以下、図面と共に本発明に係る予定場所出力装置の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に本実施形態に係る予定場所出力装置であるサーバ10を示す。サーバ10は、端末20からユーザの予定に関する情報を受け付けて、当該予定に関する情報である予定情報を管理する装置である。サーバ10によって管理される予定情報には、予定に係る予定名、時刻情報及び場所情報の情報が含まれる。予定名は、予定を示す名称である。予定に係る時刻情報及び場所情報は、それぞれ、予定が実行(遂行)される時刻及び場所を示す情報である。サーバ10は、ユーザが自身の予定を入力する際に当該入力の支援を行う。具体的には、サーバ10は、端末20から予定名が入力されると、予定に係る場所情報の候補を端末20に送信する。このような入力支援を行うことで、ユーザに予定情報を容易に入力させることができる。
端末20は、ユーザによって携帯されて用いられる装置である。端末20は、具体的には、携帯電話機やスマートフォン等に相当する。端末20は、移動体通信網、無線LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続して無線通信を行う機能を有している。端末20とサーバ10とは、ネットワークを介して通信を行うことができ、互いに情報の送受信を行えるようになっている。端末20は、ユーザの操作によってユーザの予定情報を入力して、サーバ10に送信する。端末20を所有するユーザには、予めユーザを特定する情報であるアカウントIDが付与されており、端末20は、予め記憶した当該アカウントIDと共に予定情報をサーバ10に送信する。この際、端末20は、予定名を含み、場所情報を含まない状態で予定情報を送信することができる。サーバ10は、この状態で予定情報が送信された場合に上記の入力支援を行う。また、端末20は、例えば、予定情報の参照等の予定情報を利用する機能を有している。
端末20におけるこれらの機能は、これらの機能を有するアプリケーションが実行されることで実現される。当該アプリケーションは、カレンダー、タスク管理、カーナビゲーション等の行動支援やコンシェルジュサービスに係るものである。
端末20は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)測位機能等の自端末の測位機能を有している。端末20は、測位機能によって得られた自端末の位置を示す位置情報を、ユーザの位置を示す位置情報としてサーバ10に送信する。位置情報は、例えば、緯度及び経度を示す情報である。端末20は、アカウントIDと共に位置情報をサーバ10に送信する。
端末20による自端末の測位は、例えば、サーバ10から要求されたタイミングで行われる。また、端末20による自端末の測位は、継続的に行われ、例えば、定期的(例えば、10分毎)に行われることとしてもよい。端末20からサーバ10に送信される位置情報は、サーバ10側でいつ測位された位置に係る位置情報か把握されるようにしておく。例えば、端末20は、位置情報に測位時刻を対応付けてサーバ10に送信する。あるいは、端末20は、測位する度に位置情報をサーバ10に送信する。
端末20は、通常の携帯電話機やスマートフォン等と同様にCPU(Central Processing Unit)、メモリ、タッチパネルディスプレイ及び無線通信モジュール等のハードウェアを備えて構成される。
引き続いて、本実施形態に係るサーバ10の機能を説明する。図1に示すようにサーバ10は、予定情報データベース11と、予定情報取得部12と、位置情報取得部13と、記憶部14と、位置情報データベース15と、予定場所推定結果データベース16と、新規予定情報入力部17と、場所情報出力部18とを備えて構成される。
予定情報データベース11は、予定情報を格納するデータベースである。予定情報データベース11は、図2に示すテーブルに情報を格納する。図2に示すようにこのテーブルは、アカウントID、予定名、場所、緯度経度、開始時刻、終了時刻、終日フラグ及び登録時刻が対応付けられた情報を格納する。このテーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つの予定情報である。
