JP2017143614A - シールドパイプ、及び、シールドパイプ付き電線 - Google Patents

シールドパイプ、及び、シールドパイプ付き電線 Download PDF

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Abstract

【課題】シールド部材として要求される機能の実現と製造および使用の容易さとを両立可能なシールドパイプ、及び、シールドパイプ付き電線の提供する。【解決手段】シールドパイプ10は、全体が金属製であり、シールドパイプの管端部に設けられた蛇腹形状を有する金属製の第1部分11a,11bと、第1部分に挟まれた中間部に少なくとも1つ設けられた蛇腹形状を有する金属製の第2部分12a〜12dと、中間部のうちの第2部分を除いた部分を構成する金属製の第3部分13a〜13eと、を備えると共に、予め定められた電線16の配索形状に対応するように第1部分、第2部分及び第3部分が配置された管形状を有する。第1部分は、第2部分に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、第2部分は、第3部分に比べて小さな外力によって屈曲可能であり且つ屈曲後の形状を自ら保持可能である。【選択図】図2

Description

本発明は、シールドパイプ、及び、シールドパイプ付き電線に関する。
従来から、ハイブリッド自動車および電気自動車等の電気駆動系を構成する各種機器(バッテリ、インバータ及びモータ等)の間を繋ぐ電線に適用されるシールド部材、及び、そのようなシールド部材を備えた電線、が提案されている。
例えば、従来のシールド部材の一つ(以下「従来部材」という。)は、金属細線を編み込んで形成された筒状の編組と、アルミニウム等の金属製パイプと、を有し、金属製パイプの管端部に筒状の編組を金属バンドによって加締めて固定するように構成されている。本構成により、従来部材は、電線から放たれる電磁ノイズを遮断しつつ、電線が車両の床下に配索される場合における飛び石などによる外部からの衝撃から電線を保護するようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2004−171952号公報
従来部材は、複数の部品(少なくとも、金属パイプ、筒状の編組、及び、それらを連結するための金属バンド)によって構成されている。そのため、従来部材を製造する際、それら部材を組み付ける工程が必要となる。更に、編組は一般に外部からの衝撃等に対する耐久性が低いため、電線の配索経路によっては、編組を保護するための保護部材(コルゲート管など)を組み付ける工程が更に必要となる場合がある。加えて、異種金属同士の接触部分(例えば、金属パイプと編組との加締め部)に水などの液体が付着すると金属の腐食(いわゆるガルバニック腐食)が生じる場合があるため、そのような部分への液体の侵入を防ぐための防水部材(グロメット等)を組み付ける工程が更に必要となる場合もある。このように、従来部材が多数の部品によって構成されることに起因し、従来部材の製造工程は煩雑となると考えられる。
更に、従来部材は、実際に車両に組み付けられる際、電線の配索形状(レイアウト)に従って金属パイプを屈曲させる必要がある。しかし、一般に、金属パイプを屈曲させる際にはパイプの扁平化を防ぐ(パイプ内径を保持する)ために芯金を用いる等の対策が求められ、専用の加工設備が必要となる。そのため、従来部材が金属パイプを主要部品としていることに起因し、実際の使用時における従来部材の加工工程も煩雑となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シールド部材として要求される機能の実現と、製造および使用の容易さと、を両立可能なシールドパイプ、及び、シールドパイプ付き電線、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る「シールドパイプ」は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1)
電線を内部に挿通可能な管形状を有する金属製のシールドパイプであって、
該シールドパイプの管端部に設けられた蛇腹形状を有する金属製の第1部分と、前記第1部分に挟まれた中間部に少なくとも1つ設けられた蛇腹形状を有する金属製の第2部分と、前記中間部のうちの前記第2部分を除いた部分を構成する金属製の第3部分と、を備えると共に、予め定められた前記電線の配索形状に対応するように前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が配置された管形状を有し、
前記第1部分は、前記第2部分に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、
前記第2部分は、前記第3部分に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、且つ、屈曲後の形状を自ら保持可能である、
シールドパイプであること。
(2)
上記(1)に記載のシールドパイプにおいて、
前記第1部分の管壁厚さが、前記第2部分の管壁厚さよりも小さい、
