JP2017129467A - 空気入りタイヤのシミュレーション方法及び評価方法 - Google Patents

空気入りタイヤのシミュレーション方法及び評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リブティアを正確にシミュレーションできる空気入りタイヤのシミュレーション方法を提供する。【解決手段】空気入りタイヤのシミュレーション方法は、ショルダー陸部を有する空気入りタイヤを要素分割して、コンピュータで解析可能な空気入りタイヤの有限要素モデルを作成するステップと、路面上に設けられ所定方向に延在するエッジを有する凸部を決定するステップと、有限要素モデルを凸部に接触させて、有限要素モデル又は凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させたときのショルダー陸部の状態を算出するステップと、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、空気入りタイヤのシミュレーション方法及び評価方法に関する。
空気入りタイヤの開発においては、コンピュータを用いるシミュレーションによりタイヤの特性が予測され、そのシミュレーションの結果に基づいてタイヤの特性が評価される。シミュレーションにおいては、例えば特許文献1に開示されているように、有限要素法が使用される。
特開2010−256319号公報
トラック及びバスに装着される重荷重用空気入りタイヤが旋回したり縁石に乗り上げたりした場合、リブティアという現象が発生する可能性がある。リブティアとは、外力の作用によりトレッドゴムの一部がもげたり破損したりする現象をいう。そのため、リブティアを正確にシミュレーションできる技術が要望される。
本発明の態様は、リブティアを正確にシミュレーションできる空気入りタイヤのシミュレーション方法を提供することを目的とする。また本発明の態様は、シミュレーション結果に基づいてリブティアを適切に評価することができる空気入りタイヤの評価方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、ショルダー陸部を有する空気入りタイヤを要素分割して、コンピュータで解析可能な前記空気入りタイヤの有限要素モデルを作成するステップと、路面上に設けられ所定方向に延在するエッジを有する凸部を決定するステップと、前記有限要素モデルを前記凸部に接触させて、前記有限要素モデル又は前記凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させたときの前記ショルダー陸部の状態を算出するステップと、を含む空気入りタイヤのシミュレーション方法が提供される。
本発明の第1の態様において、前記有限要素モデルを静止させた状態で、内圧及び荷重が付加されたときの前記空気入りタイヤの状態を算出した後、前記有限要素モデル又は前記凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させたときの前記ショルダー陸部の状態を算出することが好ましい。
本発明の第1の態様において、前記有限要素モデルを前記凸部に接触させることは、前記有限要素モデルを前記凸部の上に配置することを含むことが好ましい。
本発明の第1の態様において、前記空気入りタイヤを前記凸部に接触させるときの前記エッジに対する前記空気入りタイヤの入射角αを90[°]よりも小さい角度で指定するステップを含み、前記入射角αの状態から、前記エッジと前記有限要素モデルのタイヤ赤道線とがなす角度が小さくなるように、前記有限要素モデル又は前記凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させることが好ましい。
本発明の第1の態様において、前記エッジと前記有限要素モデルのタイヤ赤道線とがなす角度が0[°]になるまで、前記有限要素モデル又は前記凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させることが好ましい。
本発明の第1の態様において、前記ショルダー陸部の状態は、前記ショルダー陸部のめくれ量及び前記ショルダー陸部のトレッドゴムの最大主歪の少なくとも一方を含むことが好ましい。最大主歪の評価は、ショルダー陸部のトレッドゴムに限定されず、例えば、ショルダー主溝の溝底でもよい。
本発明の第1の態様において、前記有限要素モデルにおいて、前記ショルダー陸部の表面における要素の大きさを、前記ショルダー陸部以外の表面の要素の大きさよりも小さくすることが好ましい。
本発明の第1の態様において、前記ショルダー陸部の表面における前記要素の大きさの平均値を示す平均表面メッシュ長さをPta、前記空気入りタイヤの総幅及び高さのうち大きい方の値を示すプロファイル矩形最大長さをLとしたとき、Pta/L≦0.65×10−2、の条件を満足することが好ましい。
本発明の第1の態様において、前記有限要素モデルにおいて、前記凸部と接触しない非接触領域の前記タイヤ周方向における要素の大きさを、前記凸部と接触する接触領域の前記タイヤ周方向における要素の大きさよりも大きくすることが好ましい。
本発明の第1の態様において、前記タイヤ周方向における前記接触領域の要素の分割角度は0.1[°]以下であることが好ましい。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様のシミュレーション方法で算出された前記ショルダー陸部のめくれ量及び前記ショルダー主溝のトレッドゴムの最大主歪の少なくとも一方を評価するステップを含む、空気入りタイヤの評価方法が提供される。
本発明の態様によれば、リブティアを正確にシミュレーションできる空気入りタイヤのシミュレーション方法が提供される。また本発明の態様によれば、シミュレーション結果に基づいてリブティアを適切に評価することができる空気入りタイヤの評価方法が提供される。
