JP2017137474A - メタクリル系樹脂組成物及びその成形体 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕
メタクリル系樹脂(A)と、
表面コーティング剤によりコーティングされたカーボンブラック(B)と、
シロキサン系化合物(C)と、を含む、
メタクリル系樹脂組成物。
〔2〕
前記シロキサン系化合物(C)が、下記式(I)で表されるものである、〔1〕に記載のメタクリル系樹脂組成物。
〔3〕
前記表面コーティング剤が、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアリルアミド、及びエチレンビスステアリルアミドからなる群より選ばれる1種以上を含む、〔1〕又は〔2〕に記載のメタクリル系樹脂組成物。
〔4〕
染料(D)をさらに含む、〔1〕〜〔3〕のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物。
〔5〕
前記染料(D)が、赤系染料、黄系染料、緑系染料、青系染料、及び紫系染料からなる群より選ばれる3種以上の染料を含む、〔4〕に記載のメタクリル系樹脂組成物。
〔6〕
前記染料(D)が、アントラキノン系染料、複素環式化合物系染料、及びペリノン系染料からなる群より選ばれる1種以上を含む、〔4〕又は〔5〕に記載のメタクリル系樹脂組成物。
〔7〕
前記染料(D)の総質量xと前記カーボンブラック(B)の総質量yとの比率x/yが、下記式(II)で表される条件を満足する、〔4〕〜〔6〕のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物。
4<x/y<50 …(II)
〔8〕
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した前記メタクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が、50000〜300000であり、かつ、
前記メタクリル系樹脂(A)のGPC溶出曲線から得られるピークトップ分子量(Mp)の1/5以下の分子量成分の量が、前記メタクリル系樹脂(A)の前記GPC溶出曲線の総面積に対して、6〜50%である、〔1〕〜〔7〕のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物。
〔9〕
〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物を含む、成形体。
〔10〕
JIS B0601:2013に基づく算術平均粗さRaの値が0.1μm以下である平滑面を有し、
分光変角色差計を用いた前記平滑面に対する45°反射測定において、−20°〜20°の測定範囲での反射光のL*平均値が0.15以下である、〔9〕に記載の成形体。
〔11〕
〔1〕〜〔8〕のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物を含む、射出成形体。
〔12〕
前記成形体の厚さt(単位:mm)と流動長L(単位:mm)との間に下記式(III)で表される関係を有し、1つのゲート部を有する、〔9〕〜〔11〕のいずれか一項に記載の成形体。
L/t<150 …(III)
〔13〕
前記厚さtが、1.5mm以上3.0mm以下である、〔12〕に記載の成形体。
〔14〕
前記成形体の形状が長方形又は略長方形の意匠面を有する短冊状であり、かつ、前記長方形又は略長方形の一方の短辺側に、前記意匠面から前記成形品の厚み方向に一段下がった面を有し、
該一段下がった面が、前記成形体を得る際に前記1点ゲートの金型におけるゲートと接触するものであり、前記一段下がった面上に別部材が存在する場合に、前記成形体を成形により得る際に前記ゲートに接触する前記成形体の部分が前記別部材により覆われる、〔12〕又は〔13〕に記載の成形体。
〔15〕
自動車用の意匠材である、〔9〕〜〔14〕のいずれか一項に記載の成形体。
〔16〕
テールランプガーニッシュ、フロントランプガーニッシュ、ピラーガーニッシュ、フロントグリル、リアグリル、及びナンバープレートガーニッシュのいずれかである、〔15〕に記載の成形体。
