JPWO2019138560A1 - 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2019138560A1
JPWO2019138560A1 JP2019564253A JP2019564253A JPWO2019138560A1 JP WO2019138560 A1 JPWO2019138560 A1 JP WO2019138560A1 JP 2019564253 A JP2019564253 A JP 2019564253A JP 2019564253 A JP2019564253 A JP 2019564253A JP WO2019138560 A1 JPWO2019138560 A1 JP WO2019138560A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
user
unit
group pattern
action history
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019564253A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6903167B2 (ja
Inventor
貴宏 小里
貴宏 小里
柴田 大輔
大輔 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTB TOURISM RESEARCH & CONSULTING CO.
Original Assignee
JTB TOURISM RESEARCH & CONSULTING CO.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTB TOURISM RESEARCH & CONSULTING CO. filed Critical JTB TOURISM RESEARCH & CONSULTING CO.
Publication of JPWO2019138560A1 publication Critical patent/JPWO2019138560A1/ja
Priority to JP2021086835A priority Critical patent/JP7282126B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6903167B2 publication Critical patent/JP6903167B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F16/00Information retrieval; Database structures therefor; File system structures therefor
    • G06F16/90Details of database functions independent of the retrieved data types
    • G06F16/95Retrieval from the web
    • G06F16/953Querying, e.g. by the use of web search engines
    • G06F16/9535Search customisation based on user profiles and personalisation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

サーバ装置10は、複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶する記憶部30の生行動履歴ファイル31と、生行動履歴ファイル31に記憶された行動履歴に基づいて、同様の時間幅で同じPOI間を移動した複数のユーザの行動履歴の集合である群パターンを抽出する抽出部26と、抽出部26が抽出した群パターンを記憶する記憶部30の群パターンファイル35と、群パターンに基づいた情報であるレコメンド通知270を生成するレコメンド部27と、を備える。

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システムに関する。
近年、旅行をするユーザに対して、旅行に役立つ情報を提供するサービスとして、例えば、ユーザがGPS(Global Positioning System)等の測位機能を備えた端末装置を所持し、観光地の情報を記憶したデータベースを備えるサーバ装置が、端末装置が測位する位置情報を受信して、データベースから旅行者の現在位置周辺の観光地の情報を抽出して配信するものが提案されている。
特開2015−60575号公報
しかしながら、ユーザが行きたいと思う観光地等のポイントは、ユーザの出身地や国籍、性別、年代等の属性によって変化する傾向がある。例えば日本において、日本国内から来た旅行者と、日本国外から来た旅行者の間では、好まれる観光ポイントが異なる傾向がある。よって、機械的に現在地周辺の観光ポイントの情報が配信されても、ユーザの属性に応じた傾向や嗜好に合致しないことがある。
本発明は、上述の課題を解決し、ユーザの属性に応じた情報を提供することで、ユーザのニーズにマッチした情報を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、
複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶する行動履歴記憶部と、
前記行動履歴記憶部に記憶された前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記群パターンを記憶する群パターン記憶部と、
を備える。
なお、ここに言うポイントという用語には、厳密なピンポイントのみならず、一定程度に絞りこまれた範囲も包含されるものとする。
また、本発明の情報処理プログラムは、
行動履歴記憶部および群パターン記憶部を備えたコンピューターに、
前記行動履歴記憶部に複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶させる処理と、
前記行動履歴記憶部に記憶させた前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを抽出させる処理と、
前記抽出部が抽出した群パターンを前記群パターン記憶部に記憶させる処理と、
前記群パターンに基づいた情報を生成させる処理と、
を実行させる。
また、本発明の情報処理システムは、
ユーザが携帯可能な端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置とを含むものであって、
前記情報処理装置は、
前記端末装置からの位置情報を受信する受信部と、
複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶する行動履歴記憶部と、
前記行動履歴記憶部に記憶された前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記群パターンを記憶する群パターン記憶部と、
前記群パターンに基づいた情報を生成する情報生成部と、
前記群パターンに基づいた情報を前記端末装置に送信する送信部と、を備える。
本発明によれば、旅行者の属性に合わせた適時の情報を提供することができ、旅行者に高い利便性を提供することができる。
実施の形態にかかる旅行情報提供システムの概要図である。 サーバ装置のハードウェア構成を示す図である。 端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 サーバ装置および端末装置の機能構成を示す図である。 サーバ装置の処理の概要を示す図である。 (a)は、端末装置に表示される属性情報の登録画面の一例であり、(b)および(c)はプルダウンメニューの表示例である。 ユーザの行動に関連するサーバ装置の処理の概要を示す図である。 ppltファイルの一例を示す図である。 抽出部が抽出した群パターンの抽出結果を示す図である。 群パターンの概念を説明する図である。 群パターンの検索処理の一例を示す図である。 図11の例に示した群パターンを構成するppltファイルの訪問POIを示す表である。 レコメンド通知の一例を示す図である。 サーバ装置の各部と、端末装置の処理を示すシーケンスチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
1.構成
図1は、実施の形態にかかる旅行情報提供システムの概要図である。
図1に示すように、旅行情報提供システム1は、ユーザが携帯可能な端末装置50と、ネットワークNを介して各端末装置50と通信可能な情報処理装置であるサーバ装置10とを備える。
サーバ装置10は、例えば旅行事業者等の側において保有・管理等され、端末装置50は旅行事業者のサービスを受ける旅行客等のユーザが所持する。端末装置50は、ユーザが元々所持するものであっても良く、あるいは、ユーザが旅行する際に事業者が貸与するものであっても良い。
旅行情報提供システム1において、サーバ装置10と端末装置50が各種データの授受を行うことによって、端末装置50を所持して旅行しているユーザが、リアルタイムで旅行情報の提供を受ける。
