JP4820573B2 - シールド導電路 - Google Patents
シールド導電路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4820573B2 JP4820573B2 JP2005126451A JP2005126451A JP4820573B2 JP 4820573 B2 JP4820573 B2 JP 4820573B2 JP 2005126451 A JP2005126451 A JP 2005126451A JP 2005126451 A JP2005126451 A JP 2005126451A JP 4820573 B2 JP4820573 B2 JP 4820573B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive path
- pipes
- pipe
- shield conductive
- shield
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、運搬や保管に際しての省スペース化を図ることを目的とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記筒状部材が、略半筒形をなす2つの半割体を筒状に合体することによって構成されているところに特徴を有する。
曲げ変形が困難なパイプを長さ方向に分割し、隣り合うパイプが非連結の状態では、その隣り合うパイプが、その両パイプの端部間に露出させた電線を曲げ変形させつつ相対変位し得るようになっているので、シールド導電路を折り畳むことができる。これにより、運搬や保管に際して、必要なスペースやデッドスペースを小さくすることができる。また、シールド導電路を所定の経路に沿って配索する際には、隣り合うパイプの端部同士を連結手段によって連結すれば、両パイプが相対変位を規制されて位置決めされるとともに、導通可能に接続される。さらに、パイプを連結した状態では、パイプの端部間で電線が露出することがないので、電線が、確実にシールドされるとともに、異物の干渉などから保護される。
筒状部材としては、単一部品のものをパイプに外嵌させておくことも考えられるが、その場合は、筒状部材の外径が大きくなる。その点、本発明では、筒状部材を略半筒形の半割体を合体させた形態としたので、外径を小さくすることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態のシールド導電路Waが取り付けられる電気自動車EVの車体Bdの前部にはエンジンルームが設けられ、エンジンルームには、ガソリン駆動のエンジンEgの他に、走行用モータを駆動させるための動力回路を構成する機器Ivが設けられている。車体Bdの後部にも、動力回路を構成する機器Btが設けられており、両機器Iv,機器Btの間にはシールド導電路Waと車内用導電路Wbが配索されている。
パイプ20は、アルミニウム合金製であり、その断面形状は、電線10と同様、真円形をなしている。パイプ20内における3本の電線10は、概ね俵積み状(電線10の中心を結んだときにほぼ正三角形を描く形態)をなすような位置関係に保たれている。このパイプ20には3本の電線10が挿通されており、この3本の電線10はパイプ20により一括してシールドされている。また、パイプ20は電線10を挿通した状態で所定の配索経路に沿うように三次元的に曲げ加工されている。3本のパイプ20は長さ方向に沿って直列状に並んでおり、中央に位置するパイプ20の両端部と、前側に位置するパイプ20の後端部と、後側の位置するパイプ20の前端部には、夫々、パイプ20と同心の円形をなすフランジ部21が一体に形成されている。このフランジ部21には、ボルト孔22が貫通して形成されている。
シールド導電路Waを運搬したり保管したりする際には、筒状部材30をパイプ20に取り付けない状態(隣り合うパイプ20同士が非結合の状態)にしておき、隣り合うパイプ20の端部同士の間で3本の電線10を露出されておく。そして、この電線10の露出部分を曲げ変形させることにより、パイプ20同士を相対変位させる。その一例としては、図2に示すように、電線10を略半円弧状に変形させることにより、前後に並ぶ2本のパイプ20を互いに平行に並ぶように配置させることができる。このように折り畳まれたシールド導電路Waの長さは、車体Bdに配索される状態に比べてほぼ1/3に短縮されるので、運搬時や保管時に必要されるスペースを小さくすることが可能である。
これにより、運搬や保管に際して、必要なスペースやデッドスペースを小さくすることができる。また、シールド導電路Waを所定の経路に沿って配索する際には、隣り合うパイプ20の端部同士を筒状部材30によって連結すれば、両パイプ20が相対変位を規制されて位置決めされるとともに、導通可能に接続される。さらに、パイプ20を連結した状態では、パイプ20の端部間で電線10が露出することがないので、電線10が、確実にシールドされるとともに、異物の干渉などから保護される。
また、筒状部材としては、単一部品のものをパイプ20に外嵌させておくことも考えられるが、その場合は、筒状部材の外径が大きくなる。その点、本実施形態の筒状部材30は、略半筒形の半割体31を合体させた形態としたので、外径を小さくすることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではシールド導電路が車体の外部に配索される場合について説明したが、本発明は、車体の内部に配索されるシールド導電路にも適用できる。
(2)上記実施形態では、連結手段がパイプ同士を直線状に結合するようにしたが、本発明によれば、連結手段によってパイプ同士が斜めに結合されようにしてもよい。
(3)上記実施形態ではシールド導電路が電気自動車に配索される場合について説明したが、本発明は、電気自動車以外に配索されるシールド導電路にも適用できる。
(4)上記実施形態では1本のパイプに挿通される電線の数を3本としたが、本発明によれば、電線の数は、2本又は4本以上としてもよい。
(5)上記実施形態では連結手段を略半筒形の半割体を合体させた形態としたが、本発明によれば、連結手段は単一の筒状部品とし、パイプに対して長さ方向への相対変位を許容された状態で外嵌させておいてもよい。
(6)上記実施形態において、半割体同士の間及び半割体とパイプとの間に防水用のパッキンやシールリングなどを介装してもよい。
(7)上記実施形態ではパイプの断面形状を円形としたが、本発明によれば、パイプの断面形状は非円形としてもよい。
(8)上記実施形態では連結手段の断面形状を円形としたが、本発明によれば、連結手段の断面形状は非円形としてもよい。
(9)上記実施形態において連結手段がシールド導電路を車体に取り付けるためのブラケットを兼ねていてもよい。
(10)上記実施形態では連結手段をパイプとは別体部品である筒状部材としたが、本発明によれば、パイプに一体形成したフランジ部を連結手段としてもよい。この場合、隣り合うパイプのフランジ部同士をボルトなどによって直接結合すればよい。
(11)上記実施形態では1つのシールド導電路を構成するパイプの本数を3本としたが、本発明によれば、パイプ本数は、2本でもよく、4本以上としてもよい。
10…電線
20…パイプ
30…筒状部材(連結手段)
31…半割体
Claims (3)
- 可撓性を有する複数本の電線と、
前記複数本の電線が挿通され、長さ方向に並ぶように配された複数本の金属製のパイプと、
隣り合う前記パイプの端部同士の間で前記電線を露出させることなく、前記隣り合うパイプの端部同士を相対変位規制状態に且つ導通可能に連結する導電性の連結手段とを備えてなり、
