JP2017131159A - 魚釣用リール及びそのハンドル操作ノブ - Google Patents

魚釣用リール及びそのハンドル操作ノブ Download PDF

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Abstract

【課題】握感の調整が可能であるとともに、握り易く握持フィット感が良好な握持保持を可能にする操作性が良好なハンドルを備えた魚釣用リール及びそのハンドル操作ノブを提供する。
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、リール本体1の駆動軸に連結されるハンドルアーム30の端部に回転可能に設けられる支軸31と該支軸31に装着される握部32とにより構成される略T形状の操作ノブ40を備えて成る。操作ノブ40の握部32は、握部本体56と、握部32の長さを調整するために握部本体56の長手方向端部に着脱自在に取り付けられる調整握部材57とを有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ハンドルの操作により釣糸をスプールに巻回する魚釣用リールに関し、特に、ハンドルに特徴を有する魚釣用リール及びそのハンドル操作ノブに関する。
魚釣用リールにおける釣糸巻き取り操作は、その種類(例えば、スピニングリールや両軸受型リール)にかかわらず、巻き取り機構に連結されたハンドルの略T形状の操作ノブを握持して回転操作することにより行なわれる。
例えば、メタルジグやラバージグ等の疑似餌を使った釣法、いわゆるジギングでは、釣人は、釣竿と共にリール本体を握持、保持した状態でシャクリ操作を頻繁に繰り返すとともに、魚が掛かった後は、場合により例えば釣竿を船べりに保持させるなどして、ハンドルを強く握ってハンドルの巻き取り操作を行なう場合もある。
ところで、このようなジギングなどにおいては、疑似餌に掛かった魚とのファイティング操作も激しいことから、ハンドルを確実にホールドすることができ、長期間使用しても負担がかからないことが望まれる。また、このような実釣時においては、釣人の手の形や大きさの違い、あるいは、釣りの対象魚等によって、ハンドル操作ノブの握部に対する手の握持感も変化する。
そのため、略T形状の操作ノブの軸部を人差し指と中指との間に挟んで操作ノブの握部を握ることで力を入れての巻き取り操作を可能とするべく、操作ノブの握部の形状を大きな砲弾状に形成したり(例えば、特許文献1参照)、あるいは、操作ノブの握部の長さ方向の端部の調節摘みを出没自在として握部全体の長さを調節可能としたもの(例えば、特許文献2参照)などが従来から知られている。
特開2003−230334号 実開平2−34168号
しかしながら、特許文献1に開示されるハンドルの操作ノブは、握部の大きさや形状が一定であるため、握感の調整ができず、フィット感の良い状態でハンドルの巻き取り回転操作を行なうことが難しい場合がある。
一方、特許文献2では、調節摘みの出没によって握感の調整が可能であるものの、握部の直線状の伸縮(突没)をもたらす構造に起因して握部の端面と調節摘みとの間に隙間が生じ、この隙間により、握持フィット感が悪いとともに、長時間ハンドルを操作していると掌や指が痛くなってしまう場合もある。また、前記隙間からゴミが内部に侵入して、出没動作に支障を来すことも考えられる。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、握感の調整が可能であるとともに、握り易く握持フィット感が良好な握持保持を可能にする操作性が良好なハンドルを備えた魚釣用リール及びそのハンドル操作ノブを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体の駆動軸に連結されるハンドルアームの端部に回転可能に設けられる支軸と該支軸に装着される握部とにより構成される略T形状の操作ノブを備えて成る魚釣用リールにおいて、前記操作ノブの前記握部は、握部本体と、前記握部の長さを調整するために前記握部本体の長手方向端部に着脱自在に取り付けられる調整握部材とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、握部の長さを調整するための調整握部材が握部本体の長手方向端部に着脱自在に取り付けられるようになっているため、調整握部材によって握部の長さを調整して握感を調整することが可能になる。例えば、長さが異なる交換可能な調整握部材を複数用意して、これらの調整握部材を選択的に握部本体に取り付ければ、釣況に応じた適切な握持保持、すなわち、握り易い良好な握持フィット感を実現できる。この場合、複数用意される調整握部材はそれぞれ、互いに長さが異なることは勿論のこと、色や材質あるいは形状などが異なっていても構わない。