アカウントIDは、予定情報に係るユーザのアカウントIDである。場所は、地番によって示される予定に係る場所情報である。緯度経度は、場所の緯度及び経度である。開始時刻及び終了時刻は、予定が実行される時刻を示す時刻情報であり、それぞれ当該予定の開始時刻及び終了時刻である。開始時刻及び終了時刻は、年月日及び時分の情報である。終日フラグは、予定が終日に係るものであるか否かを示す情報である。終日フラグが1である場合、当該予定が終日に係るものであることを示す。終日フラグが1である場合、開始時刻及び終了時刻は、年月日の情報のみであり、時分の情報を含まない。終日フラグが0である場合、当該予定が終日に係るものではないことを示す。登録時刻は、予定情報が登録された時刻、即ち、予定情報が端末20から受信された時刻である。登録時刻は、年月日及び時分の情報である。予定情報には、上記の全ての情報が含まれている必要はなく、空欄となっている情報があってもよい。また、図2には示されていないが、予定情報データベース11には、予定に係る場所情報の一つとして、後述するPOI(Point of Interest)名等の場所名が格納されていてもよい。
予定情報取得部12は、予定情報データベース11から、ユーザの予定に係る予定名及び時刻を示す予定情報を取得する予定情報取得手段である。予定情報取得部12による予定情報の取得は、上述した予定情報の入力支援に用いられる情報を生成するためのものである。例えば、予定情報取得部12は、新たに予定情報データベース11に予定情報が登録されると、当該予定情報を取得する。あるいは、予定情報取得部12は、一定時間毎(例えば、数時間毎)に新たに予定情報データベース11に登録された予定情報を取得する。予定情報取得部12は、現時点から先の予定情報、例えば、開始時刻が現時点より先の予定情報のみを取得する。
予定情報取得部12は、取得した予定情報それぞれについて、場所の情報が含まれていないか否か、即ち、場所がNULL(図2では、場所の欄が<なし>)となっているか否かを判断する。また、予定情報取得部12は、取得した予定情報それぞれについて、開始時刻及び終了時刻の設定がなされているか否かを判断する。例えば、予定情報取得部12は、予定情報それぞれについて、時分まで開始時刻及び終了時刻が設定されているか否かを判断する。あるいは、予定情報取得部12は、予定情報それぞれについて、年月日のみ設定されているもの(終日フラグが1の予定情報)を含めて、開始時刻及び終了時刻が設定されているか否かを判断することとしてもよい。予定情報取得部12は、場所の情報が含まれておらず、かつ、開始時刻及び終了時刻が設定されていると判断した予定情報を位置情報取得部13に出力する。
位置情報取得部13は、予定情報取得部12によって取得された予定情報によって示される時刻に応じたタイミングでのユーザの位置(滞在位置)を示す位置情報を取得する位置情報取得手段である。位置情報取得部13は、位置情報として、ユーザの位置の緯度及び経度を示す情報を取得する。
位置情報取得部13は、予定情報取得部12から予定情報を入力して、上記のタイミングとして、入力した予定情報の開始時刻及び終了時刻の中間時刻を算出する。なお、開始時刻及び終了時刻が年月日のみ設定されている(終日フラグが1の予定情報)場合には、例えば、中間時刻を12時とする。位置情報取得部13は、予定情報取得部12によって取得された予定情報のアカウントIDのユーザの、当該中間時刻での位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部13は、当該中間時刻となったら、上記のユーザの端末20に対して位置の要求を行って、端末20から送信される位置情報を受信する。あるいは、位置情報取得部13は、端末20に対して、予め中間時刻(測位すべき時刻)を示す情報とともに位置の要求を行って、当該中間時刻に端末20で測位されて得られた位置情報を受信する。また、位置情報取得部13は、定期的に端末20から位置情報を受信し、中間時刻と最も近いタイミングで受信された位置情報を取得することとしてもよい。位置情報取得部13は、予定情報取得部12から入力した予定情報と、取得した位置情報とを記憶部14に出力する。
記憶部14は、予定情報取得部12によって取得された予定情報によって示される予定名に応じた情報と、位置情報取得部13によって取得された位置情報に応じた場所を示す場所情報とを対応付けて記憶する記憶手段である。この対応付けの情報は、上述した予定情報の入力支援に用いられる情報である。記憶部14は、ユーザの位置の緯度及び経度を示す情報に基づき、場所を示す名称である場所名を取得して、取得した場所名を場所情報とする。また、記憶部14は、予定情報によって示される予定名にも基づいて、場所名を取得することとしてもよい。また、記憶部14は、予め設定された場所名に対応する位置とユーザの位置との距離、及び場所名に対応する数値の少なくとも何れかにも基づいて、場所名を取得することとしてもよい。