旅行において、ユーザが必要とする情報は、ユーザの出身地、国籍、性別または年代等の属性によって、大きく異なる傾向がある。旅行情報提供システム1では、ユーザが端末装置50を用いてサーバ装置10が提供するウェブサイトにアクセスし、予めユーザの属性情報を登録する。そして、ユーザの旅行中に、端末装置50はWebAPIを介して、現在位置情報をサーバ装置10に送信し、サーバ装置10はユーザの現在位置と属性に応じたリアルタイムの旅行情報を提供する。
サーバ装置10は、各ユーザの属性に応じた旅行情報を提供するために、各ユーザの行動履歴を蓄積し、蓄積した行動履歴を用いて群パターンを作成する。
群パターンは、Gudmundssonらによって提案された時空間パターンであり、一群の物体が、指定した時間以上の間に、指定された距離の範囲内で一緒に移動する様子を表すものであり、この群パターンを高速で抽出する手法が提案されている。("Practical algorithms for mining flock patterns from trajectories" X Geng, T Uno, H Arimura - IPSJ Journal, 2015)。
本発明の実施の形態における群パターンは、共通する属性・嗜好等によりひとつの「群」と理解されるユーザの行動履歴であって、同様の時間幅で同様のポイントを移動したと分類される複数のユーザの行動履歴であり、蓄積したユーザの行動履歴を用いて抽出される。当該群パターンの抽出は、サーバ装置10により行われる。
前記したように、ユーザが旅行で必要とする情報は、属性によって異なる傾向があるが、言い換えると、共通する属性を有するユーザは、旅行で同様の行動履歴を辿る傾向がある。
例えば、A国からの旅行者は、東京に観光に来た際に、皇居を見学した後に、電化製品を購入するために秋葉原を訪問する傾向があるのに対して、B国からの旅行者は、浅草の浅草寺を訪れた後に、上野の博物館を訪問する傾向があるといった、それぞれの国に独自の行動の傾向がある。
よって、共通する属性を有する過去のユーザが訪問した観光地の情報が、ユーザの必要とする旅行情報である可能性が高い。
そこで、実施の形態の旅行情報提供システム1は、事前にユーザの属性情報を登録し、ユーザの旅行中に端末装置50からサーバ装置10にユーザの位置情報等を送信し、サーバ装置10はこれを受信して行動履歴を記録する。蓄積した行動履歴は、群パターンの作成に利用される。そして、旅行中のユーザには、共通する属性情報を有する群パターンを用いて作成した旅行情報を提供する。
以下において、サーバ装置10と端末装置50の構成について説明する。
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、サーバ装置10は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102およびNIC(Network Interface Card)103等を備え、それぞれがバス107で接続されている。メモリ102は、ROM(Read Only Memory)104、RAM(Random Access Memory)105およびHDD(Hard Disk Drive)106等を備える。メモリ102に格納されたプログラムをCPU101が実行することにより、サーバ装置10の機能を実現する。
図3は、端末装置50のハードウェア構成の一例を示す図である。
端末装置50は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ノ−トPC(Personal Computer)等の、持ち運び可能な装置である。図3に示すように、端末装置50は、CPU501、メモリ502、計時部503、GPSコントローラ504、タッチパネル505、ディスプレイ506、無線通信装置507および通信アンテナ508等を備え、それぞれがバス511で接続されている。メモリ502は、ROM509(Read Only Memory)およびRAM510(Random Access Memory)等を備える。メモリ502に格納されたプログラムをCPU501が実行することにより、端末装置50としての機能が実現される。
無線通信装置507は、通信アンテナ508を介して通信のための信号を送受信する。Wi−Fi(Wireless Fidelity)、NFC、またはLTE(Long Term Evolution)等の無線技術によって外部装置と通信を行う。
計時部503は、カレンダー機能および時刻機能を有しており、時刻、日付、曜日等の日時情報を管理する。
図4は、サーバ装置10および端末装置50の機能構成を示す図である。
図5は、サーバ装置10の処理の概要を示す図である。
サーバ装置10は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で情報を送受信するWebサーバとして機能する。サーバ装置10は、端末装置50からリクエストを受け付け、そのリクエストに応じた処理を行って応答を端末装置50に送信する。
図4に示すように、サーバ装置10は、制御部20、記憶部30および通信部40を備える。
通信部40は、ネットワークNを介して接続された端末装置50と通信し、データの授受を行う。
制御部20は、CPU101およびメモリ102に対応する。制御部20は、UID付与部21、行動履歴記録部22、近接POI検出部23、クラスタリング部24、ppltファイル作成部25、抽出部26およびレコメンド部27を備える。
記憶部30はメモリ102に対応する。記憶部30は、サーバ装置10の処理に必要な各種情報を記憶するが、例えば、生行動履歴ファイル31、加工行動履歴ファイル32、POIファイル33、ppltファイル34および群パターンファイル35を記憶する。
図5に示すように、サーバ装置10の行う処理は、大まかに分けて、(a)UID付与、(b)行動履歴の記録、(c)クラスタリング、(d)レコメンドおよび(e)群パターンの抽出に分けられる。UID付与部21が(a)UID付与に関連する処理を行う。行動履歴記録部22が、(b)行動履歴の記録に関連する処理を行う。クラスタリング部24が、(c)クラスタリングに関連する処理を行う。近接POI検出部23およびレコメンド部27が、(d)レコメンドに関連する処理を行う。ppltファイル作成部25および抽出部26が、(e)群パターン抽出に関連する処理を行う。
(a)UID付与は、ユーザが観光のための移動を開始する前の事前準備として行われる。(b)行動履歴の記録、(c)クラスタリングおよび(d)レコメンドは、ユーザの観光のための移動の際に行われる処理である。(e)群パターンの抽出のうち、ppltファイル作成部25の処理はユーザの移動に伴い行われるが、抽出部26による群パターンの抽出・作成は、ユーザの移動中ではなく、蓄積したデータに対し定期的に行われる。
以下、各部について説明する。
UID付与部21は、端末装置50からユーザの属性情報が送信されると、ユーザに対して個別のID(UID)を割り当てる((a)UID付与)。
図6の(a)は、端末装置50に表示される属性情報の登録画面の一例であり、図6の(b)および(c)はプルダウンメニューの表示例である。
図6の(a)に示すように、属性情報として、誕生、性別、居住地、国籍、日本に行く目的等を入力する。属性情報の入力は、キーボードUIを用いて直接入力しても良く、あるいは図6の(b)および(c)に示すように、プルダウンメニューを表示してそのなかから選択できるようにしても良い。
なお、図6はあくまで一例であり、属性情報はこれらに限定されず、例えば代表者だけが登録を行う場合は、同行者の人数等を登録するようにしても良い。また、誕生年ではなく、生年月日を登録するようにしても良く、あるいは、20代、30代といった年代をプルダウンメニューから選択して登録できるようにしても良い。
図4に戻り、行動履歴記録部22は、端末装置50から、タイムスタンプが付加されたユーザの位置情報が送信されると、同時に送信されたタイムスタンプ、ユーザのUIDおよび属性情報と共に、生行動履歴ファイル31に記憶させる。端末装置50はユーザが一定距離以上を移動すると随時位置情報を送信するため、生行動履歴ファイル31には旅行中のユーザの行動履歴が随時蓄積されていく((b)行動履歴の記録)。
近接POI検出部23は、生行動履歴ファイル31に記録されたユーザの位置情報を参照して、ユーザの近接範囲にあるPOI(Point of Interest)を検出する。POIは、例えば、公園、遊園地、動物園、美術館、博物館、レストラン、土産物店等の、旅行者が観光に訪れるポイントである。
記憶部30のPOIファイル33は、予め登録した複数のPOIの情報を記憶する。POI情報は、各POIの名称、緯度および経度の位置情報、観光情報、ジオフェンスおよびクラスタリング範囲等の情報を含む。
近接POI検出部23は、ユーザが一定程度の移動をしたことが検出された場合に、記憶されているPOIの位置情報を参照して、ユーザの現在位置の近接範囲にあるPOIを検出する。近接範囲の数値は予め決定して記憶部30に記憶させておくが、例えば、ユーザの現在位置を中心として半径400mの範囲とすることができる。
図7は、ユーザの行動に関連するサーバ装置10の処理の概要を示す図である。
図7は、ユーザ200が田町、浜松町を通過して新橋まで移動した場合を示している。生行動履歴ファイル31には、田町、浜松町、新橋それぞれの位置情報が記録される。
田町および浜松町では、近接範囲においてPOIは検出されなかったが、新橋に移動したときに、近接範囲205に、4つのPOI211、212、213、214が検出される。POI211は東京駅、PO212は東京タワー、POI213は銀座通り、POI2014は築地市場である。ユーザ200の現在位置に近いこれら4つのPOIは、ユーザ200の目的地である可能性が高いPOIである。
