JP6399392B2 - 取付座付括り罠 - Google Patents

取付座付括り罠

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本発明は野生動物、主としてサル、アライグマ等の害獣を捕獲するために使用する括り罠に関するものである。
従来の括り罠は猪、鹿等の野生動物を捕獲するために仕掛ける罠で、足首を括りワイヤで括って捕獲する狩猟罠である。しかし、農作物へ大きな被害を与える害獣の足首以外を括りワイヤで括って捕獲する狩猟罠については殆んど知られておらず、サルやアライグマ等の手を使用してエサを食する野生動物の括り罠はほとんど無かった。
特開2013−46575 実用新案登録3140006 実用新案登録3184883 実用新案登録3190855
特許文献1等に示す従来の括り罠は地上を歩行、走行する野生動物を捕獲するために発明されており、括り罠を設置するのに落し穴を掘り、この落し穴の上に小さな踏板を設置し、その踏板の上に落ち葉や土砂等を被せて罠を覆い隠していたため、設置工数が大きく、排出される土も多かった。
設置工数が大きいため、括り罠設置場所に人が滞在する時間が長く、人の臭いが残りやすく、土を掘り起こしていたため括り罠設置場所の雰囲気が変わり、野生動物に警戒心を与えやすかった。
また、野生動物が通る獣道を探して、しかも獣道の野生動物が足を踏み下ろす箇所に括り罠を仕掛けなければ、括り罠で野生動物を捕獲できなかった。すなわち、前記の小さな踏板を踏ませる必要があり、野生動物に小さな踏板を踏ませるのは非常に難しく、括り罠の設置や設置場所の選定に熟練技術を必要とし、初心者にとっては野生動物の捕獲することは非常に困難であった。
ましてや、主として手を使用するサルやアライグマ等は、従来の足首を括りワイヤで括って捕獲する括り罠では捕獲することは困難であった。
一方、サルを捕獲対象としたサル罠も僅かに公表されている。
特許文献2のサル罠は、エサを入れた本体を立木に垂直に固定するように考案された罠であり、押しバネ部が本体から突出しており、取扱い方法や取付方向に課題があった。押しバネを使用しているため括り罠を設置してから動作試験をすると、押しバネが長く伸長するので括り罠を設置した状態で押しバネを元の状態に戻すことが出来ず、設置した後の動作の確認が出来ない等、課題があった。更に、サルの手を括るロープは水平方向に動作するので、サルが素早く手を引っ込めるとロープで手を括れ無いと言う課題もあった。
特許文献3はワイヤを使った括り罠では無いが、サルの腕をリングとリングをスライドさせて挟んで拘束し、サルを捕獲する罠がサルの腕括り罠という考案の名称で出願されている。
リングに捕獲針が設けられており、サルの腕をリングとリングをスライドさせて挟んで拘束するだけでは腕が括り罠から抜ける可能性があるため、リングに設けた捕獲針で突き刺して腕が抜けないようにする危険な罠である。
特許文献4は本特許の発明者が考案した括り罠で実際に設置しサルの捕獲実績もあるが、何処にでも簡単に素人が設置できる設置の容易さの他、エサに対しては全方向からエサを取ることができる、エサを素早く持ち上げると括り輪に掛からないことがある等、機能上の課題もあった。この経験から課題を抽出し、設置の容易さや捕獲率向上の発明をしたのが本発明である。
上記した課題に鑑み、本発明の第一の括り罠は、括り罠取付座の上に、エサを取り付けた括り罠一式を取り付け、括り罠取付座を地上や柵や木の上などに固定するだけで設置が完了し、地面に穴を掘る等の特別な作業を必要としない括り罠としている。そして、括り罠には野生動物用のエサにより野生動物を誘き寄せるようにしている。地上に置いた括り罠のエサを野生動物が持ち上げたとき、エサに連結された引き金が係止具を外してバネを開放動作させ、括り輪のワイヤを締め込むようにバネが動作し、エサを持ち上げた野生動物の手首や腕等を括りワイヤが締め込み、野生動物を捕獲する。括り輪には狩猟法に規定されている締め付け防止金具を設け一定以上にワイヤを締め込めないように配慮してある。
