JP3233888U - くくり罠 - Google Patents
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Abstract
【課題】くくり罠のセット作業中に作動部材の反支軸側が不用意に上動してしまうことを回避するくくり罠を提供する。【解決手段】踏板2に支軸8を介して回動自在に支持された一対の作動部材3の外周に、弾機により締め込み側に付勢されたくくり輪4を懸回し、作動部材3の反支軸側が上動することでくくり輪4が作動部材3から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、くくり輪4が一対の作動部材3の外周に懸回された状態で、作動部材3を回動自在に支持する支軸8の軸心位置Oが、くくり輪4の作動部材3の反支軸側端部同士を連結する仮想線Lよりも上方に位置するように設定することで、くくり輪4を締め込み側に付勢する弾機の付勢力が、作動部材3の反支軸側を下動させる力として作用するようにした。【選択図】図4
Description
本考案は、猪、鹿、キョン等の野生動物を捕獲するため用いられるくくり罠の技術分野に関するものである。
今日、猪、鹿、キョン等の野生動物(害獣)が出没して田畑や山林等を荒らす被害が各地で頻発しており、その対策として、これら野生動物を捕獲することが試みられているが、この種の動物を捕獲するための道具としてくくり罠(括り罠)が簡便で安価なものとして広く採用されている。
このようなくくり罠は、一般的には、長尺状のワイヤの先端部に、締め込み可能にしたくくり輪を一連状に設け、該くくり輪に動物の足が侵入した(入り込んだ)ことに感応してくくり輪を弾機付勢力を受けて締め込み作動させることで足をくくって逃走できないようにし、これによって動物を捕獲できる構成にしている。
この様なくくり罠の構造として、従来、踏板と、踏板に回動自在に取り付けられ、踏板の外縁から外方に突出する延在部を備えたU字状の一対の作動部材と、該一対の作動部材を横倒姿勢から起立姿勢に付勢するばねと、該ばねの付勢力に抗して作動部材を横倒姿勢に保持する保持部材とを設け、一対の作動部材の外周にくくり輪をリング状に懸回するとともに、上記保持部材を、所定の閾値より小さい荷重が加わると作動部材の保持を継続するが、所定の閾値以上の荷重が加わると保持部材が破損して作動部材の保持を解除するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)等が知られている。
このようなくくり罠は、一般的には、長尺状のワイヤの先端部に、締め込み可能にしたくくり輪を一連状に設け、該くくり輪に動物の足が侵入した(入り込んだ)ことに感応してくくり輪を弾機付勢力を受けて締め込み作動させることで足をくくって逃走できないようにし、これによって動物を捕獲できる構成にしている。
この様なくくり罠の構造として、従来、踏板と、踏板に回動自在に取り付けられ、踏板の外縁から外方に突出する延在部を備えたU字状の一対の作動部材と、該一対の作動部材を横倒姿勢から起立姿勢に付勢するばねと、該ばねの付勢力に抗して作動部材を横倒姿勢に保持する保持部材とを設け、一対の作動部材の外周にくくり輪をリング状に懸回するとともに、上記保持部材を、所定の閾値より小さい荷重が加わると作動部材の保持を継続するが、所定の閾値以上の荷重が加わると保持部材が破損して作動部材の保持を解除するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)等が知られている。
前記従来のものは、一対の横倒姿勢の作動部材の外周にくくり輪を懸回した状態で、一対の作動部材を踏み板に回動自在に支持する支持ピンの軸心位置が、くくり輪の延在部外側端同士を連結する仮想線上に位置するように構成されており(特許文献1の図4参照)、これにより、作動部材の外周にくくり輪を懸回した状態では、くくり輪を締め込む弾機の付勢力が、作動部材を横倒姿勢側に回動させる力としても起立姿勢側に回動させる力としても作用しないようになっている。しかしながら、このような構成では、作動部材が僅かでも起立姿勢側に動いてしまうと、くくり輪を締め込む弾機の付勢力が作動部材を起立姿勢側に付勢する力として作用してしまうことになる。このため、くくり罠のセット作業中に、作動部材に触れたりして作動部材が少しでも起立姿勢側に動くと、作動部材を横倒姿勢に保持する保持部材の保持力よりも、締め込み弾機の付勢力と作動部材を起立姿勢側に付勢するばねの付勢力との合計付勢力が大きくなって保持部材の保持が解除されてしまうことになり、このためセット作業に過度の注意深さを必要とするという問題があって、ここに本考案の解決すべき課題がある。
