JPH0564536A - 埋め込み式熊捕獲用罠装置 - Google Patents
埋め込み式熊捕獲用罠装置Info
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- JPH0564536A JPH0564536A JP25295591A JP25295591A JPH0564536A JP H0564536 A JPH0564536 A JP H0564536A JP 25295591 A JP25295591 A JP 25295591A JP 25295591 A JP25295591 A JP 25295591A JP H0564536 A JPH0564536 A JP H0564536A
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Abstract
共に、経時的に括りワイヤの牽引力が弱まることがな
く、また熊が習性で餌収容部付近を掘っても括りワイヤ
が外れることのない捕獲率に優れた埋め込み式熊捕獲用
罠装置を提供する。 【構成】土中に埋設する収容体(1) と、収容体(1) の開
口部(10)の端縁部に設けられ、上方に向けて開口したワ
イヤ装着溝(13)と、収容体(1) の内部に配設された餌台
アーム(18)と、収容体(1) に離脱可能に取付けられた括
り罠本体(5) とを備え、ワイヤ装着溝(13)には、括り罠
本体(5) の括りワイヤ(6) の先端部に形成されるループ
部(60)が装着され、括り罠本体(5)は餌台アーム(18)の
移動により作動するようにした埋め込み式熊捕獲用罠装
置。
Description
き、捕獲率に優れた埋め込み式熊捕獲用罠装置に関する
ものである。
た収容体に餌容器を仕込み、開口部に餌容器の移動によ
って作動する、括りワイヤを備えた餌容器連動式の罠
が、実開昭62−107678号公報および実開平1−
84582号公報に開示されている。これらの罠は、餌
を前足で引き寄せるという熊の習性を利用したものであ
り、立ち木等に地面から1m程度の高さで設置される。
の罠は、鹿や猪等、熊以外の他の獣類がかかりにくい利
点はあるが次のような課題があった。 (a)上記罠は立ち木等に設置されるので、ある程度は
木の枝などでカムフラージュしていても、罠全体がほぼ
見えてしまう。このため、熊が警戒してなかなか近付か
ない。また、心ない他の狩猟者が罠の仕掛けを壊してし
まう問題も生じている。 (b)罠作動時に括りワイヤに牽引力を付加する手段と
して、設置箇所の近傍にある立ち木の枝を撓ませて、そ
の反発力を利用するとしている。このため、罠の設置に
は、手頃な木の枝を探したり、木の枝を曲げたり剪定し
たりする等、多大の手間と時間がかかり、作業が面倒で
ある。罠の設置箇所は、当然ながら熊が通ると思われる
箇所が選定されるが、設置に要する作業時間が長いと付
近に潜んでいた熊に気付かれて逃げられたり、或は襲わ
れる心配もある。 (c)木の枝は曲げて反発力が作用するようにしていて
も、時間が経つと変形した形に馴染んで反発力が弱まる
傾向にあるので、捕獲率も良好とはいえず、長時間仕掛
けておく場合には不適である。
的を達成するために講じた本発明の構成は次のとおりで
ある。即ち、本発明は、地中に埋め込んで仕掛ける埋め
込み式熊捕獲用罠装置であって、この埋め込み式熊捕獲
用罠装置は、土中に埋設される収容体と;この収容体の
開口部の端縁部に設けられており、上方に向けて開口し
たワイヤ装着溝と;前記収容体の内部に配設された引き
金部材と;作動時に前記収容体から離脱可能に取付けら
れた括り罠本体と;を備え、前記収容体のワイヤ装着溝
には、前記括り罠本体の括りワイヤの先端部に形成され
るループ部が装着され、括り罠本体は前記引き金部材の
移動により連動手段を介して作動するようにした埋め込
み式熊捕獲用罠装置である。収容体の形状は特に限定せ
ず、例えば筒状、有底筒状等である。また、収容体の素
材は容易には壊れることのない金属製のものが好ましい
が、限定するものではなく、例えばプラスチックやコン
クリート等を使用してもよい。ワイヤ装着溝は、熊や
狐、あるいは狸等が収容体の開口部縁部を爪で掻いて
も、ワイヤ装着溝に装着された括りワイヤが外れない十
分な深さを有している。また、ワイヤ装着溝は括り罠本
体が作動したときに括りワイヤが抜けやすいように、上
方へ開口している。また、収容体を分解、組立てが可能
な構造にして、搬送の際に嵩張ることのないようにする
こともできる。餌は、引き金部材に直接取付けたり、餌
容器を介して取付ける。なお、引き金部材は餌容器を備
えた構造とすることもできる。括り罠本体の構造は特に
限定しないが、例えば括り力の強いコイルスプリングを