シールドパイプであること。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載のシールドパイプにおいて、
前記第1部分の蛇腹形状のピッチ長さが、
前記配索形状に従って前記第1部分が屈曲されるときの前記第1部分の曲率半径が小さいほど、該ピッチ長さが大きくなるように、定められ、
前記第2部分の蛇腹形状のピッチ長さが、
前記配索形状に従って前記第2部分が屈曲されるときの前記第2部分の曲率半径が小さいほど、該ピッチ長さが大きくなるように、定められている、
シールドパイプであること。
(4)
上記(1)〜(3)の何れか一つに記載のシールドパイプであって、
前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が継ぎ目無く連続した単一の管形状を有する、
シールドパイプであること。
(5)
上記(1)〜(3)の何れか一つに記載のシールドパイプであって、
前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分の一部が他部と接合されることによって前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が一繋がりとなった管形状を有する、
シールドパイプであること。
上記(1)の構成のシールドパイプによれば、金属製の第1部分、第2部分および第3部分によってシールドパイプの全体が一連の金属管となっているため、従来部材のように金属パイプに他の部品(編組、及び、編組の保護部品など)を組み付ける工程を要さない。更に、第3部分と蛇腹形状の第2部分とが電線の配索形状に対応するように配置され、且つ、第2部分(中間部の蛇腹形状の部分)を第3部分(中間部の蛇腹形状以外の部分。例えば、従来部材のようなパイプ)に比べて小さな外力で屈曲できるため、従来部材のように専用の加工設備を要することなく(例えば、作業者の手作業によって)、中間部を配索形状に沿った形状に加工できる。加えて、第2部分は、屈曲後の形状を自ら保持可能であるため、従来部材の金属パイプと同様、車両への組み付け時の固定具(クランプ等)の数を低減できる。更に加えて、第1部分(管端部の蛇腹形状の部分)を第2部分よりも更に小さな外力で屈曲できるため、従来部材の編組と同様、第1部分を柔軟に変形させて管端部を配索形状に沿った形状に加工できる。
したがって、上記構成のシールドパイプは、シールド部材として要求される機能の実現と製造および使用の容易さとを両立できる。
ところで、電線の配索形状に「対応」するように第1部分、第2部分および第3部分が配置されるとの表現は、例えば、配索形状の通りの管形状を有するように加工(屈曲等)された後のシールドパイプ(例えば、図2の状態のシールドパイプ)において、第1部分、第2部分および第3部分がその配索形状に沿った(対応した)位置に配置されていること、又は、そのように加工される前のシールドパイプ(例えば、図8(a)の状態のシールドパイプ)において、第1部分、第2部分および第3部分がその加工に適した(対応した)位置に予め配置されていること、と言い換え得る。即ち、上記構成のシールドパイプは、加工前に電線の配索形状に「対応」していてもよく、加工後に電線の配索形状に「対応」していてもよい。
上記(2)の構成のシールドパイプによれば、第1部分(管端部の蛇腹形状の部分)のの管壁厚さを第2部分(中間部の蛇腹形状の部分)の管壁厚さよりも小さくすることにより、上記(1)の特徴を有するシールドパイプを実現できる。
上記(3)の構成のシールドパイプによれば、電線の配索形状に従って第1部分および第2部分が屈曲されるときの曲率半径を考慮し、蛇腹形状のピッチ長さが定められる。そのため、蛇腹形状のピッチ長さが上述した曲率半径によらず一定である場合に比べ、配索形状に沿った形状に加工する工程が容易となる。よって、本構成のシールドパイプは、シールドパイプの使用の容易さを更に向上させられる。
上記(4)の構成のシールドパイプによれば、シールドパイプが継ぎ目なく連続した単一の管形状を有するため、従来部材のように複数の部品(編組、金属バンド、編組の保護部品等)を用いる必要がないため、従来部材に比べて部品点数を大幅に低減できる。更に、従来部材とは異なり、部品間の接合部が存在しないため、防食用の防水部材(グロメット等)を用いる必要もない。よって、本構成のシールドパイプは、シールドパイプの製造の容易さを更に向上でき、シールドパイプの軽量化を図ることもできる。
上記(5)の構成のシールドパイプによれば、別部材として準備した第1部分、第2部分および第3部分を接合することにより、シールドパイプを製造できる。そのため、シールドパイプの製造工程が若干煩雑になるものの、第1部分、第2部分および第3部分の長さが上記(4)の構成のシールドパイプよりも短くなるため、シールドパイプに電線を挿通する工程が容易になる。更に、第1部分、第2部分および第3部分の各々を、各々に適した金属材料によって構成することにより、シールドパイプの製造および使用の容易さを更に向上できる。
更に、前述した目的を達成するために、本発明に係る「シールドパイプ付き電線」は、下記(6)及び(7)を特徴としている。
(6)