記憶部14は、予め、予定名に対応付けられる候補となる場所であるPOIの情報を、例えば、緯度経度管理データベースとして記憶しておく。POIは、例えば、ビル、店舗及び駅である。具体的には、記憶部14は、場所名であるPOI名、地番表記での場所名であるPOIの地番を示す情報、POIのジャンルを示す情報、POIのキーワード並びにPOIの位置の緯度及び経度を対応付けて記憶しておく。POI名は、例えば、ビル名、店舗名、施設名である。POIのジャンルは、POIの分類である。POIのジャンルは、例えば、ビル、カフェ及び駅である。POIのキーワードについては、後述する。記憶部14は、位置情報取得部13から位置情報を入力して、入力した位置情報に示される緯度及び経度と、POIの緯度及び経度とを比較する。記憶部14は、位置情報取得部13から入力した位置情報に係る位置と予め設定された一定の距離(例えば、数m〜数十m)以内にあるPOIを特定する。記憶部14は、上記の処理に係る情報を位置情報データベース15に格納して記憶する。なお、位置情報からのPOIの特定は、従来のジオコーディングの結果が格納されたデータベース等が用いられて(逆ジオコーディングによって)行われてもよい。
位置情報データベース15は、位置情報取得部13から入力された情報に基づく位置情報を格納するデータベースである。位置情報データベース15は、図3に示すテーブルに情報を格納する。図3に示すようにこのテーブルは、アカウントID、場所、名称、ジャンル、緯度経度及び測位時刻が対応付けられた情報を格納する。このテーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、1つの位置情報である。
アカウントIDは、位置情報取得部13から入力した予定情報に含まれるアカウントIDである。場所は、地番によって示される、特定されたPOIの場所情報である。名称は、特定されたPOIのPOI名である。ジャンルは、特定されたPOIのジャンルである。緯度経度は、特定されたPOIの緯度及び経度である。測位時刻は、位置情報取得部13から入力された位置情報に係る測位時刻である。
例えば、図2の1行目のレコード(予定名が「ABC社打ち合わせ」のレコード)に基づいて、図3の1行目のレコードが格納される。同様に図2の3,4行目のレコードに基づいて、図3の2,3行目のレコードが格納される。
続いて、記憶部14は、以下のように、予定名に応じた情報と、場所情報とを対応付ける。場所情報に対応付けられる情報は、予定名自体であってもよいし、予定名から抽出されたキーワードであってもよい。記憶部14は、位置情報取得部13から入力された予定情報に含まれる予定名からキーワードを抽出する。記憶部14は、予め抽出されるキーワードとなる単語を、例えば、辞書ファイルとして記憶しておく。キーワードとなる単語は、例えば、POIに関連する単語であり、店舗の名称や略称である。図4に示すように、AAAコーヒーというコーヒーチェーン店の名称の略称「AAA」がキーワードとなる。また、キーワードとなる単語は、予定に関連する単語であってもよい。例えば、「飲み会」といった単語がキーワードとなってもよい。
記憶部14は、予定名からキーワードが抽出できなかった場合、位置情報取得部13から入力した位置情報に基づいて位置情報データベース15に格納した情報のうち、当該位置情報によって示される位置と最も近いPOIの情報を抽出する。記憶部14は、抽出したPOIの情報を場所情報として予定名に対応付ける。記憶部14は、対応付けた情報を予定場所推定結果データベース16に格納する。
予定場所推定結果データベース16は、上述した予定情報の入力支援に用いられる情報を格納するデータベースである。具体的には、予定場所推定結果データベース16は、予定名及びキーワードと、ユーザに提示する場所情報(新たに入力される予定情報に含められる候補となる場所情報)とを対応付けて格納する。予定場所推定結果データベース16は、図4に示すテーブルに情報を格納する。図4に示すようにこのテーブルは、アカウントID、予定名、候補名称、場所、キー、ジャンル及び緯度経度が対応付けられた情報を格納する。このテーブルの各レコード(1つの行のデータ)が、予定名及びキーワードと、ユーザに提示する場所情報との1つの対応付けの情報である。
アカウントID及び予定名は、位置情報取得部13から入力した予定情報に含まれるアカウントID及び予定名である。候補名称及び場所は、予定名及びキーに対応付けられたPOIのPOI名及び場所である。キーは、予定名から抽出されたキーワードである。キーワードが抽出されない場合には、キーの欄はNULL(図4では、キーの欄が<なし>)となる。ジャンル及び緯度経度は、予定名及びキーに対応付けられたPOIのジャンル、並びに緯度及び経度である。
例えば、図2の1行目のレコード(予定名が「ABC社打ち合わせ」のレコード)の予定名からは、キーワードが抽出されない。この場合、図2の1行目のレコード及び図3の1行目のレコードに基づいて、図4の1行目のレコードが格納される。