また、上記構成において、調整握部材は、前述した特許文献2のように握部本体に対して出没するのではなく、握部本体に対して着脱自在であるため、握持フィット感を阻害するような隙間を生じさせることがなく、そのため、握り易く握持フィット感が良好な握持保持を可能にして、ハンドル操作性を向上させることができる。したがって、例えばシャクリ操作や魚とのファイティング操作において操作ノブを強く長時間掌で保持した場合であっても、痛みや疲労を伴うことなく常に良好なフィット感をもって握って巻き取り操作を力強く行なうことができる。また、握持フィット感を阻害するような隙間が生じないため、そのような隙間に異物が付着するといった不都合が生じることもなく、仮に握部の内部に異物等が侵入した場合であっても調整握部材を握部本体から容易に取り外して洗浄等のメンテナンスを簡単に行なうことができる。
なお、上記構成において、調整握部材は、その端部外周が握部本体の長手方向端部内周とインロー嵌合されることにより握部本体に連結されてもよい。この場合には、調整握部材と握部本体との着脱部での隙間の形成を抑えることができ、良好な握持フィット感に寄与できる。また、このようなインロー嵌合では、調整握部材の端部外周に設けられる雄ネジが握部本体の長手方向端部内周に設けられる雌ネジに螺合されてもよい。この場合、そのような螺合の雄雌関係により、小径の調整握部材と大径の握部本体との間に段差が生じ易くなるため、この段差によって良好な握持フィット感(握持保持力)を得ることも可能になる。なお、インロー嵌合部には、調整握部材と握部本体とにより形成される握部内部をシール状態に保つため及び/又は調整握部材の弛緩防止のために、握部本体と調整握部材との間にOリングが介挿されることが好ましい。
また、上記構成において、握部は、その長手方向にわたって端部に向けて先細る砲弾形状に形成されて成ることが好ましい。このような形状によれば、握部の握持フィット感を更に向上させることができる。また、握部は、それが装着される支軸に対して一方側に延在する第1の延在部が他方側に延在する第2の延在部よりも長く形成されるとともに、第1の延在部で調整握部材が握部本体に着脱されることが好ましい。このような握部形態によれば、支軸に対する重心の関係上、常時下方に位置して握り易い握部本体の握持力、握感を状況に応じて変更可能であるため、実釣時の操作ノブの巻き取り回転操作性が一段と向上される。
また、上記構成では、握部本体及び調整握部材が内側に空洞部を有してもよい。これにより、握部の軽量化を図ることができる。また、上記構成では、調整握部材の端面に、握部本体に対する調整握部材の着脱作業用の部材が係合される係合部が形成されてもよい。そのような係合を有していれば、握部本体に対する調整握部材の着脱が容易になる。また、調整握部材の端面に、調整握部材の内側に連通する貫通穴が形成されてもよく、そのような貫通穴は、握部内部に侵入した水等の異物の自然な排出を容易にする。なお、係合部は、調整握部材の端面の径方向内方位置に形成することにより、握持の際に違和感がなく好ましい。
なお、本発明は、上記構成の特徴を有するハンドル操作ノブ及び調整握部材も提供する。
本発明によれば、握感の調整が可能であるとともに、握り易く握持フィット感が良好な握持保持を可能にする操作性が良好なハンドルを備えた魚釣用リール及びそのハンドル操作ノブが得られる。
本発明に係る魚釣用リールの一例としての両軸受型リールの一実施形態を示す平面図。 図1に示される両軸受型リールの側面図(反ハンドル側の左側面図)。 図1の両軸受型リールのハンドル操作ノブの要部拡大断面図。 図3の操作ノブを構成する握部の握部本体の断面図。 (a)は図4の握部本体に着脱可能な調整握部材の正面図、(b)は(a)の調整握部材の断面図。