近接POI検出部23は、検出したPOIのジオフェンス情報を生成して、通信部40を介して端末装置50に送信する。図7において点線で示しているが、ジオフェンス220(geofence)は、POIに対する仮想的な境界線に囲まれたエリアを示すものである。POIの位置を中心として、例えば半径100m空間に予め決定したエリアをジオフェンス220とする。端末装置50に送信するジオフェンス情報には、各POIの名称も付与する。
近接POI検出部23は、ユーザ200が目的地に到着したタイミングで、ユーザ200の端末装置50にレコメンド通知を送るために、ジオフェンス情報を送信する((d)レコメンドに関連する処理)。レコメンド通知は、ユーザ200の次の目的地として推奨するPOIを通知するものである。端末装置50はサーバ装置10から送信されたいずれかのPOIのジオフェンス220へのユーザ200の進入を検出すると、到達通知をサーバ装置10に送信する。図6の例では、端末装置50はPOI211の東京駅への到達通知を送信する。
クラスタリング部24は、生行動履歴ファイル31に記録されたユーザ200の行動履歴に対してクラスタリング処理を行い、行動履歴から加工行動履歴を生成する((c)クラスタリング)。クラスタリング処理は、ユーザ200の位置をPOI(Point of Interest)と紐付けて、POIの位置に置き換える処理である。クラスタリング部24は、POIファイル33のクラスタリング範囲の情報を参照し、ユーザ200の位置がいずれかのPOIのクラスタリング範囲に入っていれば、ユーザ200の位置をそのPOIに紐付ける。クラスタリング範囲は、POIの位置を中心とした所定の範囲であり、POIごとに異なる範囲が設定される。このクラスタリング処理は、後述する(e)群パターンの抽出と、(d)レコメンドを行いやすくするために行う。POIの特定点の位置情報と各ユーザの位置情報の一致を見ることとすると、ユーザがPOIに立ち寄ったにもかかわらず、そのように判断されない場合が生じるなど、データが分散して群パターンを形成しにくいが、クラスタリング処理でユーザの位置をPOIに紐付けることで、群パターンを形成しやすくなる。また、ユーザに対してレコメンドを行う際には、ユーザの加工行動履歴と類似する群パターンを検索するが、ユーザの加工行動履歴がPOIと紐付けられていることで、群パターンから類似する過去のユーザの行動履歴を検索しやすくなる。
クラスタリング範囲は、一般には、前記したジオフェンス220よりも広い範囲を設定する。図7の例では、POI211である東京駅とPOI213である銀座通りのクラスタリング範囲230のみを示しているが、例えば、POI212の「東京タワー」は、東京駅や銀座通りに比べて狭いクラスタリング範囲を設定しても良い。
クラスタリング部24は、生行動履歴ファイル31に記録されているユーザ200の位置が、POIのクラスタリング範囲230に入っている場合には、ユーザ200の位置とPOIを紐付けてユーザ200の位置をPOIの位置に置き換える。クラスタリング部24は、ユーザ200の位置情報をPOIの位置情報に置き換えたものを加工行動履歴ファイル32に記憶させる。位置情報以外のタイムスタンプ、UIDおよび属性情報は、そのままコピーして加工行動履歴ファイル32に記憶させる。図7の例では、新橋にいるユーザ200の現在位置が、POI213「銀座通り」のクラスタリング範囲230に入るため、ユーザ200の位置情報はPOI213「銀座通り」の位置情報に置き換えられ、加工行動履歴ファイル32に記憶される。
クラスタリング部24は、いずれのPOIとも紐付けられない位置情報は、加工行動履歴ファイル32には記憶させない。生行動履歴ファイル31はユーザ200の移動に伴って随時更新されていくため、クラスタリング部24は、例えば数秒に一回程度の短いスパンで、定期的にクラスタリング処理を行う。したがって、加工行動履歴ファイル32には、POIに紐付けられたユーザ200の行動履歴が蓄積されていく。
ppltファイル作成部25は、加工行動履歴ファイル32から、UIDごと、すなわちユーザごとに加工行動履歴をまとめ、各ユーザのpplt(プロット)ファイル34を作成して、記憶部30に記憶させる。その際に、ppltファイル作成部25は加工行動履歴に記録されているタイムスタンプを加工する。
前記したとおり、生行動履歴ファイル31はユーザの実際の位置の緯度および経度の情報を記録したものであるところ、加工行動履歴ファイル32は生行動履歴ファイル31のユーザの実際の位置の緯度および経度を、POIの緯度および経度に置き換えたものである。ppltファイル34は、(e)群パターンの抽出をさらにしやすくするために、詳細な日時の記録であるタイムスタンプを加工したものである。
ppltファイル作成部25は、タイムスタンプを、任意の時刻を始点とし、任意の単位時間で区分した時間情報に置き換えることで加工する。時間情報は、例えば、0から始まる整数等の簡略化した数値で表す。単位時間は、たとえば、計算速度を速めるため、30分としても良い。
始点とする時刻は任意であるが、例えば、多くのユーザが観光を開始する時刻、例えば午前10時としても良い。終点とする時刻は、始点から24時間後としても良いが、終点とする時刻も任意に定めても良い。詳しくは後述するが、端末装置50は、ユーザが継続的に移動しているときに位置情報を送信している。そのため、ユーザが宿泊施設に滞在している間は、位置情報の送信が少ない。そこで、終点を、ユーザが宿泊施設に戻ることが多い時刻、午後5時としても良い。例えば、単位時間を30分とし、始点を午前10時、終点を午後5時とした場合、時間情報は0〜13の整数で表される。
図8は、ppltファイルの一例を示す図である。
1つのppltファイル34には、一つのUID分、すなわち一人のユーザの行動履歴が、時系列順に格納されている。
ppltファイル34の各行には、緯度、経度、時間および属性情報が記載されている。緯度および経度は、クラスタリング部24で紐付けられたPOIの位置情報である。時間は、前記したタイムスタンプを加工した時間情報であり、ここでは時間情報を整数0〜13で示している。図8では、属性情報として、国籍、同行者の人数、年齢、性別を記載しているが、属性情報はこれらに限られず、他の情報を記載しても良い。ppltファイル34には、作成順にファイル番号が付される。ppltファイル作成部25は、クラスタリング部24と同様に、短いスパンで定期的にppltファイル34の作成を行う。
抽出部26は、記憶部30に記憶されたppltファイル34を用いて群パターンの抽出を行う。抽出部26は、記憶部30に新たなppltファイル34がある程度蓄積されるタイミング、例えば、1日ごとや1時間ごとに、定期的に群パターンの抽出を行う。前記したように、ppltファイル34は、分散した位置情報と詳細な日時の情報であるタイムスタンプから構成されるユーザの行動履歴を、POIの位置と一定の時間幅で区分された時間情報に置き換えたものとなっている。そのため、ppltファイル34を用いて抽出される群パターンは、同様の時間幅で同じPOI間を移動した複数のユーザの行動履歴の集合である。
抽出部26は、群パターンを抽出する際に、属性情報を抽出条件とする。すなわち、抽出部26は共通する属性情報を有するユーザごとに群パターンを作成する。前記したように、属性情報は国籍、同行者、年齢、性別等、複数記録されている場合もあるが、全ての属性情報が共通する群パターンを作成しても良く、あるいは一部の属性情報のみが共通する群パターンを作成しても良い。すなわち、行動履歴の傾向を把握したい属性情報に応じて、適宜群パターンを作成することができる。例えば、「中国」、「韓国」、「タイ」等の、国籍ごとに抽出した群パターンは、各国の旅行者の行動履歴の傾向を反映するものとなる。また、例えば同行者の人数ごとに抽出した群パターンは、単身の旅行者や家族連れの旅行者の行動履歴の傾向を反映するものとなる。
図9は、抽出部26が抽出した群パターンの抽出結果を示す図である。
図9の例では11種類の群パターン(Pat[0]〜Pat[10])が抽出されたことを示す。時間幅は、各群パターンの時間の幅を示すものである。時間の区分が30分単位の場合は、「6」は180分の時間幅を示し、「5」は150分の時間幅を示す。抽出部が抽出する時間幅については下限値を設定しても良く、例えば「3」以上の時間幅で群パターンを抽出するようにしても良い。
図9では、2種類の時間幅のみを例として示しているが、これらに限定されず、それよりも短いまたは長い時間幅の群パターンも抽出されることもある。ファイル番号の欄には、各群パターンを構成するppltファイル34の番号が記載される。すなわち、群パターンPat[0]は、番号が88、791、944、2088、2403のppltファイル34に含まれる6単位時間(180分間)の行動履歴が同一であることを示す。各ファイル番号には、括弧書きで開始時間が記載されている。たとえば、88(1)は番号が88のppltファイル34の時間1からの6単位時間分の行動履歴が、791(3)は番号791の時間3から6単位時間分の行動履歴が、同一の行動履歴として群パターンを構成していることを示す。
たとえば、図8に示したppltファイルが番号88に対応するものであるとすると、ユーザが時間1から6単位時間分に辿った行動軌跡を、緯度および経度の位置情報で示すと、以下の通りである。
(7.44905、2.50978)→(6.53313、2.10842)→(5.88181、1.34962)→(5.49856、2.27327)→(6.30788 、2.27327)→(5.33154、2.6444)