本実施形態のメタクリル系樹脂組成物は、メタクリル系樹脂(A)と、表面コーティング剤によりコーティングされたカーボンブラック(B)と、シロキサン系化合物(C)と、を含む。
メタクリル系樹脂(A)は、メタクリル酸エステル単量体単位からなる単独重合体であっても、メタクリル酸エステル単量体単位と、該メタクリル酸エステル単量体に共重合可能な他のビニル単量体単位(以下、単に「他のビニル単量体」ともいう)とを含む共重合体であってもよい。このなかでも、共重合体が好ましい。
メタクリル系樹脂(A)を構成するメタクリル酸エステル単量体としては、本発明の効果を達成できるものであれば特に限定されないが、好ましい例としては、下記一般式(IV)で示される単量体が挙げられる。
メタクリル系樹脂(A)を構成する上述した他のビニル単量体としては、特に限定されないが、好ましい例としては、下記一般式(V)で表されるアクリル酸エステル単量体が挙げられる。
本実施形態のメタクリル系樹脂組成物に含まれるメタクリル系樹脂(A)の重量平均分子量及び分子量分布について説明する。
耐溶剤性、流動性の観点から、メタクリル系樹脂(A)のGPC溶出曲線から得られるピークトップ分子量(Mp)の1/5以下の分子量成分の量は、メタクリル系樹脂(A)のGPC溶出曲線の総面積に対して、好ましくは6〜50%であり、より好ましくは7〜45%であり、さらに好ましくは8〜43%であり、よりさらに好ましくは9〜40%であ、さらにより好ましくは10〜38%である。メタクリル系樹脂(A)に存在するピークトップ分子量(Mp)の1/5以下の分子量成分の量が6%以上であることより、成形流動性がより向上する傾向にある。また、メタクリル系樹脂(A)に存在するピークトップ分子量(Mp)の1/5以下の分子量成分の量が50%以下であることより、耐溶剤性がより向上する傾向にある。
メタクリル系樹脂(A)は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合法もしくは乳化重合法のいずれかの方法により製造することができる。このなかでも、好ましくは、塊状重合、溶液重合及び懸濁重合法であり、より好ましくは懸濁重合法である。
カーボンブラック(B)は、その表面を表面コーティング剤によりコーティングされたものである。このようなカーボンブラック(B)を用いることにより、より深みのある漆黒性を発現できる。
シロキサン系化合物(C)としては、特に限定されないが、例えば、1〜11個の炭素原子を有するアルキル基を有するシロキサン系化合物、ポリエステル基を有するシロキサン系化合物、12〜36個の炭素原子を有する炭化水素基を有するシロキサン系化合物等が挙げられる。このなかでも、ポリエステル基を有するシロキサン系化合物が好ましい。また、シロキサン系化合物(C)は、直鎖状、環状、分岐状のいずれの構造を有してもよいが、このなかでも直鎖状のシロキサン系化合物が好ましく、ポリエステル基を有する直鎖状のシロキサン系化合物がより好ましい。
式(VI):−Rq−(Rr)uH
(式(VI)中、Rqは、−(CH2)s−O−で表される基であり、Rrは、各々独立して、C(O)−(CH2)t−O−で表される基であり、sは、2〜10、好ましくは3〜7、より好ましくは6であり、tは2〜10、好ましくは3〜8、より好ましくは4又は5であり、uは3〜30、好ましくは8〜25、より好ましくは15〜25である。)
本実施形態のメタクリル系樹脂組成物は、カーボンブラックに加えて、染料(D)を含むことが、より漆黒性の深みを増す上で好ましい。更に深みのある漆黒性を発現させる観点から、メタクリル系樹脂組成物が、3種以上の染料を含むことが好ましく、それらの染料は、互いに色相の異なる3種以上の染料であるとより好ましく、赤系染料、黄系染料、緑系染料、青系染料及び紫系染料からなる群より選ばれる3種以上の染料であることが更に好ましい。単純に青系染料と黄系染料との組合せのみ、又は緑系染料と赤系染料との組合せのみという狭い範囲での組合せよりも、所謂光の3原色をまんべんなく含んだ組合せによって漆黒性を発現させる方が、より深みを増した漆黒性を発現させる観点で好ましいからである。そのような組合せとしては、例えば、紫系染料、緑系染料、黄系染料及び青系染料の組合せ;紫系染料、黄系染料、緑系染料及び赤系染料の組合せ;赤系染料、緑系染料及び青系染料の組合せ、といった、複数の系統の染料の適量ずつの組合せが挙げられ、これらの中では、既に多くの市販製品があり、後述する耐光性染料の種類も多いのでより所望の漆黒性を実現しやすいという観点から、赤系染料、緑系染料、黄系染料及び青系染料の組合せが好ましい。