記憶部14は、予定名からキーワードが抽出できた場合(予定名にキーワードが含まれていた場合)、位置情報取得部13から入力した位置情報に基づいて位置情報データベース15に格納した情報のうち、予め記憶したPOIの情報において当該キーワードに対応付けられたPOIの情報を抽出する。記憶部14は、抽出したPOIの情報のうち、当該位置情報によって示される位置と最も近いPOIの情報を、場所情報として予定名に対応付ける。記憶部14は、対応付けた情報を予定場所推定結果データベース16に格納する。
例えば、図2の3行目のレコード(予定名が「AAAで打ち合わせ」)の予定名からは、「AAA」とのキーワードが抽出される。この場合、図2の3行目のレコード及び図3の2行目のレコードに基づいて、図4の2行目のレコードが格納される。
また、記憶部14は、以下のように対応付けを行ってもよい。この場合、各POIには、予め数値が対応付けられて記憶されている。例えば、POIの数値は、当該POIに訪れたユニークなユーザの数である。POIに訪れたユニークなユーザの数の情報は、例えば、POIへの訪問(チェックイン)を記憶するサービス(例えば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でのサービス)から、チェックインユニークユーザ数として取得することができる。
記憶部14は、位置情報取得部13から入力した位置情報によって示される位置と、当該位置情報に基づいて位置情報データベース15に格納した情報に係るPOIの位置との距離を算出する。記憶部14は、当該POIのそれぞれについて、POIに訪れたユニークなユーザの数/算出した距離を算出する。記憶部14は、算出した値が最も大きいPOIの情報を、場所情報として予定名に対応付ける。記憶部14は、対応付けた情報を予定場所推定結果データベース16に格納する。この値は、POIに訪れたユニークなユーザの数が大きいほど大きなとなり、算出した距離が小さいほど大きな値となる。即ち、多くの人が訪れているPOIほど、また、ユーザの位置と近いPOIほどユーザの予定に係る位置とされやすくなる。なお、上記は、上述したキーワードの抽出の有無と組み合わせて適用されてもよい。
以上の構成が、上述した予定情報の入力支援に用いられる情報である予定場所推定結果データベース16に格納される情報を生成するための構成である。以下の構成が、当該情報を用いて予定情報の入力支援を行うための構成である。
新規予定情報入力部17は、端末20からユーザの新規の予定に係る予定情報を受信して入力する手段である。新規予定情報入力部17によって入力される予定情報は、入力された時点で予定情報取得部12によって既に取得されている予定情報とは異なるものである。新規予定情報入力部17によって入力される予定情報には、予定名が含まれ得る。即ち、新規予定情報入力部17は、予定情報取得部12によって取得された予定情報によって示される予定名とは別の(当該予定名とは独立に)予定名を入力する予定名入力手段である。なお、それらの予定名自体は、一致していても、異なっていてもよい。
新規予定情報入力部17は、入力した予定情報を予定情報データベース11に登録する。また、新規予定情報入力部17は、入力した予定情報に予定名が含まれており、かつ、場所情報が含まれていない場合、当該予定情報を場所情報出力部18に出力する。なお、新規予定情報入力部17は、新規の予定情報以外も受信する。新規の予定情報でない場合、予定名が新たに含まれており(予定名の変更も含む)、かつ、場所情報が含まれていない場合、当該予定情報を場所情報出力部18に出力する。
ここで、端末20における、ユーザの予定情報の入力を説明する。図5に端末20における画面イメージを示す。図5(a)に予定情報を入力するための画面を示す。図5(a)に示すように、当該画面には、予定名であるタイトルを入力するための欄21、及び予定に係る場所情報の一つであるPOI名を入力するための欄22が設けられている。それらの欄21,22の下の部分21a,22aには、過去に入力した情報である入力履歴を、入力する情報の選択肢として表示し、容易に入力を行えるようにしている。また、当該画面には、予定に係る時刻情報を入力するための欄23やその他の情報を入力するための欄が設けられている。
図5(b)に示すように、予定名であるタイトルを入力するための欄21に入力された予定名(図5(b)の例では「大阪出張」)が予定情報に含められて、端末20からサーバ10に対して送信される。この段階では、POI名を入力するための欄22に入力が行われていなくてもよく、予定情報にPOI名等の場所名が含まれていなくてもよい。この送信は、例えば、ユーザが明示的に送信のための操作を行って行われてもよいし、自動的に、例えば、タイトルの欄21からカーソルが外されたタイミングで行われてもよい。新規予定情報入力部17は、上記のようにして端末20から送信された予定情報を受信する。
