JP2017125404A - ドア制止装置およびドア装置 - Google Patents

ドア制止装置およびドア装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ドア側固定金具21を傷つけずに回転体24を凹部21cに常に一定の係合力で係合させて、ドア13を所定位置に制止させることができるドア制止装置2およびドア装置1を提供する。
【解決手段】 ドア13を所定位置で制止させるドア制止装置のドア側固定金具(21)の回転体誘導部(31b)を回転体(24)を誘導する誘導屈曲部(31c)と、面形状が回転体(24)の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成される凹部(31d)と、誘導屈曲部(31c)を乗り越えて凹部(31d)に転動した回転体(24)が乗り越えることがない高い壁状に形成される規制屈曲部(31e)とによって構成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、ドア制止装置およびドア装置に関し、詳しくはドアを所定位置で制止させるドア制止装置およびドア装置に関する。
一般的に、スライドドアは、人などが出入りする出入口と、出入口の上部に位置する取付横向ベースと、出入口を開閉させるドアと、取付横向ベースに取付けられ、ドアをスライド可能に吊下げるレール部とを有する。このスライドドアにおいて、人が、閉じ位置(出入口が閉止し、人などが出入りすることを禁止する位置)から開き位置(出入口が開口し、人などが出入りすることを許容する位置)までドアを動かして、人などが出入りする。
このスライドドアにおいては、ドアを所定位置(閉じ位置や開き位置)に制止させる装置が設けられていないため、風などにより、閉じ位置にあるドアが勝手に開き位置へ移動したり、または、開き位置にあるドアが勝手に閉じ位置へ移動する問題があった。このため、この種のスライドドアにおいては、ドアを、閉じ位置や開き位置で制止させるために、制止装置が用いられている。
例えば、特許文献1には、図1に示すように、引戸14が全開の位置に移動した際に、吊具10に固定された係止部2の板バネ3を、レール12の端部における取付部材17の係合部材5に係合させて、引戸14を全開位置で保持する引戸位置決め装置1が開示されている。
特開2001−295537号公報
しかし、特許文献1の引戸位置決め装置1においては、図1に示すように、板バネ3を屈曲させて係合部材13に係合させ、引戸14を全開位置で保持するため、引戸14を全開位置で保持させる動作を繰り返すと、板バネ3や係合部材13が傷だらけになり、全開位置で引戸14を保持させる保持力が低下する問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるものであって、ベース側固定金具の回転体を変位させかつ回転させながら、ドア側固定金具の凹部に係合させることで、ドア側固定金具を傷つけずに回転体を凹部に常に一定の係合力で係合させて、ドアを所定位置に制止させることができるドア制止装置およびドア装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、人物が出入りする出入口の上部に位置し水平方向に延びる取付横向ベースに対して延出方向に移動可能に吊下げられるドアを開口する開き位置又は閉止する閉じ位置で制止させるドア制止装置であって、
前記ドア上部に設け前記取付横向ベースに形成されるレール部上を転動するハンガーローラを取り付ける連結金具に取り付けるドア側固定金具と、
前記取付横向ベースに取付けられ前記ドア側固定金具を取り付けるベース側固定金具と、
を備え、
前記ドア側固定金具は、
L字状に屈曲して形成されて該L字面の一面にドア側取付部材を挿通する長孔のドア側取付孔が形成され、前記ドア側取付孔の形成面と直交する面の外側には、回転体を誘導する回転体誘導部が形成されてなり、
前記回転体誘導部は、前記ベース側固定金具側から、誘導屈曲部、凹部および規制屈曲部の順に形成されてなり、
前記誘導屈曲部は、前記ベース側固定金具側に形成され、該誘導屈曲部に連接する前記凹部に前記回転体を誘導するように形成されてなり、
前記凹部は、前記誘導屈曲部に連接され、該凹部の面形状が前記回転体の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成されてなり、前記誘導屈曲部を乗り越えて転動する前記回転体を収納し、
前記規制屈曲部は、前記誘導屈曲部を乗り越えて前記凹部に転動した前記回転体が乗り越えることがない前記誘導屈曲部の高さよりも高い壁状に形成されてなり、
前記ベース側固定金具は、
L字状に屈曲して形成される屈曲ベース部と、一端が前記屈曲ベース部に設けられる片持ち梁軸部に回動自在に軸支され他端が変位可能な状態で屈曲端部に対向して取付けられる片持ち梁とからなる保持部材と、
前記片持ち梁の変位可能な端部側に形成される回転体収容部に回転可能な状態で軸支される回転体と、
前記片持ち梁を前記ドア側へ付勢する弾性部材と、調整側螺合部材と調整側被螺合部材とを備え、前記屈曲ベース部の屈曲端部側に形成される屈曲部側螺合孔に前記調整側螺合部材を螺合させて、螺合端部側から調整側被螺合部材を締付けて、前記調整側螺合部材を前記屈曲ベース部に固定してなる調整部材とからなり、前記ドア側固定金具の前記凹部へ前記回転体を押圧する付勢部材とによって形成されてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ドア側固定金具の凹部にベース側固定金具の回転体が係合する際に、回転体が変位しかつ回転することで、ドア側固定金具を傷つけずに回転体を凹部に常に一定の係合力で係合させて、ドアを所定位置に制止させることができる。
上記課題を解決するためになされた請求項2に記載の発明は、請求項1に記載されたドア制止装置において、前記付勢部材は、前記弾性部材と、前記片持ち梁とで前記弾性部材を挟み込む調整部材とを有し、
前記調整部材は、前記片持ち梁との距離を調整することで、前記弾性部材の圧縮率を変化させて、前記弾性部材の弾性力を調整することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、調整部材の片持ち梁までの距離を調整することで、簡単に弾性部材の弾性力を調整して、ドア本体の大きさに応じて、回転体を凹部へ適切に係合させることができる。
上記課題を解決するためになされた請求項3に記載の発明は、人が出入りする出入口と、前記出入口を開閉させるドアと、前記出入口の上部に位置し水平方向に延びるレール部と、該レール部の上方に該レール部に沿うように水平方向に延びるスライド溝が形成される取付横向ベースとを備え、前記ドアの上部に固定される連結金具に保持されるハンガーローラーを介して、前記レール部に連結することで、前記ドアを開閉方向に移動可能な状態で吊下げてなるドア装置において、
前記ドアと前記取付横向ベースとの間にドア側固定金具と、ベース側固定金具とからなるドア制止装置を設け、
前記ドア側固定金具は、
前記連結金具を介して前記ドアの上部に固定されるもので、L字状に屈曲して形成されて該L字面の一面にドア側取付部材を挿通する長孔のドア側取付孔が形成され、前記ドア側取付孔の形成面と直交する面の外側には、回転体を誘導する回転体誘導部が形成されてなり、
前記回転体誘導部は、前記ベース側固定金具側から、誘導屈曲部、凹部および規制屈曲部の順に形成されてなり、
前記誘導屈曲部は、前記ベース側固定金具側に形成され、該誘導屈曲部に連接する前記凹部に前記回転体を誘導するように形成されてなり、
前記凹部は、前記誘導屈曲部に連接され、該凹部の面形状が前記回転体の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成されてなり、前記誘導屈曲部を乗り越えて転動する前記回転体を収納し、
前記規制屈曲部は、前記誘導屈曲部を乗り越えて前記凹部に転動した前記回転体が乗り越えることがない前記誘導屈曲部の高さよりも高い壁状に形成されてなり、