4<x/y<50 …(II)
9<x/y<15 …(IIa)
10<x/y<12 …(IIb)
(その他の樹脂)
本実施形態のメタクリル系樹脂組成物には、必要に応じて、メタクリル系樹脂(A)以外のその他の樹脂を含有してもよい。その他の樹脂は、特に限定されるものではなく、公知の硬化性樹脂、熱可塑性樹脂が好適に使用される。
本実施形態のメタクリル系樹脂組成物には、必要に応じて、各種の添加剤を添加してもよい。
熱安定剤としては、特に限定されないが、例えば、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系加工安定剤等の酸化防止剤等が挙げられる。このなかでも、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が好ましい。このような熱安定剤としては、特に限定されないが、例えば、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオンアミド、3,3’,3’’,5,5’,5’’−ヘキサ−tert−ブチル−a,a’,a’’−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール、4,6−ビス(ドデシルチオメチル)−о−クレゾール、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、1,3,5−トリス[(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−キシリン)メチル]−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミン)フェノール等が挙げられ、ペンタエリスリトールテラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが好ましい。これらは一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
紫外線吸収剤としては、特に限定されないが、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾトリアジン系化合物、ベンゾエート系化合物、ベンゾフェノン系化合物、オキシベンゾフェノン系化合物、フェノール系化合物、オキサゾール系化合物、マロン酸エステル系化合物、シアノアクリレート系化合物、ラクトン系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンズオキサジノン系化合物等が挙げられる。このなかでも、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾトリアジン系化合物が好ましい。これらは一種のみを単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
難燃剤としては、特に限定されないが、例えば、環状窒素化合物、リン系難燃剤、シリコン系難燃剤、籠状シルセスキオキサン又はその部分開裂構造体、シリカ系難燃剤が挙げられる。
本実施形態に係るメタクリル系樹脂組成物は、例えば、メタクリル系樹脂(A)、カーボンブラック(B)、シロキサン系化合物(C)及び必要に応じて配合される染料(D)などのその他の原料を撹拌によって十分混合させた後で、溶融混練(コンパウンド)することによって得ることができる。あるいは、カーボンブラック(B)、シロキサン系化合物(C)及び/又は染料(D)を用い、メタクリル系樹脂(A)をベースとした高濃度のマスターバッチを溶融混練して調製し、そのマスターバッチを他のメタクリル系樹脂(A)を用いて薄めて溶融混練しても、本実施形態に係るメタクリル系樹脂組成物を得ることができる。
(成形体の平滑性)