前記隣り合うパイプが非連結の状態では、前記隣り合うパイプが、その両パイプの端部間に露出させた前記電線を曲げ変形させつつ相対変位し得るようになっていることを特徴とするシールド導電路。 - 前記連結手段が、前記パイプとは別体であり、前記隣り合うパイプの端部間に露出させた前記複数本の電線を全周に亘って包囲可能な筒状部材であることを特徴とする請求項1記載のシールド導電路。
- 前記筒状部材が、略半筒形をなす2つの半割体を筒状に合体することによって構成されていることを特徴とする請求項2記載のシールド導電路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005126451A JP4820573B2 (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | シールド導電路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005126451A JP4820573B2 (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | シールド導電路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006302820A JP2006302820A (ja) | 2006-11-02 |
JP4820573B2 true JP4820573B2 (ja) | 2011-11-24 |
Family
ID=37470854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005126451A Expired - Fee Related JP4820573B2 (ja) | 2005-04-25 | 2005-04-25 | シールド導電路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4820573B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112007002801T8 (de) * | 2006-11-24 | 2010-09-30 | AUTONETWORKS Technologies, LTD., Yokkaichi | Abschirmungsleiter und Verfahren zur Herstellung des Abschirmungsleiters |
JP2009129780A (ja) * | 2007-11-26 | 2009-06-11 | Autonetworks Technologies Ltd | シールド導電体 |
JP5459121B2 (ja) * | 2010-07-14 | 2014-04-02 | 日立金属株式会社 | 車両用導電路 |
JP5638939B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2014-12-10 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法 |
JP6169371B2 (ja) | 2013-02-28 | 2017-07-26 | 矢崎総業株式会社 | シールド部材及びこの製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09180825A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-11 | Yazaki Corp | 電線シールド構造 |
JP3786594B2 (ja) * | 2001-10-01 | 2006-06-14 | 矢崎総業株式会社 | 電磁波シールド編組 |
-
2005
- 2005-04-25 JP JP2005126451A patent/JP4820573B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006302820A (ja) | 2006-11-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9469257B2 (en) | Wire harness | |
JP5986812B2 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP6002985B2 (ja) | ワイヤハーネス用中間部材及びワイヤハーネス | |
JP5957783B2 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP5864228B2 (ja) | 高圧導電路及びワイヤハーネス | |
JP2013099184A (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2006156051A (ja) | 高圧用ワイヤーハーネス | |
JP6209379B2 (ja) | ワイヤハーネス | |
JP6645024B2 (ja) | 配線部材 | |
WO2014034899A1 (ja) | ワイヤハーネス同士の合体構造 | |
JP2016103310A (ja) | ワイヤハーネス | |
WO2015198811A1 (ja) | シールド導電路 | |
JP2018092935A (ja) | 導電部材 | |
JP5884970B2 (ja) | ワイヤハーネスの製造方法及び製造配索方法 | |
JP4820573B2 (ja) | シールド導電路 | |
WO2013015333A1 (ja) | 高圧導電路及びワイヤハーネス | |
US10596983B2 (en) | Wire harness | |
JP2016032388A (ja) | ワイヤハーネス | |
JP2015201284A (ja) | ワイヤハーネス | |
CN105379037A (zh) | 线束 | |
JP2014192906A (ja) | ワイヤハーネス | |
JP4836485B2 (ja) | シールド導電路 | |
JP6409672B2 (ja) | 電線モジュール | |
JP6757498B2 (ja) | ワイヤハーネスの配索構造 | |
WO2020261932A1 (ja) | ワイヤハーネス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070427 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080225 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090909 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090909 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110712 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110830 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110905 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4820573 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |