JP2017134781A - 情報案内方法、情報案内システム、情報処理端末、管理装置およびプログラム - Google Patents

情報案内方法、情報案内システム、情報処理端末、管理装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ジオフェンシングを用いた情報案内システムにおいて、プライバシー保護を図りつつ、利用者の移動履歴に適したきめ細かいレコメンドを実現する。
【解決手段】情報案内システム1は、情報処理端末10と、管理サーバ20とを備え、地図上に仮想的に設定されたフェンスで囲まれるゾーンに対する情報処理端末10の移動に連動して、管理サーバ20が、そのゾーンに関連し、利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を情報処理端末10に提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者の位置に連動して利用者への案内を行う情報案内方法、情報案内システム、情報処理端末、管理装置およびプログラムに関する。
近年の外国人観光客の増加などに伴い、利用者の位置に連動して、訪問を薦める観光地などの情報を利用者に提供する位置連動型の情報案内システムの実用化が進められている。
例えば、非特許文献1には、地図上に仮想的なフェンスを設定し、この仮想的に設定されたフェンスで囲まれるゾーンに対する利用者の入出(チェックイン/チェックアウト)に応じて、種々の処理を行う技術(ジオフェンシング)が開示されている。このような技術によれば、例えば、情報処理端末を持った利用者が予め指定されたゾーンに入った場合に、ゾーンに関連するコンテンツの提供、メッセージ、アラートの通知、クーポンの発行など種々の案内を、情報処理端末を介して利用者に行うことができる。
また、ジオフェンシングを用いた別の技術として、非特許文献2には、利用者が所有する情報処理端末から管理サーバに毎回、ユーザIDが送信され、その利用者のユーザIDで特定された個人行動履歴が、例えば、管理サーバにおいてユーザID毎に逐次、記憶される技術が開示されている。そして、管理サーバは、ユーザが入出したゾーンについてのレコメンド情報から、情報処理端末の利用者の個人行動履歴などに基づき、利用者の嗜好などに合致するレコメンド情報を特定し、情報処理端末に送信する。
「ジオフェンシング」 [平成27年12月16日検索]、インターネット<URL:https://dev.smt.docomo.ne.jp/?p=docs.api.page&api_name=geofencing&p_name=api_usage_scenario> 「ジオフェンシング」 [平成27年11月16日検索]、インターネット<URL:http://www.fujitsu.com/jp/services/application-services/information-management/web-integration/column/column019.html>
非特許文献1に開示されている技術では、ゾーンに対する入出に応じて種々の案内を行うため、基本的に場所ごとに万人に同じレコメンド情報が送付される。そのため、例えば、利用者が往きと帰りで経路上の同じゾーンに2度立ち寄った場合に、同じ情報が提供されてしまうことがある。また、提供される情報が、利用者からみて、すでに訪問したゾーンについての訪問を推奨する情報である場合や、利用者の移動方向から見て逆方向のゾーンについての情報であることもある。このように、非特許文献1に開示されている情報案内システムでは、利用者に適してないレコメンド情報が提供されてしまうことがあり、高い誘導成功率(コンバージョン率)が期待できないという問題がある。
また、非特許文献2に開示されている技術では、個人行動履歴を用いているため、より高い誘導成功率(コンバージョン率)が期待できる。その一方で、購入履歴や行動履歴といった、利用者の高度な個人のプライバシーに関わる情報が管理サーバで管理されることになる。
しかしながら、利用者の中には、個人のプライバシーに関わる情報が管理サーバで管理されることを好まない者もいる。例えば、一度購入した商品や検索した商品についての情報がアクセスするたびに画面内にレコメンドされ続けるなどの現象がある。特に、家族に秘密で購入した物品が購入履歴で表示されたり、それに基づく類似品レコメンドが毎回画面上になされたり、行動履歴においては、例えば、会社や学校等、世間に公表してない病気で通院している、出張と称して日中飲食店や歓楽街へ度々立ち寄ったなど、本人が望まない位置に関する詳細な個人のプライバシー情報が行動履歴として、システム側に蓄積される可能性もある。通常、それらの情報は、第三者に公開されないケースが多いが、管理サーバに管理されている情報の漏洩などから公知となり、深刻なプライバシー問題が生じるリスクもある。
さらに、個々の利用者がまだ購入を行っていない場合、ユーザIDに紐付いた履歴はデータベースに記録が無いので、適切なレコメンドができないという、いわゆるコールドスタート問題が存在する。このように、非特許文献2のように、ユーザIDと個人行動履歴とを用いて、情報処理端末の位置情報に基づきレコメンド情報を特定する場合、履歴のない利用者に対し、不適切なレコメンド情報が提供されてしまうことがある。
このように、従来のジオフェンシングを用いた情報案内システムにおいては、ゾーン入出に対し同じレコメンド情報が送付され、往復の経路上のゾーンで2度同じ情報を受け取ったり、既に訪問した場所の情報を受け取ったり、反対方向の情報を受け取ったりと、利用者に適してないレコメンド情報が提供されてしまう問題がある。ユーザIDと個人属性、個人行動履歴(特に移動履歴)を用いると、より高い誘導成功率(コンバージョン率)が期待できるが、これはプライバシー保護が困難である問題とコールドスタート問題(履歴がないと適切なレコメンドができない)があった。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、ジオフェンシングを用いた情報案内システムにおいて、プライバシー保護を図りつつ、利用者に適しているレコメンド情報を提供し、高い誘導成功率(コンバージョン率)を得るとともに、コールドスタート問題の発生を防ぐことができる情報案内システム、情報処理端末、管理装置およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報案内方法は、予め設定された複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、該ゾーンに関連し、前記利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提供する情報案内方法であって、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を前記利用者が所有する情報処理端末にて記憶する記憶ステップと、前記情報処理端末が、前記記憶されている訪問履歴を管理サーバに送信する送信ステップと、前記管理サーバが、前記情報処理端末から受信した訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定する特定ステップと、前記管理サーバが、前記特定したレコメンド情報を前記情報処理端末に送信するステップと、前記情報処理端末が、前記受信したレコメンド情報を前記利用者に提示する提示ステップと、を備える。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る情報案内システムは、予め設定された複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、該ゾーンに関連し、前記利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提供する情報案内システムであって、前記利用者により所有され、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を記憶する情報処理端末と、前記訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定する管理サーバと、を備え、前記情報処理端末は、前記記憶されている訪問履歴を前記管理サーバに送信し、前記管理サーバが、前記情報処理端末から送信されてきた訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定して、前記情報処理端末に送信し、前記情報処理端末が、前記管理サーバから受信したレコメンド情報を前記利用者に提示する。