前記誘導屈曲部は、前記ベース側固定金具側に形成され、該誘導屈曲部に連接する前記凹部に前記回転体を誘導するように形成されてなり、
前記ベース側固定金具は、
L字状に屈曲して形成される屈曲ベース部と、一端が前記屈曲ベース部に設けられる片持ち梁軸部に回動自在に軸支され他端が変位可能な状態で屈曲端部に対向して取付けられる片持ち梁とからなる保持部材と、
前記片持ち梁の変位可能な端部側に形成される回転体収容部に回転可能な状態で軸支される回転体と、
前記片持ち梁を前記ドア側へ付勢する弾性部材と、調整側螺合部材と調整側被螺合部材とを備え、前記屈曲ベース部の屈曲端部側に形成される屈曲部側螺合孔に前記調整側螺合部材を螺合させて、螺合端部側から調整側被螺合部材を締付けて、前記調整側螺合部材を前記屈曲ベース部に固定してなる調整部材とからなり、前記ドア側固定金具の前記凹部へ前記回転体を押圧する付勢部材とによって形成されてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、ドア側固定金具を傷つけずに回転体を凹部に常に一定の係合力で係合させて、ドアを開き位置または閉じ位置で制止させることができる。
本発明によれば、ベース側固定金具の回転体を変位させかつ回転させながら、ドア側固定金具の凹部に係合させることで、ドア側固定金具を傷つけずに回転体を凹部に常に一定の係合力で係合させて、ドアを所定位置に制止させることができるドア制止装置およびドア装置を提供することができる。
第一実施例のドア装置におけるドア本体を閉じ位置とした際の概略図である。 図1におけるA部を拡大した拡大図である。 図1のドア側固定金具を取付横向ベースに取り付ける際の概略図である。 図1のベース側固定金具を取付横向ベースに取り付ける際の概略図である。 図1のベース側固定金具を展開した際の斜視図である。 第二実施例におけるドア側固定金具を取付横向ベースに取り付ける際の概略図である。 第三実施例のベース側固定金具を取付横向ベースに取り付ける際の概略図である。 図7のベース側固定金具を展開した際の斜視図である。 第第四実施例におけるベース側固定金具を位置調整部材を介して取付横向ベースに取り付ける際の概略図である。 第五実施例におけるベース側固定金具を横向ベース取付金具を介して取付横向ベースに取り付ける際の概略図である。 第六実施例におけるドア装置の概略図である。 図11のB部を拡大した拡大図である。 第七実施例におけるドア装置の概略図である。 第八実施例におけるベース側固定金具およびドア側固定金具を取付横向ベースに取り付ける際の概略図である。 (a)は、図14のドア制止装置を示す正面図であり、(b)は、(a)のドア制止装置を示す側面図である。 図15(b)のc−c断面で切断した際のドア制止装置の断面図である。
(第一実施例)
以下、図面を参照して、本発明の実施例に係るドア装置1について説明する。
図1は、第一実施例のドア装置1におけるドア本体13aを閉じ位置とした際の概略図であり、図2は、図1におけるA部を拡大した拡大図であり、図3は、図1のドア側固定金具21を取付横向ベース12に取り付ける際の概略図であり、図4は、図1のベース側固定金具22を取付横向ベース12に取り付ける際の概略図であり、図5は、図1のベース側固定金具22を展開した際の斜視図である。
なお、取付横向ベース12の幅方向をx軸、取付横向ベース12の厚さ方向をy軸、取付横向ベース12の高さ方向をz軸とする。
図1に示すように、本実施例のドア装置1は、人などが出入りする出入口11と、出入口11の上部に位置し、水平方向に延びる取付横向ベース12と、取付横向ベース12に対して、取付横向ベース12の延出方向に移動可能に吊下げられ、出入口11を開口する開き位置と出入口11を閉止する閉じ位置との間で移動するドア13と、取付横向ベース12の長手方向の一端側(x軸方向マイナス側)に取付けられ、ドア13を閉じ位置で制止させるドア制止装置2と、を有する。
なお、本実施例におけるドア装置1は、図1に示すように、左側に出入口11を有する片開きのスライドドアである。
図1に示すように、取付横向ベース12には、水平方向に延びるレール部12aと、レール部12aの上方に位置し、レール部12aに沿うように水平方向に延びるスライド溝12bとが形成されている。
図1に示すように、スライド溝12bの長手方向の両端部には、一対の滑車12cが取付けられており、これらの滑車12cを掛け渡すように無端状の歯付ベルト12dが取付けられている。また、レール部12aの長手方向の両端部には、後述の連結金具13bの移動を停止させる停止金具12eが取付けられている。
図1および2に示すように、ドア13は、板状のドア本体13aと、ドア本体13aの上部に固定された一対の連結金具13bと、各連結金具13bに保持される一対のハンガーローラ13cとを有する。各ハンガーローラ13cは、レール部12a内に位置している。一対の連結金具13bは、ハンガーローラ13cを介して、レール部12aに連結されており、ドア本体13aを開閉方向(図1中のx軸方向)に移動可能な状態で吊下げている。連結金具13bの一方には、歯付ベルト12dに接続するベルト接続金具13dが固定されている。
本実施例のドア制止装置2は、図2に示すように、ドア本体13aの上部に位置する連結金具13bに取り付けるドア側固定金具21と、取付横向ベース12に取り付けるベース側固定金具22と、出入口11の上部であり、取付横向ベース12の長手方向の一端側(x軸方向マイナス側)でベース側固定金具22を取り付ける一対の取付金具26と、を有する。
取付金具26は、図2および4に示すように、スライド溝12bにスライド挿入可能な頭部26aを有し、後述のベース側取付孔23iを挿通する取付側螺合部材26bと、取付側螺合部材26bの挿通端部に螺合する取付側被螺合部材26cとからなる。
ドア側固定金具21は、図3に示すように、L字状に屈曲しており、ドア側取付孔21aが形成されている。ドア側取付孔21aの形成面と直交する面の外側(上端、取付横向ベース12側の面)には、後述の回転体24を誘導する回転体誘導部21bが形成されている。ドア側取付孔21aは、ドア側取付部材27が挿通する長孔であり、幅方向に一対並んで形成されている。回転体誘導部21bは、略中央に後述の回転体24の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成された凹部21cが形成されるように、波状に屈曲している。
ベース側固定金具22は、図2、4および5に示すように、L字状に屈曲した屈曲ベース部23aと、屈曲ベース部23aに固定され、屈曲端部23bに対向する片持ち梁23cと、を有する保持部材23と、片持ち梁23cの一端に回転可能に軸支された回転体24と、片持ち梁23cをドア13側へ付勢し、回転体24を凹部21cへ係合させる付勢部材25とを有する。
片持ち梁23cは、図2、4および5に示すように、一端(ベルト接続金具13d側の端部、x軸方向プラス側の端部)を屈曲ベース部23aに設けられた片持ち梁軸部23hに軸支されており、他端(x軸方向マイナス側の端部)を変位可能な状態で屈曲ベース部23aに取付けられている。片持ち梁23cの他端側(変位可能な端部側)には、回転体24を回転可能な状態で軸支して収容する回転体収容部23dが形成されている。また、屈曲ベース部23aには、スライド溝12bの一端側(ベルト接続金具13dから離れる側の端部、x軸方向マイナス側)に係止突起部23eが形成されている。
片持ち梁23cの変位可能な端部側には、図4および5に示すように、下方を切り欠いた切欠き部23fが形成されている。片持ち梁軸部23hに片持ち梁23cが軸支された際に、変位可能な端部が係止突起部23eに係止することで、片持ち梁23cが一定の位置より下がることを防ぎ、片持ち梁23cがドア側固定金具21の移動の妨げとなることを防ぐ。
なお、屈曲ベース部23aにおける片持ち梁軸部23hおよび係止突起部23eが形成された面には、図4および5に示すように、ベース側取付孔23iが幅方向に並んで一対形成されている。