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の考案は、踏板と、該踏板の上面に開口側が互いに対向する状態で配され、該開口側端部が踏板にそれぞれ支軸を介して回動自在に支持されるとともに反支軸側が踏板の外縁から外方に突出する一対のU字状の作動部材と、踏板を上下動自在に内嵌するとともに、前記踏板から外方に突出する作動部材の反支軸側を下側から受ける受部を有する枠体と、前記一対の作動部材の外周にリング状に懸回され、弾機により締め込み側に付勢されたくくり輪とを備え、踏板が枠体内を下動することで作動部材の反支軸側が受部により押されて上動し、これに伴いくくり輪が作動部材から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、前記くくり輪が一対の作動部材の外周に懸回された状態で、作動部材の開口側端部を回動自在に支持する支軸の軸心位置が、くくり輪の作動部材反支軸側端部同士を連結する仮想線よりも上方に位置するように設定したことを特徴とするくくり罠である。
請求項2の考案は、作動部材を反支軸側が上動する方向に付勢するばねを設けるとともに、くくり輪が一対の作動部材の外周に懸回された状態で、上記ばねの付勢力は、くくり輪を締め込み側に付勢する弾機が一対の作動部材を反支軸側下動方向に付勢する付勢力よりも小さく設定されることを特徴とする請求項1記載のくくり罠である。
請求項3の考案は、作動部材を反支軸側が上動する方向に付勢するばねは、コイル部が作動部材を回動自在に支持する支軸に外嵌されるトーションばねであって、該トーションばねは、先端に係止部が形成された足部をコイル部の両側に有し、一方の足部先端は作動部材に係止され、他方の足部先端は支軸を踏板に取付けるための取付金具に係止されることを特徴とする請求項2記載のくくり罠である。
請求項2の考案は、作動部材を反支軸側が上動する方向に付勢するばねを設けるとともに、くくり輪が一対の作動部材の外周に懸回された状態で、上記ばねの付勢力は、くくり輪を締め込み側に付勢する弾機が一対の作動部材を反支軸側下動方向に付勢する付勢力よりも小さく設定されることを特徴とする請求項1記載のくくり罠である。
請求項3の考案は、作動部材を反支軸側が上動する方向に付勢するばねは、コイル部が作動部材を回動自在に支持する支軸に外嵌されるトーションばねであって、該トーションばねは、先端に係止部が形成された足部をコイル部の両側に有し、一方の足部先端は作動部材に係止され、他方の足部先端は支軸を踏板に取付けるための取付金具に係止されることを特徴とする請求項2記載のくくり罠である。
請求項1の考案とすることにより、くくり輪を締め込む弾機の付勢力が、作動部材の反支軸側を下動させる力として作用することになって、くくり罠を捕獲現場にセットする作業中等に、作動部材の反支軸側が不用意に上動してくくり輪が締め込まれてしまう不具合を回避できる。
請求項2の考案とすることにより、作動部材を反支軸側上動方向に付勢するばねが設けられていても、くくり輪を締め込み側に付勢する弾機の付勢力によって、作動部材を反支軸側が下動している状態に保持できることになる。
請求項3の考案とすることにより、作動部材を反支軸側上動方向に付勢するばねを、必要に応じて簡単に着脱できる。
請求項2の考案とすることにより、作動部材を反支軸側上動方向に付勢するばねが設けられていても、くくり輪を締め込み側に付勢する弾機の付勢力によって、作動部材を反支軸側が下動している状態に保持できることになる。
請求項3の考案とすることにより、作動部材を反支軸側上動方向に付勢するばねを、必要に応じて簡単に着脱できる。
以下、本考案の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は猪、鹿、キョン等の動物(害獣)を捕獲するためのくくり罠であって、該くくり罠1は、踏板2、該踏板2の上面に回動自在に支持される一対のU字状の作動部材3、これら作動部材3の外周にリング状に懸回される締め込み可能なくくり輪4、該くくり輪4を締め込み側に付勢する弾機5、踏板2を上下動自在に内嵌する枠体6等を備えて構成されており、そして、後述するように、踏板2の下動に基づいてくくり輪4が作動部材3から外れ、該作動部材3から外れたくくり輪4が弾機5の付勢力を受けて締め込まれることで、前記踏板2を踏み込んだ動物の足をくくって捕獲するように構成されている。