本実施形態のメタクリル系樹脂組成物を含む成形体(以下、単に「成形体」ともいう。)は、上述のメタクリル系樹脂組成物からなる成形体であり、深みのある漆黒性が求められる平滑面を意匠面として有している。その意匠面は、面粗度の数値が極めて低い状態であり、具体的には、JIS B0601:2013で規定される算術平均粗さ(中心線表面粗さ)Raの値は、好ましくは0.1μm以下であり、より好ましくは0.08μm以下、さらに好ましくは0.05μm以下である。この算術平均粗さRaが、0.1μm以下であることにより、意匠面が人間の目に白っぽく見えるのを防止することができる。これは、算術平均粗さRaが0.1μm以下であることにより、その意匠面での凹凸により光散乱が大きくなるのを抑制できるためと本発明者らは推定している。なお、上記算術平均粗さRaの下限は特に限定されず、算術平均粗さRaを測定する装置の検出下限以下であってもよい。例えば、算術平均粗さRaを測定する装置が下記の(株)東京精密製の表面粗さ計である場合、算術平均粗さRaの下限は、その検出下限である0.01μmであってもよい。
本実施形態の成形体は、厚さt(単位:mm)と流動長L(単位:mm)との間に下記式(II)で表される関係を有することが好ましい。
L/t<150…(III)
本実施形態の成形体は、例えば、下記のようにして製造することができる。まず、必要に応じてペレットの形態で得られた上記メタクリル系樹脂組成物を射出成形機の金型キャビティ内に投入する。この際、金型としては成形体の形状に対応する形状の金型キャビティを有し、かつ、1点ゲートである金型を用いることが好ましい。また、その金型におけるゲートの位置は、最終的に得られる成形体において別部材によって覆われることで目視にて確認できなくなるような部分と接触する位置であると好ましい。次いで、その射出成形機により所定の条件にてメタクリル系樹脂組成物を射出成形する。こうして本実施形態の射出成形体を得ることができる。
本実施形態のメタクリル系樹脂組成物を含む成形体は、塗装品並みの漆黒性かつ耐擦傷性が求められる用途に好適に用いることができる。
メタクリル系樹脂(A)の製造に用いた原料は下記のとおりである。
・メタクリル酸メチル(MMA):旭化成ケミカルズ製(重合禁止剤として中外貿易製2,4−ジメチル−6−t−ブチルフェノール(2,4−di−methyl−6−tert−butylphenol)を2.5ppm添加されているもの)
・アクリル酸メチル(MA):三菱化学製(重合禁止剤として川口化学工業製4−メトキシフェノール(4−methoxyphenol)が14ppm添加されているもの)
・アクリル酸エチル(EA):三菱化学製
・n−フェニルマレイミド(PMI):日本触媒製
・n−シクロヘキシルマレイミド(CMI):日本触媒製
・スチレン(St):旭化成製
・n−オクチルメルカプタン(n−octylmercaptan):アルケマ製
・2−エチルヘキシルチオグリコレート(2−ethylhexyl thioglycolate):アルケマ製
・ラウロイルパーオキサイド(lauroyl peroxide):日本油脂製
・第3リン酸カルシウム(calcium phosphate):日本化学工業製、懸濁剤として使用
・炭酸カルシウム(calcium calbonate):白石工業製、懸濁剤として使用
・ラウリル硫酸ナトリウム(sodium lauryl sulfate):和光純薬製、懸濁助剤として使用
<I.メタクリル系樹脂(A)の分子量及び分子量分布の測定方法>
メタクリル系樹脂(A)の重量平均分子量、分子量分布を下記の装置、及び条件で測定した。
測定装置:東ソー株式会社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(HLC−8320GPC)
カラム :TSKgel SuperH2500 1本、TSKgel SuperHM−M 2本、TSKguardcolumn SuperH−H 1本、直列接続
本カラムでは、高分子量が早く溶出し、低分子量は溶出する時間が遅い。
検出器 :RI(示差屈折)検出器
検出感度 :3.0mV/min
カラム温度:40℃
サンプル :0.02gのメタクリル系樹脂のテトラヒドロフラン10mL溶液
注入量 :10μL
展開溶媒 :テトラヒドロフラン、流速;0.6mL/min
なお、検量線用標準サンプルに用いたポリメタクリル酸メチルは、それぞれ単ピークのものであるため、(Mp)をピーク分子量と表記し、ピークが複数ある場合の表記「ピークトップ分子量」と区別した。
ピーク分子量(Mp)
