位置に下降可能に配設された踏板と、
    それぞれが板状もしくは棒状部材が湾曲もしくは折曲されて環状の一部をなす形状を有すると共に、それぞれの両端部が回動支点となるように前記踏板に設けられた支持部材に固定されて前記踏板の周縁位置から前記踏板の中央部上方位置へ起立する方向に回動可能となっており、それぞれが対向するように配置されて環状形状をなす一対のガイド体と、
    先端部が縮径可能なリング部を有し、該リング部が一対の前記ガイド体の外周面に沿って装着されるワイヤ体と、
    一対の前記ガイド体の外周面に沿って装着された前記リング部を縮径させる状態に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記ガイド体は、前記両端部と該両端部から最も離れた頂部との間の所定位置において前記枠体の周壁部の上端部と当接するように配設されており、その当接状態において前記両端部から前記頂部に向かって下方に傾斜する配置となるように、前記回動支点となる位置における前記両端部の下面を前記踏板の上面に対して所定距離X離隔させて、前記踏板の前記支持部材に固定されていること
    を特徴とする動物捕獲装置。
  2. 前記所定位置は、前記ガイド体の前記両端部と前記頂部との中間位置よりも該両端部に近い位置であること
    を特徴とする請求項1記載の動物捕獲装置。
  3. 前記所定距離Xは、X=2mm〜5mmであること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の動物捕獲装置。
  4. 前記枠体は、平面視で円形であり、
    前記ガイド体は、一対で対向配置された前記環状形状が平面視で長円形もしくは楕円形であって、それぞれの前記頂部の内周面を前記枠体の外周面に対して所定距離Y離隔させて配設されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の動物捕獲装置。
  5. 前記所定距離Yは、Y=5mm〜20mmであること
    を特徴とする請求項4記載の動物捕獲装置。
  6. 前記枠体に対して、前記踏板を下降可能に締結する締結体をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の動物捕獲装置。
  7. 前記締結体は、線状部材を用いて、前記枠体の周壁部の下部位置に設けられた貫通孔および前記踏板の周縁部に設けられた貫通孔に挿通されたリング状に形成されていること
    を特徴とする請求項6記載の動物捕獲装置。
  8. 前記ガイド体は、前記頂部の外周面の上部位置において径方向に突出する突状体を有すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の動物捕獲装置。
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