場所情報出力部18は、予定場所推定結果データベース16に格納された情報に基づき、新規予定情報入力部17によって入力された予定情報に含まれる予定名に応じた場所情報を出力する場所情報出力手段である。
場所情報出力部18は、新規予定情報入力部17から入力して、入力した予定情報からアカウントIDを抽出し、図4に示す予定場所推定結果データベース16のアカウントIDの欄が抽出したアカウントIDとなっているレコードを抽出する。場所情報出力部18は、新規予定情報入力部17から入力した予定情報に含まれる予定名と、アカウントIDにより抽出したレコードの予定名の欄の情報とを比較し、それらが一致したレコードを出力対象の情報として抽出する。また、場所情報出力部18は、新規予定情報入力部17から入力した予定情報に含まれる予定名と、アカウントIDにより抽出したレコードのキーの欄のキーワードとを比較し、予定名がキーワードを含むレコードを出力対象の情報として抽出する。場所情報出力部18は、出力対象の情報として抽出したレコードの候補名称の欄の情報(POI名)及び場所の欄の情報、即ち、予定に係る場所情報の候補を端末20に送信(出力)する。
端末20は、上記の場所情報の候補を受信して、予定に係る場所情報の候補としてユーザに提示する。例えば、図5(b)に示すように、例えば、場所の入力履歴の欄22aにサーバ10から送信された場所情報の候補と分かるように表示色を変えて、POI名22bを表示する。ユーザが端末20において場所情報を入力すると、例えば、図5(c)に示すように当該場所情報によって示される場所までの経路案内等の情報が出力される。また、当該場所での天候や周辺の施設やイベントの情報が出力される。また、予定に係る開始時刻に基づき、ユーザが出発すべき時刻の表示や通知を行うこととしてもよい。
また、ユーザが当該場所に位置していた回数をカウントしておき、回数に応じた場所情報の出力を行うこととしてもよい。例えば、回数が最も多い場所については、POI名の他、地番表記や地図を出力することとしてもよい。また、回数が最も多くない場所についても、POI名の部分をユーザが選択すると、地番表記や地図を出力することとしてもよい。なお、これらの情報については、サーバ10において生成されてもよい。以上が、本実施形態に係るサーバ10の機能構成である。
図6に本実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成を示す。図5に示すようにサーバ10は、1つ以上のCPU101、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)102及びROM(Read Only Memory)103、通信を行うための通信モジュール104、並びにハードディスク等の補助記憶装置105等のハードウェアを備えるコンピュータを含むものとして構成される。これらの構成要素がプログラム等により動作することにより、上述したサーバ10の機能が発揮される。以上が、本実施形態に係るサーバ10の構成である。
引き続いて、図7及び図8のフローチャートを用いて、本実施形態に係るサーバ10で実行される処理(サーバ10の動作方法)を説明する。まず、図7のフローチャートを用いて、予定情報の入力支援に用いられる情報を生成する際に実行される処理を説明する。
本処理では、まず、予定情報取得部12によって、予定情報データベース11からユーザの予定情報が取得される(S01)。上述したように、予定情報の取得は、例えば、新たに予定情報データベース11に予定情報が登録される際、あるいは、一定時間毎に行われる。続いて、予定情報取得部12によって、取得された予定情報について場所がNULLであるか否かが判断される(S02)。場所がNULLであると判断された場合(S02のYES)、続いて、予定情報取得部12によって、取得された予定情報について開始時刻及び終了時刻の設定がなされているか否かが判断される(S03)。開始時刻及び終了時刻の設定がなされていると判断された場合(S03のYES)、予定情報が予定情報取得部12から位置情報取得部13に出力される。
続いて、位置情報取得部13によって、予定情報の開始時刻及び終了時刻の中間時刻が算出される(S04)。続いて、位置情報取得部13によって、算出した中間時刻になったか否かが判断される(S05)。中間時刻になっていないと判断された場合(S05のNO)、繰り返し上記の判断が行われる。中間時刻になったと判断された場合(S05のYES)、位置情報取得部13によって、ユーザの位置情報である緯度及び経度が取得される(S06)。例えば、ユーザの端末20に対して位置の要求が行われて、位置情報が取得される。予定情報及び取得された位置情報は、位置情報取得部13から記憶部14に出力される。