例えば、地上に置いた括り罠のエサをサルが手で持ち上げた場合、エサに連結された引き金がバネの係止具を外してバネの蓄勢を開放動作し、括り輪のワイヤを締め込むようにバネが上方に動作し、エサを持ったサルの手首とかその上部の腕を括り輪のワイヤが閉め込み、ワイヤでサルを捕獲するように構成している。
もちろん、サル以外の害獣捕獲にも有効で、例えば、猪がエサを食しようとエサを口で持ち上げた瞬間にエサに連結された引き金がバネの係止具を外してバネの蓄勢を開放作動し、括り輪のワイヤを締め込むようにバネが上方に動作してエサを銜えた猪の鼻とか、牙より上部の顔を閉め込むみ、猪を捕獲することも出来る。
本発明の第二の括り罠は、台座に取り付ける括り罠のバネに捻りバネを使用している。このため、地上に置いたエサをサルが手で持ち上げたとき、あるいは猪がエサを口に銜えて持ち上げたとき、エサに連結された引き金が捻りバネの係止具を外してバネを開放作動し、括り輪のワイヤを引き上げて締め込むように捻りバネが動作し、エサを持ったサルの手首とかその上部の腕を、あるいは猪の鼻や牙より上部の顔を、括り輪のワイヤが閉めこむように構成している。
括り罠のバネに捻りバネを使用しているので、括り罠を設置した後、動作試験をしても移動部である跳ね上げアームを手で元の位置に簡単に戻すことが出来、設置時の状態に簡単に復元できるので、括り罠の誤動作や設置ミスを防ぐことが出来る。
また、バネが動作する時、括り輪のワイヤを水平に引張るのではなく、エサの上方に引き上げて締め込むように捻りバネが動作する、すなわちサルが手を引く方向に括り輪が飛んで行くので、サルの手首とかその上部の腕を括る事になり、捕獲率が高くなっている。
本発明の第三の括り罠は、括り罠のエサを取巻くように高さ数cm以上の筒を配置し、前記筒の下端は括り罠取付座に当接し、筒の上端部周囲に沿って3箇所以上にワイヤガイドを設け、前記筒の上端部で前記ワイヤガイドの外側に括り輪を配設した構成としている。
このため、例えば、サルがエサを食しようとする場合、ワイヤの側面からエサを取ることが出来ないのでワイヤの正面側からエサに向かって手を伸ばし、エサを掴んで引っ張ることになる。
エサは括り輪よりも少なくとも数cm以上も下にあり、しかも、括り輪はエサの上方に向かって引き上げられるので、エサを持ったサルの手首とかその上部の腕を確実に括り輪のワイヤが締め込む事になる。筒の高さや直径を調節することにより、捕獲するサルの手の大小すなわちサルの親や子どもを選択することも出来る。筒の高さが低い場合、小サルがエサを掴んだ場合、手が小さいので手全体が括り輪よりも下になりエサを引っ張った場合にワイヤで手首を締め込むことが出来るが、親サルだと手が大きいのでエサを掴んだ場合でも手首はワイヤよりも上にある可能性があり、確実に手首を括れるとは限らないので、高さを高くするのが良い。筒の高さを高くすると小サルはエサに届かなくなり、筒の直径を小さくすれば、親サルは手が大きいので筒に手を入れることが出来ず、小サルしかエサを掴めなくなる等、筒のサイズを変える事により捕獲対象サルを選別することも出来る。
筒は不透明でも、中のエサを側面からも見え易くするために透明や網目としても良い。
本発明の係止装置の引き金に連結されエサを取り付けた紐又は棒は、括り輪取付け位置よりも上に持ち上がらないようストッパーを設けた構成としている。このため、例えば、サルがエサを食しようエサを引っ張ったとき、引き金が係止具を外してバネを開放動作し、括り輪のワイヤを締め込むようにバネが動作するが、ワイヤを締め込むよりも前に非常に素早くサルが手を引っ込めた場合、サルの手首を括ることが出来ない場合が生じる。しかし、エサを取り付けた紐又は棒が、ワイヤ取付け位置よりも上に持ち上がらないようストッパーを設けておけば、エサは括り輪よりも上部に持ち上がらないので、サルはエサを取ろうとエサから手を離さず必死に引っ張る。手首は括り輪の下部にあるので、引き金が係止具を外してバネを開放動作し、括り輪のワイヤを締め込むようにバネが動作し、エサを持ったサルの手首とかその上部の腕を括り輪のワイヤが閉め込みサルを捕獲する。