付勢部材25は、図4および5に示すように、例えば圧縮スプリングなどの弾性部材25bと、屈曲ベース部23aの屈曲端部23b側に固定され、片持ち梁23cとで弾性部材25bを挟み込む調整部材25aとを有する。調整部材25aは、調整側螺合部材25cおよび調整側被螺合部材25dからなり、屈曲ベース部23aの屈曲端部23b側に形成された屈曲部側螺合孔23gに調整側螺合部材25cを螺合させて、螺合端部側から調整側被螺合部材25dを締付けて、調整側螺合部材25cを屈曲ベース部23aに固定する。調整部材25aは、調整側螺合部材25cの片持ち梁23cまでの距離を調整することで、弾性部材25bの圧縮率を変化させて、弾性部材25bの弾性力を調整する。
具体的には、螺合端部の位置が片持ち梁23cに近づく状態で、調整側螺合部材25cが屈曲ベース部23aに固定された場合には、弾性部材25bの圧縮率が高くなり、弾性部材25bによる片持ち梁23cを押圧する力(付勢力)を強くすることができる。逆に、調整側螺合部材25cの螺合端部の位置が片持ち梁23cから離れた状態で、調整側螺合部材25cが屈曲ベース部23aに固定された場合には、弾性部材25bの圧縮率が低くなり、弾性部材25bによる片持ち梁23cを押圧する力(付勢力)を弱くすることができる。
このように、本実施例のドア制止装置2においては、単に片持ち梁23cに対する調整側螺合部材25cの螺合端部の位置を調整するだけで、片持ち梁23cを付勢する付勢部材25の付勢力を簡単に調整することができる。
また、本実施例のドア制止装置2においては、螺合端部の位置を片持ち梁23cに近づけて、調整側螺合部材25cを屈曲ベース部23aに固定することで、付勢部材25の付勢力を強くして、重量の重いドア13についても確実に所定位置で制止させることができる。
なお、同様に、本実施例のドア制止装置2は、重量の重いドア13に限らず、重量の軽いドア13等に関しても、片持ち梁23cに対する螺合端部の位置を調整して、調整側螺合部材25cを屈曲ベース部23aに固定することで、確実に所定位置で制止させることができる。
さらに、本実施例のドア制止装置2においては、片持ち梁23cの変位可能な端部に回転体24が回転可能に軸支されているため、回転体誘導部21bに沿って、回転体24が円滑に変位しかつ回転することで、回転体24が凹部21cに係合する際または回転体24が凹部21cから離脱する際に、回転体24および回転体誘導部21bが傷つくことを防ぐことができる。これにより、本実施例のドア制止装置2においては、ドア13を所定位置で制止させる動作を繰り返しても、特に回転体24および回転体誘導部21bが傷つくことはなく、回転体24が凹部21cに係合する力(ドア制止装置2の制止力)を常に一定に保つことができる。
ここで、調整側螺合部材25c、調整側被螺合部材25dおよび弾性部材25bのそれぞれを、ボルト、ナットおよび圧縮スプリングにすると良い。このような汎用部品で付勢部材25を構成することにより、付勢部材25を成形するための費用を安価にすることができる。
また、回転体24をベアリングにすると良い。回転体24をベアリングにすることで、回転体誘導部21bに沿って、回転体24の回転動作を円滑に行い、回転体誘導部21bと回転体24との間で生じる摩耗を低減させることができる。
さらに、屈曲ベース部23aに設けられた係止突起部23eに例えばOリングのような弾性体(不図示)を装着すると良い。この構成により、片持ち梁23cの変位可能な端部が、係止突起部23eから離れ、再度係止突起部23eへ係止する場合に、係止突起部23eに装着した弾性体を緩衝材として、不快な音などが生じることを防ぐことができる。
次に、本実施例のドア制止装置2を取付ける作業について説明する。この作業においては、ドア本体13aで出入口11を全閉する閉じ位置(図1)となるように、取付横向ベース12にドア制止装置2を取付けるものとする。初期条件として、レール部12aにドア本体13aの上部に固定された一対の連結金具13bが連結されており、レール部12aの長手方向の両端部には、一対の停止金具12eが取付けられているものとする。また、スライド溝12bの長手方向の両端部には、一対の滑車12cが取付けられており、これらの滑車12cには、ベルト接続金具13dを接続した歯付ベルト12dが掛け渡されているものとする。
作業者は、まず、スライド溝12bに一対の取付側螺合部材26bの頭部26aを挿入して、所定位置(ドア本体13aを閉じ位置にする位置)に、取付側螺合部材26bを移動する。作業者は、所定位置にある一対の取付側螺合部材26bを一対のベース側取付孔23iに挿通し、挿通端部を取付側被螺合部材26cに螺合して、ベース側固定金具22をスライド溝12bに固定する。
作業者は、一対のドア側取付孔21aに一対のドア側取付部材27を挿通して、ドア側固定金具21を連結金具13bに固定する。そして、作業者は、ベルト接続金具13dを連結金具13bに固定して、ドア制止装置2の取付作業を終了する。
本実施例のドア制止装置2は、スライド溝12bに挿入され、閉じ位置(所定位置)とした取付側螺合部材26bにベース側取付孔23iを挿通して、取付側被螺合部材26cで締付けるだけの簡単な作業により、ベース側固定金具22をスライド溝12bにおける所定位置に固定することができる。このように、本実施例のドア制止装置2を、簡単に取付横向ベース12の所定位置に取付けることができる。
本実施例のドア制止装置2においては、スライド溝12bに取付側螺合部材26bをスライド移動可能に固定しているため、ドア本体13aの制止位置を変更する場合においては、取付側被螺合部材26cを緩めて、取付側螺合部材26bを移動させるだけで済む。すなわち、ドア本体13aを制止させる位置を簡単に調整することができる。
また、本実施例のドア制止装置2は、一対のドア側取付孔21aおよび一対のベース側取付孔23iに一対のドア側取付部材27および一対の取付側螺合部材26bをそれぞれ挿通し、ドア側固定金具21と連結金具13bおよびベース側固定金具22とスライド溝12bをそれぞれ固定することで、ドア本体13aを制止させる際に生じる応力が1カ所に集中することを防ぐことができる。すなわち、連結金具13bとドア側固定金具21との固定およびスライド溝12bとベース側固定金具22との固定をそれぞれ1カ所で固定する場合には、各1か所の固定点にドア本体13aを制止させる際に生じる応力が集中するが、本実施例のドア制止装置2においては、連結金具13bとドア側固定金具21との固定およびスライド溝12bとベース側固定金具22との固定をそれぞれ2カ所で固定するため、ドア本体13aを制止させる際に生じる応力が1カ所に集中することはない。
さらに、本実施例のドア制止装置2は、図2および3に示すように、ドア側取付孔21aが取付横向ベース12の高さ方向(z軸方向)に延びるように形成されているため、取付横向ベース12に固定されたベース側固定金具22の回転体24と連結金具13bに取付けられたドア側固定金具21とが取付横向ベース12の高さ方向(z軸方向)に離れている場合でも、ドア側取付部材27によるドア側取付孔21aの挿通位置を調整して、簡単に回転体24を凹部21cに係合させることができる。
次に、本実施例のドア装置1の使用方法について説明する。初期条件としては、図1に示すように、レール部12aの長手方向の両端部に停止金具12e、取付横向ベース12の長手方向の一端側(x軸方向マイナス側)にベース側固定金具22が取付けられており、連結金具13bには、ドア側固定金具21およびベルト接続金具13dが取付けられているものとする。また、ドア本体13aは、閉じ位置に位置しており、ドア制止装置2により制止されているものとする。
使用者は、ドア本体13aを閉じ位置から開き位置側(x軸方向プラス側)へ移動させる。ドア本体13aが閉じ位置から移動すると、連結金具13bに固定されたドア側固定金具21も移動し、ベース側固定金具22の回転体24が、上下に変位しかつ回転しながら回転体誘導部21bに沿って、凹部21cから離脱する。
この際、ドア側固定金具21に固定されたベルト接続金具13dも移動し、歯付ベルト12dを介して一対の滑車12cが回転する。