電線と、前記電線が内部に挿通された管形状を有する金属製のシールドパイプと、前記シールドパイプの管端部の双方に設けられたコネクタと、を備えた、車両用のシールドパイプ付き電線であって、
前記シールドパイプは、
蛇腹形状を有し且つ屈曲時に屈曲後の形状を自ら保持不能な金属製の第1部分、及び、蛇腹形状を有し且つ屈曲時に屈曲後の形状を自ら保持可能な金属製の第2部分、の少なくとも一方と、
該シールドパイプのうちの前記第1部分及び前記第2部分を除いた部分を構成する金属製の第3部分と、を備えると共に、
前記電線を予め定められた配索形状に従って前記車両に配索可能な管形状を有するように前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が配置された状態にて前記車両の車体に固定され且つ前記車体に接地される、
シールドパイプ付き電線であること。
(7)
上記(6)に記載のシールドパイプ付き電線において、
前記第1部分が、
前記シールドパイプの管端部に設けられ、前記第2部分に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、
前記第2部分が、
前記シールドパイプの前記第1部分に挟まれた中間部に設けられ、前記第3部分に比べて小さな外力によって屈曲可能である、
シールドパイプ付き電線であること。
上記(6)に記載のシールドパイプ付き電線によれば、上記(1)と同様、金属製の第1部分、第2部分および第3部分によってシールドパイプの全体が一連の金属管となっているため、従来部材のように金属パイプに他の部品(編組、及び、編組の保護部品など)を組み付ける工程を要さない。更に、シールドパイプが蛇腹形状の部分(第1部分及び第2部分の少なくとも一方)を備えるため、シールドパイプが蛇腹形状の部分を有さない場合(従来部材のようなパイプの場合)に比べ、第1部分及び第2部分を変形させることによってより容易にシールドパイプを配索形状に沿った形状に加工(屈曲等)できる。加えて、シールドパイプが第2部分を備える場合、第2部分は屈曲後の形状を自ら保持可能であるため、従来部材の金属パイプと同様、車両への組み付け時の固定具(クランプ等)の数を低減できる。
したがって、上記構成のシールドパイプ付き電線は、シールド部材を備えた電線として要求される機能の実現と製造および使用の容易さとを両立できる。
上記(7)に記載のシールドパイプ付き電線によれば、第2部分(中間部の蛇腹形状の部分)を第3部分(中間部の蛇腹形状以外の部分。例えば、従来部材のようなパイプ)に比べて小さな外力で屈曲できるため、従来部材のように専用の加工設備を要することなく(例えば、作業者の手作業によって)、シールドパイプの中間部を配索形状に沿った形状に加工できる。更に、第1部分(管端部の蛇腹形状の部分)を第2部分よりも更に小さな外力で屈曲できるため、第1部分を柔軟に変形させて管端部を配索形状に沿った形状に加工できる。よって、シールドパイプ付き電線として要求される機能を更に高めながら、その製造および使用を更に容易にすることができる。
本発明によれば、シールド部材として要求される機能の実現と製造および使用の容易さとを両立可能なシールドパイプ、及び、シールドパイプ付き電線、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、第1実施形態に係るシールドパイプが車両に適用された一例を表す概略図であり、図1(a)は本例の車両を側方から見た概略図であり、図1(b)は本例の車両を上方から見た概略図である。 図2は、図1(b)に示したシールドパイプの拡大図である。 図3は、図2に示したシールドパイプのA−A断面図である。 図4は、シールドパイプの断面形状の説明図であり、図4(a)は図2に示した第2部分12a(中央部の蛇腹形状の部分。曲率半径が図6の12cに比べて大きい)を軸線に平行な断面で切断した場合の断面図であり、図4(b)はその第2部分12aの位置を説明するための図である。 図5は、シールドパイプの断面形状の説明図であり、図5(a)は図2に示した第1部分11a(管端部の蛇腹形状の部分。曲率半径が図7の11bに比べて大きい)を軸線に平行な断面で切断した場合の断面図であり、図5(b)はその第1部分11aの位置を説明するための図である。 図6は、シールドパイプの断面形状の説明図であり、図6(a)は図2に示した第2部分12c(中央部の蛇腹形状の部分。曲率半径が図4の12aに比べて小さい)を軸線に平行な断面で切断した場合の断面図であり、図6(b)はその第2部分12cの位置を説明するための図である。 図7は、シールドパイプの断面形状の説明図であり、図7(a)は図2に示した第1部分11b(管端部の蛇腹形状の部分。曲率半径が図5の11aに比べて小さい)を軸線に平行な断面で切断した場合の断面図であり、図7(b)はその第1部分11bの位置を説明するための図である。 図8は、シールドパイプに電線を挿通した後にシールドパイプを配索形状に沿った形状に加工する工程を説明する概略図であり、図8(a)〜図8(e)は同工程を時系列順に並べた図である。 図9は、第2実施形態に係るシールドパイプの接合方法を説明するための模式図であり、図9(a)は接合前の分離した状態のシールドパイプを表した模式図であり、図9(b)は接合後の一繋がりのシールドパイプを表した模式図である。 図10は、第3実施形態に係るシールドパイプに電線を挿通する工程およびシールドパイプの接合工程を説明するための模式図であり、図10(a)〜(e)は同工程を時系列順に並べた図である。 図11は、他の実施形態に係るシールドパイプを表す模式図である。 図12は、他の実施形態に係るシールドパイプを表す模式図である。 図13は、他の実施形態に係るシールドパイプを表す模式図である。 図14は、他の実施形態に係るシールドパイプを表す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態(第1実施形態〜第6実施形態)に係るシールドパイプ及びシールドパイプ付き電線について、説明する。
<第1実施形態>
図1(a)及び図1(b)は、本発明の第1実施形態に係るシールドパイプ(以下「シールドパイプ10」とも称呼する。)をハイブリッド車両20に適用した状態を示している。以下、ハイブリッド車両20は、単に「車両20」とも称呼される。
車両20は、図1(a)及び図1(b)に示すように、車体21の後方に配置されたバッテリ22、車体21の前方に配置されたパワー・コントロール・ユニット23、発電電動機(MG)24、及び、内燃機関25を備えている。
バッテリ22とパワー・コントロール・ユニット23とは、シールドパイプ10の内側に挿通された電線(後述する電線16。図3を参照。)によって電力を授受可能であるように接続されている。換言すると、バッテリ22とパワー・コントロール・ユニット23とは、シールドパイプ付き電線によって接続されている。シールドパイプ10は、中間部が車体21の床下を通過するように配索されている。なお、パワー・コントロール・ユニット23とMG24とは、上記同様のシールドパイプ付き電線によって接続されている。
図2に示すように、シールドパイプ10は、電線16を内部に挿通可能な管形状を有する金属製のシールドパイプである。より具体的には、シールドパイプ10は、管端部に設けられた蛇腹形状を有する金属製の第1部分11a,11bと、第1部分に挟まれた中間部に設けられた蛇腹形状を有する金属製の第2部分12a,12b,12c,12dと、中間部のうちの第2部分12a〜12dを除いた部分を構成する金属製の第3部分13a,13b,13c,13d,13eと、を備える。なお、第1部分11a,11bは、シールドパイプ10の管端部(即ち、開口端と、電線16の配索形状を考慮した所定長さだけ開口端から離れた位置と、の間において、第1部分11a,11bに要求される機能を発揮するために必要な範囲)に設けられていればよく、開口端を含むように設けられてもよく、必要に応じて(例えば、後述するコネクタ14a,14bを取り付けるための部分等を開口端近傍に形成する必要がある場合)開口端近傍を含まないように設けられてもよい。
シールドパイプ10を構成する金属材料は、特に制限されず、ステンレス、アルミニウム及びアルミニウム合金等が用いられ得る。特に、ステンレスは、アルミニウム及びアルミニウム合金に比べ、透磁率の高さに起因して電磁遮蔽の効果がより高く、より軽量であり、より耐蝕性に優れる。そのため、シールドパイプ10を構成する金属材料として、ステンレスを用いることが好ましい。
シールドパイプ10は、第1部分11a,11b、第2部分12a〜12d及び第3部分13a〜13eが継ぎ目なく連続した単一の管形状を有している。このような単一の環形状を有するシールドパイプ10を製造する方法として、例えば、直管形状の金属製のパイプ(蛇腹形状を有さないパイプ)を、第1部分11a,11b、第2部分12a〜12d及び第3部分13a〜13eに対応した形状を有する金型内に固定し、パイプの内側(中空部)から金型に向けて液圧を加えて蛇腹形状の第1〜第3部分を成形する手法(いわゆる液圧成形法)が用いられ得る。
なお、第1部分11a,11bの端部又は第1部分11a,11bに隣接する位置には、電線16の端子等が収容されたコネクタ14a,14bが取り付けられている。コネクタ14aは、パワー・コントロール・ユニット23の相手側コネクタ23aに嵌合され、コネクタ14bはバッテリ22の相手側コネクタ22aに嵌合されている。更に、シールドパイプ10は、所定位置に設けられた固定具15により、車両20に固定されている。但し、固定具15は、必ずしも必要ではなく、電線16の配索形状等によっては固定具15を省略することも可能である。
シールドパイプ10は、遮蔽した電磁ノイズを外部に放出するべく、アース部材によってアース対象(例えば、パワー・コントロール・ユニット23の筐体、バッテリ22の筐体、及び車体21のフレーム等)に直接接続され、接地(アース)されるようになっている。例えば、アース部材として、上述した固定具15が用いられ得る。具体的には、固定具15が、導電性の材料(金属等)から構成され、且つ、図3に示すようにシールドパイプ10(第3部分13b)とアース対象E(車体21等)との双方に当接するような湾曲形状を有していれば、固定具15をシールドパイプ10と共にボルトBによってアース対象Eに締結することにより、シールドパイプ10を確実に接地(アース)させることができる。なお、シールドパイプ10はその全体が金属によって形成されているため、図2に例示した位置だけでなく、任意の位置において接地を図ることができる。更に、シールドパイプ10をバッテリ22の負極と接続しても、同様の接地効果を得られる(後述する図14を参照。)。