本発明は、括り罠取付座の上に括り罠一式を取り付け、括り罠取付座を地上や柵や立木の上などに固定するだけで、地面に穴を掘る等の特別な作業を必要としない設置作業が非常に簡単な括り罠を構成している。しかもエサを使用し、エサを食べようと集まった野生動物がエサを持ち上げた瞬間にバネの復元力により野生動物の手首や鼻等を括り輪のワイヤで括るようにしているので、樹上で生活するサルや主として手を使用して食するアライグマの他、地上を歩行、走行する野生動物等を捕獲することが出来る。また、野生のハクビシン、狸等の捕獲にも効果がある。
また、野生動物が通る獣道を探して、しかも獣道の野生動物が足を踏み下ろす箇所に仕掛ける必要のあった従来の括り罠に比べ、エサを取付け、エサを食べに来る野生動物を捕獲するため、括り罠の設置や設置場所の選定に熟練技術を必要とせず、初心者でも野生動物の捕獲率を高くすることが出来る。
本願発明の一実施態様を示す括り罠取付座に捻りバネを使用した括り罠を取付けた平面図(a)および側面図(b)である。 捻りバネ使用した括り罠の係止装置の要部である台座16、引き金18等を示すA―A視の平面図(a)および側面図(b)である。 跳ね上げアーム2の先端部を示す正面図(a)と側面図(b)である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら取付座付括り罠の例を説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための括り罠の例を示すものであって、以下のものに特定するものでない。
この発明に係る取付座付括り罠200において、図1はバネに捻りバネ1を使用した捻りバネ式括り罠100を適用した一例である。括り罠取付座4は厚さ約2cmで幅は約15cmの木材板で製作している。この括り罠取付座4に捻りバネ式括り罠100、括りワイヤ6、括り輪7、台座16、エサ囲い筒5等をセットしたものを基アーム固定具25でスペーサ26等を介して固定している。エサ囲い筒5は台座16と基アーム押え金22の間に挟み込むようにして基アーム3の先の杭14と固定している。杭14の先端は括り罠取付座4に穴を開け差込んでおくと、括り罠取付座4と捻りバネ式括り罠100のずれ防止になり、より強固な取付座を有する括り罠とする事が出来る。
この捻りバネ式括り罠100は各部がサル等を狩るのに極めて簡単、丈夫で且つ最適な構造をしている。捻りバネ式括り罠100の主要部材は、跳ね上げアーム2、基アーム3および杭14から成る捻りバネ1、先端に括り輪7を有する括りワイヤ6、台座16、台座16に回転自在に取付けられエサ取付棒20を固定した引き金18、エサの周囲を囲むエサ囲い筒5等から構成されている。
跳ね上げアーム2は括り輪7を瞬時に上方へ跳ね上げて締め込み、ワイヤガイド12は括り輪7がエサ囲い筒5の上端に沿った箇所に設置され、括り輪7が跳ね上げられるときのガイドとなる。
引き金18はアルミ等の金属板で構成し、これにエサ取付棒20の一端をネジ止めとか溶接で固定している。エサ取付棒20の先端にエサ30を取り付ける。エサ30が落花生等のような小さい場合は、網袋や透明なビニール袋に入れてエサ取付棒20に取付けても良い。あるいはエサ取付棒20を無くして、エサ30を網袋や透明なビニール袋に入れて縛った紐を引き金18に穴等をあけて括り付けてもよい。