以下、図1〜図5を参照して、本発明に係る魚釣用リールの一実施形態を両軸受型リールを例にとって詳しく説明する。なお、以下の説明において、前後方向及び左右方向は、図1に記載の方向と定義し、また、上下方向は、図2に記載の方向と定義する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態に係る両軸受型リールは、例えば、スプールに釣糸を平行に巻回するレベルワインド装置が設けられることなくジギングする上で最適な構造となるように構成されたものであり、リール本体1は、左側板1A、右側板1B、及び、両側板1A,1B間に回転自在に支持したスプール3を備えている。本実施形態では、右側板1B側にハンドル5を設けており、ハンドル5を巻き取り操作することでスプール3を回転駆動する構成となっている(右ハンドル式)。なお、スプール3は、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部3bと、その両側に形成されて左側板7Aに隣接するフランジ3aとを備えており、釣糸巻回胴部3bに巻回される釣糸は、フランジ3aによってその巻回容量が特定される。
リール本体1は、左右の側板1A,1Bを構成するフレーム7を備えている。このフレーム7は、例えば、アルミニウム合金の金属材等によって一体形成されており、左側板(反ハンドル側の側板)1Aそのものを構成すると共に、後述するカバー体15を装着した状態で右側板1Bを構成している。すなわち、フレーム7は、左側板7Aと右枠体7Bを備えており、左側板7Aがリール本体1の左側板1Aを構成し、右枠体7Bにカバー体15を装着することでリール本体1の右側板1Bを構成する。しかしながら、側板1A,1Bの形態はこのようなフレーム構造に限定されない。
一例としての前記フレーム構造において、フレーム7は、左側板7Aと右枠体7Bとを連結する連結部を備えている。本実施形態では、スプール3の前方に前連結部7C、スプール3の後方に後連結部7D、及び、スプール3の下方に隣接して2つの下連結部7Eが設けられており、これらの連結部は、左側板7A及び右枠体7Bと共に一体形成されている。なお、下連結部7Eには、釣竿のリールシートに装着されるリール脚8が一体的に装着されている(リール脚はフレーム7と一体形成されていてもよい)。
フレーム7の左側板7Aは、図2に示されるように、外周形状が側面視円形状に構成されている。左側板7Aは、内部が中実構造で薄肉厚化されており、釣竿を握持、保持している手の掌が外側面7aに当接し、その手の親指が外周端面(円周面)7bに載置されてホールドされる略円柱形状になっている。本実施形態では、ホールド性(掌が当たる感触)が向上するように、外側面7aは軸方向に多少膨出しており、また、外周端面7bに載置した親指が外側面7aとの間で違和感が生じないように、外周端面7bの外側には、外側面7aに移行するように傾斜した円周テーパ7cが形成されている。また、外周端面7bに載置した親指がスムーズにサミング操作へと移行できるように、外周端面7bの内側(スプール3側)には、左側板7Aに隣接するスプール3のフランジ3a側へ滑らかに移行するように傾斜した面取り部7dが形成されている。
さらに、本実施形態では、左側板7A内に、スプール3の釣糸繰り出し方向の回転を阻止する公知のスプールストッパが設置されており、このスプールストッパは、左側板7Aの外側面7aから突出するスライドレバー12aを有する。
また、リング状の右枠体7Bは、左側板7Aと同様、側面視で円形状に構成されており、その外径は、左側板7Aの外径よりも大きく形成されている。すなわち、ハンドル側の側板1Bには、ハンドルの回転駆動力をスプールに伝達する巻き取り駆動機構、ドラグ機構、クラッチ機構等、各種の機能部品が収容されることから、リール本体1は、左側板1A(7A)の外径よりも右側板1B(右枠体7B)の外径の方が大きい構成となっている。なお、図1及び図2中、29は、スプール3の回転に制動力を付与する公知の制動装置、55は、スプール3から繰り出される釣糸に対して所望の制動力を付与する公知のドラグ機構のノブ、71は、スプール3を巻き取り状態/フリー回転状態に切り換える公知のクラッチ機構の操作部材71である。