使用した跳ね上げ式のものや、安全ピン型の拡開スプリ
ングを使用したものが好適である。また、括り罠本体と
収容体とは、罠作動時に括り罠本体が容易に離脱するよ
うに、例えば木の棒のような比較的破損しやすい部材を
介して取付けてあるが、離脱が確実に行なわれるなら
ば、破損せずに繰り返し使用できる部材を使用した構造
でもよい。連動手段の構造は、引き金部材の移動によっ
て、括り罠が確実に作動するもので、例えば、括り罠本
体の落とし金具をワイヤで牽引する構造のもの、或は棒
体や板体等の剛性のある部材を組み合わせて落とし金具
を引く構造のもの等があげられる。なお、落とし金具が
僅かな力でも動かせるように、連動手段の各部分に梃装
置やトグルジョイント等の倍力機構や、釘やボルト等を
利用したコロ部材を介在させるようにしてもよい。そし
て、熊捕獲用罠装置は、熊が収容体の開口部から前足を
入れ、餌と共に引き金部材を引き寄せることによって、
括り罠本体が作動し、熊の前足がくくられる。
細に説明する。図1は本発明の一実施例を示す斜視図、
図2はワイヤ装着溝の構造を示す要部断面図、図3は落
とし金具の取付け部を示す要部分解斜視図である。熊捕
獲用罠装置は円筒形の収容体1を有している。収容体1
はプラスチック製で、一方の開口縁部には全周にわたっ
て上方へ開口したワイヤ装着溝13が設けてある。ま
た、ワイヤ装着溝13の底部には導水溝131が設けら
れており、導水溝131は収容体1の上部側壁を貫通し
て設けられた所要数の水抜孔132と連通している。そ
して、ワイヤ装着溝13のうち、次に述べる保護枠17
と対応する部分には、ワイヤ装着溝13とほぼ同じ深さ
に切り欠いてワイヤ通し部130が形成してある。収容
体1の側壁部100の外部側には、全長にわたって断面
ほぼV状の保護枠17が取付けてある。保護枠17と側
壁部100の間には空隙部170が形成されている。側
壁部100の下部の、空隙部170と対応する位置に
は、貫通した通孔101が設けてある。通孔101の、
空隙部170側の縁部には二個の軸受片102が突設し
てある。軸受片102には、軸ピン103を介して、引
き金部材である餌台アーム18の基側が回動可能に支持
されている。餌台アーム18の先端側は、収容体1の内
部に延出してあり、基側へ向けてコ状に折曲されてい
る。そして、その先端部には円弧状の押え部材180が
取付けてある。また、餌台アーム18の基端側は空隙部
170内にあり、その端部には後述する落とし金具58
を作動させる針金185の一端が取付けてある。
てあり、罠台172には、固定棒ホルダ53に木製の固
定棒59を嵌め込み、固定棒59を罠台172に嵌め込
んで、括り罠本体5が取付けられている。括り罠本体5
には、基台アーム51と、跳ね上がって括りワイヤ6を
引上げる跳上アーム52を備えている。基台アーム51
の先側には固定棒ホルダ53が軸ピンP1により回動可
能に取付けられている。そして、括り罠本体5は、固定
棒ホルダ53に木製の固定棒59を嵌め込み、固定棒5
9を前記罠台172に嵌め込んで取付けられている。ま
た、基台アーム51の先端部には縦溝517が形成して
あり、縦溝517には軸ピン518が取付けてある(図
3参照)。基台アーム51の先端部には、落とし金具5
8が装着されている。落とし金具58は、ほぼL状の掛
止片580と平板状の爪片582からなり、掛止片58
0の先部には、前記軸ピン518と下方から掛合する掛
合凹部584が形成されている。爪片582の後部の上
面には、二個の突起585が設けてあり、後端部にはV
状の切欠き部586が設けてある。基台アーム51の前
記固定棒ホルダ53よりやや後方の側部には断面コ状の
軸受金具510が取付けられており、軸受金具510に
は滑車512が取付けられている。また基台アーム51
の前部下側で、前記軸受金具510よりやや後部には後
述するコイルバネSの一方を取着する取着片55が形成
されている。そして、基台アーム51の上側へ折曲され
た後端部には跳上アーム52が回動自在に取付けられて
いる。
てコイルバネSの他方を取着する取着部521が形成さ
れている。跳上アーム52は、折曲部よりやや後部側を
軸ピンP3で軸支することにより取付けられている。跳
上アーム52の先端側は下方へ折曲され、先端部には前
記落とし金具58の爪片582の先部と掛合する掛合片
524が形成されている。また跳上アーム52の先端側
の側部には断面コ状の軸受金具526が固着されてお
り、軸受金具526には滑車528が取付けられてい
る。なお、前記取着片55と取着部521に掛け渡して
取付けられるコイルバネSは、カバーCで被覆されてお
り、バネの間に土や草等が挟まって引っ張り力が弱まる
