JPH10179006A - 引掛具及び狩猟獣の捕獲方法 - Google Patents

引掛具及び狩猟獣の捕獲方法

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JPH10179006A
JPH10179006A JP35817696A JP35817696A JPH10179006A JP H10179006 A JPH10179006 A JP H10179006A JP 35817696 A JP35817696 A JP 35817696A JP 35817696 A JP35817696 A JP 35817696A JP H10179006 A JPH10179006 A JP H10179006A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】捕獲作業時の狩猟者の安全を図り、狩猟獣を確
実に捕獲する。 【解決手段】引掛具Aは掛止部材1と開閉部材2と装着
管3及びワイヤ4を備えている。掛止部材1のフック体
10基部にはワイヤ取着部11が設けてある。フック体
10の先端部には掛かり部12が形成されている。掛か
り部12の基部には係合凹部13が形成されている。ワ
イヤ取着部11と掛かり部12の間は掛合口14となっ
ている。ワイヤ取着部11の取着部15にはバネ機能を
有する開閉部材2が取り付けてある。ワイヤ取着部11
端部には竹竿等の端部を装着する円筒形状の装着管3が
固着してある。ワイヤ取着部11にはワイヤ4の端部の
輪部40が接続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は引掛具及び狩猟獣の
捕獲方法に関するものである。更に詳しくは、例えば罠
にかかりワイヤに繋れている狩猟獣の動きを制限して狩
猟獣を安全かつ確実に捕獲するための引掛具及び狩猟獣
の捕獲方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】猪等の中型の狩猟獣を捕獲するために足
括り罠が使用されている。一般的な足括り罠は、踏板と
連動するトリガー具によって罠を作動させ、踏板を踏み
抜いた狩猟獣の足をバネ等の弾発力を利用してワイヤで
括るものである。罠にかかった狩猟獣はワイヤに繋れた
状態になるが、致命傷は受けていないので十分に余力が
あり、狩猟者が近づくことは危険である。また、猟区に
は銃猟禁止地域があり、狩猟獣に致命傷を与えるために
むやみに発砲することはできないし、離れたところから
槍で突いたり、ハンマーで叩いたりして中途半端な傷を
負わせると大暴れして手負いとなる可能性があり、かえ
って危険であった。そこで、ワイヤに繋れた狩猟獣の動
きを引掛具を使用して制限し、動けなくなったところで
ナイフ等で致命傷を与える方法が採られている。
【0003】本発明者は図7に示すような引掛具を開発
した。引掛具7は掛止部材71とワイヤ72からなる。
掛止部材71は鋼製の棒材を折曲し、二本のフック部7
11、712を背合せに設け、それらの中間部分にワイ
ヤ72を繋ぐ環部713を設けた構造である。なお、フ
ック部711、712は同一平面上にはなく、先端側を
曲り部分からそれぞれ逆方向へ曲げてある。
【0004】引掛具7の使用方法を後で説明する図6を
参照して説明する。罠にかかった狩猟獣(猪)は図6に
示すようにワイヤ70で立ち木T1に繋れた状態となっ
ている。引掛具7をワイヤ70に交差して被さるように
投げ、ワイヤ72を引く。これにより、掛止部材71の
フック部711、712のいずれかがワイヤ70に掛か
る。ワイヤ72を引き、掛止部材71が狩猟獣Pの足を
括っている絞り金具73に当てる。更に、ワイヤ72を
引き、狩猟獣を繋いでいるワイヤと引掛具7のワイヤ7
2がほぼ直線となるように引っ張り、その張力を保った
ままワイヤ72を近くの立ち木T2に括りつける。この
ようにして、狩猟獣Pが動けないようにしてワイヤ7
0、72にかかる衝撃荷重を抑えた後、後ろから足をつ
かんで倒し、ナイフ等で致命傷を与えることができる。
なお、罠に保護獣や猟犬等がかかった場合には傷を負わ