図1は、本実施形態に係るタイヤの一例を示す子午断面図である。 図2は、本実施形態に係るトレッド部の子午断面図である。 図3は、本実施形態に係る処理装置の一例を示す図である。 図4は、リブティアを説明する模式図である。 図5は、本実施形態に係るシミュレーション条件を説明するための模式図である。 図6は、本実施形態に係るシミュレーション条件を説明するための模式図である。 図7は、タイヤの断面における要素分割の一例を示す図である。 図8は、タイヤの断面における要素分割の一例を示す図である。 図9は、タイヤの断面における要素分割の一例を示す図である。 図10は、タイヤの周方向における要素分割の一例を示す図である。 図11は、タイヤの周方向における要素分割の一例を示す図である。 図12は、タイヤの周方向における要素分割の一例を示す図である。 図13は、本実施形態に係るシミュレーション条件を説明するための模式図である。 図14は、本実施形態に係るシミュレーション方法の一例を示すフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るシミュレーション方法を説明するための模式図である。 図16は、本実施形態に係るシミュレーション方法を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
[タイヤの概要]
図1は、本実施形態に係るタイヤ1の一例を示す断面図である。タイヤ1は、空気入りタイヤである。タイヤ1は、トラック及びバスに装着される重荷重用タイヤである。トラック及びバス用タイヤ(重荷重用タイヤ)とは、日本自動車タイヤ協会(japan automobile tire manufacturers association:JATMA)から発行されている「日本自動車タイヤ協会規格(JATMA YEAR BOOK)」のC章に定められるタイヤをいう。なお、タイヤ1は、乗用車に装着されてもよいし、小型トラックに装着されてもよい。
タイヤ1は、トラック及びバスのような車両に装着された状態で、回転軸AXを中心に回転して、路面を走行する。
以下の説明においては、タイヤ1の回転軸AXと平行な方向を適宜、タイヤ幅方向、と称し、タイヤ1の回転軸AXに対する放射方向を適宜、タイヤ径方向、と称し、タイヤ1の回転軸AXを中心とする回転方向を適宜、タイヤ周方向、と称する。
また、以下の説明においては、回転軸AXと直交し、タイヤ1のタイヤ幅方向の中心を通る平面を適宜、タイヤ赤道面CL、と称する。また、タイヤ赤道面CLとタイヤ1のトレッド部2の表面とが交差するセンターラインを適宜、タイヤ赤道線、と称する。
また、以下の説明においては、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから遠い位置又は離れる方向を適宜、タイヤ幅方向外側、と称し、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLに近い位置又は近付く方向を適宜、タイヤ幅方向内側、と称し、タイヤ径方向において回転軸AXから遠い位置又は離れる方向を適宜、タイヤ径方向外側、と称し、タイヤ径方向において回転軸AXに近い位置又は近付く方向を適宜、タイヤ径方向内側、と称する。
また、以下の説明においては、車両の車幅方向内側を適宜、車両内側、と称し、車両の車幅方向外側を適宜、車両外側、と称する。車両内側とは、車両の車幅方向において車両の中心に近い位置又は近付く方向をいう。車両外側とは、車両の車幅方向において車両の中心から遠い位置又は離れる方向をいう。
図1は、タイヤ1の回転軸AXを通る子午断面を示す。図1は、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLよりも一方側のタイヤ1の断面を示す。タイヤ1は、タイヤ幅方向において、タイヤ赤道面CLに対して対称な構造及び形状を有する。
図1に示すように、タイヤ1は、トレッドパターンが形成されたトレッド部2と、トレッド部2のタイヤ幅方向両側に設けられたサイド部3と、サイド部3に接続されるビード部4とを備える。タイヤ1の走行において、トレッド部2が路面と接触する。
また、タイヤ1は、カーカス5と、カーカス5よりもタイヤ径方向外側に配置されるベルト層6と、ビードコア7とを備える。カーカス5、ベルト層6、及びビードコア7は、タイヤ1の強度部材(骨格部材)として機能する。
また、タイヤ1は、トレッドゴム8と、サイドゴム9とを備える。トレッド部2は、トレッドゴム8を含む。サイド部3は、サイドゴム9を含む。トレッドゴム8は、ベルト層6よりもタイヤ径方向外側に配置される。
カーカス5は、タイヤ1の骨格を形成する強度部材である。カーカス5は、タイヤ1に空気が充填されたときの圧力容器として機能する。カーカス5は、有機繊維又はスチール繊維の複数のカーカスコードと、カーカスコードを被覆するカーカスゴムとを含む。カーカス5は、ビード部4のビードコア7に支持される。ビードコア7は、タイヤ幅方向においてカーカス5の一方側及び他方側のそれぞれに配置される。カーカス5は、ビードコア7において折り返される。
ベルト層6は、タイヤ1の形状を保持する強度部材である。ベルト層6は、タイヤ径方向においてカーカス5とトレッドゴム8との間に配置される。ベルト層6は、カーカス5を締め付ける。ベルト層6によって付与された締め付け力によってカーカス5の剛性が高められる。また、ベルト層6は、タイヤ1の走行における衝撃を緩和し、カーカス5を保護する。例えば、トレッド部2が損傷しても、ベルト層6により、カーカス5の損傷が防止される。
ベルト層6は、タイヤ径方向に配置される複数のベルトプライを有する。本実施形態において、ベルト層6は、所謂4枚ベルトであり、4つのベルトプライを有する。ベルトプライは、最もタイヤ径方向内側に配置される第1ベルトプライ61と、第1ベルトプライ61に次いでタイヤ径方向内側に配置される第2ベルトプライ62と、第2ベルトプライ62に次いでタイヤ径方向内側に配置される第3ベルトプライ63と、最もタイヤ径方向外側に配置される第4ベルトプライ64とを含む。第1ベルトプライ61と第2ベルトプライ62とは隣り合う。第2ベルトプライ62と第3ベルトプライ63とは隣り合う。第3ベルトプライ63と第4ベルトプライ64とは隣り合う。
タイヤ幅方向におけるベルトプライ61,62,63,64の寸法が異なる。タイヤ幅方向において、第2ベルトプライ62の寸法が最も大きく、第2ベルトプライ62に次いで第3ベルトプライ63の寸法が大きく、第3ベルトプライ63に次いで第1ベルトプライ61の寸法が大きく、第4ベルトプライ64の寸法が最も小さい。
ベルトプライ61,62,63,64は、金属繊維の複数のベルトコードと、ベルトコードを被覆するベルトゴムとを含む。タイヤ径方向において隣り合う第2ベルトプライ62と第3ベルトプライ63とによって、クロスプライベルト層が形成される。第2ベルトプライ62と第3ベルトプライ63とは、第2ベルトプライ62のベルトコードと第3ベルトプライ63のベルトコードとが交差するように配置される。