ことのないようにしている。また、符号514は安全装
置で、上部にはピン孔515が設けられており、括り罠
本体5をセットした後、仕掛け作業が終了するまでの
間、ピン孔515に安全ピン(図示省略)を装着してお
けば、万一の場合も跳上アーム52が跳ね上がらず安全
である。符号6は括りワイヤで、先端部には絞り金具6
1が取付けられている。括りワイヤ6の先部側は絞り金
具61に通してループ状に拡げられ、ループ部60が設
けられている。ループ部60は、罠仕掛けの際に、収容
体1のワイヤ装着溝13に装着される。括りワイヤ6
は、ワイヤ通し部130からワイヤ装着溝13の外部へ
延出され、跳上アーム52の滑車528から基台アーム
51の滑車512に巻き掛けられる。なお、符号62は
猿環、64は括りワイヤ6が各滑車から外れないように
仮止めしておく止め針金である。また、止め針金64
は、ループ部60により獣足を括るときに、括りワイヤ
6に十分な緊張力を与えて確実に括られるようにするも
ので、括られた後は、熊が暴れて括り罠本体5を引き回
す時の金属疲労等により自然に外れる。
の状態を示す説明図、図5は作動後の状態を示す説明図
である。図1ないし図5を参照して本実施例の作用を説
明する。熊捕獲用罠装置は、図4に示すように地中に埋
め込んで仕掛けられる。まず、適当な箇所の地面に縦穴
を掘り、同時にこの縦穴につながる括り罠用のやや浅い
横穴を掘る。そして、縦穴に収容体1を収容し、横穴に
は括り罠本体5を収容する。罠の仕掛けは、まず、落と
し金具58を基台アーム51の縦溝517に、軸ピン5
18と掛合凹部584を掛合させて下側から嵌め込み、
次に跳上アーム52を付勢に抗して閉じ方向に回動さ
せ、掛合片524を落とし金具58の爪片582の下面
に掛合させる。針金185は、図2に示すように、ずれ
ないように切欠き部586を通して突起585に8の字
状に数回巻き掛けて取付けてあり、これによって前記餌
台アーム18と落とし金具58とは、針金185を介し
て連動する。なお、保護枠17の空隙部170には、土
が入り込まないので、冬期に土が凍結して、針金185
や餌台アーム18が動かなくなる心配はない。また、水
抜孔132の作用によって、雨が降ってもワイヤ装着溝
13には水が溜ることはなく、括りワイヤ6が凍結して
作動不能となる心配もない。そして、収容体1の開口部
10周りと括り罠本体5の上部は、草や腐葉土などでカ
ムフラージュし、外部からは一見してわからないように
する。また、括りワイヤ6の基側は近くの比較的太い木
に括り付けてあり、収容体1内の餌台アーム18には、
熊が好む餌184(臭気の強いたくあん等)を外れない
ように固定して収容した餌容器182が括り付けてあ
る。
は、収容体1の開口部10から鼻先を入れて取ろうとす
るが、餌184が取れないとわかると、前足Aで開口部
10の手前を掘る動作をする。これは熊の習性で、収容
体1の上縁部が爪で掻かれるが、括りワイヤ6のループ
部60は、ワイヤ装着溝13の中に収まっているので外
れることはない。このことは、熊以外のきつね、たぬき
等の小動物が開口部10付近を掘った場合でも同様であ
る。その後、熊は開口部10から前足Aを入れ、爪で餌
184を引っ掛けて引き寄せる。これによって餌容器1
82が上へ移動し、餌台アーム18が回動して針金18
5を引っ張り、落とし金具58が軸ピン518を中心に
して回動し、跳上アーム52の掛合片524と落とし金
具58の爪片582の掛合が外れる。これによって、括
り罠本体5の跳上アーム52が跳ね上がり、罠後部も図
5に示すように固定棒ホルダ53の軸ピンP1を中心に
して跳ね上がる。同時に、括りワイヤ6が上方へ引き上
げられて、先側のループ部60によって熊の前足Aが括
られる。この際、図5に示すように、跳上アーム52の
跳ね上がり方向は、熊の前足Aの方向とほぼ一致するの
で、前足Aの付け根部分が確実に括られることになる。
そして、前足Aが括られた熊は、驚いて収容体1から前
足Aを抜いて暴れるため、括りワイヤ6は強靱な力で引
き回され、括り罠本体5と収容体1を繋いでいる固定棒
59は破損するか或は抜け外れる。これにより、括り罠
本体5は収容体1から分離し、次いで軸受金具510、
526や滑車512、528がちぎれ飛び、括りワイヤ
6からも外れて、熊は捕獲される。このように、熊が暴
れることにより、収容体1及び括り罠本体5は、共に括
りワイヤ6から逸早く外れることになり、収容体1及び
括り罠本体5、更には括りワイヤ6の損傷は最小限に抑
えられる。図6はワイヤ装着溝の他の実施例を示す要部
断面図である。本実施例におけるワイヤ装着溝13a
は、収容体1の側壁上部の外周側を全周にわたって切り
欠き、切欠部をカバーするように、上部側がやや径小と