捻りバネ1は直径6mm程度の1本の鋼線からなる素線で、この鋼線をバネ強度を増強するため複数回らせん状に巻回して作られた捻りバネ1からなり、その一端には跳ね上げアーム2を、他端には基アーム3、基アーム3の先に同一素線を直角に折り曲げた杭14を有する。跳ね上げアーム2が開放状態の時は、基アーム3との開き角度は約120度にしている。括り罠取付座4には立木、柵などにビス止め、ボルトとナット止め、針金止め等を容易にするため括り罠取付座取付穴29を複数個設けてある。
図2に係止装置15の要部を示すが、台座16は厚さ15mm、幅40mmで長さが120mm程度の木材板で作られており、長方形の引き金18の端部を引き金取付金19で前記台座16に回転自在に取付ける。台座16の引き金18側には、係止ピン17を設けている。
引き金18の長尺方向の中央部には、係止ピン17を通す穴が開けられており、係止ピン17は前記穴を貫通して通し、跳ね上げアーム2先端に取付けられた係止具9を引っかけ跳ね上げアーム2を係止する。
エサ囲い筒5はエサ取付棒20に取付けられたエサ30を取巻くように高さ数cm以上の筒から成り、前記エサ囲い筒5の下端は括り罠取付座4に接し、エサ囲い筒5の上端部周囲に沿って3箇所以上にワイヤガイド12を設け、前記エサ囲い筒5の上端部で前記ワイヤガイド12の外側に括り輪7を配置している。ワイヤガイド12は括り輪7がエサ囲い筒5の上端に沿った箇所に位置させ、括り輪7が締め込まれるときのガイドとなる。
サルがエサを食しようとする場合、括り輪7の側面からはエサ30を取ることが出来ないので括り輪7の正面側からエサ30に向かって手を伸ばし、エサを掴んで引っ張ることになる。
エサ30は括り輪7よりも少なくとも数cm以上も下にあり、しかも、括り輪はエサの上方に向かって引き上げられるので、エサを持ったサルの手首とかその上部の腕を確実に括り輪のワイヤが締め込む事になる。エサ囲い筒5の高さや直径を調節することにより、捕獲するサルの手の大小すなわちサルの親や子どもを選択することも出来る。エサ囲い筒5の高さが低い場合、小ザルがエサ30を掴んだ場合、手が小さいので手全体が括り輪7よりも下になりエサ30を引っ張った場合に括り輪7で手首を締め込むことが出来るが、親サルだと手が大きいのでエサ30を掴んだ場合でも手首は括り輪7よりも上にある可能性があり、確実に手首を括れるとは限らないので、高さを高くするのが良い。エサ囲い筒5の直径を小さくすれば、親ザルは手が大きいので筒に手を入れることが出来ず、小ザルしかエサを掴めなくなる。また、エサ囲い筒5の高さを高くして小ザルの手の長さではエサ30に届かなくすれば、親ザルを捕獲することになる。
台座16の引き金18取付側の係止ピン17の下部に引き金ストッパー21を設けている。引き金18の係止ピン17用の穴の下部に引き金ストッパー21を通す穴が開けられており、係止ピン17は前記穴を貫通して通されており、引き金18が所定角度以上に持ち上がらないように引き金ストッパー21の先端には引き金18に開けた穴よりも大きい係止具を付けてある。
サルがエサ30を食しようエサを引っ張ったとき、引き金18が係止ピン17を外して捻りバネ1を開放動作し、括り輪7を締め込むように跳ね上げアーム2が動作するが、括り輪7を締め込むよりも前に非常に素早くサルが手を引っ込めた場合、サルの手首を括ることが出来ない場合が生じる。しかし、エサ30を取り付けた紐又は棒が、括り輪7の取付け位置よりも上に持ち上がらないよう引き金ストッパー21を設けておけば、エサは括り輪7よりも上部に持ち上がらないので、サルはエサ30を取ろうと必死にエサを引っ張るので、エサを持ったサルの手首とかその上部の腕を括り輪7が閉め込みサルを捕獲する。
図3に示すように、跳ね上げアーム2の先端は扁平に成形し、直径2mm程度の穴を2つ開けてある。先端の穴は跳ね上げアーム2を係止する係止具9を取付ける穴、残りの1つの穴は括りワイヤ通し輪8を取付ける穴で、括りワイヤ通し輪8の内径は括りワイヤ6の外形よりも大きくしてあり、この括りワイヤ通し輪8に括りワイヤ6を通したとき括りワイヤ6が自由に動くようにしてある。括りワイヤ通し輪8と括りワイヤ6の滑りを良くするために、括りワイヤ通し輪8にチューブ等を被せても良い。括りワイヤ通し輪8は輪の一箇所が切れており、力の強いサルや猪等が暴れた場合に括りワイヤ通し輪8の切れ目が開き、跳ね上げアーム2から括りワイヤ6が外れるようにしてある。