ビード部4は、カーカス5の両端部を固定する強度部材である。ビードコア7は、タイヤ1の内圧によって張力が付与されたカーカス5を支持する。ビード部4は、ビードコア7と、ビードフィラーゴム7Fとを有する。ビードコア7は、ビードワイヤ7Wがリング状に巻かれた部材である。ビードワイヤ7Wは、スチールワイヤである。
ビードフィラーゴム7Fは、カーカス5をビードコア7に固定する。また、ビードフィラーゴム7Fは、ビード部4の形状を整え、ビード部4の剛性を高める。ビードフィラーゴム7Fは、カーカス5とビードコア7とによって形成される空間に配置される。ビードフィラーゴム7Fは、カーカス5のタイヤ幅方向端部がビードコア7の位置で折り返されることにより形成された空間に配置される。カーカス5が折り返されることによって形成された空間に、ビードコア7及びビードフィラーゴム7Fが配置される。
トレッドゴム8は、カーカス5を保護する。トレッドゴム8は、アンダートレッドゴム81とキャップトレッドゴム82とを含む。アンダートレッドゴム81は、ベルト層6よりもタイヤ径方向外側に設けられる。キャップトレッドゴム82は、アンダートレッドゴム81よりもタイヤ径方向外側に設けられる。トレッドパターンは、キャップトレッドゴム82に形成される。
サイドゴム9は、カーカス5を保護する。サイドゴム9は、キャップトレッドゴム82と接続される。
トレッド部2は、タイヤ幅方向に複数設けられ、それぞれがタイヤ周方向に延在する周方向主溝10と、周方向主溝10によって区画され、路面と接触する接地面を有する複数の陸部20とを有する。周方向主溝10及び陸部20は、トレッドゴム8のキャップトレッドゴム82に形成される。陸部20は、タイヤ1の走行において路面と接触可能な接地面30を有する。
複数の周方向主溝10によって区画される陸部20は、リブ又はブロック列と呼ばれる。リブは、ラグ溝によって分断されていない連続陸部である。ブロック列は、ラグ溝によって分断されている断続陸部である。ラグ溝とは、少なくとも一部がタイヤ幅方向に延在する溝である。本実施形態において、陸部20は、リブでもよいしブロック列でもよい。
周方向主溝10は、タイヤ周方向に延在する。周方向主溝10は、タイヤ赤道線と実質的に平行である。周方向主溝10は、タイヤ周方向に直線状に延在する。なお、周方向主溝10が、タイヤ周方向に波形状又はジグザグ状に設けられてもよい。
周方向主溝10は、タイヤ幅方向に4つ設けられる。周方向主溝10は、タイヤ赤道面CLに対してタイヤ幅方向両側に1つずつ設けられるセンター主溝11と、タイヤ幅方向においてセンター主溝11それぞれの外側に設けられるショルダー主溝12とを含む。
陸部20は、タイヤ幅方向に5つ設けられる。陸部20は、一対のセンター主溝11の間に設けられるセンター陸部21と、センター主溝11とショルダー主溝12との間に設けられるセカンド陸部22と、ショルダー主溝12よりもタイヤ幅方向外側に設けられるショルダー陸部23とを含む。
センター陸部21は、タイヤ赤道面CLを含む。タイヤ赤道面CL(タイヤ赤道線)は、センター陸部21を通過する。セカンド陸部22は、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLの両側に1つずつ設けられる。ショルダー陸部23は、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLの両側に1つずつ設けられる。
路面と接触可能な陸部20の接地面30は、センター陸部21の接地面31、セカンド陸部22の接地面32、及びショルダー陸部23の接地面33を含む。
第4ベルトプライ64の一部は、センター主溝11の直下に配置される。第4ベルトプライ64は、ショルダー主溝12の直下には配置されない。ショルダー主溝12の直下には第3ベルトプライ63が配置される。なお、直下とは、タイヤ幅方向において同じ位置であって、タイヤ径方向内側の位置をいう。
[用語の定義]
次に、本明細書で使用する用語について、図1及び図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係るトレッド部2の子午断面を示す図である。トレッド部2の子午断面とは、回転軸AXを通り、回転軸AXと平行な断面をいう。タイヤ赤道面CLは、タイヤ幅方向においてトレッド部2の中心を通る。
「日本自動車タイヤ協会規格」のG章に定義されているように、タイヤ1の総幅TWとは、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、無負荷状態のタイヤ1の側面の模様又は文字など、すべてを含むサイド部間の直線距離をいう。すなわち、タイヤ1の総幅TWとは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLの一方側に配置されたタイヤ1を構成する構造物の最も外側の部位と、他方側に配置されたタイヤ1を構成する構造物の最も外側の部位との距離をいう。
また、「日本自動車タイヤ協会規格」のG章に定義されているように、トレッド部2のトレッド幅とは、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、無負荷状態のタイヤ1のトレッド模様部分の両端の直線距離をいう。
また、「日本自動車タイヤ協会規格」のG章に定義されているように、トレッド部2の接地幅SWとは、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、静止した状態で平板に対し垂直に置き、規定の質量に対応する負荷を加えたときの平板との接触面におけるタイヤ軸方向(タイヤ幅方向)最大直線距離をいう。すなわち、トレッド部2の接地幅SWとは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLの一方側のトレッド部2の接地端Tと他方側のトレッド部2の接地端Tとの距離をいう。
トレッド部2の接地端Tとは、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、静止した状態で平板に対し垂直に置き、規定の質量に対応する負荷を加えたときの平板と接触する部分のタイヤ幅方向の端部をいう。
複数の周方向主溝10のうちトレッド部2の接地端Tに最も近い周方向主溝10は、ショルダー主溝12である。ショルダー陸部23は、ショルダー主溝12よりもタイヤ幅方向外側に配置されている。複数の陸部20のうちトレッド部2の接地端Tに最も近い陸部20は、ショルダー陸部23である。ショルダー陸部23は、接地端Tを含む。すなわち、接地端Tは、ショルダー陸部23に設けられる。複数の陸部20のうちトレッド部2のタイヤ赤道面CLに最も近い陸部20は、センター陸部21である。センター陸部21は、タイヤ赤道面CLを含む。タイヤ赤道面CLは、センター陸部21を通過する。