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理端末は、予め設定されたゾーンに関連し、利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提示する情報処理端末であって、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を記憶する記憶部と、1または複数の前記ゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、前記訪問履歴に基づき前記レコメンド情報を特定する管理装置に、前記記憶部に記憶されている訪問履歴を送信する制御部と、前記管理装置から送信されてきたレコメンド情報を取得し、前記利用者に提示する提示部と、を備える。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る管理装置は、予め設定された複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出または訪問に応じて、該ゾーンに関連し、利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提供する管理装置であって、前記利用者により所有される情報処理端末に記憶され、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を前記情報処理端末から取得する取得部と、前記取得部により取得された前記訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定し、前記情報処理端末に送信する制御部と、を備える。
上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、予め設定されたゾーンに関連し、利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提示する情報処理端末内のコンピュータに、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を記憶する処理と、1または複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、前記訪問履歴に基づき前記レコメンド情報を特定する管理装置に、前記記憶されている訪問履歴を送信する処理と、前記管理装置から送信されてきたレコメンド情報を取得し、前記利用者に提示する処理と、を実行させる。
上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、予め設定された複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出に応じて、該ゾーンに関連し、前記利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提供する管理装置内のコンピュータに、前記利用者により所有される情報処理端末に記憶され、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を前記情報処理端末から取得する処理と、前記取得された訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定し、前記情報処理端末に送信する処理と、を実行させる。
本発明に係る情報案内方法、情報案内システム、情報処理端末、管理装置およびプログラムによれば、プライバシー保護を図りつつ、利用者に適しているレコメンド情報を提供し、高い誘導成功率(コンバージョン率)を得るとともに、コールドスタート問題の発生を防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態に係る情報案内システムの構成の一例を示す図である。 図1に示す記憶部が記憶するスタンプラリー情報の構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る情報案内システムの構成の他の一例を示す図である。 従来の情報案内システムの動作の一例を説明するための図である。 図1に示す情報案内システムの動作の一例を説明するための図である。 図1に示す情報案内システムの他の動作例を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る情報案内システムの構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る情報案内システムの構成の一例を示す図である。 従来の情報案内システムの構成の一例を示す図である。 従来の情報案内システムの構成の他の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、比較のために、従来の情報案内システムの構成について説明する。
図9は、ジオフェンシングを用いた情報案内システムの構成の一例を示す図である。この情報案内システムは、情報処理端末100と、管理サーバ200とを備え、地図上に仮想的に設定されたフェンスで囲まれるゾーンに対する情報処理端末100(利用者)の移動(ゾーンに対する入出)に連動して、管理サーバ200が、そのゾーンに関連し、利用者に薦める事項(ゾーン内の店舗や観光地、また、次に訪問を薦めるゾーンなど)に関する情報であるレコメンド情報を情報処理端末100に提供するシステムである。
情報処理端末100は、携帯電話、スマートフォン、ノート型PC(Personal Computer)、タブレット端末、カーナビゲーション装置などの、利用者により所有され、通常、利用者の移動に合わせて移動する端末である。
管理サーバ200は、情報処理端末100によるゾーンに対する入出に応じて、そのゾーンに関連し、利用者に適したレコメンド情報を特定し、情報処理端末100に提供する。
次に、情報処理端末100および管理サーバ200の構成について図9を参照して説明する。まず、情報処理端末100の構成について説明する。
図9に示す情報処理端末100は、提示部101と、記憶部102と、制御部103と、評価部104を備える。
提示部101は、管理装置200から提供されたレコメンド情報を情報処理端末100が備える表示部に表示するなどして、利用者に提示する。
記憶部102は、利用者の性別、年代、国籍、使用言語、好みのジャンルなどの、利用者の属性を示す個人プロファイル情報などを記憶する。例えば、これらは情報処理端末100のアプリの設定部にある質問式の選択メニューや、任意のタイミングで利用者へ提示される、アンケート形式の選択メニュー等によって、利用者により申告、設定されてもよい。
制御部103は、例えば、衛星からのGPS(Grobal Positioning System)信号に基づき、情報処理端末100の位置情報を取得する。また、制御部103は、無線基地局情報、WiFi(Wireless Fidelity)位置情報、後述する発信機からのビーコンなどに基づき、情報処理端末100の位置情報を取得してもよい。この場合、位置が既知の無線基地局、WiFi親機、発信機などのからの信号を用いて、制御部103は位置情報を取得する。このような技術は、屋内GPSとも称される。制御部103は、取得した位置情報、利用者(情報処理端末100)を一意に識別するユーザIDおよび記憶部102に記憶されている個人プロファイル情報を管理サーバ200に送信する。
評価部104は、管理サーバ200から提供されたレコメンド情報の役立ち度合いなどの利用者による評価結果を管理サーバ200にフィードバックする。
次に、管理サーバ200の構成について説明する。
図9に示す管理サーバ200は、ジオフェンスDB(Database)201と、個人プロファイルDB202と、個人行動履歴DB203と、ゾーン別レコメンドDB204と、判定部205と、個人プロファイル検索部206と、個人行動履歴検索部207と、制御部208とを備える。