係止具9は、直径1.5mm程度の単線のステンレス針金で三角形状の輪を形成している。係止ピン17の先端が引き金18に開けた穴から突き出すように引き金18を閉じ、係止具9を係止ピン17に引っ掛けて跳ね上げアーム2を係止する。
括りワイヤ6は、外径が3〜6mm程度で複数の細い鋼線をより合わせて出来ており、その一端を地上に立てた立木等に固定し、他端はエサ囲い筒5の上端に敷設する括り輪7を形成している。括り輪7は括りワイヤ6を引張ると括り輪7の輪が小さく閉め込まれるように構成されている。
括りワイヤ6は、立木等に固定した一端から括り輪7に至るまでの途中で、基アーム3にワイヤ固定部11で固定し、その次に跳ね上げアーム2の先端に設けた括りワイヤ通し輪8を通し、括り輪7に至っている。押え金10は、捻りバネ式括り罠100の設置作業中等に不用意に跳ね上げアーム2が動作して作業者が負傷しないよう、跳ね上げアーム2を借り止めする。
取付座付括り罠200を地上に設置する場合は、エサ取付棒20にサツマイモ等のエサ30を取り付けた捻りバネ式括り罠100が上になるように括り罠取付座4を地面に接する様に置き、括り罠取付座4に開けた穴にピンを打ち、取付座付括り罠200が転倒しないようにする。その後、括りワイヤ6の一端を地上の立木等に固定し、安全用の押え金10を外して跳ね上げアーム2が動作するようにすれば完了である。エサ取付棒20にサツマイモ等のエサ30を取り付けるのは、取付座付括り罠200を設置し、安全用の押え金10を外す前に取付けても良い。
残りのエサは取付座付括り罠200の周囲に複数個撒いておけばサル等を誘き寄せるのに効果的である。地面に穴等を掘る作業は全く無く、落ち葉や土砂等を被せて罠を覆い隠す必要も無いので、設置が非常に簡単である。
取付座付括り罠200を柵とか立木に設置する場合は、括り罠取付座4を適当な高さの位置で柵等に当てがい、括り罠取付座取付穴29を利用してボルト・ナット、あるいは、針金等で固定する。その後、括りワイヤ6の一端を柵とか立木等に固定するが、以降は地上に設置する場合と同じである。この場合も、設置作業は取付座付括り罠200を柵とか立木に固定するだけよいので、設置が非常に簡単である。
この場合も、残りのエサは取付座付括り罠200の周囲の柵とか立木に複数個取付けておけばサル等を誘き寄せるのに効果的である。
取付座付括り罠200の設置後の動作確認試験も、塵バサミ等でエサ30を持ち上げた時、係止具9が係止ピン17から外れて塵バサミが括り輪7で括られることを確認し、跳ね上げアーム2を手で元の位置まで押さえ込み、係止具8を係止ピン17に引っ掛ければよく、設置後の動作確認試験、再設置も簡単に実施できる。
次に、捻りバネ式括り罠100の動作を説明する。サル等がエサ囲い筒5の中に置いたエサ30を掴んで持ち上げると、エサ取付棒20と引き金18が図2に矢印で示す左回りに同時に回転する。引き金8が回転すると跳ね上げアーム2を係止している係止具9が押し出されて係止ピン17から外れ、跳ね上げアーム2が跳ね上がる。括りワイヤ6はワイヤ固定部11で基アーム3に固定され、跳ね上げアーム2の先端部で括りワイヤ通し輪8に通されているので、ワイヤ固定部11よりも立木等に固定した側の括りワイヤ6は動かず、括りワイヤ6は跳ね上げアーム2と共に跳ね上がり、括り輪7の根元を上方へ引き上げる。その結果、括り輪7がサルの手首を締め込みながら上方へ引き上げると同時に、括り輪7を手首の太さまで締め込む。サルの掌は手首の太さよりも大きいため、括り輪7から抜けなくなる。
猪がエサ30を噛んで持ち上げた場合は、鼻とか牙より上部の顔を括り輪7のワイヤが締め込み、括り輪7から抜けなくなる。