なお、以下で説明する用語は、新品時のタイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、無負荷状態のときの条件における用語とする。なお、上述したように、接地幅及び接地端Tは、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、静止した状態で平板に対し垂直に置き、規定の質量に対応する負荷を加えたときに測定された寸法及び位置である。規定の質量に対応する負荷を加えたときに接地端Tが測定され、その測定された接地端Tの位置が、無負荷状態のときのトレッド部2の表面に位置付けられる。
ショルダー陸部23の表面は、接地端Tよりもタイヤ幅方向内側に配置される接地面33と、接地端Tよりもタイヤ幅方向外側に配置される側面34とを含む。接地面33及び側面34は、トレッドゴム8のキャップトレッドゴム82に配置される。接地面33と側面34とは、キャップトレッドゴム82に形成された角部を介して接続される。接地面33は、回転軸AX(路面)と実質的に平行である。側面34は、回転軸AXと平行な軸と交差する。路面と側面34とがなす角度は、実質的に45[°]よりも大きく、接地面33と側面34とがなす角度は、実質的に225[°]よりも大きい。ショルダー陸部23の側面34とサイド部3の表面35とは、実質的に同方向を向く。接地端Tよりもタイヤ幅方向外側のショルダー陸部23の側面34は、サイド部3の表面35と接続される。
ショルダー主溝12は、内面を有する。ショルダー主溝12の内面のタイヤ径方向外側に開口端部12Kが設けられる。開口端部12Kは、ショルダー主溝12と接地面30との境界部である。開口端部12Kは、タイヤ幅方向内側の開口端部12Kaと、タイヤ幅方向外側の開口端部12Kbとを含む。
ショルダー主溝12の内面は、底部12Bと、開口端部12Kと底部12Bとを結ぶ側壁部12Sとを含む。ショルダー主溝12の側壁部12Sは、タイヤ幅方向内側の側壁部12Saと、タイヤ幅方向外側の側壁部12Sbとを含む。側壁部12Saは、開口端部12Kaと底部12Bとを結ぶ。側壁部12Sbは、開口端部12Kbと底部12Bとを結ぶ。開口端部12Kaは、側壁部12Saと接地面32との境界部である。開口端部12Kbは、側壁部12Sbと接地面33との境界部である。
ショルダー主溝12の底部12Bとは、ショルダー主溝12の内面のうち、タイヤ径方向においてショルダー主溝12の開口端部12Kから最も遠い部位をいう。すなわち、ショルダー主溝12の底部12Bとは、ショルダー主溝12において最も深い部位をいう。底部12Bとは、ショルダー主溝12の内面のうち、回転軸AXに最も近い部位ともいえる。
図2に示すように、トレッド部2の子午断面において、ショルダー主溝12の底部12Bは円弧状である。トレッド部2の子午断面において、側壁部12Saは、タイヤ径方向外側に向かってタイヤ幅方向内側に傾斜する。側壁部12Sbは、タイヤ径方向外側に向かってタイヤ幅方向外側に傾斜する。
図2に示すように、トレッド部2の子午断面において、ショルダー主溝12の溝深さを、溝深さB、と定義する。溝深さBは、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、無負荷状態のときの、タイヤ径方向におけるショルダー主溝12の開口端部12Kとショルダー主溝12の底部12Bとの距離である。なお、ショルダー主溝12の開口端部12Kaと開口端部12Kbとのタイヤ径方向の位置が異なる場合、2つの開口端部12Ka,12Kbのうち回転軸AXから遠い方の開口端部12Kとショルダー主溝12の底部12Bとの距離を溝深さBとしてもよい。あるいは、タイヤ径方向外側の開口端部12Kbとショルダー主溝12の底部12Bとの距離を溝深さBとしてもよい。あるいは、タイヤ径方向における開口端部12Kaと底部12Bとの距離と開口端部12Kbと底部12Bとの距離との平均値を溝深さBとしてもよい。なお、開口端部12Kaと開口端部12Kbとのタイヤ径方向の位置が実質的に等しい場合、2つの開口端部12Ka,12Kbのうちいずれか一方の開口端部12Kとショルダー主溝12の底部12Bとの距離を溝深さBとしてもよい。
なお、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、静止した状態で平板に対し垂直に置き、規定の質量に対応する負荷を加えたときにおいて、タイヤ径方向における開口端部12Kaの位置と開口端部12Kbの位置とは実質的に等しくなる。タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、静止した状態で平板に対し垂直に置き、規定の質量に対応する負荷を加えたときの、タイヤ径方向における開口端部12Ka又は開口端部12Kbと底部12Bとの距離を溝深さBとしてもよい。
図2に示すように、トレッド部2の子午断面において、タイヤ幅方向におけるショルダー主溝12のタイヤ幅方向外側の開口端部12Kbと接地端Tとの距離を、距離F、と定義する。距離Fは、タイヤ幅方向におけるショルダー陸部23の接地面33の寸法である。距離Fは、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、無負荷状態のときの、開口端部12Kbと接地端Tとの距離である。
図1に示すように、トレッド部2の子午断面において、タイヤ赤道面CLにおけるタイヤ径方向の最大寸法を、高さJ、と定義する。高さJは、接地面30のうちタイヤ径方向の最も外側の部位と、ビード部4のうちタイヤ径方向の最も内側の部位との、タイヤ径方向の寸法をいう。高さJは、タイヤ1を適用リムに装着し、規定の空気圧とし、無負荷状態のときの、タイヤ赤道面CLにおけるタイヤ1の高さである。
[コンピュータシステム]
図3は、本実施形態に係るタイヤ1のシミュレーション及び評価を実施する処理装置50の一例を示す図である。処理装置50は、コンピュータシステムを含む。
処理装置50は、タイヤ1を要素分割して、コンピュータで解析可能なタイヤ1の有限要素モデルを作成可能である。本実施形態において、処理装置50は、処理部50pと、記憶部50mと、入出力部59とを含む。処理部50pと記憶部50mとは、入出力部59を介して接続される。
処理部50pは、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサと、RAM(Random Access Memory)のようなメモリとを含む。処理部50pは、タイヤ1の有限要素モデルを作成可能なモデル作成部51と、タイヤ1の特性のシミュレーション及びシミュレーション結果の評価を実施可能な解析部52とを含む。モデル作成部51及び解析部52はそれぞれ、入出力部59と接続される。モデル作成部51及び解析部52は、入出力部59を介して、相互にデータを通信可能である。
モデル作成部51は、評価対象であるタイヤ1を有限個の要素に分割して、そのタイヤ1の有限要素モデルを作成可能である。解析部52は、有限要素法を用いて、モデル作成部51で作成された有限要素モデルからタイヤ1の特性をシミュレーションする。解析部52による解析結果から、タイヤ1の性能が評価される。
記憶部50mは、RAMのような揮発性のメモリ、不揮発性のメモリ、ハードディスク装置等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ装置の少なくとも一つを含む。
記憶部50mには、有限要素モデルの作成のための第1情報、及びシミュレーションのための第2情報の少なくとも一部が記憶されている。有限要素モデルの作成のための第1情報は、例えばタイヤ1の構成部材の材料特性に関する情報、及びタイヤ1の構成部材の物理特性に関する情報の少なくとも一部を含む。タイヤ1の構成部材の材料特性は、ヤング率、ポアソン比、降伏応力、最大強度、比重、線膨張係数、熱伝導率、応力-ひずみデータ、ひずみエネルギポテンシャル、及び粘弾性特性の少なくとも一つを含む。タイヤ1の構成部材の物理特性は、断面積、厚さ、形状(外形)、及び外形の寸法の少なくとも一つを含む。シミュレーションのための第2情報は、例えば境界条件に関する情報を含む。境界条件は、有限要素モデルのシミュレーションにおいて必要な条件であり、有限要素モデルに付与される各種の条件を含む。境界条件は、例えば、タイヤ1の内圧、タイヤ1の回転速度、タイヤ1に対する荷重、及びタイヤ1と地面との間の摩擦係数などの各種の条件を含む。
記憶部50mには、有限要素モデルを作成するための第1コンピュータプログラムと、タイヤ1の特性をシミュレーションするための第2コンピュータプログラムと、タイヤ1の特性を評価するための第3コンピュータプログラムとが記憶されている。
入出力部59は、端末装置60と接続される。端末装置60は、入力装置61及び出力装置62と接続される。入力装置61は、キーボード、マウス、及びマイクの少なくとも一つを含む。出力装置62は、ディスプレイなどの表示装置、及びプリンタの少なくとも一つを含む。
[リブティア]
タイヤ1が旋回したり縁石に乗り上げたりした場合、ショルダー陸部23が損傷したり、ショルダー陸部23が過度に変形したりする可能性がある。ショルダー陸部23が過度に変形すると、周方向主溝10の内面に亀裂が発生したり、トレッドゴム8(キャップトレッドゴム82)の一部がもげたりする可能性がある。
図4は、タイヤ1の一部が縁石に乗り上げたときの状態を模式的に示す図である。縁石は、路面上に設けられた凸部である。図4に示すように、車両に装着されたタイヤ1の車両外側のショルダー陸部23が縁石に乗り上げた後、ショルダー陸部23がめくれるように変形し、ショルダー陸部23の接地面33が反り返る現象が発生する。ショルダー陸部23の変形量を示す指標として、縁石の上面と反り返った接地面33の接地端Tとの鉛直方向の距離であるめくれ量SHが存在する。図4に示す例において、縁石の上面は水平面と実質的に平行である。
めくれ量SHが大きいことは、ショルダー陸部23が過度に変形していることを意味する。めくれ量SHが大きいと、ショルダー主溝12の内面を含むショルダー陸部23におけるキャップトレッドゴム82の最大主歪MSが大きくなって亀裂が発生したり、ショルダー陸部23が破損したり、リブティアと呼ばれる現象が発生したりする可能性が高くなる。リブティアとは、外力の作用によりトレッドゴム8の一部がもげたり破損したりする現象をいう。
リブティアの評価パラメータとして、ショルダー陸部23のめくれ量SH及びショルダー主溝12の内面を含むショルダー陸部23におけるキャップトレッドゴム82の最大主歪MSをシミュレーションすることにより、リブティアを正確にシミュレーション及び評価することができる。
[シミュレーション条件]
次に、本実施形態に係るシミュレーション条件について説明する。本実施形態においては、縁石上に配置された状態で旋回方向に回転したときのタイヤ1の静的特性がシミュレーションされる。図5は、本実施形態に係るシミュレーション条件を説明するための模式図である。
図5に示すように、凸部である縁石は、路面上に設けられ、所定方向に延在するエッジを有する。タイヤ1が縁石の上に配置されるときのエッジに対するタイヤ1の入射角αが指定される。入射角αは、タイヤ1が縁石の上に配置されるときのタイヤ赤道線と縁石のエッジとがなす角度であり、90[°]よりも小さい角度である。本実施形態においては、タイヤ1が縁石の上に入射角αで配置され、タイヤ1又は縁石のいずれか一方が旋回方向に回転されたときのショルダー陸部23の状態が算出される。すなわち、タイヤ1が、縁石に接触した状態でその縁石上で、所謂すえ切りされたときのショルダー陸部23の状態が算出される。90[°]よりも小さい角度の入射角αが指定され、その入射角αでタイヤ1を縁石の上に配置して旋回方向に回転させることにより、リブティアを含むタイヤ1の変形状態を正確にシミュレーションすることができる。
また、本実施形態においては、タイヤ1が縁石の上に配置され、入射角αの状態から、縁石のエッジとタイヤ1のタイヤ赤道線とがなす角度が小さくなるように、タイヤ1又は縁石のいずれか一方が旋回方向に回転される。縁石のエッジとタイヤ1のタイヤ赤道線とがなす角度が入射角αの状態から戻し角βだけ旋回され、縁石のエッジとタイヤ1のタイヤ赤道線とがなす角度が小さくなるようにタイヤが回転される。本実施形態においては、縁石のエッジとタイヤ1のタイヤ赤道線とがなす角度が0[°]になるまで、戻し角βだけ回転される。すなわち、本実施形態においては、入射角αと戻し角βとは等しく、α=βの条件を満足する。これにより、リブティアを含むタイヤ1の変形状態をより正確にシミュレーションすることができる。
次に、タイヤ1の要素分割について説明する。タイヤ1の有限要素モデルの作成のために、タイヤ1の要素分割が行われる。本実施形態において、タイヤ1のゴム部はソリッド要素で要素分割される。ソリッド要素は、立体要素、又は3次元体要素とも呼ばれる。タイヤ1を要素分割するソリッド要素は、四面体でもよいし、五面体でもよいし、六面体でもよい。また、補強材部は膜要素でもよいし、はり要素でもよいし、ソリッド要素などで要素分割してもよい。
本実施形態においては、プロファイル矩形最大長さL及び平均表面メッシュ長さをパラメータとして、要素の大きさを規定する。
図6は、プロファイル矩形最大長さLを説明するための図である。上述のように、タイヤ1について高さJ及び総幅TWが規定される。プロファイル矩形最大長さLとは、タイヤ1の総幅TW及び高さJのうち大きい方の値をいう。
図7、図8、及び図9は、タイヤ1の断面における要素分割を示す図である。図7を参照しながら、表面メッシュ長さ及び平均表面メッシュ長さについて説明する。
表面メッシュ長さとは、タイヤ1の表面に現れている要素の寸法である。換言すれば、表面メッシュ長さとは、タイヤ1の表面に現れているノードとノードとの距離をいう。図7に示すように、有限要素モデルにおいて、ショルダー陸部23の表面(接地面33)における要素の大きさである表面メッシュ長さはPtであり、サイド部3の表面における要素の大きさである表面メッシュ長さはPsである。ショルダー陸部23の表面メッシュ長さPtは、サイド部3の表面メッシュ長さPsよりも小さい。
平均表面メッシュ長さとは、タイヤ1の表面のうち指定された領域における表面メッシュ長さの平均値をいう。ショルダー陸部23の表面(接地面33)における要素の大きさの平均値を示す平均表面メッシュ長さをPtaとし、サイド部3の表面における要素の大きさの平均値を示す平均表面メッシュ長さをPsaとしたとき、平均表面メッシュ長さPtaは、平均表面メッシュ長さPsaよりも小さい。
図8は、図7に示した例に比べて、ショルダー陸部23の表面メッシュ長さPtを大きくした(要素を粗くした)例を示す図である。
図9は、図7に示した例に比べて、ショルダー陸部23の表面メッシュ長さPt及びサイド部3の表面メッシュ長さPsの両方を大きくした(要素を粗くした)例を示す図である。
図10、図11、及び図12は、タイヤ1の周方向における要素分割を示す図である。有限要素モデルにおいて、タイヤ周方向における要素の大きさは、隣り合うノードがなす角度を示す分割角度θで表される。
図10に示すように、有限要素モデルにおいて、縁石と接触しない非接触領域と、縁石のエッジとの接触開始位置を含み、縁石と接触する接触領域とが規定される。本実施形態においては、縁石と接触しないタイヤ周方向における要素の大きさを、縁石と接触する接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさよりも大きくする。
図11は、タイヤ周方向の要素が第1分割角度θ1と、第2分割角度θ2との2種類の要素で要素分割した例を示す。図11において、第1分割角度θ1は、0.1[°]であり、第2分割角度θ2の最大値は、16.7[°]である。タイヤ周方向の要素分割数は124である。有限要素モデルにおいて、路面及び縁石と接触しない非接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさを示す第2分割角度θ2は、路面及び縁石と接触する接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさを示す第1分割角度θ1よりも大きい。
図12も、タイヤ周方向の要素が第1分割角度θ1と、第2分割角度θ2との2種類の要素で要素分割した例を示す。図12において、第1分割角度θ1は、1[°]であり、第2分割角度θ2の最大値は、4[°]である。タイヤ周方向の要素分割数は225である。図12に示す例においても、路面及び縁石と接触しない非接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさを示す第2分割角度θ2は、路面及び縁石と接触する接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさを示す第1分割角度θ1よりも大きい。
[シミュレーション方法]
次に、本実施形態に係るシミュレーション方法の一例について説明する。図13は、縁石の条件を示す図である。本実施形態においては、高さが55[mm]、幅が75[mm]の縁石に対してタイヤ1が接触するときのショルダー陸部23の状態をシミュレーションする。
また、入射角αを30[°]とし、戻し角βを30[°]とする。
タイヤサイズは11R22.5、リムは22.5×8.25、タイヤの内圧は720[kPa]、車両に装着した状態でタイヤに作用する荷重は30[kN]、縦たわみは37.19[mm]とした。
また、2種類のタイヤについてシミュレーションした。第1仕様のタイヤは、ショルダー主溝12の溝深さBが18.2[mm]であり、ショルダー陸部23の幅である距離Fが33[mm]である。第2仕様のタイヤは、ショルダー主溝12の溝深さBが15.0[mm]であり、ショルダー陸部23の幅である距離Fが37[mm]である。
タイヤ1の断面における要素分割は、図7を参照して説明したように、ショルダー陸部23の表面における要素の大きさPtを、ショルダー陸部23以外の表面であるサイド部3の表面における要素の大きさPsよりも小さくした。
ショルダー陸部23の表面における要素の大きさの平均値を示す平均表面メッシュ長さをPta、タイヤ1の総幅TW及び高さJのうち大きい方の値を示すプロファイル矩形最大長さをLとしたとき、
Pta/L=0.65×10−2 …(1)
の条件を満足するように要素分割した。
また、サイド部3の表面における要素の大きさの平均値を示す平均表面メッシュ長さをPsa、タイヤ1の総幅TW及び高さJのうち大きい方の値を示すプロファイル矩形最大長さをLとしたとき、
Psa/L=2.06×10−2 …(2)
とした。
また、タイヤ1の周方向における要素分割は、図11を参照して説明したように、路面及び縁石と接触しない非接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさを示す第2分割角度θ2を、路面及び縁石と接触する接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさを示す第1分割角度θ1よりも大きくした。
接触領域の要素の第1分割角度θ1を0.1[°]とし、非接触領域の要素の第2分割角度θ2の最大値を16.7[°]とした。
図14は、本実施形態に係るシミュレーション方法の一例を示すフローチャートである。
ショルダー陸部23を有するタイヤ1について、上述したような仕様が決定される(ステップS10)。処理装置50は、その仕様のタイヤ1を要素分割し、コンピュータで解析可能なタイヤ1の有限要素モデルを作成する。
路面上に設けられ、所定方向に延在するエッジを有する縁石について、上述したような仕様が決定される(ステップS20)。処理装置50は、その縁石を要素分割し、コンピュータで解析可能な縁石の有限要素モデルを作成する。なお、縁石は剛体の表面や要素でモデル作成してもよい。
次に、境界条件が決定される(ステップS30)。境界条件は、タイヤ1の内圧及びタイヤ1に作用する荷重を少なくとも含む。また、境界条件は、縁石のエッジに対するタイヤ1の入射角α、及びタイヤ1の戻し角βを含む。
なお、入射角αの指定、及び戻し角βの指定は、ステップS10で実施されてもよいし、ステップS20で実施されてもよい。
縁石のエッジに対するタイヤ1の入射角αが指定され、処理装置50は、タイヤ1の有限要素モデルを入射角αで縁石の上に配置する。次に、処理装置50は、タイヤ1の有限要素モデルを縁石の上に配置して静止させた状態で、内圧が付加されたときのタイヤ1の状態(変形状態)を算出する(ステップS40)。次に、処理装置50は、荷重が付加されたときのタイヤ1の状態を算出する(ステップS50)。
次に、戻し角βが指定され、処理装置50は、タイヤ1の有限要素モデルを縁石の上に配置した状態で、縁石に対してタイヤ1の有限要素モデルを旋回方向に戻し角βで回転させ、その回転させたときのショルダー陸部23の状態(変形状態)を算出する(ステップS60)。なお、タイヤ1の有限要素モデルを回転させずに縁石を回転させてもよい。
処理装置50は、ショルダー陸部23の状態として、ショルダー陸部23のめくれ量SH及びショルダー陸部23のトレッドゴム8の最大主歪MSを算出する(ステップS70)。
処理装置50は、ステップS70で算出されたショルダー陸部23のめくれ量SH及びショルダー陸部23のトレッドゴム8の最大主歪MSを評価して、タイヤ1の耐リブティア性能を評価する(ステップS80)。
ここで、シミュレーション及び実験結果のめくれ量SHについて、いずれも第1仕様を100として指数化すると、以下のようになる。第2仕様のシミュレーションにおけるめくれ量SH(Index)は11であり、一方、第2仕様の実験結果におけるめくれ量SH(Index)は9となっており、第1仕様のタイヤ1及び第2仕様のタイヤ1のそれぞれにおいて、シミュレーションにおけるショルダー陸部23のめくれ量SHの値は、実験結果の傾向を再現することを確認できた。
[作用及び効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、タイヤ1の有限要素モデルを縁石の上に配置して、縁石に対してタイヤ1の有限要素モデルを旋回方向に回転させたときのショルダー陸部23の状態、又は、タイヤ1の有限要素モデルに対して縁石を旋回方向に回転させたときのショルダー陸部23の状態を算出するようにしたので、リブティアを含むタイヤ1の変形状態を正確にシミュレーションすることができる。
また、本実施形態においては、タイヤ1の有限要素モデルを縁石の上に配置して静止させた状態で、内圧及び荷重が付加されたときのタイヤ1の状態を算出した後、タイヤ1の有限要素モデル又は縁石を旋回方向に回転させたときのショルダー陸部23の状態を算出するので、リブティアを含むタイヤ1の変形状態を更に正確にシミュレーションすることができる。
また、入射角αを90[°]よりも小さくし、入射角αから縁石のエッジとタイヤ1の有限要素モデルのタイヤ赤道線とがなす角度が小さくなるように、好ましくは0[°]になるまで、戻し角βだけ回転させるようにしたので、リブティアを正確にシミュレーションすることができる。
また、図7を参照して説明したように、有限要素モデルにおいて、ショルダー陸部23の表面における要素の大きさを、ショルダー陸部23以外の表面の要素の大きさ、具体的にはサイド部3の表面の要素の大きさよりも小さくすることにより、計算時間の長期化を抑制しつつ、リブティアを正確にシミュレーションすることができる。
また、ショルダー陸部23の表面における要素の大きさの平均値を示す平均表面メッシュ長さをPta、タイヤ1の総幅TW及び高さJのうち大きい方の値を示すプロファイル矩形最大長さをLとしたとき、
Pta/L≦0.65×10−2
の条件を満足するように要素分割することにより、計算時間の長期化を抑制しつつ、リブティアを正確にシミュレーションすることができる。
上述したように、本実施形態においては、
Pta/L=0.65×10−2
Psa/L=2.06×10−2
とした。
例えば、図8に示したように、ショルダー陸部23の平均表面メッシュ長さPtaを粗くし、
Pta/L=1.27×10−2
Psa/L=2.06×10−2
とした場合、ステップS60まで計算が実施されず、リブティアをシミュレーションすることができなかった。
また、図9に示したように、ショルダー陸部23の平均表面メッシュ長さPta及びサイド部3の平均表面メッシュ長さPsaの両方を粗くし、
Pta/L=1.27×10−2
Psa/L=3.61×10−2
とした場合においても、ステップS60まで計算が実施されず、リブティアをシミュレーションすることができなかった。
Pta/L≦0.65×10−2
の条件を満足するように要素分割されることにより、リブティアを正確にシミュレーションすることができる。
また、図11を参照して説明したように、有限要素モデルにおいて、路面及び縁石と接触しない非接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさを示す第2分割角度θ2を、路面及び縁石と接触する接触領域のタイヤ周方向における要素の大きさを示す第1分割角度θ1よりも大きくすることにより、計算時間の長期化を抑制しつつ、リブティアを正確にシミュレーションすることができる。
また、タイヤ周方向における接触領域の要素の第1分割角度θ1を0.1[°]以下にすることにより、リブティアを正確にシミュレーションすることができる。
上述したように、本実施形態においては、第1分割角度θ1を0.1[°]とした。
例えば、図12に示したように、接触領域の第1分割角度θ1を1[°]とした場合、ステップS60まで計算が実施されず、リブティアをシミュレーションすることができなかった。
非接触領域の第2分割角度θ2を接触領域の第1分割角度θ1よりも大きくし、第1分割角度θ1を0.1[°]以下にすることにより、リブティアを正確にシミュレーションすることができる。
また、リブティアの評価パラメータとして、ショルダー陸部23のめくれ量SH及びショルダー主溝12のトレッドゴムの最大主歪MSの少なくとも一方を評価することにより、耐リブティア性能を適切に評価することができる。
なお、上述の実施形態においては、タイヤ1の有限要素モデルを縁石の上に配置したときのショルダー陸部23の状態を算出する例について説明した。図15に示すように、タイヤ1を縁石の上に配置せずに、縁石の横にタイヤ1が配置された状態でタイヤ1が旋回方向に回転したときのショルダー陸部23の状態が算出されてもよい。例えば、図15(A)に示すように、タイヤ1の有限要素モデルの初期条件が設定され、図15(B)に示すように、タイヤ1の有限要素モデルを静止させた状態で、内圧及び荷重が付加されたときのタイヤ1の状態が算出され、図15(C)に示すように、タイヤ1の有限要素モデルを縁石に接触させてタイヤ1の有限要素モデルを旋回方向に回転させたときのショルダー陸部23の状態が算出されてもよい。なお、図16に示すように、縁石が回転されてもよい。
1 タイヤ(空気入りタイヤ)
2 トレッド部
3 サイド部
4 ビード部
5 カーカス
6 ベルト層
7 ビードコア
7F ビードフィラーゴム
7W ビードワイヤ
8 トレッドゴム
9 サイドゴム
10 周方向主溝
11 センター主溝
12 ショルダー主溝
20 陸部
21 センター陸部
22 セカンド陸部
23 ショルダー陸部
30 接地面
31 接地面
32 接地面
33 接地面
34 側面
35 表面
61 第1ベルトプライ
62 第2ベルトプライ
63 第3ベルトプライ
64 第4ベルトプライ
81 アンダートレッドゴム
82 キャップトレッドゴム
B 溝深さ
CL タイヤ赤道面
F 距離
J 高さ
T 接地端
TW 総幅
SW 接地幅
θ1 第1分割角度
θ2 第2分割角度

Claims (11)

  1. ショルダー陸部を有する空気入りタイヤを要素分割して、コンピュータで解析可能な前記空気入りタイヤの有限要素モデルを作成するステップと、
    路面上に設けられ所定方向に延在するエッジを有する凸部を決定するステップと、
    前記有限要素モデルを前記凸部に接触させて、前記有限要素モデル又は前記凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させたときの前記ショルダー陸部の状態を算出するステップと、
    を含む空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  2. 前記有限要素モデルを静止させた状態で、内圧及び荷重が付加されたときの前記空気入りタイヤの状態を算出した後、前記有限要素モデル又は前記凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させたときの前記ショルダー陸部の状態を算出する、
    請求項1に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  3. 前記有限要素モデルを前記凸部に接触させることは、前記有限要素モデルを前記凸部の上に配置することを含む、
    請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  4. 前記空気入りタイヤを前記凸部に接触させるときの前記エッジに対する前記空気入りタイヤの入射角αを90[°]よりも小さい角度で指定するステップを含み、
    前記入射角αの状態から、前記エッジと前記有限要素モデルのタイヤ赤道線とがなす角度が小さくなるように、前記有限要素モデル又は前記凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させる、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  5. 前記エッジと前記有限要素モデルのタイヤ赤道線とがなす角度が0[°]になるまで、前記有限要素モデル又は前記凸部のいずれか一方を旋回方向に回転させる、
    請求項4に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  6. 前記ショルダー陸部の状態は、前記ショルダー陸部のめくれ量及び前記ショルダー陸部のトレッドゴムの最大主歪の少なくとも一方を含む、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  7. 前記有限要素モデルにおいて、前記ショルダー陸部の表面における要素の大きさを、前記ショルダー陸部以外の表面の要素の大きさよりも小さくする、
    請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  8. 前記ショルダー陸部の表面における前記要素の大きさの平均値を示す平均表面メッシュ長さをPta、前記空気入りタイヤの総幅及び高さのうち大きい方の値を示すプロファイル矩形最大長さをLとしたとき、
    Pta/L≦0.65×10−2
    の条件を満足する、
    請求項7に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  9. 前記有限要素モデルにおいて、前記凸部と接触しない非接触領域の前記タイヤ周方向における要素の大きさを、前記凸部と接触する接触領域の前記タイヤ周方向における要素の大きさよりも大きくする、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  10. 前記タイヤ周方向における前記接触領域の要素の分割角度は0.1[°]以下である、
    請求項9に記載の空気入りタイヤのシミュレーション方法。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のシミュレーション方法で算出された前記ショルダー陸部のめくれ量及び前記ショルダー陸部のトレッドゴムの最大主歪の少なくとも一方を評価するステップを含む、
    空気入りタイヤの評価方法。
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