なった円筒状のカバー部材133を接着により取付けて
形成してある。作用効果については、前記実施例とほぼ
同様であるが、ワイヤ装着溝13aは収容体1の上縁か
らより深く形成されているので、括りワイヤ6の保持は
さらに確実である。なお、図面において図2に示した実
施例と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し
ている。本発明は図示の実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲の記載内において種々の変形が可能
である。
有する。 (a)熊捕獲用罠装置は地中に埋め込んで仕掛ける方式
であるので、外部から見た時にも罠が見えない。従っ
て、従来のような木に取付ける罠とは相違して、熊が警
戒して近付かないということはなく、捕獲率が向上す
る。また、心ない他の狩猟者に仕掛けを壊される等、邪
魔される心配もない。 (b)罠作動時に括りワイヤに牽引力を付加する手段と
して、括り罠本体を備えているので、熊捕獲用罠装置を
仕掛けるときに、従来のように括りワイヤの牽引に利用
する手頃な木の枝を探したり、或は木の枝を曲げたり剪
定したりする手間がかからないので、罠の仕掛けが場所
を選ばず容易迅速にでき、熊に襲われる危険も少なく、
安全性が高い。 (c)括り罠本体は木の枝等を利用する方法とは相違し
て、経時的に括りワイヤの牽引力が弱まることもないの
で、捕獲率が向上し、長時間仕掛けておく場合にも好適
である。 (d)熊が、餌が取れない時の習性で、餌が収容してあ
る収容体の開口部付近を前足で掘って収容体の上縁部を
爪で掻いても、括りワイヤのループ部は、ワイヤ装着溝
の中に収まっているので外れることはなく、装置の作動
に支障はない。 (e)ワイヤ装着溝は、括り罠本体作動時の括りワイヤ
の引っ張り方向と同じ上方側が開口している。従って、
括り罠本体作動時には括りワイヤはワイヤ装着溝からス
ムーズに抜けるので、捕獲率が向上する。
ある。
ある。
ある。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 地中に埋め込んで仕掛ける埋め込み式熊
捕獲用罠装置であって、この埋め込み式熊捕獲用罠装置
は、 土中に埋設される収容体(1) と;この収容体(1) の開口
部(10)の端縁部に設けられており、上方に向けて開口し
たワイヤ装着溝(13)と;前記収容体(1) の内部に配設さ
れた引き金部材と;作動時に前記収容体(1) から離脱可
能に取付けられた括り罠本体(5) と;を備え、 前記収容体(1) のワイヤ装着溝(13)には、前記括り罠本
体(5) の括りワイヤ(6) の先端部に形成されるループ部
(60)が装着され、括り罠本体(5) は前記引き金部材の移
動により連動手段を介して作動するようにしたことを特
徴とする埋め込み式熊捕獲用罠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252955A JPH07102062B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 埋め込み式熊捕獲用罠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3252955A JPH07102062B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 埋め込み式熊捕獲用罠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0564536A true JPH0564536A (ja) | 1993-03-19 |
JPH07102062B2 JPH07102062B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=17244492
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3252955A Expired - Lifetime JPH07102062B2 (ja) | 1991-09-03 | 1991-09-03 | 埋め込み式熊捕獲用罠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH07102062B2 (ja) |
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Also Published As
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