使用者が、ドア本体13aを、出入口11が全開となる開き位置まで移動させると、停止金具12eにドア側固定金具21が当接し、ドア本体13aの移動が停止する。ドア本体13aが静止することで、ベルト接続金具13dも静止し、一対の滑車12cの回動動作も停止する。そして、使用者は、所望の作業を行う。所望の作業を行った後は、使用者は、ドア本体13aを閉じ位置へ戻す動作を行う。
使用者が、ドア本体13aを開き位置から閉じ位置側(x軸方向マイナス側)へ移動させると、ドア本体13aの移動に伴って、ベルト接続金具13dも移動し、一対の滑車12cが回転する。
使用者が、ドア本体13aを、出入口11が全閉となる閉じ位置の近くまで移動させると、連結金具13bに固定されたドア側固定金具21の回転体誘導部21bが、ベース側固定金具22の回転体24に当接する。
さらに、使用者が、ドア本体13aを閉じ位置側(x軸方向マイナス側)へ移動させると、回転体誘導部21bに沿って、回転体24が変位しかつ回転しながら、回転体誘導部21bに形成された凹部21cに係合する。回転体24が凹部21cに係合すると、ドア本体13aは、ドア制止装置2により閉じ位置で制止される。この際、ドア本体13aの静止に伴って、ベルト接続金具13dも静止し、一対の滑車12cの回転動作も停止し、動作が終了する。
このように、本実施例のドア制止装置2は、ドア本体13aが閉じ位置へ移動した際に、ドア側固定金具21の凹部21cにベース側固定金具22の回転体24が係合することで、ドア本体13aを閉じ位置で確実に制止させることができる。すなわち、本実施例のドア制止装置2を用いたドア装置1においては、閉じ位置に制止させたドア本体13aが、風等により、勝手に開き位置へ移動することを防ぐことができる。
このドア本体13aが勝手に開き位置へ移動する他の例としては、出入口11のドア本体13aが当接する位置(出入口11の一端側内壁面)にゴムパッキンが形成される場合がある。出入口11の一端側の内壁面にゴムパッキンが形成されている場合、ドア本体13aが閉じ位置へ移動してゴムパッキンに当接すると、ゴムパッキンの弾性力により、ドア本体13aが出入口11の端部から離れた状態で静止することがある。本実施例のドア制止装置2は、このような場合においても、ドア本体13aが閉じ位置へ移動した際に、回転体24が凹部21cへ係合して、ゴムパッキンの弾性力が生じても、ドア本体13aを閉じ位置で確実に制止させることができる。
本実施例のドア制止装置2は、ドア本体13aが閉じ位置から移動する際、および閉じ位置へ移動する際において、ドア側固定金具21の回転体誘導部21b(回転体24の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成された凹部21cを含むもの)に沿って、回転体24を変位させかつ回転させることで、回転体24と回転体誘導部21bで生じる摩擦抵抗を小さくして、摩耗粉の発生を防ぎ、経年劣化によるドア本体13aを制止させる制止力が減退することを防ぐことができる。
本実施例のドア制止装置2は、凹部21cが回転体24の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成されているため、回転体24と回転体誘導部21bとの接触長さ(ストローク量)を十分に確保することができ、円滑に凹部21cへ誘導または離脱する動作が可能となり、ドア制止装置2の動作音(ドア本体13aを制止させる際または制止状態のドア本体13aが動く際に生じる動作音)を低減させることができる。これにより、本実施例のドア制止装置2は、ドア本体13aを、閉じ位置から開き位置、または開き位置から閉じ位置へ移動させる際に生じる音を低減し、使用者に与える不快感を緩和させることができる。
また、本実施例のドア制止装置2は、回転体24を軸支する片持ち梁23cの変位端部をベルト接続金具13dから離れる側に位置させることで、回転体誘導部21bと回転体24が当接する際に、片持ち梁23cの固定端部が回転体24の移動方向上流側に位置し、回転体24の変位動作をさらに円滑に行うことができる。
さらに、本実施例のドア制止装置2は、ドア本体13aの移動に伴って、ベルト接続金具13dを動かし、一対の滑車12cも動かすことで、単にドア本体13aを動かすだけの場合に比べて、ドア本体13aを移動させる際に生じる摺動抵抗を大きくすることができる。すなわち、本実施例のドア制止装置2は、ドア本体13aを移動させる際に生じる摺動抵抗を大きくすることで、使用者がドア本体13aを開閉させる惰性力により、ドア本体13aが必要以上に動くことを抑制し、ドア装置1を操作する安全性を向上させることができる。
(第二実施例)
第二実施例のドア装置30は、第一実施例におけるドア側固定金具31の構成のみが異なるため、ドア側固定金具31の構成のみを説明し、他の構成については第一実施例と同じ構成であるため説明を省略する。
なお、座標系は第一実施例と同じものとする。
図6は、第二実施例におけるドア側固定金具31を取付横向ベース12に取り付ける際の概略図である。
ドア側固定金具31は、図6に示すように、L字状に屈曲しており、ドア側取付孔31aが形成されている。ドア側取付孔31aの形成面と直交する面の外側には、回転体24を誘導する回転体誘導部31bが形成されている。ドア側取付孔31aは、ドア側取付部材27が挿通する長孔であり、幅方向に一対並んで形成されている。
回転体誘導部31bは、ベース側固定金具22側(x軸方向マイナス側)から、誘導屈曲部31c、凹部31dおよび規制屈曲部31eの順に形成されている。誘導屈曲部31cは、凹部31dへベース側固定金具22の回転体24を誘導するように形成されている。凹部31dは、回転体24の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成されており、回転体24を係合する。規制屈曲部31eは、誘導屈曲部31cの高さよりも高く形成されており、回転体24が乗り越えることを規制する。
本実施例のドア側固定金具31における回転体誘導部31bは、ベース側固定金具22から離れる側(x軸方向プラス側)に規制屈曲部31eを形成することで、凹部31dに係合した回転体24が規制屈曲部31eを乗り越えることを確実に規制することができる。
具体的には、ドア本体13aが所定位置(例えば、閉じ位置、x軸方向マイナス側)へ近づいた際に、ベース側固定金具22の回転体24は、誘導屈曲部31cにより凹部31dへ円滑に誘導される。そして、ドア本体13aが所定位置へ移動すると、回転体24が凹部31dに係合して、ドア制止装置32によりドア本体13aを閉じ位置で制止させる。しかし、使用者が、さらに、ドア本体13aを所定位置よりも移動(x軸方向マイナス側への移動)させようとすると、回転体24が規制屈曲部31eに当接して、ドア本体13aの移動が規制される。
このようにして、本実施例のドア制止装置32は、ドア本体13aが必要以上に移動することを確実に防ぐことで、停止金具12eをベース側固定金具22が取付けられる側のレール部12aに設ける必要がない。すなわち、本実施例のドア装置30は、レール部12a側の一端に停止金具12eを設ける必要がないため、ドア装置30を製造する製造費用を低減することができる。
(第三実施例)
第三実施例のドア装置40は、右側に出入口11が設けられた片開きのスライドドアに適用したものである。第三実施例のドア装置40においては、第一実施例におけるベース側固定金具41の構成のみが異なるため、ベース側固定金具41の構成のみを説明し、他の構成については第一実施例と同じ構成であるため説明を省略する。
なお、座標系は、第一実施例と同じものとする。
図7は、第三実施例のベース側固定金具41を取付横向ベース12に取り付ける際の概略図である。図8は、図7のベース側固定金具41を展開した際の斜視図である。
ベース側固定金具41は、図7および8に示すように、L字状に屈曲した屈曲ベース部42aと、屈曲ベース部42aに固定され、屈曲端部42bに対向する片持ち梁42cと、を有する保持部材42と、片持ち梁42cの一端に回転可能に軸支された回転体24と、片持ち梁42cを下方へ付勢し、回転体24を凹部21cへ係合させる付勢部材25とを有する。
