JP7049724B1 - くくり罠 - Google Patents
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Abstract
Description
このようなくくり罠は、一般的には、長尺状のワイヤの先端部に、弾機を介して締め込み可能にしたくくり輪を一連状に設け、ワイヤの基端側は木や杭等の固定物に掛け回す等して固定することで捕獲現場にセットし、そしてくくり輪に動物の脚が侵入した(入り込んだ)ことに感応してくくり輪を弾機付勢力を受けて締め込み作動させることで脚をくくって逃走できないようにし、これによって動物を捕獲できる構成にしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
請求項2の発明は、踏板と、該踏板に支軸を介して回動自在に支持される作動部材と、該踏板を上下動自在に内嵌するとともに該作動部材を下側から支える枠体と、該作動部材にリング状に懸回され、弾機により締め込み側に付勢されたくくり輪を形成するワイヤとを備え、該踏板が該枠体内を下動することで該作動部材が上動し、これに伴いくくり輪が作動部材から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、前記ワイヤは、先端部に形成される通し輪に該ワイヤの中間部が貫通されることで前記くくり輪を形成するとともに、該ワイヤの後端部が第一固定物に固定されるものであって、前記通し輪には、ワイヤを貫通するための貫通部材が設けられ、該貫通部材は、ワイヤが懸回された状態で、懸回基端側部位と先端側部位とに配される各一対のワイヤを、各貫通する基端側、先端側のスリーブの緊締により挟持状に取り付けられるものであり、先端側スリーブの先端側に、基端部が第二固定物に固定される規制用ワイヤの先端部を連結することができる弧状の連結部が形成されていることを特徴とするくくり罠である。
そして、くくり輪4aの後端側から該ワイヤ4を引き込むことでくくり輪4aを締め込むことができるものであって、弾機5によって締め込み側に付勢されている。そして、該くくり輪4aは、前記係止溝3cに係止する状態で一対の作動部材3の外周にリング状に懸回される。
そして、弾機支持部材13は本体部13aと該本体13aに外嵌する先端部13bで構成されるが、該本体部13aの基端側には、該弾機支持部材13の基端側への移動を規制するストッパ15がワイヤ4に位置調整自在に止着されており、該ストッパ15の止着位置を調整することで弾機支持部材13の位置調整を行えるようになっているとともに、該弾機支持部材13の位置調整を行うことでくくり輪4aの締め付け力を調整できるようになっている。
一方、弾機支持部材13の先端部13bは、くくり輪4aが締め付けられると弾機5の付勢力に伴って本体部13aは後端側へ移動するが、先端部13bはくくり輪4aの通し輪4b近傍に残るようになっている。
さらに、先端部13bには、先端から基端側に向けて角度調整孔13cが長孔状に設けられており、後述するようにくくり罠1を設置する際に弾機支持部材13の角度を調整できるようになっている。
なお、図中、14は弾機支持部材13の先端部13bと通し輪4bのあいだ、弾機支持部材本体部13aの基端側とストッパ15のあいだにそれぞれ介装されるワッシャである。
まず、ワイヤ4の先端側を通し輪4bに挿入してくくり輪4aを形成するとともに、弾機支持部材13、弾機5、ストッパ15を外嵌せしめ、さらに、連結部4cに連結金具19bを介して、規制用ワイヤ20を連結しておく。一方、ワイヤ4の基端側はヨリモドシ16を介して保留用ワイヤ17を連結しておく。そして、作動装置3の外周面部(係止溝3c)に、通し輪4bが取付金具7の中央部位になるようにして、くくり輪4aを外嵌させるが、このとき、作動装置3が誤作動しないよう、図示しない安全装置を用いてもよい。さらに、ストッパ15で弾性支持部材13の位置調整をして、くくり輪4aの締め付け力を調整しておく。
次に、くくり罠1をセットする場合には、まず、捕獲現場の地面Gに、前記枠体6や弾機支持部材13を埋めるための穴を掘り、枠体6を穴に入れ、必要に応じて調整部材12を枠体6の支持孔6bに貫通させる。次いで、作動部材3の円弧状中央部3bを枠体6、調整部材12に上方から載せ置き、枠体6に内嵌させる。そして、弾機支持部材13を掘った穴の大きさに応じて角度調整孔13cを介して角度を調整して埋め込み、枠体6および弾性支持部材13に土を被せる。最後に、保留用ワイヤ17、規制用ワイヤ20の基端側を木や杭等の固定物T1、T2にかけ回すことで、くくり罠1は、踏板2を動物が踏み込むことで発動する状態にセットされる。なお、このとき、固定物T1、くくり罠1、固定物T2が直線状に配されるようにセットすることが好ましい。
因みに、保留用ワイヤ17、規制用ワイヤ20の固定物T1、T2への固定作業とくくり輪4aのセット作業の順序は、前記実施の形態のものに限定されるものでなく、必要において適宜の順序で実施できるものであることは言うまでもない。
このようにすることで、くくり輪4aで動物の脚を確実にくくるとともに、第一、第二固定物T1、T2の2点で固定するため、くくられた動物Aが逃げようとして暴れたときに、該暴れる際の移動範囲を規制することができ、広い範囲で地面が抉り取られて乱れてしまうことを回避できることになる。
さらに、貫通部材は適宜のリング状の部材を採用してもよいことは言うまでもない。また、貫通部材9を備えずにワイヤ4の先端部を折り返してスリーブ10を緊締するだけで通し輪4bを形成する構成とすることもできる。