ジオフェンスDB201は、予め設定されたフェンスの位置や範囲、すなわち、フェンスで囲まれるゾーンの位置や範囲を記憶する。
個人プロファイルDB202は、利用者のユーザIDとその利用者の個人プロファイル情報とを対応付けて記憶する。利用者のユーザIDや個人プロファイル情報は、例えば、案内開始前に情報処理端末100から管理サーバ200に送信され、個人プロファイルDB202に記憶される。なお、記憶部102を用いず、管理サーバ200が生成した利用者へのアンケート形式の選択メニュー等により、直接、個人プロファイルDB202に個人プロファイル情報が記憶される形態もある。
個人行動履歴DB203は、利用者による物品の購入履歴、利用者の移動履歴などの個人行動履歴を記憶する。なお、個人行動履歴は、一例として、情報処理端末100の評価部104への入力から取得することができる。例えば、管理サーバ200から提供されたレコメンド情報に対して、そのレコメンド情報に従い利用者が行動した結果、有益であったなどの評価結果が入力された場合、そのレコメンド情報に従う行動内容が、利用者の個人行動履歴として、個人行動履歴DB203に記憶される。
ゾーン別レコメンドDB204は、フェンスで囲まれるゾーン毎に、そのゾーンについてのレコメンド情報を記憶する。
判定部205は、情報処理端末100から送信されてきた位置情報に基づき、情報処理端末100がジオフェンスDB201に記憶されているフェンスで囲まれるゾーンに対して入出(チェックイン/チェックアウト)したか否かを判定する。そして、判定部205は、判定結果を個人プロファイル検索部206、個人行動履歴検索部207および制御部208に出力する。
個人プロファイル検索部206は、情報処理端末100がゾーンに対して入出したと判定部205により判定されると、情報処理端末100から送信されてきたユーザIDに対応して個人プロファイルDB202に記憶されている個人プロファイル情報を取得し、制御部208に出力する。
個人行動履歴検索部207は、情報処理端末100がゾーンに対して入出したと判定部205により判定されると、情報処理端末100から送信されてきたユーザIDに対応して個人行動履歴DB203に記憶されている個人行動履歴を取得し、制御部208に出力する。
制御部208は、ゾーン別レコメンドDB204に記憶されている、情報処理端末100が入出したゾーンについてのレコメンド情報から、個人プロファイル検索部206が取得した個人プロファイル情報、および、個人行動履歴検索部207が取得した個人行動履歴に基づき、利用者の嗜好などに合致するレコメンド情報を特定する。そして、制御部208は、特定したレコメンド情報を情報処理端末100に送信する。
なお、情報処理端末100によるゾーンに対する入出の検出方法は、上述した方法に限られるものではない。図10は、別の方法を用いた場合の、情報案内システムの構成例を示す図である。図10において、図9と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図10に示す情報案内システムは、図9に示す情報案内システムと比較して、発信機300を追加した点が異なる。
発信機300は、赤外線、電波、音波あるいは超音波を発信する発信機である、発信機300は、ゾーン毎に設けられ、所定の信号(ビーコン)を、ゾーン内の情報処理端末100が受信可能なように発信する。例えば、IoT(Internet of Things)と呼ばれる機器である。
情報処理端末100は、発信機300から送信されたビーコンを検出した場合、ビーコンの受信強度が所定の閾値以上となった場合、あるいは、複数の発信機300から送信されたビーコンを用いて三角測量などを行い、各発信機300からの距離が適切な距離にあると判定された場合などに、イベントの発生を検知し、その旨を管理サーバ200に通知する。なお、ビーコンには、各ゾーンを識別するためのIDが含まれており、情報処理端末100は、受信したビーコンに含まれるIDに基づき、入出したゾーンを特定することができる。情報処理端末100からの通知に応じて、管理サーバ200は、情報処理端末100によるゾーンに対する入出を検出し、情報処理端末100に対するクーポンの提供、PUSH広告の配信、観光案内などを行うことができる。
上述したように、図9および図10に示す情報案内システムでは、ユーザIDを送り、個人のプロファイル、個人の行動履歴を管理サーバ側で管理しているので、プライバシーの保護に問題がある。また、個人プロファイル情報や個人行動履歴を用いず、情報処理端末の位置情報だけに基づき、レコメンド情報を特定する場合、不適切なレコメンド情報が利用者に提供されてしまうことがある。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態に係る情報案内システムの構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報案内システム1の構成の一例を示す図である。
図1に示す情報案内システム1は、情報処理端末10と、管理サーバ20とを備え、地図上に仮想的に設定されたフェンスで囲まれるゾーンに対する情報処理端末10(利用者)の移動(ゾーンに対する入出またはゾーンへの訪問)に連動して、管理サーバ20が、そのゾーンに関連し、利用者に薦める事項(ゾーン内の店舗、観光地、次に訪問を薦めるゾーンなど)に関する情報であるレコメンド情報を情報処理端末10に提供するシステムである。管理サーバ20は管理装置の一例である。
情報処理端末10は、携帯電話、スマートフォン、ノート型PC、タブレット端末、カーナビゲーション装置などの、利用者により所有され、通常、利用者の移動に合わせて移動する端末である。情報処理端末10は、自端末の位置情報を取得する位置検出機能を備え、取得した位置情報などを管理サーバ20に送信する。また、情報処理端末10は、管理サーバ20から提供されたレコメンド情報を利用者に提示する。
管理サーバ20は、情報処理端末10から送信されてきた位置情報に基づき、情報処理端末10によるゾーンに対する入出またはゾーンへの訪問を検出すると、そのゾーンに関連し、情報処理端末10の利用者に適したレコメンド情報を特定し、情報処理端末10に送信する。
次に、情報処理端末10および管理サーバ20の構成について、図1を参照して説明する。まず、情報処理端末10の構成について説明する。
図1に示す情報処理端末10は、提示部11と、記憶部12と、制御部13と、評価部14とを備える。
提示部11は、管理サーバ20から提供されたレコメンド情報を情報処理端末10が備える表示部に表示するなどして、利用者に提示する。
記憶部12は、利用者の性別、年代、国籍、使用言語、国内滞在歴の長さ、旅行タイプ(気まぐれ、ゆっくり滞在、たくさん訪問)、好みのジャンルなどの、複数の項目について利用者の属性を示す個人プロファイル情報(属性情報)を記憶する。なお、個人プロファイル情報(属性情報)は、利用者の性別、年代、国籍などの利用者の属性を示す情報であるが、利用者個人を特定することは不可能な情報である。
また、記憶部12は、利用者の移動履歴として、利用者による一または複数のゾーンへの訪問履歴を示すスタンプラリー情報を記憶する。一般的な、現実世界の紙媒体等のスタンプラリーにおいては、現地観光地に対し知識豊富な専門のキュレータ(例えば現地観光協会の担当者)が、豊富な情報案内経験をもとに、現地で観光客が訪れるべき複数の目的地をテーマ別に列挙し、各目的地への訪問の有無を記録するためのスタンプラリー帳をあらかじめ作成する。本実施形態に係るスタンプラリー情報は、このスタンプラリー帳のような構成を有しており、図2に示すように、複数のゾーン(例えば、利用者の旅行先の地域内の複数のゾーン)を含み、各ゾーンへの訪問の有無を示す情報である。図2に示す例では、6つのゾーン(CP1〜CP6)それぞれへの訪問の有無を示し、「○」は訪問済みであることを示し、「×」は未訪問であることを示している。スタンプラリー情報には、各ゾーンに対する入出時刻が含まれていてもよい(この場合、入出時刻から、およその移動方向を知ることができる)。また、例えば、歴史探訪コース、ファミリー向けコース、外国人爆買いコース、日帰りコース等、テーマ別に、同じ観光エリアに対し、複数存在してもよい。スタンプラリー帳は、管理サーバ20のスタンプラリー帳記憶部23 から、端末10の記憶部12にダウンロードされる。同じ観光エリアに対し、複数のスタンプラリー帳が存在する場合、どのスタンプラリー帳を選択するかは特に限定しない。例えば、本日は年に一度のお祭りのイベント日なので、お祭り日用のスタンプラリー帳が提供されたり、外国人などの属性をヒントに爆買ルートが提供されたり、50代男性で歴史に興味があるという属性をヒントに歴史探訪ルートが提供されたり、時刻、天気等からそれにあったグルメコースが提供されたりである。また、最初にユーザインタフェースを通じて、利用者へ複数ルートの候補を提示し、そのコース選択結果から、それに適合したスタンプラリー帳を選択してもよい。また、途中でコース変更ができるように実装してもよい。
このように本実施形態においては、利用者の移動履歴を、各ゾーンへの訪問の有無によって記憶する。そのため、利用者の位置情報(例えば、緯度、経度)を逐次軌跡として記憶していく場合と比べて、記憶すべきデータ量を削減することができる。また、事前に決められた各ゾーンへの訪問の有無がシンプルな少ないデータ量で(例えば、数〜十数バイト)記憶されるだけなので、特定の施設(例えば、病院など)を個人的な事情で訪問したというような高度なプライバシーが特定されることが無い。そのため、利用者のプライバシーの保護を図ることができる。図4を用いて、具体例で説明する。図はある地方都市○○市の地図で、メインの観光資源は国宝の○○城である。なお、観光資源は一つではなく、複数の見どころのある観光資源があり、地元観光協会のキュレータによって、それぞれにCP(チェックポイント)が1〜8までが設定されている。図中の点線はGPS移動履歴のログであり、利用者は現在、駅からCP1,CP2に立ち寄りつつ、CP3の○○城を見学し終えて、駅までの帰路の途中のCP4まで移動したことを示している。利用者の位置情報(例えば、緯度、経度)を逐次軌跡として記憶していく場合、このGPS移動履歴のように、緯度、経度を逐次記録していく方法が一般的な移動履歴の記録方法である。例えば、(34.826804,134.690538), (34.826804,134.690539), (34.826804,134.690540)のように、緯度、経度を逐次記録した数百の点の集合で表現される。それに対し、スタンプラリー帳においては、スタンプラリー帳のIDと、CP1,CP2,CP3,CP4通過、CP5,CP6,CP7,CP8未通過というデータのみで記録する。図4において、前者のGPS移動履歴の逐次軌跡では、「利用者がY銀行でなく、M銀行を使っている」、「公園で公衆便所に立ち寄った」等の観光レコメンドと関係ないプライバシー情報が管理サーバ運営者側に丸見えになっていることがわかる。一方、スタンプラリー帳では、チェックポイント以外のデータは記録されていない。そのため、それらの情報は特定されない。さらに管理サーバでなく、利用者端末内にだけ記録することで、個人のプライバシー情報をより強く保護できる。また、緯度経度を逐次数百個記録したデータと比較して、数〜十数バイトと、非常にコンパクトな移動履歴データで保持することができていることもわかる。そして、データは小さいながらも、利用者の移動履歴にあったきめ細かいレコメンドを実現するために、必要十分なコンパクトなデータである(キュレータがそのように正しくCPを設定している場合)。なお前者の利用者の位置情報(例えば、緯度、経度)を逐次軌跡したものは、元々データが大きい上に、サービス利用者の増加が大きい場合は、管理サーバ上に膨大なデータが日々蓄積され、爆発的に増加してしまう可能性もある。前者の利用者の位置情報(例えば、緯度、経度)を逐次軌跡したものを使って、利用者の移動履歴にあったきめ細かいレコメンドを実現するのは、これらの個々の移動履歴を個別にDB参照してから、利用者に最適なものを選ぶ必要があり、レコメンド応答速度の悪化やシステムの負荷上昇などの問題があった。それに対し、当発明のスタンプラリー帳は、非常にコンパクトでかつ、「移動履歴にあったきめ細かい観光レコメンド」に最低限必要な履歴を利用者端末内のみに保存している方式なので、管理サーバ上の移動履歴データの増加を抑えることができ、レコメンド応答速度が良く、システムの負荷が軽い(結果的に、より低廉なコストでシステムを実現できる)など、当発明による方式メリットは大きい。
図1を再び参照すると、制御部13は、衛星からのGPS信号、無線基地局情報、WiFi位置情報などに基づき、情報処理端末10の位置情報を取得する。なお、無線基地局情報、WiFi位置情報などを用いる場合、これらの情報を送信する無線基地局やWiFi親機の位置は既知であり、これら位置が既知の無線基地局やWiFi親機から受信した情報に基づき、情報処理端末10の位置情報を取得することができる。そして、制御部13は、取得した位置情報および記憶部12に記憶されている、シンプルで軽量なスタンプラリー情報(スタンプラリー帳名及びスタンプラリー帳の状態を含む)を管理サーバ20に送信する。なお、制御部13は、これらの情報に加えて、個人プロファイル情報を管理サーバ20に送信してもよい。
評価部14は、管理サーバ20から提供されたレコメンド情報の役立ち度合いなどの利用者による評価結果を管理サーバ20にフィードバックする。
次に、管理サーバ20の構成について説明する。
図1に示す管理サーバ20は、ジオフェンスDB21と、レコメンドDB22と、スタンプラリー帳記憶部23と、判定部24と、制御部25とを備える。判定部24は取得部の一例である。
ジオフェンスDB201は、予め設定されたフェンスの位置や範囲、すなわち、フェンスで囲まれるゾーンの位置や範囲を記憶する。なお、本実施形態においては、フェンスの位置や範囲は、情報案内システム1を提供するサービス事業者などにおいて手動で設定される。
レコメンドDB22は、複数の利用者の、属性情報、スタンプラリー情報、行動履歴、予備情報、評価結果等、多数、記憶する。属性情報とは、例えば、個人プロファイル情報であり、性別、年代、国籍、使用言語、国内滞在歴の長さ、旅行タイプ(気まぐれ、ゆっくり滞在、たくさん訪問)、個人旅行、団体旅行等の種別、参考にしている主要ガイドブック名、好みのジャンルである。予備情報とは、例えば、季節、天気、時刻、為替、イベント情報などである。ユーザIDは不要だが、データ解析精度を上げるために、匿名性の高い、時限性の臨時の追尾IDを発行し、それを上記データとセットで記憶してもよい。永続的な個人を特定するユーザIDがないため、利用者のプライバシーの保護を図ることができる。また移動履歴としては、特定の観光地等のチェックポイントに対する訪問の有無を記録したスタンプラリー情報を記憶する。そのため、匿名性が高く、利用者のプライバシーの保護を図ることができる。さらに、これらの情報を解析することで、利用者の属性に応じた行動パターンを把握することでき、利用者により適したレコメンド情報を提供することができる。
また、スタンプラリー帳記憶部23は、利用者に訪問を進める複数のゾーンからなるゾーン集合(以後、「スタンプラリー帳」とする)を記憶する。スタンプラリー帳は、例えば、現地観光地に対し知識豊富な専門のキュレータ(例えば現地観光協会の担当者)により、豊富な情報案内経験に基づき列挙された、現地で観光客が訪れるべき複数の目的地(ゾーン)からなるものである。
判定部24は、情報処理端末10から送信されてきた位置情報に基づき、情報処理端末10がジオフェンスDB21に記憶されているフェンスで囲まれるゾーンに対して入出(チェックイン/チェックアウト)したか否かを判定し、判定結果を制御部25に出力する。
制御部25は、判定部24から情報処理端末10がゾーンに対して入出した旨の判定結果が出力されると、情報処理端末10から送信されてきたスタンプラリー情報などに基づき、レコメンドDB22に記憶されている情報を用いて、利用者に適したレコメンド情報を特定する。
例えば、制御部25は、情報処理端末10があるゾーンから出たと判定された場合、ゾーンの位置情報、および、スタンプラリー情報に基づいて利用者の移動方向を特定し、情報処理端末10の移動方向に沿った方向に存在するゾーンを示す情報を、利用者に適したレコメンド情報として特定する。ここで、制御部25は、情報処理端末10の移動方向に沿った方向に存在するゾーンのうち、スタンプラリー情報に示される、利用者が訪問済みのゾーンを除外して利用者に提示する。スタンプラリー情報を用いることで、利用者個人を特定することなく、利用者の位置移動に関する詳細な個人のプライバシーを守りながら、利用者の訪問の有無や、移動方向などに沿った、より利用者に適したレコメンド情報を特定することができる。また、課題であった、往復の経路上のゾーンで、既に訪問した場所の情報を受け取ることなく、反対方向の情報も受け取らない等、利用者に適しているレコメンド情報を提供することができる。
また、上述したように、スタンプラリー帳記憶部23には、利用者の属性に応じて設定された、複数のスタンプラリー帳が記憶されている。制御部25は、情報処理端末10から個人プロファイル情報等の属性情報が送信されてきた場合には、スタンプラリー帳記憶部23に記憶されている複数のスタンプラリー帳のうち、その属性情報に合致するスタンプラリー帳を特定し、そのスタンプラリー帳に含まれるゾーンについてのレコメンド情報を、利用者に適したレコメンド情報として特定してもよい。この場合も、制御部25は、利用者が訪問済みのゾーンを除外してもよい。また、制御部25は、予備情報も考慮して(例えば、時間帯、天候、季節、為替、イベント情報などを考慮して)、利用者に適したレコメンド情報を特定してもよい。また、制御部25は、情報処理端末10から送信されてきたスタンプラリー情報に基づき、スタンプラリー帳記憶部23に記憶されている複数のスタンプラリー帳のなかから、いずれかのスタンプラリー帳を選択し、選択したスタンプラリー帳に対応するレコメンド情報を選択してもよい。
なお、過去のビックデータに対する統計から、ある地域(例えば、九州地方)を旅行する際に、どの地域を、どのような順番で訪問するかは、旅行者の国籍に応じた傾向があることが知られている。また、地域によっては、昼間に訪問する旅行者が多く、夜間は少ないという傾向(あるいは、その逆の傾向)があることが知られている。また、世代間あるいは国籍間で関心のある事項(「食べる」に関する事項や「買う」に関する事項)が異なる(例えば、店舗のWebページの閲覧件数が異なる)という傾向があることが知られている。そのため、利用者の属性に適したゾーンまたはゾーン集合(スタンプラリー帳)を設定することができ、利用者の関心や嗜好に合致したゾーンを含むスタンプラリー帳を提供することができる。このようにビックデータを活用した知識を生かし、専門知識のあるキュレータが吟味した旅のおすすめコース(例えば、歴史探訪コース、爆買いコース)でレコメンド情報を特定できる仕組みであるので、単純なルールベースのレコメンドよりも、高いコンバージョン率が期待できる。また、履歴ベースのレコメンドのようなコールドスタート問題も発生しない。
このように、性別、年代、国籍、使用言語、国内滞在歴の長さ、旅行タイプ(気まぐれ、ゆっくり滞在、たくさん訪問)などの個人を一意的に特定される可能性が少ない個人プロファイル情報を用いて、利用者に適したレコメンド情報を特定することができる。これら複数の利用者のレコメンド情報は匿名化され、各利用者が特定されないような態様で記憶されている。匿名化の方式としては、例えば、k−匿名化方式がある。k−匿名化方式とは、複数の項目で同じ値の組み合わせが少なくともk個存在するように、項目の値を粗くする一般化や、希少な人のデータの削除を行う方式である。このような匿名化を行うことで、利用者個人の個人情報が特定されることがなくなり、利用者のプライバシーの保護を図ることができる。
制御部25は、特定したレコメンド情報、および、判定部24により入出したと判定されたゾーンについては訪問済みである旨を示すスタンプ更新情報を情報処理端末10に送信する。情報処理端末10では、提示部11によりレコメンド情報が利用者に提示されるとともに、スタンプ更新情報に基づき、記憶部12に記憶されているスタンプラリー情報が更新される。
情報処理端末10によるゾーンに対する入出の別の検出方法を適用した場合の情報案内システム1の構成例を図3に示す。なお、図3において、図1と同様の構成については、同じ符号を付し、説明を省略する。
図3に示す情報案内システム1は、図1に示す情報案内システム1と比較して、発信機30を追加した点が異なる。
発信機30は、赤外線、電波、音波あるいは超音波を発信する発信機である。発信機30は、ゾーン毎に設けられ、所定の信号(ビーコン)を、ゾーン内の情報処理端末10が受信可能なように発信する。
情報処理端末10の制御部13は、発信機30から送信されたビーコンを検出した場合、ビーコンの受信強度が所定の閾値以上となった場合、あるいは、複数の発信機30から送信されたビーコンを用いて三角測量などを行い、各発信機30からの距離が適切な距離にあると判定された場合などに、イベントの発生を検知する。そして、制御部13は、ビーコンの受信履歴を記憶部12に記憶させるとともに、ビーコンを受信した旨を管理サーバ20に送信する。なお、ビーコンには、各ゾーンを識別するためのIDが含まれており、情報処理端末10は、受信したビーコンに含まれるIDに基づき、入出したゾーンを特定することができる。管理サーバ20では、ビーコンを受信した旨の通知を受けて、情報処理端末10によるゾーンの入出を検出する。すなわち、図3に示す情報案内システム1においては、いわゆるIoTや屋内GPSの技術を用いて、情報処理端末10によるゾーンの入出を検出する。
このように、ゾーン毎に発信機30を設け、情報処理端末10による発信機30からのビーコンの受信に基づき、その発信機30に対応するゾーンに対する情報処理端末10による入出を検出することもできる。なお、図1においては、情報処理端末10は、管理サーバ20から送信されてきたスタンプ更新情報に基づき、スタンプラリー情報を更新していたが、図3に示す情報案内システム1においては、情報処理端末10において、ゾーンへの入出が検出されるため、この検出に応じて、情報処理端末10がスタンプラリー情報を更新してもよい。この場合、管理サーバ20は、スタンプ更新情報を送信する必要は無い。
次に、本実施形態に係る情報案内システム1の動作例について説明する。なお、以下では、レコメンド情報として、訪問を薦めるゾーンの情報を利用者に提供するものとする。また、以下では、図4に示すように、複数のゾーン(CP(チェックポイント)1〜CP8)が設定され、利用者が、所定方向に概ね直線状に並んだ3つのゾーンCP1,CP2,CP3を訪問した後、ゾーンCP3から所定方向とは概ね反対側のゾーンCP4を訪問した状態であるとする。
図9あるいは図10に示す従来の情報案内システムにおいては、利用者のプライバシーの保護を図るためには、利用者の移動履歴を考慮することなく、利用者があるゾーンに入出したか否かだけを考慮して、レコメンド情報が特定される。そのため、利用者がゾーンCP4に入った際に、ゾーンCP4の近隣のゾーンCP1やCP2、また、利用者の移動方向とは逆方向にあるゾーンCP3などの情報がレコメンド情報として提供される可能性がある。しかしながら、ゾーンCP1〜CP3は利用者が既に訪問済みのゾーンであり、これらのゾーンについてのレコメンド情報は利用者にとっては有用ではない。
一方、本実施形態に係る情報案内システム1においては、情報処理端末10のスタンプラリー情報と、過去の複数の利用者の行動履歴などの解析結果とに基づき、レコメンド情報が特定される。そのため、図5に示すように、例えば、ゾーンCP3からゾーンCP4に向かう利用者の移動方向の概ね延長線上にあるゾーンCP5などをレコメンド情報により案内することができる。したがって、利用者に対してより適切なレコメンド情報を提供することができる。この際、実際にレコメンド情報を提供された利用者が移動したか等の行動履歴や、評価部14のフィードバック情報により、レコメンドDB22を更新し、より適切なレコメンド情報が提供されるようにしてもよい。管理サーバ20には、匿名利用者のあらかじめ決められたゾーンの訪問有無だけが記録され、それ以外の移動履歴は記憶されないため、利用者のプライバシーの保護を図ることもできる。
図6は、本実施形態に係る情報案内システム1の他の動作例を示す図である。
図6においては、2人の利用者(利用者A、利用者B)それぞれの情報処理端末10から、同じ属性(例えば、男性、40代、日本人)を示す属性情報が送信されたとする。管理サーバ20は、レコメンドDB22に記憶されているレコメンド情報のなかから、送信されてきたスタンプラリー帳や属性情報に合致するベースレコメンド情報を特定する。ベースレコメンド情報は、例えば、図6に示すように、観光対象名と、おすすめ度(適合度)と、ゾーン番号(観光対象にゾーン番号があれば)とが対応付けられている。
ここで、利用者Aからは、属性情報とともにスタンプラリー帳名、スタンプラリー情報が送信され、そのスタンプラリー情報は、ゾーンCP2については訪問済みであることを示していたとする。また、利用者Bからは、属性情報とともにスタンプラリー帳名、スタンプラリー情報が送信され、そのスタンプラリー情報は、ゾーンCP4については訪問済みであることを示していたとする。
管理サーバ20は、利用者Aに関しては、ベースレコメンド情報のうち、利用者Aが訪問済みのゾーンCP2を削除した上で、利用者Aに提供するレコメンド情報を特定する。
なお、情報処理端末10の表示エリアは有限であり、レコメンド情報を多数提示すると、読まれなくなる可能性が上がり、コンバージョン率が低下する。そのため、限られた表示スペースに、厳選された、ひとつ、あるいは、複数のレコメンド情報のうち、ポイント(おすすめ度)が上位の複数のレコメンドを、情報処理端末10の表示エリアに表示するようにしてもよい。図6においては、表示スペースの関係上、2つのゾーンを情報処理端末10の表示エリアに表示するものとする。この場合、管理サーバ20は、ベースレコメンド情報に含まれるゾーンのうち、利用者Aが訪問済みのゾーンCP2(ゾーン名「○○美術館」)を除いたうえで、おすすめ度が上位の2つのゾーン(ゾーン名「○○城」およびゾーン名「○○大橋」)を、利用者Aの情報処理端末10に表示させる。
また、利用者Bについても、管理サーバ20は、ベースレコメンド情報に含まれるゾーンのうち、利用者Bが訪問済みのゾーンCP4(ゾーン名「○○城」)を除いたうえで、おすすめ度が上位の2つのゾーン(ゾーン名「○○美術館」およびゾーン名「○○大橋」)を、利用者Bの情報処理端末10に表示させる。利用者が訪問済みのゾーンを除く除外処理を行うことで、利用者毎に、無駄なレコメンド情報の提供を減らし、より高い誘導成功率が期待できる。
このように本実施形態においては、情報処理端末10は、利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を示すスタンプラリー情報を記憶し、管理サーバ20は、情報処理端末10に記憶されている訪問履歴に基づき、レコメンド情報を特定する。そして、情報処理端末10は、管理サーバ20により特定されたレコメンド情報を利用者に提示する。
1または複数のゾーンに対する訪問履歴を示すスタンプラリー情報を用いてレコメンド情報を特定することで、既に訪問済みのゾーンへの訪問を薦めることなどを無くし、より適切なレコメンド情報を利用者に提供することができる。また、既に訪問済みのゾーンの情報を提示せず、未訪問のゾーンの情報のみを表示することによって、高い誘導成功率が期待できる。
また、本実施形態に係る情報案内システムにおいては、スタンプラリー情報により、既に訪問したゾーンが既知であるので、属性から得られた利用者に最適なレコメンド候補の上位リストから、既に訪問したところを除外し、残った上位リストを表示することもできる。こうすることで、無駄なレコメンドをなくし、より高い誘導成功率が期待できる。また、スタンプラリー情報は、情報処理端末10にて記憶され、管理サーバ20に記憶されることは無いので、利用者のプライバシーの保護を図ることができる。
また、ゾーン内の店舗や観光地だけでなく、利用者に訪問を薦めるゾーンをレコメンド情報として利用者に提示することで、利用者の誘導を高精度に行うことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、スタンプラリー帳に含まれるゾーン(フェンス)は、例えば、観光に対して深い知識を有するキュレータ(例えば、観光協会の担当者)が、地域の代表的な人気観光地や、立ち寄りポイントに対応してゾーンを事前に手動で正しく、ほぼ抜けなく網羅的に設定する必要がある。一方、地域の観光情報は、時間の経過と伴に常に変化する可能性がある。例えば、新しい大きな美術館が新規オープンした等、新たな観光対象が地域に設けられた場合などには、適切なレコメンド情報を出すために、その観光対象を含むようなフェンスを手動で追加設定する必要があり、スタンプラリー帳の更新維持に継続的な手間がかかるという問題があった。本実施形態においては、このような問題を解決する情報案内システムについて説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る情報案内システム1aの構成を示す図である。図7において、図1と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態に係る情報案内システム1aは、第1の実施形態に係る情報案内システム1と比較して、管理サーバ20を管理サーバ20aに変更した点が異なる。なお、本実施形態においては、情報処理端末10は、撮影機能(カメラ)を備えるものとする。
管理サーバ20aは、管理サーバ20と比較して、フェンス設定部26を追加した点が異なる。
フェンス設定部26は、複数の情報処理端末10により撮影が行われた地点の位置情報(撮影位置情報)を取得する。そして、フェンス設定部26は、他の地点と比べて、高頻度に(例えば、所定の期間内に所定の回数以上)近接して撮影が行われている地点を含むフェンス(ゾーン)が設定されていない場合には、その地点を含むような新たなフェンス(ゾーン)を設定する(ジオフェンスDB21に登録する)。また、フェンス設定部26は、新たに設定したゾーンをスタンプラリー帳記憶部23に記憶させる。なお、例えば、撮影機能を用いて撮影が行われるごとに、情報処理端末10から管理サーバ20aに位置情報を送信することで、フェンス設定部26は撮影位置情報を取得することができる。また、フェンス設定部26は、SNS(Social Networking Service)、例えば、インスタグラム、FaceBook(登録商標)、Twitter(登録商標)、主に旅行者へ向けたSNSサイトなどの、Webサイト上にアップロードされている写真の解析などに基づき、高頻度に旅行者などにより撮影が行われる位置の位置情報をクロールして取得してもよい。
制御部25は、スタンプラリー帳記憶部23に記憶された、新たに設定されたゾーンに基づき、新たなスタンプラリー帳を作成し、スタンプラリー帳記憶部23に記憶させてもよい。例えば、制御部25は、所定のエリア内に新たなゾーンが設定された場合、そのゾーンを含む新たなスタンプラリー帳を設定してもよい。また、制御部25は、撮影頻度に応じて、既存のゾーンのフェンス位置を修正してもよい。また、Webサイト上にアップロードされた写真および投稿者の属性の解析を行い、制御部25は、その解析に基づき、新たなゾーンを設定してもよい。
このように、本実施形態によれば、管理サーバ20aは、情報処理端末10の撮影機能を用いて撮影が行われた際の情報処理端末10の位置情報に示される位置を含むフェンス(ゾーン)が設定されていない場合には、その位置を含むフェンス(ゾーン)を新たに設定するフェンス設定部26を備える。
一般に、観光地などでは、記念撮影やSNSへの写真のアップロードなどのために、頻繁に撮影が行われることが知られている。したがって、高頻度に撮影が行われる地点が新たに生じた場合には、その地点の近傍に新たな見どころのある観光地などが設けられた可能性が高い。そのため、本実施形態のように、高頻度に撮影が行われている地点を含むフェンス(ゾーン)が設定されていない場合に、その地点を含む新たなフェンス(ゾーン)を設定することで、新たな観光地などが設けられた場合にも、その観光地を含むフェンス(ゾーン)を自動的に設定することができる。
さらに、ゾーンが新たに設定する機能を応用すると、まだスタンプラリー帳を作成していない、未知のある地理的範囲の観光地に対し、一つ、あるいは複数のフェンス(ゾーン)を自動設定し、近傍のゾーンとまとめて新たなスタンプラリー帳とすることで、スタンプラリー帳を自動作成することもできる。例えば、全国的には有名でない観光地や、訪日外国人がSNSの口コミで開拓しつつある無名の穴場スポットのような、全国津々浦々の有名無名な多数の観光地に対して、満足度の高い穴場や人気体験が網羅的に含まれたスタンプラリー帳を自動的に用意でき、満足度の高い穴場の発見性や気づきからくる意外性も含めて、ユーザ満足度の高い、適切なレコメンドサービスが構築できる可能性がある。さらに、スタンプラリー帳を作成する際に、例えば、ビックデータ解析の知識を生かして、高年代で歴史好き、外国人で買い物に大変興味ある等の、属性、予備情報とスタンプラリー帳を関連づけて記憶しておき、ゾーンを分類して作成し、そのうち、例えば切り口別に上位5つを選んで、属性別スタンプラリー帳を複数作成しておくようなこともできる。自動作成されたスタンプラリー帳の中から、利用者の属性に適したスタンプラリー帳を選択することによって、自動作成したスタンプラリー帳においても、万人向けのランキング等よりも、ある程度の多様性に対応したきめ細かいレコメンドが可能である。
なお、本実施形態においても、ゾーン毎に発信機30を設定し、発信機30から送信されるビーコンに基づき、情報処理端末10によるゾーンに対する入出を検出してもよい。ただし、本実施形態においては、フェンス設定部26により自動的にフェンス(ゾーン)が設定されるため、新たにフェンス(ゾーン)が設定された場合には、それに合わせて、新たに設定されたゾーンに発信機30を設ける必要がある。
(第3の実施形態)
上述したように、スタンプラリー情報は、複数のゾーンそれぞれについての訪問の有無を示す情報であり、漏洩したとしても利用者のプライバシーの侵害の程度は低い情報である。しかしながら、利用者の中には、スタンプラリー情報についても他者に取得されることに抵抗感がある者もある。そこで、以下では、スタンプラリー情報についてもやり取りすることなく、利用者により適切なレコメンド情報を提供することができる情報案内システムについて説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る情報案内システム1bの構成の一例を示す図である。図8において、図1と同様の構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
図8に示す情報案内システム1bは、図1に示す情報案内システム1と比較して、情報処理端末10を情報処理端末10bに変更した点と、管理サーバ20を管理サーバ20bに変更した点とが異なる。
情報処理端末10bは、情報処理端末10と比較して、フィルタ部15を追加した点が異なる。また、管理サーバ20bは、管理サーバ20と比較して、制御部25を制御部25bに変更した点が異なる。
制御部25bは、情報処理端末10bがゾーンに対して入出したと判定部24により判定されると、そのゾーンについての全てのレコメンド情報を情報処理端末10bに送信する。
フィルタ部15は、管理サーバ20bから送信されてきた、情報処理端末10bが入出したゾーンについての全てのレコメンド情報の中から、記憶部12に記憶されている個人フィルタ情報やスタンプラリー情報に基づき、利用者に適したレコメンド情報を特定する。そして、フィルタ部15は、特定したレコメンド情報を提示部11に出力する。
このように、本実施形態によれば、管理サーバ20bは、情報処理端末10bがゾーンに対して入出すると、そのゾーンについての全てのレコメンド情報を情報処理端末10bに送信する制御部25bを備える。なお、情報処理端末10bは管理サーバ20bから複数のスタンプラリー帳を受け取っておき、利用者に適したスタンプラリー帳を使っても良い。また、情報処理端末10bは、管理サーバ20bから送信されてきた、情報処理端末10bが入出したゾーンについての全てのレコメンド情報の中から、個人フィルタ情報やスタンプラリー情報に基づき、利用者に適したレコメンド情報を特定するフィルタ部15を備える。
情報処理端末10bから管理サーバ20bにスタンプラリー情報や個人プロファイル情報を送信する必要が無いため、利用者のプライバシーをより確実に保護しつつ、利用者に適したレコメンド情報を特定することができる。
なお、本実施形態おいては、情報処理端末10bが入出したゾーンについての全てのレコメンド情報を管理サーバ20bから情報処理端末10bに送信するため、管理サーバ20bから情報処理端末10bに送信されるデータ量が増大してしまう。
そこで、情報処理端末10bは、利用者の属性を示す複数の項目の内、一部の項目を示す情報(第1属性情報)を管理サーバ20bに送信するようにしてもよい。例えば、第1属性情報として、性別(男性であるか、女性であるか)だけを送信するようにしてもよい。上述したように、管理サーバ20bでは、レコメンド情報は、利用者の属性を示す項目(性別、国籍など)や予備情報の組み合わせごとに類型化されている。そこで、制御部25bは、情報処理端末10bから第1属性情報が送信されてくると、その第1属性情報に示される項目について、利用者の属性に合致するレコメンド情報(第1レコメンド情報)だけを情報処理端末10bに送信する。そして、フィルタ部15において、管理サーバ20bから送信されてきた第1レコメンド情報の中から、第1属性情報以外の属性情報(第2属性情報)に対応するレコメンド情報(第2レコメンド情報)を特定し、提示部11にて提示するようにしてもよい。
こうすることで、管理サーバ20bから情報処理端末10bに送信されるデータ量の増大を抑制することができる。例えば、第1属性情報として、性別を送信した場合、送るべき情報は半分になる。また、情報処理端末10bから管理サーバ20bには、利用者の属性を示す複数の項目の内、一部の項目を示す情報(第1属性情報)しか送信されないため、利用者のプライバシーの保護も図ることができる。
なお、本実施形態においても、ゾーン毎に発信機30を設定し、発信機30から送信されるビーコンに基づき、情報処理端末10の位置を特定してもよい。また、管理サーバ20bにフェンス設定部26を設け、自動的にフェンス(ゾーン)を設定するようにしてもよい。
また、上述した各実施形態において、情報処理端末10,10bで地図を表示している場合、その地図の縮尺も考慮して、利用者に提示するレコメンド情報を特定するようにしてもよい。この場合、例えば、地図上で表示されるエリアが小さいほど、狭い範囲にあるゾーンについてのレコメンド情報が利用者に提供される。なお、第1および第2の実施形態のように、管理サーバ20,20aにてレコメンド情報が特定される場合には、情報処理端末10は、例えば、個人プロファイル情報に、表示している地図の縮尺についての情報を含めて送信する。
また、上述した各実施形態において、所定期間(例えば、一日)における利用者の平均移動速度に基づき、利用者に提示するレコメンド情報を特定するようにしてもよい。この場合、例えば、平均移動速度が小さいほど、狭い範囲にあるゾーンについてのレコメンド情報が利用者に提供される。なお、平均移動速度は、例えば、情報処理端末10の位置情報から求めることができる。
また、平均移動速度の代わりに、利用者の移動タイプを設定し、その移動タイプに基づき、利用者に提示するレコメンド情報を特定するようにしてもよい。この場合、例えば、移動タイプとして、「一点滞在(ある一箇所を拠点として狭い範囲内を移動する)」、「九州全体(九州地方全体を移動する)」、「日本全国(日本全国を移動する)」を設定し、より狭い範囲を移動範囲とした移動タイプが設定されているほど、短い期間を対象とし、狭い範囲にあるゾーンについてのレコメンド情報が利用者に提供される。なお、第1および第2の実施形態のように、管理サーバ20,20aにてレコメンド情報が特定される場合には、情報処理端末10は、例えば、個人プロファイル情報に、移動タイプを示す情報を含めて送信する。
本発明に係る情報案内システム(情報処理端末、管理サーバ)にて行われる方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムに適用してもよい。また、そのプログラムを記憶媒体に格納することも可能であり、ネットワークを介して外部に提供することも可能である。
本発明を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各ブロックなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数のブロックを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1,1a,1b 情報案内システム
10,10b 情報処理端末
11 提示部
12 記憶部
13 制御部
14 評価部
20,20a,20b 管理サーバ
21 ジオフェンスDB
22 レコメンドDB
23 スタンプラリー帳記憶部
24 判定部
25 制御部
26 フェンス設定部
30 発信機

Claims (14)

  1. 予め設定された複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、該ゾーンに関連し、前記利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提供する情報案内方法であって、
    前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を前記利用者が所有する情報処理端末にて記憶する記憶ステップと、
    前記情報処理端末が、前記記憶されている訪問履歴を管理サーバに送信する送信ステップと、
    前記管理サーバが、前記情報処理端末から受信した訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定する特定ステップと、
    前記管理サーバが、前記特定したレコメンド情報を前記情報処理端末に送信するステップと、
    前記情報処理端末が、前記受信したレコメンド情報を前記利用者に提示する提示ステップと、を備えることを特徴とする情報案内方法。
  2. 前記送信ステップは、
    前記情報処理端末が、該情報処理端末の利用者を特定可能な情報を含まずに、前記記憶されている訪問履歴を前記管理サーバに送信する
    請求項1記載の情報案内方法。
  3. 前記送信ステップは、
    前記情報処理端末が、前記記憶されている訪問履歴とともに、前記情報処理端末の利用者の属性を表し、かつ、前記利用者個人を特定不可能な情報である属性情報を、前記管理サーバに送信し、
    前記特定ステップは、
    前記情報処理端末から受信した訪問履歴と前記属性情報とに基づき、前記レコメンド情報を特定する、
    請求項1または2に記載の情報案内方法。
  4. 前記送信ステップは、
    前記情報処理端末が、前記記憶されている訪問履歴とともに、前記情報処理端末の利用者の属性を表す情報の一部であり、かつ、前記利用者の個人を特定不可能な情報である第1属性情報を、前記管理サーバに送信し、
    前記特定ステップは、
    前記情報処理端末から受信した訪問履歴と前記第1属性情報とに応じた第1レコメンド情報を特定する特定ステップと、
    前記情報処理端末が、前記受信した第1レコメンド情報から、前記利用者の属性情報を表す情報のうち前記第1属性情報以外の情報である第2属性情報に対応するレコメンド情報である第2レコメンド情報を得るフィルタステップを更に含み、
    前記提示ステップは、
    前記第2レコメンド情報を提示する
    請求項1記載の情報案内方法。
  5. 前記情報処理端末が記憶し送信する訪問履歴は複数のゾーンに対する訪問履歴であり、
    前記特定ステップは、
    前記情報処理端末から受信した訪問履歴に基づき、前記管理サーバに記憶された、複数のゾーンからなるゾーン集合の複数から1つのゾーン集合を選択し、選択されたゾーン集合に対応するレコメンド情報を特定する
    請求項1から4の何れかに記載の情報案内方法。
  6. 前記特定ステップは、
    前記訪問履歴に示される前記利用者の訪問済みのゾーンに対応するレコメンド情報を除外して前記利用者に提示するレコメンド情報を特定する
    請求項1から5の何れかに記載の情報案内方法。
  7. 前記特定ステップは、
    前記訪問履歴に基づいて今後訪問することが推定されるゾーンに対応するレコメンド情報を特定する
    請求項1から6の何れかに記載の情報案内方法。
  8. 複数回以上の写真撮影が複数の利用者により近接して行われた地点の位置情報に基づき、新たなゾーンを設定し、該新たに設定したゾーンを含むゾーン集合を設定する設定ステップをさらに含む
    請求項1から7の何れかに記載の情報案内方法。
  9. Webサイト上にアップロードされた写真、および、投稿者の属性解析に基づき、前記新たなゾーンを設定する、請求項8に記載の情報案内方法。
  10. 予め設定された複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、該ゾーンに関連し、前記利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提供する情報案内システムであって、
    前記利用者により所有され、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を記憶する情報処理端末と、
    前記訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定する管理サーバと、を備え、
    前記情報処理端末は、前記記憶されている訪問履歴を前記管理サーバに送信し、
    前記管理サーバが、前記情報処理端末から送信されてきた訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定して、前記情報処理端末に送信し、
    前記情報処理端末が、前記管理サーバから受信したレコメンド情報を前記利用者に提示することを特徴とする情報案内システム。
  11. 予め設定されたゾーンに関連し、利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提示する情報処理端末であって、
    前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を記憶する記憶部と、
    1または複数の前記ゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、前記訪問履歴に基づき前記レコメンド情報を特定する管理装置に、前記記憶部に記憶されている訪問履歴を送信する制御部と、
    前記管理装置から送信されてきたレコメンド情報を取得し、前記利用者に提示する提示部と、を備えることを特徴とする情報処理端末。
  12. 予め設定された複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、該ゾーンに関連し、利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提供する管理装置であって、
    前記利用者により所有される情報処理端末に記憶され、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を前記情報処理端末から取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定し、前記情報処理端末に送信する制御部と、を備えることを特徴とする管理装置。
  13. 予め設定されたゾーンに関連し、利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提示する情報処理端末内のコンピュータに、
    前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を記憶する処理と、
    1または複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、前記訪問履歴に基づき前記レコメンド情報を特定する管理装置に、前記記憶されている訪問履歴を送信する処理と、
    前記管理装置から送信されてきたレコメンド情報を取得し、前記利用者に提示する処理と、を実行させるプログラム。
  14. 予め設定された複数のゾーンのうちのいずれかのゾーンに対する利用者の入出またはゾーンへの訪問に応じて、該ゾーンに関連し、前記利用者に薦める事項に関する情報であるレコメンド情報を前記利用者に提供する管理装置内のコンピュータに、
    前記利用者により所有される情報処理端末に記憶され、前記利用者による1または複数のゾーンに対する訪問履歴を前記情報処理端末から取得する処理と、
    前記取得された訪問履歴に基づき、前記レコメンド情報を特定し、前記情報処理端末に送信する処理と、を実行させるプログラム。
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