片持ち梁42cは、図7および8に示すように、一端(x軸方向マイナス側の端部)を屈曲ベース部42aに設けられた片持ち梁軸部43に軸支されており、他端(x軸方向プラス側の端部)を変位可能な状態で屈曲ベース部42aに取付けられている。片持ち梁42cの他端側(変位可能な端部側)には、回転体24を回転可能な状態で軸支して収容する回転体収容部42dが形成されている。また、屈曲ベース部42aには、スライド溝12bの一端側(ベルト接続金具13dから離れた端部側、x軸方向プラス側)に係止突起部42eが形成されている。
片持ち梁42cの変位可能な端部側には、図7および8に示すように、下方を切り欠いた切欠き部42fが形成されている。片持ち梁軸部43に片持ち梁42cが軸支された際に、変位可能な端部が係止突起部42eに係止することで、片持ち梁42cが一定の位置より下がらないようにして、片持ち梁42cがドア側固定金具21の移動の妨げとなることを防ぐ。
屈曲ベース部42aにおける片持ち梁軸部43および係止突起部42eが形成された面には、ベース側取付孔44が幅方向に並んで一対形成されている。また、付勢部材25に関しては、第一実施例の構成と同じであるため、ここでの説明は省略する。
この構成により、本実施例のドア装置40においても、ドア本体13aが閉じ位置へ移動した際に、ドア制止装置46の固定端部をドア本体13aの移動方向上流側に位置させることで、回転体誘導部21bに沿って円滑に回転体24を変位させて、凹部21cへ回転体24を係合させることができる。すなわち、本実施例のドア制止装置46を用いることで、右側に出入口11が設けられた片開きのスライドドアに関しても、ドア本体13aを確実に閉じ位置で制止させることができる。
本実施例のドア制止装置46は、第一実施例のドア制止装置2に比べて、片持ち梁軸部43、係止突起部42eおよび片持ち梁42cが逆に位置させた構成の差異のみであり、片持ち梁42c以外の構成部品に関しては、第一実施例のドア制止装置2(左側に出入口11が設けられた片開きのスライドドア)に用いられている構成部品と共通にすることができる。
また、本実施例のドア制止装置46におけるドア側固定金具21は、第一実施例のドア制止装置2におけるドア側固定金具21と同じ構成として用いることができるため、ドア側固定金具21に関しては、右側または左側の出入口11の片開きのスライドドアに関わらず、共通部品として使用することができる。
さらに、本実施例のドア制止装置46は、片持ち梁42c以外の構成に関して、ドア側固定金具21およびベース側固定金具41ともに、左側に出入口11が設けられた片開きのスライドドアおよび右側に出入口11が設けられた片開きのスライドドアの共通部品とすることで、各スライドドアに取り付ける利便性を向上させることができる。このように、本実施例のドア制止装置46は、片持ち梁42c以外の構成に関して、ドア側固定金具21およびベース側固定金具41をともに出入口11の方向に関係しない共通部品とすることで、作業者がドア制止装置46を取付横向ベース12に取付ける際に混乱することも低減することができる。
(第四実施例)
第四実施例のドア装置50は、第三実施例のドア装置3のベース側固定金具41に対して位置調整部材52を追加した構成であるため、位置調整部材52についてのみ説明し、他の構成については第三実施例のドア装置3と同じであるため説明を省略する。
なお、座標系は第三実施例と同じものとする。
図9は、第四実施例におけるベース側固定金具41を位置調整部材52を介して取付横向ベース12に取り付ける際の概略図である。
本実施例のドア制止装置51は、第三実施例のドア制止装置46(ドア側固定金具21、ベース側固定金具41、取付金具26を有するもの)に位置調整部材52を追加したものである。
位置調整部材52は、図9に示すように、スライド溝12bに対するベース側固定金具41の位置を調整するものであり、中央を凸に形成している。位置調整部材52の両側部には、それぞれ取付側螺合部材26bを挿通する調整部材側取付溝53が形成されている。また、位置調整部材52の凸状面には、ベース側固定金具41のベース側取付孔44を挿通する連結螺合部材54が螺合する位置調整部材側螺合孔55が形成されている。
位置調整部材52は、図9に示すように、スライド溝12bにおける所定位置へ移動した一対の取付側螺合部材26bを一対の調整部材側取付溝53へ挿通し、挿通端部を取付側被螺合部材26cで螺合して、位置調整部材52をスライド溝12bに固定する。そして、所定位置に固定された位置調整部材52にベース側固定金具41を載置し、ベース側取付孔44と位置調整部材側螺合孔55の位置を合わせて、連結螺合部材54を螺合させて、ベース側固定金具41と位置調整部材52とを一体的に固定する。このようにして、位置調整部材52を介在させて、スライド溝12bに対するベース側固定金具41の固定高さを高くしてスライド溝12bに固定することができる。
本実施例のベース側固定金具41は、図9に示すように、位置調整部材52を介在させて、スライド溝12bに取り付けているため、位置調整部材52の厚さ分(位置調整部材52のy軸方向の長さ分)、ベース側固定金具41がスライド溝12bからより突き出して固定される。このため、ベース側固定金具41の回転体24の位置に関しても、第一実施例の回転体24の位置に比べて、スライド溝12bよりy軸方向に突き出る。この構成により、本実施例のドア装置50およびドア制止装置51は、レール部12aとスライド溝12bとを仕切る仕切り壁56の高さ(y軸方向の長さ)が高い場合においても、回転体24の位置を突き出すことで、ドア側固定金具21の凹部21cへ確実に回転体24を係合させることができる。
また、本実施例のドア制止装置51は、位置調整部材52の厚さを変更することで、様々な取付横向ベース12に対して取り付けることができる。例えば、仕切り壁56の高さが高い場合には、位置調整部材52の厚さを厚くして、回転体24をスライド溝12bからy軸方向に突き出すように形成し、逆に、仕切り壁56の高さが若干高い場合には、位置調整部材52の厚さを薄くして、回転体24をスライド溝12bからy軸方向へ若干突き出すように形成する。
(第五実施例)
第五実施例のドア装置60は、第三実施例のドア装置40と取付横向ベース62の構成が異なり、第三実施例のドア制止装置46に横向ベース取付金具65が追加されたものであるため、取付横向ベース62および横向ベース取付金具65のみを説明し、他の構成については第三実施例と同じであるため説明を省略する。
なお、座標系は第三実施例と同じものとする。
図10は、第五実施例におけるベース側固定金具41を横向ベース取付金具65を介して取付横向ベース62に取り付ける際の概略図である。
本実施例の取付横向ベース62は、図10に示すように、水平方向に延び、連結金具13bを移動可能な状態で吊下げるレール部63と、レール部63の上端面に形成され、取付側螺合部材26bの頭部26aをスライド挿入可能とした上部スライド溝64とを有する。上部スライド溝64もレール部63の延出方向(水平方向、x軸方向)に沿うように形成されている。
本実施例のドア制止装置61は、第三実施例のドア制止装置46(ドア固定金具21、ベース側固定金具41および取付金具26を有するもの)に、横向ベース取付金具65を追加したものである。
横向ベース取付金具65は、図10に示すように、ドア制止装置61を取付横向ベース62に固定するものであり、L字状に屈曲した固定金具側屈曲部65aを有するものである。固定金具側屈曲部65aには、ドア制止装置61のベース側取付孔44を挿通する固定金具側螺合部材65bを螺合させる固定金具側螺合溝65cが形成されている。固定金具側螺合溝65cが形成された固定金具側屈曲部65aと略直交する面に、取付側螺合部材26bの挿通端部を挿通する取付固定孔65dが形成されている。