なお、図3に示すように、シールドパイプ10(第3部分13b)の内側(中空部)には、複数の(本例では2本の)電線16が挿通されている。これら電線16の各々は、複数の導体16a及び導体16aを覆う絶縁体16bを有している。
図4(a)は、図4(b)における位置Pにおけるシールドパイプ10の断面図である。図4(a)に示すように、第2部分12aは、第3部分13aの管壁厚さaよりも小さい管壁厚さb(b<a)を有する蛇腹形状を有するように、形成されている。一方、図5(a)は、図5(b)における位置Qにおけるシールドパイプ10の断面図である。図5(a)に示すように、第1部分11aは、第3部分13aの管壁厚さaよりも小さく且つ第2部分12aの管壁厚さbよりも小さい管壁厚さc(c<b<a)を有する蛇腹形状を有するように、形成されている。
なお、第2部分12a〜12dは、外力の印加によって屈曲された際(図8を参照。)にその外力の印加が無い状態でも屈曲した状態を自ら保持できる管壁厚さを有するように(塑性的特性を有するように)構成されている。一方、第1部分11a,11bは、外力の印加によって屈曲された際にその外力の印加が無い状態では屈曲した状態を自ら保持できない管壁厚さを有するように(弾性的特徴を有するように)構成されている。管壁厚さa,b,cは、シールドパイプ10を構成する金属材料に応じて相違し得るが、予め実験等を行うことによって定められ得る。
一方、図6(a)の断面図(図6(b)における位置Rの断面図)に示すように、電線16の配索形状に沿って屈曲されたときの曲率半径が第2部分12aよりも小さい第2部分12cは、その蛇腹形状のピッチ長さPLが第2部分12aの蛇腹形状のピッチ長さPSよりも大きくなるように、形成されている。同様に、図7(a)の断面図(図7(b)における位置Sにおける断面図)に示すように、電線16の配索形状に沿って屈曲されたときの曲率半径が第1部分11aよりも小さい第1部分11bは、その蛇腹形状のピッチ長さPLが第1部分11aの蛇腹形状のピッチ長さPSよりも大きくなるように、形成されている。
次いで、シールドパイプ10に電線16を挿通した後にシールドパイプ10を配索形状沿った形状に加工する各工程について説明する。
まず、図8(a)に示すように、電線16が挿通される前のシールドパイプ10は、屈曲していない直線的な形状を有している。図8(a)に示す時点において、第1部分11a,11b、第2部分12a〜12d及び第3部分13a〜13eは、予め定められた電線16の配索形状(図2に示すレイアウト)に対応するように配置されている。
次いで、図8(b)に示すように、シールドパイプ10の一方の管端部(第1部分11a側の管端部)から、電線16をシールドパイプ10の内側に挿通させる。
次いで、図8(c)に示すように、電線16の配索形状に対応するように第2部分12a〜12dを屈曲させる。なお、第2部分12a〜12dは、このように屈曲した状態を自ら保持できる管壁厚さを有するように構成されている。この時点にて、第1部分11a,11bは屈曲していない。
次いで、図8(d)に示すように、第1部分11a,11bの端部にコネクタ14a,14bを取り付ける。
その後、図8(e)に示すように、第1部分11aを屈曲させてコネクタ14aをパワー・コントロール・ユニット23の相手側コネクタ23aに嵌合させ、第1部分11bを屈曲させてバッテリ22の相手側コネクタ22aに嵌合させる。これにより、シールドパイプ10の配索が完了する(図2に示す状態と同様の状態となる)。
以上に説明したように、第1実施形態に係るシールドパイプ10によれば、金属製の第1部分11a,11b、第2部分12a〜12dおよび第3部分13a〜13eによってシールドパイプ10の全体が一連の金属管となっているため、従来部材のように金属パイプに他の部品(編組、及び、編組の保護部品など)を組み付ける工程を要さない。更に、蛇腹形状の第2部分12a〜12dと第3部分13a〜13eとが電線の配索形状に対応するように配置され、且つ、第2部分12a〜12dを第3部分13a〜13eに比べて小さな外力で屈曲できるため、従来部材のように専用の加工設備を要することなく(例えば、作業者の手作業によって)、中間部を配索形状に沿った形状に加工できる。加えて、第2部分12a〜12dは、屈曲後の形状を自ら保持可能であるため、従来部材の金属パイプと同様、車両20への組み付け時の固定具(クランプ等)の数を低減できる。更に加えて、第1部分11a,11bを第2部分よりも更に小さな外力で屈曲できるため、従来部材の編組と同様、第1部分を柔軟に変形させて管端部を配索形状に沿った形状に加工できる。
したがって、シールドパイプ10は、シールド部材として要求される機能の実現と製造および使用の容易さとを両立できる。
なお、シールドパイプ10は、第1部分11a,11bの管壁厚さcを第2部分12a〜12dの管壁厚さbよりも小さくすることにより(c<b)、上述した屈曲の容易さを有するシールドパイプを実現している。