群パターンPat[0]を構成する他の番号791、944、2088、2403のppltファイルにおいても、それぞれ括弧書きで記載した開始時間から6単位時間の時間幅において、同様に上記の行動軌跡を辿っている。
図10は、群パターンの概念を説明する図である。
図10では、4人のユーザU1、U2、U3、U4の3単位時間分の行動履歴を、縦軸を地点、横軸を時間とするグラフで示している。P1、P2、P3はそれぞれPOIを示す。
図10の例では、全てのユーザが、P1、P3を同じ時間に通過しているが、P2については、ユーザU1、U2、U4が同じ時間に通過しているものの、ユーザU3はその時間には異なる場所を通過している。この場合、抽出部26では、ユーザU1、U2、U4の行動履歴の集合が、一つの群パターンPat[x]を構成する。
抽出部26は、抽出した群パターンを記憶部30の群パターンファイル35に記憶させる。前述のように、抽出部26による群パターンの抽出・作成は、ユーザの移動中ではなく、蓄積したデータに対し定期的に行われる。新たなppltファイル34が随時作成されていくため、ppltファイル34から定期的に抽出する群パターンも、日々更新され変化していくことになる。
前記したように、共通する属性を有する旅行者は、同様に行動履歴を辿る傾向がある。ただし、旅行者の行動履歴の傾向も、流行や旅行者の出身地の経済状況によって変化していく。旅行者であるユーザの行動履歴を蓄積して、行動履歴から群パターンを定期的に更新することで、群パターンは旅行者の属性に応じた行動履歴の傾向を反映したデータとなる。
なお、前記したppltファイル作成部25が、加工行動履歴ファイル32のタイムスタンプを加工する際に、時間情報の単位時間や、始点および終点の時刻を変更することで、同じ加工行動履歴ファイル32からでも、異なる群パターンを作成することができる。たとえば、単位時間を例えば半日や1日単位等の大きなものにすれば、群パターンは旅行者の大まかな行動履歴の傾向を反映するものとなる。また、例えば、単位時間を短くして始点および終点を午前中に限定することで、群パターンは旅行者の午前中の詳細な行動履歴の傾向を反映したものとなる。
レコメンド部27は、端末装置50から、POIへの到達通知を受信すると、ユーザの加工行動履歴ファイル32と群パターンファイル35とを用いて、ユーザに対するレコメンド通知を作成する。図7の例では、POI211「東京駅」への到達通知を受信すると、レコメンド通知を作成する。
レコメンド部27は、群パターンファイル35から、ユーザと属性情報が共通し、ユーザの加工行動履歴に類似する群パターンを検索する。ユーザと属性情報が共通する群パターンとは、群パターンの抽出条件としている属性情報がユーザと共通していれば良く、群パターンの属性情報とユーザの属性情報の全てが共通していなくても良い。例えば、群パターンが国籍ごとにまとめられている場合には、ユーザの国籍と同じ群パターンを検索する。
ユーザの加工行動履歴に類似する群パターンとは、具体的には、ユーザと同様の時間幅で同じPOI間を移動した行動履歴を含む群パターンである。例えば、レコメンドを受けるユーザXの国籍が「中国」であり、ユーザXの加工行動履歴においてA→B→CというPOIの移動軌跡が記録されているとする。CがユーザXの現在地POIである。レコメンド部27は、端末装置50からCへの到達通知を受信したタイミングで、レコメンド通知を作成する。レコメンド部27は、国籍が「中国」である過去のユーザが構成する群パターンから、ユーザXと同じA→B→Cの移動軌跡を含むものを検索する。
レコメンド部27は、類似する群パターンを構成する過去のユーザの行動履歴を参照して、ユーザXの現在地POIの次に過去のユーザが訪問したPOI(訪問POI)を特定し、特定した訪問POIを次の目的地としてユーザXに推奨するレコメンド通知を生成する。
図11は、レコメンド部27は、群パターンの検索処理結果の一例を示す図である。
図11の例では、ユーザXの加工行動履歴が、A→B→Cという軌跡を示している状態で、類似する行動履歴を包含する群パターンを検索した場合、2つの群パターンpat[0]およびpat[70]が検出された例を示している。
群パターンpat[0]は、D→E→F→A→B→Cという行動パターン示し、末尾にA→B→Cというユーザの加工行動履歴と同じ軌跡を含む。
群パターンpat[70]は、G→A→B→C→Hという行動パターンを示し、途中にユーザの加工行動履歴と同じ軌跡を含む。
群パターンpat[0]は、行動履歴の末尾がユーザの加工行動履歴と同じであるため、レコメンド部27は群パターンpat[0]を構成する各ppltファイル34を参照して、現在地POIであるCの後に、過去のユーザが訪問したPOIを特定する。
群パターンpat[70]は、Cの後にHを訪問しているため、レコメンド部27はHを訪問POIとして特定する。
図12は、図11の例に示した群パターンを構成するppltファイル34の訪問POIを示す表である。
図12の例では、I、J、K、Hが訪問POIとして特定されている。
このように、複数のPOIが訪問POIとして特定された場合、レコメンド部27は、例えば、過去のユーザの訪問頻度が高い訪問POIを優先的にレコメンドPOIに決定しても良い。
「優先的に」レコメンドPOIに決定するとは、訪問頻度が高いPOIから順にレコメンドPOIとして通知する場合と、訪問頻度が高いPOIのみレコメンドPOIとする場合の両方を含む。
レコメンド部27が、過去のユーザの訪問頻度が高い訪問POIの順にレコメンド通知を行う場合、図12の例では、H、I、J、Kの順になる。なお、JとKは訪問頻度が同じなので、JとKの順番は入れ替えても良い。
レコメンド部27が、訪問頻度の高いPOIのみをレコメンドPOIとして決定する場合、図12の例では、最も訪問頻度が高いHのみをレコメンドPOIとしても良いし、あるいは訪問頻度が2番目までのH、IをレコメンドPOIとしても良い。なお、訪問頻度の高さを決定する処理は、各訪問POIの訪問頻度をカウントして決定しても良いし、各訪問POIの訪問確率を算出して決定しても良い。
レコメンド部27は、また、訪問頻度とは異なる基準で、レコメンド通知の順序の決定やレコメンドPOIの決定を行っても良い。例えば、群パターンを構成する各ユーザの属性情報を参照して、ユーザXの属性情報に近い過去のユーザの訪問POIを優先するようにしても良い。群パターンはユーザXと同じ国籍のものを検索しているので、他の属性情報を参照する。例えば、ユーザXが女性であれば、同じ女性の過去のユーザの訪問POIを優先しても良い。また、例えばユーザXの同行者が2人以上であれば、家族旅行である可能性が高いため、同じように同行者が2人以上の過去のユーザの訪問POIを優先しても良い。
レコメンド部27は、あるいは、ユーザXの加工行動履歴を参照し、現在地POIであるCの訪問時刻を示すタイムスタンプに近い時間帯に、Cの訪問記録がある過去のユーザの訪問POIを優先的にレコメンドPOIとして決定しても良い。「近い時間帯」の具体的な範囲は適宜決定することができるが、例えば前後1時間の範囲とすることができる。また、「優先的にレコメンドPOIとして決定」するとは、近い時間帯のCの訪問記録があるユーザの訪問POIのみをレコメンドPOIとして決定する場合も、レコメンド通知の順序を先にする場合も含むものである。
例えば、美術館や、夜景の楽しめる展望台等、入場時間に制限のある施設や特定の時間帯に訪問者が増える施設もある。ユーザXの訪問時刻と近い時間帯に訪問記録を有する過去のユーザの訪問POIを優先的にレコメンドPOIとすることで、適時のレコメンドを行うことができる。
以上述べたように、訪問POIを決定する基準は限定されず適宜決定することができ、また複数の基準を組み合わせても良い。
なお、前記した例では、ユーザXの加工行動履歴のPOIの点数がA→B→Cの3点である例を説明したが、これはユーザXの加工行動履歴の全点数の場合に限られず、現在地POIから遡った一部の点数であっても良い。すなわち、レコメンド部27は、類似する群パターンの検索において、ユーザの加工行動履歴の全点数を検索範囲(マッチング数)としても良く、あるいは、最新の加工行動履歴から遡った任意の点数をマッチング数としても良い。さらに、加工行動履歴の蓄積状況によって、マッチング数を変更しても良い。例えば、加工行動履歴の全点数が1〜5点までの間は、全点数をマッチング数とし、加工行動履歴が5点以上蓄積されても、最新の5点のみとしても良い。
レコメンド部27は、決定したレコメンドPOIの情報をPOIファイル33から取得して、レコメンド通知を作成する。レコメンド部27は、具体的には、POIファイル33から、レコメンドPOIの名称、位置情報および観光情報を取得して、レコメンド通知を作成する。観光情報は、POIの観光地としての説明であり、歴史、由来、見どころ、休館日、開館時間、お勧めのメニュー、土産物等の情報とすることができる。なお、レコメンド通知が含む情報がこれらに限られず、適宜選択することができる。
レコメンド部27は、作成したレコメンド通知を、通信部40を介して端末装置50に送信する。
図13は、レコメンド通知の一例を示す図である。
図13は、ユーザがPOIである札幌の時計台の鐘に到着したときのレコメンド通知の例を示している。
図13の例では、レコメンド通知270は、北海道庁旧本庁舎をレコメンドPOIとして通知している。レコメンド通知270には、北海道庁旧本庁舎の緯度および経度の位置情報が記載されている。また、観光情報として、北海道庁旧本庁舎の歴史と、愛称、および重要文化財である旨が記載される。
なお、レコメンドPOIが複数ある場合は、ユーザがタッチパネル505で画像をスクロールまたはスワイプすることで、次のレコメンドPOIの通知に移行するようにしても良い。