せないようにして罠から解放する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した引掛
具には、次のような課題があった。すなわち、掛止部材
はワイヤに向けて投げるが、ワイヤは狩猟獣の動きに伴
って常に動いており、しかも場所が雑木林であるため笹
竹や木の根に引っ掛って失敗することが多い。また、掛
止部材の掛かり部分はフック状であるため、ワイヤに一
旦は掛かっても狩猟獣が激しく暴れたりすると外れてし
まう。更には、狩猟獣を両側からワイヤで引っ張って動
けないようにしたつもりでも張力が足りなかったり掛合
が確実でない場合、引掛具がワイヤから外れてしまうこ
とがあり、狩猟獣に近づく際には十分な注意が必要であ
った。
【0006】本発明は上記課題を解消するもので、罠に
かかりワイヤに繋れている狩猟獣の動きを制限して狩猟
獣を捕獲する引掛具において、捕獲作業時の狩猟者の安
全を図り、かつ狩猟獣を確実に捕獲することができる引
掛具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、掛合口を有する掛止部材と、当該掛止部材
の上記掛合口に設けられ、常態では上記掛合口を閉じ、
外側から負荷がかかると上記掛合口を開くようにしてあ
る開閉部材と、遠隔操作部材に装着するための装着手段
と、上記掛止部材または上記装着手段に接続されている
索縄部材と、を備えている、引掛具である。
【0008】第2の発明にあっては、遠隔操作部材に装
着するための装着手段を有する絞り具と、拡縮可能な括
り手段を設けて上記絞り具に接続されている索縄部材
と、を備えている、引掛具である。
【0009】第3の発明にあっては、遠隔操作部材の先
部に索縄部材に設けられた括り手段を装着するステッ
プ、遠隔操作部材を操作して括り手段を狩猟獣に噛ませ
るステップ、上記索縄部材を引いて上記括り手段によっ
て狩猟獣の上顎または下顎を括るステップ、索縄部材に
張力をかけて罠のワイヤと協働して狩猟獣の動きを制限
するステップ、を含む、狩猟獣の捕獲方法である。
【0010】掛止部材の構造は罠のワイヤが通過できる
掛合口を有するものであれば特に限定はしない。例え
ば、フック状のもの、環体の一部が欠落した構造のもの
等である。開閉部材は、回動可能または移動可能に設け
てバネ等の付勢体を介し掛合口を閉じるようにした構造
とすることもできるし、開閉部材を付勢体そのもので形
成することもできる。装着手段は、竹竿等の遠隔操作部
材に装着できるものであればその構造は特に限定はしな
い。例えば、管体、吊下具、挟持具等である。索縄部材
としては通常は鋼線ワイヤが使用されるが、これに限定
せず、高張力を有する合成樹脂製のロープ等、他の索縄
体を使用してもよい。絞り具は、索縄部材の一端部を固
着し、例えばループ状に形成された括り手段を引絞るも
のである。通常は鉄等の金属で形成されるが、限定はし
ない。
【0011】(作 用)第1の発明に係る引掛具にあっ
ては、例えば狩猟獣を繋いでいるワイヤに掛止部材を掛
合させたときに、開閉部材によって掛止部材の掛合口が
閉じられた状態では掛止部材はワイヤから外れない。従
って、従来の引掛具とは相違して狩猟獣が激しく暴れた
りしても簡単には外れてしまうことはなく、狩猟者が狩
猟獣に近づく際にも安全である。また、装着手段によっ
て遠隔操作部材に装着して狩猟獣から離れたところから
ワイヤに掛止部材を掛合させることができるので、従来
の引掛具のように掛止部材を投げるものと比較して掛合
作業が正確かつ迅速にできる。
【0012】第2の発明に係る引掛具にあっては、遠隔
操作部材の先部に索縄部材に設けられた括り手段を装着
手段によって装着し、遠隔操作部材を操作して、例えば
括り手段を狩猟獣に噛ませるようにする。索縄部材を引
くと括り手段によって狩猟獣の上顎または下顎が括られ
る。この場合、索縄部材が口内の歯に掛かり、しかも絞
り具の作用で括り手段が緩むことも防止されるので、括
り手段は容易には外れない。また、遠隔操作部材に装着
して狩猟獣から離れたところから口部等を括ることがで