前記踏板2は、本実施の形態では矩形板状のものであって、該踏板2の上面には、前述したように一対のU字状の作動部材3が回動自在に支持されるが、この場合に、一対のU字状の作動部材3は、開口側が互いに対向するように配されるとともに、該対向する開口側端部3aが、踏板2の上面に固定された取付金具7に支軸8を介してそれぞれ回動自在に支持されている。そして、該支軸8に支持された状態で、作動部材3の開口側端部3aは、踏板2の上面から浮いた状態となるように設定されているとともに、支軸8を支点とする作動部材3の反支軸側の下動は、該作動部材3の反支軸側が踏板2の上面に当接することで規制されるように構成されている。しかして、作動部材3の反支軸側が踏板2の上面に当接している状態が、作動部材3の反支軸側が最も下動している状態となるが、この状態で作動部材3の反支軸側の円弧状中央部3bが踏板2の外縁から外方に突出するように設計されているとともに、作動部材3の外周面部には、くくり輪4が係脱自在に係止する係止溝3cが形成されている。
一方、前記くくり輪4は、ワイヤ10に連続するようにして設けられていてワイヤ10を引き込むことで締め込み可能なものであって、弾機5によって締め込み側に付勢されている。そして、該くくり輪4は、前記係止溝3cに係止する状態で一対の作動部材3の外周にリング状に懸回されるが、該くくり輪4が懸回された状態で、作動部材3の開口側端部3aを回動自在に支持する支軸8の軸心位置Oは、くくり輪4の作動部材3反支軸側端部同士を連結する仮想線Lよりも上方に位置するように設定されている。これにより、くくり輪4を締め込む弾機5の付勢力が、作動部材3の反支軸側を下動させる力として作用して、作動部材3を反支軸側が最も下動した状態(作動部材3の反支軸側が踏板2の上面に当接している状態)に保持するようになっている。
また、前記枠体6は、その内径が前記踏板2の外径よりも少し大きく設定された矩形枠状のものであって、踏板2が上下動自在に内嵌されるとともに、該枠体6の外面部には、前記踏板2の外縁から外方に突出する作動部材3の反支軸側の円弧状中央部3bを下側から受ける一対の受部6aが一体形成されている。そして、踏板2は、くくり輪4が作動部材3の外周に懸回された状態で、作動部材3の円弧状中央部3bが枠体6の受部6aに下側から支持されることにより枠体6に下動可能にセットされるようになっているとともに、該踏板2は、動物の足が踏み込まれた負荷を受けることで枠体6内を下動し、これに伴い作動部材3の円弧状中央部3bが受部6aにより押されて上動することで、くくり輪4が作動部材3から外れて締め込まれるようになっている。この場合に、くくり輪4を締め込み側に付勢する弾機5の付勢力は、作動部材3の開口側端部3aを回動自在に支持する支軸8の軸心位置Oがくくり輪4の作動部材3反支軸側端部同士を連結する仮想線Lよりも上方に位置している状態では、作動部材3の反支軸側を下動させる力として作用するが、軸心位置Oが仮想線L上に位置する支点超えをした以降は、作動部材3の反支軸側を上動させる力として作用するようになっている。
ここで、前記支軸8が支持される取付金具7は、踏板2の上面に固定される固定片7aと、該固定片7aから立設される取付片7bとからなるL字型のものであって、取付片7bには支軸8が貫通する貫通孔7cが穿設されている。一方、支軸8は、本実施の形態では、作動部材3の開口側端部3aおよび取付片7bの貫通孔7cを貫通するネジを用いて構成されており、該支軸(ネジ)8のネジ頭と支軸8に螺合されるナット8aとの間に作動部材開口側端部3aおよび取付片7bが挟まれることになるが、この場合に、ナット8aの締め込み量によって、前述した作動部材3の反支軸側が上動する感度を調整できるようになっている。尚、本実施の形態では、上記ナット8aは緩み防止機能付きのナットが用いられている。
さらに、前記支軸8には、必要に応じて、作動部材3を反支軸側上動方向に付勢するばね11が装着される。該ばね11は、本実施の形態ではステンレス製のトーションばねであって、コイル部11aと、該コイル部11aの両側から延びる足部11bとを有しているとともに、これら足部11bの先端には、L字形状に折曲された係止部11cが形成されている。そして、ばね11は、コイル部11aを支軸8に外嵌した状態で、一方の足部11b先端の係止部11cを作動部材3の開口側端部3aに係止するともに他方の足部11b先端の係止部11cを取付金具7の取付片7bに係止し、さらに支軸8にナット8aを螺合することで、支軸8に簡単に着脱自在に装着されるようになっている。このばね11は、作動部材3を反支軸側上動方向に付勢することによって、作動部材3の反支軸側上動の動作スピードを向上させるためのものであるが、該ばね11の付勢力は、くくり輪4が作動部材3の外周に懸回された状態で、くくり輪4を締め込み側に付勢する弾機5が作動部材3を反支軸側下動方向に付勢する付勢力よりも小さく設定されている。しかして、作動部材3を反支軸側上動側に付勢するばね11が設けられていても、くくり輪4が作動部材3の外周に懸回された状態では、くくり輪4を締め込み側に付勢する弾機5の付勢力によって、作動部材3は反支軸側が踏板2の上面に当接する状態(作動部材3の円弧状中央部3bが最も下動した状態)に保持されるように構成されている。尚、くくり輪4が作動部材3の外周に懸回されているとともに、弾機5の付勢力によって作動部材3の反支軸側が踏板2の上面に当接している状態を、以降、作動部材3の作動待機状態と称する。
また、12は必要に応じて設けられる調整部材であって、該調整部材12は、枠体6の四隅部近傍に設けられた支持孔6bに貫通状に差し込まれる棒状のものであり、例えば爪楊枝のように、ある程度の力が作用すると破断する材質のものを用いて形成されている。そして、該調整部材12は、踏板2を枠体6にセットした状態で、該踏板2を下方から支持するとともに、動物の足が踏み込まれた負荷を踏板2を介して受けて破断することで、踏板2の下動感度の調整をするようになっている。しかして、捕獲したい動物の種類等によって必要に応じて調整部材12を設けることによって、踏板2の下動感度を調整できるようになっている。さらに、調整部材12自体の強度の変更、および/または支持孔6bに支持される調整部材12の本数の変更により破断強度の調整ができ、これにより、踏板2の下動感度を細かく調整できるようになっている。
一方、前記くくり輪4を締め込むための弾機5は、本実施の形態ではワイヤ10に遊嵌状に外嵌するコイル弾機であって、該弾機5の先端部(くくり輪4側)および基端部(反くくり輪4側)は、ワイヤ10の先端側、基端側に移動自在に外嵌された先端側弾機支持部材13、基端側弾機支持部材14によってそれぞれ支持されるように構成されている。さらに、基端側弾機支持部材14の基端側には、基端側弾機支持部材14の基端側への移動を規制するストッパ15がワイヤ10に位置調整自在に止着されており、該ストッパ15の止着位置を調整することで基端側弾機支持部材14の位置調整を行えるようになっているとともに、該基端側弾機支持部材14の位置調整を行うことでくくり輪4の締め付け力を調整できるようになっている。さらに、前記ワイヤ10のストッパ15止着部位よりも基端側には、ヨリモドシ16を介して保留用ワイヤ17が接続されている。該保留用ワイヤ17の基端側には通し輪17aが形成されており、該通し輪17aを、シャックル等の連結金具18を介して保留用ワイヤ17の中間部に移動自在に連結することで、木や杭等の固定物に掛け回されるループ17bを形成することができるようになっている。
さらに、20は安全装置であって、該安全装置20は、踏板2の上方を横断し、前記作動待機状態の作動部材3を上方から押さえる押さえ部材20aと、該押さえ部材20aを踏板2に着脱自在に取付けるためのネジ部材20bとを用いて構成されている。そして、くくり罠1を捕獲現場にセットする場合には、前記安全装置20を踏板2に取付けた状態で、基端側弾機支持部材14の位置調整による弾機5の締め付け力の調整作業や、捕獲現場で掘った穴に設置した枠体6に踏板2をセットする作業を行うことで、これらの作業中に作動待機状態の作動部材3が作動してしまうことを確実に防止できることになる。そして、これらの作業が終了してから安全装置20を取り外し、その後に踏板2に土を被せるが、この場合に、前述したように、作動待機状態の作動部材3は弾機5の付勢力によって反支軸側が下動する方向に付勢されているため、不用意に作動部材3の反支軸側が上動してくくり輪4が締め込まれてしまうことを回避できることになる。
ここで、前記安全装置20のネジ部材20bは、押さえ部材20aおよび踏板2を貫通するネジ20cと、該ネジ20cを押さえ部材20aに固定する第一ナット20dと、該第一ナット20dにより押さえ部材20aに固定されたネジ20cを踏板2に取り付けるための第二ナット20eとを用いて構成されている。一方、踏板2の中央部には、前記ネジ20cが貫通する貫通孔2aが穿設されており、該貫通孔2aの径は第二ナット20eよりも小径に設定されているとともに、該貫通孔2aと連通する状態で第二ナット20eよりも大径の大径孔部2bが形成されている。これにより、ネジ20cを貫通孔2aから大径孔部2bへ移動させることで、第二ナット20eをネジ20cに止着したまま状態で、安全装置20を踏板2に簡単に着脱できるようになっている。
ここで、前記安全装置20のネジ部材20bは、押さえ部材20aおよび踏板2を貫通するネジ20cと、該ネジ20cを押さえ部材20aに固定する第一ナット20dと、該第一ナット20dにより押さえ部材20aに固定されたネジ20cを踏板2に取り付けるための第二ナット20eとを用いて構成されている。一方、踏板2の中央部には、前記ネジ20cが貫通する貫通孔2aが穿設されており、該貫通孔2aの径は第二ナット20eよりも小径に設定されているとともに、該貫通孔2aと連通する状態で第二ナット20eよりも大径の大径孔部2bが形成されている。これにより、ネジ20cを貫通孔2aから大径孔部2bへ移動させることで、第二ナット20eをネジ20cに止着したまま状態で、安全装置20を踏板2に簡単に着脱できるようになっている。
叙述の如く構成された本考案の実施の形態において、くくり罠1は、踏板2と、該踏板2の上面に開口側が互いに対向する状態で配され、開口側端部3aが踏板2にそれぞれ支軸8を介して回動自在に支持されるとともに反支軸側が踏板2の外縁から外方に突出する一対のU字状の作動部材3と、踏板2を上下動自在に内嵌するとともに、踏板2から外方に突出する作動部材3の反支軸側を下側から受ける受部6aを有する枠体6と、一対の作動部材3の外周にリング状に懸回され、弾機5により締め込み側に付勢されたくくり輪4とを備えて構成されており、そして、動物に踏み込まれた踏板2が枠体6内を下動することで作動部材3の反支軸側が受部6aにより押されて上動し、これに伴いくくり輪4が作動部材3から外れて締め込まれることで、踏板2を踏み込んだ動物の足をくくって捕獲するように構成されたものであるが、このものにおいて、作動部材3の開口側端部3aを回動自在に支持する支軸8の軸心位置Oは、くくり輪4が一対の作動部材3の外周に懸回された状態で、該くくり輪4の作動部材3反支軸側端部同士を連結する仮想線Lよりも上方に位置するように設定されている。
このように、本実施の形態にあっては、くくり輪4が一対の作動部材3の外周に懸回された状態で、作動部材3の開口側端部3aを回動自在に支持する支軸8の軸心位置Oが、くくり輪4の作動部材3反支軸側端部同士を連結する仮想線Lよりも上方に位置するように設定されているため、くくり輪4を締め込む弾機5の付勢力が、作動部材3の反支軸側を下動させる力として作用することになって、作動部材3を反支軸側が最も下動した作動待機状態に保持することになる。そして、作動部材3の反支軸側を上動させるには、弾機5の支点超えが必要であるから、くくり罠1を捕獲現場にセットする作業中等に、作動部材3の反支軸側が不用意に上動してくくり輪4が締め込まれてしまうような不具合を確実に回避できて、くくり罠1のセット作業を効率良く行えることになる。
さらに、本実施の形態のくくり罠1には、作動部材3を反支軸側が上動する方向に付勢するばね11が設けられており、該ばね11の付勢力によって作動部材3の反支軸側上動の動作スピードを向上できることになるが、この場合に、ばね11の付勢力は、くくり輪4が一対の作動部材3の外周に懸回された状態で、くくり輪4を締め込み側に付勢する弾機5が一対の作動部材3を反支軸側下動方向に付勢する付勢力よりも小さく設定されている。しかして、作動部材3を反支軸側上動方向に付勢するばね11が設けられていても、くくり輪4を締め込み側に付勢する弾機5の付勢力によって、作動部材3を反支軸側が踏板2の上面に当接した作動待機状態に保持できることになる。
さらに、前記作動部材3を反支軸側が上動する方向に付勢するばね11は、本実施の形態ではトーションばねが用いられていて、コイル部11aが作動部材3を回動自在に支持する支軸8に外嵌されるとともに、コイル部11aの両側の足部11b先端にはL字形状に折曲された係止部11cが設けられており、一方の足部11b先端の係止部11cは作動部材3に係止され、他方の足部11b先端の係止部11cは支軸8を踏板2に取付けるための取付金具7に係止される構成になっている。これにより、必要に応じて、作動部材3を反支軸側が上動する方向に付勢するばね11を簡単に着脱することができる。
本考案は、猪、鹿、キョン等の野生動物を捕獲するため用いられるくくり罠に利用することができる。
1 くくり罠
2 踏板
3 作動部材
3a 開口側端部
3b 円弧状中央部
4 くくり輪
5 弾機
6 枠体
6a 受部
7 取付金具
8 支軸
11 ばね
11a コイル部
11b 足部
11c 係止部
2 踏板
3 作動部材
3a 開口側端部
3b 円弧状中央部
4 くくり輪
5 弾機
6 枠体
6a 受部
7 取付金具
8 支軸
11 ばね
11a コイル部
11b 足部
11c 係止部
Claims (3)
- 踏板と、該踏板の上面に開口側が互いに対向する状態で配され、該開口側端部が踏板にそれぞれ支軸を介して回動自在に支持されるとともに反支軸側が踏板の外縁から外方に突出する一対のU字状の作動部材と、踏板を上下動自在に内嵌するとともに、前記踏板から外方に突出する作動部材の反支軸側を下側から受ける受部を有する枠体と、前記一対の作動部材の外周にリング状に懸回され、弾機により締め込み側に付勢されたくくり輪とを備え、踏板が枠体内を下動することで作動部材の反支軸側が受部により押されて上動し、これに伴いくくり輪が作動部材から外れて締め込まれるように構成されたくくり罠において、
前記くくり輪が一対の作動部材の外周に懸回された状態で、作動部材の開口側端部を回動自在に支持する支軸の軸心位置が、くくり輪の作動部材反支軸側端部同士を連結する仮想線よりも上方に位置するように設定したことを特徴とするくくり罠。 - 作動部材を反支軸側が上動する方向に付勢するばねを設けるとともに、くくり輪が一対の作動部材の外周に懸回された状態で、上記ばねの付勢力は、くくり輪を締め込み側に付勢する弾機が一対の作動部材を反支軸側下動方向に付勢する付勢力よりも小さく設定されることを特徴とする請求項1記載のくくり罠。
- 作動部材を反支軸側が上動する方向に付勢するばねは、コイル部が作動部材を回動自在に支持する支軸に外嵌されるトーションばねであって、該トーションばねは、先端に係止部が形成された足部をコイル部の両側に有し、一方の足部先端は作動部材に係止され、他方の足部先端は支軸を踏板に取付けるための取付金具に係止されることを特徴とする請求項2記載のくくり罠。
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JP2021002527U JP3233888U (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | くくり罠 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021002527U Active JP3233888U (ja) | 2021-06-30 | 2021-06-30 | くくり罠 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3233888U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7049724B1 (ja) * | 2021-11-12 | 2022-04-07 | 株式会社鎌田スプリング | くくり罠 |
-
2021
- 2021-06-30 JP JP2021002527U patent/JP3233888U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7049724B1 (ja) * | 2021-11-12 | 2022-04-07 | 株式会社鎌田スプリング | くくり罠 |
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