本実施例のドア制止装置61は、横向ベース取付金具65の取付固定孔65dに上部スライド溝64に固定された取付側螺合部材26bを挿通して、挿通端部を取付側被螺合部材26cで締め付けて、取付横向ベース62に横向ベース取付金具65を取付けるとともに、ドア制止装置61のベース側取付孔44に挿通した固定金具側螺合部材65bを固定金具側螺合溝65cに螺合させて、横向ベース取付金具65にドア制止装置61を取付けることで、ベース側固定金具41を取付横向ベース62に適切に固定することができる。
すなわち、本実施例のドア制止装置61は、横向ベース取付金具65を介して取付横向ベース62に取付けることで、レール部63の上端に上部スライド溝64が形成されたフラットバータイプの取付横向ベース62に対してもベース側固定金具41を取り付けることができる。
(第六実施例)
第六実施例のドア装置70は、ドア制止装置46を両開きのスライドドアに適用したものである。本実施例のドア装置70は、取付横向ベース72およびドア73の構成のみが第三実施例のドア装置40と異なるため、取付横向ベース72およびドア73の構成のみを説明し、他の構成については第三実施例と同じであるため説明を省略する。
なお、座標系は第三実施例と同じものとする。
図11は、第六実施例におけるドア装置70の概略図であり、図12は、図11のB部を拡大した拡大図である。
図11に示すように、本実施例のドア装置70は、人などが出入りする出入口71と、出入口71の上部に位置する取付横向ベース72と、出入口71を開閉させる一対のドア73と、ドア73を開き位置で停止させる停止金具72eと、ドア73を閉じ位置で制止させるドア制止装置46と、を有する。
図11に示すように、取付横向ベース72には、水平方向に延びるレール部72aと、レール部72aの上方に位置し、レール部72aに沿うように水平方向に延びるスライド溝72bとが形成されている。
図11に示すように、レール部72aの長手方向の一端側には、停止金具72eが取付けられており、スライド溝72bの長手方向の略中央には、ベース側固定金具41が取付けられている。
スライド溝72bには、図11に示すように、スライド溝72bの長手方向の両端部近傍に一対の滑車72cが設けられており、これらの滑車72cには無端状の歯付ベルト72dが掛け渡されている。歯付ベルト72dの上側には、上側ベルト接続金具74が接続されており、歯付ベルト72dの下側には、下側ベルト接続金具75が接続されている。
ドア73は、図11および12に示すように、板状のドア本体73aと、ドア本体73aの上部に固定された一対の連結金具73bと、各連結金具73bに保持される一対のハンガーローラ73cとを有する。各ハンガーローラ73cは、レール部72a内に位置している。一対の連結金具73bは、ハンガーローラ73cを介して、レール部72aに連結されており、ドア本体73aを開閉方向(図11中のx軸方向)に移動可能な状態で吊下げている。一対のドア73のうちの一方における連結金具73bには、歯付ベルト72dの下側に接続された下側ベルト接続金具75が接続されており、一対のドア73のうちの他方における連結金具73bには、歯付ベルト72dの上側に接続された上側ベルト接続金具74が接続されている。
図12に示すように、一対のドア73のうちの一方の連結金具73bには、ドア側固定金具21が取付けられている。
本実施例のドア装置70は、使用者が、一対のドア73のうちの一方を開き位置側へ移動させる(x軸方向マイナス側へ移動させる)と、下側ベルト接続金具75を介して歯付ベルト72dが駆動し、上側ベルト接続金具74も動き、他方のドア73も開き位置側へ移動する。このように、本実施例のドア装置70は、使用者が、一方のドア73を開き位置側へ移動させるだけで、他方のドア73も開き位置側へ移動させて、出入口71を開口させた状態にすることができる。
また、本実施例のドア装置70は、同様に、使用者が、一対のドア73のうちの一方を閉じ位置へ移動させる(x軸方向プラス側へ移動させる)と、下側ベルト接続金具75および上側ベルト接続金具74も動き、他方のドア73も閉じ位置へ移動させることができる。本実施例のドア装置70においては、この閉じ位置へ一方のドア73を動かすことで、一方のドア73の連結金具73bの凹部21cに、取付横向ベース72に取付けられたベース側固定金具41の回転体24を係合させて、一方のドア73を閉じ位置で制止されることができる。一方のドア73が閉じ位置で制止されることで、一方のドア73に取付けられた下側ベルト接続金具75も制止され、歯付ベルト72dの動きが静止し、上側ベルト接続金具74も制止し、一対のドア73のうちの他方も閉じ位置で制止する。すなわち、本実施例のドア装置70においては、一対のドア73を閉じ位置で制止させるために、一対のドア73のうちの一方にドア側固定金具21を取り付け、取付横向ベース72の所定位置にベース側固定金具41を取り付けるだけで、一対のドア73を閉じ位置で制止させることができる。
(第七実施例)
第七実施例のドア装置80は、第一実施例のドア制止装置2を片開きの自動ドア装置に適用したものである。本実施例のドア装置80は、第一実施例のドア装置1に対して、取付横向ベース81の構成が異なり、かつ検知部84、モータマウント部85およびマイクロコンピュータ86を追加したものであるため、取付横向ベース81、検知部84、モータマウント部85およびマイクロコンピュータ86の構成のみを説明し、他の構成については第一実施例と同じであるため説明を省略する。
なお、座標系は第一実施例と同じものとする。
図13は、第七実施例におけるドア装置80の概略図である。
図13に示すように、本実施例の取付横向ベース81には、水平方向に延びるレール部82と、レール部82の上方に位置し、レール部82に沿うように水平方向に延びるスライド溝83とが形成されている。
図13に示すように、レール部82の出入口11の上部には、出入口11付近の人体などの物体を検知する検知部84が取付られている。また、レール部82の長手方向の両端部には、ドア11の上部に固定された連結金具13bの移動を停止させる停止金具12eが取付られている。
図13に示すように、スライド溝83には、出入口11の上部に位置し、長手方向の一端側(x軸方向マイナス側)から順に、ベース側固定金具22、滑車12cが取付られている。スライド溝83の長手方向の他端側(x軸方向プラス側)には、モータマウント部85が取付られている。また、スライド溝83における滑車12cとモータマウント部85との間には、ドア装置80の全体の動きを制御するマイクロコンピュータ86が取付けられている。
なお、マイクロコンピュータ86は、検知部84および後述のモータ87に電気的に接続されている。
モータマウント部85は、モータ87および減速機88を含み、減速機88の出力軸には歯付駆動プーリ89が軸着されている。図13に示すように、歯付駆動プーリ89と滑車12cには、ベルト接続金具13dを接続した歯付ベルト12dが掛け渡されている。
なお、モータ87の出力軸(不図示)と減速機88の入力軸(不図示)とは、駆動ベルト(不図示)が掛け渡されている。
この構成により、モータ87が回転すると、駆動ベルトを介して減速機88の入力軸が回転し、減速機88で所望の回転数に減速させて、減速機88の出力軸を回転させる。減速機88の出力軸が回転すると、歯付ベルト12dが駆動し、ベルト接続金具13cが移動し、ドア本体13aを移動させる。
より具体的にドア装置80の動作について説明すると、検知部84で物体を検知すると、検知部84は、マイクロコンピュータ86に検知信号を送信する。この検知信号に基づいて、マイクロコンピュータ86は、モータ87を駆動し、減速機88で所望の回転数とし、歯付ベルト12dを駆動させて、ドア本体13aを所望の位置に移動させる。例えば、マイクロコンピュータ86が、検知部84からの検知信号を受信すると、モータ87を正回転させて、ドア本体13aが開き位置へ移動し、出入口11が開く。また、ドア本体13aが開き位置へ移動した後に、マイクロコンピュータ86が、検知部84からの検知信号を所定時間受信しない場合には、モータ87を逆回転させて、ドア本体13aが開き位置から閉じ位置へ移動して、出入口を閉じる。
このように、本実施例のドア装置80においては、ドア本体13aを自動で開き位置または閉じ位置へ移動させる自動ドア装置として機能することができる。
ところで、本実施例のドア装置80は、自動ドア装置として機能するものに、第一実施例のドア制止装置2を取付けたものである。一般的に、自動ドア装置は、マイクロコンピュータ86が、モータ87を駆動させて、ドア本体13aの位置を制御するため、特に制止装置2を用いなくても、ドア本体13aを所定位置に制止させることができる。
しかし、近年、省エネの観点から、自動ドア装置に通電せずに用いられることがある。この場合、自動ドア装置においては、電力が供給されないため、マイクロコンピュータ86やモータ87が動作できず、ドア本体13aを所定位置で制止させることができない。すなわち、通電しない状態の自動ドア装置においては、例えば、ドア本体13aを閉じ位置としても、風等によりドア本体13aが開き位置へ勝手に動いてしまう問題がある。
本実施例のドア装置80は、通電しない状態の自動ドア装置における、取付横向ベース81およびドア13のそれぞれにベース側固定金具22およびドア側固定金具21を取付けることで、ドア本体13aを所定位置で制止させることができる。すなわち、本実施例のドア装置80は、例えば、ドア13にドア側固定金具21を取付け、取付横向ベース81の長手方向の一端側であり、出入口11の上部にベース側固定金具22を取付けた場合には、特に電力を供給しなくても、ドア本体13aを閉じ位置に制止させて、出入口11を閉じた状態で保持することができる。
このように、本実施例のドア装置80は、自動ドア装置において通電しない状態においても、ドア本体13aを所定位置(例えば、開き位置や閉じ位置)に制止させることができるため、ドア本体13aを所定位置で制止させるために必要な電力を省くことができる。
また、本実施例のドア装置80は、自動ドア装置に対して、単にドア制止装置2を取付けるだけで済むため、簡単に手動ドア装置として利用することができる。
(第八実施例)
第八実施例のドア制止装置90は、第一実施例のドア制止装置2と、ベース側固定金具91の構成のみが異なるため、ベース側固定金具91の構成のみを説明し、他の構成については第一実施例と同じ構成であるため説明を省略する。
なお、座標系は、第一実施例と同じものとする。
図14は、第八実施例におけるベース側固定金具91およびドア側固定金具21を取付横向ベース12に取り付ける際の概略図であり、図15(a)は、図14のドア制止装置90を示す正面図であり、(b)は、(a)のドア制止装置90を示す側面図であり、図16は、図15(b)のc−c断面で切断した際のドア制止装置90の断面図である。
なお、説明の便宜上、図16において、後述の回転体95および後述の付勢部材96は切断しないものとする。
ベース側固定金具91は、出入口11の上部であり、取付横向ベース12の長手方向の一端側(x軸方向マイナス側)に取付けられている。ベース側固定金具91は、図14および15に示すように、L字状に屈曲した屈曲ベース部92と、屈曲ベース部92の屈曲端部92aに固定され、ドア側固定金具21の凹部21cに係合する係合凸部93とを有する。
図15(a)、(b)および16に示すように、係合凸部93は、係合凸部本体94と、係合凸部本体94の一端側で回転可能に軸支される回転体95と、係合凸部本体94に収容され、回転体95を下方へ付勢する付勢部材96と、係合凸部本体94の他端側に螺合する係合凸部螺合部材97と、を有する。
回転体95は、凹部21cの曲率半径と略等しい回転半径とするものである。また、付勢部材96としては、例えば圧縮スプリングなどの弾性体からなるものである
図14および15に示すように、屈曲ベース部92には、屈曲端部92aに係合凸部本体94の他端を挿入する係合凸部孔(不図示)が形成されている。係合凸部本体94を係合凸部孔に挿入し、挿入端部を係合凸部螺合部材97で螺合することで、屈曲ベース部92に対して係合凸部本体94を固定する。
また、図14および15に示すように、屈曲ベース部92における係合凸部孔が形成された面と直交する面には、一対のベース側取付孔92bが形成されている。ベース側取付孔92bに取付側螺合部材26bを挿入し、挿入端部を取付側被螺合部材26cで螺合して、ベース側固定金具12bに係合凸部93を固定する。
次に、本実施例のドア制止装置90を用いて、ドア本体13aを閉じ位置で制止させる動作について説明する。
使用者が、ドア本体13aを閉じ位置へ移動させると、回転体95が、回転体誘導部21bに沿って、回転体95が上下に変位しかつ回転しながら、凹部21cへ移動する。使用者が、さらにドア本体13aを移動させると、回転体95が凹部21cに係合して、ドア本体13aを閉じ位置で制止し、動作が終了する。
本実施例のドア制止装置90は、回転体95が付勢部材96で付勢されかつ係合凸部本体94の一端に回転可能に軸支された構成とするため、回転体誘導部21bに沿って、回転体95が上下に変位しかつ回転することで、回転体95が凹部21cに係合する際に、回転体95および回転体誘導部21bが傷つくことを防止することができる。これにより、本実施例のドア制止装置90においては、ドア本体13aを所定位置(例えば、閉じ位置)で制止させる動作を繰り返しても、特に、回転体95および回転体誘導部21bが傷つくことはなく、回転体95が凹部21cに係合する力(ドア制止装置90の制止力)を常に一定に保つことができる。
本実施例のドア制止装置90における凹部21cは、回転体95の回転半径と略等しい曲率半径とする円弧形状であるため、回転体95と回転体誘導部21bとの接触長さ(ストローク量)を十分に確保することができ、円滑に凹部21cへの誘導動作が可能となり、ドア制止装置90の動作音(ドア本体13aを制止させる際に生じる動作音)を低減させることができる。これにより、本実施例のドア制止装置90は、ドア本体13aを開き位置から閉じ位置へ移動させる際に生じる音を低減し、使用者に与える不快感を緩和させることができる。
また、本実施例のドア制止装置90は、ドア本体13aを凹部21cから離脱する動作においても、回転体誘導部21bに沿って、回転体95が変位しかつ回転することで、回転体95および回転体誘導部21bが傷つくことはなく、ドア制止装置90の制止力を常に一定に保つことができる。そして、回転体95と回転体誘導部21bの接触長さ(ストローク量)を十分に確保することができるため、回転体95が凹部21cから離脱する際に生じる動作音も低減することができる。
さらに、本実施例のドア制止装置90は、ベース側固定金具91の構成を、屈曲ベース部92に係合凸部93(係合凸部本体95、付勢部材96および係合凸部螺合部材97を有するもの)を固定するだけの簡略化した構成とすることができる。
(変形例)
上記第一実施例乃至第八実施例において、ドア制止装置2、32、46、51、61、90を、ドア本体13a、73aが閉じ位置で制止するように取付横向ベース12、61、72、81に取り付けるものとして説明したが、ドア本体13a、73aが開き位置で制止するように取付横向ベース12、61、72、81に取り付けても良い。この構成により、出入口11、71を介して荷物を搬入する作業中に、風等によりドア本体13a、73aが閉じ位置へ移動し、出入口11、71が閉じることを防ぐことができる。
また、上記第一実施例乃至第八実施例において、凹部21c、31dを回転体誘導部21b、31bの略中央に形成されたものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、ドア側固定金具21、31の上端(回転体誘導部21b、31b)に形成されていれば良い。
さらに、上記第一実施例乃至第八実施例において、ドア側固定金具21、31には、幅方向に一対のドア側取付孔21a、31aが並んで形成されているものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、ドア側固定金具21、31の幅方向に並んで3カ所以上のドア側取付孔21a、31aが形成されているものとしても良い。この際、各ドア側取付孔21a、31aにドア側取付部材27を挿通して、ドア側固定金具21、31を連結金具13b、73bに固定すると良い。