きるので、従来の引掛具のように掛止部材を投げるもの
と比較して括り作業が正確かつ迅速にできる。
【0013】第3の発明に係る狩猟獣の捕獲方法にあっ
ては、索縄部材に設けられた括り手段によって、鼻先に
あるものに噛み付くという習性を利用して狩猟獣の上顎
または下顎を容易に括ることができる。また、狩猟獣を
繋いでいるワイヤに働きかけて動けなくする場合と比較
して狩猟獣が受けるダメージが大きく、動きがより制限
されるので狩猟者は安全に作業ができる。なお、引掛具
は狩猟用の捕獲補助具としてばかりでなく、例えば吊下
げワイヤの引き寄せ等にも使用でき、用途は特に限定さ
れるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き更に詳細に説明する。図1は本発明に係る引掛具の第
1の実施の形態を示す側面図、図2は図1に示す引掛具
の正面図、図3は図1に示す引掛具を竹竿の先端に取り
付けた使用状態を示す斜視図である。
【0015】符号Aは足括り罠を使用した猟で捕獲補助
具として使用される引掛具である。引掛具Aは掛止部材
1と開閉部材2と装着手段である装着管3及び索縄部材
であるワイヤ4を備えている。掛止部材1は金属製でフ
ック体10を備えている。フック体10は金属棒を曲げ
て形成されており、基部には環状のワイヤ取着部11が
設けてある。フック体10の鈎状に曲げられた先端部は
プレスにより薄く形成されて先部が尖った三角形状の掛
かり部12が形成されている。
【0016】掛かり部12の基部には係合凹部13が形
成されている。なお、上記ワイヤ取着部11と掛かり部
12の間は掛合口14となっている。ワイヤ取着部11
のうち掛合口14側にはプレスにより表面を平面にして
やや薄く形成された取着部15が設けてある。取着部1
5には二箇所に部材を貫通した軸受孔16、17が所要
の間隔で設けてある。軸受孔16、17には開閉部材2
が取り付けてある。
【0017】開閉部材2は弾発力の強い金属製の棒材を
曲げて図2に示すように概略長円形状に形成されてい
る。開閉部材2は棒材をU状に曲げ、長さの異なるアー
ム部20、21が形成してある。アーム部20、21の
先端部はほぼ直角に曲げられて軸部22、23が形成し
てある。開閉部材2は軸部22、23を軸受孔16、1
7に回動可能に挿着し、曲げ部を掛合凹部13に嵌め入
れて掛止部材1に取り付けてある。
【0018】なお、開閉部材2は図1に示すように常態
においてアーム部20、21の角度を違えて形成してあ
る。そして、開閉部材2に外側から負荷がかかったとき
は仮想線で示すように内側へ回動するが、アーム部2
0、21が変形されるため、元に戻ろうとする方向(外
回動方向)へ付勢力が作用する。これによって、負荷が
かからない状態においては開閉部材2は常に掛合口14
を閉じるようになっている。掛止部材1の基部であるワ
イヤ取着部11端部には竹竿等の遠隔操作部材の端部を
装着する円筒形状の装着管3が固着してある。また、ワ
イヤ取着部11にはワイヤ4の端部の輪部40が接続し
てある。なお、ワイヤ4の他端部にも輪部41が設けて
ある(図3参照)。
【0019】(作 用)図6は罠にかかりワイヤで繋れ
た狩猟獣を引掛具を使用して動けないようにした状態を
示す説明図である。図1ないし図3及び図6を参照して
引掛具Aの作用を説明する。まず、図3に示すように引
掛具Aの装着管3に竹竿5の先端部を差し込んで装着す
る。ワイヤ4の輪部41には合成樹脂製等の延長ロープ
6を繋いでおく。
【0020】罠にかかった狩猟獣P(猪)は図6に示す
ように罠のワイヤ70で立ち木T1に繋れた状態となっ
ている。狩猟者は延長ロープ6を持って竹竿5を操作し
て狩猟獣Pから離れたところから引掛具Aをワイヤ70
に近づけ、掛止部材1をワイヤ70に嵌め入れる。この
とき、ワイヤ70は一旦掛かり部12と開閉部材2の間
の凹部に係るので嵌め入れがしやすい。ワイヤ70は一
旦掛合口14から嵌め入れられると開閉部材2の作用に
より掛止部材1から容易には外れない。
【0021】竹竿5を装着管3から引き抜いて外す。延
長ロープ6を引っ張り、ワイヤ4を引き寄せ、掛止部材