さらにまた、連結部4cに規制用ワイヤ20を連結しない場合は、一つの固定物T1のみに固定する従来のくくり罠として用いることもできる。
2 踏板
3 作動部材
4 ワイヤ
4a くくり輪
4b 通し輪
4c 連結部
5 弾機
6 枠体
9 貫通部材
10(10a、10b) スリーブ
13 弾機支持部材
20 規制用ワイヤ
Claims (2)
- 踏板と、該踏板に支軸を介して回動自在に支持される作動部材と、該踏板を上下動自在に内嵌するとともに該作動部材を下側から支える枠体と、該作動部材にリング状に懸回され、弾機により締め込み側に付勢されたくくり輪を形成するワイヤとを備え、
該踏板が該枠体内を下動することで該作動部材が上動し、これに伴いくくり輪が作動部材から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、
前記ワイヤは、先端部に形成される通し輪に該ワイヤの中間部が貫通されることで前記くくり輪を形成するとともに、該ワイヤの後端部が第一固定物に固定され、
該ワイヤの先端部に形成される連結部に、基端部が第二固定物に固定された規制用ワイヤの先端部が連結されるものであって、
前記通し輪には、ワイヤを貫通するための貫通部材が設けられ、該貫通部材は、ワイヤが懸回された状態で、懸回基端側部位と先端側部位とに配される各一対のワイヤを、各貫通する基端側、先端側のスリーブの緊締により挟持状に取り付けられるものであり、連結部は、先端側スリーブの先端側に弧状に形成されることを特徴とするくくり罠。 - 踏板と、該踏板に支軸を介して回動自在に支持される作動部材と、該踏板を上下動自在に内嵌するとともに該作動部材を下側から支える枠体と、該作動部材にリング状に懸回され、弾機により締め込み側に付勢されたくくり輪を形成するワイヤとを備え、
該踏板が該枠体内を下動することで該作動部材が上動し、これに伴いくくり輪が作動部材から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、
前記ワイヤは、先端部に形成される通し輪に該ワイヤの中間部が貫通されることで前記くくり輪を形成するとともに、該ワイヤの後端部が第一固定物に固定されるものであって、
前記通し輪には、ワイヤを貫通するための貫通部材が設けられ、
該貫通部材は、ワイヤが懸回された状態で、懸回基端側部位と先端側部位とに配される各一対のワイヤを、各貫通する基端側、先端側のスリーブの緊締により挟持状に取り付けられるものであり、
先端側スリーブの先端側に、基端部が第二固定物に固定される規制用ワイヤの先端部を連結することができる弧状の連結部が形成されていることを特徴とするくくり罠。
Priority Applications (1)
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JP2021184928A JP7049724B1 (ja) | 2021-11-12 | 2021-11-12 | くくり罠 |
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JP2023072391A JP2023072391A (ja) | 2023-05-24 |
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ID=81259215
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021184928A Active JP7049724B1 (ja) | 2021-11-12 | 2021-11-12 | くくり罠 |
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Citations (5)
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---|---|---|---|---|
JPS6344334B2 (ja) * | 1984-03-28 | 1988-09-05 | Mitsuo Wada | |
JP6246409B1 (ja) * | 2017-06-05 | 2017-12-13 | 大 有泉 | 獣の足を二重に結束可能とした罠 |
JP6344334B2 (ja) | 2015-08-05 | 2018-06-20 | トヨタ自動車株式会社 | 電力制御ユニット |
JP6355663B2 (ja) * | 2016-02-16 | 2018-07-11 | 株式会社九州自然環境研究所 | 獣類の捕獲罠装置 |
JP3233888U (ja) * | 2021-06-30 | 2021-09-09 | 株式会社鎌田スプリング | くくり罠 |
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2021
- 2021-11-12 JP JP2021184928A patent/JP7049724B1/ja active Active
Patent Citations (5)
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JP3233888U (ja) * | 2021-06-30 | 2021-09-09 | 株式会社鎌田スプリング | くくり罠 |
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