更に、シールドパイプ10は、電線16の配索形状に従って屈曲されるときの曲率半径を考慮し、第1部分11a,11b及び第2部分12a〜12dの蛇腹形状のピッチ長さPS,PLが定められている。そのため、蛇腹形状のピッチ長さが上述した曲率半径によらず一定である場合に比べ、配索形状に沿った形状に加工する工程が容易となる。よって、シールドパイプ10は、シールドパイプの使用の容易さを更に向上させられる。
更に、シールドパイプ10は、継ぎ目なく連続した単一の管形状を有するため、従来部材に比べて部品点数を大幅に低減できる。よって、シールドパイプ10は、シールドパイプの製造の容易さを更に向上できる。
以上が、第1実施形態に係るシールドパイプ10及びシールドパイプ付き電線16についての説明である。
<第2実施形態>
次いで、図9を参照しながら、本発明の第2実施形態に係るシールドパイプ10Aについて説明する。このシールドパイプ10Aは、第1部分11aと第2部分12aとが互いに分離した別部材である点において、第1実施形態に係るシールドパイプ10と相違する。
図9(a)に示すように、シールドパイプ10Aの第1部分11aと第2部分12aの間の第3部分13aは、その中央部分にて分離している。換言すると、第1部分11aと第2部分12aとが互いに分離した別部材となっている。
第3部分13aは、分離した箇所の両端部において、ねじ込み接合が可能であるようにオスねじ部13a1及びメスねじ部13a2を有している。そして、図9(b)に示すように、オスねじ部13a1をメスねじ部13a2にねじ込むことにより、第3部分13aが接合される。なお、この接合部は、必要に応じて外部からの水の侵入を防ぐカバーによって覆われてもよい。
このように、第2実施形態に係るシールドパイプ10Aは、分離した別部材として準備した第1部分11aと第2部分12aとが、第3部分13aを介して接合されるようになっている。そのため、シールドパイプの製造工程が若干煩雑になるものの、第1部分11aの長さが第1実施形態のシールドパイプ10よりも短くなるため、シールドパイプ10Aに電線を挿通する工程(図9を参照。)が容易になる。更に、第1部分11aをその屈曲態様などに適した金属材料によって構成することにより、シールドパイプ10Aの製造および使用の容易さを更に向上できる。
<第3実施形態>
次いで、図10を参照しながら、本発明の第3実施形態に係るシールドパイプ10Bについて説明する。シールドパイプ10は、金属平板を巻いて溶接することによって筒状の第3部分13aを形成し、その第3部分13aの両端に第1部分11a及び第2部分12aを溶接する点において、第1実施形態に係るシールドパイプ10と相違する。
図10(a)に示すように、シールドパイプ10Bの第3部分13aは、その加工前の段階では平板状の形状を有している。そこで、まず、平板状の第3部分13a上に電線16を配置する。図10(b)は、このような配置状態にある第3部分13a及び電線16を側方から見た図である。次いで、図10(c)に示すように、第3部分13aを電線16が内側に入るように巻いた後、第3部分13aの端面を互いに溶接する。図中の13a3は溶接痕を表す。図10(d)は、このような配置状態にある第3部分13a及び電線16を側方から見た図である。その後、図10(e)に示すように、第3部分13aの両端に第1部分11a及び第2部分12aを溶接する。これにより、第3部分13aが第1部分11a及び第2部分12aと接合される。
このように、第3実施形態に係るシールドパイプ10Bは、平板を巻いて溶接することによって筒状の第3部分13aを形成し、その第3部分13aの両端に第1部分11a及び第2部分12aを溶接するようになっている。そのため、第2実施形態と同様、シールドパイプの製造工程が若干煩雑になるものの、シールドパイプ10Bに電線を挿通する工程が容易になる。更に、第3部分13aをその屈曲態様などに適した金属材料によって構成することにより、シールドパイプ10Bの製造および使用の容易さを更に向上できる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、図11に示すように、シールドパイプ10は、第3部分の一部(本図では13e)から接地用のアース部材13e1が延出されるように構成されてもよい。
更に、図12に示すように、シールドパイプ10は、第3部分の一部(本図では13e)が分岐するように構成されてもよい。なお、本例では、第3部分13eの分岐路の端部に、更に第1部分11cが設けられている。
更に、図13に示すように、シールドパイプ10は、第3部分の一部(本図では13e)に水抜き用の開口部13e2を有するように構成されてもよい。なお、この開口部13e2は、必要に応じて、外部からの水の侵入を防ぐカバーによって覆われてもよい。
更に、上述した第1〜第3実施形態では、シールドパイプ10を接地する手法の例として、シールドパイプ10とアース対象E(車体等)とを固定具15を用いて電気的に接続する手法が例示されている(図3を参照。)。しかし、本手法に代えて又は本手法に加え、シールドパイプ10をバッテリ22の負極と接続する手法が用いられ得る。具体的には、図14に示すように、一般に、シールドパイプ10(第1部分11b)に設けられたコネクタ14bと、バッテリ22に設けられた相手側コネクタ22aと、の内側において、バッテリ22の陽極22b及び負極22cの各々に対し、電線16の各々が接続されている。そこで、この負極22cとシールドパイプ10(第1部分11b)の端部とを導電性部材17(金属線など)によって繋ぐことにより、上述した接地を実現できる。
更に、上述した第1〜第3実施形態に係るシールドパイプ10〜10Bが適用される車両20は、車両20の後方にバッテリ22を搭載している。しかし、車両20は、車体21の床下にバッテリ22を搭載してもよく、エンジンルーム内にバッテリ22を搭載してもよい。更に、本発明のシールドパイプは、バッテリ22の場所に関わらず、バッテリ22とパワー・コントロール・ユニット23とを繋ぐ電線のシールド部材として用いることができる。
更に、上述した第1〜第3実施形態では、蛇腹形状を有する部分(第1部分および第2部分)を形成する手法の例として、液圧形成法による形成手法が例示されている。しかし、本発明において、蛇腹形状を有する部分(第1部分および第2部分)を形成する手法として、ディスク状の薄肉金属板の内縁と外縁とを交互に溶接しながら繋ぎ合わせる手法(いわゆる溶接ベローズ成形法)が用いられ得る。本手法は、例えば、第2実施形態および第3実施形態のように複数の分離した部材からシールドパイプを形成する際などに用いられ得る。
更に、上述した第1〜第3実施形態に係るシールドパイプ10〜10Bは、ハイブリッド車両20に適用されている。しかし、本発明のシールドパイプは、電気自動車に適用されてもよく、場合によっては通常の自動車(駆動源が内燃機関のみ)に適用されてもよい。
ここで、上述した本発明に係るシールドパイプ及びシールドパイプ付き電線の実施形態の特徴をそれぞれ以下(1)〜(7)に簡潔に纏めて列記する。
(1)
電線(16)を内部に挿通可能な管形状を有する金属製のシールドパイプ(10,10A,10B)であって、
該シールドパイプ(10,10A,10B)の管端部に設けられた蛇腹形状を有する金属製の第1部分(11a〜11c)と、前記第1部分に挟まれた中間部に少なくとも1つ設けられた蛇腹形状を有する金属製の第2部分(12a〜12d)と、前記中間部のうちの前記第2部分を除いた部分を構成する金属製の第3部分(13a〜13e)と、を備えると共に、予め定められた前記電線の配索形状に対応するように前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が配置された管形状(例えば、図8aの形状)を有し、
前記第1部分(11a〜11c)は、前記第2部分(12a〜12d)に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、
前記第2部分(12a〜12d)は、前記第3部分(13a〜13e)に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、且つ、屈曲後の形状を自ら保持可能である、
シールドパイプ。
(2)
上記(1)に記載のシールドパイプにおいて、
前記第1部分(11a〜11c)の管壁厚さ(図5の厚さa)が、前記第2部分(12a〜12d)の管壁厚さ(図4の厚さb)よりも小さい、
シールドパイプ。
(3)
上記(1)又は上記(2)に記載のシールドパイプにおいて、
前記第1部分(11a〜11c)の蛇腹形状のピッチ長さ(図5のPS<図7のPL)が、
前記配索形状に従って前記第1部分(11a〜11c)が屈曲されるときの前記第1部分の曲率半径が小さいほど、該ピッチ長さが大きくなるように、定められ、
前記第2部分(12a〜12d)の蛇腹形状のピッチ長さ(図4のPS<図6のPL)が、
前記配索形状に従って前記第2部分(12a〜12d)が屈曲されるときの前記第2部分の曲率半径が小さいほど、該ピッチ長さが大きくなるように、定められている、
シールドパイプ。
(4)
上記(1)〜(3)の何れか一つに記載のシールドパイプであって、
前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が継ぎ目無く連続した単一の管形状(図8aのような単一管の形状)を有する、
シールドパイプ。
(5)
上記(1)〜(3)の何れか一つに記載のシールドパイプであって、
前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分の一部が他部と接合されることによって前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が一繋がりとなった管形状(図9,10のような接合された形状)を有する、
シールドパイプ。
(6)
電線(16)と、前記電線が内部に挿通された管形状を有する金属製のシールドパイプ(10,10A,10B)と、前記シールドパイプ(10,10A,10B)の管端部の双方に設けられたコネクタ(14a,14b)と、を備えた、車両用のシールドパイプ付き電線であって、
前記シールドパイプ(10,10A,10B)は、
蛇腹形状を有し且つ屈曲時に屈曲後の形状を自ら保持不能な金属製の第1部分(11a〜11c)、及び、蛇腹形状を有し且つ屈曲時に屈曲後の形状を自ら保持可能な金属製の第2部分(12a〜12d)、の少なくとも一方と、
該シールドパイプのうちの前記第1部分及び前記第2部分を除いた部分を構成する金属製の第3部分(13a〜13e)と、を備えると共に、
前記電線を予め定められた配索形状に従って前記車両に配索可能な管形状(例えば、図2に示す湾曲形状)を有するように前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が配置された状態にて前記車両の車体に固定され且つ前記車体に接地される、
シールドパイプ付き電線。
(7)
上記(6)に記載のシールドパイプ付き電線において、
前記第1部分(11a〜11c)が、
前記シールドパイプ(10,10A,10B)の管端部に設けられ、前記第2部分(12a〜12d)に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、
前記第2部分(12a〜12d)が、
前記シールドパイプ(10,10A,10B)の前記第1部分に挟まれた中間部に設けられ、前記第3部分(13a〜13e)に比べて小さな外力によって屈曲可能である、
シールドパイプ付き電線。
10,10A,10B シールドパイプ
11a〜11c 第1部分
12a〜12d 第2部分
13a〜13e 第3部分
14a,14b コネクタ
15 固定具
16 電線
20 ハイブリッド車両
22 バッテリ
23 パワー・コントロール・ユニット

Claims (7)

  1. 電線を内部に挿通可能な管形状を有する金属製のシールドパイプであって、
    該シールドパイプの管端部に設けられた蛇腹形状を有する金属製の第1部分と、前記第1部分に挟まれた中間部に少なくとも1つ設けられた蛇腹形状を有する金属製の第2部分と、前記中間部のうちの前記第2部分を除いた部分を構成する金属製の第3部分と、を備えると共に、予め定められた前記電線の配索形状に対応するように前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が配置された管形状を有し、
    前記第1部分は、前記第2部分に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、
    前記第2部分は、前記第3部分に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、且つ、屈曲後の形状を自ら保持可能である、
    シールドパイプ。
  2. 請求項1に記載のシールドパイプにおいて、
    前記第1部分の管壁厚さが、前記第2部分の管壁厚さよりも小さい、
    シールドパイプ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシールドパイプにおいて、
    前記第1部分の蛇腹形状のピッチ長さが、
    前記配索形状に従って前記第1部分が屈曲されるときの前記第1部分の曲率半径が小さいほど、該ピッチ長さが大きくなるように、定められ、
    前記第2部分の蛇腹形状のピッチ長さが、
    前記配索形状に従って前記第2部分が屈曲されるときの前記第2部分の曲率半径が小さいほど、該ピッチ長さが大きくなるように、定められている、
    シールドパイプ。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のシールドパイプであって、
    前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が継ぎ目無く連続した単一の管形状を有する、
    シールドパイプ。
  5. 請求項1〜3の何れか一項に記載のシールドパイプであって、
    前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分の一部が他部と接合されることによって前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が一繋がりとなった管形状を有する、
    シールドパイプ。
  6. 電線と、前記電線が内部に挿通された管形状を有する金属製のシールドパイプと、前記シールドパイプの管端部の双方に設けられたコネクタと、を備えた、車両用のシールドパイプ付き電線であって、
    前記シールドパイプは、
    蛇腹形状を有し且つ屈曲時に屈曲後の形状を自ら保持不能な金属製の第1部分、及び、蛇腹形状を有し且つ屈曲時に屈曲後の形状を自ら保持可能な金属製の第2部分、の少なくとも一方と、
    該シールドパイプのうちの前記第1部分及び前記第2部分を除いた部分を構成する金属製の第3部分と、を備えると共に、
    前記電線を予め定められた配索形状に従って前記車両に配索可能な管形状を有するように前記第1部分、前記第2部分及び前記第3部分が配置された状態にて前記車両の車体に固定され且つ前記車体に接地される、
    シールドパイプ付き電線。
  7. 請求項6に記載のシールドパイプ付き電線において、
    前記第1部分が、
    前記シールドパイプの管端部に設けられ、前記第2部分に比べて小さな外力によって屈曲可能であり、
    前記第2部分が、
    前記シールドパイプの前記第1部分に挟まれた中間部に設けられ、前記第3部分に比べて小さな外力によって屈曲可能である、
    シールドパイプ付き電線。
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