標準試料1 1,916,000
標準試料2 625,500
標準試料3 298,900
標準試料4 138,600
標準試料5 60,150
標準試料6 27,600
標準試料7 10,290
標準試料8 5,000
標準試料9 2,810
標準試料10 850
上記の条件で、メタクリル系樹脂の溶出時間に対する、RI検出強度を測定した。
1H−NMR測定により構造単位を同定し、その存在量(質量%)を算出した。
1H−NMR測定の測定条件は、以下のとおりである。
装置:JEOL−ECA500
溶媒:CDCl3−d1(重水素化クロロホルム)
試料:成分(A)15mgをCDCl3−d1 0.75mLに溶解し、測定用サンプルとした。
各メタクリル系樹脂組成物の平板状成形体(後述の評価用試料)を遮蔽性評価用の試料として用いた。遮蔽性は、JIS K7361−1に基づく全光線透過率の測定にて評価した。
各メタクリル系樹脂組成物の平板状成形体(後述の評価用試料)の平滑面の算術平均粗さRaは、JIS B0601:2013に従い測定した。具体的には、(株)東京精密製の表面粗さ計(商品名「サーフコム558A」)を用い、任意の位置で3mmの距離を掃引して算術平均粗さRaを測定した。その結果を表5に示す。
日本電色工業(株)製の分光変角色差計(製品名「GC5000」)を用いて、上記評価用試料の45°反射測定を行った。この測定では、平板状の評価用試料に45°の角度で測定光を照射し、その反射光のL*を測定角度−80°から+80°まで5°間隔で測定した。例として、図1に実施例1及び比較例2の成形体(後述の評価用試料)での測定チャートを示す。図1では、測定角度+45°の位置が実施例1及び比較例2共に上側に突き抜けているが、これは正反射光成分である。この正反射光成分のL*は、どの実施例及び比較例においてもほぼ一定であり、91±1の間に収まっていた。そして、正反射光成分の影響が無視できる測定角度−20°〜+20°の範囲にて、5°間隔で計測された数値、すなわち、測定角度−20°、−15°、−10°、−5°、0°、5°、10°、15°及び20°での反射光のL*の算術平均を各実施例及び比較例において算出した。その結果を表5に記す。
各メタクリル系樹脂組成物の平板状成形体(後述の評価用試料)の意匠面における漆黒性を、晴天の太陽光の下、5人の判定員の目視によって評価した。塗装品並みの漆黒レベルであると5人中4人以上が判定したものは「〇」、3人が判定したものは「△」、2人以下が判定したものは「×」と評価した。その結果を表5に示す。本発明に係る成形品(後述の評価用試料)は、いずれも優れた漆黒性を示すことがわかった。
耐擦傷試験は以下の方法で実施した。射出成形によって成形された平板状評価用試料を用いて、往復摺動試験機((株)オリエンテック製 AFT−15M)の荷重先端に5φSUS球(ベアリング用)をセットし、図3のように評価用試料と接触するSUS球表面を6号綿帆布で覆い、帆布がずれないよう固定し、荷重1kgf、試験距離50mm、試験速度50mm/sの条件で樹脂の流動方向に40回往復摺動させた。耐擦傷性試験後の試料表面を目視にて観察し、次の評価基準で評価した。
◎・・・傷跡がない、もしくは試料を傾けて観察するとわずかに摩耗痕が観察できる。
○・・・試料を傾けて観察すると少数摩耗痕が観察できる(線状すじ3本程度)。
△・・・試料を傾けずとも観察できる摩耗痕がわずかにある(線状すじ6本程度)。
×・・・試料を傾けずとも明瞭に摩耗痕が認められる。
後述する実施例及び比較例で、メタクリル系樹脂組成物の構成成分として用いたメタクリル系樹脂(A)、表面コーティング剤によりコーティングされたカーボンブラック(B)及び化合物(C)について、以下記載する。
メタクリル系樹脂(A)は、下記製造例A1〜A6により製造した(A−1)〜(A−6)のメタクリル系樹脂を使用した。
攪拌機を有する容器に、イオン交換水:2kg、第三リン酸カルシウム:65g、炭酸カルシウム:39g、ラウリル硫酸ナトリウム:0.39gを投入し、混合液(a)を得た。
攪拌機を有する容器に、イオン交換水:2kg、第三リン酸カルシウム:65g、炭酸カルシウム:39g、ラウリル硫酸ナトリウム:0.39gを投入し、混合液(b)を得た。
(1段目)
攪拌機を有する容器に、イオン交換水:2kg、第三リン酸カルシウム:65g、炭酸カルシウム:39g、ラウリル硫酸ナトリウム:0.39gを投入し、混合液(c)を得た。
次いで、92℃に1℃/min速度で昇温した後、30分間92℃〜94℃の温度を保持した。その後、1℃/minの速度で80℃まで降温した後、次いで、メタクリル酸メチル:16.2kg、アクリル酸メチル:0.75kg、ラウロイルパーオキサイド:21g、n−オクチルメルカプタン:17.5gを投入し、引き続き約80℃を保って懸濁重合を行った。原料を投入してから105分後に発熱ピークが観測された。その後、92℃に1℃/minの速度で昇温した後、60分間熟成し、重合反応を実質終了した。
(1段目)
攪拌機を有する容器に、イオン交換水:2kg、第三リン酸カルシウム:65g、炭酸カルシウム:39g、ラウリル硫酸ナトリウム:0.39gを投入し、混合液(d)を得た。
その後、92℃に1℃/minの速度で昇温し、30分間92℃〜94℃の温度を保持した。その後、1℃/minの速度で80℃まで降温した後、次いで、メタクリル酸メチル:15.0kg、アクリル酸メチル:0.3kg、ラウロイルパーオキサイド:25g、n−オクチルメルカプタン:18.5gを投入し、引き続き約80℃を保って懸濁重合を行った。発熱ピークを観測後、92℃に1℃/minの速度で昇温した後、60分間熟成し、重合反応を実質終了した。
攪拌機を有する容器に、イオン交換水:2kg、第三リン酸カルシウム:65g、炭酸カルシウム:39g、ラウリル硫酸ナトリウム:0.39gを投入し、混合液(e)を得た。
攪拌機を有する容器に、イオン交換水:2kg、第三リン酸カルシウム:65g、炭酸カルシウム:39g、ラウリル硫酸ナトリウム:0.39gを投入し、混合液(f)を得た。
得られたポリマー微粒子を240℃に設定したφ30mmの二軸押出機にて溶融混練し、ストランドを冷却裁断して樹脂ペレット〔メタクリル系樹脂(A−6)〕を得た。
B−A1、B−A2、B−B1、及びB−C1については、表2に記載のカーボンブラックに対して、表2にそれぞれ記載の表面コーティング剤を用いてコーティング処理を施した。具体的には、まず、カーボンブラックの1.5倍の質量の表面コーティング剤を量り取り、それを融点以上に加熱して溶融させた後、所定量のカーボンブラックをその融液の中へ投入し撹拌した。なお、ステアリン酸亜鉛の融点は約140℃、エチレンビスステアリルアミド(EBS)の融点は約140〜145℃である。十分撹拌して分散させた後、冷却して、表面がコーティングされたカーボンブラックを得た。
シロキサン系化合物(C)としては、下記市販の添加剤を用いた。
C−1:TEGOMER(R)H−Si 6440P(エボニック社製)
C−2:TEGOMER(R)H−Si 6846P(エボニック社製)
(染料(D))
染料としては、表3に記載の市販品を用い、それらをコンパウンド原料とした。それぞれの配合量は表4に示す。
ゴム質共重合体としては、下記製造例により製造したゴム質共重合体を使用した。配合量は表4に示す。
内容積10Lの還流冷却器付反応器にイオン交換水:6868mL、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム:13.7gを投入し、250rpmの回転数で攪拌しながら、窒素雰囲気下75℃に昇温し、酸素の影響が事実上無い状態にした。
表4に記載の配合割合になるよう、メタクリル系樹脂(A)、表面コーティング剤によりコーティングされたカーボンブラック(B)及びシロキサン系化合物(C)とその他添加剤をそれぞれ計量した後、ヘンシェルミキサーへ投入し、それらを撹拌によって混合し分散させた。十分撹拌によって混合させた後、φ30mmの二軸押出機にその混合原料を投入し、溶融混練(コンパウンド)してストランドを生成し、ウォーターバスでそのストランドを冷却した後、ペレタイザーで切断してペレットを得た。なお、コンパウンドの際、押出機のベント部に真空ラインを接続し、水分やモノマー成分等の揮発成分を除去した。こうして、メタクリル系樹脂組成物を得た。なお、コンパウンド時の樹脂組成物の温度は、250〜270℃であった。
(射出成形)
