JP2017135323A - 磁性シート、それを用いたディスプレイ及びディスプレイ方法 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、本発明(1)は、少なくとも基材と磁性材料含有層とを有し、該磁性材料含有層は、硬質磁性体および軟質磁性体からなる群から選択される少なくとも1種の磁性体とバインダ樹脂とを有し、該磁性体は、該バインダ樹脂中に分散固定されていることを特徴とするRFIDが利用可能な磁性シートである。
硬質磁性シートの作製
硬質磁性シートの作製方法その他を以下に示す。
実施例1で作製した多極着磁前の磁性シートの磁性材料含有層面同士を、ポリウレタン系接着剤(三井化学社製、商品名:タケラックA−969V、硬化剤:三井化学社製、商品名:タケネートA−5)で接着して、磁性材料含有層及び、基材を各2層有する磁性シートを得た。次に、この磁性シートを実施例1と同様の方法で多極着磁して、両面ともペンなどによる書き込み可能な硬質磁性体を有する磁束密度9mTの実施例2の磁性シートを得た。尚、この時の接着層の層厚は13μmであった。また、本実施例2で作製した磁性シートのKEC法による電波、磁波それぞれのシールド特性評価、RFIDを利用したICタグを貼り付けた形態において、携帯端末でICタグ内の情報が読み取り可能か否かの確認および、磁気吸着力の評価を行った。
磁性材料含有層の層厚を100μmとしたこと以外は実施例1と同様にして、硬質磁性体を有する磁束密度6.5mTの実施例3の磁性シートを得た。また、本実施例3で作製した磁性シートのKEC法による電波、磁波それぞれのシールド特性評価、RFIDを利用したICタグを貼り付けた形態において、携帯端末でICタグ内の情報が読み取り可能か否かの確認および、磁気吸着力の評価を行った。
軟質磁性シートの作製
軟質磁性シートの作製方法その他を以下に示す。
磁性材料含有層の厚さを100μmへ変更したこと以外は実施例4と同様にして、軟質磁性体を有する実施例5の磁性シートを得た。また、本実施例5で作製した磁性シートのKEC法による電波、磁波それぞれのシールド特性評価、RFIDを利用したICタグを貼り付けた形態において、携帯端末でICタグ内の情報が読み取り可能か否かの確認および、磁気吸着力の評価を行った。
純鉄粉の平均粒径を10μmとしたこと以外は実施例4と同様にして、軟質磁性体を有する実施例6の磁性シートを得た。また、本実施例6で作製した磁性シートのKEC法による電波、磁波それぞれのシールド特性評価、RFIDを利用したICタグを貼り付けた形態において、携帯端末でICタグ内の情報が読み取り可能か否かの確認および、磁気吸着力の評価を行った。
軟質磁性体を平均粒径1.0μmの四三酸化鉄に変更したこと以外は実施例4と同様にして、軟質磁性体を有する実施例7の磁性シートを得た。また、本実施例7で作製した磁性シートのKEC法による電波、磁波それぞれのシールド特性評価、RFIDを利用したICタグを貼り付けた形態において、携帯端末でICタグ内の情報が読み取り可能か否かの確認および、磁気吸着力の評価を行った。
軟質磁性体を有する磁性シートに変えて、厚さ1mmの鉄板を用いたこと以外は、実施例4と同様にして、KEC法による電波、磁波それぞれのシールド特性評価、RFIDを利用したICタグを貼り付けた形態において、携帯端末でICタグ内の情報が読み取り可能か否かの確認および、磁気吸着力の評価を行った。
実施例2で作製した硬質磁性体を有する磁性シートと実施例4で作成した軟質磁性体を有する磁性シートを磁着させて、KEC法による電波、磁波それぞれのシールド特性について評価した。また、実施例2で作製した硬質磁性体を有する磁性シートにRFIDを利用したICタグを貼り付け、実施例4で作製した軟質磁性体を有する磁性シートを木製ボードに貼り付けた。そして、実施例2で作製した硬質磁性体を有する磁性シートを、前記軟質磁性体を有する磁性シートに磁着させることで磁着環境を形成させた。次に、携帯端末で実施例2で作製した硬質磁性体を有する磁性シート上のICタグ内の情報が、読み取り出来るかを確認することで、データを送受信する装置から送られた電磁波が、損失することがなく、送受信できるかどうかを評価した。また、両磁性シートの磁気吸着力についても確認を実施した。
実施例4で作製した軟質磁性体を有する磁性シートの代わりに、比較例1の鉄板を、実施例2で作製した硬質磁性体を有する磁性シートと磁着させたこと以外は、実施例8と同様にして、KEC法による電波、磁波それぞれのシールド特性について評価すると共に、RFIDを利用したICタグを貼り付けた形態において、携帯端末でICタグ内の情報の読み取り可否を確認することで、データを送受信する装置から送られた電磁波が、損失することがなく、送受信できるかどうかを評価した。また、比較例1の鉄板と実施例2で作製した硬質磁性シートの磁気吸着力についても確認を実施した。
(実施例1、2、3、8)