図4に戻り、端末装置50の機能構成を説明する。
端末装置50は、通信部60、制御部70、記憶部80、位置情報算出部91、表示部92および操作部93を備える。
通信部60は、ネットワークNを介して接続されたサーバ装置10と通信し、データの授受を行う。
位置情報算出部91は、GPSコントローラ504、CPU501およびメモリ502に対応し、GPS(Global Positioning System)搬送波等を受信して、ユーザの位置情報を算出する。
記憶部80は、メモリ502に対応し、端末装置50の処理に必要な各種データを記憶する。
操作部93は、タッチパネル505等に対応し、ユーザの入力操作を受け付ける。表示部92は、ディスプレイ506に対応し、制御部70から入力された情報を表示させる。
制御部70は、CPU501、メモリ502および計時部503等に対応し、端末装置50の各部を制御する。制御部70は、不図示のウェブブラウザを備え、サーバ装置10が提供するウェブサイトにアクセスしてWebAPIの提供を受けることによって、UID取得部71、位置情報収集部72、移動判定部73、POI到達検出部74およびレコメンド通知取得部75の機能を実現する。各部は処理結果をHTTP(S)リクエストとしてサーバ装置10に送信し、サーバ装置10から受信した応答を処理する。
記憶部80はメモリ502に対応する。記憶部80は端末装置50の処理に必要な各種情報を記憶するが、例えば、UID、属性情報および位置情報を記憶する。
UID取得部71は、ユーザがウェブブラウザによりサーバ装置10のウェブサイトに最初にアクセスしたとき、表示部92に属性情報の登録画面(図6参照)を表示させる。ユーザが操作部93により属性情報の入力を完了すると、UID取得部71は入力された属性情報を通信部60を介してサーバ装置10に送信する。UID取得部71は、サーバ装置10からユーザに付与されたUIDを受信すると、属性情報と共に記憶部80に記憶させる。
位置情報収集部72は、位置情報算出部91から定期的にユーザの位置情報を取得し、その位置情報をタイムスタンプと共に記憶部80に記憶させる。タイムスタンプは、少なくとも時刻の情報を含むものであるが、日付や曜日の情報を含んでも良い。
移動判定部73は、記憶部80に蓄積された位置情報を参照して、ユーザが継続的に移動していると判定した場合は、最新の位置情報とタイムスタンプを、UIDおよび属性情報と共に、通信部60を介してサーバ装置10に送信する。移動判定部73は、蓄積した位置情報の差分を算出して、例えば、100m以上の移動が、10回以上算出された場合は、継続的に移動していると判定する。
POI到達検出部74は、サーバ装置10からPOIのジオフェンス情報を受信すると、記憶部80に記憶された位置情報を参照して、ユーザのPOI到達を検出する。POI到達検出部74は、ユーザがいずれかのPOIのジオフェンスに進入してPOIに到達したことを検出した場合は、サーバ装置10に到達通知を送信する。到達通知には、ジオフェンス情報に含まれていたPOIの名称を含める。
レコメンド通知取得部75は、サーバ装置10からレコメンド通知270(図13参照)を受信すると、レコメンド通知270を表示部92に出力して表示させる。
図7の例では、ユーザ200がPOI211「東京駅」のジオフェンス220に進入すると、POI到達検出部74は、サーバ装置10にPOI211への到達通知を送信し、レコメンド通知取得部75は、サーバ装置10から返送されたレコメンド通知270を表示部92に表示させる。
なお、制御部70は不図示の経路案内部を備えるようにしても良い。例えば、レコメンドPOIの名称(図13の北海道庁旧本庁舎)をユーザがタップすると、経路案内プログラムを起動して、表示部92にレコメンドPOIまでの経路案内を表示させるようにしても良い。
2.動作
図5に示した旅行情報提供システム1の処理のうち、(b)行動履歴の記録、(c)クラスタリング(d)レコメンド、(e)群パターンの抽出の処理のフローについて説明する。
図14は、サーバ装置10の各部と、端末装置50の処理を示すシーケンスチャートである。
図14では、端末装置50については各部の記載は省略し、端末装置50全体の処理として説明する。
端末装置50は定期的にユーザの位置情報を取得し(S01)、ユーザが継続的に移動していると判定すると(S02)、サーバ装置10に位置情報を送信する(S03)。
サーバ装置10の行動履歴記録部22は、受信した位置情報を生行動履歴ファイル31に記憶させる(S04)。クラスタリング部24は、生行動履歴ファイル31に記録された位置情報を取得して(S05)、クラスタリング処理を行い、加工行動履歴ファイル32に記憶させる(S06)。
pptlファイル作成部は加工行動履歴ファイル32を取得し(S07)、ppltファイル34を作成する(S08)。抽出部26は、ppltファイル34を取得し(S09)、群パターンを抽出する(S10)。なお、図14では、わかりやすくするために群パターンの抽出(S09、S10)を一連の処理の一つとして記載しているが、実際には群パターンの抽出は、その他の処理とは異なるタイミングで、定期的に行われる処理である。
近接POI検出部23は、クラスタリング部24の処理と並行して、生行動履歴ファイル31を取得して(S11)、ユーザの現在位置の近接範囲にあるPOIを検出する(S12)。近接POI検出部23は、検出したPOIのジオフェンス情報を端末装置50に送信する(S13)。
端末装置50は、ユーザがPOIに到達したことを検出すると(S14)、サーバ装置10に到達通知を送信する(S15)。
レコメンド部27は、加工行動履歴ファイル32と群パターンファイル35を取得し(S16、S17)、レコメンド通知270を生成し(S18)、端末装置50に送信する(S20)。
端末装置50は、受信したレコメンド通知270を表示部92に表示させる(S21)。ユーザは、レコメンド通知270に表示されたレコメンドPOIに向かって移動することもあれば、他の目的地に移動することもある。
端末装置50とサーバ装置10はS01〜S21の処理を繰り返して、ユーザの位置情報の収集を行い、ユーザがPOIに到達するごとに、群パターンを用いたレコメンドPOIの通知を行う。
なお、図14の例では、簡略化のためにすべての処理を一回のみ図示しているが、前記した処理は繰り返し行われるものである。また、端末装置50がS03で送信したユーザの現在位置情報に対して、S12でサーバ装置10が近接範囲にあるPOIを検出できない場合もある。その場合は、近接POI検出部23はジオフェンス情報の送信(S13)を行わず、次に端末装置50から送信されたユーザの現在位置情報に対して検出を行う。
3.効果
以上詳述したように、実施の形態の旅行情報提供システム1(情報処理システム)において、サーバ装置10(情報処理装置)は、
(1)複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶する記憶部30の生行動履歴ファイル31(行動履歴記憶部)と、
生行動履歴ファイル31に記憶された行動履歴に基づいて、同じPOI(同様のポイント)間を移動した複数のユーザの行動履歴ないしその集合である群パターンを抽出する抽出部26と、
抽出部26が抽出した群パターンを記憶する記憶部30の群パターンファイル35(群パターン記憶部)と、
群パターンに基づいた情報であるレコメンド通知270を生成するレコメンド部27(情報生成部)と、
を備える。
抽出部26は、具体的には、群パターンを、同様の時間幅において共通する属性情報を有するユーザごとに抽出する。
また、属性情報は、国籍、出身地、性別および年代またはこれらの組み合わせとすることができる。
旅行において、ユーザが必要とする情報は、ユーザの国籍、出身地、性別または年代等の属性によって、大きく異なる傾向がある。実施の形態では、サーバ装置10に、ユーザの属性情報と行動履歴を記憶させ、サーバ装置10は、記録した行動履歴を用いて共通する属性情報を有するユーザごとに群パターンを抽出する。群パターンは、属性情報に応じたユーザの行動履歴の傾向を反映するものになるため、群パターンを用いてレコメンド通知を作成することで、ユーザのニーズにマッチした情報を提供することができ、利便性が高い。
(2)記憶部30には、各ユーザの所持する端末装置50から送信される、当該ユーザのID、ユーザが所在する位置の緯度および経度を含む位置情報ならびにタイムスタンプ(日時の情報)が当該ユーザの行動履歴として生行動履歴ファイル31に蓄積され、
レコメンド部27は、ユーザと行動履歴が類似する群パターンに基づいて、ユーザに次の目的地として推奨するポイントであるレコメンドPOI(推奨ポイント)を通知するレコメンド通知270を生成し、通信部40がレコメンド通知を端末装置50に送信する。
レコメンド部27は、具体的には、端末装置50を所持するユーザと属性情報に共通点のある過去のユーザが構成する群パターンに基づいて、レコメンドPOIを通知するレコメンド通知270を生成する。
ユーザは、旅行中に端末装置50で位置情報を送信することで、サーバ装置10から、リアルタイムで観光地のレコメンドを受けることができる。そのため、ユーザ自身で事前に綿密な行動計画を立てる必要がなく、利便性が高い。また、サーバ装置10は、単にユーザの現在位置に近接するPOIを地図上から検索してレコメンドするものではなく、ユーザと属性が共通する過去の旅行者の実際の行動履歴の集合である群パターンを活用してレコメンドを行う。そのため、ユーザは自分の属性による傾向に合ったレコメンドが受けられるため、満足感を得られやすい。