得られたメタクリル系樹脂組成物のペレットを射出成形機に投入し、平板状(100mm×100mm×3mmt)に成形し、評価用試料とした。なお、金型は、評価用試料の後述の45°反射測定及び目視評価に用いられる側の金型表面(金型キャビティ内面)が8000番の磨き番手で研磨されているものを用いた。そして、その8000番の磨き番手で研磨されている側の金型表面が転写されている成形品表面を、この評価用試料の平滑面とした。すなわち、この評価用試料での平滑面の面積は100cm2であった。
なお、この評価用試料の成形条件は、下記のように設定した。
樹脂温度: 250℃〜270℃
金型温度: 80℃
Claims (16)
- メタクリル系樹脂(A)と、
表面コーティング剤によりコーティングされたカーボンブラック(B)と、
シロキサン系化合物(C)と、を含む、
メタクリル系樹脂組成物。 - 前記シロキサン系化合物(C)が、下記式(I)で表されるものである、請求項1に記載のメタクリル系樹脂組成物。
- 前記表面コーティング剤が、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアリルアミド、及びエチレンビスステアリルアミドからなる群より選ばれる1種以上を含む、請求項1又は2に記載のメタクリル系樹脂組成物。
- 染料(D)をさらに含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物。
- 前記染料(D)が、赤系染料、黄系染料、緑系染料、青系染料、及び紫系染料からなる群より選ばれる3種以上の染料を含む、請求項4に記載のメタクリル系樹脂組成物。
- 前記染料(D)が、アントラキノン系染料、複素環式化合物系染料、及びペリノン系染料からなる群より選ばれる1種以上を含む、請求項4又は5に記載のメタクリル系樹脂組成物。
- 前記染料(D)の総質量xと前記カーボンブラック(B)の総質量yとの比率x/yが、下記式(II)で表される条件を満足する、請求項4〜6のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物。
4<x/y<50 …(II) - ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定した前記メタクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が、50000〜300000であり、かつ、
前記メタクリル系樹脂(A)のGPC溶出曲線から得られるピークトップ分子量(Mp)の1/5以下の分子量成分の量が、前記メタクリル系樹脂(A)の前記GPC溶出曲線の総面積に対して、6〜50%である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物を含む、成形体。
- JIS B0601:2013に基づく算術平均粗さRaの値が0.1μm以下である平滑面を有し、
分光変角色差計を用いた前記平滑面に対する45°反射測定において、−20°〜20°の測定範囲での反射光のL*平均値が0.15以下である、請求項9に記載の成形体。 - 請求項1〜8のいずれか一項に記載のメタクリル系樹脂組成物を含む、射出成形体。
- 前記成形体の厚さt(単位:mm)と流動長L(単位:mm)との間に下記式(III)で表される関係を有し、1つのゲート部を有する、請求項9〜11のいずれか一項に記載の成形体。
L/t<150 …(III) - 前記厚さtが、1.5mm以上3.0mm以下である、請求項12に記載の成形体。
- 前記成形体の形状が長方形又は略長方形の意匠面を有する短冊状であり、かつ、前記長方形又は略長方形の一方の短辺側に、前記意匠面から前記成形品の厚み方向に一段下がった面を有し、
該一段下がった面が、前記成形体を得る際に前記1点ゲートの金型におけるゲートと接触するものであり、前記一段下がった面上に別部材が存在する場合に、前記成形体を成形により得る際に前記ゲートに接触する前記成形体の部分が前記別部材により覆われる、請求項12又は13に記載の成形体。 - 自動車用の意匠材である、請求項9〜14のいずれか一項に記載の成形体。
- テールランプガーニッシュ、フロントランプガーニッシュ、ピラーガーニッシュ、フロントグリル、リアグリル、及びナンバープレートガーニッシュのいずれかである、請求項15に記載の成形体。
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