ハンドル側の側板1B内に収容される前記巻き取り駆動機構は、図示しないハンドル軸(駆動軸)と、該ハンドル軸に回転可能に装着された図示しない公知のドライブギアやピニオンギアを備える。前記ハンドル軸には、その端部に、巻き取り操作されるハンドル5が装着されており、ハンドル5は、前記ハンドル軸に回転不能に(ハンドル軸と一体回転するように)連結されるハンドルアーム30と、ハンドルアーム30の端部に着脱可能(着脱不能であっても構わない)に設けられる略T形状のハンドル操作ノブ(以下、単に操作ノブという)40とから構成される。また、操作ノブ40は、ハンドルアーム30の端部の軸部41に回転可能に設けられる支軸31と、支軸31に装着される握部32とにより構成されている。
具体的に、図3〜図5に詳しく拡大して示されるように、ハンドル5の操作ノブ40を構成する支軸31は、筒状に形成されるとともに、その一端側の基部内周がシール部材88を介してハンドルアーム30の端部に固着された軸部41に対して回転可能に挿通保持されており、この軸部41を介してハンドルアーム30に回転可能に取り付けられて、ハンドルアーム30から略垂直に延びている。また、支軸31の他端側は、軸部41に対して締結具(ボルト)49により抜け止め保持固定される。そして、ハンドルアーム30から略垂直に延びるこの支軸31の他端側の外周に握部32が着脱可能に螺着されて握部32が支軸31に対して略垂直に(図では、握部32が支軸31の長手方向中心軸線に対して所定の角度を成して幾分傾けられた状態で)保持されることにより、略T形状の操作ノブ40が構成されている。無論、操作ノブ40は、略T形状以外の任意の形状を成していても構わない。なお、支軸31と握部32との間の着脱構造は、例えば、支軸31の他端側の外周に形成される雄ネジ部31cが握部32(後述する握部本体56)に設けられる取り付け孔56b(握部32の長手方向中心軸線に対して斜めに延びる)の内周に形成される雌ネジ部56dに挿通されて螺合されるなど、螺合を含む任意の手段により着脱可能に一体的に取り付け固定されることによってなされる。また、支軸31は、握部32に向かってスカート状に滑らかに外径が広がるように延びる外周面(R面)31aを有しており、これにより、この部位での握持保持性を向上させている。また、支軸31のハンドルアーム30側の基部外周は非円形部31b(例えば、六角形又は八角形)として形成されており、スパナ等の工具で回り止めした状態で握部32を回転させることにより支軸31に対して螺着したり螺合状態が脱外される。
操作ノブ40を構成する握部32は、その長手方向にわたって端部に向けて先細る砲弾形状に形成されて成り、握部本体56と、握部32の長さ(握部32の長手軸方向に沿う長さ)を調整するために握部本体56の長手方向端部に着脱自在に取り付けられる調整握部材57とを有する。この場合、握部32は、支軸31に対して一方側に延在する第1の延在部32Aが他方側に延在する第2の延在部32Bよりも長く形成され、第1の延在部32Aで調整握部材57が握部本体56に着脱されている。なお、握部本体56及び調整握部材57は、その軽量化を図るために、その内側に空洞部Sを有する。これらの空洞部Sは、握部本体56と調整握部材57とにわたって互いに連通してもよく、或いは、連通しない独立した区画室として形成されていても構わない。
握部本体56の長手方向端部に対する調整握部材57の着脱は、螺合等の任意の様々な手段によって行なわれる。例えば、本実施形態において、調整握部材57は、その端部外周が握部本体56の長手方向端部内周とインロー嵌合されることにより握部本体56に連結されるようになっており、調整握部材57の端部外周面57aに設けられる雄ネジ63(図5参照)が握部本体56の長手方向端部内周面56cに設けられる雌ネジ62(図4参照)に螺合される。なお、図3に示されるように、インロー嵌合部52には、調整握部材57と握部本体56との間の隙間を無くして握部32内部をシール状態に保つため及び/又は調整握部材57の弛緩防止のために、握部本体56と調整握部材57との間にOリング50が介挿される。この場合、Oリング50は、調整握部材57の端部外周面に形成される環状溝57b内に装着される。
また、図5に示されるように、調整握部材57の端面57cの径方向内方の位置には、握部本体56に対する調整握部材57の着脱作業用の工具等の部材(図示せず)が係合される係合部92が形成される。この係合部92は、例えば、マイナスのドライバが係合できる図示のような直線状の溝であってもよい。また、調整握部材57の端面57cには、調整握部材57の内側(空洞部S)に連通する貫通穴39が形成されてもよいが、形成されなくても構わない。この貫通穴39は、握部32内部に侵入した水等の異物の自然な排出を容易にする。なお、貫通穴39を着脱作業用の専用部材が係合される係合部として利用してもよい。