(3)レコメンド部27は、端末装置50を所持するユーザと行動履歴が類似する群パターンを検索し、その群パターンを構成する行動履歴において、ユーザの最新の訪問ポイントである現在地POIの次に過去のユーザが訪問した訪問POI(訪問ポイント)を特定し、特定した訪問POIに基づいてレコメンドPOIを決定する。 過去のユーザが、現在地POIの次に実際に訪問しているPOIを参照することによって、ユーザが満足感を得られやすいレコメンドを行うことができる。
(4)レコメンド部27は、特定した訪問POIの中で、端末装置50を所持するユーザの現在地POIのタイムスタンプ(訪問時刻)に近い時間帯に、その現在地POIを訪問した過去のユーザの訪問POIを、優先的にレコメンドPOIに決定する。
例えば、美術館、博物館、レストラン、夜景の楽しめる展望台等、入場時間に制限のある施設や特定の時間帯に訪問者が増える施設もある。レコメンドを受けるユーザの現在地POIのタイムスタンプに近い時間帯に訪問記録を持つ過去のユーザの訪問POIを優先的にレコメンドPOIとして決定することで、入場可能時間外または訪問者が少ない時間帯にそれらの施設をレコメンドする可能性が低くなるため、ユーザに適時の情報を提供することができる。
(5)レコメンド部27は、特定した訪問POIの中で、過去のユーザの訪問頻度が高いPOIを優先的にレコメンドPOIに決定する。
レコメンド部27が複数の訪問POIを特定した場合、過去のユーザの訪問頻度が高いPOIを優先的にレコメンドPOIに決定することで、旅行者に人気の高いPOIをレコメンドすることができ、ユーザに満足感を得られやすい情報を提供することができる。
(6)サーバ装置10は、
予め登録した複数のPOIの位置情報を記憶する記憶部30のPOIファイル33(ポイント情報記憶部)と、
POIの位置情報と、端末装置50から送信されたユーザの位置情報に基づいて、ユーザの現在位置に近接するPOIを検出し、近接するPOIのジオフェンス情報を生成する近接ポイント検出部と、
近接するPOIのジオフェンス情報を端末装置50に送信する通信部40(ジオフェンス情報送信部)と、を備え、
レコメンド部27は、ジオフェンス情報に基づいて端末装置50が送信したPOIへの到達通知を受信すると、レコメンド通知270を生成する。
ユーザの現在位置に近いPOIは、ユーザの目的地である可能性が高い。それらのPOIのジオフェンス情報を端末装置50に送信することで、端末装置50はジオフェンス情報を用いて、ユーザがPOIに到着したとき到着通知をサーバ装置10に送信することができる。これによって、サーバ装置10は、ユーザが目的地に到着したタイミングで、すみやかにレコメンド通知270を送信することができる。
(7)サーバ装置10は、
予め登録した複数のPOIの位置情報と各POIのクラスタリング範囲とを記憶する記憶部30(ポイント情報記憶部)と、
ユーザの行動履歴とクラスタリング範囲に基づいて、ユーザの行動履歴におけるユーザの位置情報をPOIの位置情報に置き換えた加工行動履歴ファイル32(加工行動履歴)を生成するクラスタリング部24と、を備える。
実際のユーザの位置情報をそのまま群パターンの抽出に用いると、位置情報が分散して、共通する属性を有するユーザの移動傾向が適切に抽出されない可能性がある。そこで、ユーザの位置情報を、ユーザが訪問する可能性が高い近隣のPOIに紐づけるクラスタリングを行うことで、群パターンがまとまりやすくなり、ユーザに対するレコメンドも適切に行うことができる。
(8)クラスタリング部24が生成した加工行動履歴ファイル32に含まれるタイムスタンプを、任意の時刻を始点とし、任意の単位時間で区分した時間情報に置き換えて、各ユーザの加工行動履歴ファイル32からppltファイル34(プロットファイル)を作成するプロットファイル作成部25と、
ppltファイル34を属性情報と共に記憶する記憶部30(プロットファイル記憶部)と、を備え、
抽出部26は、記憶部30に蓄積された複数のユーザのppltファイル34を用いて、定期的に群パターンを抽出する。
旅行業者等の事業者であれば、顧客であるユーザの行動履歴を日々蓄積することができる。蓄積した行動履歴から随時加工行動履歴ファイル32を生成し、さらに群パターンの抽出を定期的に行うことで、ビッグデータを活用してユーザに適切なレコメンドを行うことができ、顧客満足度を高めることができる。
(9)レコメンド部27は、クラスタリング部24が生成したユーザの加工行動履歴と、そのユーザの加工行動履歴に類似し、ユーザと属性情報が共通する群パターンに基づいて、レコメンド通知270を作成する。
旅行中のユーザの位置情報をPOIに紐づけることで、同様に過去のユーザの行動履歴をPOIに紐づけた加工行動履歴を用いて抽出した群パターンから、ユーザの行動履歴に類似した群パターンを検索することができ、ユーザに適切なレコメンドを行うことができる。
前記したサーバ装置10および端末装置50の機能を実現するためのプログラム(情報処理プログラム)と、サーバ装置10を含む旅行情報提供システム1(情報提供システム)も、同様の効果を奏する。
4.その他の実施形態
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではない。本発明の実際に際しては、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置き換え、変更を行うことができる。
上記の実施形態では、旅行情報提供システム1のサーバ装置10は、旅行情報としてレコメンドPOIを通知するレコメンド通知270を生成したが、提供する旅行情報はこれに限られない。例えば、抽出部26が定期的に抽出する群パターンそのものも、旅行情報とすることができる。例えば、旅行業者等が、同じ群パターンに属する行動履歴を有するユーザの属性情報を解析することで、出身地、性別、年代等に応じたツアー旅程の作成に役立てることができる。前記したように、群パターンの抽出条件を変更したり、加工行動履歴のタイムスタンプを加工する際の単位時間や始点および終点を変更したりすることで、様々な観点から群パターンを作成することができるため、顧客のニーズに応じたツアーを作成することができる。
上記の実施形態では、同様の時間幅で同じPOI間を移動したユーザの行動履歴を抽出して群パターンを生成したが、これに限られない。例えば、端末装置50が送信するタイムスタンプに曜日の情報を含めている場合には、同じ曜日の行動履歴で群パターンを生成しても良い。この場合は、プロットファイル作成部25がppltファイル34を作成する際に、タイムスタンプから曜日の情報も含む時間情報への加工を行っても良い。これによって、例えば、美術館や博物館等の特定の曜日に休館日があるPOIについて、その曜日に旅行をしているユーザにレコメンドされることがないため、ユーザに適切な情報を提供することができる。
上記の実施形態では、抽出部26は、国籍ごとに群パターンを抽出する例を説明していたが、抽出部26は国籍等の属性情報を抽出条件とせず、単に同様の時間幅で同じPOI間を移動したユーザの行動履歴の集合である群パターンを抽出しても良い。この場合も、レコメンド部27は、ユーザXの加工行動履歴と類似する群パターンを検索するようにしても良い。そもそも、同じ属性情報を有するユーザは、同様の行動履歴を取る傾向があるので、ユーザXの加工行動履歴と類似する群パターンを検索するだけでも、ユーザXのニーズに応じたレコメンドができる。そして、複数の訪問POIが特定された場合に、群パターンを構成する各ppltファイルの属性情報を参照して、ユーザと同じ属性情報を有する過去の旅行者の訪問POIを、優先的にレコメンドPOIに決定するようにしても良い。
1 旅行情報提供システム
10 サーバ装置
20 制御部
21 UID付与部
22 行動履歴記録部
23 近接POI検出部
24 クラスタリング部
25 ppltファイル作成部
26 抽出部
27 レコメンド部
30 記憶部
31 生行動履歴ファイル
32 加工行動履歴ファイル
33 POIファイル
34 ppltファイル
35 群パターンファイル
40 通信部
50 端末装置
60 通信部
70 制御部
71 UID取得部
72 位置情報収集部
73 移動判定部
74 POI到達検出部
75 レコメンド通知取得部
80 記憶部
91 位置情報取得部
92 表示部
93 操作部
101 CPU
102 メモリ
103 NIC
104 ROM
105 RAM
106 HDD
107 バス
200 ユーザ
211、212、213、214 POI
205 近接範囲
220 ジオフェンス
230 クラスタリング範囲
270 レコメンド通知
501 CPU
502 メモリ
503 計時部
504 GPSコントローラ
505 タッチパネル
506 ディスプレイ
507 無線通信装置
508 通信アンテナ
511 バス
509 ROM
510 RAM
N ネットワーク
上記の目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、
複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶する行動履歴記憶部と、
前記行動履歴記憶部に記憶された前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを、所定の時間帯で抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記群パターンを記憶する群パターン記憶部と、
を備える。
なお、ここに言うポイントという用語には、厳密なピンポイントのみならず、一定程度に絞りこまれた範囲も包含されるものとする。