1を狩猟獣Pの足を括っている絞り金具73に当てる。
更に、ワイヤ4を引き、狩猟獣Pを繋いでいるワイヤ7
0と引掛具Aのワイヤ4がほぼ直線となるように引っ張
り、その張力を保ったままワイヤ4を近くの立ち木T2
に括りつける。このようにして、狩猟獣Pが動けないよ
うにした後、後ろから足をつかんで倒し、ナイフ等で致
命傷を与える。
【0022】引掛具Aは、従来の引掛具とは相違して狩
猟獣Pが激しく暴れたりしてもワイヤ70から簡単には
外れてしまうことはなく、狩猟者が狩猟獣Pに近づく際
にも安全である。また、装着管3を介し竹竿5等の遠隔
操作部材に装着して狩猟獣Pから離れたところからワイ
ヤ70に掛止部材1を掛合させることができるので、雑
木林の中で笹竹等の邪魔なものがあっても作業がしやす
く、従来の引掛具のように掛止部材を投げるものと比較
して掛合作業が正確かつ迅速にできる。
【0023】図4は本発明に係る引掛具の第2の実施の
形態を示す側面図、図5は図4に示す引掛具を竹竿の先
端に取り付けた使用状態を示す斜視図である。符号Bは
引掛具で、絞り金具8を備えている。絞り金具8には装
着手段である円筒形状の装着管80を備えている。装着
管80の一端側は一部切欠されて収容部81が設けてあ
る。装着管80の一端部には挿通具82が設けてある。
挿通具82は図4、図5に示すように山形に折曲してあ
り、両端寄りには通孔83、84が設けてある。また、
通孔83と通孔84の中間部には長孔85が設けてあ
る。
【0024】絞り金具8には索縄部材であるワイヤ9が
取り付けてある。ワイヤ9は一端部に形成された結び部
90を装着管80の収容部81に収容し、通孔83から
外部に導出して括り手段となるループ91を形成し、更
に長孔85から通孔84を通り、所定の長さに延長され
ている。ワイヤ9の他端部には輪部92が形成してあ
る。
【0025】図4、図5及び図6を参照して引掛具Bの
作用を説明する。まず、図5に示すように引掛具Bの装
着管80に竹竿5の先端部を差し込んで装着する。ま
た、ワイヤ9の輪部92には合成樹脂製等の延長ロープ
6を繋いでおく。罠にかかった狩猟獣P(猪)は図6に
示すように罠のワイヤ70で立ち木T1に繋れた状態と
なっている。狩猟者は延長ロープ6を持って竹竿5を操
作して狩猟獣Pから離れたところから引掛具Bを捕獲獣
Pの鼻先に近づける。捕獲獣Pは鼻先にあるものに噛み
付くという習性があり、この習性を利用してワイヤ9の
ループ91を狩猟獣Pに噛ませる。
【0026】竹竿5を狩猟獣P側へ押込み、延長ロープ
6を引っ張るとループ91によって狩猟獣Pの上顎また
は下顎が括られる。ここで、竹竿5を装着管80から引
き抜いて外す。延長ロープ6を引っ張り、ワイヤ9を引
き寄せて更に引っ張ると上顎または下顎がきつく括られ
る。ループ91は口内の歯に掛かり、しかも絞り金具8
の作用でループ91が緩むことも防止されるので、容易
には外れない。更に、狩猟獣Pを繋いでいるワイヤ70
と引掛具Bのワイヤ9がほぼ直線となるようにワイヤ9
を引っ張り、その張力を保ったままワイヤ9を近くの立
ち木T3に括りつける。このようにして、狩猟獣Pが動
けないようにした後、後ろから足をつかんで倒し、ナイ
フ等で致命傷を与える。
【0027】このように、竹竿5等に装着して狩猟獣P
から離れたところから口部等を括ることができるので、
従来の引掛具のように掛止部材を投げるものと比較して
括り作業が正確かつ迅速にできる。また、鼻先にあるも
のに噛み付くという習性を利用して狩猟獣Pの上顎また
は下顎を括るので、狩猟獣Pを繋いでいるワイヤに働き
かけて動けなくする場合と比較して狩猟獣Pが受けるダ
メージが大きく、動きがより制限されるので狩猟者は安
全に作業ができる。
【0028】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0029】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a)請求項1記載の引掛具にあっては、狩猟獣を繋い
でいるワイヤに掛止部材を掛合させたときに、開閉部材