150mm×150mmにカットした木製ボードに実施例4の軟質磁性シートを貼り付けたものに、120mm×50mmにカットした実施例1、2、3、8(2)の硬質磁性シートをそれぞれ吸着させ、それを垂直に保ち、24時間放置した際に、硬質磁性シートが落下するかどうかを確認した。落下しない場合を○、落下した場合を×と評価した。
(実施例4、5、6、7)
150mm×150mmにカットした木製ボードに実施例1の硬質磁性シートを貼り付けたものに、120mm×50mmにカットした実施例4〜7の軟質磁性シートをそれぞれ吸着させ、それを垂直に保ち、24時間放置した際に、軟質磁性シートが落下するかどうかを確認した。落下しない場合を○、落下した場合を×と評価した。
(比較例1、2)
150mm×150mmにカットした木製ボードに比較例1の鉄板を貼り付けたものに、120mm×50mmにカットした実施例2の硬質磁性シートを吸着させ、それを垂直に保ち、24時間放置した際に、硬質磁性シートが落下するかどうかを確認した。落下しない場合を○、落下した場合を×と評価した。
電磁波シールド特性はKEC法を用いて25℃環境下において評価した。KEC法とは、一般社団法人関西電子工業振興センター製の電磁波シールド効果測定装置を用い、電波用・磁波それぞれ専用の治具の間に、何もはさまない場合の電磁波強度に対する測定サンプルをはさんだ場合の電磁波強度の減衰量をdBで測定することができる測定方法である。周波数帯としては、10〜1000MHzの範囲の測定を実施した。
表3に示す通り、実施例1〜実施例8の磁性シートは電磁波の減衰率が0.1〜1.4%であり、RFID通信も可能であり、磁気吸着力も問題なかった。以上の結果からこれらの磁性シートは電波、磁波どちらにおいても磁性シートを挟まない場合と比べて、その電磁波強度を1%程度しか減衰させる事が出来ず、電磁波を遮蔽できないものであると言える。また、実施例8に記載した実施例2の硬質磁性シートと実施例4の軟質磁性シートの組み合わせによって形成された磁着環境は、硬質磁性シートが落下することもなく、ディスプレイ用途に使用するのに充分な磁着力を有する事が確認された。また、硬質磁性シート上に貼り付けたICタグ内の情報は、アンドロイドスマートフォンに内蔵されている「Reader/writer P2P」の機能を用いて読み取ることが可能であり、電子機器と電子情報保持手段であるICタグとの間で電子情報のやり取りが成されることが確認できたことにより、このようなディスプレイ方法が有効に機能することが判った。
2 磁性体含有ポスター
3 ラベルシール型ICタグ
4 磁性シート
5 磁性材料含有層
6 硬質磁性体および軟質磁性体からなる群から選択される少なくとも1種の磁性体
7 バインダ樹脂
8 基材
9 磁性材料含有層2層の磁性シート
10 接着層
Claims (6)
- 少なくとも基材と磁性材料含有層とを有し、
該磁性材料含有層は、硬質磁性体および軟質磁性体からなる群から選択される少なくとも1種の磁性体とバインダ樹脂とを有し、
該磁性体は、該バインダ樹脂中に分散固定されていることを特徴とするRFIDが利用可能な磁性シート。 - 接着層の両面に前記磁性材料含有層を有し、
前記磁性材料含有層の該接着層とは反対側の各面に前記基材が設けられていることを特徴とする請求項1記載のRFIDが利用可能な磁性シート。 - 前記磁性材料含有層が、フェライト系磁石材料、希土類系磁石材料より選ばれる少なくとも1種以上の硬質磁性体を有することを特徴とする請求項1または2に記載のRFIDが利用可能な磁性シート。
- 前記磁性材料含有層が、センダスト系磁性材料、パーマロイ系磁性材料、アモルファス合金系磁性材料、四三酸化鉄、Mn−Znフェライト、純鉄より選ばれる少なくとも1種以上の軟質磁性体を有することを特徴とする請求項1または2に記載のRFIDが利用可能な磁性シート。
- 少なくとも基材および硬質磁性体を含有する磁性材料含有層とを有する硬質磁性シートと、
少なくとも基材および軟質磁性体を含有する磁性材料含有層とを有する軟質磁性シートとが組み合わせて使用され、
前記硬質磁性シートまたは軟質磁性シートの少なくとも一方にICタグが設置されていることを特徴とするRFIDが利用可能なディスプレイ。 - 少なくとも基材および硬質磁性体を含有する磁性材料含有層とを有する磁着手段と、
少なくとも基材および軟質磁性体を含有する磁性材料含有層とを有する被磁着手段とが組み合わせて使用されるディスプレイ方法であって、
該磁着手段または該被磁着手段の少なくとも一方に電子情報保持手段が設置され、
電子機器と該電子情報保持手段との間で電子情報のやり取りが成されることを特徴とするディスプレイ方法。
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JP2016015766A JP2017135323A (ja) | 2016-01-29 | 2016-01-29 | 磁性シート、それを用いたディスプレイ及びディスプレイ方法 |
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