また、本発明の情報処理プログラムは、
行動履歴記憶部および群パターン記憶部を備えたコンピューターに、
前記行動履歴記憶部に複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶させる処理と、
前記行動履歴記憶部に記憶させた前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを、所定の時間帯で抽出させる処理と、
前記抽出部が抽出した群パターンを前記群パターン記憶部に記憶させる処理と、
前記群パターンに基づいた情報を生成させる処理と、
を実行させる。
また、本発明の情報処理システムは、
ユーザが携帯可能な端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置とを含むものであって、
前記情報処理装置は、
前記端末装置からの位置情報を受信する受信部と、
複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶する行動履歴記憶部と、
前記行動履歴記憶部に記憶された前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを、所定の時間帯で抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した前記群パターンを記憶する群パターン記憶部と、
前記群パターンに基づいた情報を生成する情報生成部と、
前記群パターンに基づいた情報を前記端末装置に送信する送信部と、を備える。

Claims (17)

  1. 複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶する行動履歴記憶部と、
    前記行動履歴記憶部に記憶された前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した前記群パターンを記憶する群パターン記憶部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記抽出部は、前記群パターンを、同様の時間幅において抽出することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記抽出部は、前記群パターンを、共通する属性情報を有するユーザごとに抽出することを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
  4. 前記行動履歴記憶部には、各ユーザの所持する端末装置から送信される、当該ユーザのID、当該ユーザが所在する位置の緯度および経度を含む位置情報ならびに日時の情報が、前記属性情報と共に当該ユーザの行動履歴として蓄積され、
    前記群パターンに基づいた情報を生成する情報生成部を備え、
    前記情報生成部は、前記端末装置を所持するユーザと行動履歴が類似する前記群パターンに基づいて、当該ユーザに次の目的地として推奨する推奨ポイントを通知するレコメンド通知を生成し、
    前記レコメンド通知を前記端末装置に送信するレコメンド通知送信部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の情報処理装置。
  5. 前記情報生成部は、前記端末装置を所持するユーザと属性情報に共通点のある前記群パターンに基づいて、前記推奨ポイントを通知するレコメンド通知を生成することを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. 前記レコメンド部は、前記端末装置を所持するユーザと行動履歴が類似する前記群パターンを検索し、当該群パターンを構成する過去のユーザの行動履歴において、前記端末装置を所持するユーザの最新の訪問ポイントである現在地ポイントの次に過去のユーザが訪問した訪問ポイントを特定し、特定した前記訪問ポイントに基づいて前記推奨ポイントを決定することを特徴とする請求項4または5記載の情報処理装置。
  7. 前記レコメンド部は、特定した前記訪問ポイントの中で、前記端末装置を所持するユーザの現在地ポイントの訪問時刻に近い時間帯に、当該現在地ポイントを訪問した過去のユーザの訪問ポイントを、優先的に前記推奨ポイントに決定することを特徴とする請求項6記載の情報処理装置。
  8. 前記レコメンド部は、特定した訪問ポイントの中で、過去のユーザの訪問頻度が高いポイントを優先的に前記推奨ポイントに決定することを特徴とする請求項4または5記載の情報処理装置。
  9. 予め登録した複数のポイントの位置情報を記憶するポイント情報記憶部と、
    前記ポイントの位置情報と、前記端末装置から送信された前記ユーザの位置情報に基づいて、前記ユーザの現在位置に近接するポイントを検出し、当該ポイントのジオフェンス情報を生成する近接ポイント検出部と、
    当該ジオフェンス情報を前記端末装置に送信するジオフェンス情報送信部と、を備え、
    前記情報生成部は、前記ジオフェンス情報に基づいて前記端末装置が送信した前記ポイントへの到達通知を受信すると、前記レコメンド通知を生成することを特徴とする請求項4〜8のいずれか一項記載の情報処理装置。
  10. 予め登録した複数のポイントの位置情報と各ポイントのクラスタリング範囲とを記憶するポイント情報記憶部と、
    前記クラスタリング範囲に基づいて、前記行動履歴記憶部に記憶される前記ユーザの行動履歴の位置情報を前記ポイントの位置情報に置き換えて、各ユーザの行動履歴から加工行動履歴を生成するクラスタリング部と、を備えることを特徴とする請求項4〜9のいずれか一項記載の情報処理装置。
  11. 前記クラスタリング部が生成した前記加工行動履歴に含まれる日時の情報を、任意の時刻を始点とし、任意の単位時間で区分した時間情報に置き換えて、各ユーザの加工行動履歴からプロットファイルを作成するプロットファイル作成部と、
    前記プロットファイルを前記属性情報と共に記憶するプロットファイル記憶部と、を備え、
    前記抽出部は、前記プロットファイル記憶部に蓄積された複数のユーザの前記プロットファイルを用いて、定期的に前記群パターンを抽出することを特徴とする請求項10記載の情報処理装置。
  12. 前記情報生成部は、前記クラスタリング部が生成したユーザの前記加工行動履歴と、当該ユーザと属性情報が共通し、当該ユーザの加工行動履歴に類似する前記群パターンに基づいて、前記レコメンド通知を作成することを特徴とする請求項11記載の情報処理装置。
  13. 前記属性情報は、国籍、出身地、性別および年代またはこれらの組み合わせであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 行動履歴記憶部および群パターン記憶部を備えたコンピューターに、
    前記行動履歴記憶部に複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶させる処理と、
    前記行動履歴記憶部に記憶させた前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを抽出させる処理と、
    前記抽出部が抽出した群パターンを前記群パターン記憶部に記憶させる処理と、
    前記群パターンに基づいた情報を生成させる処理と、
    を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
  15. ユーザが携帯可能な端末装置と、前記端末装置とネットワークを介して通信可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記端末装置からユーザの位置情報を受信する受信部と、
    複数のユーザの行動履歴を、各ユーザの属性情報と共に記憶する行動履歴記憶部と、
    前記行動履歴記憶部に記憶された前記行動履歴に基づいて、同様のポイントを移動した複数のユーザの行動履歴である群パターンを抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出した前記群パターンを記憶する群パターン記憶部と、
    前記群パターンに基づいた情報を生成する情報生成部と、
    前記群パターンに基づいた情報を前記端末装置に送信する送信部と、を備えることを特徴とする情報処理システム。
  16. 前記端末装置は、前記情報処理装置に送信する前記ユーザの位置情報を収集する位置情報収集部と、
    前記情報処理装置から受信した前記群パターンに基づいた情報を表示部に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする請求項15記載の情報処理システム。
  17. 端末装置に請求項16に記載の前記位置情報収集部および前記表示制御部を実現するための情報処理プログラム。
JP2019564253A 2018-01-12 2018-01-12 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム Active JP6903167B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021086835A JP7282126B2 (ja) 2018-01-12 2021-05-24 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/000728 WO2019138560A1 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021086835A Division JP7282126B2 (ja) 2018-01-12 2021-05-24 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019138560A1 true JPWO2019138560A1 (ja) 2020-12-17