によって掛止部材の掛合口が閉じられた状態では掛止部
材はワイヤから外れない。従って、従来の引掛具とは相
違して狩猟獣が激しく暴れたりしても簡単には外れてし
まうことはなく、狩猟者が狩猟獣に近づく際にも安全で
ある。また、装着手段によって遠隔操作部材に装着して
狩猟獣から離れたところからワイヤに掛止部材を掛合さ
せることができるので、従来の引掛具のように掛止部材
を投げるものと比較して掛合作業が正確かつ迅速にでき
る。
【0030】(b)請求項2記載の引掛具にあっては、
遠隔操作部材の先部に索縄部材に設けられた括り手段を
装着手段によって装着し、遠隔操作部材を操作して、例
えば括り手段を狩猟獣に噛ませるようにする。索縄部材
を引くと括り手段によって狩猟獣の上顎または下顎が括
られる。この場合、索縄部材が口内の歯に掛かり、しか
も絞り具の作用で括り手段が緩むことも防止されるの
で、括り手段は容易には外れない。また、遠隔操作部材
に装着して狩猟獣から離れたところから口部等を括るこ
とができるので、従来の引掛具のように掛止部材を投げ
るものと比較して括り作業が正確かつ迅速にできる。
【0031】(c)請求項3記載の狩猟獣の捕獲方法に
あっては、索縄部材に設けられた括り手段によって、鼻
先にあるものに噛み付くという習性を利用して狩猟獣の
上顎または下顎を容易に括ることができる。また、狩猟
獣を繋いでいるワイヤに働きかけて動けなくする場合と
比較して狩猟獣が受けるダメージが大きく、動きがより
制限されるので狩猟者は安全に作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引掛具の第1の実施の形態を示す
側面図。
【図2】図1に示す引掛具の正面図。
【図3】図1に示す引掛具を竹竿の先端に取り付けた使
用状態を示す斜視図。
【図4】本発明に係る引掛具の第2の実施の形態を示す
側面図。
【図5】図4に示す引掛具を竹竿の先端に取り付けた使
用状態を示す斜視図。
【図6】罠にかかりワイヤで繋れた狩猟獣を引掛具を使
用して動けないようにした状態を示す説明図。
【図7】従来の引掛具の構造を示す要部斜視図。
【符号の説明】
A 引掛具 1 掛止部材 10 フック体 11 ワイヤ取着部 12 掛かり部 13 係合凹部 14 掛合口 15 取着部 16、17 軸受孔 2 開閉部材 20、21 アーム部 22、23 軸部 3 装着管 4 ワイヤ 40、41 輪部 5 竹竿 6 延長ロープ P 狩猟獣 70 ワイヤ 73 絞り金具 T1、T2、T3 立ち木 B 引掛具 8 絞り金具 80 装着管 81 収容部 82 挿通具 83、84 通孔 85 長孔 9 ワイヤ 90 結び部 91 ループ 92 輪部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図7】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掛合口を有する掛止部材と、 当該掛止部材の上記掛合口に設けられ、常態では上記掛
    合口を閉じ、外側から負荷がかかると上記掛合口を開く
    ようにしてある開閉部材と、 遠隔操作部材に装着するための装着手段と、 上記掛止部材または上記装着手段に接続されている索縄
    部材と、を備えていることを特徴とする、 引掛具。
  2. 【請求項2】 遠隔操作部材に装着するための装着手段
    を有する絞り具と、 拡縮可能な括り手段を設けて上記絞り具に接続されてい
    る索縄部材と、を備えていることを特徴とする、 引掛具。
  3. 【請求項3】 遠隔操作部材の先部に索縄部材に設けら
    れた括り手段を装着するステップ、 遠隔操作部材を操作して括り手段を狩猟獣に噛ませるス
    テップ、 上記索縄部材を引いて上記括り手段によって狩猟獣の上
    顎または下顎を括るステップ、 索縄部材に張力をかけて罠のワイヤと協働して狩猟獣の
    動きを制限するステップ、を含むことを特徴とする、 狩猟獣の捕獲方法。
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