続いて、記憶部14によって、位置情報に基づき、POIの場所を示す名称であるPOI名等のPOIの情報が取得される(S07)。取得された情報は、位置情報データベース15に格納される。続いて、記憶部14によって、予定名からキーワードが抽出される。また、記憶部14によって、取得されて位置情報データベース15に格納されたPOIの情報から、予定名及びキーワードに対応付けられる情報が抽出される。続いて、記憶部14によって、抽出されたPOIの情報が場所情報として予定名及びキーワードに対応付けられて予定場所推定結果データベース16に格納される(S08)。以上で、予定情報の入力支援に用いられる情報を生成する際に実行される処理は終了する。
また、S02において場所がNULLでないと判断された場合(S02のNO)、又はS02において開始時刻及び終了時刻の設定がなされていないと判断された場合(S03のNO)、それ以降の処理は行われず、処理は終了する。この場合、予定場所推定結果データベース16への情報の格納は行われない。
続いて、図8のフローチャートを用いて、予定情報の入力支援を行う際に実行される処理を説明する。本処理では、まず、新規予定情報入力部17によって、端末20から送信されたユーザの新規の予定情報が受信されて入力される(S11)。入力された予定情報は、新規予定情報入力部17によって予定情報データベース11に登録される。また、入力された予定情報に予定名が含まれており、かつ、場所情報が含まれていない場合、当該予定情報が、新規予定情報入力部17から場所情報出力部18に出力される。なお、上記以外の場合、当該予定情報は、場所情報出力部18に出力されず、以降の処理は行われない。
続いて、場所情報出力部18によって、予定情報からアカウントIDが抽出され、予定場所推定結果データベース16のアカウントIDの欄が抽出したアカウントIDとなっているレコードが抽出される。続いて、場所情報出力部18によって、予定情報に含まれる予定名と、抽出したレコードの予定名及びキーワードとが比較される(S12)。予定名同士が一致していたレコード、又は予定名がキーワードを含むレコードについては(S12のYES)、レコードの場所情報が場所情報出力部18から端末20に送信される(S13)。予定名同士が一致しておらず、予定名がキーワードを含まないレコードについては(S12のNO)、送信を行わずに処理を終了する。
端末20では、送信された場所情報が受信されて、予定に係る場所情報の候補としてユーザに提示される。場所情報の候補が、必要に応じて利用されて端末20では、予定に係る場所情報が入力されて、サーバ10に送信される。場所情報の候補が利用される場合には、ユーザは場所名等の入力を行うことなく、自身の予定に適した場所に係る場所情報の登録を行うことができる。場所情報を含む予定情報が送信されると、サーバ10では、上記のように新規予定情報入力部17によって受信されて予定情報データベース11に登録される。
上述したように本実施形態では、ユーザの予定情報に基づき、ユーザの位置情報が取得され、予定情報によって示される予定名と、位置情報に応じた場所情報とが対応付けられて記憶される。この対応付けに基づいて、予定名に対応する場所情報が出力される。これにより、ユーザが自分用に対応付けの情報を入力する必要なく、ユーザ毎に予定名に対応する場所情報を出力することができる。即ち、本実施形態によれば、予定名に対応する適切な場所を示す情報を出力することができる。
また、本実施形態のようにユーザの緯度及び経度に基づき、POI名や地番表記等の場所名を場所情報として取得して出力することとしてもよい。この構成によれば、場所名というユーザが把握しやすい状態で場所情報を出力することができる。また、出力する場所情報を場所名とする必要はなく、緯度及び経度を出力する場所情報としてもよい。
また、場所情報の取得を、予定名にも基づいて行うこととしてもよい。この構成によれば、予定情報によって示される予定名に基づいたより適切な場所情報を出力することができる。
更に、場所情報の取得を、POIの位置とユーザの位置との距離、及び訪問したユーザ数等のPOIに対応する数値にも基づいて行うこととしてもよい。この構成によれば、場所名に対応する位置及び場所名に対応する数値に基づいたより適切な場所情報を出力することができる。なお、必ずしも上記の距離及びPOIの数値の両方に基づいて場所情報の取得を行う必要はなく、何れか一方のみを用いてもよい。
なお、本実施形態では、本発明に係る予定場所出力装置は、サーバ10であることとしたが、端末20に予定場所出力装置に係る機能が備えられていてもよい。即ち、予定場所出力装置は、本発明に係る予定場所出力装置は、端末20であってもよい。また、本発明に係る機能が、サーバ10と端末20とに分散して設けられていてもよい。その場合、サーバ10と端末20とを含むシステムが、予定場所出力装置(システム)を構成する。