JP6903167B2 JP6903167B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=67219517

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019564253A Active JP6903167B2 (ja) 2018-01-12 2018-01-12 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム
JP2021086835A Active JP7282126B2 (ja) 2018-01-12 2021-05-24 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021086835A Active JP7282126B2 (ja) 2018-01-12 2021-05-24 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JP6903167B2 (ja)
WO (1) WO2019138560A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022249348A1 (ja) * 2021-05-26 2022-12-01 日本電気株式会社 推薦装置、システム及び方法、情報開示制御装置及び方法、並びに、コンピュータ可読媒体
WO2024048036A1 (ja) * 2022-09-01 2024-03-07 株式会社Nttドコモ 店舗判定装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004075137A1 (ja) * 2003-02-19 2004-09-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報提供装置
JP2005056022A (ja) * 2003-06-12 2005-03-03 Toshiba Corp データ抽出装置、データ抽出方法およびデータ抽出プログラム
WO2012086444A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 日本電気株式会社 監視データ分析装置、監視データ分析方法および監視データ分析プログラム
WO2016094238A1 (en) * 2014-12-08 2016-06-16 Alibaba Group Holding Limited Determining timing for determination of applicable geo-fences
JP2017134781A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 日本電信電話株式会社 情報案内方法、情報案内システム、情報処理端末、管理装置およびプログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100902485B1 (ko) * 2007-09-04 2009-06-10 성균관대학교산학협력단 시간에 따른 모바일 유저의 빈발한 행동패턴 추출방법
JP5994389B2 (ja) * 2012-05-24 2016-09-21 日本電気株式会社 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004075137A1 (ja) * 2003-02-19 2004-09-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 情報提供装置
JP2005056022A (ja) * 2003-06-12 2005-03-03 Toshiba Corp データ抽出装置、データ抽出方法およびデータ抽出プログラム
WO2012086444A1 (ja) * 2010-12-24 2012-06-28 日本電気株式会社 監視データ分析装置、監視データ分析方法および監視データ分析プログラム
WO2016094238A1 (en) * 2014-12-08 2016-06-16 Alibaba Group Holding Limited Determining timing for determination of applicable geo-fences
JP2017134781A (ja) * 2016-01-29 2017-08-03 日本電信電話株式会社 情報案内方法、情報案内システム、情報処理端末、管理装置およびプログラム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
奥 健太: "ユーザの時系列コンテキストを考慮した情報推薦方式の提案", 情報処理学会研究報告, vol. 第2008巻 第88号, JPN6021011699, 14 September 2008 (2008-09-14), pages 121 - 126, ISSN: 0004476890 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP7282126B2 (ja) 2023-05-26
WO2019138560A1 (ja) 2019-07-18
JP2021157807A (ja) 2021-10-07
JP6903167B2 (ja) 2021-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2875655B1 (en) Inferring user interests
CN104380293B (zh) 基于位置从地图历史提供相关元素信息的方法和计算装置
US8838586B2 (en) Relevancy ranking for map-related search
KR101979401B1 (ko) 방문 가능성에 기초한 부근의 목적지들의 정렬 및 위치 히스토리로부터의 장소들에 대한 미래의 방문들의 예측
JP6443455B2 (ja) 旅程決定方法、旅程決定プログラムおよび旅程決定装置
US10869158B2 (en) Methods and systems for surfacing a user-customized segment within a geospatial navigation application
JP5968030B2 (ja) 施設評価装置、施設評価システム、施設評価方法およびプログラム
US20140379476A1 (en) Method and data processing apparatus
JP7282126B2 (ja) 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理システム
JP5846576B2 (ja) 訪問地近隣情報提供サーバ及び情報提供方法
JP2007219655A (ja) 施設情報管理システム、施設情報管理方法および施設情報管理プログラム
JP7315446B2 (ja) 処理装置、処理方法、および処理プログラム
JP2005228154A (ja) コンテキスト生成システムおよびそのプログラム
JP2013257671A (ja) 場所評価システム、装置、方法及びプログラム
JP6664582B2 (ja) 推定装置、推定方法および推定プログラム
JP5969584B2 (ja) 属性決定装置、情報抽出システム、情報配信システム、及びプログラム
JP5998182B2 (ja) Poiデータ生成装置、端末装置、poiデータ生成方法およびプログラム
KR102109612B1 (ko) 위치 기반의 지리 관계 서비스를 위한 장치
US11138615B1 (en) Location-based place attribute prediction
KR20210101504A (ko) 모바일 디바이스 기반 개인비서를 이용한 여행자 안내 서비스 제공 시스템
JP2019121209A (ja) 情報提供システム、情報提供サーバ、情報提供方法およびプログラム
KR102346817B1 (ko) 사용자의 위치에 기반하여 도서를 추천하는 방법 및 이를 위한 장치
JP6581933B2 (ja) 予定場所出力装置
JP2016126551A (ja) 定期券情報をプラスした検索サーバ及び検索方法
JP2024048843A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200708

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210401

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210616

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6903167

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250