また、握部32には、その第2の延在部32Bの端部にキャップ75を有してもよい。このキャップ75は、握部32の握部本体56の端部に形成される取り付け孔56a内に挿入されて握部本体56に取り外し不能に固定されてもよいが、例えば図4に示されるようなネジ部56aを介して着脱可能であってもよい。そのような着脱自在な形態では、調整握部材57と同様、キャップ75は、握部32の長さを調整するための調整部材として機能してもよい。
なお、ハンドルアーム30に対して操作ノブ40を装着する場合は、支軸31をハンドルアーム30の端部に固着した軸部41に挿通した後、締結具(ボルト)49を螺合して支軸31を軸部41に回転可能に抜け止め保持する。次に、支軸31の基部外周に形成した非円形部31bを工具等で挟持して回り止めした状態で握部32の雌ネジ部56dを支軸31の雄ネジ部31cに螺着(反時計回り方向で締結)固定する。操作ノブ40の取り外しは上記方法の逆の手順で行なう。
以上説明したように、本実施形態によれば、握部32の長さを調整するための調整握部材57が握部本体56の長手方向端部に着脱自在に取り付けられるようになっているため、調整握部材57によって握部32の長さを調整して(例えば、図1に二点鎖線で示されるように握部32を握る手100から握部32(調整握部材57)の下端が突出する程度の長さに調整することが好ましい)握感を調整することが可能になる。例えば、長さが異なる交換可能な調整握部材57,57’(図3の二点鎖線参照)を複数用意して、これらの調整握部材57,57’を選択的に握部本体56に取り付ければ、釣況に応じた適切な握持保持、すなわち、握り易い良好な握持フィット感を実現できる。この場合、複数用意される調整握部材57,57’はそれぞれ、互いに長さが異なることは勿論のこと、色や材質あるいは形状などが異なっていても構わない。
また、本実施形態において、調整握部材57は、前述した特許文献2のように握部本体56に対して出没して長さを単に調節するのではなく、握部本体56に対して握部32の一部を着脱自在であるため、握持フィット感を阻害するような隙間を生じさせることがなく、そのため、握り易く握持フィット感が良好な握持保持を可能にして、ハンドル操作性を向上させることができる。したがって、例えばシャクリ操作や魚とのファイティング操作において操作ノブを強く長時間掌で保持した場合であっても、痛みや疲労を伴うことなく常に良好なフィット感をもって握って巻き取り操作を力強く行なうことができる。また、握持フィット感を阻害するような隙間が生じないため、そのような隙間に異物が付着するといった不都合が生じることもなく、仮に握部の内部に異物等が侵入した場合であっても調整握部材57を握部本体56から容易に取り外して洗浄等のメンテナンスを簡単に行なうことができる。
また、本実施形態において、調整握部材57は、その端部外周が握部本体56の長手方向端部内周とインロー嵌合されることにより握部本体56に連結されているため、調整握部材57と握部本体56との着脱部での隙間の形成を抑えることができ、良好な握持フィット感に寄与できる。また、このようなインロー嵌合において、調整握部材57の端部外周に設けられる雄ネジ63が握部本体56の長手方向端部内周に設けられる雌ネジ62に螺合されているため、そのような螺合の雄雌関係により、小径の調整握部材57と大径の握部本体56との間に段差が生じ易くなり、この段差によって良好な握持フィット感(握持保持力)を得ることも可能になる。
また、本実施形態において、握部32は、その長手方向にわたって端部に向けて先細る砲弾形状に形成されて成るため、握部の握持フィット感を更に向上させることができる。また、握部32は、それが装着される支軸31に対して一方側に延在する第1の延在部32Aが他方側に延在する第2の延在部32Bよりも長く形成されるとともに、第1の延在部32Aで調整握部材57が握部本体56に着脱されるため、支軸に対する重心の関係上、常時下方に位置して握り易い握部本体の握持力、握感を状況に応じて変更可能となり、実釣時の操作ノブの巻き取り回転操作性が一段と向上される。
また、本実施形態では、調整握部材57の端面57cに、握部本体56に対する調整握部材57の着脱作業用の部材が係合される係合部92が形成されているため、握部本体56に対する調整握部材57の着脱が容易になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、前述した実施形態では、本発明が両軸受型リールに適用されているが、スピニングリールに本発明を適用することもできる。また、前述した実施形態では、握部本体56に対する調整握部材57の着脱が螺合によるものであったが、これに限定されず、カム係合、止めネジ方式等、着脱形態は任意である。
1 リール本体
5 ハンドル
30 ハンドルアーム
31 支軸
32 握部
32A 第1の延在部
32B 第2の延在部
39 貫通穴
40 操作ノブ
50 Oリング
56 握部本体
57 調整握部材
62 雌ネジ
63 雄ネジ
92 係合部
S 空洞部

Claims (11)

  1. リール本体の駆動軸に連結されるハンドルアームの端部に回転可能に設けられる支軸と該支軸に装着される握部とにより構成される略T形状の操作ノブを備えて成る魚釣用リールにおいて、
    前記操作ノブの前記握部は、握部本体と、前記握部の長さを調整するために前記握部本体の長手方向端部に着脱自在に取り付けられる調整握部材とを有することを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記調整握部材は、その端部外周が前記握部本体の長手方向端部内周とインロー嵌合されることにより前記握部本体に連結されることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記調整握部材の端部外周に設けられる雄ネジが前記握部本体の長手方向端部内周に設けられる雌ネジに螺合されることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記インロー嵌合部には、前記握部本体と前記調整握部材との間にOリングが介挿されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の魚釣用リール。
  5. 前記握部は、その長手方向にわたって端部に向けて先細る砲弾形状に形成されて成ることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の魚釣用リール。
  6. 前記握部は、それが装着される前記支軸に対して一方側に延在する第1の延在部が他方側に延在する第2の延在部よりも長く形成され、前記第1の延在部で前記調整握部材が前記握部本体に着脱されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の魚釣用リール。
  7. 前記握部本体及び前記調整握部材が内側に空洞部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の魚釣用リール。
  8. 前記調整握部材の端面には、前記握部本体に対する前記調整握部材の着脱作業用の部材が係合される係合部が形成されることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の魚釣用リール。
  9. 前記調整握部材の端面には、前記調整握部材の内側に連通する貫通穴が形成されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の魚釣用リール。
  10. 魚釣用リールのリール本体の駆動軸に連結されるハンドルアームの端部に着脱可能な略T形状のハンドル操作ノブにおいて、
    前記ハンドルアームに着脱可能に取り付けられる支軸と、該支軸に装着される握部とから構成され、前記握部は、握部本体と、前記握部の長さを調整するために前記握部本体の長手方向端部に着脱自在に取り付けられる調整握部材とを有することを特徴とするハンドル操作ノブ。
  11. 魚釣用リールのハンドルアームの端部に設けられる略T形状のハンドル操作ノブの握部の長さを調整するための調整握部材であって、前記握部の握部本体の長手方向端部に対して着脱自在であることを特徴とする調整握部材。
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