同様に、上記第一実施例乃至第七実施例において、ベース側固定金具22、41には、幅方向に一対のベース側取付孔23i、44が形成されているものとして説明したが、特にこれに限られるものではなく、ベース側固定金具22、41の幅方向に並んで3カ所以上のベース側取付孔23i、44が形成されているものとしても良い。この際、各ベース側取付孔23i、44に対して、取付側螺合部材26bを挿通し、挿通端部を取付側被螺合部材26cで締め付けて、ベース側固定金具22、41を取付横向ベース12、62、72、81に取り付けると良い。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
1、30、40、50、60、70、80…ドア装置
11、71…出入口 12、62、72、81…取付横向ベース 12a、63、72a、82…レール部 12b、72b、83…スライド溝 12c、72c…滑車 12d、72d…歯付ベルト 12e、72e…停止金具 13、73…ドア 13a、73a…ドア本体 13b、73b…連結金具 13c、73c…ハンガーローラ 13d…ベルト接続金具
2、32、46、51、61、90…ドア制止装置
21、31…ドア側固定金具 21a、31a…ドア側取付孔 21b、31b…回転体誘導部 21c、31d…凹部 31c…誘導屈曲部 31e…規制屈曲部
22、41、91…ベース側固定金具 23、42…保持部材 23a、42a、92…屈曲ベース部 23b、42b、92a…屈曲端部 23c、42c…片持ち梁 23d、42d…回転体収容部 23e、42e…係止突起部 23f、42f…切欠き部 23g、45…屈曲部側螺合孔 23h、43…片持ち梁軸部 23i、44、92b…ベース側取付孔
24、95…回転体 25、96…付勢部材 25a…調整部材 25b…弾性部材 25c…調整側螺合部材 25d…調整側被螺合部材
26…取付金具 26a…頭部 26b…取付側螺合部材 26c…取付側被螺合部材
27…ドア側取付部材
52…位置調整部材 53…調整部材側取付溝 54…連結螺合部材 55…位置調整部材側螺合孔 56…仕切り壁
64…上部スライド溝 65…横向ベース取付金具 65a…固定金具側屈曲部 65b…固定金具側螺合部材 65c…固定金具側螺合溝 65d…取付固定孔
74…上側ベルト接続金具 75…下側ベルト接続金具
84…検知部 85…モータマウント部 86…マイクロコンピュータ 87…モータ 88…減速機 89…歯付駆動プーリ
93…係合凸部 94…係合凸部本体 97…係合凸部螺合部材

Claims (3)

  1. 人物が出入りする出入口の上部に位置し水平方向に延びる取付横向ベースに対して延出方向に移動可能に吊下げられるドアを開口する開き位置又は閉止する閉じ位置で制止させるドア制止装置であって、
    前記ドア上部に設け前記取付横向ベースに形成されるレール部上を転動するハンガーローラを取り付ける連結金具に取り付けるドア側固定金具と、
    前記取付横向ベースに取付けられ前記ドア側固定金具を取り付けるベース側固定金具と、
    を備え、
    前記ドア側固定金具は、
    L字状に屈曲して形成されて該L字面の一面にドア側取付部材を挿通する長孔のドア側取付孔が形成され、前記ドア側取付孔の形成面と直交する面の外側には、回転体を誘導する回転体誘導部が形成されてなり、
    前記回転体誘導部は、前記ベース側固定金具側から、誘導屈曲部、凹部および規制屈曲部の順に形成されてなり、
    前記誘導屈曲部は、前記ベース側固定金具側に形成され、該誘導屈曲部に連接する前記凹部に前記回転体を誘導するように形成されてなり、
    前記凹部は、前記誘導屈曲部に連接され、該凹部の面形状が前記回転体の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成されてなり、前記誘導屈曲部を乗り越えて転動する前記回転体を収納し、
    前記規制屈曲部は、前記誘導屈曲部を乗り越えて前記凹部に転動した前記回転体が乗り越えることがない前記誘導屈曲部の高さよりも高い壁状に形成されてなり、
    前記ベース側固定金具は、
    L字状に屈曲して形成される屈曲ベース部と、一端が前記屈曲ベース部に設けられる片持ち梁軸部に回動自在に軸支され他端が変位可能な状態で屈曲端部に対向して取付けられる片持ち梁とからなる保持部材と、
    前記片持ち梁の変位可能な端部側に形成される回転体収容部に回転可能な状態で軸支される回転体と、
    前記片持ち梁を前記ドア側へ付勢する弾性部材と、調整側螺合部材と調整側被螺合部材とを備え、前記屈曲ベース部の屈曲端部側に形成される屈曲部側螺合孔に前記調整側螺合部材を螺合させて、螺合端部側から調整側被螺合部材を締付けて、前記調整側螺合部材を前記屈曲ベース部に固定してなる調整部材とからなり、前記ドア側固定金具の前記凹部へ前記回転体を押圧する付勢部材とによって形成されてなる
    ことを特徴とするドア制止装置。
  2. 請求項1に記載されたドア制止装置において、
    前記付勢部材は、前記弾性部材と、前記片持ち梁とで前記弾性部材を挟み込む調整部材とを有し、
    前記調整部材は、前記片持ち梁との距離を調整することで、前記弾性部材の圧縮率を変化させて、前記弾性部材の弾性力を調整することを特徴とするドア制止装置。
  3. 人が出入りする出入口と、前記出入口を開閉させるドアと、前記出入口の上部に位置し水平方向に延びるレール部と、該レール部の上方に該レール部に沿うように水平方向に延びるスライド溝が形成される取付横向ベースとを備え、前記ドアの上部に固定される連結金具に保持されるハンガーローラーを介して、前記レール部に連結することで、前記ドアを開閉方向に移動可能な状態で吊下げてなるドア装置において、
    前記ドアと前記取付横向ベースとの間にドア側固定金具と、ベース側固定金具とからなるドア制止装置を設け、
    前記ドア側固定金具は、
    前記連結金具を介して前記ドアの上部に固定されるもので、L字状に屈曲して形成されて該L字面の一面にドア側取付部材を挿通する長孔のドア側取付孔が形成され、前記ドア側取付孔の形成面と直交する面の外側には、回転体を誘導する回転体誘導部が形成されてなり、
    前記回転体誘導部は、前記ベース側固定金具側から、誘導屈曲部、凹部および規制屈曲部の順に形成されてなり、
    前記誘導屈曲部は、前記ベース側固定金具側に形成され、該誘導屈曲部に連接する前記凹部に前記回転体を誘導するように形成されてなり、
    前記凹部は、前記誘導屈曲部に連接され、該凹部の面形状が前記回転体の回転半径に合わせた曲率で円弧状に形成されてなり、前記誘導屈曲部を乗り越えて転動する前記回転体を収納し、
    前記規制屈曲部は、前記誘導屈曲部を乗り越えて前記凹部に転動した前記回転体が乗り越えることがない前記誘導屈曲部の高さよりも高い壁状に形成されてなり、
    前記誘導屈曲部は、前記ベース側固定金具側に形成され、該誘導屈曲部に連接する前記凹部に前記回転体を誘導するように形成されてなり、
    前記ベース側固定金具は、
    前記連結金具を介して前記ドアの上部に固定されるもので、L字状に屈曲して形成される屈曲ベース部と、一端前記屈曲ベース部に設けられる片持ち梁軸部に回動自在に軸支され他端が変位可能な状態で屈曲端部に対向して取付けられる片持ち梁とからなる保持部材と、
    前記片持ち梁の変位可能な端部側に形成される回転体収容部に回転可能な状態で軸支される回転体と、
    前記片持ち梁を前記ドア側へ付勢する弾性部材と、調整側螺合部材と調整側被螺合部材とを備え、前記屈曲ベース部の屈曲端部側に形成される屈曲部側螺合孔に前記調整側螺合部材を螺合させて、螺合端部側から調整側被螺合部材を締付けて、前記調整側螺合部材を前記屈曲ベース部に固定してなる調整部材とからなり、前記ドア側固定金具の前記凹部へ前記回転体を押圧する付勢部材とによって形成されてなる
    ことを特徴とするドア装置。
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