括りワイヤ6と基アーム3は括りワイヤ固定部11で固定され、跳ね上げアーム2とは括りワイヤ通し輪8で接合されているが、括りワイヤ固定部11、括りワイヤ通し輪8とも一箇所が切れた環状としているので、切り口が開いて括りワイヤ6から分離可能で、サルや猪等が暴れると跳ね上げアーム2、基アーム3は括りワイヤ6から外れ、サルや猪等がこれらを引き回す事がないので捻りバネ1が壊されることは無い。括りワイヤ6の一端は強固な立ち木等に固定されているので、サルや猪等が暴れても逃れることは出来ない。
バネには捻りバネを示したが、その他の弦巻バネ、板バネ等、捻りバネ以外のバネを適用できるのは言うまでも無い。
本発明の害獣捕獲用取付座付括り罠200は、特にサルやアライグマ等の手を使う害獣の捕獲に有用で、確実に目的とする害獣の手首や体の一部を括って捕らえることが可能であり、猟銃などが使えない場所でも使用できる。また、猪等の害獣を捕獲するための括り罠としても使用できる。
1 捻りバネ
2 跳ね上げアーム
3 基アーム
4 括り罠取付座
5 エサ囲い筒
6 括りワイヤ
7 括り輪
8 括りワイヤ通し輪
9 係止具
10 押え金
11 ワイヤ固定部
12 ワイヤガイド

14 杭
15 係止装置
16 台座
17 係止ピン
18 引き金
19 引き金取付金
20 エサ取付棒
21 引き金ストッパー
22 基アーム押え金
23 皿ネジ
24 蝶ナット
25 基アーム固定具
26 スペーサ


29 括り罠取付座取付穴
30 エサ

100 捻りバネ式括り罠
200 取付座付括り罠









Claims (3)

  1. 括り罠取付座の上に括り罠を固定し、
    前記括り罠は移動部と固定部を有するバネ機構と、
    前記バネ機構の蓄勢状態を解除しないように係止する係止装置と、
    先端部が締め込み可能な環状の括り輪を構成する括りワイヤとから成り、
    前記バネ機構の移動部の先端部近傍にバネを蓄勢状態で係止する係止具と前記括りワイヤを通す括りワイヤ通し輪を取り付け、
    台座と、台座に回転自在に取付けられた引き金と、台座の引き金側に設けられた係止ピンと、前記係止ピンの下部に設けられた引き金ストッパーとを備え、
    引き金には係止ピンを通す穴が開けられており、係止ピンは前記穴を貫通して通され、バネ機構の移動部の先端に取付けられた係止具が引掛けられ、バネ機構の移動部を係止しており、
    引き金の係止ピン用の穴の下部に引き金ストッパーを通す穴が開けられており、
    台座に固定された引き金ストッパーは前記穴を貫通して通されており、引き金が所定角度以上に持ち上がらないように引き金ストッパーの先端には引き金に開けた穴よりも大きい係止具が付けられている係止装置を前記バネ機構の固定部の先端部近傍に設け、
    前記係止装置の引き金にはエサを取り付ける紐または棒の一端を固定し、
    前記括りワイヤの括り輪は前記エサの外周に位置するように配置した
    ことを特徴とする取付座付括り罠。
  2. 括り罠のバネ機構は、コイル状に巻回された捻りバネ部を中央部に有し、
    その一端が固定部の基アーム、他端が移動部である跳ね上げアームを構成し、
    夫々の先端部同士が相互に近接する状態で蓄勢される、
    ことを特徴とする請求項1記載の取付座付括り罠。
  3. 括り罠のエサを取巻くようにエサ囲い筒を配置し、
    前記エサ囲い筒の下端は括り罠取付座に当接し、
    前記エサ囲い筒の上端部の周囲に沿って3箇所以上にワイヤガイドを設け、
    前記エサ囲い筒の上端部で前記ワイヤガイドの外側に括り輪を配設した
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のいずれか一つの取付座付括り罠。
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